JPH11154869A - 積分型a/d変換器 - Google Patents

積分型a/d変換器

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JPH11154869A
JPH11154869A JP9334809A JP33480997A JPH11154869A JP H11154869 A JPH11154869 A JP H11154869A JP 9334809 A JP9334809 A JP 9334809A JP 33480997 A JP33480997 A JP 33480997A JP H11154869 A JPH11154869 A JP H11154869A
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哲郎 伊理
Satoyuki Kono
智行 河野
Hiroshi Ogawa
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 積分型A/D変換器のオフセット電圧を特別
のコンデンサを使用することなく、キャンセルする。 【解決手段】 比較器6を演算増幅器として動作させ、
比較器6のオフセット電圧Vcompを積分コンデンサC1
に充電する。また、入力電圧を0としてそのとき得られ
る積分回路の演算増幅器のオフセット電圧Vintを積分コ
ンデンサC1に充電する。これら両オフセット電圧Vcom
p、Vintで決まる電圧を第1積分の積分開始点とし、オ
フセット電圧Vcompを第2積分の終了点する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット補償を
行うためのコンデンサを不要にした積分型A/D変換器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】積分型A/D変換器は、ディジタル電圧
計、ディジタルパネルメータ、ディジタルマルチメータ
等のように、高精度が要求される分野に広く利用されて
いる。従来の二重積分型A/D変換器の回路構成を図1
0に示す。
【0003】図10において、1は入力電圧Vinが入力
する端子、2は基準電圧Vrefが入力する端子、3は演算
増幅器により構成したバッファ、21は積分用抵抗R
1、積分用コンデンサC1、オフセットキャンセル用コ
ンデンサC2、演算増幅器5からなる積分回路、6は演
算増幅器を使用した比較器である。S1〜S3,S2
1,S22はスイッチである。
【0004】このA/D変換器では、図11に示すよう
に、オートゼロ期間(AZ)、第1の積分期間(IN
T)、第2の積分期間(INT2)により、1変換サイ
クルが構成される。最初のオートゼロ期間(AZ)で
は、スイッチS3、S22のみ(又はS21が一時的に
オンしてオフし、その後S3、S21のみ)オンとな
り、オフセットの除去と初期化が行われる。すなわち、
ゼロ電圧を入力して、そのとき現れるバッファ3の演算
増幅器、積分回路21、演算増幅器5、比較器6等のオ
フセット電圧がコンデンサC2に充電され(オフセット
電圧に対応する電荷がコンデンサC2に蓄積され)、こ
れにより比較器6のしきい値が設定される。
【0005】第1の積分期間(INT)では、スイッチ
S1のみがオンして、入力電圧Vinがバッファ3を経由
して積分回路21により、予め設定した一定時間だけ、
前記しきい値電圧から電圧Vinの逆極性の電圧がコンデ
ンサC2に充電される。これにより、第1の積分期間の
終了時には、入力した電圧Vinのレベルに応じた積分電
圧Vcが積分回路21の出力側に現れる。
【0006】第2の積分期間(INT2)では、スイッ
チS2のみがオンとなり、基準電圧Vref(Vinと逆極
性)がバッファ3を経由して積分回路21で積分(逆積
分)される。このとき、積分回路21の積分電圧Vc
は、基準電圧Vrefのレベルに応じた一定の減衰率で減衰
し、しきい値に達する。
【0007】そこで、この逆積分期間である第2の積分
期間(INT2)の長さをカウンタ(図示せず)により
カウントする(具体的には、その期間にカウンタに入力
するクロックの数をカウントする。)ことにより、入力
