JP3777488B2 - 積分型a/d変換器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、オフセット補償を行うためのコンデンサを不要にした積分型A/D変換器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
積分型A/D変換器は、ディジタル電圧計、ディジタルパネルメータ、ディジタルマルチメータ等のように、高精度が要求される分野に広く利用されている。従来の二重積分型A/D変換器の回路構成を図10に示す。
【0003】
図10において、1は入力電圧Vinが入力する端子、2は基準電圧Vrefが入力する端子、3は演算増幅器により構成したバッファ、21は積分用抵抗R1、積分用コンデンサC1、オフセットキャンセル用コンデンサC2、演算増幅器5からなる積分回路、6は演算増幅器を使用した比較器である。S1〜S3,S21,S22はスイッチである。
【0004】
このA/D変換器では、図11に示すように、オートゼロ期間(AZ)、第1の積分期間(INT)、第2の積分期間(INT2)により、1変換サイクルが構成される。最初のオートゼロ期間(AZ)では、スイッチS3、S22のみ(又はS21が一時的にオンしてオフし、その後S3、S21のみ)オンとなり、オフセットの除去と初期化が行われる。すなわち、ゼロ電圧を入力して、そのとき現れるバッファ3の演算増幅器、積分回路21、演算増幅器5、比較器6等のオフセット電圧がコンデンサC2に充電され(オフセット電圧に対応する電荷がコンデンサC2に蓄積され)、これにより比較器6のしきい値が設定される。
【0005】
第1の積分期間(INT)では、スイッチS1のみがオンして、入力電圧Vinがバッファ3を経由して積分回路21により、予め設定した一定時間だけ、前記しきい値電圧から電圧Vinの逆極性の電圧がコンデンサC2に充電される。これにより、第1の積分期間の終了時には、入力した電圧Vinのレベルに応じた積分電圧Vcが積分回路21の出力側に現れる。
【0006】
第2の積分期間(INT2)では、スイッチS2のみがオンとなり、基準電圧Vref(Vinと逆極性)がバッファ3を経由して積分回路21で積分(逆積分)される。このとき、積分回路21の積分電圧Vcは、基準電圧Vrefのレベルに応じた一定の減衰率で減衰し、しきい値に達する。
【0007】
そこで、この逆積分期間である第2の積分期間(INT2)の長さをカウンタ(図示せず)によりカウントする(具体的には、その期間にカウンタに入力するクロックの数をカウントする。)ことにより、入力電圧Vinをディジタル信号に変換することができる。Vinのレベルが大きい程、カウント値は大きくなる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このA/D変換器では、オフセットキャンセルのために、特別にコンデンサC2が必要になっていた。
【0009】
本発明の目的は、特別なオフセットキャンセル用のコンデンサを使用することなく、オフセットキャンセルを実現できるようにした二重積分型A/D変換器を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
このために第1の発明は、コンデンサと、反転入力端子が抵抗に接続され非反転入力端子が接地された積分用演算増幅器と、前記コンデンサの両端が両入力端子に接続された比較器と、前記コンデンサを前記積分用演算増幅器の前記反転入力端子と出力端子の間に正逆切替接続する第1のスイッチ手段とを備え、前記比較器を演算増幅器として動作させ、前記比較器のオフセット電圧に対応する電荷を前記コンデンサに蓄積して第2の所定値を設定する第1オフセット積分を行い、該第1オフセット積分の後、前記第1のスイッチ手段により前記コンデンサを逆接続し、前記積分用演算増幅器のオフセット電圧に対応する電荷を前記コンデンサに蓄積して第1の所定値を設定する第2オフセット積分を行い、該第2オフセット積分の後、前記第1のスイッチ手段により前記コンデンサを正接続し、入力電圧を前記抵抗を介して前記積分用演算増幅器の前記反転入力端子に印加することにより前記第1の所定値から第1の所定時間だけ前記コンデンサに電荷を蓄積する第1積分を行い、該第1積分の後、前記第1のスイッチ手段により前記コンデンサを正接続したままで、基準電圧に対応する電圧を前記抵抗を介して前記演算用演算増幅器の前記反転入力端子に印加することにより前記コンデンサの前記第1積分で得られた積分電圧を前記第2の所定値まで逆積分する第2積分を行い、該第2積分による積分電圧が前記第2の所定値に達したことを前記比較器で検出し、該検出時点までの前記第2積分の期間をカウントし、該カウント値から変換ディジタル値を得ることを特徴とする積分型A/D変換器とした。
