JP3552533B2 - スライダ駆動切換え機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明はスライダ駆動切換え機構に係わり、特に、記録媒体再生装置のローディング機構に好適なスライダ駆動切換え機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、記録媒体再生装置の記録媒体を水平方向に移送するためのローディングスライダと記録媒体をクランプするためのクランプスライダーを1つのギヤで切換えて駆動することが行われている。そのような駆動切換え機構を図19により説明する。
【0003】
ローディングスライダおよびクランプスライダーの夫々に設けたラックをギヤを挟むように対向させており、ギヤと同軸に回動自在に配置された駆動切換えアームに設けられた軸がローディングスライダおよびクランプスライダーの夫々のL形溝に挿通している。一方のスライダがギヤに送られL形溝と軸の係合により前記駆動切換えアームを回動させて他方のスライダを前記ギヤと噛合うように移動させる。その後他方のスライダはギヤで送られるが、その状態では駆動切換えアームの軸はL形溝の水平方向部分と係合しているので、駆動切換えアームの回動位置は安定せず、また、一方のスライダのラックとギヤとが十分な距離だけ離れない。
【0004】
ギヤとの噛合いが外れたスライダをギヤから十分に離してその位置を安定させるために、例えば、図20に示すようにスライダをばねで付勢していた。このように従来のスライダ駆動切換え機構では余分な部品が必要で部品コストおよび組み立てコストが高くなるという問題があった。また、図20に示すようにローディングスライダをばねで付勢する場合は、ローディングスライダの移動ストロークが長いと、ばねの弾性変形の範囲を越え、あるいは駆動機構の負荷が大きくなるという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
この発明は上記した点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、製造コストが安く、スライダの移動ストロークの制限を受けることがなく、さらに、駆動機構の負荷がばねにより増大されることのないスライダ駆動切換え機構を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明のスライダ駆動切換え機構は、2つのスライダの夫々に設けたラックをギヤを挟むように対向させ前記2つのラックを択一的に前記ギヤと噛合わせるスライダ駆動切換え機構において、前記2つのスライダの夫々に設けた傾斜部を有するL字形溝に前記ギヤと同軸に回動自在に支持された駆動切換えアームの2つの軸を夫々係合させ、一方のスライダが前記ギヤに送られL字形溝と軸の係合により前記駆動切換えアームを回動させて他方のスライダを前記ギヤと噛合うように移動させた後、前記傾斜部により前記駆動切換えアームを回動させることにより他方のスライダを前記ギヤから離すように構成したものである。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明の実施例である光ディスク記録再生装置を図面により説明する。先ず、実施例の光ディスク記録再生装置に使用されるMDを収納したMDカートリッジを図18により説明する。図に示すMDカートリッジ100の底面先端部左右にはローディングホール100dおよび100cが設けられており、左右側面には誤挿入防止溝100bおよび100aが設けられている。さらに底面前方右よりに位置決め用のリファレンスホール100gが設けられている。MDカートリッジ100の上下の開口部を開閉するシャッター100eはMDカートリッジの右側面に摺動自在に取付けられている。シャッター100eはカートリッジホルダ59に設けた舌片によりシャッター100eをロックしているフックを外し、開閉用穴100fに突入する板ばね(図5に示す板ばね59c)により開閉される。
【0008】
