JPH11157262A - Idカードの製造方法 - Google Patents

Idカードの製造方法

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JPH11157262A
JPH11157262A JP32913997A JP32913997A JPH11157262A JP H11157262 A JPH11157262 A JP H11157262A JP 32913997 A JP32913997 A JP 32913997A JP 32913997 A JP32913997 A JP 32913997A JP H11157262 A JPH11157262 A JP H11157262A
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JP
Japan
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card
sheet material
unit
layer
adhesive
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JP32913997A
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Toshio Kato
利雄 加藤
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】シート材にICユニットを収納する溝加工をし
ないで、シート材を連続的に搬送しながら加圧加熱し、
表面の平滑性が優れる安価なIDカードを多量に生産可
能にする。 【解決手段】一面側に受像層、他面側に接着剤層を有す
る第1のシート材1と、一面側に筆記層、他面側に接着
剤層を有する第2のシート材とを、その接着剤層同士が
離間して対向するように搬送し、この搬送される第1及
び第2のシート材1の接着剤層間にICユニット6を挿
入し、このICユニット6が挿入された後搬送される第
1及び第2のシート材1,4を重ね合わせて連続して加
圧加熱し接着剤層内にICユニット6を封入し、この加
圧加熱された第1及び第2のシート材1,4を打ち抜い
てカードにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICチップ及び
アンテナを有するICユニットを内臓するIDカードの
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】IDカードは、例えば社員証、学生証等
の個人の身分を証明するに用いられ、このようなIDカ
ードには、ICチップ及びアンテナを有するICユニッ
トを内臓し、表面に顔画像と記載情報を有し、裏面に筆
記具等により記入することができる筆記層を設けたもの
がある。
【0003】このようなIDカードの製造方法として
は、例えば、シート材に溝を削って、この溝の中にIC
ユニットを収納してこれを樹脂で封止し、その上に受像
層保持用のシート材を接着することにより作成されるも
の等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このようにシート材に
ICユニットを収納する溝加工をするために、シート材
としては肉厚の厚いものが必要になり、その分受像層保
持用のシートを薄くしなければならない。ところでシー
トを薄くすると加圧加熱の硬化時に熱収縮するため、凹
凸が発生し品質的な問題が生じるし、多量に生産するこ
とが困難であった。
【0005】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、シート材にICユニットを収納する溝加工をしな
いで、シート材を連続的に搬送しながら加圧加熱し、表
面の平滑性が優れる安価なIDカードを多量に生産可能
にする IDカードの製造方法を提供することを目的と
している。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0007】請求項1記載の発明は、『第1のシート材
と第2のシート材の間に介在される接着剤層内にICチ
ップ及びアンテナを有するICユニットを封入し、前記
第1のシート材の表面に受像層を有し、前記第2のシー
ト材の表面に筆記層を有するIDカードの製造方法にお
いて、一面側に受像層、他面側に接着剤層を有する第1
のシート材と、一面側に筆記層、他面側に接着剤層を有
する第2のシート材とを、その接着剤層同士が離間して
対向するように搬送し、この搬送される前記第1及び第
2のシート材の接着剤層間に前記ICユニットを挿入
し、このICユニットが挿入された後搬送される前記第
1及び第2のシート材を重ね合わせて連続して加圧加熱
し前記接着剤層内に前記ICユニットを封入し、この加
圧加熱された前記第1及び第2のシート材を打ち抜いて
カードにすることを特徴とするIDカードの製造方
法。』である。
【0008】この請求項1記載の発明によれば、第1及
び第2のシート材を搬送しながら、その接着剤層が接合
するように重ね合わせてその内部に、ICユニットを挿
入し、接着剤層を加圧加熱させてICユニットを封入し
て心材とすることにより、シート材の厚さを厚くでき
る。また、加圧加熱時のシート材の凹凸を防止し、良好
な印刷を可能にすることができる。さらに、連続して加