第2の発明は、第1の発明において、前記抵抗の前段にバッファを設け、前記第2オフセット積分を、前記バッファのオフセット電圧と前記積分用演算増幅器のオフセット電圧の合算値に対応する電荷を前記コンデンサに蓄積して前記第1の所定値を設定する第2オフセット積分に置き換えたことを特徴とする積分型A/D変換器とした。
第3の発明は、第1又は第2の発明において、前記第2オフセット積分の積分期間を taz 、前記第1積分の積分期間を t1 とし、前記積分期間 taz での積分定数を Caz ・ Raz 、前記積分期間 t1 での積分定数を C1 ・ R1 とするとき、 taz / Caz ・ Raz = t1 / C1 ・ R1 としたことを特徴とする積分型A/D変換器とした。
請求項4の発明は、請求項1、2又は3の発明において、前記抵抗の値を切り替える第2のスイッチ手段を備え、前記第1のスイッチ手段により前記コンデンサを正接続し、前記第2のスイッチ手段により前記第2積分の後の積分定数を1/nに減少させ、前記第2積分と同じ極性で前記基準電圧に対応する電荷を第2の所定時間だけ蓄積する副第2積分を行い、該副第2積分の後に積分定数を元に戻して前記副第2積分と逆極性で前記基準電圧に対応する電荷を前記第2の所定値まで蓄積する第3積分を行い、前記nと前記第2積分の期間のカウント値と前記第3積分の期間のカウント値とから変換ディジタル値を得ることを特徴とする積分型A/D変換器とした。
【0011】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態のA/D変換器の構成を示す回路図である。図10に示したものと同じものについては同じ符号を付した。本実施の形態では、コンデンサC1を比較器6の両入力端子間に接続し、またこのコンデンサC1を演算増幅器5の反転入力端子と出力間に正逆切替接続するためのスイッチS4〜S7を設け、さらに比較器6を演算増幅器として機能させるためのスイッチS8、S9、および帰還コンデンサCpを設ける。なお、入力端子2には基準電圧Vrefに対応した電圧Vr(後記する)を印加する。
【0012】
さて、基準電圧VrefがVref<0で、入力電圧VinがVin>0のときは、A/D変換動作は次の手順で行う。図2はこの動作を説明するための図である。
【0013】
(1).ゼロ積分(ZI)(第1オフセット積分)
スイッチS3,S6〜S9をオンし、他のスイッチをオフする。このときは、入力電圧が接地電圧(0V)となり、図3の「ZI」に示す接続状態となって、比較器6が演算増幅器として機能して、そのオフセット電圧VcompがコンデンサC1に充電される。すなわち、コンデンサC1の電圧Vcが、
Vc= Vcomp ・・・(1)
となる。この電圧Vcompが比較器6の比較基準電圧(反転入力端子−の電圧)となる。
【0014】
(2).オートゼロ(AZ)(第2オフセット積分)
スイッチS3,S5,S6をオンし、他のスイッチをオフする。このときは、入力電圧が接地電圧(0V)となり、コンデンサC1が逆極性で接続されて、図3の「AZ」に示す接続状態となる。コンデンサC1の容量をC、抵抗R1の値をRとし、バッファ3のオフセット電圧をVbuf、演算増幅器5のオフセット電圧をVintとすると、そのコンデンサC1の電圧Vc(比較器6の非反転入力端子+の電圧)は、
Vc= Vcomp+(taz/CR)(Vbuf−Vint) ・・・(2)
となる。tazはスイッチS3,S5,S6が同時にオンしている期間である。このようにして、コンデンサC1には一定期間tazの間、バッファ3、演算増幅器5,比較器6のオフセット電圧が充電される。
【0015】
(3).第1積分(INT)
スイッチS1,S4,S7をオンし、他のスイッチをオフする。このときは入力電圧Vinが入力し、コンデンサC1が正極状態に接続され、図3の「INT」に示す接続状態になる。この状態で予め決めた一定期間t1だけ積分を行う。このときの入力電圧VinはVin>0であるので、コンデンサC1の電圧Vcは、