次に図1により実施例の光ディスク記録再生装置の概略構成を説明する。MDカートリッジ100を挿入および排出する挿入口は装置の前面に1つ設けられており、その背後に3段の収容部を有するストッカー22が昇降自在に設けられている。ストッカー22は昇降されることにより各段の収容部をその前後の挿入口およびカートリッジホルダ59の高さ位置に合わせられる。なお、挿入口の高さおよびカートリッジホルダ59のカートリッジ受け渡し時の高さ位置は一致している。
【0009】
挿入口からカートリッジの挿入がスイッチSW1で検出されると、送りローラ41が回転され、スイッチSW5が定位置収納を検出するまでカートリッジがストッカー内に引き込まれる。ストッカーを昇降させて各段の収納位置にカートリッジを収容させることができる。送りローラ41はストッカーの窓(図3に示す21d)に出入しストッカーの昇降を妨げない。
【0010】
記録再生するディスクのカートリッジはカートリッジホルダ59の高さに合わせられ、送りローラ41(図4に示す送りローラ駆動モータM4により駆動される)によりカートリッジホルダ59に送り込まれる。カートリッジがローディングフック69を回動させると、ローディングフック69の軸69bがカートリッジのローディンホール100dに入り込みローディングフック69がカートリッジを係止する共にスイッチSW7(図2に図示)が作動し、ローディングモータM5(図5に図示)がローディング方向に回転し、ローディングフック69がカートリッジをカートリッジホルダ59内に引き込む。ローディングモータM5が回転開始すると、送りローラ41は回転停止する。
【0011】
ローディングモータM5がさらにローディング方向に回転すると、ホルダ昇降アーム55が回動され、カートリッジホルダ59が下降しカートリッジを記録再生ユニットシャーシ80の位置決めピンに圧接させカートリッジを記録再生位置に位置決めする。この状態でディスク再生が行われる。なお、再生状態は図2に示すスイッチSW8により検出される。
【0012】
ローディングモータM5がさらにローディング方向に回転すると磁気ヘッド昇降アーム53により磁気ヘッド93が降下され、ディスクに接触する。この状態でディスクの記録が行われる。なお、記録状態は図2に示すスイッチSW9により検出される。ローディングモータM5および送りローラ駆動モータM4が逆転することにより上記と逆の経過によりカートリッジがストッカー22に戻される。また、送りローラ41によりカートリッジが挿入口より突出するまで排出される。
【0013】
次に、図2〜6により各構成部材を詳細に説明する。なお、各図に示すXYZの方向は一致している。また、各図で同一符号を付された1点鎖線は接続される。図2に示す底前後面シャーシ1に右側面シャーシ2および左側面シャーシ3が締着されて装置のメカニズムを支持するシャーシが形成される。挿入口枠4は底前後面シャーシ1に締着される。誤挿入防止用回転部材5は挿入口枠4と底前後面シャーシ1に回転自在に支持され、底前後面シャーシ1との間に掛けられた引張りコイルばね6により一定姿勢を取るように付勢されている。
【0014】
底前後面シャーシ1に締着されたブラケット7はカートリッジ検出スライダ8をY方向摺動自在に支持している。カートリッジ検出スライダ8はブラケット7との間に掛けられた引張りコイルばね9によりY方向に付勢されている。挿入口枠4から侵入するMDカートリッジ100は、カートリッジ検出スライダ8を移動させ基板を介して底前後面シャーシ1に締着されたスイッチSW1を作動させる。スイッチSW6、SW7、SW8、SW9が取り付けられたプリント基板10は底前後面シャーシ1に締着されている。ダンパー11、11…はブラケットを介しまたは直接底前後面シャーシ1に取り付けられ、図6に示す記録再生ユニットシャーシ80を浮動状態に支持している。
【0015】
図11に誤挿入防止用回転部材5の取り付け状態が示され、図12に誤挿入防止用回転部材5の作動状態が示されている。MDカートリッジ100が正常姿勢で挿入されたときのみ、図12(a)〜(d)に示すようにMDカートリッジ100の先端により誤挿入防止用回転部材5の突起5aが押されて誤挿入防止用回転部材5は時計方向に回転し、MDカートリッジ100を通過させる。そのとき誤挿入防止用回転部材5の突起5bはMDカートリッジ100のリファレンスホール100gに入り込む。
【0016】
