JPH07105874A - 偏向ヨークの補助コイル - Google Patents
偏向ヨークの補助コイルInfo
- Publication number
- JPH07105874A JPH07105874A JP27485793A JP27485793A JPH07105874A JP H07105874 A JPH07105874 A JP H07105874A JP 27485793 A JP27485793 A JP 27485793A JP 27485793 A JP27485793 A JP 27485793A JP H07105874 A JPH07105874 A JP H07105874A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- core
- auxiliary coil
- deflection yoke
- fixing piece
- coil bobbin
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 補助コイルボビンの中空部からコアが移動す
るのを簡単な手段により防止して、補助コイルの容量、
したがってこれを取り付けた偏向ヨークの性能を一定さ
せることができ、且つ生産性を向上することができる偏
向ヨーク用補助コイルを提供すること。 【構成】 外周にコイル１２を巻回した中空状の補助コ
イルボビン１３と、補助コイルボビンの中空部１５に挿
入されるコア１４とを有する偏向ヨークの補助コイル１
１において、補助コイルボビン１３に挿入されたコア１
４の移動を防止するため補助コイルボビン１３にコア固
定片１６、１７を設けた。
るのを簡単な手段により防止して、補助コイルの容量、
したがってこれを取り付けた偏向ヨークの性能を一定さ
せることができ、且つ生産性を向上することができる偏
向ヨーク用補助コイルを提供すること。 【構成】 外周にコイル１２を巻回した中空状の補助コ
イルボビン１３と、補助コイルボビンの中空部１５に挿
入されるコア１４とを有する偏向ヨークの補助コイル１
１において、補助コイルボビン１３に挿入されたコア１
４の移動を防止するため補助コイルボビン１３にコア固
定片１６、１７を設けた。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は陰極線管の偏向ヨークの
補助コイルに関する。
補助コイルに関する。
【０００２】
【従来の技術】テレビ受像機などの陰極線管すなわちブ
ラウン管には、その後部のネックに内蔵された電子銃か
ら出る電子ビームを垂直方向および水平方向に偏向させ
て画面のすみずみまで正しく画像を送るための偏向ヨー
クがブラウン管のネックとファンネルとの境界部におい
てブラウン管の外周に取り付けられている。この偏向ヨ
ークは通常、ラッパ状に拡がった偏向ヨークボビンの内
側に水平偏向コイルをサドル形に巻回し、該ボビンの外
側に垂直偏向コイル２をサドル形またはトロイダル形に
巻回している。
ラウン管には、その後部のネックに内蔵された電子銃か
ら出る電子ビームを垂直方向および水平方向に偏向させ
て画面のすみずみまで正しく画像を送るための偏向ヨー
クがブラウン管のネックとファンネルとの境界部におい
てブラウン管の外周に取り付けられている。この偏向ヨ
ークは通常、ラッパ状に拡がった偏向ヨークボビンの内
側に水平偏向コイルをサドル形に巻回し、該ボビンの外
側に垂直偏向コイル２をサドル形またはトロイダル形に
巻回している。
【０００３】カラーテレビで画像の縁等がずれて見にく
くなることがしばしば生じている。これは３色の画像の
重ね合わせが悪いために生じたもので、これを改善する
には３本の電子ビームが、画面上のどこに偏向されたと
きでも、スクリーン上で一つに集まるように電子ビーム
を偏向させてコンバーゼンス特性を調整しなければなら
ない。例えばコンバーゼンス特性を調整する方法として
偏向ヨークの水平と垂直の偏向コイルの捲線分布を調整
したり、偏向ヨークのテーパ部内面にフェライトシート
等の画像補正部材を貼付している。また、コンバーゼン
ス特性、特にグリーンガンの感度を向上させるため、偏
向ヨークボビンのネック部にある後部拡大部に、ブラウ
ン管の軸線を挟んで上下対称に又は左右対称に２個又は
４個の補助コイルすなわちＦＣ（フィールドコントロー
ラ）コイルが取り付けられている。また、Ｘｈ補正用の
補助コイルや、Ｙｈ補正用の補助コイル等も取り付けら
れている。
くなることがしばしば生じている。これは３色の画像の
重ね合わせが悪いために生じたもので、これを改善する
には３本の電子ビームが、画面上のどこに偏向されたと
きでも、スクリーン上で一つに集まるように電子ビーム
を偏向させてコンバーゼンス特性を調整しなければなら
