JPH11153938A - 原稿台移動式電子写真画像形成装置 - Google Patents

原稿台移動式電子写真画像形成装置

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JPH11153938A
JPH11153938A JP9334944A JP33494497A JPH11153938A JP H11153938 A JPH11153938 A JP H11153938A JP 9334944 A JP9334944 A JP 9334944A JP 33494497 A JP33494497 A JP 33494497A JP H11153938 A JPH11153938 A JP H11153938A
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Kazuhiro Kosuge
一弘 小菅
Masashi Ohashi
将志 大橋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロセスカートリッジの着脱などを行うため
の開閉可能な開閉部材が閉まっていないことを使用者が
容易に発見することのできる原稿台移動式電子写真画像
形成装置を提供すること。 【解決手段】 開閉部材12がロック部材24に保持さ
れていない場合に、原稿台19の位置により決定される
開閉部材12の開き角度が、開閉部材12が原稿台19
で完全に覆われているときの所定のホームポジションに
位置するときの開き角度と、原稿台19が走査露光の反
転位置Dに存在するときの開き角度の、該2つの開き角
度の範囲内で検知手段Sが開閉部材12が開き状態にあ
ることを検知して動作し電源が切断される構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロセスカートリ
ッジを着脱可能な電子写真画像形成装置に関するもので
ある。より詳しくは、プロセスカートリッジを着脱可能
な原稿台移動式の電子写真画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】ここで、電子写真画像形成装置とは、電子
写真画像形成プロセスを用いて、記録媒体に画像を形成
するものである。そして、電子写真画像形成装置として
は、電子写真複写機、電子写真プリンタ(例えばレーザ
ービームプリンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ
装置及びワードプロセッサ等が含まれる。
【0003】ここで、プロセスカートリッジは、使用者
自身によって電子写真画像形成装置本体に対する着脱を
行うことができるから、電子写真画像形成装置本体のメ
ンテナンスを容易に行うことができる。
【0004】
【従来の技術】従来より、電子写真複写機等の電子写真
画像形成装置において、その使用が長時間に及ぶと、電
子写真感光体ドラムの交換、現像器の交換、または現像
剤であるトナーの補給、帯電器の清掃、廃トナーが溜ま
ったクリーニング容器の交換、その他、電子写真感光体
ドラム周りの調整が必要であった。
【0005】そこで、従来、電子写真画像形成プロセス
を用いた電子写真画像形成装置においては、電子写真感
光体ドラム及びそれに作用するプロセス手段を一体的に
カートリッジ化して、このカートリッジを電子写真画像
形成装置本体に着脱可能とするプロセスカートリッジ方
式が採用されている。この方式によれば、電子写真画像
形成装置のメンテナンスをユーザー自身で行うことがで
きるので、格段に操作性を向上させることができた。そ
こで、このプロセスカートリッジ方式は電子写真画像形
成装置において広く用いられている。
【0006】このような電子写真画像形成装置として、
画像形成装置本体に対して原稿台を移動させて記録媒体
に画像を形成する原稿台移動式電子写真画像形成装置が
ある。この原稿台移動式電子写真画像形成装置において
は、原稿台下方の画像形成装置本体上部に上枠カバーを