MDカートリッジ100を誤った姿勢で挿入すると、図12(e)〜(g)に示すように突起5bとMDカートリッジ100が干渉して誤挿入防止用回転部材5は回転できないのでMDカートリッジ100を装置内部に挿入することが阻止される。図12(h)および(i)にMDカートリッジ100を装置外に排出するときの様子を示す。このとき誤挿入防止用回転部材5はMDカートリッジ100により反時計方向に回転され、MDカートリッジ100の排出を妨げない。MDカートリッジ100の挿入排出後MDカートリッジ100が誤挿入防止用回転部材5から離れると引張りコイルばね6の弾力により誤挿入防止用回転部材5は元の姿勢に戻される。
【0017】
図3に示すストッカー天板20にストッカー本体21が締着され、ストッカー22が形成される。ストッカー22にはMDカートリッジ100を収容する収容部が3段形成されている。パンダグラフ機構23の軸23cおよび23dはストッカー本体21の丸穴および長穴21eに挿通し、軸23bおよび23aは図2に示す底前後面シャーシ1の丸穴および長穴1bに挿通している。また、パンダグラフ機構24の軸24cおよび24dはストッカー天板20の丸穴および長穴20bに挿通し、軸24bおよび24aは図2に示す左側面シャーシ3の丸穴および長穴3aに挿通している。これらのパンダグラフ機構23および24はストッカー22の上下方向の全ストロークに亘り水平姿勢を保たせる。
【0018】
スイッチ作動部材25はストッカー本体21に立設された軸21bに回動自在に支持され、ストッカー天板20との間に掛けられた引張りコイルばね26により上から見て時計方向に付勢されている。ストッカー本体21に固着された板ばね27の3本の分枝は夫々ストッカー本体21の窓21c、21c…からMDカートリッジ100の移動路内に突出している。
【0019】
MDカートリッジ100がストッカー22内に引き込まれたとき、板ばね27の対応する分枝は一旦外側に押されて移動した後ローディングホール100dに入り込み元に戻る。この間にスイッチ作動部材25は板ばね27に押されて反時計方向に回動した後元に戻り、ストッカー天板20に締着されたスイッチSW5をオフとしさらにオンとする。このことによりMDカートリッジがストッカー22内の定位置に入ったことが検出される。そして、板ばね27はMDカートリッジ100をストッカー22内の定位置に保持する。
【0020】
スイッチ作動部材28、28…はストッカー本体21に立設された軸21aに回動自在に支持され突起28aはストッカー本体21の窓21fからMDカートリッジ100の移動路内に突出している。MDカートリッジ100がストッカー22に収納されるとスイッチ作動部材28、28…は反時計方向に回動し、ブラケットを介してストッカー天板22に取り付けられたスイッチSW2、SW3、SW4を作動させる。スイッチSW2、SW3、SW4によりいずれの段にMDカートリッジ100が収納されているか判別できる。また、スイッチSW2、SW3、SW4はMDカートリッジ100をスロットアウト後に再挿入させる時のローラ駆動開始のための位置検出を行う。
【0021】
図4に示すブラケット30は右側面シャーシ2に締着され、ストッカー昇降モータM3を保持する。ブラケット30は図5に示すカートリッジホルダ59の上昇位置を位置決めする位置決め舌片30aが設けられている。ブラケット30および底前後面シャーシ1に支持されたギヤ列はストッカー昇降モータM3の回転をギヤ31に伝える。
【0022】
スライダ32の軸32a、32aは右側面シャーシ2の水平ガイド溝2a、2aと係合しており、スライダ32は右側面シャーシ2にX方向摺動自在に支持されている。スライダ32に嵌着されたラック33はギヤ31と噛合っておりスライダ32はストッカー昇降モータM3によりX方向に移動される。図3に示すストッカー天板20の軸20aは右側面シャーシ2の垂直ガイド溝2bとスライダ32の階段状ガイド溝32bを挿通しており、ストッカー22はストッカー昇降モータM3により昇降される。
【0023】
ストッカー22の最下位置(ホームポジション)は図2に示すスイッチSW6により検出される。図2に示すフォトインタラプタPHは基板を介して底前後面シャーシ1に締着されており、ラック33に設けられた凹みを検出する。スイッチSW6およびフォトインタラプタPHの信号によりストッカー22の位置が認識される。