ない。例えばコンバーゼンス特性を調整する方法として
偏向ヨークの水平と垂直の偏向コイルの捲線分布を調整
したり、偏向ヨークのテーパ部内面にフェライトシート
等の画像補正部材を貼付している。また、コンバーゼン
ス特性、特にグリーンガンの感度を向上させるため、偏
向ヨークボビンのネック部にある後部拡大部に、ブラウ
ン管の軸線を挟んで上下対称に又は左右対称に２個又は
４個の補助コイルすなわちＦＣ（フィールドコントロー
ラ）コイルが取り付けられている。また、Ｘｈ補正用の
補助コイルや、Ｙｈ補正用の補助コイル等も取り付けら
れている。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】図５は従来の補助コイ
ルの斜視図である。
ルの斜視図である。
【０００５】この補助コイル１はコイル２を巻回する樹
脂製の中空状補助コイルボビン３と、該補助コイルボビ
ン３の中空部に挿入されているコア４で構成され、該補
助コイル１の発生する磁力線をスムースにブラウン管に
導くようになっている。
脂製の中空状補助コイルボビン３と、該補助コイルボビ
ン３の中空部に挿入されているコア４で構成され、該補
助コイル１の発生する磁力線をスムースにブラウン管に
導くようになっている。
【０００６】しかるに、このような構成を有する従来の
補助コイル１において、補助コイル１の製造中、運搬
中、またその偏向ヨークへの組立作業中または組立後
に、補助コイルボビン３の中空部からコア４が移動、ま
たは抜け出し、作業性を低下し、補助コイル１の組立て
にバラツキを生じ、その容量や発生磁界が変化するの
で、これを取り付けた偏向ヨークの性能が一定しないと
いう問題があった。
補助コイル１において、補助コイル１の製造中、運搬
中、またその偏向ヨークへの組立作業中または組立後
に、補助コイルボビン３の中空部からコア４が移動、ま
たは抜け出し、作業性を低下し、補助コイル１の組立て
にバラツキを生じ、その容量や発生磁界が変化するの
で、これを取り付けた偏向ヨークの性能が一定しないと
いう問題があった。
【０００７】これを防止するため、補助コイル１の固定
枠、例えば補助コイル１を収容する凹みを偏向ヨークボ
ビンのネック部にある後部拡大部に設け、コアの移動を
枠壁や凹みの壁により防止するように構成していたが、
この方式は偏向ヨークボビンの構造及び成形を複雑化す
る欠点があった。
枠、例えば補助コイル１を収容する凹みを偏向ヨークボ
ビンのネック部にある後部拡大部に設け、コアの移動を
枠壁や凹みの壁により防止するように構成していたが、
この方式は偏向ヨークボビンの構造及び成形を複雑化す
る欠点があった。
【０００８】本発明は上述の点に鑑みてなされたもの
で、補助コイルボビンの中空部の中でコアが移動するの
を防止する簡単な固定機能を持ち、補助コイルの組立性
を改善し、補助コイルの容量したがってこれを取り付け
た偏向ヨークの性能を一定にすることができる偏向ヨー
ク用補助コイルを提供することを目的とする。
で、補助コイルボビンの中空部の中でコアが移動するの
を防止する簡単な固定機能を持ち、補助コイルの組立性
を改善し、補助コイルの容量したがってこれを取り付け
た偏向ヨークの性能を一定にすることができる偏向ヨー
ク用補助コイルを提供することを目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は外周にコイルを巻回した中空状の補助コイ
ルボビンと、該補助コイルボビンの中空部に挿入される
コアとを有する偏向ヨークの補助コイルにおいて、前記
補助コイルボビンに挿入されたコアの移動を防止するた
め該補助コイルボビンにコア固定片を設けたことを特徴
とする。
め、本発明は外周にコイルを巻回した中空状の補助コイ
ルボビンと、該補助コイルボビンの中空部に挿入される
コアとを有する偏向ヨークの補助コイルにおいて、前記
補助コイルボビンに挿入されたコアの移動を防止するた
め該補助コイルボビンにコア固定片を設けたことを特徴
とする。
【００１０】
【作用】本発明の補助コイルにおいて、補助コイルボビ
ンに設けたコア固定片がコアの移動を防止するので、そ
の容量を一定に保持することができ、且つ補助コイル及
び偏向ヨークの製作組立上の作業効率を向上させる。
ンに設けたコア固定片がコアの移動を防止するので、そ
の容量を一定に保持することができ、且つ補助コイル及
び偏向ヨークの製作組立上の作業効率を向上させる。
【００１１】
【実施例】以下、本発明を図面に示す実施例について説
明する。
明する。
【００１２】図１は本発明の偏向ヨークの補助コイルを
示す図であり、（ａ）は斜視図、（ｂ）はコアを挿入中
の正面図、（ｃ）はコアを挿入した後の正面図である。
示す図であり、（ａ）は斜視図、（ｂ）はコアを挿入中