となる。ここで、taz = t1とすると、
Vc= Vcomp −(t1/CR)Vin ・・・(4)
となる。
【0016】
(4).第2積分(INT2)
スイッチS2,S4,S7をオンし、他のスイッチをオフする。このときは、基準電圧Vrefが入力し、図3の「INT2」に示す接続状態になる。この状態で、コンデンサC1に第1積分時で蓄積された電荷が電圧Vrefのレベルに対応した一定の傾斜で逆積分される。このとき、逆積分用として端子2に入力される電圧は、オフセット電圧Vbuf、Vintを考慮した次の式(5)に示す電圧Vrである。
Vr= Vref −(Vbuf−Vint) ・・・(5)
よって、コンデンサC1の電圧Vcは、
となる。
【0017】
この逆積分時間t2をカウンタでカウントすることにより、入力電圧Vinがディジタル値に変換される。この時間t2は、
のときの時間であるから、
により、求められる。K= −Vref/t1である。
【0018】
以上のように、入力電圧は、バッファ3、演算増幅器5、比較器6のオフセット電圧Vbuf、Vint、Vcompの影響を受けることなく、また当然ながら積分定数CRの影響も受けることなく、逆積分時間t2によって表されるので、その時間t2をカウンタ等のカウント手段でカウントするすることにより、そのカウント値Nのディジタル値にA/D変換される。
【0019】
なお、上記説明は、Vref<0、Vin>0のときの動作であったが、Vref<0で、Vin<0のときは、図4に示すように、第2積分のときに、コンデンサC1を反対に接続するように、スイッチS5,S6をオンし、S4,S7はオフする。さらに、Vref>0、Vin>0のときは、図5に示すように、同様にスイッチS5,S6をオンし、S4,S7はオフする。さらに、Vref>0、Vin<0のときは、図6に示すように、スイッチS4,S7をオンし、S5,S6はオフする。すなわち、第2積分時には、Vrefが負でVinが正の場合はコンデンサC1をそのままとし、Vrefが負でVinが負の場合は逆接続する。また、Vrefが正でVinが正のときはコンデンサC1を逆接続し、Vrefが正でVinが負の場合はそのままとする。
【0020】
[第2の実施の形態]
ところで、上記した第1の実施の形態のA/D変換器では、第2積分期間t2に発生するクロック数をカウンタでカウントする際に、第2積分期間t2の開始点は、スイッチの切替タイミングとカウンタに入力するクロックのトリガエッジ(カウンタをトリガするエッジ)とを同期させることによりカウント誤差をなくすことができるが、その時間t2の終了時については、比較器6の出力が反転した後の最初のカウント値をその終了時のカウント値とするので、そこには1カウント未満の電圧に対応する誤差が含まれることになる。
【0021】
そこで、第2の実施の形態では、この1カウント分未満の誤差を低減するようにしたものである。図7はその第2の実施の形態のA/D変換器の構成を示す回路図である。ここでは、積分回路4’の抵抗をR2,R3とする。R2+R3=Rであり、また、R2/(R2+R3)=1/nである。また、スイッチS10〜S12を追加し、抵抗R2のみ、又はR2とR3の直列接続の一方が選択されるようにした。バッファ3は電圧ホロワとなるよう接続している。
【0022】
さて、第1の実施の形態での説明と同様に、Vref<0、Vin>0のときは、以下の手順で変換動作を行う。
【0023】
(1).ゼロ積分(ZI)、オートゼロ(AZ)、第1積分(INT)、第2積分(INT2)
この期間において、スイッチS10がオン、スイッチS11,S12がオフするので、前記した図2、図3に示した動作と全く同じ動作がおこなわれる。このときは、R=R2+R3となる。したがって、第2積分で得られた時間t2のカウント値N1が入力電圧Vinのディジタル値となる。
【0024】
(2).副第2積分(INT2’)
このときは、一定時間t3だけ、スイッチS10をオフし、スイッチS11,S12をオンする。他のスイッチは第2積分(INT2)のときと同じである。この結果、抵抗がR2(=R/n)のみになって、積分定数がCR/nとなり、急峻な傾斜で基準電圧Vrefに対応する電圧Vrの積分が行われる。このときの時間t3中での積分電圧の変化幅は、前記した誤差電圧をVerとすると、n倍した内容(n・Ver)を表すものとなる。
