JP2001006577A - 偏向ヨーク - Google Patents

偏向ヨーク

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JP2001006577A
JP2001006577A JP11170991A JP17099199A JP2001006577A JP 2001006577 A JP2001006577 A JP 2001006577A JP 11170991 A JP11170991 A JP 11170991A JP 17099199 A JP17099199 A JP 17099199A JP 2001006577 A JP2001006577 A JP 2001006577A
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holder
front cover
deflection yoke
ray tube
hook
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Yukitoshi Yamaguchi
幸利 山口
Katsumi Ito
勝美 伊藤
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Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】歪み補正磁石の変更に際し、開発効率を上げ、
コストを削減する。 【解決手段】陰極線管に装着され、陰極線管の電子銃か
らのビームを偏向させて陰極線管内のパネル面上を繰り
返し走査させる偏向ヨークであって、陰極線管のパネル
面にビームを走査して得られた画面の歪みを補正する歪
み補正磁石30と、偏向ヨークの外面(たとえば、前カ
バー12)に着脱可能に取り付けられ、歪み補正磁石3
0を保持するホルダ20u,20dとを有する。磁石お
よびホルダは、図示のように前カバーの上下に取り付け
てもよいし、また走査画面の4隅に対応する前カバーの
対角位置4か所に取り付けてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管に装着さ
れ、陰極線管の電子銃からのビームを偏向させて陰極線
管内のパネル面上を繰り返し走査する偏向ヨークに関す
る。特定的に、本発明は、いわゆるピンクッション歪み
補正用磁石の、偏向ヨーク本体への取り付け構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】陰極線管(CRT)表示装置において、
電子銃から発せられたビームは偏向コイルによって偏向
され表示パネル上を走査される。このとき、偏向されて
から到達するパネル面までの距離が遠いほどビームが大
きく曲がることから、通常、図9(A)に示すように、
パネルの有効画面上の走査線パターン(ラスタ)は4隅
が外側に引っ張られるように歪む。
【0003】このラスタ歪みはピンクッション歪みとも
称され、以前は映像信号の補正回路で補正していた。と
ころが、近年の表示装置の大画面化、平面化によりピン
クッション歪みが大きくなる傾向にあり、またコストダ
ウンの要請から、補正回路の省略または簡略化が求めら
れるようになってきた。とくに、図9(A)における上
下方向の歪みを電気的に補正するには水平走査周期と同
じ高い周波数の補正波形の生成が必要とされる。そのた
め、垂直走査周期と同じ比較的低い周期の補正波形の生
成ですむ左右方向の歪みのみを補正回路で矯正し、図9
(B)に示すように、周波数が高い水平方向のラスタ歪
みは偏向コイル側で矯正してほしいとの要求が強くなっ
てきた。
【0004】このラスタ歪みは、コイルの捲線方法や捲
線数を変えただけでは調整できないことから、これを補
正するために、通常、偏向コイルに永久磁石(歪み補正
磁石)を配置させている。通常は、偏向コイルのパネル
側端面を環状に覆う前カバーに、歪み補正磁石の大き
