JPH11160101A - 回転センサ及びそれを用いた永久磁石型同期機の制御装置及び回転センサの故障判定方法 - Google Patents

回転センサ及びそれを用いた永久磁石型同期機の制御装置及び回転センサの故障判定方法

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JPH11160101A
JPH11160101A JP33179897A JP33179897A JPH11160101A JP H11160101 A JPH11160101 A JP H11160101A JP 33179897 A JP33179897 A JP 33179897A JP 33179897 A JP33179897 A JP 33179897A JP H11160101 A JPH11160101 A JP H11160101A
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magnetic pole
pole position
sensor
rotation sensor
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Toshisada Mitsui
利貞 三井
Hiroshi Katada
寛 片田
Sanshiro Obara
三四郎 小原
Hidekazu Otsu
英一 大津
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コスト増を招かずに回転センサの故障判定を行
うことのできる手段及びそれを用いた同期電動機の制御
装置を提供する。 【課題を解決するための手段】回転体の位相の相対位置
を検出するエンコーダと前記回転体の絶対位置を検出す
る磁極位置センサとを有し、前記磁極位置センサはそれ
ぞれが120゜+位相公差(但し、位相公差の絶対値は
30゜を超えないものとする)ずつ位相のずれた3相の
出力信号を発生し、前記エンコーダと磁極位置センサの
出力に基づき前記回転体の絶対位相を検出する回転セン
サにおいて、前記エンコーダ及び前記磁極位置センサの
出力信号の合理性チェックにより、前記回転センサの故
障を判定する故障判定手段を有する。合理性チェックの
例として、回転体の回転数が所定回転数以下で、かつ、
前記磁極位置センサの出力信号のパターンが、正常時に
現れる所定の遷移以外の変化をしたとき前記回転センサ
を故障と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転体の絶対位相
を検出する回転センサの故障検出手段及び故障判定方法
に係り、特に同期機(同期電動機もしくは同期発電機)
の制御装置に用いて好適な磁極位置センサを含む回転セ
ンサの故障検出手段及び故障判定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】産業用を初め、広い分野に普及している
同期機は、一般に電動機等の絶対位相を検知するために
回転センサが使われている。同期機の制御装置に用いら
れる回転センサとしては、回転体の位相の相対位置を検
出するエンコーダと前記回転体の絶対位置を検出する磁
極位置センサとを有し、前記磁極位置センサはそれぞれ
が120゜+位相公差(但し、位相公差の絶対値は30
゜を超えないものとする)ずつ位相のずれた3相の出力
信号を発生し、前記エンコーダと磁極位置センサの出力
に基づき前記回転体の絶対位相を検出するように構成さ
れている。
【0003】同期機の制御装置は回転センサによって得
られた電動機等の位相情報に基づいて、同期機の運転を
制御するが、回転センサが故障すると同期機の位相情報
が不明となり運転不能に陥る。特開平05−08397
7号公報に記載された同期電動機駆動装置では、同期電
動機の界磁位置に同期した信号の異常を検出する手段と
して、同期電動機に供給される有効電力を検出し同期電
動機のトルク指令と回転数から求めた有効電力指令値と
比較することにより、位相の誤検知を判定している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】回転体の位相の相対位
置を検出するエンコーダと前記回転体の絶対位置を検出
する磁極位置センサとを備え、前記回転体の絶対位相を
検出する回転センサにおいて、故障の結果発生する現象
は、信号の位相ずれ・デューティのずれ・ノイズ等によ
る誤パルスの重畳若しくはパルス欠け・信号レベルの固
定が考えられる。
【0005】上記従来技術による検出方法によれば、同
期電動機の同期位相を与える位置検出器の故障あるいは
その信号伝送装置に故障が発生した場合、速やかにその
異常を検知することができる。しかしながら、有効電力
検出のために本来電動機を駆動するのに必要な装置の他
に新たなセンサ等を必要とするためコスト増を招く。
【0006】本発明の目的は、コスト増を招かずに故障
判定を行うことのできる回転センサ及びそれを用いた同
期機の制御装置及び回転センサの故障判定方法を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、回転体