開閉可能に設け、この上枠カバーを開くことでプロセス
カートリッジの着脱、或いは記録媒体のジャム処理など
を行うことができるように構成してある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
を更に発展させたものであり、その主要な目的は、プロ
セスカートリッジの着脱などを行うための開閉可能な開
閉部材が閉まっていないことを使用者が容易に発見する
ことのできる原稿台移動式電子写真画像形成装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の構成を
特徴とする原稿台移動式電子写真画像形成装置である。
【0009】〔1〕:画像形成装置本体上部において開
閉可能な開閉部材と、この開閉部材を含む前記画像形成
装置本体上方に配設される移動可能な原稿台と、前記開
閉部材を開方向に回動させる付勢手段と、前記開閉部材
を前記画像形成装置本体に保持するロック手段と、前記
開閉部材の開閉の検知手段と、を有する原稿台移動式電
子写真画像形成装置において、前記開閉部材が前記ロッ
ク部材に保持されていない場合に、前記原稿台の位置に
より決定される前記開閉部材の開き角度が、前記開閉部
材が前記原稿台で完全に覆われている所定のホームポジ
ションに位置するときの開き角度と、前記原稿台が走査
露光の反転位置に存在するときの開き角度の、該2つの
開き角度の範囲内で前記検知手段が前記開閉部材が開き
状態にあることを検知して動作し電源が切断されること
を特徴とする原稿台移動式電子写真画像形成装置。
【0010】〔2〕:前記開閉部材の開閉の前記検知手
段は前記画像形成装置本体の他の開閉部材の開閉にも兼
用されることを特徴とする上記〔1〕の原稿台移動式電
子写真画像形成装置。
【0011】〔3〕:前記原稿台移動式電子写真画像形
成装置はさらに記録媒体を搬送するための搬送手段を有
し、前記開閉部材の開閉の前記検知手段の動作による電
源の切断は前記記録媒体の先端が前記搬送手段の有する
レジストローラー対に到達する前に行われることを特徴
とする上記〔1〕又は〔2〕の原稿台移動式電子写真画
像形成装置。
【0012】〔4〕:前記原稿台移動式電子写真画像形
成装置はさらに記録媒体を搬送するための搬送手段を有
し、前記原稿台が前記ホームポジションから前記開閉部
材の開閉の前記検知手段の前記動作時の位置まで移動す
るのに要する時間が前記記録媒体の先端が前記搬送手段
の有する給紙ローラーからレージストローラー対に到達
するのに要する時間より短いことを特徴とする上記
〔1〕又は〔2〕の原稿台移動式電子写真画像形成装
置。
【0013】〔5〕:前記原稿台移動式電子写真画像形
成装置はさらに記録媒体を搬送するための搬送手段を有
し、前記原稿台の前記ホームポジションから前記開閉部
材の開閉の前記検知手段の前記動作時の位置までの距離
が前記搬送手段の有する給紙ローラーとレジストローラ
ー対との距離よりも長いことを特徴とする上記〔1〕又
は〔2〕の原稿台移動式電子写真画像形成装置。
【0014】〔6〕:前記画像形成装置本体上部におい
て開閉可能な開閉部材は電子写真感光体とこれに作用す
るプロセス手段とを有するプロセスカートリッジを前記
画像形成装置本体に対して着脱するための開閉部材であ
ることを特徴とする上記〔1〕乃至〔5〕の何れかの原
稿台移動式電子写真画像形成装置。
【0015】〔作用〕本発明に係る原稿台移動式電子写
真画像形成装置は、開閉部材がロック部材に保持されて
いない場合、開閉部材を開方向に回動させる付勢手段に
よって開閉部材の開口量が原稿台の移動に伴い増加す
る。そして原稿台の位置により決定される開閉部材の開
き角度が、開閉部材が原稿台で完全に覆われているとき
の所定のホームポジションに位置するときの開き角度
と、原稿台が走査露光の反転位置に存在するときの開き
角度の、該2つの開き角度の範囲内で検知手段が開閉部
材が開き状態にあることを検知して動作し電源が切断さ
れる。これにより使用者はプロセスカートリッジの着脱