さ、偏向ヨークの中心軸までの距離などに応じて磁石取
り付け位置が予め決められている。そして、その位置に
所定の大きさで所定の磁界の強さをもつ歪み補正用の永
久磁石が、押えヒンジなどによって保持されるようにな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
偏向コイルでは、通常、押えヒンジなどの磁石保持部が
前カバーなどの偏向コイルの枠体と一体に樹脂成形され
ている。このため、磁石の大きさおよび取り付け位置の
変更が容易でないという課題があった。
【0006】CRT表示装置の設計においては、画面サ
イズ、パネル曲率、偏向角(ファンネル長)、電子銃の
大きさなどがパラメータとなって種々のCRTが用意さ
れ、このCRTごとに偏向ヨークが設計される。つま
り、CRTの種類と同じだけ偏向ヨークの種類があると
いっても過言でなく、また、偏向ヨークごとに歪み補正
磁石の大きさ、取り付け位置などの最適値が異なる。
【0007】偏向ヨークの設計に際し、歪み補正磁石の
大きさ、取り付け位置などに変更を加えると、CRTの
特性として大事なR,G,Bの3ビームの有効画面全域
における集中性(コンバージェンス特性)の最適値がず
れるため、ラスタ歪み補正とコンバージェンス特性の最
適化は相互にバランスをとって追い込む必要がある。と
くに、コンピュータ・ディスプレイ用のモニタ装置にお
いては、テレビジョン(TV)用に比べると、水平走査
の周波数が一桁近く高く、またコンバージェンスの許容
ズレ量もTV用の1/3以下が要求される。したがっ
て、この厳しいスペックを満たすために、コンピュータ
・ディスプレイ用のモニタ装置では、歪み補正磁石に僅
かに変更を加えるような設計後の修正を余儀なくされる
ことも多い。
【0008】以上の理由によってラスタ歪み補正磁石の
大きさ、磁界の強さ、取り付け位置などにしばしば変更
が加えられるにもかかわらず、従来の歪み補正磁石は、
たとえば前カバーなどの偏向ヨークの枠体と一体成形さ
れていたため、その磁石の変更があるたびに、前カバー
などの偏向ヨーク枠体を設計し直す必要があった。
【0009】前カバーなどの作製に用いられるプラスチ
ック成形用の金型は、成形部品の大きさの割りに大がか
りで、値段も高く、また作製に時間を要する。このた
め、歪み補正磁石の変更ごとに前カバーなどの偏向ヨー
ク枠体を作り直さなければならないことは、偏向ヨーク
の開発における効率低下およびコスト増大の要因として
無視できないものであった。
【0010】本発明の目的は、歪み補正磁石の変更に際
し極力、開発効率を低下させずに、またコストがかから
ない構造の偏向ヨークを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る偏向ヨーク
は、陰極線管に装着され、陰極線管の電子銃からのビー
ムを偏向させて陰極線管内のパネル面上を繰り返し走査
させる偏向ヨークであって、上記陰極線管のパネル面に
上記ビームを走査して得られた画面の歪みを補正する歪
み補正磁石と、偏向ヨークの外面に着脱可能に取り付け
られ、上記歪み補正磁石を保持するホルダとを有する。
【0012】たとえば、上記偏向ヨークの環状端面をパ
ネル面側で覆う前カバーをさらに有し、上記ホルダは、
係止手段によって上記前カバーに取り付けられている。
また、上記ホルダは、たとえば、上記前カバーの上下の
2か所、あるいは、上記画面の4隅に対応する上記前カ
バーの対角位置4か所に取り付けられている。
【0013】上記係止手段としては、種々の形態が採用
できる。たとえば、上記係止手段は、上記前カバーまた
は上記ホルダの一方と一体に形成され、ホルダを前カバ
ーに押し当てたときに弾性変形し、取り付け後は弾性復
元して先端突状部との間に前カバーまたはホルダの他方
を挟み込む鉤状ヒンジを含む。この場合、上記係止手段
は、前カバーまたは上記ホルダの他方に形成され、上記
鉤状ヒンジの先端突状部が落ち込む係止穴を含む。ま
