JPH11154476A - 陰極線管の偏向ヨーク - Google Patents

陰極線管の偏向ヨーク

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JPH11154476A
JPH11154476A JP32142897A JP32142897A JPH11154476A JP H11154476 A JPH11154476 A JP H11154476A JP 32142897 A JP32142897 A JP 32142897A JP 32142897 A JP32142897 A JP 32142897A JP H11154476 A JPH11154476 A JP H11154476A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
coil
separator
distribution
deflection yoke
Prior art date
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Abandoned
Application number
JP32142897A
Other languages
English (en)
Inventor
Shigemi Oguchi
茂巳 小口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH11154476A publication Critical patent/JPH11154476A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極線管の偏向ヨークにおいて、コンバーゼ
ンス特性を良好にするために、より精密な磁界分布の調
整を可能にする。 【解決手段】 セパレータ5にセクション巻で偏向コイ
ルが巻線された偏向ヨーク4において、セパレータ5の
側面に、セパレータ5の内面に貫通し、円周方向に延長
されたスリット状の開口部16を形成し、開口部16に
巻線調整具8を設ける構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー受像機等の
陰極線管に用いる偏向ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、偏向ヨークにおいては、巻線分布
を調整することにより、コンバーゼンス特性を調整して
おり、このためセパレータの内面に形成した巻溝を用い
て巻線した、いわゆるセクション巻で偏向コイル、特に
水平偏向コイルを巻線する方法が用いられている。
【0003】例えば、図6は偏向ヨークを形成する水平
偏向コイル30の上半部の斜視図の一例である。水平偏
向コイル30は、ほぼ漏斗形状をしたセパレータ35
を、管軸を挟み上下に2分割した状態で、それぞれの内
側に同様な状態に巻線される。このセパレータ35に
は、セクション巻を可能にする複数の巻溝44が、例え
ば、中間部の一部を除いてファンネルベンド47側とネ
ックベンド48側に形成されている。
【0004】そして、巻溝44を形成するための側壁
は、突起42を形成し、その延長上の端部、即ち、ファ
ンネルベンド47側の端部及びネックベンド48側の端
部に、巻線45を引っ掛けて保持するためのL字状突起
43が形成されている。
【0005】水平偏向コイル30は、導線45を、ファ
ンネルベンド47側及びネックベンド48側の両端に形
成されたL字状突起43を利用して引っ掛けられるよう
にして、巻溝44内に沿わせ、セクション巻にして形成
される。巻溝44を選択してセクション巻線することに
より、巻線分布が調整でき、所望の水平偏向磁界を形成
することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、実際上、従来
の偏向ヨークにおいては、巻溝44を選択して巻線分布
を調整しても巻溝が限定されており、微妙な巻線分布の
調整ができないので、ミスコンバーゼンスを完全に補正
することが困難であり、完全に調整しきれないミスコン
バーゼンスについては、補助コイル等の補助装置を用い
て補正する方法が取られている。
【0007】この巻線分布をさらに細かく調整すること
ができれば、画面の品質が向上するが、従来の方法で
は、これらの補助装置を用いずに調整することは困難で