【0024】
レバー34および35は底前後面シャーシ1に回動自在に支持されており、レバー34の軸34aはスライダ32のカム32cに当接し、また、軸34bはレバー35の当接部35bに当接する。レバー35はスライダ32の移動によりレバー34を介し回動される。
【0025】
ステー37を介して底前後面シャーシ1に締着されたブラケット36は送りローラ駆動モータM4を支持している。底前後面シャーシ1に締着されたブラケット38に支持された減速機構は送りローラ駆動モータM4の回転を軸38aに支持されたギヤ40に伝える。
【0026】
送りローラアーム39はブラケット38の軸38aに回動自在に支持されており、また、底前後面シャーシ1との間に掛けられた引張りコイルばね42により反時計方向に付勢されており、軸39aに送りローラ41を回転自在に支持している。送りローラ41と一体のギヤ41aはギヤ40と噛み合っている。
【0027】
レバー35に立設された軸35aは送りローラアーム39と当接しており、レバー35がスライダ32のカム32cにより回動されると、送りローラアーム39を回動させる。そして、送りローラ41はストッカー22の昇降につれてストッカー22の窓21dに出入する。すなわち、ストッカー22の各段の収納部が挿入口の高さ位置にあるときは、送りローラ41はストッカー22に入り込み挿入されたMDカートリッジ100の側面に圧接するが、ストッカー22の昇降時には−Y方向に退避しその昇降を妨げない。
【0028】
図7および図8にストッカー22およびその昇降機構の正面および側面を示している。それらの(a)〜(c)の分図は夫々ストッカーの最上段〜最下段の収容部が挿入口の高さに合わされた状態を示している。
【0029】
図9(a)は送りローラアーム39の駆動部を示す平面図、図9(b)は図9(a)に示す部分の部分左側面図、図9(c)は図9(a)に示す部分の部分右側面図である。図10(a)はスイッチSW1〜SW5の作動状態を示す平面図、図10(b)は図10(a)に示す部分の部分左側面図、図10(c)は図10(a)に示す部分の部分右側面図である。なお、図9(a)および図10(a)において、部材の移動範囲を実線および2点鎖線で示している。
【0030】
図5に示す天板50は右側面シャーシ2および左側面シャーシ3の上部に締着され、メカニズム部分を覆いシャーシを補強している。天板50にはカートリッジホルダ59の上昇位置を位置決めする位置決め舌片50aが設けられている。ブラケット51および52は図6に示す記録再生ユニットシャーシ80に締着されており、軸57および図示していない連結部材を介してホルダ昇降アーム55および磁気ヘッド昇降アーム53を回動自在に支持している。
【0031】
磁気ヘッド昇降アーム53は引張りコイルばね54により右下方向から見て時計方向に付勢され、当接部53aがクランプスライダ63のカム部63bに圧接されている。また、磁気ヘッド昇降アーム53の作動部53bは図6に示す磁気ヘッドアーム92a下面と当接している。
【0032】
ホルダ昇降アーム55は捩りコイルばね56により右下方向から見て反時計方向に付勢され、当接部55aがクランプスライダ63のカム部63cと当接可能となっている。軸58はカートリッジホルダ59の長穴59a、丸穴59bおよびホルダ昇降アーム55の穴55b、55cを挿通し、カートリッジホルダ59をホルダ昇降アーム55に回動自在に連結している。カートリッジホルダ59の右側面にはMDカートリッジ100のシャッター100eを開閉する板ばね59cが取付けられている。
【0033】
ガイド板61は底前後面シャーシ1に締着されており、水平のガイド溝を介してローディングスライダ62およびクランプスライダ63をX方向摺動自在に支持している。支持部材64はガイド板61に締着されており、それに立設された軸64aは駆動切換えアーム65とギヤ66とを回転自在に支持している。駆動切換えアーム65に立設された軸65aおよび65bは夫々ローディングスライダ62に設けられた異形L形溝62bおよびクランプスライダ63に設けられた異形L形溝63dを挿通している。ローディングスライダ62のラック62aおよびクランプスライダ63のラック63aはギヤ66の小歯車66aと噛合い可能となっている。これらの部材の位置関係が図14に詳しく示されている。