などを行うための開閉可能な開閉部材が閉まっていない
ことを容易に発見することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】〔発明の実施の形態の説明〕次に
本発明に係る実施の形態を図面を参照して説明する。原
稿台移動式電子写真画像形成装置の実施の形態として原
稿台移動式複写機について説明する。以下の説明におい
て、プロセスカートリッジの短手方向とは、プロセスカ
ートリッジを画像形成装置本体としての複写機本体へ着
脱する方向と交差する方向(略直交する方向)であり、
記録媒体の搬送方向と一致している。またプロセスカー
トリッジの長手方向とは、プロセスカートリッジを画像
形成装置本体としての複写機本体へ着脱する方向であ
り、記録媒体の表面と平行であり、且つ、記録媒体の搬
送方向と交差(略直交)する方向である。
【0017】以下、図1乃至図3を用いて、本発明の実
施の形態に係る原稿台移動式複写機について説明する。
図1は本実施の形態を適用した原稿台移動式電子写真画
像形成装置としての原稿台移動式複写機の側断面図、図
2はプロセスカートリッジの側断面図である。図3は上
枠カバーと排紙トレーを開放した状態の原稿台移動式複
写機の側断面図である。
【0018】I.原稿台移動式複写機の概要構成 まず、図1を用いて、本発明の実施の形態を適用する原
稿台移動式電子写真画像形成装置としての原稿台移動式
複写機について説明する。また図2にプロセスカートリ
ッジ2の側断面図を示す。
【0019】この原稿台移動式複写機は、図1に示すよ
うに、電子写真画像形成プロセスによって記録媒体(例
えば、記録紙、OHPシート、布等)に画像を形成する
ものである。そして開閉部材である上枠カバー12を電
子写真画像形成装置本体としての複写機本体1の上部に
有し、他の開閉部材である排紙ドア20を該複写機本体
1の一側部(左側部)に有する。そして図3に示すよう
に、上枠カバー12は電子写真感光体としてのドラム形
状の感光体ドラム14を一体化したプロセスカートリッ
ジ5の収納及び記録媒体のジャム処理のために開閉可能
となっており、また排紙ドア20は排紙・定着部での記
録媒体のジャム処理のために開閉可能になっている。こ
れにより誰でも簡単にジャム処理、プロセスカートリッ
ジ5の交換等を行う事ができるようになっている。また
原稿を載せるための原稿台19は前記上枠カバー12の
上方に配置されている。この原稿台19は複写機本体1
内の駆動モータ(不図示)の駆動力により図1に示すA
方向及びB方向に移動されるように構成してある。な
お、前記上枠カバー12及び排紙ドア20の開閉機構に
ついては後述する。
【0020】本実施の形態に係る原稿台移動式複写機
は、給紙トレイ10上の記録媒体であるシート材(以下
「シート」という。)Pを給紙ローラ11により1枚分
離してレジストローラー対13に送り込む。この時レジ
ストローラー対13は停止しており、シートPは斜行修
正のためのループを先端に形成する。そして上枠カバー
12の上方に往復動可能に配置された原稿台19はこの
時までに、図1に示す矢印A方向に移動しており、原稿
台19内に在る原稿(不図示)の先端がプロセスカート
リッジ5に一体化された電子写真感光体としてのドラム
形状の感光体ドラム14の露光部分に走査される寸前の
反転位置D(走査露光の反転位置(図1参照))で停止
している。
【0021】次に原稿台19は前記反転位置Dから図1
に示す矢印B方向に動きだし、プロセスカートリッジ5
の感光体ドラム14への露光が開始される。即ち、帯電
手段6によって感光体ドラム14に帯電を行い、次いで
この感光体ドラム14に光学手段3から画像情報に応じ
たレーザ光を照射して前記感光体ドラム14に画像情報
に応じた画像(潜像)を形成する。そしてその露光開始
のタイミングを不図示のセンサーで検知し、画像先端が
一致するようにレジストローラー対13のクラッチ(不
図示)を複写機本体1に内蔵されている制御部(不図
示)で制御し、シートPをスタートさせる。