【0025】
(3).第3積分(INT3)
このときは、スイッチS5,S6をオンし、S4,S7をオフして、コンデンサC1を切り替え、かつ抵抗R2,R3が接続されるようスイッチS10をオン、スイッチS11,S12をオフして、電圧VcがVcompを横切るまで積分定数をCRとして積分を行う。この積分時間t4のカウント値をN2とすると、N2=n・Verである。したがって、入力電圧Vinのディジタル値Nは、
N=n・N1−N2 ・・・(9)
で表され、前記誤差Verが補正されて少なくなる。すなわち、クロックの周波数を高くすることなく、A/D変換の分解能を高くすることができる。
【0026】
ここで、副第2積分(INT2’)は一定の時間積分を行うので、その時間をカウントするカウンタのクロックカウント開始点、終了点のいずれもクロックのトリガエッジにあわせることができる。ところが、第3積分(INT3)では、開始点はクロックのトリガエッジにあわせることができるものの、終了点ではやはり1クロック未満分の誤差が現れてしまう。そこで、次に進む。
【0027】
(4).副第3積分(INT3)
このときは、スイッチS5,S6をオンし、S4,S7をオフして、コンデンサC1を第3積分(INT3)のときと同じ接続状態にしたままで、抵抗R2のみが接続されるようスイッチS10をオフし、スイッチS11,S12をオンして、電圧Vrを一定時間t3だけ積分する。このときも積分定数はCR/nとなり、急峻な傾斜で積分が行われる。
【0028】
(5).第4積分(INT4)
このときは、スイッチS5,S6をオフし、S4,S7をオンして、コンデンサC1を切り替えて、かつ抵抗R2,R3が接続されるようスイッチS10をオン、スイッチS11,S12をオフして、電圧VcがVcompを横切るまで積分定数をCRとして電圧Vrの積分を行う。この積分時間t5のカウント値をN3とすると、入力電圧Vinのディジタル値Nは、
N=n2・N1−n・N2+N3 ・・・(10)
で表され、前記誤差がさらに少なくなる。
【0029】
図9は図7に示した回路を用いて、Vref<0で、Vin<0の場合の入力信号を入力したときの動作説明図である。この場合は、第2積分(INT2)以降におけるコンデンサC1の接続状態が逆になっている以外は、図8で説明した内容と同じである。
【0030】
[その他の実施の形態]
第2の実施の形態の内容は、積分サイクルが3回(誤差補正用積分サイクルは2回)の場合であるが、積分サイクルを4回以上繰り返すことにより、変換誤差をより少なくすることができ、より分解能を高くさせることができる。
【0031】
第2の実施の形態において、誤差補正用積分サイクル中の誤差拡大用の積分定数を前記したように毎回CR/nで行い、積分サイクルをm回繰り返すときは、変換ディジタル値Nは、
N=Σ(j=2〜m){(−1)j・Nj+2・nm-j} ・・・(11)
で表すことができる。Σ(j=2〜m)はj=2からj=mまで加算することである。
【0032】
より一般化して、誤差拡大用の積分定数をCR/nに固定することなく、毎回変化させるときは、積分サイクルがm回のときの変換ディジタル値Nは、
N=Σ(j=2〜m){(−1)j・Nj+2・Π(k=2〜j)nk}・・・(12)
と表すことができる。Π(k=2〜j)はk=2からk=jまで積算することである。
【0033】
また、上記積分サイクルの回数mは、要求される分解能が予め判明している場合には、その分解能が得られる回数よりも+1回だけその回数を増せばよい。
【0034】
また、積分定数を、オートゼロ期間(AZ)のtazと第1積分(INT)の期間t1の関係で次の式で表されるように設定するときは、そのtazとt1を同一にする必要はない。
taz/(Caz・Raz)=t1/(C1・R1) ・・・(13)
Caz・Razはオートゼロ期間(AZ)での積分定数、C1・R1は第1積分期間(INT)での積分定数である。C1・R1は後の積分サイクルでも使用する。
【0035】
【発明の効果】
