JP4736029B2 - エンボス加工装置およびエンボス加工方法 - Google Patents

エンボス加工装置およびエンボス加工方法 Download PDF

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Description

本発明は、基材に凹凸形状を形成するエンボス加工装置およびエンボス加工方法に係り、とりわけ、基材に所望の凹凸形状を精度良く効率的に形成することができるエンボス加工装置およびエンボス加工方法に関する。
従来、化粧シート、内装材等に用いられるシート状材料の意匠性を向上させることを目的として、エンボス加工装置を用いたエンボス加工によって、基材表層に凹凸形状を形成して基材に幾何学模様や木目模様等を付けることが行われている(例えば、特許文献1および2)。
特開平6−143466号公報 特開2002−205311号公報
ところで、基材にエンボス加工を施した場合、エンボス加工装置による基材への圧力を除去した後に、基材に残留した応力が徐々に開放され、これにともなって、基材に一旦形成された凹凸形状が平坦化していくといった現象が生じる。このような現象は、基材として樹脂、とりわけ、熱可塑性樹脂を加熱しながらエンボス加工を施した場合に顕著に生じる。そして、このような現象が生じた場合、基材に所望の凹凸形状を精度良く形成することが阻害されてしまう。
このような不具合を回避する方法として、例えば、基材の温度が低下し残留した応力が除去されるまで、基材に圧力を加え続けることが考えられる。しかしながら、このような方法は、生産性を著しく悪化させる点で好ましくない。
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、基材に所望の凹凸形状を精度良く効率的に形成することができるエンボス加工装置およびエンボス加工方法を提供することを目的とする。
本発明によるエンボス加工装置は、基材に凹凸形状を形成するエンボス加工装置であって、外周に凹凸形状を有するエンボスロールと、エンボスロールに対向して設けられた複数の支持ロールであって、エンボスロールの外周に沿って搬送される基材をエンボスロールとの間で順次挟圧する複数の支持ロールと、エンボスロールまたは上流側の支持ロールを加熱する加熱装置と、最下流側の支持ロールを冷却する冷却装置と、を備えたことを特徴とする。このようなエンボス加工装置によれば、加熱によって軟化された基材が複数回挟圧されることになり、基材に凹凸形状を精度良く形成することができる。また、エンボスロールと最下流側の支持ロールとの間に挟圧された際に、基材が支持ロールを介して冷却される。これにより、基材に残留した応力が加工後に徐々に開放されることにともなって基材が平坦化してしまうことを抑制することができる。さらに、エンボスロールと各支持ロールとによる挟圧によって、各支持ロール間を搬送される際に負荷される基材への引張力が抑制される。したがって、搬送中の引張力によって基材に伸びが生じ、順次形成されていく凹凸形状が位置ずれしてしまうこと、および、基材に形成された凹凸形状が平坦化してしまうこと、を抑制することができる。これらのことから、このエンボス加工方法よれば、本発明によれば、基材に所望の凹凸形状を精度良く効率的に形成することができる。
このようなエンボス加工装置において、最下流側の支持ロールには、冷却水を流すための孔が設けられていてもよい。このようなエンボス加工装置によれば、孔に注水される冷却水の水温、水量等を調整することにより、基材を軟化開始温度未満まで冷却することができる。これにより、基材に残留した応力が徐々に開放されて基材が平坦化してしまうことを防止し、所望の凹凸形状をより精度良く形成することができる。
このようなエンボス加工装置において、最下流側の支持ロールは上流側の支持ロールに比べて大きな径を有するようにしてもよい。このようなエンボス加工装置によれば、基材が最下流側の支持ロールへ接触している時間を長くすることができる。これにより、基材の搬送速度を低下させることなく、支持ロールを介して基材を十分冷却することができる。
