JPH11154751A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents
薄膜トランジスタの製造方法Info
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- JPH11154751A JPH11154751A JP31978597A JP31978597A JPH11154751A JP H11154751 A JPH11154751 A JP H11154751A JP 31978597 A JP31978597 A JP 31978597A JP 31978597 A JP31978597 A JP 31978597A JP H11154751 A JPH11154751 A JP H11154751A
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Abstract
物イオンを注入する薄膜トランジスタの製造方法であっ
て、ドレイン電流等の電気的特性を低下させることなく
ソース/ドレイン領域のコンタクト抵抗を低減すること
ができる薄膜トランジスタの製造方法を提供する。 【解決手段】 下地基板10、12の一方の面にチャネ
ル層18を形成するチャネル層形成工程と、チャネル層
上方にゲート電極26を形成するゲート電極形成工程
と、一方の面側の全面にレジスト膜28を形成するレジ
スト膜形成工程と、レジスト膜をゲート電極に自己整合
でパターニングし、ゲート電極上にレジスト膜より成る
レジストマスクを形成するレジストマスク形成工程と、
レジストマスクをマスクとして非質量分離型のイオン注
入装置により不純物イオンを注入し、チャネル層にソー
ス/ドレイン領域を形成するイオン注入工程とを有して
いる。
Description
の製造方法に係り、特にドレイン電流等の電気的特性を
低下することなくソース/ドレイン領域のコンタクト抵
抗を低減しうる薄膜トランジスタの製造方法に関する。
ミネッセンスパネル等では、省電力、省スペース、応答
速度の速さ、表示の美しさ等の理由から、各画素電極に
対して駆動用素子として薄膜トランジスタ(TFT、Th
in Film Transistor)が広く用いられている。
0を用いて説明する。図10は従来の薄膜トランジスタ
の製造方法を示す工程断面図である。まず、ガラス基板
110上にシリコン酸化膜112を形成し、シリコン酸
化膜112上にポリシリコン膜より成るチャネル層11
8を形成する。そして、チャネル層118上にシリコン
酸化膜(図示せず)、Al膜(図示せず)を順次形成す
る。この後、フォトリソグラフィによりAl膜をゲート
電極126の形状にパターニングしてゲート電極126
を形成し、次にシリコン酸化膜をゲート絶縁膜124の
形状にパターニングしてゲート絶縁膜124を形成す
る。
族元素ガスやV族元素ガスを水素ガスで希釈したガスを
原料として不純物イオンを注入し、チャネル層118の
ソース/ドレイン領域130にオーミック領域118a
を、ゲート絶縁膜124に自己整合で形成する。そし
て、イオン注入装置の加速電圧を更に高く設定して不純
物イオンを注入し、チャネル層118にLDD(Lightl
y Doped Drain)領域118bをゲート電極126に自
己整合で形成する。
シリコン酸化膜132を形成する。この後、シリコン酸
化膜132に、ゲート電極126、ソース/ドレイン領
域130のチャネル層118に達するコンタクトホール
134をそれぞれ形成する。そしてゲート配線136a
をゲート電極126に達するように形成し、ソース/ド
レイン配線136bをソース/ドレイン領域130のチ
ャネル層118に達するように形成する。このようにし
て従来の薄膜トランジスタが形成されていた。
ネッセンスパネル等では、ガラス基板110が大きいた
め、生産性を向上させるべく大出力が可能な非質量分離
型のイオン注入装置を用いて不純物イオンの注入が行わ
れていた。
分離型のイオン注入装置を用いて不純物イオンを注入す
る場合には、本来注入すべきIII族元素やV族元素のみ
を選択して注入することができないため、原料ガス中の
水素までもがIII族元素やV族元素と共に注入されてし
まっていた。特に水素は、質量が小さいため飛程が大き
く、ゲート電極126やゲート絶縁膜124の膜厚が薄
い場合には、ゲート電極126やゲート絶縁膜124を
突き抜けてゲート電極126下方のチャネル層118の
チャネル領域118cにまで到達してしまうことがあっ