圧加熱を行うことによって多量の生産が可能となり、安
価なIDカードを提供することができる。
【0009】請求項2記載の発明は、『前記連続して加
圧加熱し前記接着剤層内に前記ICユニットを封入し、
この加圧加熱された前記第1及び第2のシート材を間欠
的に加圧加熱し、その後に打ち抜いてカードにすること
を特徴とする請求項1記載のIDカードの製造方法。』
である。
【0010】この請求項2記載の発明によれば、加圧加
熱し接着剤層内にICユニットを封入し、この加圧加熱
された第1及び第2のシート材を間欠的に加圧加熱し、
2段階で加圧加熱することで、一度に過加圧加熱するこ
とをなくして硬化時に熱収縮することを軽減し、表面の
平滑性が優れかつ安価なIDカードを多量に生産可能に
する。
【0011】請求項3記載の発明は、『第1のシート材
と第2のシート材の間に介在される接着剤層内にICチ
ップ及びアンテナを有するICユニットを封入し、前記
第1のシート材の表面に受像層を有し、前記第2のシー
ト材の表面に筆記層を有するIDカードの製造方法にお
いて、一面側に受像層、他面側に接着剤層を有する第1
のシート材と、一面側に筆記層、他面側に接着剤層を有
する第2のシート材とを、その接着剤層同士が離間して
対向するように搬送し、この搬送される前記第1及び第
2のシート材の接着剤層間に前記ICユニットを挿入
し、このICユニットが挿入された後搬送される前記第
1及び第2のシート材を重ね合わせて加圧加熱し前記接
着剤層内に前記ICユニットを封入し、この加圧加熱さ
れた前記第1及び第2のシート材を打ち抜いてカードに
し、このカードを加圧加熱することを特徴とするIDカ
ードの製造方法。』である。
【0012】この請求項3記載の発明によれば、第1及
び第2のシート材を重ね合わせて加圧加熱し接着剤層内
に前記ICユニットを封入し、この加圧加熱された第1
及び第2のシート材を打ち抜いてカードにし、このカー
ドを加圧加熱し、2段階で加圧加熱することで、一度に
過加圧加熱することをなくして硬化時に熱収縮すること
を軽減し、表面の平滑性が優れかつ安価なIDカードを
多量に生産可能にする。
【0013】請求項4記載の発明は、『第1のシート材
と第2のシート材の間に介在される接着剤層内にICチ
ップ及びアンテナを有するICユニットを封入し、前記
第1のシート材の表面に受像層を有し、前記第2のシー
ト材の表面に筆記層を有するIDカードの製造方法にお
いて、一面側に受像層、他面側に接着剤層を有する第1
のシート材と、一面側に筆記層、他面側に接着剤層を有
する第2のシート材とを、その接着剤層同士が離間して
対向するように搬送し、この搬送される前記第1及び第
2のシート材の接着剤層間に前記ICユニットを挿入
し、このICユニットが挿入された後搬送される前記第
1及び第2のシート材を重ね合わせて加圧加熱し前記接
着剤層内に前記ICユニットを封入し、この加圧加熱さ
れた前記第1及び第2のシート材をカード状に切断して
大判のカードとし、この大判のカードを加圧加熱し、そ
の後大判のカードを打ち抜いてカードにすることを特徴
とするIDカードの製造方法。』である。
【0014】この請求項4記載の発明によれば、第1及
び第2のシート材を重ね合わせて加圧加熱し接着剤層内
にICユニットを封入し、この加圧加熱された第1及び
第2のシート材をカード状に切断して大判のカードと
し、この大判のカードを加圧加熱し、その後大判のカー
ドを打ち抜いてカードにし、2段階で加圧加熱すること
で、一度に過加圧加熱することをなくして硬化時に熱収
縮することを軽減し、表面の平滑性が優れかつ安価なI
Dカードを多量に生産可能にする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明のIDカードの製
造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は第1のシート材を示す断面図、図2は第2のシー
ト材を示す断面図である。
【0016】図1に示す第1のシート材1は、フィルム
支持体11の一面側に受像層2、他面側に接着剤層3a
を有する。受像層2は、昇華染料インクがサーマルヘッ
ドで加熱されて熱拡散する時に、染料をトラップして定
着させる素材で構成され、例えば、塩化ビニル、ポリア
セタール、ポリブチラール等が良好な受像層として知ら
れている。一般的には、これ等の受像層2のMEK等の
溶剤に溶かし、グラビアコータ等で塗布してから、乾燥
部を通し、溶剤を揮発させて形成する。また、受像層に
は、特願平8−226895号5頁〜22頁に記載され
た金属イオン含有化合物が含まれることが好ましい。
【0017】フィルム支持体11は、ポリスチレンテレ
フタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリプロピレ
ン、ポリスチレン、ABS、ポリ塩化ビニール等の樹脂
フィルムで構成されているが、形成される画像を引き立
たせるために、白色の顔料を混入させた、気泡をハニカ
ム構造に折り込んだ例えばポリエチレンテレフタレート
(PET)あるいはポリプロピレン(PP)等で成形さ
れることが好ましい。
【0018】受像層2に画像を形成するには、サーマル
ヘッドでドット毎に階調を持たせるように、サーマルヘ
ッドの印加パルス幅を変化させて、昇華染料インクの熱
