JPH11156929A - 緩衝性シートの製造方法 - Google Patents

緩衝性シートの製造方法

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JPH11156929A
JPH11156929A JP32846497A JP32846497A JPH11156929A JP H11156929 A JPH11156929 A JP H11156929A JP 32846497 A JP32846497 A JP 32846497A JP 32846497 A JP32846497 A JP 32846497A JP H11156929 A JPH11156929 A JP H11156929A
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JP
Japan
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outer peripheral
peripheral surface
thermoplastic resin
resin film
cylinder
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JP32846497A
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English (en)
Inventor
Takashi Hirata
高士 平田
Masumi Hayashi
真澄 林
Norinari Misumi
教徳 三隅
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱可塑性樹脂フィルムの一面に、多数の独立
した空気室を形成する凸状の突起が設けられた部分と平
面部分(多数の独立した空気室を形成する凸状の突起が
設けられていない部分)を有する緩衝性シートの製造方
法で、製造装置を改造したり新規に製作することなく、
簡便に緩衝性シートを製造できる製造方法を提供するこ
とである。 【解決手段】 吸引作用で熱可塑性樹脂フィルムに凸部
を形成させる外周面に多数の凹みを有し、かつ、外周面
の1以上の凹みが埋め込み部材により密閉されているエ
ンボスシリンダを有する緩衝性シートの製造方法に関す
るものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱可塑性樹脂フィ
ルムの一面に、多数の独立した空気室を形成する凸状の
突起が設けられた部分と平面部分(多数の独立した空気
室を形成する凸状の突起が設けられていない部分)を有
する緩衝性シートの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、熱可塑性樹脂フィルムの一面に、
多数の独立した空気室を形成する凸状の突起が設けられ
た部分と平面部分(多数の独立した空気室を形成する凸
状の突起が設けられていない部分)または、シート表面
にインクなどにより目印を付けた部分を有する緩衝性シ
ートは、緩衝性シートの切断の目印やコンクリート打設
用シートとして用いられている。
【0003】例えば、実開平6−73248号公報には、熱
可塑性樹脂フィルムの一面に、多数の独立した空気室を
形成する凸状の突起が設けられた部分と平面部分(多数
の独立した空気室を形成する凸状の突起が設けられてい
ない部分)を有するコンクリート養生用緩衝性シートが
記載されている。実開平5−30343号公報には、凹
凸面部と両側の平坦な縁部を有する気泡性緩衝材が記載
されている。
【0004】しかし、これらの公報には、具体的な熱可塑性
樹脂フィルムの一面に、多数の独立した空気室を形成す
る凸状の突起が設けられた部分と平面部分(多数の独立
した空気室を形成する凸状の突起が設けられていない部
分)を有する緩衝性シートに関する具体的な製造方法が
記載されていない。そのため、該多数の独立した空気室
を形成する凸状の突起が設けられた部分と平面部分(多
数の独立した空気室を形成する凸状の突起が設けられて
いない部分)を有する緩衝性シートを製造する場合、目
的に応じたエンボスシリンダをその度毎に製作する必要
があり、製造コストが高くなり問題となる。また、エン
ボスシリンダの外周面の凹みを粘着性の部材、例えばシ
ールなどを用いて密閉すると、長時間の連続生産中に、