た。
層118との間のコンタクト抵抗を低くするためには、
ソース/ドレイン領域130のチャネル層118に不純
物イオンを十分に注入する必要があるが、不純物イオン
の注入量が多くなるほどゲート電極126やゲート絶縁
膜124を突き抜けてチャネル領域118cに到達する
水素の量も増加してしまう。そして、チャネル領域11
8cに臨界量を超える水素が到達してしまうとチャネル
領域118cに欠陥が誘起されることがあり、これによ
り薄膜トランジスタのドレイン電流や移動度等の特性が
低下してしまうことがあった。
域に注入されるのを防ぐためには、ゲート電極126の
膜厚を厚くすることが考えられるが、単にゲート電極1
26の膜厚を厚くしたのではガラス基板110上におい
て薄膜トランジスタによる段差が大きくなってしまうた
め好ましくなかった。本発明の目的は、非質量分離型の
イオン注入装置を用いて不純物イオンを注入する薄膜ト
ランジスタの製造方法であって、ドレイン電流等の電気
的特性を低下させることなくソース/ドレイン領域のコ
ンタクト抵抗を低減することができる薄膜トランジスタ
の製造方法を提供することにある。
一方の面にチャネル層を形成するチャネル層形成工程
と、前記チャネル層上方にゲート電極を形成するゲート
電極形成工程と、前記一方の面側の全面にレジスト膜を
形成するレジスト膜形成工程と、前記レジスト膜を前記
ゲート電極に自己整合でパターニングし、前記ゲート電
極上に前記レジスト膜より成るレジストマスクを形成す
るレジストマスク形成工程と、前記レジストマスクをマ
スクとして非質量分離型のイオン注入装置により不純物
イオンを注入し、前記チャネル層にソース/ドレイン領
域を形成するイオン注入工程とを有することを特徴とす
る薄膜トランジスタの製造方法により達成される。これ
により、ゲート電極上にレジストマスクをゲート電極に
自己整合で形成することができるので、非質量分離型の
イオン注入装置を用いてイオン注入した場合でも水素が
ゲート電極下方のチャネル層のチャネル領域に注入され
ることがない。これによりソース/ドレイン領域のチャ
ネル層に十分に不純物イオンを注入することができるの
で、ドレイン電流等の電気的特性を低下させることなく
ソース/ドレイン領域のコンタクト抵抗を低減すること
ができる。
第1の領域にチャネル層を形成するチャネル層形成工程
と、前記チャネル層上方にゲート電極を形成するゲート
電極形成工程と、前記一方の面側の全面にレジスト膜を
形成するレジスト膜形成工程と、前記第1の領域と異な
る第2の領域の前記レジスト膜を選択的に露光する第2
領域露光工程と、前記レジスト膜を加熱して前記第2の
領域の前記レジスト膜を現像液に対して不溶性にする熱
処理工程と、前記ゲート電極上の領域を除く領域の前記
レジスト膜を露光し、前記レジスト膜を現像して前記第
1の領域の前記レジスト膜を前記ゲート電極に自己整合
でパターニングし、前記ゲート電極上及び前記第2の領
域上に前記レジスト膜より成るレジストマスクを形成す
るレジストマスク形成工程と、前記レジストマスクをマ
スクとして非質量分離型のイオン注入装置により第1導
電型の不純物イオンを注入し、前記チャネル層に第1導
電型の薄膜トランジスタのソース/ドレイン領域を形成
する第1導電型イオン注入工程とを有することを特徴と
する薄膜トランジスタの製造方法により達成される。こ
れにより、異なる導電型の薄膜トランジスタが形成され
る領域をレジスト膜で覆うと共に、同じレジスト膜によ
りイオン注入をすべき薄膜トランジスタのゲート電極上
にレジストマスクを形成することができる。このため、
従来の製造方法に対する製造工程の増加を抑制しつつ薄
膜トランジスタを形成することができる。
において、前記第2の領域に前記第1導電型と異なる第
2導電型の薄膜トランジスタを形成する工程を有するこ
とが望ましい。また、上記の薄膜トランジスタの製造方
法において、前記レジストマスク形成工程では、前記下
地基板の他方の面側から前記ゲート電極をマスクとして
前記レジスト膜を露光し、前記レジスト膜を前記ゲート
電極に自己整合でパターニングすることが望ましい。こ
れにより、背面露光により、ゲート電極上にレジストマ
スクをゲート電極に自己整合で形成することができるの
で、非質量分離型のイオン注入装置を用いてイオン注入
した場合でも水素がゲート電極下方のチャネル層のチャ
ネル領域に注入されることがない。これによりソース/
ドレイン領域のチャネル層に十分に不純物イオンを注入
することができるので、ドレイン電流等の電気的特性を
