JPH11157215A - 相変化書き換え型光ディスクおよびその製造方法 - Google Patents

相変化書き換え型光ディスクおよびその製造方法

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JPH11157215A
JPH11157215A JP9344458A JP34445897A JPH11157215A JP H11157215 A JPH11157215 A JP H11157215A JP 9344458 A JP9344458 A JP 9344458A JP 34445897 A JP34445897 A JP 34445897A JP H11157215 A JPH11157215 A JP H11157215A
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JP
Japan
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optical disk
phase
rewritable optical
recording layer
change rewritable
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Pending
Application number
JP9344458A
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English (en)
Inventor
Koji Deguchi
浩司 出口
Mikio Kinoshita
幹夫 木下
Masato Harigai
眞人 針谷
Hajime Yuzurihara
肇 譲原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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  • Physical Vapour Deposition (AREA)
  • Optical Record Carriers And Manufacture Thereof (AREA)
  • Manufacturing Optical Record Carriers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録・消去の繰り返しによる記録層へのダメ
ージが小さい相変化書き換え型光ディスクを得る。 【解決手段】 相変化材料からなる記録層を有する相変
化書き換え型光ディスクにおいて、前記記録層がSbと
Teを含み、該SbとTeの含有量が80%以上で、か
つ、Sb/Teの組成比αが2.1<α<2.4の範囲
にあることを特徴とする相変化書き換え型光ディスク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、相変化書き換え型
光ディスク、特にDVD対応相変化書き換え型光ディス
クに関する。
【0002】
【従来の技術】書き換え型光ディスクとして、相変化を
利用したものが用いられている。最近ではこの方式を利
用したDVDの書き換え型の開発が盛んに行われてい
る。 図1に一般的な相変化書き換え型光ディスクの概
略構成図を示す。基板1には、任意のピッチで凹凸を形
成した透明プラスチック(主にポリカーボネート)基板
がよく用いられる。誘電体層の材料としては、上部2お
よび下部4の保護層ともZnS・SiO2やAlN、S
iN等が用いられている。また、記録層3の材料として
は、GeSbTeやInSbTe、AgInSbTe等
が用いられている。反射層としては、主にAl系の合金
やAu、Ag等が用いられる。これらの各層は、通常、
スパッタ法により膜形成が行われる。これに対してUV
硬化樹脂などの保護樹脂層はスピンコート法で形成す
る。そして最後にディスク全体を結晶化して、いわゆる
初期化を行い、ディスクを完成する。
【0003】記録の原理は、主にレーザ光により発生す
る熱の制御により、記録層のアモルファス相と結晶相の
変化を利用しており、それぞれの反射率が異なることか
ら2値のデジタル記録が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな原理からわかるように記録・消去の繰り返しによる
膜へのダメージが大きく、その結果、繰り返し特性がし
ばしば問題となる。従来、メディアにおける繰り返し特
性の改善方法としては、例えば特開平8−115536
号公報や特開平8−129777号公報には層構成の調
整、また、特開平8−127176号公報等には記録層
材料の改善などが提案されている。なかでも記録層の組
成がディスク特性のほぼ全体を決定付ける重要な要素で
あること、また、繰り返し特性の改善にも大きく寄与す
ることが指摘されている。しかし、従来技術では良好な
繰り返し特性を示し、かつ、他のディスク特性も損なう
ことがない記録層の組成は得られていなかった。
【0005】本発明はこのような状況に鑑みてなされた
もので記録・消去の繰り返しによるダメージが小さく、
従来より多数回の書き換えを可能にする相変化書き換え
型光ディスクを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、第一
に、相変化材料からなる記録層を有する相変化書き換え
型光ディスクにおいて、前記記録層がSbとTeを含
み、該SbとTeの含有量が80%以上で、かつ、Sb
/Teの組成比αが2.1<α<2.4の範囲にあるこ