電圧Vinをディジタル信号に変換することができる。Vin
のレベルが大きい程、カウント値は大きくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このA/D
変換器では、オフセットキャンセルのために、特別にコ
ンデンサC2が必要になっていた。
【0009】本発明の目的は、特別なオフセットキャン
セル用のコンデンサを使用することなく、オフセットキ
ャンセルを実現できるようにした二重積分型A/D変換
器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】このために第1の発明
は、入力電圧を印加することにより第1の所定値から所
定時間だけコンデンサに電荷を蓄積する第1積分手段
と、基準電圧に対応する電圧を印加することにより前記
コンデンサに前記第1積分で得られた積分電圧を第2の
所定値まで逆積分する第2積分手段と、該第2積分の終
了点を比較器で検出し該第2積分の期間のカウント値を
ディジタル値として得るカウント手段とを具備する積分
型A/D変換器において、前記比較器を演算増幅器とし
て動作させ、前記第1積分に先だって前記比較器のオフ
セット電圧に対応する電荷を前記第2の所定値まで前記
コンデンサに蓄積する第1オフセット積分手段を設けて
構成した。第2の発明は、入力電圧を印加することによ
り第1の所定値から所定時間だけコンデンサに電荷を蓄
積する第1積分手段と、基準電圧に対応する電圧を印加
することにより前記コンデンサに前記第1積分で得られ
た積分電圧を第2の所定値まで逆積分する第2積分手段
と、該第2積分の期間のカウント値をディジタル値とし
て得るカウント手段とを具備する積分型A/D変換器に
おいて、前記コンデンサに電荷を蓄積する回路として演
算増幅器を使用し、前記第1積分に先だって該演算増幅
器のオフセット電圧に対応する電荷を前記第1の所定値
まで前記コンデンサに蓄積する第2オフセット積分手段
を設けて構成した。第3の発明は、第2の発明におい
て、前記演算増幅器の前段にバッファを設け、前記第2
オフセット積分手段が、該バッファのオフセット電圧と
前記演算増幅器のオフセット電圧の合算値に対応する電
荷を、前記第1の所定値まで蓄積するよう構成した。第
4の発明は、入力電圧を印加することにより第1の所定
値から所定時間だけコンデンサに電荷を蓄積する第1積
分手段と、基準電圧に対応する電圧を印加することによ
り前記コンデンサに前記第1積分で得られた積分電圧を
第2の所定値まで逆積分する第2積分手段と、該第2積
分の終了点を比較器で検出して該第2積分の期間のカウ
ント値をディジタル値として得るカウント手段とを具備
する積分型A/D変換器において、前記コンデンサに電
荷を蓄積する回路として演算増幅器を使用し、請求項1
の第1オフセット積分手段と請求項2又は3の第2オフ
セット積分手段を設け、前記第1の所定値を前記第1オ
フセット積分手段で蓄積された電荷に前記第2オフセッ
ト積分手段で蓄積された電荷を合算した値とするよう構
成した。第5の発明は、第2乃至第4の発明において、
前記第2オフセット積分手段の積分期間をtaz、前記第
1積分期間をt1とし、前記積分期間tazでの積分定数を
Caz・Raz、前記積分期間t1での積分定数をC1・R1
としたとき、 taz/Caz・Raz=t1/C1・R1 となるよう構成した。第6の発明は、第1乃至第5の発
明において、前記第2積分の後に積分定数を1/nに減
少させ前記第2積分と同じ極性で前記基準電圧に対応す
る電荷を蓄積する副第2積分手段と、該副第2積分の後
に積分定数を元に戻して前記副第2積分と逆極性で前記
基準電圧に対応する電荷を前記第2の所定値まで蓄積す
る第3積分手段と、変換ディジタル値を少なくとも前記
nと前記第2積分期間のカウント値と前記第3積分のカ
ウント値とに基づいて得る手段と、を有するよう構成し
た。
【0011】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]図1は本発
明の第1の実施の形態のA/D変換器の構成を示す回路
図である。図10に示したものと同じものについては同
じ符号を付した。本実施の形態では、コンデンサC1を
比較器6の両入力端子間に接続し、またこのコンデンサ