あった。特に、偏向ヨークにおける管軸方向(Z方向)
の中間部の磁界分布を制御することができれば、コンバ
ーゼンス特性をより良く出来ることは分かっていたが、
従来のセパレータ構造では出来なかった。
【0008】本発明は、上述のような問題点を解決した
ものであり、従来に比して一段と精密な巻線分布の調整
ができる偏向ヨークを提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る陰極線管の
偏向ヨークは、セパレータの側面部に、円周方向にスリ
ット状の開口部を形成し、この開口部に巻線調整具を設
けた構成とする。この構成においては、セパレータの開
口部に巻線調整具を設けることにより、偏向コイルにお
ける巻線分布を精密に調整でき、コンバーゼンス特性を
向上させることが可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明に係る陰極線管の偏向ヨー
クは、セパレータにセクション巻で偏向コイル巻線され
た偏向ヨークにおいて、セパレータの側面に、このセパ
レータの内面に貫通し、円周方向に延長されたスリット
状の開口部を形成し、この開口部に巻線調整具を設けた
構成とする。
【0011】以下、本発明の陰極線管の偏向ヨークの実
施の形態について図面をもとに説明する。
【0012】図1は本発明の一実施の形態に係る偏向ヨ
ーク、特にその水平偏向コイルをファンネル側から見た
正面図であり、上下に2分割されたセパレータの一方に
水平偏向コイルを巻線した状態を示す。
【0013】本実施の形態に係る偏向ヨーク4は、2分
割されたセパレータ5のそれぞれの内側に、後述する巻
線調整具8を介して巻線分布を調整するように、水平偏
向コイルHをセクション巻で巻線し、この水平偏向コイ
ルHを巻線した上下2つのセパレータ5を組み合わせた
後、セパレータ5の外側に垂直偏向コイル,磁性コア等
を配置して構成される。
【0014】セパレータ5は、図2に示すような側面形
状及び図3に示すような断面形状を有し、樹脂を射出成
形してほぼ漏斗を2分割した形状に成形されている。セ
パレータ5の内側面には、水平偏向コイルHとなるセク
ション巻される導線15を固定するための巻溝14が形
成されている。巻溝14は、セパレータ5のファンネル
ベンド17側とネックベンド18側に形成され、その中
間部には形成されていない。
【0015】巻溝14を構成する側壁の突起12の延長
上のファンネルベンド17側の端部及びネックベンド1
8側の端部には、管軸(Z軸)と直交する方向に折り曲
げしたL字状突起13が形成されている。導線15は、
このL字状突起13に引っ掛け、巻溝14に沿わせて巻
回され、このとき、所定の巻溝14を選択することによ
り、所望の巻線分布を有する水平偏向コイルHが得られ
る。
【0016】本実施の形態では、特に、このセパレータ
5の中間部の巻溝14のない部分に、セパレータ5の外
面から内面に貫通するスリット状の開口部16を設け
る。開口部16の形状は、スリット状、例えば平面から
みて、円周方向に長辺を有する長方形で、後記する巻線
調整具8を挿入した場合に、固定できるものであればよ
い。
【0017】上記開口部16に固定する巻線調整具8と
しては、例えば図4に示すように、内面に所定の角度
θ,厚みd及び高さhを有するリブ9を一体に有し、開
口部16に嵌合する形状,厚さを有して形成されるコマ
と称されるものを用いる。
【0018】そして、巻線調整具8としては、コンバー
ゼンス特性の状態により、水平偏向コイルHの巻線分布
を変える必要があるので、それぞれの状態に対応できる
ように、リブ9の角度θ,位置,本数等の異なる複数種
類の巻線調整具8が用意される。
【0019】巻線調整具8はセパレータ5の開口部16
に対して、セパレータ5の外周側より挿入して、開口部
16に固定する。固定の方法は、導線14が容易に移動
しない程度に固定されていれば良く、開口部16と巻線
調整具8とを嵌合する等の方法が簡便である。
【0020】開口部16は、セパレータ5の中間部に設
けるのが効率的であるが、ネックベンド18側に近い部
分やファンネルベンド17側に近い部分に設けることも
可能である。
【0021】以上の構成により、本実施の形態に係る偏
向ヨーク4は、水平巻線工程において、セパレータ5に
導線15を巻線して、水平偏向コイルHを形成する。
【0022】すなわち、水平偏向コイルHを巻線する場