拡散量を制御するが、この時に、フィルム支持体11が
気泡入りのハニカム構造であると、サーマルヘッドとの
当たりが均一となり、断熱性が良いので各ドットの切れ
もよくなり、良好な画像を得ることができる。
【0019】この発明において、IDカードCAが、一
方の面に受像層を有する第1のシート材と、第2のシー
ト材が、前記受像層を外側にして接着剤層を介して重ね
合わされ、かつ接着剤層内部にIC部材が封入される形
態が好ましい。従って、IDカード表面の表面性状につ
いては第1のシート材の受像層の表面をもとに設定する
と良い。
【0020】接着剤層を構成する接着剤がホットメルト
接着剤であることが好ましく、ホットメルト接着剤が反
応型であると更に良い。
【0021】この発明のIDカードに用いられるホット
メルト接着剤は、一般に使用されているものを用いるこ
とができる。ホットメルト接着剤の主成分としては、例
えばエチレン・酢酸ビニル共重合体(EVA)系、ポリ
エステル系、ポリアミド系、熱可塑性エラストマー系、
ポリオレフィン系などが挙げられる。ポリアミド系ホッ
トメルト接着剤としてはHenkel社製のマクロメル
トシリーズ等があり、熱可塑性エラストマー系ホットメ
ルト接着剤としてはシェル化学社製カリフレックスTR
及びクレイトンシリーズ、旭化成社製タフプレン、Fi
restoneSynthetic Rubber a
nd Latex社製タフデン、Phillips P
etroleum社製ソルプレン400シリーズ等があ
る。ポリオレフィン系ホットメルト接着剤としては住友
化学社製スミチック、チッソ石油化学製ビスタック、三
菱油化製ユカタック、Henkel社製マクロメルトシ
リーズ、三井石油化学社製タフマー、宇部レキセン社製
APAO、イーストマンケミカル社製イーストボンド、
ハーキュレス社製A−FAX等がある。
【0022】この発明においてはホットメルト接着剤は
反応型が好ましい。反応型ホットメルト接着剤(以下、
反応型接着剤)は、樹脂を溶融させて接着した後、湿気
を吸収して樹脂が硬化するタイプの接着剤である。その
特徴として、通常のホットメルトと比較して硬化反応を
有する上、それに要するだけ接着可能時間が長く、かつ
接着後に軟化温度が高くなるため耐久性に富み、低温で
の加工に適していることが挙げられる。反応型接着剤の
1例として、分子末端にイソシアネート基含有ウレタン
ポリマーを主成分とし、このイソシアネート基が水分と
反応して架橋構造を形成するものがある。この発明に使
用できる反応型接着剤としては住友スリーエム社製TE
030、TE100、日立化成ポリマー社製ハイボン4
820、カネボウエヌエスシー社製ボンドマスター17
0シリーズ、Henkel社製Macroplast
QR 3460等が挙げられる。
【0023】ここで、ホットメルト接着剤を使用したI
Dカードの作製方法の一例を挙げる。IDカードの作製
に当たっては、先ず表裏のシートにアプリケーターでホ
ットメルト接着剤を所定の厚さに塗工する。塗工方法と
してはローラー方式、Tダイ方式、ダイス方式などの通
常の方式が使用される。接着剤を塗工した上下のシート
の間にICユニットを装着する。装着する前に塗工した
接着剤をあらかじめヒーター等で加熱させておいてもよ
い。その後上下シート間にICユニットを装着したもの
を接着剤の貼り合わせ温度に加熱したプレスで所定時間
プレスするか、又はプレスでの圧廷の替わりに所定温度
の恒温層中でシートを搬送しながらロールで圧廷しても
よい。また、貼り合わせ時に気泡が入るのを防止するた
めに真空プレスすることが有効である。プレス等で貼り
合わせた後は所定形状に打ち抜くなり、カード状に断裁
するなどしてカード化する。接着剤に反応型接着剤を用
いた場合は所定時間硬化反応させた後にカード状に断裁
する。硬化促進のために貼り合わせたシートのカードサ
イズの周囲に反応に必要な水分供給のための穴をあける
方法が有効である。
【0024】また、前記接着剤層を構成する接着剤が熱
硬化型の接着剤であることも好ましい。熱硬化型の接着
剤としてはポリウレタン系、不飽和ポリエステル系、エ
ポキシ系等がある。この中ではエポキシ系が好ましい。
エポキシ系接着剤としては、住友スリーエム社製Sco
tch−Weldシリーズ、セメダイン社製EP−00
1、日本チバガイギー社製アラルダイトシリーズ、スリ
ーボンド社製2000、2100シリーズ、コニシ社製
ボンドEシリーズ及びクイックセットシリーズ、積水化
学社製エスダインシリーズ等がある。
【0025】第1のシート材の受像層表面は昇華熱転写
により画像形成されることが好ましく、特に認証識別画
像及び受像層の一部又は全体の模様等を形成するには都
合がよい。
【0026】第1のシート材の接着層と接する面から接
着層中に埋設されたIC部材までの距離が100μm以
上であることが好ましく、更に好ましくは120μm以
上である。
【0027】第1のシート材の受像層には金属イオン含
有化合物が含まれることが好ましい。金属イオン含有化
合物は転写された色素と錯体を形成して保存安定性に優
れた画像を形成することができるという点で非常に好ま
しい。金属イオン含有化合物は、特に周期律表の第〓〜
第VIII族に属する2価以上の多価の金属イオンを含
有する化合物が好ましい。金属としては、周期律表の第
〓〜第VIII族に属する2価以上の多価の金属の全て
を挙げることができるが、中でもAl、Co、Cr、C