低下させることなくソース/ドレイン領域のコンタクト
抵抗を低減することができる。
において、前記イオン注入工程では、水素で希釈した不
純物ガスを用いることが望ましい。
施形態による薄膜トランジスタの製造方法を図1を用い
て説明する。図1乃至図3は、本実施形態による薄膜ト
ランジスタの製造方法を示す工程断面図である。
方法は、ゲート電極をマスクとして背面露光をすること
によりゲート電極上にレジストマスクを形成し、このレ
ジストマスクにより水素がゲート電極下方のチャネル層
に注入されるのを防止することに主な特徴がある。ま
ず、図1(a)に示すように、ガラス基板10上に、プ
ラズマCVD(plasma enhanced Chemical Vapor Depos
ition)法により膜厚200nmのシリコン酸化膜12
を形成する。シリコン酸化膜12の成膜条件は、SiH
4ガス流量は20sccm、N2Oガス流量は2000s
ccm、成膜室の圧力は100Pa、RFパワーは30
0Wとする。続いて、真空状態を継続したままで、シリ
コン酸化膜12上に、プラズマCVD法により膜厚50
nmのアモルファスシリコン膜14を形成する。アモル
ファスシリコン膜14の成膜条件は、SiH4ガス流量
は200sccm、H2ガス流量は800sccm、成
膜室の圧力は100Pa、RFパワーは80Wとする。
処理によりアモルファスシリコン膜14中の水素を除去
する。この後、アモルファスシリコン膜14にレーザを
照射して結晶化することによりポリシリコン膜16を形
成する。レーザ照射には、XeClエキシマレーザを用
い、基板温度は200℃、エネルギー密度は400mJ
/cm2とする(図1(b)参照)。
8の形状にパターニングし、シリコン酸化膜12上及び
チャネル層18上に、プラズマCVD法により膜厚15
0nmのシリコン酸化膜20を形成する。この後、スパ
ッタ法により膜厚300nmのAl膜22を形成する
(図1(c)参照)。次に、全面にフォトレジスト膜
(図示せず)を形成し、フォトリソグラフィによりゲー
ト電極26の形状にパターニングされたレジストマスク
(図示せず)を形成する。そしてこのレジストマスクを
マスクとして、Al膜22をゲート電極26の形状にパ
ターニングしてゲート電極26を形成する。この後、レ
ジストマスクをアッシングにより除去する。
ず)を形成し、フォトリソグラフィによりゲート絶縁膜
24の形状にパターニングされたレジストマスク(図示
せず)を形成する。そしてこのレジストマスクをマスク
として、シリコン酸化膜20をゲート絶縁膜24の形状
にパターニングしてゲート絶縁膜24を形成する。この
後、レジストマスクをアッシングにより除去する。この
後、ポジ型レジストを塗布して膜厚1μmのポジ型レジ
スト膜28を形成する(図2(a)参照)。
露光を行うと、ゲート電極26はAl膜より成るため光
を通さないので、ポジ型レジスト膜28の斜線部28a
のみが露光される(図2(b)参照)。次に、現像を行
うと、図3(a)示すように、ゲート電極26上にレジ
ストマスク28bが形成される。この後、ポストベーク
を行う。そしてこの後、非質量分離型のイオン注入装置
を用いて不純物イオンを注入する。n形チャネルの薄膜
トランジスタを形成する場合には、原料ガスとして水素
ガスで希釈した5%のPH3ガスを用い、加速電圧を1
0kVとしてリンイオンを注入する。加速電圧を低く設
定しているため、リンイオンがゲート絶縁膜24を突き
抜けることがなく、これによりゲート絶縁膜24に自己
整合してソース/ドレイン領域30のチャネル層18
に、オーミック領域18aが形成される。なお、オーミ
ック領域18aにおけるリンのドーズ量は2×1015/
cm2とする。
同様に非質量分離型のイオン注入装置を用いてリンイオ
ンを注入する。加速電圧を高く設定しているため、リン
イオンはゲート絶縁膜24を突き抜けてチャネル層18
に達するが、ゲート電極26上にはレジストマスク28
bが形成されているのでリンイオンがゲート電極26下
方のチャネル層18のチャネル領域18cに達すること
はない。これにより、ゲート電極26に自己整合してL
DD領域18bが形成される。なお、LDD領域18b
におけるリンのドーズ量は1×1014/cm2とする。
形成する場合には、原料ガスとして、水素ガスで希釈し
た5%のB2H6ガスを用い、加速電圧を10kVとして
ボロンイオンを注入し、例えばドーズ量5×1015/c
m2のオーミック領域18aを形成すればよい。一方、
LDD領域18bを形成する場合には、加速電圧70k
