JPH11157362A

JPH11157362A - 車両用表示装置

Info

Publication number: JPH11157362A
Application number: JP9326628A
Authority: JP
Inventors: Katsuyuki Miyage; 宮毛　　勝之
Original assignee: Denso Corp
Current assignee: Denso Corp
Priority date: 1997-11-27
Filing date: 1997-11-27
Publication date: 1999-06-15

Abstract

(57)【要約】【目的】透光性表示板の裏面側に配置される導光板へ
の長手状光源の光の導入率を向上させるようにした車両
用表示装置を提供することを目的とする。【解決手段】拡散反射板４０は、目盛り板１０の裏面
側に位置する導光板２０の裏面に沿いこの裏面に対し間
隙層Ｇをおいて位置するように、ホルダ５０の底壁５２
上に貼着されている。これにより、間隙層Ｇは、その両
側部にて、両冷陰極放電管３０をその長手方向全体に亘
りそれぞれ臨むように位置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、車両の速度等の情報を
表示する指針装置や液晶装置等の車両用表示装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】例えば、車両用メータにおいては、透光
性目盛り板の裏面に沿い導光板を配置し、長手状光源か
らの光を導光板内に導入した後面状の光として透光性目
盛り板を透過させ、これにより目盛り板に生ずる輝度の
もとに、目盛り板の目盛りを指針により視認するように
したものがある。

【０００３】そして、目盛り板の輝度を高めるために、
導光板の裏面に拡散反射層を設けて、導光板内への導入
光の目盛り板に対する拡散反射量を増大するようにして
ある。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、上記メータに
おいては、拡散反射層が導光板の裏面に密着して設けら
れているのが通常である。このため、光源の光のうち拡
散反射層の裏面側に進む光は導光板内に導入できず、光
源の光の利用率が悪い。その結果、拡散反射層を用いて
も、目盛り板の輝度を十分に高めることはできない。

【０００５】そこで、本発明は、このようなことに対処
するため、透光性表示板の裏面側に配置される導光板へ
の長手状光源の光の導入率を向上させるようにした車両
用表示装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項１に記載の発明によれば、透光性表示板（１
０）及び長手状光源（３０）と、表示板の裏面に沿い配
置されて光源から光を導入し表示板を透過させる導光板
（２０）と、この導光板の裏面に沿いこの裏面に対し間
隙層をおいて配置された拡散反射板であってその表面に
間隙層を通り光源から入射する光を拡散反射して導光板
内にその裏面から入射させる拡散反射板（４０）とを備
えた車両用表示装置が提供される。

【０００７】これにより、光源の光が、導光板の光源に
対する対向部及びこの導光板と拡散反射板との間の間隙
層内に入射される。ここで、間隙層内に入射した光は、
拡散反射板の表面により拡散反射されて導光板内にその
裏面から入射する。このようにして導光板内に上記対向
部及び裏面から入射した光は、導光板内にて拡散反射さ
れながら進行し、導光板の表面から表示板にその裏面か
ら入射する。

【０００８】この場合、上述のごとく、上記間隙層内に
光源から入射する光が、導光板内に導入されるので、導
光板から表示板に入射する光の量が増大する。よって、
導光板に対する光源の光の導入率を大幅に高めることが
できる。このため、表示板の輝度が大幅に増大する。そ
の結果、表示板の表示が、輝度不足を招くことなく、良
好に視認され得る。

【０００９】また、請求項２に記載の発明によれば、透
光性文字板（１０）及び長手状光源（３０）と、文字板
の裏面に沿い配置されて光源から光を導入し文字板を透
過させる導光板（２０）と、この導光板の裏面に沿いこ
の裏面に対し間隙層をおいて配置された拡散反射板であ
ってその表面に間隙層を通り光源から入射する光を拡散
反射して導光板内にその裏面から入射させる拡散反射板
（４０）とを備え、指針（９０）が文字板の表面にて指
示表示したときこれをブラックフェースからなるフロン
トカバー（１００）を通して視認されるようにした車両
用表示装置が提供される。