このようなエンボス加工装置において、最下流側の支持ロールの表面層が、エンボスロールの表面層よりも硬度の低い材料から形成されていてもよい。このようなエンボス加工装置によれば、最下流側の支持ロールが変形しやすいため、基材がエンボスロールと最下流側の支持ロールとの間で挟圧されながら冷却されている時間を長くすることができる。これにより、精度良く形成された凹凸形状を維持しながら、支持ロールを介して基材を十分冷却することができる。
本発明によるエンボス加工方法は、外周に凹凸形状を有するエンボスロールとエンボスロールに対向して配置された複数の支持ロールとの間でシート状の基材を順次挟圧して、基材に凹凸形状を形成するエンボス加工方法であって、エンボスロールと最上流側の支持ロールとの間で基材を加熱しながら挟圧する工程と、エンボスロールの外周に沿って基材を搬送する工程と、エンボスロールと最下流側の支持ロールとの間で基材を冷却しながら挟圧する工程と、を備えたことを特徴とする。このようなエンボス加工方法によれば、加熱によって軟化された基材が複数回挟圧されることになり、基材に凹凸形状を精度良く形成することができる。また、エンボスロールと最下流側の支持ロールとの間で挟圧されながら冷却されるので、基材に残留した応力が加工後に徐々に開放されることにともなって基材が平坦化してしまうことを抑制することができる。さらに、エンボスロールと各支持ロールとによる挟圧によって、各支持ロール間を搬送される際に負荷される基材への引張力が抑制される。したがって、搬送中の引張力によって基材に伸びが生じ、順次形成されていく凹凸形状が位置ずれしてしまうこと、および、基材に形成された凹凸形状が平坦化してしまうこと、を抑制することができる。これらのことから、このエンボス加工方法によれば、基材に所望の凹凸形状を精度良く効率的に形成することができる。
本発明によれば、生産性を悪化させることなく、基材に形成された凹凸形状が加工後に平坦化してしまうことを抑制することができる。これにより、基材に所望の凹凸形状を精度良く効率的に形成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1および図2は本発明によるエンボス加工装置およびエンボス加工方法の一実施の形態を示す図である。
このうち図1はエンボス加工装置10およびエンボス加工方法を示す概略図であり、図2は最下流側の支持ロール40と基材50との接触状態を説明する図である。
図1に示すように、エンボス加工装置10は、外周面に凹凸形状を有する単一のエンボスロール20と、各々がエンボスロール20に対向して設けられた複数の支持ロール30,40であって、エンボスロール20の外周に沿って搬送される基材50をエンボスロール20との間で順次挟圧する複数の支持ロール30,40と、エンボスロール20を加熱する加熱装置12と、最下流側の支持ロール40を冷却する冷却装置14と、を備えている。このようなエンボス加工装置10は、エンボスロール20と、エンボスロール20に対向して配置された複数の支持ロール30,40と、の間でシート状の基材50を順次挟圧していき、基材50に凹凸形状を形成する装置である。
なお、エンボス加工の対象となるシート状の基材50として、例えば、ポリプロピレン等からなる熱可塑性樹脂や、耐熱中性紙上に積層された熱可塑性樹脂が用いられる。熱可塑性樹脂は、特有の軟化開始温度以上に加熱されると軟化し、その後、軟化開始温度未満に冷却されると再度硬化する、という性質を有している。
エンボスロール20は、例えば、金属製ロールからなり、両端から突出する一対の支持軸22を介して駆動機構24により支持されている。駆動機構24は、エンボスロール20を所望の回転速度で回転駆動することができるようになっている。
本実施の形態においては、上流側に設けられた第1支持ロール(最上流側の支持ロールとも呼ぶ)30と、下流側に設けられた第2支持ロール(最下流側の支持ロールとも呼ぶ)40とからなる2つの支持ロールが設けられている。各支持ロール30,40は、両端から突出する各支持軸32,42を介し、各保持部材34,44によって回転自在に保持されている。各保持部材34,44は、各支持ロール30,40をエンボスロール20に向けて所望の押圧力で押圧することができるようになっている。