の位相の相対位置を検出するエンコーダと前記回転体の
絶対位置を検出する磁極位置センサとを有し、前記磁極
位置センサはそれぞれが120゜+位相公差(但し、位
相公差の絶対値は30゜を超えないものとする)ずつ位
相のずれた3相の出力信号を発生し、前記エンコーダと
磁極位置センサの出力に基づき前記回転体の絶対位相を
検出する回転センサにおいて、前記エンコーダ及び前記
磁極位置センサの出力信号の合理性チェックにより、前
記回転センサの故障を判定する故障判定手段を有するこ
とにある。
【0008】本発明の他の特徴は、前記合理性チェック
の手段として、前記回転センサの出力信号を検知し、該
出力信号のパターンがすべて低もしくはすべて高のと
き、前記磁極位置センサを故障と判定する故障判定手
段、換言すると信号レベル異常判定手段を有することに
ある。
【0009】本発明の他の特徴は、前記合理性チェック
の手段として、回転体の回転数が所定回転数以下で、か
つ、前記磁極位置センサの出力信号のパターンが、正常
時に現れる所定の遷移以外の変化をしたとき前記回転セ
ンサを故障と判定する故障判定手段、換言すると磁極領
域移行異常判定手段を有することにある。
【0010】本発明の他の特徴は、前記合理性チェック
の手段として、前記回転センサ信号から磁極の存在範囲
を60゜の範囲で求め、前記磁極位置センサで検出した
位相と比較し両者の差の絶対値が30゜+所定値以上の
角度のとき前記回転センサを故障と判定する故障判定手
段、換言すると角度認識異常判定手段を有することにあ
る。
【0011】本発明の他の特徴は、前記合理性チェック
の手段として、前記磁極位置センサ信号のエッジ発生時
点で、前記回転センサの検出した位相と位相真値の差の
絶対値が所定値以上の角度のとき前記回転センサを故障
と判定する故障判定手段、換言するとW相割り込み時角
度認識異常判定手段を有することにある。
【0012】本発明の他の特徴は、回転体の位相の相対
位置を検出するエンコーダと前記回転体の絶対位置を検
出する磁極位置センサとを有し、前記磁極位置センサは
それぞれが120゜+位相公差(但し、位相公差の絶対
値は30゜を超えないものとする)ずつ位相のずれた3
相の出力信号を発生し、前記エンコーダと磁極位置セン
サの出力に基づき前記回転体の絶対位相を検出する回転
センサの故障判定方法において、前記エンコーダ及び前
記磁極位置センサの出力信号の合理性チェックにより、
前記回転センサの故障を判定することにある。
【0013】本発明によれば、前記エンコーダ及び前記
磁極位置センサの出力信号の合理性チェックを行なうこ
とにより、例えば、磁極位置センサの信号不良を監視す
ることにより、あるいは、磁極位置センサ信号と位相検
出器の検出位相を常時比較することにより回転センサの
故障を判定することができる。すなわち、同期電動機の
位相検出用回転センサの出力信号の特性を利用して該回
転センサ故障判定を行うので、故障検出のために新たな
センサ等を必要とせず、コスト増を招かずに故障判定を
行うことのできる回転センサ及び故障検知方法及びそれ
を用いた同期機の制御装置を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図によって本発明の実施例
を説明する。まず、図1は、本発明の一実施例を適用し
た電気車用駆動制御システムの構成を示すものである。
1は永久磁石型同期電動機でありバッテリー7を電源と
し、電力変換器として逆変換器すなわちインバータ2を
用いる。永久磁石型同期電動機1には、回転センサとし
て回転角度センサであるエンコーダ3及び磁極位置を検
出する磁極位置センサ4が直結されている。電動機制御
装置5は、エンコーダ3と磁極位置センサ4の出力に基
づき同期電動機の位相の演算を行う機能を有する。一
方、駆動システム制御部11は、電動機1がアクセルペ
タル及びブレーキペタルの操作量に対応したトルクを発
生するように制御するために、前記操作量に応じた電動
機トルク指令τM*を電動機制御装置5に送る。電動機
制御装置5は、電動機トルク指令τM*、同期電動機の
位相及び電流検出器6で検出された電流値に基づいてd
q軸電流指令値や交流電圧指令値を生成するdq軸電流
制御機能と、この交流電圧指令値に基づいてインバータ
2を制御するPWM信号を生成するPWM信号生成機能
を備えている。
【0015】電動機制御装置5は、さらに、エンコーダ
3と磁極位置センサ4の出力及び位相演算手段の出力に
基づいてエンコーダ3や磁極位置センサ4の出力異常を
判定するセンサ故障判定機能を備えている。
【0016】インバータ2は、6個のパワー素子(IG
BT)と各パワー素子に並列に接続されたダイオードを
用いて構成され、電動機1のU、V、W各相の巻線に流
れる電流を制御する3相ブリッヂ回路と、1個の平滑コ
ンデンサとを備えている。
【0017】図2に、永久磁石型同期電動機1の制御を
行う電動機制御装置5の詳細機能ブロック図を示す。電
動機制御装置5は、3/2相変換手段202、IdIq
電流制御手段204、2/3相変換手段206、PWM