【００１０】これにより、光源の光が、導光板の光源に
対する対向部及びこの導光板と拡散反射板との間の間隙
層内に入射される。ここで、間隙層内に入射した光は、
拡散反射板の表面により拡散反射されて導光板内にその
裏面から入射する。このようにした導光板内にその対向
部及び裏面から入射した光は、導光板内にて拡散反射さ
れながら進行し、導光板の表面から文字板にその裏面か
ら入射する。

【００１１】この場合、上述のごとく、上記間隙層内に
光源から入射する光が、導光板内に導入されるので、導
光板から文字板に入射する光の量が増大する。よって、
導光板に対する光源の光の導入率を大幅に高めることが
できる。このため、文字板の輝度が大幅に増大する。そ
の結果、文字板の表示が、輝度不足を招くことなく、良
好に視認され得る。

【００１２】その結果、フロントカバーを通して目盛り
板上の指針による指示を見ても、輝度不足を招くことな
く、良好に指示表示を視認できる。

【００１３】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づき説明する。図１は、本発明に係る表示装置とし
て車両用指針装置を採用した例を示しており、この指針
装置は、当該車両の車室内に設けたインストルメントパ
ネルに配設されている。

【００１４】当該指針装置は、図１及び図２にて示すご
とく、目盛り板１０を備えており、この目盛り板１０
は、透明樹脂板１１の表面に、光の拡散透過可能な白色
の拡散層に黒色層を積層してなる印刷層１２を印刷形成
して構成されている。なお、この目盛り板１０には、両
貫通穴部１３が左右に形成されている（図１及び図２に
ては一方のみを示す）。

【００１５】目盛り板１０の表面には、両略円形状パタ
ーン表示部１４、１５が、図１にて示すごとく、印刷層
１１の黒色層において両パターン表示部１４、１５に対
応する領域のうちこれらパターン表示部の目盛り部１４
ａ、１５ａ及び文字部１４ｂ、１５ｂ以外の部分を除去
することで左右に形成されている。このため、両パター
ン表示部１４、１５のうち目盛り部１４ａ、１５ａ及び
文字部１４ｂ、１５ｂ以外の部分は印刷層１２の白色層
の色となっている。なお、各パターン表示部１４、１５
は、左右の各貫通穴部１３と同心的に位置している。

【００１６】目盛り板１０の図１にて図示左右方向中央
には、インジケータ１６が配設されている。このインジ
ケータ１６では、印刷層１２の黒色層における両パター
ン表示部１４、１５間の領域のうちインジケータ用各光
源（図示しない）に対応する部分が、図１にて破線にて
示すごとく、それぞれ、四角状に除去され複数の開口部
１６ａとして形成されている。

【００１７】また、目盛り板１０の裏面のうち上記イン
ジケータ用各光源に対応する部分には、インジケータ用
各文字パターン１６ｂ（オートマチックトランシミッシ
ョンの変速位置を示す文字Ｐ、Ｒ、Ｎ、Ｄ、３、２、
Ｌ）がそれぞれ有色印刷されている。また、左側パター
ン表示部１４は、当該車両の車速を表す車速目盛りパタ
ーン表示部に相当する。一方、右側パターン表示部１５
は当該車両のエンジンの回転数を表す回転数目盛りパタ
ーン表示部に相当する。また、インジケータ１６は当該
車両のオートマチックトランスミッションの変速位置を
表す変速位置パターン表示部に相当する。

【００１８】当該指針装置は、透明のアクリル樹脂やポ
リカーボネータ等の導光材料からなる導光板２０を備え
ており、この導光板２０は、直線状の両冷陰極管３０及
び拡散反射板４０と共に、断面コ字状のホルダ５０内に
収容されている。ここで、導光板２０は、外周部にて、
ホルダ５０を介しケーシング６０の内壁に支持されてい
る。

【００１９】ここで、ケーシング６０は、目盛り板１
０、導光板２０及びホルダ５０を収容するように、環状
の見返し板７０の下端部に組み付けられている。導光板
２０は、その表面２１にて、目盛り板１０の裏面に当接
しており、この導光板２０の目盛り板１０の各貫通穴部
１３に対応する部分には、貫通穴部２２（図２では一方
のみを示す）が形成されている。ここで、貫通穴部２２
の内周壁２２ａは、導光板２０の表面２１から裏面２３
にかけて断面末広がり状に形成されている。また、導光
板２０の図２にて図示左右端部２４は、導光板２０内に
後述のように導入された光をその導光板２０の左右中央
側に向け集め易いように図２にて示すように外方に向け
凸な湾曲状に形成されている。