【0034】
底前後面シャーシ1に締着されたブラケット60はローディングモータM5を支持している。ローディングモータM5の回転はギヤ列によりギヤ66に伝えられる。L形板68はフックスライダ67に嵌着されこれらは一体となってカートリッジホルダ59にX方向摺動自在に支持されている。L形板68とフックスライダ67との間に嵌装された圧縮コイルばね71はL形板68とフックスライダ67との遊びを除去する。L形板68の舌片68aはローディングスライダ62のスリット62cと係合されており、フックスライダ67はローディングスライダ62によりX方向に駆動される。
【0035】
ローディングフック69はフックスライダ67の軸67aに回動自在に支持され、フックスライダ67との間に掛けられた引張りコイルばね95により上からみて時計方向に付勢されている。ローディング開始検出アーム70は底前後面シャーシ1に立設された軸1a(図2に図示している)に回動自在に支持されており、底前後面シャーシ1との間に掛けられた引張りコイルばね72により上から見て時計方向に付勢されている。
【0036】
ローディングフック69の軸69aはMDカートリッジ100の移動路に突出しており、また、軸69bはMDカートリッジ100のローディングホール100dに突入可能の位置にある。さらに軸69cはローディング開始検出アーム70と当接可能であり、ローディング開始検出アーム70を回動させてスイッチSW7を作動させる。
【0037】
図13によりローディングフック69の作動状態を説明する。送りローラ41の回転によりMDカートリッジ100の先端がカートリッジホルダ59内に侵入すると、軸69aが押されローディングフック69が反時計方向に回動する。すると、軸69bはMDカートリッジ100のローディングホール100dに突入して、ローディングフック69がMDカートリッジ100と係合するようになると共に軸69cはローディング開始検出アーム70から離れるように移動し、ローディング開始検出アーム70は引張りコイルばね72の弾力により時計方向に回動してスイッチSW7をオフとする。
【0038】
なお、MDカートリッジ100が排出された状態ではローディングフック69は時計方向に回動しており、ローディング開始検出アーム70は軸69cに押され反時計方向に回動しスイッチSW7をオンとしている。スイッチSW7がオフとなることでローディングモータM5がローディング方向に回転し、ローディングフック69がMDカートリッジ100をカートリッジホルダ59の奥まで引き込む。
【0039】
図6に示す記録再生ユニットシャーシ80は上述のカートリッジホルダ59の真下に配置されている。軸84および85は夫々ブラケット81およびブラケット82と記録再生ユニットシャーシ80とによりY方向に延びるように支持されている。これらの軸84および85は光ピックアップを保持したピックアップ台91をY方向摺動自在に支持している。
【0040】
送りねじ86はブラケット81および記録再生ユニットシャーシ80により回転自在に支持されており、ウォーム90が固着されている。記録再生ユニットシャーシ80に締着された板ばね94は送りねじ86をY方向に付勢してY方向の遊びを除去する。ピックアップ台91に締着されたねじ係合部材87は送りねじ86のねじ部と係合しており、ピックアップ台91は送りねじ86の回転によりY方向に送られる。
【0041】
ピックアップ台91に締着された磁気ヘッドステー92は図5に示したカートリッジホルダ59の後部を迂回し、その上方に延びる。そして磁気ヘッドアーム92aは板ばねを介して磁気ヘッドステー92に支持されており、その先端に磁気ヘッド93を保持している。磁気ヘッドアーム92aは図5に示す磁気ヘッド昇降アーム53の作動部53aの上に乗っている。磁気ヘッド昇降アーム53が下方向に回動すると、重力により磁気ヘッドアーム92aは下方向に回動し、磁気ヘッド93はローディングされた光磁気ディスクの上面に圧接される。
【0042】