以上から第1〜5の発明によれば、オフセットキャンセル用の特別のコンデンサを使用することなく、演算増幅器が持っているオフセットをキャンセルすることができる。また、第6の発明によれば、A/D変換の分解能をクロック周波数を高くすることなく向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施の形態の積分型A/D変換器の回路図である。
【図2】 図1のA/D変換器において、Vref<0,Vin>0のときの動作説明図である。
【図3】 図2の動作時の各切替状態での接続関係を示す回路図である。
【図4】 図1のA/D変換器において、Vref<0,Vin<0のときの動作説明図である。
【図5】 図1のA/D変換器において、Vref>0,Vin>0のときの動作説明図である。
【図6】 図1のA/D変換器において、Vref>0,Vin<0のときの動作説明図である。
【図7】 第2の実施の形態の積分型A/D変換器の回路図である。
【図8】 図7のA/D変換器において、Vref<0,Vin>0のときの動作説明図である。
【図9】 図7のA/D変換器において、Vref<0,Vin<0のときの動作説明図である。
【図10】 従来の積分型A/D変換器の回路図である。
【図11】 図10の動作説明図である。
Claims (4)
- コンデンサと、反転入力端子が抵抗に接続され非反転入力端子が接地された積分用演算増幅器と、前記コンデンサの両端が両入力端子に接続された比較器と、前記コンデンサを前記積分用演算増幅器の前記反転入力端子と出力端子の間に正逆切替接続する第1のスイッチ手段とを備え、
前記比較器を演算増幅器として動作させ、前記比較器のオフセット電圧に対応する電荷を前記コンデンサに蓄積して第2の所定値を設定する第1オフセット積分を行い、
該第1オフセット積分の後、前記第1のスイッチ手段により前記コンデンサを逆接続し、前記積分用演算増幅器のオフセット電圧に対応する電荷を前記コンデンサに蓄積して第1の所定値を設定する第2オフセット積分を行い、
該第2オフセット積分の後、前記第1のスイッチ手段により前記コンデンサを正接続し、入力電圧を前記抵抗を介して前記積分用演算増幅器の前記反転入力端子に印加することにより前記第1の所定値から第1の所定時間だけ前記コンデンサに電荷を蓄積する第1積分を行い、
該第1積分の後、前記第1のスイッチ手段により前記コンデンサを正接続したままで、基準電圧に対応する電圧を前記抵抗を介して前記演算用演算増幅器の前記反転入力端子に印加することにより前記コンデンサの前記第1積分で得られた積分電圧を前記第2の所定値まで逆積分する第2積分を行い、
該第2積分による積分電圧が前記第2の所定値に達したことを前記比較器で検出し、該検出時点までの前記第2積分の期間をカウントし、該カウント値から変換ディジタル値を得ることを特徴とする積分型A/D変換器。 - 請求項1に記載の積分型A/D変換器において、
前記抵抗の前段にバッファを設け、前記第2オフセット積分を、前記バッファのオフセット電圧と前記積分用演算増幅器のオフセット電圧の合算値に対応する電荷を前記コンデンサに蓄積して前記第1の所定値を設定する第2オフセット積分に置き換えたことを特徴とする積分型A/D変換器。 - 請求項1又は2に記載の積分型A/D変換器において、
前記第2オフセット積分の積分期間を taz 、前記第1積分の積分期間を t1 とし、前記積分期間 taz での積分定数を Caz ・ Raz 、前記積分期間 t1 での積分定数を C1 ・ R1 とするとき、
taz / Caz ・ Raz = t1 / C1 ・ R1
としたことを特徴とする積分型A/D変換器。 - 請求項1、2又は3に記載の積分型A/D変換器において、
前記抵抗の値を切り替える第2のスイッチ手段を備え、
前記第1のスイッチ手段により前記コンデンサを正接続し、前記第2のスイッチ手段により前記第2積分の後の積分定数を1/nに減少させ、前記第2積分と同じ極性で前記基準電圧に対応する電荷を第2の所定時間だけ蓄積する副第2積分を行い、該副第2積分の後に積分定数を元に戻して前記副第2積分と逆極性で前記基準電圧に対応する電荷を前記第2の所定値まで蓄積する第3積分を行い、
前記nと前記第2積分の期間のカウント値と前記第3積分の期間のカウント値とから変換ディジタル値を得ることを特徴とする積分型A/D変換器。
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