u、Fe、Mg、Mn、Mo、Ni、Sn、Ti及びZ
nが好ましく、特にNi、Cu、Co、Cr及びZnが
好ましい。前記金属イオンを含有する化合物としては該
金属の無機又は有機の塩及び該金属の錯体が好ましい。
それらの内、該金属の無機塩としては、例えば、金属の
ハロゲン化物(塩化物、臭化物及びヨウ化物)が挙げら
れ、更に該金属の錯体錯体としては、下記一般式で表わ
すことができる。
【0028】 [M(Q1)k(Q2)m(Q3)n]p+p(L-) 式中、MはNi、Cu、Co、Cr及びZnの金属イオ
ンを表わし、Q1〜Q3は各々前記金属イオンと配位結合
可能な配位化合物を表わし、これらの配位化合物として
は例えば「キレート化学(5)(南江堂)」に記載され
ている配位化合物から選択することができる。その内、
特に好ましいものとしては、金属と配位結合する少なく
とも一個のアミノ基を有する配位化合物を挙げることが
でき、更に具体的には、エチレンジアミン及びその誘導
体、グリシンアミド及びその誘導体、ピコリンアミド及
びその誘導体を挙げることができる。また、L-は錯体
を形成しうる対アニオンであり、Cr、SO4、CI
4、R−SO3(R=アルキル基はアリル基)等の無機
化合物アニオンやベンゼンスルホン酸誘導体、アルキル
スルホン酸誘導体等の有機化合物アニオンが挙げられる
が、特に好ましくはテトラフェニルホウ素アニオン及び
その誘導体、並びにアルキルベンゼンスルホン酸アニオ
ン及びその誘導体である。kは1、2又は3の整数を、
mは1、2又は0を、nは1又は0を表わすが、これら
は前記一般式で表わされる錯体が4座配位か、6座配位
かによって決定されるか、或いはQ1〜Q3の配位子の数
によって決定される。pは1、2又は3を表わす。
【0029】この種の金属イオン含有化合物としては、
米国特許第4,987,049号に例示されたものを挙
げることができる。前記金属イオンを含有する化合物の
添加量は、0.5〜20g/m2が好ましく、1〜10
g/m2がより好ましい。
【0030】以下に、前記一般式で表わされる金属錯体
を挙げるが、この発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0031】1. [Cu(NH2CH2CH2
222+[(C654B]-2 2. [Ni(NH2CH2CH2NH232+[(C6
54B]-2 3. [Co(NH2CH2CH2NH2)]2+[(C
654B]-2 4. [Zn(NH2CH2CH2NH232+[(C6
54B]-2 5. [Ni(C25NHCH2CH2NH23
2+[(C654B]-2 6. [Ni(C25NHCH2CH2NHC253
2+[(C654B]-2 7. [Ni(NH2CH2CH2NHCH2CH2NH2
22+[( C654B]-2 8. [Ni(NH2CH2CH2CH2NH23
2+[(n−C494B]-2 9. [Ni(C25NHCH2CH2NH22(NH2
CH2CH2NH22+[(C654B]-2 また、この発明においては、該金属錯体の好ましい1例
として、更に下記一般式を挙げることができる。
【0032】M2+(X-2 式中、MはNi、Cu、Co、Cr及びZnの金属イオ
ンを表わし、またXは前記金属イオンと上記式を形成可
能な下記一般式(1)で表わされる配位配位化合物を表
わす。
【0033】
【0034】式中、Zはアルキル基、アリール基、アリ
ールオキシカルボニル基、アルコキシ基、アルコキシカ
ルボニル基、ハロゲン原子及び水素原子を表わす。R及
びR’はアルキル基並びにアリール基を表わし、それぞ
れ同じでも異なっていてもよく、またRとZ或いはR’
とZが結合して和を形成してもよいが、Zが水素原子の
とき、R及びR’が共にメチルであることは無い。前記
MはNi、Cu、Co、Cr及びZnの金属イオンを表
わすが、これらの中でも金属イオンを含有する化合物自
身の色及びキレート化した色素の色調から、Ni及びZ
nが好ましい。また、Xは前記の金属イオンと前記式を
形成可能な前記一般式(1)で表わされる配位化合物を
あらわす。また、前記金属イオンを含有する化合物は中
心金属に応じて中性の配位子を有してもよく、代表的な
配位子としてはH2Oが挙げられる。
【0035】以下に、前記一般式で表わされる金属イオ
ンを含有する化合物の具体例を挙げる。
【0036】このタイプの金属イオンを含有する化合物
の添加量は、通常0.5〜20g/m2が好ましく、1
〜15g/m2がより好ましい。前記一般式の具体例と
しては、特開平6−127156号公報に記載の化合物
を挙げることができる。
【0037】なお、上述した金属イオンが含有する化合
物の詳細は特願平8−226895号明細書の第5頁〜
22頁に記載されており、この発明でも好ましく使用さ
れる。
【0038】図2に示す第2のシート材4は、フィルム
支持体12の一面側に筆記層5、他面側に接着剤層3b
を有する。フィルム支持体12は、本来の要求機能とし
ては何でも良いが、カードに加圧加熱した時に、上、下
の素材構成が対称であった方が反りが小さく、平坦な面
が得られるのでフィルム支持体11と同一の気泡入りの
白PETで構成される。接着剤層3bは接着剤層3aと
全く同一の構成である。
【0039】筆記層5は、例えばポリエステルエマルジ
ョンに炭酸カルシュウム、シリカ微粒子等を拡散したも
のであり、第1のシート材1の受像層2と同様に、溶剤