ブラケット83は記録再生ユニットシャーシ80に締着され、ピックアップ送りモータM2を保持している。記録再生ユニットシャーシ80に立設された軸に回転自在に支持された2段ギヤ89はピックアップ送りモータM2の回転軸に固着されたウォーム88と送りねじ86に固着されたウォーム90と噛合っており、ピックアップ送りモータM2の回転を送りねじ86に伝える。
【0043】
ディスクモータM1は記録再生ユニットシャーシ80に締着されている。ディスクモータM1の回転軸に固着されたターンテーブルはローディングされた光磁気ディスクを磁力で吸着しディスクモータM1の回転を伝える。記録再生ユニットシャーシ80に締着されたスイッチSW10は光ピックアップのホームポジション(光磁気ディスクに対して最内周位置)を検出する。基板を介して記録再生ユニットシャーシ80に支持されたスイッチSW11および12はローディングされたMDカートリッジの穴の有無により作動状態が変化し光磁気ディスクの種類を識別する。
【0044】
図14〜図17を参照してMDカートリッジ100のローディングおよび磁気ヘッドの昇降動作について説明する。図14はMDカートリッジがローディングされた再生状態を示しており、図15(a)はローディング開始前の状態を示している。図15(a)の状態では小歯車66aはローディングスライダ62のラック62aと噛合っており、クランプスライダ63のラック63aから離れている。この状態でローディングモータM5がローディング方向に回転すると、ローディングスライダ62が左方向に送られMDカートリッジがカートリッジホルダに引き込まれる。そしてその移動行程の終端でローディングスライダ62の異形L形溝62bの右端面が駆動切換えアーム65の軸65aを押して駆動切換えアーム65を反時計方向に回動させる。駆動切換えアーム65の反時計方向の回動によりその軸65bはクランプスライダ63の異形L形溝63dの右端面を押してクランプスライダ63を右方向に駆動する。なお、異形L形溝62b、63d、軸65a、65aの位置関係および形状は図14に詳しく示されている。
【0045】
図15(b)に示すようにクランプスライダ63が右方向に移動してラック63aが小歯車66aと噛合うようになると、こんどは小歯車66aによりクランプスライダ63が右方向に送られるようになる。そして、異形L形溝63dの傾斜部が軸65bを押して駆動切換えアーム65を反時計方向に回動させる。このとき軸65aは異形L形溝62bの傾斜部を押してローディングスライダ62を左方向に移動させてラック62aを小歯車66aから離す。その後異形L形溝63dの直線部が軸65aと係合するようになり、クランプスライダ63が右方向に送られるがこのとき、軸65aは異形L形溝62bの傾斜部を押しているのでローディングスライダ62は小歯車66aから離れた位置で安定している。
【0046】
図15(c)に示すように、クランプスライダ63がスイッチSW8を押すと再生状態が検出され、再生の場合はこの位置でローディングモータM5を停止する。記録を行う場合はローディングモータM5をさらにローディング方向に回転させる。図15(d)に示すようにクランプスライダ63がスイッチSW9を押すと記録状態(磁気ヘッドが光磁気ディスクに接触した状態)が検出されローディングモータM5が停止される。
【0047】
MDカートリッジをカートリッジホルダから排出するときは、ローディングモータM5を逆転(アンローディング方向の回転)させることにより、上記と逆の動作が行われる。このときは、駆動切換えアーム65の軸65aが異形L形溝62bに押され駆動切換えアーム65は小歯車66aの噛合いをクランプスライダ63のラック63aからローディングスライダ62のラック62aに切換えた位置よりさらに時計方向に回動させ、軸65aがクランプスライダ63を小歯車66aから離れた位置で安定させる。すなわち、軸65bは異形L形溝63dの垂直部を左方向に押している。
【0048】
図16にクランプスライダ63の上記の動作によりカートリッジホルダ59と磁気ヘッドアーム92aの駆動される状態を示す。図16(a)はカートリッジホルダ59が上昇した状態を示し、図16(b)はカートリッジホルダ59が下降されさらに、磁気ヘッドアーム92aが下降された状態を示している。