とを特徴とする相変化書き換え型光ディスクが提供され
る。
【0007】第二に、上記第一に記載した相変化書き換
え型光ディスクにおいて、上記記録層がSbおよびTe
以外の材料としてI族原子とIII族原子の両方またはい
ずれか一方を含むことを特徴とする相変化書き換え型光
ディスクが提供される。
【0008】第三に、上記第二に記載した相変化書き換
え型光ディスクにおいて、上記I族原子がAgであるこ
とを特徴とする書き換え型光記録ディスクが提供され
る。
【0009】第四に、上記第二に記載した相変化書き換
え型光ディスクにおいて、上記III族原子がInである
ことを特徴とする相変化書き換え型光ディスクが提供さ
れる。
【0010】第五に、上記第一に記載した相変化書き換
え型光ディスクにおいて、上記記録層がAg、In、S
bおよびTeの4元系を主成分とすることを特徴とする
相変化書き換え型光ディスクが提供される。
【0011】第六に、上記第五に記載した相変化書き換
え型光ディスクにおいて、上記記録層が未記録部および
消去時に化学量論組成またはそれに近いAgSbTe2
微結晶相が存在することを特徴とする相変化書き換え型
光ディスクが提供される。
【0012】第七に、上記第一〜第六のいずれかに記載
した相変化書き換え型光ディスクにおいて、上記記録層
の膜厚が10nm以上30nm以下であることを特徴と
する相変化書き換え型光ディスクが提供される。
【0013】第八に、上記第一〜第七のいずれかに記載
した相変化書き換え型光ディスクの製造方法であって、
上記記録層をスパッタ法で成膜することを特徴とする相
変化書き換え型光ディスクの製造方法が提供される。
【0014】以下に本発明を詳細に説明する。上述のよ
うに本発明の相変化材料からなる記録層は、SbとTe
が全体の80%以上を占め、なおかつ、Sb/Teの組
成比αが2.1<α<2.4の範囲にあることを特徴と
する。このような構成によれば良好な繰り返し特性が得
られる。該組成比αがα>2.4の範囲では保存特性の
劣化を招く。
【0015】本発明の効果を最も発揮させるのは、該記
録層がSbおよびTeとそれ以外の材料としてさらにI
原子とIII族原子の両方またはいずれか一方を含むこ
と、そして該I族原子がAgであり、該III族原子がI
nであることである。なかでも記録層がAg−In−S
b−Teの4元系を主成分とすること、また、未記録部
および消去時に化学量論組成またはそれに近いAgSb
Te2微結晶相が存在することであり、このような記録
層材料において最も顕著な効果が得られる。即ち、Ag
−In−Sb−Teを結晶化(未記録部や消去時がこれ
に当たる)させると、さまざまな結晶相が現れる。その
中で重要なのはAgSbTe2の微結晶相(具体的な結
晶サイズは5〜30nm)が存在することであり、この
結晶相が存在することにより上記したような本発明の効
果が得られる。
【0016】また、記録層の膜厚は10nm以上30n
m以下の範囲とする必要があり、この範囲であれば繰り
返し特性だけでなく、反射率や記録感度等他のディスク
特性が十分に満足される。そしてこれら記録層の成膜は
スパッタ法によることが最も工業生産的に適している。
【0017】
【実施例】以下に本発明を実施例により具体的に説明す
る。
【0018】〔実施例1〜7および比較例1〜11〕図
1に示す構造に従い、厚さ0.6mm、トラックピッチ
1.48μm、溝幅0.68μm、溝深さ60nmのポ
リカーボネートからなる基板を用い、高温で脱水処理し
た後、該基板上にスパッタにより、第1誘電体層として
ZnS・SiO2を用い、膜厚170nm、その上にA
g−In−Sb−Te記録層を20nm積層した。次に
第2誘電体層としてZnS・SiO2を20nm、反射
放熱層としてAl合金を100nm、順次積層した。そ
の上に紫外線硬化型樹脂膜を保護膜としてつけ相変化書
き換え型光ディスクとした。
【0019】成膜後の記録層は非晶質であり、結晶化さ
せるための初期化を施した。このような構成で、記録層
の組成が表1に示すようなものをそれぞれ作製した。得
られた各ディスクについて次のような試験を行った。
【0020】記録はλ=635nm、NA0.6で行
い、記録方式はパルス変調法を用い、変調方式はEFM
+(8/16(2,10)RLL)変調方式で行った。
記録線密度は0.4μm/bitとし、グルーブに記録
した。記録パワーについては最適な条件を用いた。
【0021】再生はλ=650nm、NA0.6で行
い、最もマーク長が短い3T信号のマーク間のData
to Clkジッターを測定し、ジッターσ/Tw
(Tw:ウィンドウ幅)を評価項目とした。このように
して評価した結果を表1−1〜1−4に示す。なお、繰
り返し回数はジッターが14%を超えた回数とした。
【0022】
【表1−1】
【0023】表1−1中、−*は評価できずを表わす。
即ち、一回目の書き込みでジッターが14%を超えてし
まったことを意味する。
【0024】
【表1−2】
【0025】表1−2中、−*は評価できずを表わす。
即ち、一回目の書き込みでジッターが14%を超えてし
まったことを意味する。
【0026】
【表1−3】
【0027】表1−3中、−*は評価できずを表わす。
即ち、一回目の書き込みでジッターが14%を超えてし
まったことを意味する。
【0028】
【表1−4】
【0029】表1−1〜1−4より本発明の構成を用い
たディスクが繰り返し特性が優れていることが分かる。
また、実施例4で作製したディスクの未記録部およびマ
ーク間、即ち消去部を透過型電子顕微鏡で観察した結