で溶かして、グラビアコータ等で塗布してから、乾燥部
を通し、溶剤を気化させて形成する。この筆記層5の厚
さも、受像層2とほぼ同じ程度である。
【0040】この図1に示す一面側に受像層2、他面側
に接着剤層3aを有する第1のシート材1と、図2に示
す一面側に筆記層5、他面側に接着剤層3bを有する第
2のシート材4とを、その接着剤層3a,3b同士が離
間して対向するように位置させ、第1及び第2のシート
材1,4の接着剤層3a,3b間に、図3に示すICチ
ップとアンテナを有するICユニットを挿入し、その
後、第1及び第2のシート材1,4を重ね合わせて加圧
加熱し、これを打ち抜いてIDカードCAの製造する。
このIDカードCAを図3に示す。
【0041】図3はIDカードを示す断面図である。I
DカードCAは、例えば社員証、学生証等の個人の身分
を証明するに用いられ、第1及び第2のシート材1,4
と、これら第1及び第2のシート材1,4間に介在され
る接着剤層3とからなる。第1のシート材1の表面に
は、画像、記載情報印刷用の受像層2、第2のシート材
4の表面には筆記層5が貼り付けられている。接着剤層
3内にはICチップ6aとアンテナ6bを有するICユ
ニット6が封入されている。
【0042】接着剤層3は第1のシート材1、第2のシ
ート材4に各々所定の厚さでゲル状に塗布された例えば
エポキシ樹脂で、ICユニット6を封入して、一体とな
って加圧加熱して硬化したものである。ICチップ6a
が排除したエポキシ樹脂は、第1及び第2のシート材
1,4とアンテナ6bとの隙間から外側に流れるため、
アンテナ6bの内側のエポキシ樹脂が過剰となって、平
面が凸状に歪むことはない。
【0043】図4はIDカードの製造装置を示す図であ
る。IDカードの製造装置20には、第1のシート材1
のロール状のフィルム支持体11を送り出す送出軸21
が設けられ、この送出軸21から送り出されるフィルム
支持体11はガイドローラ23、駆動ローラ24に掛け
渡されて供給される。送出軸21とガイドローラ23間
には、受像層塗布液容器30が設けられ、受像層塗布液
容器30内には塗布ローラ31が設けられている。塗布
ローラ31の逆回転により、フィルム支持体11の一面
側に受像層塗布液32が塗布されてリバースコータ法に
より受像層が表面に形成される。
【0044】ガイドローラ23と駆動ローラ24との間
には、フィルム支持体11の反対面側に対向するエクス
トルージョンダイ40が配置され、このエクストルージ
ョンダイ40の後段には乾燥部41が配置されている。
エクストルージョンダイ40は熱硬化樹脂を出射し、乾
燥部41はフィルム支持体11を通過させることによ
り、受像層と接着剤層の溶剤を気化させて両面への塗布
層を形成する。
【0045】また、IDカードの製造装置20には、第
2のシート材4のロール状のフィルム支持体12を送り
出す送出軸50が設けられ、この送出軸50から送り出
されるフィルム支持体12はガイドローラ51、駆動ロ
ーラ52に掛け渡されて供給される。
【0046】送出軸50とガイドローラ51間には、筆
記層塗布液容器60が設けられ、筆記層塗布液容器60
内には塗布ローラ61が設けられている。塗布ローラ6
1の逆回転により、フィルム支持体12の一面側には筆
記層塗布液62が塗布されてリバースコータ法により筆
記層が表面に形成される。
【0047】ガイドローラ51と駆動ローラ52との間
には、フィルム支持体12の他面側に対向するエクスト
ルージョンダイ42が配置され、このエクストルージョ
ンダイ42の後段には乾燥部43が配置されている。エ
クストルージョンダイ42は熱硬化樹脂を出射し、乾燥
部43はフィルム支持体12を通過させることにより、
筆記層と接着剤層の溶剤を気化させて両面への塗布層を
形成する。
【0048】このようにして形成された第1のシート材
1は、図1に示すようにフィルム支持体11の一面側に
受像層2、他面側に接着剤層3aを有し、第2のシート
材4は、図2に示すようにフィルム支持体12の一面側
に筆記層5、他面側に接着剤層3bを有する。この第1
のシート材1と、第2のシート材4とは離間して対向す
る状態から接触して搬送路70に沿って搬送される。第
1のシート材1と、第2のシート材4の離間して対向す
る位置には、ICユニット6が一つずつ取り出されて挿
入される。
【0049】IDカードの製造装置20の搬送路70中
には、第1のシート材1と、第2のシート材4の搬送方
向に沿ってシート加圧加熱部71、打抜部73及び切断
部74が配置されている。
【0050】シート加圧加熱部71は、搬送路70の上
下に対向して配置される第1の保護フィルム供給部71
aと第2の保護フィルム供給部71bを有し、第1及び
第2の保護フィルム供給部71a,71bは、供給軸7
1a1,71b1と巻取軸71a2,71b2を備え、
第1及び第2の保護フィルム28,29を矢印方向に供
給する。
【0051】また、シート加圧加熱部71は、搬送路7
0の上下に対向して配置される第1の加圧加熱部71c
と第2の加圧加熱部71dを有し、第1及び第2の加圧
加熱部71c,71dは、熱ベルト71c1,71d
1、ヒータ71c2,71d2及びバネ71c3,71
d3を備えている。熱ベルト71c1,71d1がロー
ラ71c11,71d11の回転で矢印方向へ回転し、
ヒータ71c2,71d2はバネ71c3,71d3に