【００２０】これにより、導光板２０内に後述のように
導入された光は、目盛り板１０の裏面に向け面状に出射
されるとともに貫通穴部２２の内周壁２２ａにより目盛
り板１０の貫通穴部１３側へ反射される。また、導光板
２０の裏面に反射拡散層２０ａが散点状に形成されてお
り、この反射拡散層２０ａは、導光板２０内の光を効率
よく目盛り板１０側に拡散反射する役割を果たす。

【００２１】ホルダ５０は、その開口部５１にて、導光
板２０の外周部に装着されており、このホルダ５０の内
表面は、白色材料の印刷処理がなされている。なお、こ
のホルダ５０の内表面のうち各冷陰極管３０の近傍部分
は、各冷陰極管３０のリフレクタとしての役割をも果た
す。両冷陰極管３０は、両パターン表示部１４、１５の
図１の図示上下両側にて導光板２０の裏面に沿い位置す
るようにホルダ５０内に支持されている。しかして、各
冷陰極管３０は、その点灯により、導光板２０及び後述
する拡散反射板４０と導光板２０との間の間隙層Ｇに光
を入射する。

【００２２】拡散反射板４０は拡散反射材料からなるも
ので、この拡散反射板４０は、導光板２０の裏面に沿い
この裏面に対し上記間隙層Ｇをおいて位置するように、
ホルダ５０の底壁５２上に貼着されている。これによ
り、間隙層Ｇは、その両側部にて、両冷陰極放電管３０
をその長手方向全体に亘りそれぞれ臨むように位置す
る。

【００２３】しかして、拡散反射板４０は、その表面４
１と導光板２０の裏面との間の間隙Ｇに両冷陰極放電管
３０から入射する光を、当該表面４１にて拡散反射して
導光板２０内にその裏面から入射させる。また、指針装
置は、左側パターン表示部１４に対応して位置する左側
駆動装置８０と、この駆動装置８０により駆動される左
側発光指針９０とを備えている。

【００２４】左側駆動装置８０は、図２にて示すごと
く、ケーシング６０内にてその底壁６１に固定した装置
本体８１と、この装置本体８１からホルダ５０の底壁５
２の貫通穴部５２ａ、拡散反射板４０の貫通穴部４２、
導光板２０の貫通穴部２２及び目盛り板１０の貫通穴部
１３を通り回動可能に延出する指針軸８２とによって構
成されている。

【００２５】左側発光指針９０は、パターン表示部１４
上にて車速を指示するためのもので、この左側発光指針
９０は、導光性材料からなる指針本体９０ａと、この指
針本体９０ａの表面及び周面を上方から覆う遮光性カバ
ー９０ｂとにより構成されている。指針本体９０ａは、
その筒状ボス９１にて、左側駆動装置８０の指針軸８２
に同軸的に支持されており、この指針本体９０ａは、導
光板２０の貫通穴部２２の内周壁２２ａからの反射光を
導入し、その先端部に向け進行させて、カバー９０ｂの
スリット９２から出射する。これにより、発光指針９０
は、スリット９２にて発光しその輝度のもと左側パター
ン表示部１４上にて車速を指示表示する。

【００２６】なお、図１にて示す右側発光指針９０は、
左側発光指針９０と同様の構成を有し、左側駆動装置９
０と同様の駆動装置により駆動されてパターン表示部１
５上にて回転数を指示する。この右側発光指針９０はそ
の駆動装置の指針軸により目盛り板１０を介し支持され
ている。フロントカバー１００は、ブラックフェースか
らなるもので、このフロントカバー１００は、環状の見
返し板７０に目盛り板１０の表面側から取り付けられて
いる（図１及び図２参照）。

【００２７】以上のように構成した本実施形態におい
て、両冷陰極管３０がその点灯により発光すると、これ
ら両冷陰極管３０の光が、ホルダ５０により反射される
両冷陰極放電管３０の光と共に、導光板２０の裏面のう
ち図２にて図示左右両側部及びこの導光板２０と拡散反
射板４０との間の間隙層Ｇ内にその各両側から入射され
る。