制御手段208及び位相演算手段210、速度演算手段
212を備えている。入力側がエンコーダ3に接続され
た速度演算手段212は、速度演算処理を行い回転数ω
を出力する。入力側がエンコーダ3及び磁極位置検出手
段4に接続された位相演算手段210は、位相演算を行
い、位相角を出力する。
【0018】電動機制御装置5は、また、Iqテーブル
224及びIdテーブル226を含む電流指令発生手段
220を備えている。電動機制御装置5は、さらに、位
相演算手段210と磁極位置センサ4の出力に基づいて
エンコーダ3や磁極位置センサ4の異常を判定するセン
サ故障判定手段230を備えている。このセンサ故障判
定手段230は、角度認識異常判定手段232、磁極領
域移行異常判定手段234、信号レベル異常判定手段2
36、W相割り込み時角度認識異常判定手段238及び
システム停止手段239を備えている。位相演算手段2
10及びセンサ故障判定手段230は、メモリROMに
記録されたプログラムと、このプログラムを読み出しプ
ログラムの手順に沿って所定の処理を実行するCPU
と、前記プログラムや、処理に必要な関数、定数、デー
タ等を記録するメモリを含むコンピュータによって構成
される。
【0019】電動機制御装置5において、2/3相変換
処理206、3相/2相座標変換手段202の座標変換
処理で使用する位相角θ1は、位相演算手段210にお
いて、電動機1の誘起電圧と同位相の信号を出力する磁
極位置センサ4、回転角度信号を出力するエンコーダ3
の各出力から算出する。
【0020】図3に、(a)磁極位置センサ4の出力信
号、(b)電動機1の誘起電圧E0、(c)電動機制御
装置5内部の位相角θ1の位相関係を示す。磁極位置セ
ンサ4の出力信号である磁極位置信号Ps3は、電動機
1の誘起電圧E0に同期している。また、磁極位置セン
サ出力信号Ps3の立ち下がりエッジは、正転時位相1
80°、逆転時位相0°の位置で発生する。位相演算手
段210の出力である位相角θ1は、鋸波状波信号とな
り、後述するように、常に位相が誘起電圧E0に同期す
るように処理される。
【0021】図2に戻り、電動機制御装置5において、
トルク分電流に相当するq軸電流の指令値Iq* は、ト
ルク指令値τM* と回転数をもとにIq制御手段224
で算出する。一方、d軸電流の指令値Id*も、トルク
指令値τM*と回転数をもとに、Id制御手段226で
算出する。このようにして、電動機制御装置におけるI
d、Iqテーブル224、226は、トルク指令値τM
0と回転数をもとに高効率制御に要求される電流指令値
Iq* 、Id* を算出する。
【0022】3/2相座標変換手段202は、電流検出
器6で検出した電動機電流の3相交流電流を3/2相の
座標変換処理を行いd、q軸電流Id、Iqを算出す
る。これらの検出値Id、Iqと指令値Id*、Iq*
をもとに、IdIq電流制御手段204は、比例あるい
は比例積分電流制御処理を行い、電圧指令値Vd*、V
q*を算出する。
【0023】さらに、2/3相変換手段206におい
て、2/3相の座標変換を行い3相交流電圧指令値VU
* 、VV* 、VW* を算出する。PWM制御手段208
は、この電圧指令値VU* ,VV*,VW* から三角波
信号の搬送波信号との比較処理を行って、PWM信号を
発生し、インバータ2を駆動する。このようにして電動
機1にPWM制御された電圧を印加することにより、電
動機電流が電流指令値Iq* 、Id* に一致するように
制御する。
【0024】電動機1の出力トルクは(1)式で示され
る。 τM=Pn[{E0+(1−ρ)LdId}Iq] …(1) ただし、Pnは定数、ρはLqとLdの比、E0は誘起
電圧である。
【0025】(1)式において、右辺第1項は同期トル
ク、第2項はリアクタンストルクである。同期トルク及
びリアクタンストルクの和が発生トルクτMである。こ
のように(1)式のρが1よりも大きい逆突極特性をも
つ同期電動機は進み角βが45度付近で最大トルクを発
生するので、この角度以上で制御される。
【0026】次に、磁極位置センサ及び位相演算手段2
10の詳細を図に基づき説明する。
【0027】まず、図4に本発明の実施例で用いられる
回転センサの一例を示す。回転センサは、円板12に形
成された1度間隔のスリット13を通して光の送受信を
行う光送受素子14を含むエンコーダ3と、円板に4個
所形成されたスリット15を通して光の送受信を行う光
送受素子16を含む磁極位置センサ4とから構成されて
いる。
【0028】エンコーダ3は、図5の(b)に示すよう
に、E1、E2の2相の信号を出力する。磁極位置セン
サは、図5の(a)に示すように、120゜ずつ位相のず
れたPs1、Ps2、Ps3の3相の出力信号を回転セ
ンサ1回転で4周期発生する8極機である。本実施例に
おいて回転センサの使用する最大回転速度は267「rev/s」
とする。
【0029】以下、磁極位置センサ出力信号Ps1,P
s2,Ps3のレベルのセットをPsと略す。
【0030】位相演算手段210は、図6の機能図に示
したように、位相カウンタ212でエンコーダ3の信号