より搬送路70方向へ付勢され、熱ベルト71c1,7
1d1を加熱し、熱ベルト71c1,71d1が第1及
び第2の保護フィルム28,29を介して第1及び第2
のシート材1,4を加圧加熱する。
【0052】このようにシート加圧加熱部71では、I
Cユニット6が挿入された後搬送路70を搬送される第
1及び第2のシート材1,4を重ね合わせて連続して加
圧加熱し接着剤層内にICユニット6を封入する。
【0053】打抜部73は、搬送路50の上下に対向し
て配置されるカード打抜上型73a及びカード打抜下型
73bからなる。カード打抜上型73aは上下方向に移
動可能になっており、第1及び第2のシート材1,4が
完全に熱溶着した後一体となり、その後IDカードCA
の大きさに打ち抜くようになっている。カード打抜下型
73bの下方部には、抜かれたIDカードCAを順次積
み上げて収納する収納部80が設けられる。
【0054】切断部74は搬送路70の上下に対向配置
される廃材カッター上型74a及び廃材カッター下型7
4bからなり、廃材カッター上型74aは上下動可能に
設けられ、廃材84を所定の大きさに切断する。切断部
74の下方部には切断された廃材84を積層収納する収
納部85が設けられる。この打抜部73と切断部74
は、第1及び第2のシート材1,4の搬送と同期させて
打抜と、切断を行う。
【0055】次に、IDカードの製造方法について説明
する。まず、送出軸21の回転により、第1のシート材
1のフィルム支持体11が送り出される。この送り出さ
れたフィルム支持体11は受像層塗布液容器30に送ら
れ、塗布ローラ31の逆回転により受像層塗布液32が
表面に塗布されて受像層が形成される。ついで、フィル
ム支持体11の裏面側にはエクストルージョンダイ40
により接着剤層が塗布され、その後、乾燥部41を通っ
て、両面の塗布液の溶剤が気化されて両面への塗布層が
形成される。
【0056】一方、送出軸50の回転により、第2のシ
ート材4のフィルム支持体12が送り出される。この送
り出されたフィルム支持体12は筆記層塗布液容器60
に送られ、塗布ローラ61の逆回転により、筆記層塗布
液62が表面に塗布されて筆記層が形成される。つい
で、フィルム支持体12の裏面側にはエクストルージョ
ンダイ42により熱硬化樹脂が塗布され、その後、乾燥
部43を通って、両面の塗布液の溶剤を気化させて両面
への塗布層が形成される。
【0057】このように両面に塗布層が形成された第1
及び第2のシート材1,4は、さらに、送り込まれて対
向され、これら第1及び第2のシート材1,4間には一
つずつ取出されたICユニット6が挿入される。その
後、第1の保護フィルム28と第2の保護フィルム29
が熱ベルト71c1と受像層、熱ベルト71d1と筆記
層との間に送り込まれ、これら第1及び第2の保護フィ
ルム28,29、さらに、第1及び第2のシート材1,
4が熱ベルト71c1と熱ベルト71d1とにより、連
続して加圧加熱される。これにより、第1及び第2のシ
ート材1,4のゲル状の接着剤層は硬化され、ICユニ
ット6を封入する。
【0058】次に、一体に溶着した第1及び第2のシー
ト材1,4はカード打抜上型73aと、カード打抜下型
73bとの間に送られ、カード打抜上型73aの下降に
より、IDカードCAの大きさに打ち抜かれる。打ち抜
かれたIDカードCAは収納部80の上に順次積み上げ
られて収納される。IDカードが打ち抜かれたのちの廃
材84は接着剤層が硬化して、厚さが厚く、硬いカード
廃材となっているので巻き取ることができない。このた
め、廃材カッター上型74a、廃材カッター下型74b
を駆動させて、廃材84を切断して、収納部85に収納
する。
【0059】このように第1及び第2のシート材1,4
を搬送しながら、その接着剤層が接合するように重ね合
わせてその内部に、ICユニット6を挿入し、接着剤層
を加圧加熱させてICユニット6を封入して心材とする
ことにより、シート材の厚さを厚くでき、搬送しながら
加圧加熱することで加圧加熱時のシート材1,4の凹凸
を防止し、良好な印刷を可能にすることができる。さら
に、連続して加圧加熱を行うことによって多量の生産が
可能となり、安価なIDカードCAを提供することがで
きる。
【0060】図5はIDカードの製造装置の他の実施の
形態を示す図である。この実施の形態では、図4の実施
の形態と同様に構成されるが、シート加圧加熱部71の
第1及び第2の加圧加熱部71c,71dは、複数の熱
ローラ71c4,71d4、ヒータ71c5,71d5
及びバネ71c6,71d6を備え、ヒータ71c5,
71d5は熱ローラ71c4,71d4内の中空部に配
置されている。熱ローラ71c4,71d4はバネ71
c3,71d3により搬送路70方向へ付勢され、ヒー
タ71c5,71d5が熱ローラ71c4,71d4を
加熱する。熱ローラ71c4,71d4が矢印方向へ回
転し、第1及び第2の保護フィルム28,29を介して
第1及び第2のシート材1,4を加圧加熱する。
【0061】図6はIDカードの製造装置のさらに他の
実施の形態を示す図である。この実施の形態では、図4
の第1の加圧加熱部71cと第2の加圧加熱部71dの
後段に、熱プレス部72を有している。
【0062】図7はIDカードの製造装置の他の実施の
形態を示す図である。この実施の形態では、図5の第1
の加圧加熱部71cと第2の加圧加熱部71dの後段