た、上記鉤状ヒンジは、上記前カバーまたは上記ホルダ
との接合部の一方側に上記先端突状部、他方側に押圧片
を有し、上記押圧片を押したときに上記先端突状部が押
圧方向と反対側に開いて、係止状態が解除されるように
してもよい。さらに、上記係止手段は、上記前カバーま
たは上記ホルダに形成され、ホルダを前カバーに押し当
ててスライドさせることにより互いに係合するレールお
よびガイド溝を含む。この場合、好ましくは、上記レー
ルおよびガイド溝の側面が逆テーパ状に形成されてい
る。
【0014】このように構成される本発明の偏向ヨーク
は、歪み補正磁石が着脱可能なホルダに装着されること
でカセット化されている。たとえば、水平方向の歪みを
矯正する際は前カバーの上下、2箇所に、垂直方向の歪
みを含めて矯正する際は画面の各コーナに対応した4箇
所にホルダが装着可能に設計される。この画面の歪み
(ラスタ歪み)の補正量を変えるために磁石の大きさ、
取り付け位置、磁界の強さを変更するときは、その磁石
に適したホルダを設計し、交換する。したがって、たと
えば前カバーなど、ホルダが装着される偏向ヨーク枠体
そのものは変更の必要がない。なお、係止手段の形態の
うち、とくに押圧片を有する鉤状ヒンジあるいはスライ
ド式の場合は、前カバーを装着したままホルダの着脱が
可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施形態に係る
偏向ヨークの要部構成を示す側面図である。また、図2
は背面から見た前カバーの組み立て図である。この偏向
ヨーク1は、幾つかの樹脂成形部品を組み立ててなる枠
体の内部に、垂直偏向コイル、水平偏向コイルならびに
磁気コアを装着させたものである。
【0016】図3および図4は、この偏向ヨーク1のコ
イルの概略構成を模式的に示す図である。図3では水平
偏向コイル、図4では垂直偏向コイルについて、それぞ
れ正面と側面で示す。本例では何れのコイルもワイヤを
サドル形に巻き取って形成されている。図3に示す水平
偏向コイル2は、偏向ヨークの上下に分離された2つの
サドル形コイル2a,2bからなり、図において符号4
で示しHセパレータと称されるホーン形に樹脂成形され
た枠体の内面に沿って配置されている。つまり、Hセパ
レータ4の内面、径が小さい後端部の外周、再びHセパ
レータ4の内面、径が大きな前端部の外周に沿ってワイ
ヤが巻かれている。水平偏向コイル2によって垂直磁界
EVが発生し、これにより水平方向のビーム走査がなさ
れる。この水平方向のビーム走査の周波数は、たとえ
ば、TV用で15.75kHz、コンピュータ・ディス
プレイ用で48〜120kHzである。
【0017】一方、垂直偏向コイル3は、図4に示すよ
うに、偏向ヨークの左右に分離され、それぞれHセパレ
ータ4の外面、後端部の外周、Hセパレータ4の外面、
前端部の外周に沿って巻かれたワイヤからなる2つのサ
ドル形コイル3a,3bから構成されている。垂直偏向
コイル3によって水平磁界EHが発生し、これにより垂
直方向のビーム走査がなされる。この垂直方向のビーム
走査の周波数は、たとえば、TV用で60Hz、コンピ
ュータ・ディスプレイ用で60〜85Hzである。な
お、走査周波数が低い垂直偏向コイル3は、コイルの捲
線長が短く直流抵抗損失が少ないトロイダル形としても
よい。
【0018】図1の構造において、この垂直偏向コイル
3aの前端の外周捲線部分が外部から視認できる。垂直
偏向コイル3a,3bの外側には、フェライトなどから
なる磁性コア5が配置され、磁性コア5の周囲を、Vセ
パレータと称される窓付きの樹脂枠体6が覆っている。
なお、トロイダル形では、磁気コアの内面と外面に沿っ
てコイルが捲線されることからVセパレータは省略さ
れ、コイルが後端から前端へ、またはその逆に巻かれた
状態で磁気コアが剥き出しとなる場合がある。また、こ
の場合の磁気コアは、コイルごとに2分割されたものを
突き合わせて用いることが多い。
【0019】図1に示すように、セパレータ4,6の後