パルスを計数し計数値Zを求め、ラッチ処理214で磁
極位置センサの出力信号Ps3の立ち下がりエッジに同
期してPS及び前記計数値ZをメモリAにラッチし、位
相同期処理216でメモリAのデータに基づき位相演算
処理218で使用する補正量Mcの更新を行う。そし
て、位相演算処理218で、計数値をZとし補正量Mc
に基づき補正を行い位相角θ1を得る。位相演算手段2
10はロジック回路などによりハード的に構成すること
もできるが、本実施例では、コンピュータとプログラム
によって構成した例について説明する。
【0031】位相演算処理218の処理を図7のフロー
図で説明する。位相演算処理では、ステップ1(図中で
はS1と記してあり、以下同様とする。)で位相カウン
タ212の出力の前記計数値Zを読み込み、ステップ2
で位相同期処理部216において演算する補正量Mcの
データ読み込みを行う。最後に、ステップ3で、 位相角θ1=Z−Mc により、前記計数値Zに対して補正量Mcだけ位相の補
正を行い、位相角θ1を得る。
【0032】次に、図8に示すフローにより,ラッチ処
理214について説明する。このラッチ処理は、磁極位
置センサの出力信号Ps3の立ち下がりエッジでのみ起
動される。ラッチ処理は、ステップ11で位相カウンタ
より前記計数値Zを読み込み、次に、ステップ12でP
sを読み込み、さらに、ステップ13で、前記計数値Z
及びPs及びメモリAの更新を示すゼロBitデータをメ
モリAに記録する。
【0033】次に、図9に示すフローにより、位相同期
処理216について説明する。この位相同期処理には、
W相割り込み時角度認識異常判定手段238の機能も含
まれている。最初に、ステップ21でメモリAのデータ
を読出してレジスタRES1に保持した後、ステップ2
2でメモリAのビットをすべて1とする。次に、メモリ
Aの更新判定のためステップ23でレジスタRES1の
ビットがすべて1となっているか判定を行い、すべて1
の場合メモリAの更新がなされていないため処理を終了
する。レジスタRES1のビットにゼロ値が含まれる場
合、つまり、前述した図8の処理が起動しメモリAが更
新している場合、以下の処理を継続する。まず、ステッ
プ24でレジスタRES1に保持していたデータ内の位
相計数値Zに基づき、磁極位置センサ出力信号Ps3の
立ち下がりエッジが発生した時点での位相(位相θ2')
を演算する。次に、ステップ25でレジスタRES1に
保持していたデータ内のPsのパターンから正転の判定
を行い、Psのパターンによる正転の判定において、P
sレベルが正転でない場合、ステップ26でPsレベル
が逆転なのかどうかの判定を行う。正転の場合、ラッチ
処理起動時の位相真値は180°であるので、ステップ
27で位相の誤差を、(180°−位相θ2)として求
める。逆転の場合、 ラッチ処理起動時の位相真値は0
°であるので、ステップ28で位相の誤差を(0°−位
相θ2)として求める。 Psのパターンが正逆転のい
ずれでもない場合、ステップ29で誤差を0とする。
【0034】次に、ステップ30で誤差の絶対値が所定
値以内かどうかの判定を行う。ここでは、所定値を40
°とした。もし、誤差の絶対値が40°よりも大きけれ
ば、ステップ31で磁極位置センサの割り込み時の角度
認識に異常ありと判定し、もし割り込み時の誤差の絶対
値が40°以内ならば、ステップ32で0より大きく1
以下の値Kにより調整量を、 調整量=誤差×K として求め、さらに、ステップ33で位相の補正量Mc
を Mc[k]=Mc[k−1]+調整量 として更新する。
【0035】このように、W相割り込み時認識角度異常
の判定手段は、磁極位置センサ信号の特定相の信号のエ
ッジ発生時点の位相角と位相真値の差の絶対値が所定値
以上の角度のとき前記回転センサを故障と判定する。実
用上は、磁極位置センサ信号の特定相の信号のエッジ発
生時点の位相角と位相真値の差の絶対値が所定値以上の
角度であることを、複数回確認して判定するのが望まし
い。磁極位置センサの割り込み時の位相認識に故障あり
と判定された場合、その結果をシステム停止手段239
に送り、システム停止の処理を行う。
【0036】次に、図10、図11に示すフェイル判定
処理のフローにより、信号レベル異常判定手段236、
磁極領域移行異常判定手段234及び、角度認識異常判
定手段232の処理について説明する。
【0037】このフェイル判定処理は、後述する理由の
ため0.1ms毎に起動される。最初に、ステップ41
で位相カウンタ212が出力する位相計数値Zを読出し
たのち、ステップ42で位相同期処理216で求めた補
正量Mcを読み出す。そして、ステップ43で次の式 位相θa=Z−Mc の演算により位相θaを求める。次に信号レベル異常判
定の処理を行なう。まず、ステップ44でPsのデータ
を読出す。さらに、ステップ45で1サンプリング前の
PsのデータBを読出す。次にステップ46〜ステップ
50で、Psが、Hi,Lo,Hi(以下、Md0モー
ドと記す。)、Hi,Lo,Lo(以下、Md1モード
と記す。)、Hi,Hi,Lo(以下、Md2モードと
記す。)、Lo,Hi,Lo(以下、Md3モードと記
