JP5375059B2 - センサ異常検出装置及びセンサの異常検出方法 - Google Patents

センサ異常検出装置及びセンサの異常検出方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えばモータ駆動電流などの正弦波の出力を検出するセンサの異常を検出するセンサ異常検出装置及びセンサの異常検出方法に関する。
従来、この種のセンサ異常検出装置として、正弦波の出力を検出する2つのセンサの検出値を比較して、その差分に基づいていずれかのセンサが異常状態にあることを検出するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1には、インバータからモータに供給されるモータ駆動電流を検出する電流センサの異常を検出するために、この電流センサ(制御用センサ)のほかに同じモータ駆動電流を検出するもう1つの電流センサ(異常検出用センサ)を設け、制御用センサの検出値がGND短絡範囲内であり、且つ、制御用センサの検出値と異常検出用センサの検出値との差が所定の閾値を越えている場合に、制御用センサにGND短絡故障が発生していると判定する、という手法が開示されている。また、この特許文献1に記載されている手法では、突発的な外乱の影響などで正常な制御用センサを誤って異常と判定してしまうことを防止するために、センサ検出値の差分と閾値との比較を所定の演算周期ごとに行って、センサ検出値の差分が閾値を越えるたびにカウンタの値をインクリメント、センサ検出値の差分が閾値以下であるとカウンタの値をリセットするようにし、カウンタの値が基準値に達した場合に制御用センサに異常が発生していると判定するようにしている。
特開2006−258738号公報(第12頁、図1、図7)
しかしながら、制御用センサにGND短絡故障が発生している場合はその検出値がほぼゼロになるため、正弦波であるモータ駆動電流のゼロクロス付近でサンプリングした制御用センサ検出値と異常検出用センサ検出値との差分は、制御用センサに異常があるにも拘わらず閾値以下となる場合がある。そして、特許文献1に開示されている手法では、このような場合にカウンタの値がリセットされるため、異常を検出するタイミングに遅れが生じてしまうという問題があった。
本発明は、以上のような従来技術の問題点に鑑みて創案されたものであって、突発的な外乱の影響などによる誤検出を防止しながら、正弦波の出力を検出するセンサの異常を迅速に検出できるようにしたセンサ異常検出装置及びセンサの異常検出方法を提供することを目的としている。
本発明は、正弦波の出力を検出する第1のセンサの検出値と、第1のセンサと同じ出力を検出するように設けられた第2のセンサの検出値とをサンプリングして、サンプリングした2つのセンサ検出値を比較する。そして、2つのセンサ検出値の差が所定の閾値を越えた場合に異常カウンタの値を増加させる。一方、2つのセンサ検出値の差が閾値以下であれば、これらのセンサ検出値のサンプリングのタイミングが前記正弦波の振幅の中心値付近であるか否かを判定して、サンプリングのタイミングが正弦波の振幅の中心値付近であれば異常カウンタの値を維持し、サンプリングのタイミングが正弦波の中心値付近以外であれば異常カウンタの値をリセットする。そして、異常カウンタの値が基準値に達した場合に2つのセンサの何れかが異常状態であると判定する。
本発明によれば、2つのセンサ検出値の差が所定の閾値を越えると異常カウンタの値が増加し、この異常カウンタの値が基準値に達すると2つのセンサの何れかが異常状態であると判定されるので、突発的な外乱などの影響で正常なセンサを誤って異常と判定してしまうことを有効に防止できる。また、異常カウンタの値は、2つのセンサ検出値の差が閾値以下であり、且つ、これらのセンサ検出値のサンプリングのタイミングが正弦波の振幅の中心値付近以外の場合にのみリセットされ、センサ検出値のサンプリングのタイミングが正弦波の振幅の中心値付近の場合には異常カウンタの値が維持されるので、センサに異常があるにも拘わらず異常カウンタの値をリセットしてしまうことにより異常検出のタイミングが遅れることを有効に防止して、センサの異常を迅速に検出することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態として、ハイブリッド車や電気自動車に搭載される駆動モータの制御システムに本発明を適用した例を例示し、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明を適用したモータ制御システムの概略構成を示す構成図である。このモータ制御システムは、モータコントローラ1からの駆動信号DSに応じて、直流電源2から得られる直流電圧をインバータ3により交流電圧に変換して駆動モータ4を駆動するものであり、インバータ3から駆動モータ4に実際に供給される電流が、ドライバのアクセル操作に応じた要求トルクに基づいて算出される電流指令値と一致するようにフィードバック制御を行うことで、駆動モータ4の発生するトルクを要求トルクに追従させるようにしている。