シールの粘着剤がロールに付着したり、製造中にシール
が剥がれたり、シール厚みにより緩衝性シートの平面部
がシールの厚みにより凹凸が発生する場合がある。
【0005】特開平6−158854号公報には、表面にシ
ールの張り付け、印刷、又は熱溶融等の手段により目印
を形成した緩衝性シートが記載されている。
【0006】また、実開昭58−164715号公報には、
異なった形状の空気室を有する緩衝性シートを製造でき
るエンボスシリンダが記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、熱可塑性樹
脂フィルムの一面に、多数の独立した空気室を形成する
凸状の突起が設けられた部分と平面部分(多数の独立し
た空気室を形成する凸状の突起が設けられていない部
分)を有する緩衝性シートを、製造装置を改造したり新
規に製作することなく、簡便に製造できる緩衝性シート
の製造方法を提供することである。
【0008】
【発明を解決するための手段】本発明は、熱可塑性樹脂
フィルムの一面に、多数の独立した空気室を形成する凸
状の突起が設けられた部分と平面部分(多数の独立した
空気室を形成する凸状の突起が設けられていない部分)
を有する緩衝性シートを、吸引作用で熱可塑性樹脂フィ
ルムに凸部を形成させる外周面に多数の凹みを有し、か
つ、外周面の1以上の凹みが埋め込み部材により密閉さ
れているエンボスシリンダを有する製造装置を用いてい
ることを特徴とする緩衝性シートの製造方法に関する。
【0009】さらに、好ましくは、本発明は、外周面の1以
上の凹みが、下記(1)または、(2)より選ばれるこ
とを特徴とする上記の緩衝性シートの製造方法に関す
る。 (1)外周面に対して円周方向および/または軸方向に
2以上の列に、1以上の凹みが埋め込み部材により密閉
されている。 (2)外周面に対して円周方向および/または軸方向に
1以上の列に、2以上の凹みが埋め込み部材により密閉
されている。
【0010】さらに、好ましくは、本発明は、外周面の1以
上の凹みが、(3)外周面に対して円周方向および/ま
たは軸方向に1以上の列、および、(4)該(3)外周
面に対して円周方向および/または軸方向に1以上の列
を除く外周面に対して円周方向および/または軸方向に
1以上の列に外周面の1以上の凹みであることを特徴と
する上記の緩衝性シートの製造方法に関する。
【0011】
【発明の実施の形態】上記製造装置は、実公昭44−3
1264号公報記載の直接押出し法、特公昭59−50
495号公報や特公昭59−50495号公報記載のフ
ィルム法、特開昭61−5923号公報記載の冷却・再
加熱法に用いる装置が好ましく、例えば、エンボスシリ
ンダと、熱可塑性樹脂フィルムを表面に巻き掛けた状態
で移送させる加熱ロールと、ベースフィルムをエンボス
シリンダ上の熱可塑性樹脂フィルム部に供給して貼り合
わせるロールとを有する製造装置、さらに熱可塑性樹脂
フィルムやベースフィルムの供給がTダイにより行われ
る装置などを設けた製造装置を用いることが好ましい。
【0012】上記エンボスシリンダは、吸引作用で熱可塑性
樹脂フィルムに凸部を形成させる外周面に多数の凹みを
有し、かつ、外周面の1以上の凹みが埋め込み部材によ
り密閉されているものであり、好ましくは、上記エンボ
スシリンダは、吸引作用で熱可塑性樹脂フィルムに凸部
を形成させる外周面に多数の凹みを有し、かつ、下記
(1)または、(2)より選ばれる外周面の1以上の凹
みが埋め込み部材により密閉されているものである。 (1)外周面に対して円周方向および/または軸方向に
2以上の列に、1以上の凹みが埋め込み部材により密閉
されている。 (2)外周面に対して円周方向および/または軸方向に
1以上の列に、2以上の凹みが埋め込み部材により密閉
されている。
【0013】上記のエンボスシリンダを用いることにより、
熱可塑性樹脂フィルムの一面に、多数の独立した空気室
を形成する凸状の突起が設けられた部分と1以上の凸状
の突起が平面部分(多数の独立した空気室を形成する凸
状の突起が設けられていない部分)になる緩衝性シート
を製造できる。該緩衝性シートの平面部分または、独立
した空気室を形成する凸状の突起が設けられた部分は、
文字、記号、緩衝性シート切断用の目印、コンクリート
打設用型枠に緩衝性シートを貼り付ける目印などに使用
することができる。特に、エンボスシリンダの外周面の
1以上の凹みが埋め込み部材により埋め込まれるエンボ