C1を演算増幅器5の反転入力端子と出力間に正逆切替
接続するためのスイッチS4〜S7を設け、さらに比較
器6を演算増幅器として機能させるためのスイッチS
8、S9、および帰還コンデンサCpを設ける。なお、
入力端子2には基準電圧Vrefに対応した電圧Vr(後記
する)を印加する。
【0012】さて、基準電圧VrefがVref<0で、入力電
圧VinがVin>0のときは、A/D変換動作は次の手順で
行う。図2はこの動作を説明するための図である。
【0013】(1).ゼロ積分(ZI)(第1オフセッ
ト積分) スイッチS3,S6〜S9をオンし、他のスイッチをオ
フする。このときは、入力電圧が接地電圧(0V)とな
り、図3の「ZI」に示す接続状態となって、比較器6
が演算増幅器として機能して、そのオフセット電圧Vcom
pがコンデンサC1に充電される。すなわち、コンデン
サC1の電圧Vcが、 Vc= Vcomp ・・・(1) となる。この電圧Vcompが比較器6の比較基準電圧(反
転入力端子−の電圧)となる。
【0014】(2).オートゼロ(AZ)(第2オフセ
ット積分) スイッチS3,S5,S6をオンし、他のスイッチをオ
フする。このときは、入力電圧が接地電圧(0V)とな
り、コンデンサC1が逆極性で接続されて、図3の「A
Z」に示す接続状態となる。コンデンサC1の容量を
C、抵抗R1の値をRとし、バッファ3のオフセット電
圧をVbuf、演算増幅器5のオフセット電圧をVintとする
と、そのコンデンサC1の電圧Vc(比較器6の非反転
入力端子+の電圧)は、 Vc= Vcomp+(taz/CR)(Vbuf−Vint) ・・・(2) となる。tazはスイッチS3,S5,S6が同時にオン
している期間である。このようにして、コンデンサC1
には一定期間tazの間、バッファ3、演算増幅器5,比
較器6のオフセット電圧が充電される。
【0015】(3).第1積分(INT) スイッチS1,S4,S7をオンし、他のスイッチをオ
フする。このときは入力電圧Vinが入力し、コンデンサ
C1が正極状態に接続され、図3の「INT」に示す接
続状態になる。この状態で予め決めた一定期間t1だけ積
分を行う。このときの入力電圧VinはVin>0であるの
で、コンデンサC1の電圧Vcは、 Vc= Vcomp +(taz/CR)(Vbuf−Vint) −(t1/CR)(Vin+Vbuf−Vint) ・・・(3) となる。ここで、taz = t1とすると、 Vc= Vcomp −(t1/CR)Vin ・・・(4) となる。
【0016】(4).第2積分(INT2) スイッチS2,S4,S7をオンし、他のスイッチをオ
フする。このときは、基準電圧Vrefが入力し、図3の
「INT2」に示す接続状態になる。この状態で、コン
デンサC1に第1積分時で蓄積された電荷が電圧Vrefの
レベルに対応した一定の傾斜で逆積分される。このと
き、逆積分用として端子2に入力される電圧は、オフセ
ット電圧Vbuf、Vintを考慮した次の式(5)に示す電圧
Vrである。 Vr= Vref −(Vbuf−Vint) ・・・(5) よって、コンデンサC1の電圧Vcは、 Vc= Vcomp −(t1/CR)Vin −(t2/CR){Vr+(Vbuf−Vint)} = Vcomp −(t1/CR)Vin −(t2/CR)Vref ・・・(6) となる。
【0017】この逆積分時間t2をカウンタでカウントす
ることにより、入力電圧Vinがディジタル値に変換され
る。この時間t2は、 Vc= Vcomp −(t1/CR)Vin −(t2/CR)Vref = Vcomp ・・・(7) のときの時間であるから、 Vin = −Vref・t2/t1 = K・t2 ・・・(8) により、求められる。K= −Vref/t1である。
【0018】以上のように、入力電圧は、バッファ3、
演算増幅器5、比較器6のオフセット電圧Vbuf、Vint、
Vcompの影響を受けることなく、また当然ながら積分定
数CRの影響も受けることなく、逆積分時間t2によって表
されるので、その時間t2をカウンタ等のカウント手段で
カウントするすることにより、そのカウント値Nのディ
ジタル値にA/D変換される。
【0019】なお、上記説明は、Vref<0、Vin>0の