Vとし、上記と同様にしてボロンイオンを注入する。ボ
ロンのドーズ量は例えば2×1014/cm2とすればよ
い。
する。そして、オーミック領域18aに注入した不純物
の活性化を行うため、レーザ照射を行う。不純物の活性
化は、アモルファスシリコン膜14を結晶化する場合よ
り低いエネルギーで行うことができるため、エネルギー
密度は例えば250mJ/cm2に設定すればよい。次
に、プラズマCVD法により、層間絶縁膜として膜厚3
50nmのシリコン酸化膜32を形成する。この後、ゲ
ート電極26、及びソース/ドレイン領域30のチャネ
ル層18に達するコンタクトホール34をそれぞれ形成
する。そしてAl膜(図示せず)をスパッタ法により形
成する。この後、Al膜をゲート配線36a、ソース/
ドレイン配線36bの形状にパターニングすることによ
り、ゲート配線36a、ソース/ドレイン配線36bを
それぞれ形成する(図3(b)参照)。
雰囲気中でアニール処理を行って、チャネル層18にお
けるダングリングボンドを終端し、本実施形態による薄
膜トランジスタが形成される。このように本実施形態に
よれば、ゲート電極をマスクとして背面露光をすること
によりゲート電極上にレジストマスクを形成することが
できるので、非質量分離型のイオン注入装置を用いてイ
オン注入した場合でも水素がゲート電極下方のチャネル
層のチャネル領域に注入されることがない。これにより
ソース/ドレイン領域のチャネル層に十分に不純物イオ
ンを注入することができるので、ドレイン電流等の電気
的特性を低下させることなくソース/ドレイン領域のコ
ンタクト抵抗を低減することができる薄膜トランジスタ
の製造方法を提供することができる。
よる薄膜トランジスタの製造方法を図4乃至図9を用い
て説明する。図4乃至図8は、本実施形態による薄膜ト
ランジスタの製造方法を示す工程断面図である。図9
は、薄膜トランジスタのドレイン電流−ゲート電圧特性
を示すグラフである。図1乃至図3に示す第1実施形態
による薄膜トランジスタの製造方法と同一の構成要素に
は、同一の符号を付して説明を省略または簡潔にする。
方法は、nチャネルとpチャネルの薄膜トランジスタを
同一基板上に形成する場合に、イメージリバーサルレジ
ストを用いることにより製造工程の増加を抑制しつつ、
第1実施形態と同様に薄膜トランジスタを形成すること
に主な特徴がある。イメージリバーサルレジストは、通
常はポジ型レジストとして機能するが、露光後、現像前
にリバーサルベークという熱処理を行った場合には露光
された領域のイメージリバーサルレジストが現像液に対
して不溶性となるものである。なお、リバーサルベーク
前に露光されなかった領域のイメージリバーサルレジス
トについては、リバーサルベーク後もポジ型レジストと
して機能する。
基板10上にシリコン酸化膜12、アモルファスシリコ
ン膜14を順に形成し(図4(a)参照)、アモルファ
スシリコン膜14にレーザを照射してポリシリコン膜1
6を形成する(図4(b)参照)。次に、図4(c)に
示すように、ポリシリコン膜16をチャネル層18の形
状にパターニングする。この後、第1実施形態と同様に
して、シリコン酸化膜20、Al膜22を順に形成す
る。なお、便宜上、図4(c)においては、左側のチャ
ネル層18をn形チャネルの薄膜トランジスタ用、右側
のチャネル層18をp形チャネルの薄膜トランジスタ用
として説明する。
22をゲート電極26の形状にパターニングしてゲート
絶縁膜26を形成し、この後シリコン酸化膜20をゲー
ト絶縁膜24の形状にパターニングしてゲート絶縁膜2
4を形成する(図5(a)参照)。次に、図5(b)に
示すように、イメージリバーサルレジストを塗布するこ
とにより膜厚1μmのイメージリバーサルレジスト膜3
8を形成する。そして、n形チャネルの薄膜トランジス
タが形成される領域39aをフォトマスク40により覆
い、p形チャネルの薄膜トランジスタが形成される領域
39bのイメージリバーサルレジスト膜38を露光す
る。この後、120℃、11分のリバーサルベークを行
う。このリバーサルベークにより、p形チャネルの薄膜
トランジスタが形成される領域39bのイメージリバー
サルレジスト膜38は、現像液に対して不溶性となる。
極26をマスクとして背面露光を行う。これにより、ゲ
ート電極26をマスクとしてイメージリバーサルレジス
ト膜38が露光されるので、n形チャネルの薄膜トラン
ジスタが形成される領域39aの斜線部のイメージリバ
ーサルレジスト膜38aが現像液に対して可溶性とな