第1支持ロール30は、例えば、金属製ロール等から構成されている。一方、第2支持ロール40は、ゴム等の圧縮自在な材料によって外表面層が形成されたロールからなっており、第2支持ロール40の外表面層は、エンボスロール20および第1支持ロール30の外表面層よりも硬度が低くなっている。
また、図1に示されているように、エンボスロール20は第1支持ロール30および第2支持ロール40に比べて大きな径を有しており、第2支持ロール40は第1支持ロール30に比べて大きな径を有している。
図1に示されているように、加熱装置12は、エンボスロール20に内蔵されたシート状のヒータから構成されており、主に、エンボスロール20の凹凸形状を有した外周面を加熱するようになっている。
また、図1に示されているように、冷却装置14は、冷却水を吸引および吐出するポンプ14aと、ポンプ14aと第2支持ロール40とを連結する一対の連結管14bと、を有している。一方、第2支持ロール40内には、冷却装置14から冷却水を受ける流路孔16が形成されている。流路孔16は、第2支持ロール40の外周面近傍に形成された環状孔16bと、環状孔16bと連通し、各支持軸42まで延びて開口した一対の案内孔16aと、からなっている。ポンプ14aの一対の連結管14bは、それぞれ第2支持ロール40の異なる案内孔16aに回転自在に接続されている。これにより、冷却装置14のポンプ14aが連結管14bを介して、第2支持ロール40の一方の支持軸42から流路孔16内に冷却水を注水するとともに、他方の支持軸42から冷却水を回収するようになっている。
また、このような冷却水の流路中にタンク(図示せず)が設けられ、このタンク内に溜まった冷却水の温度を調整することができるようになっていることが好ましい。これにより、第2支持ロール40を所望の温度に冷却することができるようになる。
次に、このような構成からなるエンボス加工装置10を用いたエンボス加工方法について説明する。
基材50にエンボス加工を施す場合、エンボスロール20が駆動機構24によって回転駆動されるとともに、加熱装置12によって外周面近傍が加熱される。また、冷却装置14のポンプ14aによって冷却水が冷却装置14と第2支持ロール40との間を循環するようになり、この冷却水によって第2支持ロール40の外周面近傍が冷却される。なお、加熱装置12による加熱温度および冷却装置14による冷却温度は、用いられる基材50の軟化開始温度に応じて設定される。
また、エンボスロール20と各支持ロール30,40との間において基材50を適切な圧力によって挟圧することができるよう、保持部材34,44によって各支持ロール30,40をエンボスロール20に向けて押圧する押圧力が、予め調整される。
このような状態のエンボス加工装置10にシート状の基材50が供給されていく。
まず、シート状の基材50は、エンボスロール20と第1支持ロール30との間に送り込まれる。そして、基材50は、エンボスロール20と第1支持ロール30との間において挟圧される。これにより、エンボスロール20の凹凸形状に対応した凹凸形状が基材50に形成される。この際、基材50は、加熱装置12によって加熱されたエンボスロール20と接触してエンボスロール20を介して加熱されており、好ましくは、軟化開始温度以上に加熱される。軟化開始温度以上に基材50が加熱された場合、基材50は軟化して流動性が増すので、基材に凹凸形状を精度良く形成することができる。
本発明者らの行った実験結果によれば、挟圧時の圧力を高めることにより、大きな(粗い)凹凸形状を精度良く基材50に転写することができ、また、適度な挟圧力を長時間加えることにより、小さな(微細な)凹凸形状を精度良く基材50に転写することができる。すなわち、硬度が高く変形しづらい表面層を有した第1支持ロール30を用いた場合、基材50を高圧力で挟持することができ、これにより、基材50に大きな凹凸形状を精度良く形成することができる。一方、硬度が低く変形しやすい表面層を有した第1支持ロール30を用いた場合、後に詳述するように基材50を長時間にわたって挟圧することができ、これにより、基材50に小さな凹凸形状を精度良く形成することができる。