す。)、Lo,Hi,Hi(以下、Md4モードと記
す。)、Lo,Lo,Hi(以下、Md5モードと記
す。)のいずれのモードか順次チェックする。いずれに
も該当しない場合、ステップ64で信号レベル異常(f
ail)と判定し、結果をシステム停止手段239に送
り、システム停止の処理を行う。
【0038】磁極位置センサ信号は3相あるので、信号
レベルの組み合わせパターン数は8個(=2×2×2)
存在するが、磁極位置センサ信号の位相が120゜ずつ
ずれている場合には、磁極位置センサが正常であれば、
信号レベルが(Hi、Hi、Hi)もしくは(Lo、Lo、Lo)の
組み合わせパターンになることはない。しかし、図12
(a)に実線で示すように、例えば1相が故障で信号レ
ベルが常時Loとなると、信号レベルとして(Lo、Lo、L
o)の組み合わせパターンを生ずる。また、図13の
(a)に実線で示すように、例えば1相が故障で信号レ
ベルが常時Hi となると、信号レベルとして(Hi、Hi、H
i)の組み合わせパターンを生ずる。
【0039】そこで、信号レベル異常判定手段236
は、磁極位置センサ信号の出力信号を検知し、この出力
信号のパターンがすべてLoもしくはすべてHiのとき、す
なわち、(Hi、Hi、Hi)もしくは(Lo、Lo、Lo)の組み
合わせパターンのとき、磁極位置センサ信号を故障(Fa
il)と判定する。実用上は、ノイズなどによる誤検出を
防ぐために、(Hi、Hi、Hi)もしくは(Lo、Lo、Lo)の
組み合わせパターンを複数連続して検出した場合、故障
と判定するのが望ましい。
【0040】磁極位置センサの3相の信号出力Ps1,
Ps2,Ps3のデューティがそれぞれ正確にHi幅5
0%Lo幅50%となっていれば、電気角1周する間に
磁極位置センサ信号出力Ps1,Ps2,Ps3の組み
合わせパターンは、前述したように6つのパターン(M
d0〜Md5モード)が現れ、この6パターンにより電
気角1周つまり、360度は正確に60度毎の等間隔領
域に分割できる。
【0041】しかし、図14の(a)に示すように、磁
極位置センサがHi、 Loのレベルに関して正常であった
としても、例えば1相が故障で信号レベルのHiとLoのデ
ィューティが180度より短くなったり長くなったりす
ると、図14の(a)のA1領域(Ps1=Hi,Ps
2=Hi,Ps3=Lo)とA2領域(PS1=Lo,
PS2=Hi,PS3=Lo)の様に、電気角1周が等
間隔に分割できなくなる。もし、等間隔の時間サンプリ
ングTmでPS1,PS2,PSのパターン遷移を監視
するとし、回転センサの最大回転速度Sも |S×Tm×P/2|<|60゜| ・・・・(2) P:回転センサの極数 の関係を満たしていれば、サンプリング時間Tmで回転
センサは60゜以上回転する事はない。本実施例では、
回転センサの最大回転速度Sは267[rev/s]、回転セ
ンサの極数Pは8極であることから、式(2)を満たす
サンプリングTmとして、このフェイル判定処理を0.
1[ms]毎に起動する。このとき、磁極位置センサの3相
出力のぞれぞれのデューティが正確にHi幅50%、L
o幅50%なら、Psのパターンは、以下 I)〜VI)の
遷移をとる。
【0042】I) 今回サンプル時Md0モードのとき、
次回サンプル時のモードは、必ずMd5,Md0,Md
1のいずれか II) 今回サンプル時Md1モードのとき、次回サンプル
時のモードは、必ずMd0,Md1,Md2のいずれか III)今回サンプル時Md2モードのとき、次回サンプル
時のモードは、必ずMd1,Md2,Md3のいずれか IV) 今回サンプル時Md3モードのとき、次回サンプル
時のモードは、必ずMd2,Md3,Md4のいずれか V) 今回サンプル時Md4モードのとき、次回サンプル
時のモードは、必ずMd3,Md4,Md5のいずれか VI) 今回サンプル時Md5モードのとき、次回サンプル
時のモードは、必ずMd4,Md5,Md0のいずれか 磁極位置センサのデューティが異常なら、上記したI)〜
VI)以外の遷移を行う場合が存在する。
【0043】図10の位相同期処理のフローにもどっ
て、 次に、磁極領域移行の異常判定処理を行なう。す
なわち、 PsのパターンがMd0のときは、ステップ
52で処置0を行う。処置0は、図11のフローで文字
iを0に置き換えたものである。また、Md-1は、Md
5を意味する。図11に示すように、S81で1サンプ
リング前のPsのデータPsBがMd0かどうか比較
し、 該当しないときは、ステップ82で1サンプリン
グ前のPsのデータPsBがMd5(=Md-1)かど
うか比較し、該当しないときは、次に、ステップ83で
Md1かどうか比較することにより、Psのパターンが
正しく遷移したかチェックを行っている。いずれにも該
当しないときは、ステップ84で磁極位置センサ移行異
常(fail)として処理する。 Md5、 Md1に該
当すれば処理を継続し、図10のフローに戻って、ステ
ップ58で後に述べる誤差1の演算を行う。同様に、P
sのパターンがMd1、Md2、Md3、Md4、Md
5のときも、図11に示すように、ステップ81で1サ
ンプリング前のPsレベルのデータPsBかどうか比較