る。
うに、斜線部のイメージリバーサルレジスト膜38aが
除去される。n形チャネルの薄膜トランジスタが形成さ
れる領域39aのゲート電極26上のイメージリバーサ
ルレジスト膜38は露光されていないので、現像液によ
り溶解されることはなく、ゲート電極26上にはイメー
ジリバーサルレジスト膜38より成るレジストマスク3
8bが形成される。そしてこの後、ポストベークを行
う。この後、第1実施形態と同様にしてチャネル層18
にリンイオンを注入し、オーミック領域18a、LDD
領域18bを順に形成する。図6(b)において左側は
n形チャネルの薄膜トランジスタとなるため、第1実施
形態で示したn形チャネルの薄膜トランジスタを形成す
る場合と同様の条件で形成する。
8及びレジストマスク38bをアッシングにより除去し
た後、イメージリバーサルレジストを塗布することによ
り上記と同様にしてイメージリバーサルレジスト膜42
を形成する。そして、p形チャネルの薄膜トランジスタ
が形成される領域39bをマスクし、上記と同様にして
イメージリバーサルレジスト膜42を露光する(図7
(a)参照)。
7(b)参照)。次に、上記と同様にして現像を行う
と、図8(a)に示すように、p形チャネルの薄膜トラ
ンジスタが形成される領域39bの斜線部のイメージリ
バーサルレジスト膜42aが除去され、p形チャネルの
薄膜トランジスタが形成される領域39bのゲート電極
26上にはレジストマスク42bが形成される。そし
て、第1実施形態と同様にしてボロンイオンを注入し、
オーミック領域18d、LDD領域18eを順に形成す
る。なお、ここではp形チャネルの薄膜トランジスタを
形成するため、第1実施形態で示したp形チャネルの薄
膜トランジスタを形成する場合と同様の条件で形成す
る。
によってレジストを除去し、オーミック領域18a、1
8dの不純物を活性化するためのレーザ照射を行う。こ
の後、第1実施形態と同様にして層間絶縁膜としてシリ
コン酸化膜32を形成し、コンタクトホール34を形成
し、上記と同様にしてゲート配線36a、ソース/ドレ
イン配線36bを形成する。この後、第1実施形態と同
様にしてチャネル層18におけるダングリングボンドを
終端し、本実施形態による薄膜トランジスタが形成され
る。
域にイオン注入を行う場合は、異なる導電型の薄膜トラ
ンジスタが形成される領域については予めレジスト膜で
覆い、イオン注入をすべき薄膜トランジスタのチャネル
層のソース/ドレイン領域にのみイオン注入を行ってい
た。これに対し、本実施形態では、イメージリバーサル
レジスト膜を用いたので、異なる導電型の薄膜トランジ
スタが形成される領域をイメージリバーサルレジスト膜
で覆うと共に、同じイメージリバーサルレジスト膜によ
りイオン注入をすべき薄膜トランジスタのゲート電極上
にレジストマスクを形成することができる。このため、
従来の製造方法に対する製造工程の増加を抑制しつつ薄
膜トランジスタを形成することができる。
方法により製造した薄膜トランジスタの特性について、
図9を用いて説明する。図9は、ドレイン電圧を10V
とし、横軸にゲート電圧(V)、縦軸にドレイン電流
(A)を示したドレイン電流−ゲート電圧特性のグラフ
である。従来の薄膜トランジスタと本実施形態による薄
膜トランジスタとを、ぞれぞれ10個のサンプルを用い
て測定した。
領域では、本実施形態による薄膜トランジスタでは、従
来の薄膜トランジスタに比べて大きなドレイン電流が得
られる。このように本実施形態によれば、イメージリバ
ーサルレジスト膜を用いたので、異なる導電型の薄膜ト
ランジスタが形成される領域をイメージリバーサルレジ
スト膜で覆うと共に、同じイメージリバーサルレジスト
膜によりイオン注入をすべき薄膜トランジスタのゲート
電極上にレジストマスクを形成することができる。この
ため、従来の製造方法に対する製造工程の増加を抑制し
つつ薄膜トランジスタを形成することができる。
限らず種々の変形が可能である。例えば、第1又は第2
実施形態ではガラス基板を用いたが、ガラス基板に限定
されるものではなく、フォトレジストを背面露光できる
ならば露光波長に対して透明性を有するあらゆる基板に
適用することができる。
ル層としてポリシリコン膜を用いたが、ポリシリコン膜
に限定されるものではなく、アモルファスシリコン膜等
を用いてもよい。また、第1又は第2実施形態では、II
I族元素としてボロンを用いたが、ボロンに限定される
ものではなく、例えばGa、In等の他のIII族元素を
用いてもよい。