合には、セパレータ5の開口部16に、必要とする巻線
分布に対応した巻線調整具8が挿入され、この状態でセ
パレータ5が巻線機(図示せず)にセットされる。この
巻線機において、導線15は、ファンネルベンド17側
及びネックベンド18側の端部に形成されたL字状突起
13に引っ掛けられて、所定の巻溝14及び巻線調整具
8のリブ9に掛けられ、セクション巻により巻線され
る。
【0023】この巻線の際に、開口部16に巻線調整具
8が挿入されている箇所で、導線15が巻線調整具8の
リブ9に引っ掛けられ、巻溝14から外れて局所的に巻
線角度が変化し、巻線分布が調整される。例えば図5A
に示すように、巻線調整具8を用いない場合には、導線
15は巻溝14に沿って直線上に巻線されるが、本実施
の形態のように、巻線調整具8を用いた場合には、図5
Bに示すように、導線15は上方に曲げられながら巻線
される。
【0024】上述した本実施の形態によれば、巻線調整
具8のリブ9の位置を、任意に細かく選択することがで
きるので、偏向ヨーク4の巻線分布を細かく調整し、よ
り細かい磁界分布の調整が可能となり、従って、良好な
コンバーゼンス特性が得られる。
【0025】リブ9の角度θ,位置,本数等の異なる複
数種類の巻線調整具8を用意しておくことで、設計上、
コンバーゼンス特性を良くし易く、製造上も良好なコン
バーゼンス特性を維持することができる。即ち、製造時
にコンバーゼンス特性の変化が生じた時、適正な巻線調
整具8を選ぶことで、量産時の特性変化を抑えることが
できる。
【0026】なお、上例では、直接セパレータ5に巻線
調整具8を挿入する場合について説明したが、この例に
限らず、巻線機で巻線調整具8を挿入し、巻線が終了し
た後に、セクション巻線15を接着剤等で固定し、その
後巻線調整具8を取り除くこともできる。
【0027】また、上例では、偏向ヨークとして水平偏
向コイルを巻線する場合について説明したが、その他、
垂直偏向コイルを巻線する場合にも本発明は広く適用で
きる。
【0028】
【発明の効果】本発明の偏向ヨークによれば、種々の角
度,位置等の異なるリブを有する巻線調整具を用意して
おき、この巻線調整具を、セパレータの側面に設けたス
リット状の開口部に挿入することにより、偏向コイルの
巻線位置を修正し、巻線分布を精密に調整することが可
能となり、良好なコンバーゼンス特性が得られる。又、
偏向ヨークの量産時のコンバーゼンス特性の変化を抑え
ることができる。従って、本発明の偏向ヨークを用いる
ことにより陰極線管のコンバーゼンス特性をさらに向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る偏向ヨークの一実施の形態を示す
図で、特にその水平偏向コイルの上半部の正面図であ
る。
【図2】本発明に係るセパレータの側面図である。
【図3】本発明に係るセパレータと巻線調整具との位置
説明図である。
【図4】A 本発明に係る巻線調整具の斜視図である。 B 本発明に係る巻線調整具の平面図である。
【図5】本発明に係る巻線調整具による巻線の位置変化
を説明する模式図である。 A 巻線調整具を用いない場合。 B 巻線調整具を用いた場合。
【図6】従来の水平偏向コイルの上半部斜視図である。
【符号の説明】
4,30 偏向ヨーク、5,35 セパレータ、8巻線
調整具、9 リブ、12,42 突起、13,43 L
字状突起、14,44 巻溝、15,45 導線、16
開口部、17,47 ファンネルベンド、18,48
ネックベンド、

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セパレータにセクション巻で偏向コイル
    が巻線された偏向ヨークにおいて、 前記セパレータの側面に、該セパレータの内面に貫通
    し、円周方向に延長されたスリット状の開口部を形成
    し、該開口部に巻線調整具を設けて成る陰極線管の偏向
    ヨーク。
  2. 【請求項2】 巻線調整具が、前記開口部に嵌合する形
    状であって、リブを有することを特徴とする請求項1記
    載の陰極線管の偏向ヨーク。
JP32142897A 1997-11-21 1997-11-21 陰極線管の偏向ヨーク Abandoned JPH11154476A (ja)

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