し、該当しないときは、ステップ82で1サンプリング
前のPsレベルのデータPsBかどうか比較し、該当し
ないときは、ステップ83で1サンプリング前のPsレ
ベルのデータPsBかどうか比較し、PsBレベルのパ
ターンが所定の遷移パターンのいずれにも該当しないと
きは、ステップ84で磁極位置センサ移行異常(fai
l)として処理し図10のフローに戻り、ステップ59
からステップ63のいずれか1つを行う。次に、ステッ
プ65でデータBにPsレベルを書き込む。
【0044】このように、磁極領域移行異常判定手段
は、回転体(磁極位置センサ)の回転数が所定回転数以下
で、Psのパターンが、前述したI)〜VI)以外の変化を
したとき、前記磁極位置センサを故障と判定し、結果を
システム停止手段239に送り、システム停止処理を行
う。
【0045】以上の各診断は、主に回転センサの中の磁
極位置センサの異常に起因するものであるが、他方、
回転センサの中のエンコーダ3のパルス信号の不良に基
づく異常に対する診断も必要である。
【0046】例えば、前記位相計数値Zから求める位相
角θ1と、磁極位置センサの出力信号位相が同期してい
ないと、図15に示すように本来ならば実線に示すよう
な位相関係になるべきところが、破線のような位相にな
ってしまう。この位相角θ1とPsの位相ずれは、磁極
位置センサの出力信号の不良によっても発生するが、主
にエンコーダ3のパルス信号の不良により発生する。同
期ずれの診断は角度認識異常判定手段232によって行
う。
【0047】次に、図10の位相同期処理のフローに戻
って、すでに述べた図11の処置に続いて行う誤差1の
演算は、PsのパターンがMd0のときはステップ58
で、 誤差1=位相−30゜ として誤差1を求める。同様に、 Psレベルのパター
ンが、 Md1のときは、ステップ59で誤差1=位相− 90゜ Md2のときは、ステップ60で誤差1=位相−150゜ Md3のときは、ステップ61で誤差1=位相−210゜ Md4のときは、ステップ62で誤差1=位相−270゜ Md5のときは、ステップ63で誤差1=位相−330゜ とする。
【0048】ここでは、磁極位置センサの出力信号か
ら、モータ位相を6つの領域に分割し、 領域の中心値
θhと先に求めた位相θaから、 誤差1=θa −θh ………(3) により誤差1を求めている。磁極位置センサ出力信号か
ら特定できるモータ位相の領域範囲θjとθjの中心値
θhは、 Md0のとき、θj は 0゜〜 60゜の範囲、θh= 30゜ Md1のとき、θj は 60゜〜120゜の範囲、θh= 90゜ Md2のとき、θj は120゜〜180゜の範囲、θh=150゜ Md3のとき、θj は180゜〜240゜の範囲、θh=210゜ Md4のとき、θj は240゜〜300゜の範囲、θh=270゜ Md5のとき、θj は300゜〜360゜の範囲、θh=330゜ の関係にあり、Psのパターンにより式(3)中のθh
を切り換えている。
【0049】続いて、ステップ66で誤差1の絶対値が
(30゜+所定値1)より大きいか判断する。誤差1の
絶対値が(30゜+所定値1)より小さいときは、ステ
ップ68でカウンタFをゼロクリア( F[k]=0)
し、誤差1の絶対値が(30゜+所定値1)より大きい
ときは、ステップ67でカウンタFに1を加え( F
[k]=F[k−1]+1 )、ステップ67に続いて
ステップ69でカウンタFが所定値2より大きいか否か
をチェックし、カウンタFが大きければステップ70で
角度異常の故障と判定し、結果をシステム停止手段23
9に送り、システム停止処理を行う。ステップ69の結
果、カウンタFが小さい場合は、そのまま処理を終了す
る。
【0050】以上、本発明の実施例として、同期電動機
の位相検出用回転センサを例にして説明したが、本発明
は同期機用回転センサに限定されるものではない。例え
ば、産業用ロボットのアームの絶対回転角度を検出する
回転センサ(角度センサ)や、リンク機構等における関
節の絶対回転量を測定する回転センサ等、回転体の絶対
位置を検知する回転センサに広く適用できるものであ
る。
【0051】
【発明の効果】本発明によれば、同期機等の位相検出用
回転センサの出力信号の特性を利用して該回転センサの
故障判定を行うので、故障検出のために新たなセンサ等
を必要とせず、コスト増を招かずに故障判定を行うこと
のできる回転センサ及び故障判定方法を提供することが
できる。
【0052】また、本発明を同期機の制御装置に用いた
場合、回転センサの故障により異常なトルクを発生する
前にシステムを停止できる。特に、本発明を電気車走行
用の同期機の制御装置に用いた場合は、回転センサの故
障を速やかに検知し電気車を安全に停止させることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例になる電動機制御装置を備え
た電気車の駆動システム構成を示す図。
【図2】図1の電動機制御装置の詳細機能ブロック図。
【図3】磁極位置センサ信号出力Ps3、モータ誘起電
圧E0、図2の電動機制御装置内部の位相角θ1、θ2
の位相関係を示す図。