このモータ制御システムでは、インバータ3から駆動モータ4に流れる電流を検出するセンサとして、2つの電流センサ5a,5bを設けている。これら2つの電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbはモータコントローラ1に入力され、少なくともいずれかのセンサ検出値を用いて上述のフィードバック制御が行われるが、これら2つの電流センサ5a,5bに異常が発生したときにその異常をモータコントローラ1において検出するために、本発明が適用される。
図1に示したモータ制御システムにおいて、直流電源2としては、例えばリチウムイオン二次電池が用いられる。この直流電源2から出力される電圧は電圧センサ6によって検出され、その出力電圧の検出値Vmがモータコントローラ1に入力される。
また、駆動モータ4としては、例えば3相交流モータが用いられる。この駆動モータ4の回転角度は、駆動モータ4の回転軸に取り付けられたレゾルバ7によって検出され、その検出値θnがモータコントローラ1に入力される。
インバータ3は、いわゆる電圧制御型のインバータとして構成されており、駆動モータ4の3相のコイルに対応したU相アーム、V相アーム、W相アームが、電源ラインとアースラインとの間に並列に設けられている。インバータ3の各相アームは、直列接続された2つのトランジスタ及び各トランジスタのコレクタ−エミッタ間に接続されたダイオードからなり、2つのトランジスタの中間点がそれぞれ駆動モータ4の対応するコイルに接続されている。そして、インバータ3は、モータコントローラ1からの駆動信号DSによって各相のアームのトランジスタがスイッチング制御されることで、駆動モータ4がトルク指令値TRによって指定されたトルクを発生するように、この駆動モータ4を駆動する。
モータコントローラ1は、他の電子制御装置から出力されるトルク指令値TRやモータ回転数MRN、電流センサ5a,5bで検出されるモータ駆動電流Ca,Cb、電圧センサ6で検出される電源電圧Vm、レゾルバ7で検出されるモータ回転角θnをそれぞれ入力する。モータコントローラ1は、これらの各パラメータを用いて、トルク指令値TRに応じた電流指令値と実際のモータ駆動電流Ca,Cbとの偏差をなくすように、PI制御などにより駆動モータ4の各相のコイルに印加する電圧の操作量を算出し、その結果に基づきインバータ3のトランジスタをスイッチング制御するための駆動信号DSを生成してインバータ3に出力する。
また、モータコントローラ1は、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbを所定周期でサンプリングし、サンプリングした電流センサ5aの検出値Caと電流センサ5bの検出値Cbとの差分と、これらのサンプリングのタイミングとに基づいて、電流センサ5a,5bの何れかに異常が発生しているかどうかを判定する機能を備えている。図2は、このモータコントローラ1の機能をブロック化した機能ブロック図である。この図2に示すモータコントローラ1の機能は、ソフトウェアとしてモータコントローラ1に組み込まれていてもよいし、個別のハードウェアを用いて実現するようにしてもよい。
図2に示すように、モータコントローラ1の入力部11に入力された電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbは、所定周期でサンプリングされて比較部12に供給される。比較部12では、サンプリングされた電流センサ5aの検出値Caと電流センサ5bの検出値Cbとを比較して、その差分ΔCを出力する。この比較部12による差分ΔCの算出は、一例として、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbのサンプリング周期に合わせて行われる。なお、サンプリング周期は、モータコントローラ1の演算処理能力の範囲内において任意に設定することができ、システムに要求される異常検出の精度に応じて最適なサンプリング周期を定めておけばよい。
比較部12で算出された電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbの差分ΔCは、カウンタ制御部13に供給される。カウンタ制御部13は、その差分ΔCが所定の閾値Cthを越えているかどうか、さらには、正弦波であるモータ駆動電流の振幅の中心値付近を正弦波のゼロクロス付近として、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbがこの正弦波のゼロクロス付近でサンプリングされたものであるかを判定し、その判定結果に応じて、異常カウンタ14の値を制御する。
具体的には、カウンタ制御部13は、まず、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbの差分ΔCを所定の閾値Cthと比較して、差分ΔCが閾値Cthを越えている場合に、異常カウンタ14のカウント値CNTをインクリメント(CNT=CNT+1)する。一方、差分ΔCが閾値Cth以下の場合には、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbのサンプリングのタイミングが、正弦波であるモータ駆動電流のゼロクロス付近であるか否かを判定する。