基材50は、エンボスロール20と第1支持ロール30との間を通過した後、エンボスロール20の外周面に沿って搬送され、エンボスロール20と第2支持ロール40との間に送り込まれる。
次に、基材50は、エンボスロール20と第2支持ロール40との間において再度挟圧される。これにより、エンボスロール20と第1支持ロール30との間で形成された基材50の凹凸形状が、対応するエンボスロール20の凹凸形状と再度強固に嵌合する。したがって、エンボスロール20の凹凸形状に対応した凹凸形状が、基材50により精確に転写される。このようにして精度良く凹凸形状を形成された基材50は、エンボスロール20から離間して第2支持ロール40の外周面に沿って移動するようになる。
また、この間、基材50と接触する第2支持ロール40は、冷却装置14によって冷却されている。したがって、基材50は第2支持ロール40を介して冷却される。上述したように、本実施の形態においては、第2支持ロール40が大きな径を有するとともに、硬度の低い材料からなる表面層を有している。図2に示すように、表面層が硬い支持ロール(図2に二点鎖線で示す)に比べ、表面層が軟らかい第2支持ロール40はエンボスロール20の外周面の輪郭に追従するよう大きく変形する。これにより、基材50がエンボスロール20と第2支持ロール40とによって挟圧されながら移動する距離(ニップ長さ)L1が長くなる。また、図2に示すように、小径の支持ロール(図2に二点鎖線で示す)に比べ、大径の第2支持ロール40を用いた場合には、基材50が第2支持ロール40接触しながら移動する距離(接触長さ)L2が長くなる。これらのことに加えて、上述したようにして冷却装置14の冷却能力を調整することができることから、本実施の形態においては、基材50が第2支持ロール40との接触により軟化開始温度未満まで冷却され得る。
このようにして冷却された基材50は変形抵抗が高まり、軟化開始温度以上に加熱された状態で加えられるとともに、内部に残留した応力によって、変形してしまうこと、すなわち、一度形成された凹凸形状が平坦化してしまうことを大幅に抑制することができる。また、エンボスロール20と第1支持ロール30との間で形成された基材50が、対応するエンボスロール20と強固に嵌合した状態で冷却が開始されることから、基材50に形成される凹凸形状は、エンボスロールの凹凸形状に酷似するとともに輪郭がはっきりとした形状になる。
図1に示すように、冷却された基材50は、その後、第2支持ロールから離間し、回収される。
なお、上述した基材50の移動は、駆動機構24によるエンボスロール20の回転だけでなく、第2支持ロール40下流側からの引き込み、さらには、弛みを防止するための第1支持ロール30上流側からテンション付加によってもたらされる。したがって、シート状の基材50は絶えず引張力が加えられた状態となっている。ただし、本実施の形態におけるエンボス加工装置10においては、第1支持ロール30とエンボスロール20との間、および第2支持ロール40とエンボスロール20との間において、基材50が挟圧されている。したがって、第1支持ロール30の上流側からの引張力が第1支持ロール30とエンボスロール20との間で、第2支持ロール40の下流側からの引張力が第2支持ロール40とエンボスロール20との間でテンションカットされ、エンボスロール20の外周面に沿って第1支持ロール30から第2支持ロール40へ搬送される基材50には大きな引張力が加えられていない。したがって、第1支持ロール30から第2支持ロール40へ搬送される際に引張力によって基材50に延びが生じることを原因として、各支持ロール30,40とエンボスロール20との間で順次形成される凹凸形状が位置ずれしてしまうことを回避することができる。
また、上述したように第2支持ロール40との接触により、基材50が軟化開始温度未満まで冷却されるので、第2支持ロール40の下流側からの引張力によって基材50が伸ばされ、基材50に形成された凹凸形状が平坦化してしまうことを大幅に抑制することができる。