に、熱プレス部72を有している。
【0063】この熱プレス部72は、搬送路70の上下
に対向して配置される平型の熱プレス上型72aと真空
熱プレス下型72bとからなる。熱プレス上型72aと
熱プレス下型72bは互いに接離する方向に移動可能に
設けられている。
【0064】熱プレス上型72a及び下型72bは、平
型ではなく、ヒートローラとすることも可能であるが、
ICユニット6の割れを考慮して、線接触に近く、すこ
しのズレでも無理な曲げる力が加わるローラをさけて平
面プレス型とする。
【0065】第1の加圧加熱部71cと第2の加圧加熱
部71dで連続して加圧加熱し接着剤層内にICユニッ
ト6を封入し、この加圧加熱された第1及び第2のシー
ト材1,4を熱プレス部72により間欠的に加圧加熱
し、その後に打ち抜いてIDカードCAにする。このよ
うに加圧加熱し接着剤層内にICユニット6を封入し、
この加圧加熱された第1及び第2のシート材1,4を間
欠的に加圧加熱し、2段階で加圧加熱することで、一度
に過加圧加熱することをなくして硬化時に熱収縮するこ
とを軽減し、表面の平滑性が優れかつ安価なIDカード
CAを多量に生産することができる。
【0066】図8はIDカードの製造装置のさらに他の
実施の形態を示す図である。この実施の形態では、図6
及び図7に示すようにシート加圧加熱部71によりIC
ユニット6が挿入された後搬送される第1及び第2のシ
ート材1,4を重ね合わせて加圧加熱し接着剤層内にI
Cユニット6を封入する。シート加圧加熱部71は、熱
プレス部72により構成される。この加圧加熱された第
1及び第2のシート材1,4を打抜部73により打ち抜
いてカードにし、このカードをカード加圧加熱部90に
より加圧加熱し、抜かれたIDカードCAを順次積み上
げて収納する収納部80が設けられる。カード加圧加熱
部90は、熱ローラまたは熱ベルトにより構成され、こ
の実施の形態では複数の熱ローラ90a,90bで構成
される。また、IDカードCAが打ち抜かれたのちの廃
材84は、切断部74の廃材カッター上型74a、廃材
カッター下型74bを駆動させて切断し、収納部85に
収納する。
【0067】このように第1及び第2のシート材1,4
を重ね合わせて加圧加熱し接着剤層内にICユニット6
を封入し、この加圧加熱された第1及び第2のシート材
1,4を打ち抜いてカードにし、このカードを加圧加熱
し、2段階で加圧加熱することで、一度に過加圧加熱す
ることをなくして硬化時に熱収縮することを軽減し、表
面の平滑性が優れかつ安価なIDカードCAを多量に生
産可能にすることができる。
【0068】図9はIDカードの製造装置の他の実施の
形態を示す図である。この実施の形態では、図8に示す
ようにシート加圧加熱部71によりICユニット6が挿
入された後搬送される第1及び第2のシート材1,4を
重ね合わせて加圧加熱し接着剤層内にICユニット6を
封入する。この加圧加熱された第1及び第2のシート材
1,4をカード切断部95のカードカッター上型96
a、カードカッター下型96bを駆動させて切断して大
判のカードとし、この大判のカードをカード加圧加熱部
90により加圧加熱し、その後大判のカードを打抜部7
3のカード打抜上型73a及びカード打抜下型73bに
よりIDカードCAの大きさに打ち抜き、抜かれたID
カードCAを順次積み上げて収納する収納部80が設け
られる。また、IDカードCAが打ち抜かれたのちの廃
材84は、廃材カッター上型74a、廃材カッター下型
74bを駆動させて切断し、収納部85に収納する。
【0069】このように第1及び第2のシート材1,4
を重ね合わせて加圧加熱し接着剤層内にICユニット6
を封入し、この加圧加熱された第1及び第2のシート材
1,4をカード状に切断して大判のカードとし、この大
判のカードを加圧加熱し、その後大判のカードを打ち抜
いてカードにし、2段階で加圧加熱することで、一度に
過加圧加熱することをなくして硬化時に熱収縮すること
を軽減し、表面の平滑性が優れかつ安価なIDカードC
Aを多量に生産可能にすることができる。
【0070】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明で
は、第1及び第2のシート材を搬送しながら、その接着
剤層が接合するように重ね合わせてその内部に、ICユ
ニットを挿入し、接着剤層を加圧加熱させてICユニッ
トを封入して心材とすることにより、シート材の厚さを
厚くできる。また、加圧加熱時のシート材の凹凸を防止
し、良好な印刷を可能にすることができる。さらに、連
続して加圧加熱を行うことによって多量の生産が可能と
なり、安価なIDカードを提供することができる。
【0071】請求項2記載の発明では、加圧加熱し接着
剤層内にICユニットを封入し、この加圧加熱された第
1及び第2のシート材を間欠的に加圧加熱し、2段階で
加圧加熱することで、一度に過加圧加熱することをなく
して硬化時に熱収縮することを軽減し、表面の平滑性が
優れかつ安価なIDカードを多量に生産可能することが
できる。
【0072】請求項3記載の発明では、第1及び第2の
シート材を重ね合わせて加圧加熱し接着剤層内に前記I
Cユニットを封入し、この加圧加熱された第1及び第2
のシート材を打ち抜いてカードにし、このカードを加圧
加熱し、2段階で加圧加熱することで、一度に過加圧加
熱することをなくして硬化時に熱収縮することを軽減