ときの動作であったが、Vref<0で、Vin<0のとき
は、図4に示すように、第2積分のときに、コンデンサ
C1を反対に接続するように、スイッチS5,S6をオ
ンし、S4,S7はオフする。さらに、Vref>0、Vin
>0のときは、図5に示すように、同様にスイッチS
5,S6をオンし、S4,S7はオフする。さらに、Vr
ef>0、Vin<0のときは、図6に示すように、スイッ
チS4,S7をオンし、S5,S6はオフする。すなわ
ち、第2積分時には、Vrefが負でVinが正の場合はコン
デンサC1をそのままとし、Vrefが負でVinが負の場合
は逆接続する。また、Vrefが正でVinが正のときはコン
デンサC1を逆接続し、Vrefが正でVinが負の場合はそ
のままとする。
【0020】[第2の実施の形態]ところで、上記した
第1の実施の形態のA/D変換器では、第2積分期間t2
に発生するクロック数をカウンタでカウントする際に、
第2積分期間t2の開始点は、スイッチの切替タイミング
とカウンタに入力するクロックのトリガエッジ(カウン
タをトリガするエッジ)とを同期させることによりカウ
ント誤差をなくすことができるが、その時間t2の終了時
については、比較器6の出力が反転した後の最初のカウ
ント値をその終了時のカウント値とするので、そこには
1カウント未満の電圧に対応する誤差が含まれることに
なる。
【0021】そこで、第2の実施の形態では、この1カ
ウント分未満の誤差を低減するようにしたものである。
図7はその第2の実施の形態のA/D変換器の構成を示
す回路図である。ここでは、積分回路4’の抵抗をR
2,R3とする。R2+R3=Rであり、また、R2/
(R2+R3)=1/nである。また、スイッチS10
〜S12を追加し、抵抗R2のみ、又はR2とR3の直
列接続の一方が選択されるようにした。バッファ3は電
圧ホロワとなるよう接続している。
【0022】さて、第1の実施の形態での説明と同様
に、Vref<0、Vin>0のときは、以下の手順で変換動
作を行う。
【0023】(1).ゼロ積分(ZI)、オートゼロ
(AZ)、第1積分(INT)、第2積分(INT2) この期間において、スイッチS10がオン、スイッチS
11,S12がオフするので、前記した図2、図3に示
した動作と全く同じ動作がおこなわれる。このときは、
R=R2+R3となる。したがって、第2積分で得られ
た時間t2のカウント値N1が入力電圧Vinのディジタル
値となる。
【0024】(2).副第2積分(INT2’) このときは、一定時間t3だけ、スイッチS10をオフ
し、スイッチS11,S12をオンする。他のスイッチ
は第2積分(INT2)のときと同じである。この結
果、抵抗がR2(=R/n)のみになって、積分定数が
CR/nとなり、急峻な傾斜で基準電圧Vrefに対応する電
圧Vrの積分が行われる。このときの時間t3中での積分
電圧の変化幅は、前記した誤差電圧をVerとすると、n
倍した内容(n・Ver)を表すものとなる。
【0025】(3).第3積分(INT3) このときは、スイッチS5,S6をオンし、S4,S7
をオフして、コンデンサC1を切り替え、かつ抵抗R
2,R3が接続されるようスイッチS10をオン、スイ
ッチS11,S12をオフして、電圧VcがVcompを横
切るまで積分定数をCRとして積分を行う。この積分時間
t4のカウント値をN2とすると、N2=n・Verであ
る。したがって、入力電圧Vinのディジタル値Nは、 N=n・N1−N2 ・・・(9) で表され、前記誤差Verが補正されて少なくなる。すな
わち、クロックの周波数を高くすることなく、A/D変
換の分解能を高くすることができる。
【0026】ここで、副第2積分(INT2’)は一定
の時間積分を行うので、その時間をカウントするカウン
タのクロックカウント開始点、終了点のいずれもクロッ
クのトリガエッジにあわせることができる。ところが、
第3積分(INT3)では、開始点はクロックのトリガ
エッジにあわせることができるものの、終了点ではやは
り1クロック未満分の誤差が現れてしまう。そこで、次
に進む。
【0027】(4).副第3積分(INT3) このときは、スイッチS5,S6をオンし、S4,S7
をオフして、コンデンサC1を第3積分(INT3)の