【００２８】ここで、間隙層Ｇ内に入射した光は、拡散
反射板４０の表面により拡散反射されて導光板２０内に
その裏面から入射する。しかして、導光板２０内にその
外周面及び裏面から入射した光は、導光板２０内にて拡
散反射されながら進行する。そして、導光板２０内の光
は、拡散反射層２０ａによる拡散反射作用のもと、導光
板２０の表面から目盛り板１０にその裏面から面状に入
射するとともに、貫通穴部２２の内周壁２２ａにより反
射されて指針本体９０ａ内にそのボス９１近傍から入射
する。

【００２９】これにより、左側発光指針９０は、目盛り
板１０のパターン表示部１４上にて、車速を指示表示す
る。なお、右側発光指針９０も、同様にして、目盛り板
１０のパターン表示部１５上にて、回転数を指示表示す
る。この場合、上述のごとく、導光板２０と拡散反射板
４０との間の間隙層Ｇ内に両冷陰極放電管３０から入射
する光が、導光板２０の裏面のうち図２にて図示左右両
側部への導入光に加え、導光板２０内に導入されるの
で、導光板２０から目盛り板１０及び発光指針９０に入
射する光の量が増大する。よって、導光板２０に対する
両冷陰極放電管３０の光の導入率を大幅に高めることが
できる。

【００３０】このため、目盛り板１０及び発光指針９０
の各輝度が大幅に増大する。その結果、フロントカバー
１００がブラックフェースからなっていても、目盛り板
１０の表面及び発光指針９０が、フロントカバー１００
を通し、輝度不足を伴うことなく、良好に視認され得
る。以上のような作用効果は、インジケータ１６におい
ても同様に達成できる。

【００３１】また、フロントカバー１００がない場合で
も、目盛り板１０の表面及び発光指針９０が、その輝度
不足を伴うことなく、良好に視認され得る。なお、本発
明の実施にあたり、両発光指針９０は、通常の指針（発
光しないもの）であってもよい。また、本発明の実施に
あたり、各発光指針９０の発光を、導光板２０からの光
によるのではなく、各指針本体９０ａに内蔵する光源に
より実現する場合にも、目盛り板１０の輝度向上の観点
から本発明を適用してもよい。

【００３２】また、本発明の実施にあたり、冷陰極放電
管３０に代えて、各種の長手状（線状）の放電管を採用
してもよい。また、冷陰極放電管３０の本数も適宜変更
して実施してもよい。また、本発明の実施にあたり、拡
散反射板４０は、ホルダ５０の底壁５２に拡散反射材料
を印刷形成した層により構成してもよい。

【００３３】また、本発明の実施にあたり、車両用指針
装置に限ることなく、車両、船舶、航空機や各種産業機
器に採用される液晶表示装置等の各種の表示装置に本発
明を適用してもよい。この場合、目盛り板１０は、各種
の透光性表示板であってもよい。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示す部分破断平面図であ
る。

【図２】図１にて２−２線に沿う拡大断面図である。

【符号の説明】

１０…目盛り板、２０…導光板、３０…冷陰極放電管、
４０…拡散反射板、９０…発光指針。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】透光性表示板（１０）と、長手状光源（３０）と、前記表示板の裏面に沿い配置されて前記光源から光を導
入し前記表示板を透過させる導光板（２０）と、この導光板の裏面に沿いこの裏面に対し間隙層をおいて
配置された拡散反射板であってその表面に前記間隙層を
通り前記光源から入射する光を拡散反射して前記導光板
内にその裏面から入射させる拡散反射板（４０）とを備
えた車両用表示装置。
【請求項２】透光性文字板（１０）と、長手状光源（３０）と、前記文字板の裏面に沿い配置されて前記光源から光を導
入し前記文字板を透過させる導光板（２０）と、この導光板の裏面に沿いこの裏面に対し間隙層をおいて
配置された拡散反射板であってその表面に前記間隙層を
通り前記光源から入射する光を拡散反射して前記導光板
内にその裏面から入射させる拡散反射板（４０）とを備
え、指針（９０）が前記文字板の表面にて指示表示したとき
これをブラックフェースからなるフロントカバー（１０
０）を通して視認されるようにした車両用表示装置。