の正面図、（ｃ）はコアを挿入した後の正面図である。
【００１３】図１に示す本発明の補助コイル１１はコイ
ル１２を巻回した樹脂製の中空状補助コイルボビン１３
と、該補助コイルボビン１３の中空部１５に挿入されて
いるコア１４で構成されている。補助コイルボビン１３
の両端において、コア１４の移動方向に一体的にコア固
定片１６が形成されている。両方のコア固定片１６の先
端に爪１８が形成され、両方の爪の間隔はコア１４の長
さに等しい。なお、このコア固定片１６も樹脂製である
から可撓性を有している。図１（ａ）はコア１４を挿入
していない補助コイルを示している。
ル１２を巻回した樹脂製の中空状補助コイルボビン１３
と、該補助コイルボビン１３の中空部１５に挿入されて
いるコア１４で構成されている。補助コイルボビン１３
の両端において、コア１４の移動方向に一体的にコア固
定片１６が形成されている。両方のコア固定片１６の先
端に爪１８が形成され、両方の爪の間隔はコア１４の長
さに等しい。なお、このコア固定片１６も樹脂製である
から可撓性を有している。図１（ａ）はコア１４を挿入
していない補助コイルを示している。
【００１４】コア１４を補助コイルボビン１３の中空部
１５に挿入するには、先ず図１（ｂ）に示すように片方
のコア固定片１６を持ち上げて撓ませ、コア１４を補助
コイルボビン１３の中空部１５に挿入すると、コア１４
の端部が他方のコア固定片１６の爪１８に接触して停止
する。持ち上げたコア固定片１６が弾力的に元の状態に
復帰し、図１（ｃ）に示すように、コア１４は両方のコ
ア固定片１６の爪１８に挟まれて移動できないように固
定される。
１５に挿入するには、先ず図１（ｂ）に示すように片方
のコア固定片１６を持ち上げて撓ませ、コア１４を補助
コイルボビン１３の中空部１５に挿入すると、コア１４
の端部が他方のコア固定片１６の爪１８に接触して停止
する。持ち上げたコア固定片１６が弾力的に元の状態に
復帰し、図１（ｃ）に示すように、コア１４は両方のコ
ア固定片１６の爪１８に挟まれて移動できないように固
定される。
【００１５】図２は本発明の偏向ヨークの別の実施例の
正面図である。
正面図である。
【００１６】図２の実施例は補助コイルボビン１３の左
側（図２において）のコア固定片１７が図１の実施例の
ものと異なるのみで、その他の点はすべて図１の実施例
と同一である。コア固定片１７はコア固定片１６のよう
な可撓片ではなく、補助コイルボビン１３の端部に一体
成形された有底箱の形状をなしている。コア１４を補助
コイルボビン１３の中空部１５に挿入するとき、コア１
４を図の右方から挿入し、箱状のコア固定片１７の底壁
にコア１４の一端（左端）が接触し、その他端（右端）
をコア固定片１６の爪１８が保持し、そのためコア１４
は移動できないようになる。
側（図２において）のコア固定片１７が図１の実施例の
ものと異なるのみで、その他の点はすべて図１の実施例
と同一である。コア固定片１７はコア固定片１６のよう
な可撓片ではなく、補助コイルボビン１３の端部に一体
成形された有底箱の形状をなしている。コア１４を補助
コイルボビン１３の中空部１５に挿入するとき、コア１
４を図の右方から挿入し、箱状のコア固定片１７の底壁
にコア１４の一端（左端）が接触し、その他端（右端）
をコア固定片１６の爪１８が保持し、そのためコア１４
は移動できないようになる。
【００１７】図３は本発明の偏向ヨークの別の実施例の
正面図である。
正面図である。
【００１８】図３の実施例はコア固定片１６の成形性を
善くするため、左右非対称にした点が図１の実施例のも
のと異なるのみで、その他の点はすべて図１の実施例と
同一である。すなわち、補助コイルボビン１３の左側の
コア固定片１６は上向きに、右側のコア固定片１６は下
向きに成形されている。左右のコア固定片１６の爪１８
でコア１４を移動しないよう固定することができる。
善くするため、左右非対称にした点が図１の実施例のも
のと異なるのみで、その他の点はすべて図１の実施例と
同一である。すなわち、補助コイルボビン１３の左側の
コア固定片１６は上向きに、右側のコア固定片１６は下
向きに成形されている。左右のコア固定片１６の爪１８
でコア１４を移動しないよう固定することができる。
【００１９】図４は本発明の偏向ヨークの別の実施例を
示す図であり、（ａ）は正面図、（ｂ）は平面図であ
る。
示す図であり、（ａ）は正面図、（ｂ）は平面図であ
る。
【００２０】図４の実施例もコア固定片１６の成形性を
善くするため、左右非対称にした点が図１の実施例のも
のと異なるのみで、その他の点はすべて図１の実施例と
同一である。すなわち、図４（ｂ）に示すように、固定
片１６を補助コイルボビン１３の両側にそれぞれ片寄せ
て成形している。片寄せて成形した二つのコア固定片１