方端面を覆って後カバー7が取り付けれている。また、
後カバー7の上部から前カバー12の上部にかけて、基
板保護カバー9が取り付けられている。基板保護カバー
9内には、コンバージェンス補正用の基板が設けられて
いる。この基板を用いても電気的にコンバージェンスを
完全に補正することは難しいため、後カバー7内にコン
バージェンス補正用の補助コイルが設けられている。さ
らに、偏向ヨークをCRTへ取り付ける時にコンバージ
ェンス特性を調整するために、フェライトリングからな
るピュリティ磁石10が、後カバーの取り付けフリンジ
の根元に設けられている。この取り付けフリンジは複数
の切り欠きを有し、当該偏向ヨーク1は、この切り欠き
部をバンド11によって締め付けることにより、CRT
ファンネルのネックに固定される。
【0020】一方、水平偏向コイルが一部巻かれたHセ
パレータの環状前面には樹脂製の前カバー12が配置さ
れている。前カバー12は、図2に示すように、取り付
けヒンジ12aを所定間隔ごとに配置させた略リング枠
の形状を有する。前カバー12の周端面に溝を備え、図
1に示すように、その溝内にワイヤが巻かれて画回転補
正コイル13が形成されている。画回転補正コイル13
は、ラスタ全体が地磁気などの影響で傾くのを補正する
ために設けられている。
【0021】本実施形態における前カバー12には、図
1および図2に示すように、その上下に着脱可能にホル
ダ20u,20dが取り付けられ、各ホルダ20u,2
0dにそれぞれ、ラスタ歪み(ピンクッション歪み)補
正用の永久磁石30が保持されている。各ホルダ20
u,20dは、断面L字状の基部21、基部21の垂直
壁から水平底に対し平行に延びた1対のヒンジ22、お
よび止め板部23を有する。止め板部23は、永久磁石
30と面接触し、永久磁石30が上方または下方に外れ
るのを防止する。ヒンジ22の頭部は内側(対向側)に
それぞれ突出し、その突出部の側面と基部21の垂直壁
との間に永久磁石30を矜持するようになっている。こ
れにより、永久磁石30が後方側に外れるのが防止され
る。基部21,ヒンジ22および止め板部23は樹脂に
より一体成形されている。永久磁石30の装着時にヒン
ジ22の頭部を手で外側に開いて弾性変形させ、永久磁
石30を装着した後に手を離すと、ヒンジ22が弾性復
元して永久磁石30を挟み込むようになっている。な
お、永久磁石30の形状に合わせて基部21に落とし溝
を形成してもよい。
【0022】一方、前カバー12側には、ホルダ20
u,20dの基部21の水平底部と面接触するホルダ載
置部12bを有し、このホルダ載置部12bとホルダ2
0uまたは20dに、両者を着脱可能に止める係止手段
が設けられている。
【0023】この係止手段は種々の形態が考えられる
が、ここでは3つの構造例を、上側のホルダにおいて図
示し、以下に説明する。
【0024】図5(A)に第1の係止構造例を示す背面
図を示し、図5(B)に(A)のA−A線沿った断面図
を示す。この係止構造における係止手段は、ホルダの基
部21の底面から下方に突出する鉤状ヒンジ21aと、
前カバーのホルダ載置部12bに設けられ、鉤状ヒンジ
21aが挿入される係止穴12cとからなる。鉤状ヒン
ジ21aはホルダ20uと一体に樹脂成形されている。
鉤状ヒンジ21aは係止穴12cに挿入される際に弾性
変形するか、または一回り大きな挿入穴から挿入された
後、ホルダ全体をスライドさせることにより鉤状ヒンジ
21aの幹部分に対応した小さな径の係止穴12cに導
かれて抜け防止がされる。なお、鉤状ヒンジ21aの配
置および数に限定はない。
【0025】図6に、第2の係止構造例を斜視図で示
す。この係止構造における係止手段は、ホルダの基部2
1の底面に形成されたガイド溝21bと、前カバーのホ
ルダ載置部12bに設けられたレール12dとからな
る。レール12dは前カバー12と一体に樹脂成形され
ている。このレール12dおよびガイド溝21bは、断