スシリンダにより製造されるシートは、凸状の突起(凸
状の独立気泡)や平面部分を緩衝性シート切断用の目印
などに使用する場合、熱可塑性フィルムやベースフィル
ムの加熱や冷却等による膨張、収縮等による影響を受け
難く、位置精度や寸法精度が優れている。
【0014】さらに、上記エンボスシリンダは、吸引作用で
熱可塑性樹脂フィルムに凸部を形成させる外周面に多数
の凹みを有し、かつ、(3)外周面に対して円周方向お
よび/または軸方向に1以上の列、および、(4)該
(3)外周面に対して円周方向および/または軸方向に
1以上の列を除く外周面に対して円周方向および/また
は軸方向に1以上の列に外周面の1以上の外周面の1以
上の凹みが埋め込み部材により密閉されていることが好
ましい。
【0015】特に、上記エンボスシリンダは、吸引作用で熱
可塑性樹脂フィルムに凸部を形成させる外周面に多数の
凹みを有し、かつ、(5)外周面に対して円周方向およ
び/または軸方向に1以上の列の外周面の1以上の凹み
が埋め込み部材により密閉されていることが好ましい。
【0016】上記エンボスシリンダにより製造された緩衝性
シートは、凸状の突起(凸状の独立気泡)や平面部分を
コンクリート打設用型枠に緩衝性シートを貼り付ける部
分やタッカーで固定する部分、緩衝性袋や封筒などの外
周部の熱融着部分、緩衝性シートの切断部や切断用目印
などに使用することができる。さらに、緩衝性シートの
幅を狭くしたものや幅を狭くした平面部分を有する緩衝
性シートなどの製造に使用できる。
【0017】上記凸状の突起の形状は、角柱状、円柱状、楕
円柱状、半円球状など、あるいは、それらを組み合わせ
て用いることができる。
【0018】上記凸状の突起の高さは、2〜30mm、特に
2〜20mmが好ましく、上記凸状の突起の側壁間は、
最短距離が0.5〜15mm、特に1〜10mmが好ま
しい。
【0019】上記埋め込み部材の材質は、エンボスシリンダ
の外周を金属で成形した場合、耐熱性を有する弾性体、
例えば、フッソ系ゴム、シリコン系ゴム、イソプレン
系、ブタジエン系(アクリロニトリル、スチレン、プロ
ピレン等の共重合体を含む)などのオレフィン系ゴムが
好ましく、また、エンボスシリンダの外周をゴムで成形
した場合、金属にした方が好ましい。
【0020】上記埋め込み部材は、エンボスシリンダより取
り外すことにより、容易に、平面部分を有しない従来の
熱可塑性樹脂フィルムの一面に、多数の独立した空気室
を形成する凸状の突起が設けられた緩衝性シートを製造
できる。
【0021】上記埋め込み部材は、エンボスシリンダの外周
面の凹部面より上側に0.5mm以下、下側に0.5m
m以下、さらに上側に0.4mm以下、下側に0.4m
m以下、特に上側に0.3mm以下、下側に0.3mm
以下に密閉されていることが好ましい。埋め込み部材が
該上側の範囲や該下側の範囲より大きい部分で密閉され
る場合、得られる緩衝性シートのベースフィルム側の凹
凸が大きく問題となる場合がある。
【0022】上記熱可塑性樹脂フィルムとベースフィルムの
材質は、公知の熱可塑性樹脂を用いることができる。例
えば、オレフィン重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデンなどのハロゲン化重合体、ポリスチレンなどの
付加重合物、アミド重合体、ポリエチレンテレフタレー
ト、ポリブチレンテレフタレートなどのポリエステル重
合体などの縮重合物やを用いることが好ましい。特に、
オレフィン重合体が、気密性、加工性、機械的特性が良
好かつ安価なので好ましい。
【0023】上記熱可塑性樹脂フィルムとベースフィルム
は、インフレーション成形、Tダイ成形などの押出し成
形により製造されたものを用いることが好ましい。特
に、該フィルムをTダイより直接エンボスシリンダに供
給する場合は、製造工程が簡素化できるため好ましい。
【0024】上記オレフィン重合体としては、低密度ポリエ
チレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン−α−オレフィン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共
重合体、エチレン−アクリル酸アルキル共重合体、エチ
レン−アクリル酸フェニル共重合体、エチレン−アクリ
ル酸ベンジル共重合体、およびこれらの混合物などを用
いることが好ましい。
【0025】上記付加重合物や縮重合物は、用途に応じて、