以上のように本実施の形態によれば、エンボスロール20に対向して複数の支持ロール30,40が設けられ、加熱装置12がエンボスロール20を加熱するとともに、冷却装置14が最下流側の支持ロール(第2支持ロール)40を冷却するようになっている。このようなエンボス加工装置10によれば、エンボスロール20と各支持ロール30,40との間で基材50を順次挟圧して、基材50に凹凸形状が形成される。したがって、加熱によって軟化された基材50が複数回挟圧されることになり、基材50に微細な凹凸形状をも精度良く形成することができる。また、エンボスロール20と第2支持ロール40との間に挟圧された際に、第2支持ロール40を介して基材50が冷却される、すなわち、凹凸形状を有するエンボスロール20と強固に嵌合された状態で基材50が冷却される。したがって、基材50に残留した応力が加工後に徐々に開放されることにともなって基材50が平坦化してしまうことを抑制することができる。さらに、エンボスロール20と各支持ロール30,40とによる挟圧によって、各支持ロール30,40間を搬送される際に負荷される基材50への引張力が抑制される。したがって、搬送中の引張力によって基材50に伸びが生じ、順次形成されていく凹凸形状が位置ずれしてしまうこと、および、基材50に形成された凹凸形状が平坦化してしまうこと、を抑制することができる。これらのことから、本実施の形態におけるエンボス加工装置によれば、基材50に所望の凹凸形状を精度良く効率的に形成することができる、と言える。
また、本実施の形態によれば、第2支持ロール40には、冷却水を循環させる流路孔16が設けられており、流路孔16に注水される冷却水の水温、水量等を調整することにより、熱可塑性樹脂からなる基材50を軟化開始温度未満まで冷却することができる。これにより、基材50に残留した応力が徐々に開放されて基材50の凹凸形状が平坦化してしまうことを防止し、所望の凹凸形状をより精度良く形成することができる。また、冷却水温を下げあるいは冷却水量を増すことによって、基材を短時間で冷却することができるようになる。これにより、基材50の搬送速度を上昇させることができ、さらに効率的に凹凸形状を形成することもできる。
さらに、本実施の形態によれば、第2支持ロール40は第1支持ロール30に比べて大きな径を有している。したがって、基材50が第2支持ロール40へ接触している時間を長くすることができる。これにより、基材50の搬送速度を低下させることなく、第2支持ロール40を介して基材50を十分冷却することができる。
さらに、本実施の形態によれば、第2支持ロール40の外表面層は、エンボスロール20の外表面層よりも硬度の低い材料から形成されている。したがって、第2支持ロール40が変形しやすいため、基材50がエンボスロール20と第2支持ロール40との間で挟圧されながら冷却されている時間を長くすることができる。これにより、精度良く形成された凹凸形状を維持しながら、第2支持ロール40を介して基材50を十分冷却することができる。
なお、上述した実施の形態に関し、本発明の要旨の範囲内で種々の変更が可能である。以下、変形例の一例について説明する。
上述した実施の形態において、エンボス加工装置10に2つの支持ロール30,40が設けられた例を示したが、これに限られず、エンボス加工装置10に3つ以上の支持ロールを設けるようにしてもよい。
また、上述した実施の形態において、第1支持ロール30が第2支持ロール40に比べて硬度の高い外表面層を有した例を示したが、これに限られない。第1支持ロール30が第2支持ロール40と同様に硬度の低い外表面層を有するようにしてもよい。この場合、基材50は、より長時間にわたって、エンボスロール20と第1支持ロール30との間で加熱されながら挟圧されることになるため、微細な凹凸形状が精度良く基材50に形成されるようになる。また、第1支持ロール30と第2支持ロール40との間に第3支持ロールを設け、第1支持ロール30が硬度の高い外表面層を有し、第3支持ロールが硬度の低い外表面層を有するようにしてもよい。この場合、基材50は、エンボスロール20と第1支持ロール30との間で大きな凹凸形状を精度良く形成され、さらに、エンボスロール20と第3支持ロールとの間で小さな(微細な)凹凸形状を精度良く形成されるようになる。