面が台形状となっており、係合した状態で抜けないよう
になっている。ホルダ取り付けの際には、ガイド溝21
bの一端とレール12dの他端とを合わせて挿入した
後、ホルダ20uを長手方向にスライドさせる。なお、
上記とは反対に、レールをホルダ側に、カイド溝を前カ
バー側に設けてもよい。
【0026】図7に、第3の係止構造例を斜視図で示
す。この係止構造における係止手段は、ホルダの基部2
1の底面の両短面に1対設けられた板バネ状のヒンジ2
1cからなる。このヒンジ21cは、ホルダ20uと一
体に樹脂成形され、基部21の短側面から一旦下方に延
び、上方に折り返した板バネの形状を有する。この折り
返し下端部分に鉤状の頭部21dを有し、また折り返し
自由端部分が押圧部21eとして幅広に形成されてい
る。ホルダの取り付けまたは取り外しの際に、この押圧
部21eを手で内側に摘むと、鉤状の頭部21dが外側
に開いて係止状態が解除され、ホルダがフリーな状態と
なる。手を離すと鉤状の頭部21dが元に戻って前カバ
ーのホルダ載置部12bの短辺を矜持する。なお、ホル
ダ20uの位置決めのために、ホルダの基部とホルダ載
置部12bとに互いに係合する凹凸を形成しておくとよ
い。
【0027】図8(A)〜(C)は、ホルダ形状の変形
例を示す背面図である。ホルダは、図8(A)に示すよ
うに、その基部21の垂直壁の形状を磁石30に合わた
形としてもよい。図8(B)に示すように、磁石30が
小さければ垂直壁も小さくしてもよい。図8(C)に示
すように、磁石30は複数、たとえば2個設けてもよ
い。さらに、とくに図示しないが、磁石30と基部21
の底部分との間に所定厚のスペーサを介在させるか、基
部21の底自体を所定厚さに設計して、これにより偏向
ヨークの中心軸に対する磁石30の距離を調整したホル
ダの採用も可能である。何れにしても、ホルダの取り付
け構造(底部および係止手段)が標準化されていればよ
く、その他の構造は任意であり、種々の変形が可能であ
る。
【0028】本実施形態に係る偏向ヨーク1では、その
ラスタ歪み補正用の磁石30がホルダ20u,20dで
保持され、コイルおよび磁気コアを収納する枠体(本例
では、前カバー12)に着脱可能に保持される。したが
って、新しく偏向ヨークを開発する際、この歪み補正磁
石30の大きさ、磁界の強さ、および偏向ヨークの中心
軸との距離を変更して歪み補正量を変える必要があると
きに、その磁石30に応じた形状のホルダ20u,20
dを設計するだけでよい。つまり、前カバー12は共用
でき、ホルダ20u,20dの金型を設計するだけでよ
いため、開発コストを低減し、開発時間を節約できる利
点がある。また、係止手段の形態のうち、とくに押圧片
21eを有する鉤状ヒンジ21c(図7)あるいはスラ
イド式(図6)の場合は、前カバー12を装着したまま
ホルダ20u,20dの着脱が可能であることから、開
発段階の試行、製造時の部品変更が容易である。
【0029】
【発明の効果】本実施形態に係る偏向ヨークによれば、
新しく偏向ヨークを開発する際に磁石による走査画面の
歪み補正量を変える場合、前カバーは共用し、ホルダの
金型を設計するだけでよいため、開発コストを低減し、
開発時間を節約できる。ホルダの係止手段の形態のう
ち、とくに押圧片を有する鉤状ヒンジあるいはスライド
式の場合は、前カバーを装着したままホルダの着脱が可
能であることから、開発段階の試行、製造時の部品変更
が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る偏向ヨークの要部構成
を示す側面図である。
【図2】本発明に実施形態に係る偏向ヨークにおける、
背面から見た前カバーの組み立て図である。
【図3】本発明の実施形態に係る偏向ヨークにおける、
水平偏向コイルの概略構成を模式的に示す図である。
【図4】本発明の実施形態に係る偏向ヨークにおける、
垂直偏向コイルの概略構成を模式的に示す図である。
【図5】本発明の実施形態に係る偏向ヨークにおいて、