【0022】そしてプロセスカートリッジ5の有する感
光体ドラム14上に露光された画像(潜像)を現像ロー
ラ8aによって現像剤(以下「トナー」という。)で現
像してトナー像を形成(顕像化)する。次いでプロセス
カートリッジ5の感光体ドラム14に形成したトナー像
を転写手段としての転写ローラ4に電圧を印加すること
によってシートPに転写する。その後トナー像の転写を
受けたシートPを搬送ガイド15を介して定着手段とし
ての定着器16へと搬送する。この定着器16は駆動ロ
ーラ16aと、ヒータ16bを内蔵すると共に支持体1
6cによって回転可能に支持された筒状シートで構成し
た定着回転体16dとを有する。そして通過するシート
Pに熱及び圧力を印加して転写トナー像を定着する。そ
してこのシートPを排紙ローラー18で搬送し、排紙ト
レイ23へと排出する。
【0023】なお、本実施の形態においては、給紙ロー
ラ11、レジストローラー対13、搬送ガイド15、排
紙ローラー18によって搬送手段2を構成している。ま
た光学手段3は光源としての発光ダイオード3aの他に
レンズ及び反射ミラー(何れも図示せず)などを有す
る。
【0024】II.プロセスカートリッジの構成 前記プロセスカートリッジ5は電子写真感光体とこれに
作用する少なくとも1つのプロセス手段を一体化したも
のである。ここでプロセス手段としては、例えば電子写
真感光体を帯電させる帯電手段、電子写真感光体に形成
された潜像を現像するための現像手段、電子写真感光体
表面に残留するトナーをクリーニングするためのクリー
ニング手段等がある。
【0025】本実施の形態のプロセスカートリッジ5
は、図2に示すように、感光層を有する電子写真感光体
である感光体ドラム14を回転し、その表面を帯電手段
である帯電ローラ6への電圧印加によって一様に帯電す
る。次いで図1に示す光学手段3からの画像情報に応じ
たレーザ光を後述する露光開口部5eを介して感光体ド
ラム14へ照射して潜像を形成する。そしてこの潜像を
トナーを用いて現像手段8によって現像する。即ち、帯
電ローラ6は、感光体ドラム14に従動回転する。ま
た、現像手段8は、感光体ドラム14の現像領域へトナ
ーを供給して、感光体ドラム14に形成された潜像を現
像する。
【0026】ここで、現像手段8は、固定磁石を内蔵し
た現像回転体である現像ローラ8aを回転させると共
に、現像ブレード8bによって現像剤収納容器のトナー
収納部7a内のトナーに摩擦帯電電荷を付与したトナー
層を現像ローラ8aの表面に形成し、そのトナーを感光
体ドラム14の現像領域へ供給する。そして、そのトナ
ーを前記潜像に応じて感光体ドラム14へ転移させるこ
とによってトナー像を形成して可視像化する。ここで現
像ブレード8bは、現像ローラ8aの周面のトナー量を
規定すると共に摩擦帯電電荷を付与するものである。
【0027】そして図1に示す転写ローラ4に前記トナ
ー像と逆極性の電圧を印加して、感光体ドラム14に形
成されたトナー像をシートPに転写した後に、クリーニ
ング手段9によって感光体ドラム14上の残留トナーを
除去する。ここでクリーニング手段9は、感光体ドラム
14に当接して設けられた弾性クリーニングブレード9
aによって感光体ドラム14に残留したトナーを掻き落
として廃トナー溜め9bへ集める。
【0028】ここでプロセスカートリッジ5は、トナー
を収納するトナー収納部7aを有するトナー枠体7fと
現像ローラ8a等の現像手段8を保持する現像枠体8f
とを一体的に溶着(本実施の形態では超音波溶着)して
第二枠体としての現像ユニットU2を構成している。ま
た感光体ドラム14、クリーニングブレード9a等のク
リーニング手段9及び帯電ローラ6をクリーニング枠体
9fに取り付けた第一枠体としてのクリーニングユニッ
トU1を構成している。そして現像ユニットU2とクリ
ーニングユニットU1とを結合して構成したカートリッ
ジ枠体としてのハウジング内に前記感光体ドラム14、
帯電ローラ6、現像手段8及びクリーニング手段9等を
収納してカートリッジ化したものである。そしてこのプ