【0049】
図17(a)に示すように、カートリッジホルダー59の長穴59aは上下方向に延びているので、それに挿通された軸58には上下方向の遊びがあり、図17(b)に示すように、カートリッジホルダー59の昇降途中ではカートリッジホルダー59は右側が下がるように傾いている。カートリッジホルダー59が下降したローディング状態ではMDカートリッジ100が記録再生ユニットシャーシに設けた位置決め部材により位置決めされてMDカートリッジ100を収容したカートリッジホルダー59は水平となる。
【0050】
カートリッジホルダー59の上昇位置ではカートリッジホルダー59は位置決め舌片30a(図4に図示)と位置決め舌片50aで位置決めされるのでカートリッジホルダー59は水平となる。このときホルダ昇降アーム55は僅かに撓む。このようにカートリッジホルダー59は上昇位置で正確に位置決めされるのでストッカー22との間でMDカートリッジ100の受け渡しがスムーズに行われる。
【0051】
【発明の効果】
この発明のスライダ駆動切換え機構によれば、ギヤとの噛合いが外れたスライダをギヤと十分な距離を離してその位置を安定させることができるので、ガタによりギヤと干渉することが防止できる。また、スライダをギヤと離すための別部品が不要である。さらに、スライダの移動ストロークが制限されない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例である光磁気ディスク記録再生装置の概略構成を示す図である。
【図2】同光磁気ディスク記録再生装置の部分を示す分解斜視図である。
【図3】同光磁気ディスク記録再生装置の他の部分を示す分解斜視図である。
【図4】同光磁気ディスク記録再生装置のさらに他の部分を示す分解斜視図である。
【図5】同光磁気ディスク記録再生装置のさらに他の部分を示す分解斜視図である。
【図6】同光磁気ディスク記録再生装置のさらに他の部分を示す分解斜視図である。
【図7】同光磁気ディスク記録再生装置の部分を示す正面図である。
【図8】同光磁気ディスク記録再生装置の一部部材を透視して示す右側面図である。
【図9】図9(a)は同光磁気ディスク記録再生装置の一部部材を透視して示す部分平面図、図9(b)は図9(a)に示す部分の左側面図、図9(c)は図9(a)に示す部分の右側面図である。
【図10】図10(a)は同光磁気ディスク記録再生装置の部分平面図、図10(b)は図10(a)に示す部分の左側面図、図10(c)は図10(a)に示す部分の右側面図である。
【図11】図11(a)は同光磁気ディスク記録再生装置の一部部材を透視して示す部分平面図、図11(b)は図11(a)に示す部分の正面図、図11(c)は図11(a)に示す部分の右側面図である。
【図12】同光磁気ディスク記録再生装置の作用を説明するための部分側面図である。
【図13】同光磁気ディスク記録再生装置の一部部材を透視して示す平面図である。
【図14】同光磁気ディスク記録再生装置の一部部材を透視して示す部分側面図である。
【図15】同光磁気ディスク記録再生装置の作用を説明するための一部部材を透視して示す部分側面図である。
【図16】同光磁気ディスク記録再生装置の作用を説明するための一部部材を透視して示す部分側面図である。
【図17】図17(a)は同光磁気ディスク記録再生装置の部分を示す斜視図、図17(b)および(c)は同光磁気ディスク記録再生装置の作用を説明するための部分正面図である。
【図18】図18(a)は同光磁気ディスク記録再生装置に用いられるMDディスクカートリッジを示す平面図、図18(b)は同下面図、図18(c)は同左側面図、図18(d)は同右側面図、図18(e)は同背面図である。
【図19】従来のスライダ切換え機構を説明するための構成図である。
【図20】同スライダ切換え機構を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 底前後面シャーシ、1a 軸、1b 長穴
2 右側面シャーシ、2a 水平ガイド溝、2b 垂直ガイド溝
3 左側面シャーシ、3a 長穴
4 挿入口枠
5 誤挿入防止用回転部材
6 引張りコイルばね
7 ブラケット