６の爪１８でコア１４を移動しないよう固定することが
できる。
善くするため、左右非対称にした点が図１の実施例のも
のと異なるのみで、その他の点はすべて図１の実施例と
同一である。すなわち、図４（ｂ）に示すように、固定
片１６を補助コイルボビン１３の両側にそれぞれ片寄せ
て成形している。片寄せて成形した二つのコア固定片１
６の爪１８でコア１４を移動しないよう固定することが
できる。
【００２１】以上説明したコア固定片１６、１７の形
状、寸法、個数、補助コイルボビン１３上の配置などは
必要に応じ自由に変更することができる。
状、寸法、個数、補助コイルボビン１３上の配置などは
必要に応じ自由に変更することができる。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば外
周にコイルを巻回した中空状の補助コイルボビンと、補
助コイルボビンの中空部に挿入されるコアとを有する偏
向ヨークの補助コイルにおいて、補助コイルボビンに挿
入されたコアの移動を防止するため補助コイルボビンに
コア固定片を設けたので、補助コイルボビンの中空部か
らコアが移動するのを防止して、補助コイルの容量と発
生磁界、したがってこれを取り付けた偏向ヨークの性能
を一定にすることができ、且つ補助コイル製作の作業効
率や偏向ヨーク組立の作業効率を向上することができ
る。
周にコイルを巻回した中空状の補助コイルボビンと、補
助コイルボビンの中空部に挿入されるコアとを有する偏
向ヨークの補助コイルにおいて、補助コイルボビンに挿
入されたコアの移動を防止するため補助コイルボビンに
コア固定片を設けたので、補助コイルボビンの中空部か
らコアが移動するのを防止して、補助コイルの容量と発
生磁界、したがってこれを取り付けた偏向ヨークの性能
を一定にすることができ、且つ補助コイル製作の作業効
率や偏向ヨーク組立の作業効率を向上することができ
る。
【図１】本発明の偏向ヨークの補助コイルを示す図であ
り、（ａ）は斜視図、（ｂ）はコアを挿入中の正面図、
（ｃ）はコアを挿入した後の正面図である。
り、（ａ）は斜視図、（ｂ）はコアを挿入中の正面図、
（ｃ）はコアを挿入した後の正面図である。
【図２】本発明の偏向ヨークの別の実施例の正面図であ
る。
る。
【図３】本発明の偏向ヨークの別の実施例の正面図であ
る。
る。
【図４】本発明の偏向ヨークの別の実施例を示す図であ
り、（ａ）は正面図、（ｂ）は平面図である。
り、（ａ）は正面図、（ｂ）は平面図である。
【図５】従来の補助コイルの斜視図である。
１１ 補助コイル １２ コイル １３ 補助コイルボビン １４ コア １５ 中空部 １６ コア固定片 １７ コア固定片 １８ 爪
Claims (1)
- 【請求項１】 外周にコイルを巻回した中空状の補助コ
イルボビンと、該補助コイルボビンの中空部に挿入され
るコアとを有する偏向ヨークの補助コイルにおいて、前
記補助コイルボビンに挿入されたコアの移動を防止する
ため該補助コイルボビンにコア固定片を設けたことを特
徴とする偏向ヨークの補助コイル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27485793A JPH07105874A (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 偏向ヨークの補助コイル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27485793A JPH07105874A (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 偏向ヨークの補助コイル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07105874A true JPH07105874A (ja) | 1995-04-21 |
Family
ID=17547547
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27485793A Withdrawn JPH07105874A (ja) | 1993-10-06 | 1993-10-06 | 偏向ヨークの補助コイル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07105874A (ja) |
-
1993
- 1993-10-06 JP JP27485793A patent/JPH07105874A/ja not_active Withdrawn
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20001226 |