高級脂肪酸、高級脂肪族アミド、金属せっけん、グリセ
リンエステル等の滑剤、天然シリカ、合成シリカ、タル
ク、珪藻土等のアンチブロッキング剤、フェノール系、
りん系、BHT等の酸化防止剤、ベンゾフェノン、ベン
ゾトリアゾール、HALS等の紫外線吸収剤、水酸化ア
ルミニウム、水酸化マグネシウム、りん系、ハロゲン系
等の難燃剤、シリカ、炭酸カルシウム、マイカ、カーボ
ンブラック等の無機・有機充填剤、アゾ系、フタロシア
ニン系、キナクリドン系、酸化鉄、群青等の顔料、帯電
防止剤、界面活性剤、茶抽出物、りんご抽出物、竹エキ
ス抽出物、天然キトサン、ワサビ、カラシ油抽出物、ア
リルカラシ油、プロポリス或いはそのアルコール抽出
液、ゼオライトのイオン交換可能な金属の一部を銀、
銅、亜鉛などで置換されているゼオライトなどの天然抗
菌剤、フエニトロチオン系、ピレスロイド系などの殺虫
剤などを添加することができる。
【0026】上記熱可塑性樹脂フィルムの厚みは、特に制限
はないが、10〜300μm、さらに15〜200μ
m、特に20〜200μmが好ましい。前記の厚みより
小さい場合、フィルムが破れて連続的な製造が出来にく
い場合がある。前記の厚みより大きい場合、凸状突起の
強度が強くなり、緩衝効果が弱くなる場合がある。
【0027】上記ベースフィルムの厚みは、特に制限はない
が、上記熱可塑性樹脂フィルムの厚みの0.3〜1.5
倍、特に0.4〜1.0倍が好ましい。
【0028】上記緩衝性シートのベースフィルムや熱可塑性
樹脂フィルムの凸状部などに、熱可塑性シートとベース
フィルムの他に、熱可塑性シートと同じ素材の樹脂製シ
ート、アルミニウムなどの金属層を有する樹脂製シー
ト、アルミニウム箔などの金属製シート、クラフト紙な
どの紙製シート、平織や不織布などの繊維状シートなど
のシート、粘着性を有する粘着層などを1層以上重ねて
も、貼り合わせてもよい。
【0029】以下に、本発明の実施の形態を図面につき詳し
く説明する。本発明は、これらの実施の形態のみに限定
されるものではない。
【0030】図1〜10に示す緩衝シートの製造方法の好ま
しい態様としては、(1)熱可塑性樹脂フィルム7上に
エンボスの形成されない平面部2と多数のエンボス4を
形成した熱可塑性樹脂フィルム5を製造する工程、及
び、(2)エンボス4の形成後、直ちに熱可塑性樹脂フ
ィルム5上に、平面状のベースフィルム6を、圧着しつ
つ熱融着して凸状の独立気泡3を形成する工程により製
造される。
【0031】エンボスシリンダ10では、エンボス形成前に
加熱溶融した熱可塑性樹脂フィルム7を真空ポンプによ
り40〜100hPaの真空度で吸引することにより、
エンボス4を多数形成する部分と、外周面の1以上の凹
みが埋め込み部材50により埋め込まれエンボスが形成
されない部分2とを有する溶融状態のフィルム5とす
る。このフィルム5に加熱溶融した平面状のベースフィ
ルム6を、圧着ロール12により圧着しつつ、エンボス
シリンダ10上で熱融着して凸状の独立気泡3を形成す
る。次いで、冷却ロール11により、エンボスシリンダ
10に圧着しつつ冷却して、凸状の独立気泡3と平面部
8を有する緩衝シート1を形成する。ロール13と14
は駆動ロールである。
【0032】上記エンボスシリンダ10の一例として、図3
と4に拡大して示すように構成されている。エンボスシ
リンダ10は、その中心に内部を真空装置40に連絡さ
れている固定されたパイブ22を有し、パイブ22の一
部には内周面と外周面に通じた穴20を設け、パイプ2
2の回りには、アルミニウムなどの熱伝導放散性の良い
材質からなるシリンダ基体25がパイプ22の外周面に
密着した状態で回転自在に設けられている。このシリン
ダ基体25の外周面には、鉄板31と、非活性な外周面
部材などから円筒状に形成された管28が着脱可能な状
態で嵌合されている。管28はその周面に多数の凹み2
9を有する。シリンダ基体25の外周面には前記凹み2
9の数列分に相当する幅を持った浅い凹み30がシリン
ダ基体25の軸線方向に所定間隔で複数個形成されてい
る。
【0033】第4図に拡大して示すように、この凹み29
と、浅い凹み30とは、それぞれ小孔32を介して連通
しており、各凹み30はさらに連通孔26によリシリン
ダ基体25の内周面すなわちパイプ22の外周面に連通
され、連通孔26のどれか1つが常にパイプ22の穴2
0に通じているようにした。このようにして、真空吸引