素としてリンを用いたが、リンに限定されるものではな
く、例えばAs、Sb等の他のV族元素を用いてもよ
い。
極をマスクとして背面露光をすることによりゲート電極
上にレジストマスクを形成することができるので、非質
量分離型のイオン注入装置を用いてイオン注入した場合
でも水素がゲート電極下方のチャネル層のチャネル領域
に注入されることがない。これによりソース/ドレイン
領域のチャネル層に十分に不純物イオンを注入すること
ができるので、ドレイン電流等の電気的特性を低下させ
ることなくソース/ドレイン領域のコンタクト抵抗を低
減することができる薄膜トランジスタの製造方法を提供
することができる。
ルレジスト膜を用いたので、異なる導電型の薄膜トラン
ジスタが形成される領域をイメージリバーサルレジスト
膜で覆うと共に、同じイメージリバーサルレジスト膜に
よりイオン注入をすべき薄膜トランジスタのゲート電極
上にレジストマスクを形成することができる。このた
め、従来の製造方法に対する製造工程の増加を抑制しつ
つ薄膜トランジスタを形成することができる。
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
の製造方法を示す工程断面図(その1)である。
の製造方法を示す工程断面図(その2)である。
の製造方法を示す工程断面図(その3)である。
の製造方法を示す工程断面図(その4)である。
の製造方法を示す工程断面図(その5)である。
のドレイン電流−ゲート電圧特性を示すグラフである。
る。
Claims (5)
- 【請求項1】 下地基板の一方の面にチャネル層を形成
するチャネル層形成工程と、 前記チャネル層上方にゲート電極を形成するゲート電極
形成工程と、 前記一方の面側の全面にレジスト膜を形成するレジスト
膜形成工程と、 前記レジスト膜を前記ゲート電極に自己整合でパターニ
ングし、前記ゲート電極上に前記レジスト膜より成るレ
ジストマスクを形成するレジストマスク形成工程と、 前記レジストマスクをマスクとして非質量分離型のイオ
ン注入装置により不純物イオンを注入し、前記チャネル
層にソース/ドレイン領域を形成するイオン注入工程と
を有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
法。 - 【請求項2】 下地基板の一方の面の第1の領域にチャ
ネル層を形成するチャネル層形成工程と、 前記チャネル層上方にゲート電極を形成するゲート電極
形成工程と、 前記一方の面側の全面にレジスト膜を形成するレジスト
膜形成工程と、 前記第1の領域と異なる第2の領域の前記レジスト膜を
選択的に露光する第2領域露光工程と、 前記レジスト膜を加熱して前記第2の領域の前記レジス
ト膜を現像液に対して不溶性にする熱処理工程と、 前記ゲート電極上の領域を除く領域の前記レジスト膜を
露光し、前記レジスト膜を現像して前記第1の領域の前
記レジスト膜を前記ゲート電極に自己整合でパターニン
グし、前記ゲート電極上及び前記第2の領域上に前記レ
ジスト膜より成るレジストマスクを形成するレジストマ
スク形成工程と、 前記レジストマスクをマスクとして非質量分離型のイオ
ン注入装置により第1導電型の不純物イオンを注入し、
前記チャネル層に第1導電型の薄膜トランジスタのソー
ス/ドレイン領域を形成する第1導電型イオン注入工程
とを有することを特徴とする薄膜トランジスタの製造方
法。 - 【請求項3】 請求項2記載の薄膜トランジスタの製造
方法において、 前記第2の領域に前記第1導電型と異なる第2導電型の
薄膜トランジスタを形成する工程を有することを特徴と
する薄膜トランジスタの製造方法。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の
薄膜トランジスタの製造方法において、 前記レジストマスク形成工程では、前記下地基板の他方
の面側から前記ゲート電極をマスクとして前記レジスト
膜を露光し、前記レジスト膜を前記ゲート電極に自己整
合でパターニングすることを特徴とする薄膜トランジス
タの製造方法。 - 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の
薄膜トランジスタの製造方法において、 前記イオン注入工程では、水素で希釈した不純物ガスを
用いることを特徴とする薄膜トランジスタの製造方法。
Priority Applications (1)
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