さらに、上述した実施の形態においては、加熱装置12がエンボスロール20を加熱する例を示したが、これに限られない。加熱装置12が、冷却装置14に接続されていない支持ロールを加熱するようにしてもよい。また、エンボス加工装置10に支持ロールが3つ以上設けられている場合には、2つ以上の上流側の支持ロールを加熱装置12によって加熱するようにしてもよい。このような構成においては、最下流側の支持ロール40への熱量の移動が抑制され、冷却装置14により最下流側の支持ロール40を効率よく冷却することができるようになる。
さらに、上述した実施の形態においては、冷却装置14が第2支持ロール40のみを冷却する例を示したが、これに限られない。エンボス加工装置10に支持ロールが3つ以上設けられている場合には、冷却装置14が2つ以上の支持ロールを冷却するようにしてもよい。
本発明によるエンボス加工装置およびエンボス加工方法の一実施の形態を示す概略図。 最下流側の支持ロールと基材との接触状態を説明する図。
符号の説明
10 エンボス加工装置
12 加熱装置
14 冷却装置
16 孔
20 エンボスロール
30 支持ロール
40 支持ロール

Claims (6)

  1. 基材に凹凸形状を形成するエンボス加工装置において、
    外周に凹凸形状を有するエンボスロールと、
    前記エンボスロールに対向して設けられた複数の支持ロールであって、前記エンボスロールの外周に沿って搬送される前記基材を前記エンボスロールとの間で順次挟圧する複数の支持ロールと、
    前記エンボスロールまたは上流側の支持ロールを加熱する加熱装置と、
    最下流側の支持ロールを冷却する冷却装置と、を備え
    前記最下流側の支持ロールは前記上流側の支持ロールに比べて大きな径を有し、
    前記最下流側の支持ロールの表面層は、前記エンボスロールの表面層よりも硬度の低い材料から形成されていることを特徴とするエンボス加工装置。
  2. 前記冷却装置は、冷却水を吸引および吐出するポンプと、前記ポンプと前記最下流側の支持ロールとを連結する一対の連結管と、を有し、
    前記最下流側の支持ロールには、冷却水を流すための孔が設けられており、前記孔の両端が、それぞれ、連結管に接続されていることを特徴とする請求項1に記載のエンボス加工装置。
  3. 各支持ロールを回転自在に保持する保持部材をさらに備え、
    各保持部材は、保持した支持ロールの前記エンボスロールに向けた押圧力を調整可能となっていることを特徴とする請求項1または2に記載のエンボス加工装置。
  4. 前記冷却装置によって冷却されない上流側の支持ロールとして、表面層の硬度が互いに異なる二つの支持ロールが設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエンボス加工装置。
  5. 前記冷却装置によって冷却されない上流側の支持ロールは、最下流側の支持ロールに比べて硬度の高い表面層を有している請求項1乃至3のいずれか一項に記載のエンボス加工装置。
  6. 外周に凹凸形状を有するエンボスロールと、前記エンボスロールに対向して配置された複数の支持ロールと、の間でシート状の基材を順次挟圧して、前記基材に凹凸形状を形成するエンボス加工方法において、
    前記エンボスロールと最上流側の支持ロールとの間で前記基材を加熱しながら挟圧する工程と、
    前記エンボスロールの外周に沿って前記基材を搬送する工程と、
    前記エンボスロールと最下流側の支持ロールとの間で前記基材を冷却しながら挟圧する工程と、を備え、
    前記最下流側の支持ロールは前記上流側の支持ロールに比べて大きな径を有し、
    前記最下流側の支持ロールの表面層は、前記エンボスロールの表面層よりも硬度の低い材料から形成されていることを特徴とするエンボス加工方法。
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