力を凹み29にまで作用させることができる。凹み29
の一部が埋め込み部材50により埋め込まれている。
【0034】第3図において、21はチェーンスプロケツ
ト、40は真空装置、24は軸受、27は板である。エ
ンボスシリンダ10において、内部のシリンダ基体25
は、例えば、アルミニウムなどの熱伝導,熱放散性の良
い材質のもので形成した。また、エンボスシリンダ10
の外層部には、例えば、シリコーンライニング層などの
非活性な材質の外周面部材からなるライニング層によつ
て形成した。シリコーンライニング層は、加工性,弾
性,断熱性,剥離性が良い。そして、シリコーンライニ
ング層は、アルミニウムや鉄等の金属に比べて、熱伝導
性が悪いので、アルミニウム製などのシリンダ基体25
の熱は、シリコーンライニング部を通つてエンボスシリ
ンダ10の外周方向には逃げなくて、シリンダ基体25
の側両方向へ逃げる。したがつて、エンボスシリンダ1
0を何ら冷却することなく、緩衝性シートを良好に製造
することができる。
【0035】図4と図5において、埋め込み部材50の高さ
tは、上記エンボスシリンダ10の凹み29の深さTよ
りもT+0.5mm>t≧0.1T、さらにT+0.4
mm>t≧0.1T、特にT+0.3mm>t≧0.1
Tが好ましい。埋め込み部材50の外表面側形状は、小
孔32からエンボルロール10の外周面への真空が完全
に遮断されるように埋め込めるものであればどのような
形状のものでもよいが、好ましくは凹み29の穴形状と
相似し、凹み29の穴形状より少し大きな表面を有する
ものを用いることができる。
【0036】埋め込み部材50は、小孔32からエンボルロ
ール10の外周面への真空が完全に遮断されるように凹
み29に埋め込む。埋め込み部材50は、エンボスシリ
ンダ10の外周面より上側に0.5mm以下、さらに
0.4mm以下、特に0.3mm以下に埋め込むことが
好ましく、下側に0.5mm以下、さらに0.4mm以
下、特に0.3mm以下に埋め込むことが好ましい。
【0037】図6には、エンボスシリンダ10の外周面の凹
み29が埋め込み部材50により、エンボスの軸方向に
1以上の列に2以上の凹みが、等間隔で埋め込まれたエ
ンボスシリンダ10を用いて、上記の緩衝シートの製造
方法に従い製造した熱可塑性樹脂フィルムの一面に、多
数の独立した空気室を形成する凸状の突起が設けられた
部分62と平面部分63(多数の独立した空気室を形成
する凸状の突起が設けられていない部分)を有する緩衝
性シート61を示す。
【0038】図7には、エンボスシリンダ10の外周面の凹
み29が埋め込み部材50により、エンボスの軸方向に
2以上の列に1以上の凹みが、等間隔で埋め込まれたエ
ンボスシリンダ10を用いて、上記の緩衝シートの製造
方法に従い製造した熱可塑性樹脂フィルムの一面に、多
数の独立した空気室を形成する凸状の突起が設けられた
部分72と平面部分73(多数の独立した空気室を形成
する凸状の突起が設けられていない部分)を有する緩衝
性シート71を示す。
【0039】図8には、エンボスシリンダ10の外周面の凹
み29が埋め込み部材50により円周方向に対して1列
以上および軸方向に対して1列以上埋め込まれたエンボ
スシリンダ10を用いて、上記の緩衝シートの製造方法
に従い製造した熱可塑性樹脂フィルムの一面に、多数の
独立した空気室を形成する凸状の突起が設けられた部分
82と平面部分83(多数の独立した空気室を形成する
凸状の突起が設けられていない部分)を有する緩衝性シ
ート81を示す。
【0040】図9には、エンボスシリンダ10の外周面の凹
み29が埋め込み部材50により、(3)外周面に対し
て円周方向に1以上の列、および、(4)該(3)外周
面に対して円周方向に1以上の列を除く外周面に対して
円周方向に1以上の列に外周面の1以上の凹みが埋め込
まれているエンボスシリンダ10を用いて、上記の緩衝
シートの製造方法に従い製造した熱可塑性樹脂フィルム
の一面に、多数の独立した空気室を形成する凸状の突起
が設けられた部分92と平面部分93(多数の独立した
空気室を形成する凸状の突起が設けられていない部分)
を有する緩衝性シート91を示す。
【0041】図10には、エンボスシリンダ10の外周面の
凹み29が埋め込み部材50により、外周面の1以上の
凹みが埋め込まれているエンボスシリンダ10を用い
て、上記の緩衝シートの製造方法に従い製造した熱可塑
性樹脂フィルムの一面に、多数の独立した空気室を形成