果、微結晶相による電子線回折パターンが観察され、そ
れがAgSbTe2からなることが同定された。
【0030】〔実施例8〜12および比較例12〜1
3〕記録層の膜厚をそれぞれ7、10、15、20、2
5、30、35nmとした以外は実施例4と同様にして
ディスクを作製した。このようにして作製した相変化書
き換え型光ディスクを上記と同様の方法で評価を行っ
た。結果を表2に示す。
【0031】
【表2】
【0032】表2中、−*は評価できずを表わす。即
ち、一回目の書き込みでジッターが14%を超えてしま
ったことを意味する。表2より実施例の構成によるディ
スクが優れた繰り返し回数を有することが分かる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、相変化材料からなる記録
層がSbとTeを含み、該SbとTeの含有量が80%
以上で、かつ、Sb/Teの組成比αが2.1<α<
2.4の範囲にある相変化書き換え型光ディスクによれ
ば優れた繰り返し回数を有する光ディスクが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】相変化書き換え型光ディスクの例を示す概略断
面図である。
【符号の説明】
1 透明プラスチック基板 2 誘電体層(下部保護層) 3 記録層 4 誘電体層(上部保護層) 5 反射放熱層 6 UV硬化樹脂層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 譲原 肇 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 相変化材料からなる記録層を有する相変
    化書き換え型光ディスクにおいて、前記記録層がSbと
    Teを含み、該SbとTeの含有量が80%以上で、か
    つ、Sb/Teの組成比αが2.1<α<2.4の範囲
    にあることを特徴とする相変化書き換え型光ディスク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の相変化書き換え型光ディ
    スクにおいて、前記記録層がSbおよびTe以外の材料
    としてI族原子とIII族原子の両方またはいずれか一方
    を含有することを特徴とする相変化書き換え型光ディス
    ク。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の相変化相変化書き換え型
    光ディスクにおいて、前記I族原子がAgであることを
    特徴とする相変化書き換え型光記録ディスク。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の相変化書き換え型光ディ
    スクにおいて、前記III族原子がInであることを特徴
    とする相変化書き換え型光ディスク。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の相変化書き換え型光ディ
    スクにおいて、前記記録層がAg、In、SbおよびT
    eの4元系を主成分とすることを特徴とする相変化書き
    換え型光ディスク。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の相変化書き換え型光ディ
    スクにおいて、前記記録層が未記録部および消去時に化
    学量論組成またはそれに近いAgSbTe2微結晶相が
    存在することを特徴とする相変化書き換え型光ディス
    ク。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載の相変化
    書き換え型光ディスクにおいて、前記記録層の膜厚が1
    0nm以上30nm以下であることを特徴とする相変化
    書き換え型光ディスク。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7のいずれかに記載の相変化
    書き換え型光ディスクの製造方法であって、前記記録層
    をスパッタ法で成膜することを特徴とする相変化書き換
    え型光ディスクの製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1426940A1 (en) * 2001-09-12 2004-06-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical information recording medium and recording method using it

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1426940A1 (en) * 2001-09-12 2004-06-09 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Optical information recording medium and recording method using it
EP1426940A4 (en) * 2001-09-12 2006-10-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd OPTICAL RECORDING MEDIUM AND CORRESPONDING RECORDING METHOD
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