し、表面の平滑性が優れかつ安価なIDカードを多量に
生産可能することができる。
【0073】請求項4記載の発明では、第1及び第2の
シート材を重ね合わせて加圧加熱し接着剤層内にICユ
ニットを封入し、この加圧加熱された第1及び第2のシ
ート材をカード状に切断して大判のカードとし、この大
判のカードを加圧加熱し、その後大判のカードを打ち抜
いてカードにし、2段階で加圧加熱することで、一度に
過加圧加熱することをなくして硬化時に熱収縮すること
を軽減し、表面の平滑性が優れかつ安価なIDカードを
多量に生産可能することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】IDカードの第1のシート材を示す断面図であ
る。
【図2】IDカードの第2のシート材を示す断面図であ
る。
【図3】IDカードを示す断面図である。
【図4】IDカードの製造装置を示す図である。
【図5】IDカードの製造装置の他の実施の形態を示す
図である。
【図6】IDカードの製造装置のさらに他の実施の形態
を示す図である。
【図7】IDカードの製造装置の他の実施の形態を示す
図である。
【図8】IDカードの製造装置のさらに他の実施の形態
を示す図である。
【図9】IDカードの製造装置の他の実施の形態を示す
図である。
【符号の説明】
1 第1のシート材 2 受像層 3a,3b 接着剤層 4 第2のシート材 5 筆記層 6 ICユニット CA IDカード

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1のシート材と第2のシート材の間に介
    在される接着剤層内にICチップ及びアンテナを有する
    ICユニットを封入し、前記第1のシート材の表面に受
    像層を有し、前記第2のシート材の表面に筆記層を有す
    るIDカードの製造方法において、一面側に受像層、他
    面側に接着剤層を有する第1のシート材と、一面側に筆
    記層、他面側に接着剤層を有する第2のシート材とを、
    その接着剤層同士が離間して対向するように搬送し、こ
    の搬送される前記第1及び第2のシート材の接着剤層間
    に前記ICユニットを挿入し、このICユニットが挿入
    された後搬送される前記第1及び第2のシート材を重ね
    合わせて連続して加圧加熱し前記接着剤層内に前記IC
    ユニットを封入し、この加圧加熱された前記第1及び第
    2のシート材を打ち抜いてカードにすることを特徴とす
    るIDカードの製造方法。
  2. 【請求項2】前記連続して加圧加熱し前記接着剤層内に
    前記ICユニットを封入し、この加圧加熱された前記第
    1及び第2のシート材を間欠的に加圧加熱し、その後に
    打ち抜いてカードにすることを特徴とする請求項1記載
    のIDカードの製造方法。
  3. 【請求項3】第1のシート材と第2のシート材の間に介
    在される接着剤層内にICチップ及びアンテナを有する
    ICユニットを封入し、前記第1のシート材の表面に受
    像層を有し、前記第2のシート材の表面に筆記層を有す
    るIDカードの製造方法において、一面側に受像層、他
    面側に接着剤層を有する第1のシート材と、一面側に筆
    記層、他面側に接着剤層を有する第2のシート材とを、
    その接着剤層同士が離間して対向するように搬送し、こ
    の搬送される前記第1及び第2のシート材の接着剤層間
    に前記ICユニットを挿入し、このICユニットが挿入
    された後搬送される前記第1及び第2のシート材を重ね
    合わせて加圧加熱し前記接着剤層内に前記ICユニット
    を封入し、この加圧加熱された前記第1及び第2のシー
    ト材を打ち抜いてカードにし、このカードを加圧加熱す
    ることを特徴とするIDカードの製造方法。
  4. 【請求項4】第1のシート材と第2のシート材の間に介
    在される接着剤層内にICチップ及びアンテナを有する
    ICユニットを封入し、前記第1のシート材の表面に受
    像層を有し、前記第2のシート材の表面に筆記層を有す
    るIDカードの製造方法において、一面側に受像層、他
    面側に接着剤層を有する第1のシート材と、一面側に筆
    記層、他面側に接着剤層を有する第2のシート材とを、
    その接着剤層同士が離間して対向するように搬送し、こ
    の搬送される前記第1及び第2のシート材の接着剤層間
    に前記ICユニットを挿入し、このICユニットが挿入
    された後搬送される前記第1及び第2のシート材を重ね
    合わせて加圧加熱し前記接着剤層内に前記ICユニット
    を封入し、この加圧加熱された前記第1及び第2のシー
    ト材をカード状に切断して大判のカードとし、この大判
    のカードを加圧加熱し、その後大判のカードを打ち抜い
    てカードにすることを特徴とするIDカードの製造方
    法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006048246A (ja) * 2004-08-02 2006-02-16 Hirachi Jushi:Kk Icタグ取付方法
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