する凸状の突起が設けられた部分102と平面部分10
3(多数の独立した空気室を形成する凸状の突起が設け
られていない部分)を有する緩衝性シート101を示
す。
【0042】
【発明の効果】本発明の緩衝性シートの製造方法は、凸
状の突起が設けられた部分と平面部分を有する種々の形
状の緩衝性シートを目的に応じたエンボスシリンダを作
製することなく容易に製造でき、この製造方法により製
造された緩衝性シートは、凸状の突起や平面部を緩衝性
シートの切断用などに利用する場合、位置精度、寸法精
度に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緩衝シートを製造する方法の一例を概
略示す斜視図である。
【図2】本発明の緩衝シートを製造する方法の一例を概
略示すフロー図である。
【図3】本発明の緩衝シート製造に使用するエンボスシ
リンダの軸方法の縦断面図である。
【図4】図3のエンボスシリンダの凹みの一部が埋め込
み部材により埋め込まれたエンボスシリンダの部分拡大
図である。
【図5】埋め込み部材の1実施例を示す縦断側面図であ
る。
【図6】本発明の緩衝シートを製造する方法による製造
された緩衝シートの一例である。
【図7】本発明の緩衝シートを製造する方法による製造
された緩衝シートの別の一例である。
【図8】本発明の緩衝シートを製造する方法による製造
された緩衝シートの別の一例である。
【図9】本発明の緩衝シートを製造する方法による製造
された緩衝シートの別の一例である。
【図10】本発明の緩衝シートを製造する方法による製造
された緩衝シートの別の一例である。
【符号の説明】
1 凸状の突起(凸状の独立気泡)と平面部を有する緩
衝シート、 2 エンボスの形成されない平面部、 3 凸状の突起(凸状の独立気泡)、 4 エンボス、 5 エンボスとエンボスの形成されない平面部を有する
熱可塑性樹脂フィルム、 6 ベースフィルム、 7 熱可塑性樹脂フィルム、 8 平面部、 10 エンボスシリンダ、 11 冷却ロール、 12 圧着ロール、 13,14 駆動ロール、 20 穴、 21 チェーンスプロケット、 22 パイプ、 24 軸受、 25 シリンダ基体、 26 連通孔、 27 板、 28 管、 29 凹み、 30 凹み、 31 鉄板、 32 小孔、 40 真空装置、 50 埋め込み部材、 61,71,81,91,101 緩衝シート、 62,72,82,92,102 凸状の突起が設けら
れた部分、 63,73,83,93,103 平面部分
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 31:60

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱可塑性樹脂フィルムの一面に、多数の
    独立した空気室を形成する凸状の突起が設けられた部分
    と平面部分(多数の独立した空気室を形成する凸状の突
    起が設けられていない部分)を有する緩衝性シートを、
    吸引作用で熱可塑性樹脂フィルムに凸部を形成させる外
    周面に多数の凹みを有し、かつ、外周面の1以上の凹み
    が埋め込み部材により密閉されているエンボスシリンダ
    を有する製造装置を用いていることを特徴とする緩衝性
    シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 外周面の1以上の凹みが、下記(1)ま
    たは、(2)より選ばれることを特徴とする請求項1記
    載の緩衝性シートの製造方法。 (1)外周面に対して円周方向および/または軸方向に
    2以上の列に、1以上の凹みが埋め込み部材により密閉
    されている。 (2)外周面に対して円周方向および/または軸方向に
    1以上の列に、2以上の凹みが埋め込み部材により密閉
    されている。
  3. 【請求項3】 外周面の1以上の凹みが、(3)外周面
    に対して円周方向および/または軸方向に1以上の列、
    および、(4)該(3)外周面に対して円周方向および
    /または軸方向に1以上の列を除く外周面に対して円周
    方向および/または軸方向に1以上の列に外周面の1以
    上の凹みであることを特徴とする請求項1記載の緩衝性
    シートの製造方法。
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