ロセスカートリッジ5は操作者によって複写機本体1の
上枠カバー12に着脱可能である。
【0029】このプロセスカートリッジ5には画像情報
に応じたレーザ光を感光体ドラム14へ照射するための
露光開口部5a及び感光体ドラム14をシートPに対向
するための転写開口部5bが設けてある。詳しくは、露
光開口部5aはクリーニング枠体9fに設けられてお
り、また、転写開口部5bは現像枠体8fとクリーニン
グ枠体9fとの間に構成される。そしてプロセスカート
リッジ5を複写機本体1から取り外したときに感光体ド
ラム14を覆い、これを長時間光に晒される、或いは異
物との接触等から保護するドラムシャッタ部材14sを
二点鎖線にて示す回動可能なリンク部材14s1を介し
てクリーニング枠体9fに取り付けている。このドラム
シャッタ部材14sは、プロセスカートリッジ5を複写
機本体1の上枠カバー12に装着したとき、リンク部材
14s1の回動により感光体ドラム14の下方からクリ
ーニング枠体9fの先端側に退避して転写開口部5bを
開放するように構成してある。
【0030】III.上枠カバーの開閉機構の構成 前記上枠カバー12は、図1及び図4に示すように、プ
ロセスカートリッジ5の短手方向においてクリーニング
枠体9f側の上端部が支軸25により複写機本体1に開
閉可能に軸支されている。そして上枠カバー12はその
支軸25と反対側の開放端側に係止段部12aを有し、
該係止段部12aに上枠カバー12のロック手段として
のフック24が係止することによって複写機本体1に固
定される。
【0031】フック24は、上枠カバー12の開放端側
において複写機本体1のトップカバー1aの凹部1b内
に設けられている。前記フック24は、平板状の押圧部
24aと、該押圧部24aの反対側に設けられて上枠カ
バー12の係止段部12aに係合する掛止め部24b
と、該掛止め部24bの下方に設けられた脚部24cと
を一体に有し、該脚部24cが軸24c1により複写機
本体1に回動自在に軸支され、該押圧部24aが前記凹
部1b内に弾装された圧縮コイルばね24dにより常に
上方に付勢されている。
【0032】しかして、ジャム処理やプロセスカートリ
ッジ交換等により上枠カバー12を開放する場合には、
図3に示すように、最初に原稿台19を上枠カバー12
の回転中心となる支軸25よりも後方側(図3の左側)
の位置まで移動する。次に、図4に示すように、フック
24の押圧部24aを圧縮コイルばね24dの付勢力に
抗して下方に押すことで、フック24が図4にて二点鎖
線で示す如く軸24c1を中心に時計回り方向に回動し
て、掛止め部24bが上枠カバー12の係止段部12a
から外れる。これによってフック24による上枠カバー
12の固定が解除される。こうしてフック24による固
定が解除された上枠カバー12は、図1に示すように、
レジストローラー対13の軸13aを回転中心として回
動する上枠解除アーム17aと上枠解除アーム17aを
押し上げる方向に作用する上枠解除バネ17bにより上
述の支軸25を中心として複写機本体1の上方に向けて
反時計回り方向に回動する。即ち、上枠解除アーム17
aは、図1に示すように、上枠解除バネ17bの付勢力
により上枠カバー12の被圧接部12bに圧接されてお
り、フック24による上枠カバー12の固定が解除され
ることで、上枠解除アーム17aが上枠解除バネ17b
の付勢力で上枠カバー12を押し上げて支軸25を中心
に複写機本体1の上方に向けて反時計回り方向に回動さ
せる。従って、上枠解除アーム17aと上枠解除バネ1
7bは上枠カバー12を開方向に回動させる付勢手段1
7を構成している。
【0033】本実施の形態では、ジャム処理やプロセス
カートリッジ交換等を行う場合、上枠カバー12を例え
ば図3に示すように複写機本体1のトップカバー1aと
略直交する角度(略90°)位置まで引き起こす。そし
て上枠カバー12を引き起こすことで複写機本体1に形
成される開口WよりシートPのジャム処理を行うことが