ここで、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbのサンプリングタイミングがゼロクロス付近かどうかは、例えば、サンプリングした電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbを用いて判定することができる。つまり、サンプリングした電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbの絶対値がともに所定値以下の場合に、これらのサンプリングタイミングはゼロクロス付近であると判定することができる。この場合の所定値は、例えば上述した差分ΔCに対する閾値Cthと同じ値を用いることができる。
また、カウンタ制御部13は、レゾルバ7で検出されるモータ回転角θnを用いて、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbのサンプリングタイミングがゼロクロス付近かどうかを判定するようにしてもよい。すなわち、駆動モータ4に供給されるモータ駆動電流は、例えば、図3に示すように駆動モータ4の1回転を1周期とする正弦波となり、駆動モータ4の回転角が0°、180°、360°のときにゼロの値となる。したがって、これらの回転角を中心とした所定の角度範囲、例えば0°±5°、180°±5°、360°±5°をゼロクロス付近と設定しておけば、レゾルバ7で検出されるモータ回転角θnがこれらの角度範囲内にあるか否かにより、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbのサンプリングタイミングがゼロクロス付近かどうかを判定することができる。
カウンタ制御部13は、以上の判定の結果、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbのサンプリングタイミングがゼロクロス付近であると判定した場合には、異常カウンタ14のカウント値CNTをそのままの値に維持し、サンプリングタイミングがゼロクロス付近以外であると判定した場合には、異常カウンタ14のカウント値CNTをリセット(CNT=0)する。つまり、カウンタ制御部13は、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbの差分ΔCが所定の閾値Cth以下の場合でも、ただちに異常カウンタ14の値をリセットせずに、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbのサンプリングタイミングがゼロクロス付近であれば異常カウンタ14の値を維持し、サンプリングタイミングがゼロクロス付近以外のときにのみ、異常カウンタ14の値をリセットする。
異常判定部15は、異常カウンタ14のカウント値CNTを監視して、カウント値CNTが所定の基準値に達した場合に、電流センサ5a,5bの何れかが異常状態にあると判定してリレー駆動信号RSを出力する。このリレー駆動信号RSは、直流電源2とインバータ3との間に設けられたリレー8をオフするための信号であり、これにより、モータ制御システムから直流電源2が切り離されてシステムが停止する。
図4は、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbと異常カウンタ15のカウント値CNTとの関係を、本発明を適用した場合と従来技術を適用した場合とで対比しながら示す図である。なお、図4(a)の一点鎖線で挟まれる領域Rが正弦波のゼロクロス付近として定められた領域であり、図4(a)では、モータ駆動電流の電流値がゼロクロス付近Rに入る前の時刻t0のタイミングで電流センサ5bにGND短絡故障が発生した場合を例示している。また、図4(b)では、本発明を適用した場合の異常カウンタ15のカウント値CNTの時間変化を実線の矢印で示し、従来技術を適用した場合におけるカウント値CNTの時間変化を破線の矢印で示している。
時刻t0で電流センサ5bにGND短絡故障が発生すると、電流センサ5aの検出値Caと電流センサ5bの検出値Cbとの差分ΔCが閾値Cthを越えるほどに大きくなる。その後、電流センサ5aの検出値Caと電流センサ5bの検出値Cbとの差分ΔCは、これら検出値Ca,Cbのサンプリングタイミングがゼロクロス付近Rに近付くに従い徐々に小さくなり、モータ駆動電流の電流値がゼロクロス付近Rに入った時刻t1で差分ΔCが閾値Cth以下となる。その後、電流センサ5aの検出値Caと電流センサ5bの検出値Cbとの差分ΔCは徐々に大きくなり、モータ駆動電流の電流値がゼロクロス付近Rから出た時刻t2で、再度、差分ΔCが閾値Cthを越えた値となる。
ここで、従来技術を適用した場合には、異常カウンタ14のカウント値CNTが時刻t0から時刻t1までの間に徐々にインクリメントされていくが、時刻t1で一旦リセットされてゼロになり、その後、時刻t2になってから再度ゼロからインクリメントされる。そして、時刻t4の時点で異常カウンタ14のカウント値CNTが所定の基準値に達すると、その段階でセンサ異常と判定されてリレー駆動信号RSが出力され、リレー8がオフされることになる。
一方、本発明を適用した場合には、時刻t0から時刻t1までの間にインクリメントされた異常カウンタ14のカウント値CNTが、時刻t1から時刻t2の間はそのまま維持される。そして、時刻t2以降、維持した値から異常カウンタ14のカウント値CNTがインクリメントされる。その結果、時刻t4よりも早い時刻t3の時点で異常カウンタ14のカウント値CNTが所定の基準値に達し、その段階でセンサ異常と判定されてリレー駆動信号RSが出力され、リレー8がオフされることになる。