【図4】本発明が適用される回転センサの構成例を示す
図。
【図5】回転センサ出力信号の一例を示す図。
【図6】図2の電動機制御装置内の位相検出手段の構成
例を示す。
【図7】本発明による位相演算処理のフローを示す図。
【図8】本発明によるラッチ処理のフローを示す図。
【図9】本発明による位相同期処理のフローを示す図。
【図10】本発明によるフェイル判定処理のフローを示
す図。
【図11】図11中の処理の一部のフローを示す図。
【図12】回転センサの故障時の信号の一例を示す図。
【図13】回転センサの故障時の信号の一例を示す図。
【図14】回転センサの故障時の信号の一例を示す図。
【図15】回転センサの故障時の信号の一例を示す図。
【符号の説明】
5…電動機制御装置、202…3/2相変換手段、20
4…Id Iq電流制御手段、206…2/3相変換手
段、208…PWM制御手段、210…位相演算手段、
212…速度演算手段、224…Iq制御手段、226
…Id制御手段、220…電流指令発生手段、230…
センサ故障判定手段、232…角度認識異常判定手段、
234…磁極領域移行異常判定手段、236…信号レベ
ル異常判定手段、238…W相割り込み時角度認識異常
判定手段、239…システム停止手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大津 英一 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器事業部内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転体の位相の相対位置を検出するエンコ
    ーダと前記回転体の絶対位置を検出する磁極位置センサ
    とを有し、前記磁極位置センサはそれぞれが120゜+
    位相公差(但し、位相公差の絶対値は30゜を超えない
    ものとする)ずつ位相のずれた3相の出力信号を発生
    し、前記エンコーダと磁極位置センサの出力に基づき前
    記回転体の絶対位相を検出する回転センサにおいて、 前記エンコーダ及び前記磁極位置センサの出力信号の合
    理性チェックにより、前記回転センサの故障を判定する
    故障判定手段を有することを特徴とする回転センサ。
  2. 【請求項2】回転体の位相の相対位置を検出するエンコ
    ーダと前記回転体の絶対位置を検出する磁極位置センサ
    とを有し、前記磁極位置センサはそれぞれが120゜+
    位相公差(但し、位相公差の絶対値は30゜を超えない
    ものとする)ずつ位相のずれた3相の出力信号を発生
    し、前記エンコーダと磁極位置センサの出力に基づき前
    記回転体の絶対位相を検出する回転センサにおいて、 前記磁極位置センサの出力信号を検知し、該出力信号の
    パターンがすべて“Lo”もしくはすべて“Hi”のと
    き、前記回転センサを故障と判定する故障判定手段を有
    することを特徴とする回転センサ。
  3. 【請求項3】回転体の位相の相対位置を検出するエンコ
    ーダと前記回転体の絶対位置を検出する磁極位置センサ
    とを有し、前記磁極位置センサはそれぞれが120゜+
    位相公差(但し、位相公差の絶対値は30゜を超えない
    ものとする)ずつ位相のずれた3相の出力信号を発生
    し、前記エンコーダと磁極位置センサの出力に基づき前
    記回転体の絶対位相を検出する回転センサにおいて、 前記回転体の回転数が所定回転数以下で、かつ、前記磁
    極位置センサの出力信号のパターンが、正常時に現れる
    所定の遷移以外の変化をしたとき前記回転センサを故障
    と判定する故障判定手段を有することを特徴とする回転
    センサ。
  4. 【請求項4】回転体の位相の相対位置を検出するエンコ
    ーダと前記回転体の絶対位置を検出する磁極位置センサ
    とを有し、前記磁極位置センサはそれぞれが120゜+
    位相公差(但し、位相公差の絶対値は30゜を超えない
    ものとする)ずつ位相のずれた3相の出力信号を発生
    し、前記エンコーダと磁極位置センサの出力に基づき前
    記回転体の絶対位相を検出する回転センサにおいて、 前記磁極位置センサ信号から磁極の存在範囲を60゜の
    範囲で求め、前記回転センサで検出した位相と比較し両
    者の差の絶対値が30゜+所定値以上の角度のとき前記
    回転センサを故障と判定する故障判定手段を有すること
    を特徴とする回転センサ。
  5. 【請求項5】回転体の位相の相対位置を検出するエンコ
    ーダと前記回転体の絶対位置を検出する磁極位置センサ
    とを有し、前記磁極位置センサはそれぞれが120゜+
    位相公差(但し、位相公差の絶対値は30゜を超えない
    ものとする)ずつ位相のずれた3相の出力信号を発生
    し、前記エンコーダと磁極位置センサの出力に基づき前
    記回転体の絶対位相を検出する回転センサにおいて、 前記回転センサ信号のエッジ発生時点で、前記回転セン
    サの検出した位相と位相真値の差の絶対値が所定値以上