第1の係止構造例を示す背面図と断面図である。
【図6】本発明の実施形態に係る偏向ヨークにおいて、
第2の係止構造例を示す斜視図である。
【図7】本発明の実施形態に係る偏向ヨークにおいて、
第3の係止構造例を示す斜視図である。
【図8】本発明の実施形態において、ホルダ形状の変形
例を示す背面図である。
【図9】CRT表示装置において、補正前と補正後のラ
スタ歪みを示す図である。
【符号の説明】
1…偏向ヨーク、2,2a,2b…水平変更コイル、
3,3a,3b…垂直変更コイル、4…Hセパレータ、
5…磁気コア、6…Vセパレータ、7…後カバー、9…
基板保護カバー、10…ピュリティ磁石、11…バン
ド、12…前カバー、12a…取り付けヒンジ、12b
…ホルダ載置部、12c…係止穴、12d…レール、2
0u,20d…ホルダ、21…基部、21a…鉤状ヒン
ジ、21b…ガイド溝、21c…バネ板状の鉤状ヒン
ジ、21d…頭部、21e…押圧部、22…ヒンジ、2
3…止め板部、30…永久磁石(歪み補正磁石)。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管に装着され、陰極線管の電子銃か
    らのビームを偏向させて陰極線管内のパネル面上を繰り
    返し走査させる偏向ヨークであって、上記陰極線管のパ
    ネル面に上記ビームを走査して得られた画面の歪みを補
    正する歪み補正磁石と、 偏向ヨークの外面に着脱可能に取り付けられ、上記歪み
    補正磁石を保持するホルダとを有する偏向ヨーク。
  2. 【請求項2】上記偏向ヨークの環状端面をパネル面側で
    覆う前カバーをさらに有し、 上記ホルダは、係止手段によって上記前カバーに取り付
    けられている請求項1に記載の偏向ヨーク。
  3. 【請求項3】上記ホルダは、上記前カバーの上下、2か
    所に取り付けられている請求項2記載の偏向ヨーク。
  4. 【請求項4】上記ホルダは、上記画面の4隅に対応する
    上記前カバーの対角位置4か所に取り付けられている請
    求項2記載の偏向ヨーク。
  5. 【請求項5】上記係止手段は、上記前カバーまたは上記
    ホルダの一方と一体に形成され、ホルダを前カバーに押
    し当てたときに弾性変形し、取り付け後は弾性復元して
    先端突状部との間に前カバーまたはホルダの他方を挟み
    込む鉤状ヒンジを含む請求項2記載の偏向ヨーク。
  6. 【請求項6】上記係止手段は、前カバーまたは上記ホル
    ダの他方に形成され、上記鉤状ヒンジの先端突状部が落
    ち込む係止穴を含む請求項5に記載の偏向ヨーク。
  7. 【請求項7】上記鉤状ヒンジは、上記前カバーまたは上
    記ホルダとの接合部の一方側に上記先端突状部、他方側
    に押圧片を有し、 上記押圧片を押したときに上記先端突状部が押圧方向と
    反対側に開いて、係止状態が解除される請求項5に記載
    の偏向ヨーク。
  8. 【請求項8】上記係止手段は、上記前カバーまたは上記
    ホルダに形成され、ホルダを前カバーに押し当ててスラ
    イドさせることにより互いに係合するレールおよびガイ
    ド溝を含む請求項2に記載の偏向ヨーク。
  9. 【請求項9】上記レールおよびガイド溝は、側面が逆テ
    ーパ状に形成されている請求項8に記載の偏向ヨーク。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030054848A (ko) * 2001-12-26 2003-07-02 삼성전기주식회사 편향 요크

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030054848A (ko) * 2001-12-26 2003-07-02 삼성전기주식회사 편향 요크

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