図5は、本発明を適用したモータコントローラ1による電流センサ5a,5bの異常判定処理の流れを示すフローチャートである。この図5のフローチャートで示す処理は、モータ制御システムの動作が開始されてからシステム停止までの間、所定周期で繰り返し実行されるものである。
図5のフローチャートで示す処理が開始されると、モータコントローラ1は、まずステップS1において、電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbをサンプリングする。そして、ステップS2において、ステップS1でサンプリングした電流センサ5aの検出値Caと電流センサ5bの検出値Cbとの差分ΔCを算出し、ステップS3において、ステップS2で算出した差分ΔCが所定の閾値Cthを越えているか否かを判定する。
ここで、ステップS2で算出した差分ΔCが所定の閾値Cthを越えている場合には、ステップS4において、異常カウンタ14のカウント値CNTをインクリメントしてステップS7に進む。一方、ステップS2で算出した差分ΔCが閾値Cth以下であれば、ステップS5において、今回の処理周期におけるステップS1での検出値Ca,Cbのサンプリングのタイミングが、モータ駆動電流の正弦波の振幅の中心値付近、つまりゼロクロス付近かどうかを判定する。そして、検出値Ca,Cbのサンプリングのタイミングがゼロクロス付近であると判定した場合には、異常カウンタ14のカウント値CNTを維持したままステップS1にリターンし、次の処理周期に移行する。一方、検出値Ca,Cbのサンプリングのタイミングがゼロクロス付近以外であると判定した場合には、ステップS6において、異常カウンタ14のカウント値CNTをリセットした上で、ステップS1にリターンして次の処理周期に移行する。
ステップS7では、異常カウンタ14のカウント値CNTが異常判定のための所定の基準値に達したかを判定する。ここで、異常カウンタ14のカウント値CNTが所定の基準値未満であれば、ステップS1にリターンして次の処理周期に移行し、異常カウンタ14のカウント値CNTが所定の基準値に達すると、ステップS8において、リレー8をオフするためのリレー駆動信号RSを出力して、一連の処理を終了する。
以上説明したように、本発明を適用したモータ制御システムでは、モータコントローラ1が、インバータ3から駆動モータ4に流れるモータ駆動電流を検出する2つの電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbを所定周期でサンプリングし、これら電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbの差分ΔCを算出する。そして、その差分ΔCが所定の閾値Cthを越えるかどうかを判定し、差分ΔCが閾値Cthを越える場合には異常カウンタ14のカウンタ値CNTをインクリメントする。一方、差分ΔCが閾値Cth以下であれば、検出値Ca,Cbのサンプリングのタイミングが正弦波であるモータ駆動電流のゼロクロス付近であるか否かを判定し、ゼロクロス付近でサンプリングされている場合には異常カウンタ14のカウンタ値CNTを維持し、ゼロクロス付近以外でサンプリングされている場合には異常カウンタ14のカウンタ値CNTをリセットする。そして、異常カウンタ14のカウンタ値CNTが所定の基準値に達したときに、電流センサ5a,5bの何れかが異常状態であると判定し、リレー駆動信号RSを出力してリレー8をオフし、システムを停止させるようにしている。したがって、このモータ制御システムによれば、突発的な外乱などの影響で正常な電流センサ5a,5bを誤って異常と判定してしまうことを有効に防止しながら、電流センサ5a,5bが異常な状態となっているにも拘わらず異常カウンタ14のカウンタ値CNTをリセットしてしまうことにより異常検出のタイミングが遅れることを有効に防止して、電流センサ5a,5bの異常を迅速に検出することができる。
また、本発明を適用したモータ制御システムでは、モータコントローラ1が、サンプリングした電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbの絶対値がともに所定値以下の場合にそのサンプリングタイミングがゼロクロス付近であると判定するようにすることで、その判定を簡便且つ迅速に行うことができ、モータコントローラ1の処理負荷を軽減することができる。
また、本発明を適用したモータ制御システムでは、モータコントローラ1が、レゾルバ7で検出されるモータ回転角θnが所定の角度範囲内にある場合に電流センサ5a,5bの検出値Ca,Cbのサンプリングタイミングがゼロクロス付近であると判定するようにすることで、その判定をより正確に行うことができ、モータコントローラ1における処理の信頼性を高めることができる。
なお、上記の実施形態は本発明の一適用例を例示的に示したものであり、本発明の技術的範囲がこの実施形態として説明した内容に限定されることを意図するものではない。つまり、本発明の技術的範囲は、上記の実施形態で開示した具体的な技術事項に限らず、この開示から容易に導きうる様々な変形、変更、代替技術なども含むものである。