ときと同じ接続状態にしたままで、抵抗R2のみが接続
されるようスイッチS10をオフし、スイッチS11,
S12をオンして、電圧Vrを一定時間t3だけ積分す
る。このときも積分定数はCR/nとなり、急峻な傾斜で
積分が行われる。
【0028】(5).第4積分(INT4) このときは、スイッチS5,S6をオフし、S4,S7
をオンして、コンデンサC1を切り替えて、かつ抵抗R
2,R3が接続されるようスイッチS10をオン、スイ
ッチS11,S12をオフして、電圧VcがVcompを横
切るまで積分定数をCRとして電圧Vrの積分を行う。こ
の積分時間t5のカウント値をN3とすると、入力電圧Vi
nのディジタル値Nは、 N=n2・N1−n・N2+N3 ・・・(10) で表され、前記誤差がさらに少なくなる。
【0029】図9は図7に示した回路を用いて、Vref<
0で、Vin<0の場合の入力信号を入力したときの動作
説明図である。この場合は、第2積分(INT2)以降
におけるコンデンサC1の接続状態が逆になっている以
外は、図8で説明した内容と同じである。
【0030】[その他の実施の形態]第2の実施の形態
の内容は、積分サイクルが3回(誤差補正用積分サイク
ルは2回)の場合であるが、積分サイクルを4回以上繰
り返すことにより、変換誤差をより少なくすることがで
き、より分解能を高くさせることができる。
【0031】第2の実施の形態において、誤差補正用積
分サイクル中の誤差拡大用の積分定数を前記したように
毎回CR/nで行い、積分サイクルをm回繰り返すとき
は、変換ディジタル値Nは、 N=Σ(j=2〜m){(−1)j・Nj+2・nm-j} ・・・(11) で表すことができる。Σ(j=2〜m)はj=2からj
=mまで加算することである。
【0032】より一般化して、誤差拡大用の積分定数を
CR/nに固定することなく、毎回変化させるときは、積
分サイクルがm回のときの変換ディジタル値Nは、 N=Σ(j=2〜m){(−1)j・Nj+2・Π(k=2〜j)nk} ・・・(12) と表すことができる。Π(k=2〜j)はk=2からk
=jまで積算することである。
【0033】また、上記積分サイクルの回数mは、要求
される分解能が予め判明している場合には、その分解能
が得られる回数よりも+1回だけその回数を増せばよ
い。
【0034】また、積分定数を、オートゼロ期間(A
Z)のtazと第1積分(INT)の期間t1の関係で次の
式で表されるように設定するときは、そのtazとt1を同
一にする必要はない。 taz/(Caz・Raz)=t1/(C1・R1) ・・・(13) Caz・Razはオートゼロ期間(AZ)での積分定数、C1
・R1は第1積分期間(INT)での積分定数である。C1
・R1は後の積分サイクルでも使用する。
【0035】
【発明の効果】以上から第1〜5の発明によれば、オフ
セットキャンセル用の特別のコンデンサを使用すること
なく、演算増幅器が持っているオフセットをキャンセル
することができる。また、第6の発明によれば、A/D
変換の分解能をクロック周波数を高くすることなく向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の積分型A/D変換器の回
路図である。
【図2】 図1のA/D変換器において、Vref<0,Vi
n>0のときの動作説明図である。
【図3】 図2の動作時の各切替状態での接続関係を示
す回路図である。
【図4】 図1のA/D変換器において、Vref<0,Vi
n<0のときの動作説明図である。
【図5】 図1のA/D変換器において、Vref>0,Vi
n>0のときの動作説明図である。
【図6】 図1のA/D変換器において、Vref>0,
Vin<0のときの動作説明図である。
【図7】 第2の実施の形態の積分型A/D変換器の回
路図である。
【図8】 図7のA/D変換器において、Vref<0,Vi
n>0のときの動作説明図である。
【図9】 図7のA/D変換器において、Vref<0,Vi
n<0のときの動作説明図である。
【図10】 従来の積分型A/D変換器の回路図であ
る。