できる。また上枠カバー12に対してプロセスカートリ
ッジを図3の本体正面方向に引き出して新たなプロセス
カートリッジを上枠カバー12に装着することでプロセ
スカートリッジ交換を行うことができる。従って、上枠
カバー12にはプロセスカートリッジ5の長手方向の両
側にプロセスカートリッジ5を装着するためのカートリ
ッジ装着手段としてのガイド部材12cが設けられてい
る。
【0034】IV.排紙ドアの開閉機構の構成 前記排紙ドア20は、図1及び図5に示すように、プロ
セスカートリッジ5の長手方向においてその下端部が支
軸20aにより複写機本体1に開閉可能に軸支されてい
る。前記排紙ドア20の内側(複写機本体1側)には排
紙ドアフック26が設けられている。この排紙ドアフッ
ク26は、排紙ドア20の上端部20bに開設した穴2
0b1に押圧部26aが摺動自在に嵌め込まれており、
また該押圧部26aに続いて下方に延びる基部26bが
排紙ドア20の内側下部に設けた支持部材20cに摺動
自在に嵌め込まれている。前記基部26bには複写機本
体1のトップカバー1aの掛止め突部1cに係止する係
止突部26b1が設けられている(図5参照)。そして
排紙ドアフック26は係止突部26b1が複写機本体1
の掛止め突部1cに係止するように排紙ドア20の内側
下部でプロセスカートリッジ5の長手方向に配したコイ
ルばね26cにより常に上方に付勢されている。これに
より排紙ドア20は複写機本体1のトップカバー1aの
掛止め突部1cに固定されている。
【0035】しかして、ジャム処理等により排紙ドア2
0を開放する場合には、図5に示すように、排紙ドアフ
ック26の押圧部26aをコイルばね26cの付勢力に
抗して下方に押すことで係止突部26b1が複写機本体
1の掛止め突部1cから外れる。これによって複写機本
体1の掛止め突部1cによる排紙ドア20の固定が解除
される。こうしてフック24による固定が解除されるこ
とにより排紙ドア20を図5にて二点鎖線で示すように
複写機本体1に対して開くことができる(図3参照)。
【0036】V.複写機本体のスイッチ構成 本実施の形態に係る原稿台移動式複写機は、複写機本体
1の操作部(図示せず)に複写機自体の電源のON/O
FFに使用するメインスイッチキー(不図示)が設けら
れている。また複写機本体1内には、図1に示すよう
に、上枠カバー12の開放端側の近傍に該上枠カバー1
2の開閉に連動してON/OFFする第1のスイッチ2
2−1を設け、また定着器16上方の支持部材1dに排
紙ドア20の開閉に連動してON/OFFする第2のス
イッチ22−2を設けている。そして第1のスイッチ2
2−1及び第2のスイッチ22−2が両方共ONの場合
にのみ、メインスイッチキーにより電源をONすること
ができるようなスイッチ構成になっている。即ち、第1
のスイッチ22−1、第2のスイッチ22−2のどちら
か一方でもOFFの状態であればメインスイッチキーを
押しても電源は入らない。これはプロセスカートリッジ
の交換、ジャム処理等を行うために使用者が前記上枠カ
バー12を開放しても複写機の電源が切れない場合、使
用者が転写帯電器(転写ローラ4)の高圧接点等に直接
触る可能性があることを考慮しての安全対策であり、ま
た同様にジャム処理のために排紙ドア20を開放した場
合も使用者が定着器16に触れる可能性があることを考
慮しての安全対策である。
【0037】VI.上枠カバー閉め忘れ検知のためのス
イッチ機構の構成 ところで、前述したように、使用者がプロセスカートリ
ッジ5の交換、シートPのジャム処理等を行う場合に
は、まず原稿台19を図3に示すように複写機本体1の
左側によせ上記上枠カバー12の上部を露出させた後、
フック24を押して上枠カバー12の開放を行う。プロ
セスカートリッジの交換、ジャム処理等の作業が終わる
と、上枠カバー12をフック24で固定される位置まで
閉め、次に原稿台19を複写機本体1の中央(ホームポ
ジション(図1に示す状態))に移動した後、メインス
イッチキーを入れる。このとき、使用者が上枠カバー1