例えば、上述した実施形態は、電圧制御型インバータ3と駆動モータ4との間に設けられた電流センサ5a,5bの異常を検出するために本発明を適用した例であるが、本発明は、例えば、電流制御型インバータからモータに印加される電圧を検出する電圧センサなど、正弦波の出力を検出するあらゆるセンサの異常を検出するための技術として有効に適用することができる。
本発明を適用したモータ制御システムの概略構成を示す構成図である。 モータコントローラが備えるセンサ異常検出の機能をブロック化した機能ブロック図である。 駆動モータに供給されるモータ駆動電流の波形とモータ回転角との関係を示す図である。 2つの電流センサの検出値と異常カウンタのカウント値との関係を、本発明を適用した場合と従来技術を適用した場合とで対比しながら示す図である。 本発明を適用したモータコントローラによる電流センサの異常判定処理の流れを示すフローチャートである。
符号の説明
1 モータコントローラ
5a,5b 電流センサ
7 レゾルバ
11 入力部(サンプリング手段)
12 比較部(比較手段)
13 カウンタ制御部(カウンタ制御手段)
14 異常カウンタ
15 異常判定部(判定手段)

Claims (5)

  1. 正弦波の出力を検出する第1のセンサの検出値と、前記第1のセンサと同じ出力を検出するように設けられた第2のセンサの検出値とをサンプリングするサンプリング手段と、
    前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値とを比較する比較手段と、
    前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値との差が所定の閾値を越えた場合に異常カウンタの値を増加させるとともに、前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値との差が前記閾値以下の場合には、前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値のサンプリングのタイミングが前記正弦波の振幅の中心値付近であるか否かを判定して、サンプリングのタイミングが前記正弦波の振幅の中心値付近であれば前記異常カウンタの値を維持し、サンプリングのタイミングが前記正弦波の振幅の中心値付近以外であれば前記異常カウンタの値をリセットするカウンタ制御手段と、
    前記異常カウンタの値が基準値に達した場合に前記第1のセンサ又は前記第2のセンサの何れかが異常状態であると判定する判定手段と、を備えることを特徴とするセンサ異常検出装置。
  2. 前記カウント制御手段は、前記正弦波の振幅の中心値付近を前記正弦波のゼロクロス付近と判断することを特徴とする請求項1に記載のセンサ異常検出装置。
  3. 前記カウント制御手段は、前記第1のセンサの検出値の絶対値と前記第2のセンサの検出値の絶対値とがともに所定値以下の場合に、前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値のサンプリングのタイミングが前記正弦波のゼロクロス付近であると判定することを特徴とする請求項2に記載のセンサ異常検出装置。
  4. 前記正弦波の出力は回転体の回転角度と相関のある出力であり、
    前記カウント制御手段は、前記回転体の回転角度を検出する角度センサの検出値を読み込んで、前記回転体の回転角度が所定角度範囲内の場合に、前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値のサンプリングのタイミングが前記正弦波のゼロクロス付近であると判定することを特徴とする請求項2に記載のセンサ異常検出装置。
  5. 正弦波の出力を検出する第1のセンサの検出値と、前記第1のセンサと同じ出力を検出するように設けられた第2のセンサの検出値とをサンプリングして、サンプリングした前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値とを比較するステップと、
    前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値との差が所定の閾値を越えたか否かを判定するステップと、
    前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値との差が所定の閾値を越えた場合に異常カウンタの値を増加させるとともに、前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値との差が前記閾値以下の場合には、前記第1のセンサの検出値と前記第2のセンサの検出値のサンプリングのタイミングが前記正弦波の振幅の中心値付近であるか否かを判定し、サンプリングのタイミングが前記正弦波の振幅の中心値付近であれば前記異常カウンタの値を維持し、サンプリングのタイミングが前記正弦波の振幅の中心値付近以外であれば前記異常カウンタの値をリセットするステップと、
    前記異常カウンタの値が基準値に達した場合に前記第1のセンサ又は前記第2のセンサの何れかが異常状態であると判定するステップと、を有することを特徴とするセンサの異常検出方法。
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