    の角度のとき前記回転センサを故障と判定する故障判定
    手段を有することを特徴とする回転センサ。
  6. 【請求項6】回転体の位相の相対位置を検出するエンコ
    ーダと前記回転体の絶対位置を検出する磁極位置センサ
    とを有し、前記磁極位置センサはそれぞれが120゜+
    位相公差(但し、位相公差の絶対値は30゜を超えない
    ものとする)ずつ位相のずれた3相の出力信号を発生
    し、前記エンコーダと磁極位置センサの出力に基づき前
    記回転体の絶対位相を検出する回転センサにおいて、 前記磁極位置センサ信号から磁極の存在範囲を60゜の
    範囲で求め、前記回転センサで検出した位相と比較し両
    者の差の絶対値が30゜+所定値以上の角度のとき前記
    回転センサを故障と判定する第1の故障判定手段と、 前記回転センサ信号のエッジ発生時点で、前記回転セン
    サの検出した位相と位相真値の差の絶対値が所定値以上
    の角度のとき前記回転センサを故障と判定する第2の故
    障判定手段とを有することを特徴とする回転センサ。
  7. 【請求項7】回転体の位相の相対位置を検出するエンコ
    ーダと前記回転体の絶対位置を検出する磁極位置センサ
    とを有し、前記磁極位置センサはそれぞれが120゜+
    位相公差(但し、位相公差の絶対値は30゜を超えない
    ものとする)ずつ位相のずれた3相の出力信号を発生
    し、前記エンコーダと磁極位置センサの出力に基づき前
    記回転体の絶対位相を検出する回転センサにおいて、 前記磁極位置センサ信号から磁極の存在範囲を60゜の
    範囲で求め、前記回転センサで検出した位相と比較し両
    者の差の絶対値が30゜+所定値以上の角度のとき前記
    回転センサを故障と判定する第1の故障判定手段と、 前記回転センサ信号のエッジ発生時点で、前記回転セン
    サの検出した位相と位相真値の差の絶対値が所定値以上
    の角度のとき前記回転センサを故障と判定する第2の故
    障判定手段と、 前記磁極位置センサの出力信号を検知し、該出力信号の
    パターンがすべて“Lo”もしくはすべて“Hi”のと
    き、前記回転センサを故障と判定する第3の故障判定手
    段とを有することを特徴とする回転センサ。
  8. 【請求項8】回転センサを用いた永久磁石型同期機と、
    前記同期機を駆動する電力変換器と、前記同期機のd軸
    電流指令とq軸電流指令を発生する電流指令発生手段
    と、前記d、q軸電流指令と前記同期機の電流検出値を
    もとにdq軸電圧指令値を生成し、座標変換処理を行っ
    て交流電圧指令値を生成するdq軸電流制御手段と、前
    記交流電圧指令値から前記電力変換器のパワー素子を駆
    動する信号を出力するPWM制御手段とを備えた同期機
    の制御装置であって、前記回転センサが該エンコーダと
    該3相出力磁極位置センサからなる回転センサの出力に
    基づき永久磁石型同期機の位相を検出するものにおい
    て、 前記請求項2,3,4,5のいずれかに記載の前記回転
    センサ故障判定手段を1つもしくは複数個用いたことを
    特徴とする永久磁石型同期機の制御装置。
  9. 【請求項9】回転センサを用いた永久磁石型同期機と、
    前記同期機を駆動する電力変換器と、前記同期機のd軸
    電流指令とq軸電流指令を発生する電流指令発生手段
    と、前記d、q軸電流指令と前記同期機の電流検出値を
    もとにdq軸電圧指令値を生成し、座標変換処理を行っ
    て交流電圧指令値を生成するdq軸電流制御手段と、前
    記交流電圧指令値から前記電力変換器のパワー素子を駆
    動する信号を出力するPWM制御手段とを備えた制御装
    置による電気車の制御装置であって、前記請求項2,
    3,4,5のいずれかに記載の前記回転センサ故障判定
    手段を1つもしくは複数個用いたことを特徴とする電気
    車の制御装置。
  10. 【請求項10】回転体の位相の相対位置を検出するエン
    コーダと前記回転体の絶対位置を検出する磁極位置セン
    サとを有し、前記磁極位置センサはそれぞれが120゜
    +位相公差(但し、位相公差の絶対値は30゜を超えな
    いものとする)ずつ位相のずれた3相の出力信号を発生
    し、前記エンコーダと磁極位置センサの出力に基づき前
    記回転体の絶対位相を検出する回転センサの故障判定方
    法において、 前記エンコーダ及び前記磁極位置センサの出力信号の合
    理性チェックにより、前記回転センサの故障を判定する
    ことを特徴とする回転センサの故障判定方法。
JP33179897A 1997-12-02 1997-12-02 回転センサ及びそれを用いた永久磁石型同期機の制御装置及び回転センサの故障判定方法 Pending JPH11160101A (ja)

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