8 カートリッジ検出スライダ
9 引張りコイルばね
10 プリント基板
11 ダンパー
20 ストッカー天板、20a 軸、20b 長穴
21 ストッカー本体、21a、21b 軸、21c、21d 窓、
21e 長穴、21f 窓
22 ストッカー
23、24 パンダグラフ機構、23a、23b、23c、23d 軸
24a、24b、24c、24d 軸
25 スイッチ作動部材
26引張りコイルばね
27 板ばね
28 スイッチ作動部材、28a 突起
30 ブラケット、30a 位置決め舌片
31 ギヤ
32 スライダ、32a 軸、32b 階段状ガイド溝、32c カム
33 ラック
34 レバー、34a、34b 軸
35 レバー、35a軸、35b 当接部
36 ブラケット
37 ステー
38 ブラケット、38a 軸
39 送りローラアーム、39a 軸
40 ギヤ
41 送りローラ、41a ギヤ
42 引張りコイルばね
50 天板、50a 位置決め舌片
51、52 ブラケット
53 磁気ヘッド昇降アーム、53a 当接部、53b 作動部
54 引張りコイルばね
55 ホルダ昇降アーム、55a 当接部、55b、55c 穴
56 捩じりコイルばね
57、58 軸
59 カートリッジホルダ、59a 長穴、59b 丸穴、59c 板ばね
60 ブラケット
61 ガイド板
62 ローディングスライダ、62a ラック、62b 異形L形溝
62c スリット
63 クランプスライダ、63a ラック、63b、63c カム部
63d 異形L形溝
64 支持部材、64a 軸
65 駆動切換えアーム、65a、65b 軸
66 ギヤ、66a 小歯車
67 フックスライダ、67a 軸
68 L形板、68a 舌片
69 ローディングフック、69a、69b、69c 軸
70 ローディング開始検出アーム
71 圧縮コイルばね
72 引張りコイルばね
80 記録再生ユニットシャーシ
81、82、83 ブラケット
84、85 軸
86 送りねじ
87 ねじ係合部材
88 ウォーム
89 2段ギヤ
90 ウォーム
91 ピックアップ台
92 磁気ヘッドステー、92a 磁気ヘッドアーム
93 磁気ヘッド
94 板ばね
95 引張りコイルばね
100 MDカートリッジ、100a、100b 誤挿入防止溝、100c、
100d ローディングホール、100e シャッター、100f 開閉用穴
100g リファレンスホール
M1 ディスクモータ
M2 ピックアップ送りモータ
M3 ストッカ昇降モータ
M4 送りローラ駆動モータ
M5 ローディングモータ
SW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6、SW7、SW8、SW9
SW10、SW11、SW12 スイッチ
PH フォトインタラプタ
Claims (1)
- 2つのスライダの夫々に設けたラックをギヤを挟むように対向させ前記2つのラックを択一的に前記ギヤと噛合わせるスライダ駆動切換え機構において、前記2つのスライダの夫々に設けた傾斜部を有するL字形溝に前記ギヤと同軸に回動自在に支持された駆動切換えアームの2つの軸を夫々係合させ、一方のスライダが前記ギヤに送られL字形溝と軸の係合により前記駆動切換えアームを回動させて他方のスライダを前記ギヤと噛合うように移動させた後、前記傾斜部により前記駆動切換えアームを回動させることにより他方のスライダを前記ギヤから離すように構成したスライダ駆動切換え機構。
Priority Applications (1)
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JP12671498A JP3552533B2 (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | スライダ駆動切換え機構 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP12671498A JP3552533B2 (ja) | 1998-04-21 | 1998-04-21 | スライダ駆動切換え機構 |
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