【図11】 図10の動作説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小川 洋 東京都豊島区西池袋1丁目17番10号 株式 会社エヌ・ジェイ・アールセミコンダクタ 内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力電圧を印加することにより第1の所定
    値から所定時間だけコンデンサに電荷を蓄積する第1積
    分手段と、基準電圧に対応する電圧を印加することによ
    り前記コンデンサに前記第1積分で得られた積分電圧を
    第2の所定値まで逆積分する第2積分手段と、該第2積
    分の終了点を比較器で検出し該第2積分の期間のカウン
    ト値をディジタル値として得るカウント手段とを具備す
    る積分型A/D変換器において、 前記比較器を演算増幅器として動作させ、前記第1積分
    に先だって前記比較器のオフセット電圧に対応する電荷
    を前記第2の所定値まで前記コンデンサに蓄積する第1
    オフセット積分手段を設けたことを特徴とする積分型A
    /D変換器。
  2. 【請求項2】入力電圧を印加することにより第1の所定
    値から所定時間だけコンデンサに電荷を蓄積する第1積
    分手段と、基準電圧に対応する電圧を印加することによ
    り前記コンデンサに前記第1積分で得られた積分電圧を
    第2の所定値まで逆積分する第2積分手段と、該第2積
    分の期間のカウント値をディジタル値として得るカウン
    ト手段とを具備する積分型A/D変換器において、 前記コンデンサに電荷を蓄積する回路として演算増幅器
    を使用し、前記第1積分に先だって該演算増幅器のオフ
    セット電圧に対応する電荷を前記第1の所定値まで前記
    コンデンサに蓄積する第2オフセット積分手段を設けた
    ことを特徴とする積分型A/D変換器。
  3. 【請求項3】前記演算増幅器の前段にバッファを設け、
    前記第2オフセット積分手段が、該バッファのオフセッ
    ト電圧と前記演算増幅器のオフセット電圧の合算値に対
    応する電荷を、前記第1の所定値まで蓄積するようにし
    たことを特徴とする請求項2に記載の積分型A/D変換
    器。
  4. 【請求項4】入力電圧を印加することにより第1の所定
    値から所定時間だけコンデンサに電荷を蓄積する第1積
    分手段と、基準電圧に対応する電圧を印加することによ
    り前記コンデンサに前記第1積分で得られた積分電圧を
    第2の所定値まで逆積分する第2積分手段と、該第2積
    分の終了点を比較器で検出して該第2積分の期間のカウ
    ント値をディジタル値として得るカウント手段とを具備
    する積分型A/D変換器において、 前記コンデンサに電荷を蓄積する回路として演算増幅器
    を使用し、請求項1の第1オフセット積分手段と請求項
    2又は3の第2オフセット積分手段を設け、前記第1の
    所定値を前記第1オフセット積分手段で蓄積された電荷
    に前記第2オフセット積分手段で蓄積された電荷を合算
    した値としたことを特徴とする積分型A/D変換器。
  5. 【請求項5】前記第2オフセット積分手段の積分期間を
    taz、前記第1積分期間をt1とし、前記積分期間tazでの
    積分定数をCaz・Raz、前記積分期間t1での積分定数を
    C1・R1としたとき、 taz/Caz・Raz=t1/C1・R1 としたことを特徴とする請求項2乃至4に記載の積分型
    A/D変換器。
  6. 【請求項6】前記第2積分の後に積分定数を1/nに減
    少させ前記第2積分と同じ極性で前記基準電圧に対応す
    る電荷を蓄積する副第2積分手段と、該副第2積分の後
    に積分定数を元に戻して前記副第2積分と逆極性で前記
    基準電圧に対応する電荷を前記第2の所定値まで蓄積す
    る第3積分手段と、変換ディジタル値を少なくとも前記
    nと前記第2積分期間のカウント値と前記第3積分のカ
    ウント値とに基づいて得る手段と、を有することを特徴
    とする請求項1乃至5に記載の積分型A/D変換器。
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