2をフック24による固定位置まで閉めないままで原稿
台19を複写機本体1の中央に戻した場合には、前記上
枠カバー12の開閉に連動して動作するスイッチ22−
1は切れたままであり、複写機本体1のメインスイッチ
キーを押しても電源が入らないばかりでなく、使用者に
は上枠カバー12が原稿台19に覆われているために上
枠カバー12の閉め忘れを目視出来なくなり、電源の入
らない原因がわかり難く、使用者が故障と間違えてしま
うことが懸念される。
【0038】そこで、本実施の形態では、図1に示すよ
うに、上枠カバー12の開閉に連動するスイッチ22−
1とこれをON/OFFするドアスイッチバネ21−1
とで前記上枠カバーを検知する検知手段としてのON/
OFF機構(以下、「スイッチ機構」という。)Sを構
成し、使用者が上枠カバー12を閉め忘れた場合に、該
スイッチ機構Sを利用して図1に示す原稿台19のA方
向への移動に従って増える上枠カバー12の開放量に応
じて複写機本体1の電源を切断することにより、原稿台
19が停止した状態で上枠カバー12の開放を使用者に
発見させるようにしている。
【0039】次に、図1及び図6を用いて、前記スイッ
チ機構Sの構成を説明する。
【0040】前記スイッチ機構Sのドアスイッチバネ2
1−1は、図1及び図6に示すように、フック24の下
方で複写機本体1に軸21−1aにより回動可能に軸支
されている。そして上枠カバー12側に該上枠カバー1
2の押圧突部12dにより押圧される被押圧部21−1
bを有し、スイッチ22−1側に該スイッチ22−1の
押込み部22−1aを押すためのバネ部22−1cを有
する。なお、押込み部22−1aはスイッチ22−1内
に出没可能に弾装されている。
【0041】次に、前記スイッチ機構Sの作用を説明す
る。
【0042】通常、上枠カバー12はフック24により
保持されて図1の位置に固定されている。この時、ドア
スイッチバネ21−1の被押圧部21−1bは上枠カバ
ー12の押圧突部12dにより下方に押されている。従
って、ドアスイッチバネ21−1のバネ部21−1cの
先端位置はスイッチ22−1がON状態になる押切り位
置Gに位置している(図6の(b)参照)。
【0043】そしてシートPのジャム処理、プロセスカ
ートリッジ5の交換等により上枠カバー14を開放する
場合には、前述したように、最初に原稿台19を図3の
位置に移動しフック24を下方に押す(図4参照)。フ
ック24による固定が解除された上枠カバー12は、図
1に示すレジストローラー対13の軸13aを回転中心
として回動する上枠解除アーム17aと該上枠解除アー
ム17aを押し上げる方向に作用する上枠解除バネ17
bにより支軸25を回転中心として複写機本体1の上方
に反時計回りに回動する。この時、図6の(a)に示す
ように、上枠カバー12の反時計回りへの回動に伴いド
アスイッチバネ21−1の被押圧部21−1bが該上枠
カバー12の押圧突部12dから離れるので、ドアスイ
ッチバネ21−1がスイッチ22−1の押込み部22−
1aの反力により図6の(b)に示す状態から時計回り
に回動してスイッチ22−1はOFF状態となる。この
時のドアスイッチバネ21−1のバネ部21−1cの先
端位置はスイッチ22−1の押込み部22−1aの自由
位置Hに位置する(図6の(a)参照)。またスイッチ
22−1の押込み部22−1aの先端位置が該スイッチ
22−1のON/OFFの境界位置F(図6の(c)参
照)の時の上枠カバー12の開放量はX(図7参照)で
ある。この開放量Xは、原稿台19が図1に示す前記反
転位置Dより右方の位置にある状態で上枠カバー12が
開放でき得る量にあたる。
【0044】前記ジャム処理作業終了後は上枠カバー1
2をフック24により固定される位置まで押し下げ、原
稿台19を図3の位置から図1に示す位置に、即ち、前
記上枠カバー12が原稿台19で完全に覆われる所定の
ホームポジションの位置まで戻す。上枠カバー12が図
1に示す位置まで戻ると、ドアスイッチバネ21−1の
被押圧部21−1bが図6の(b)に示すように上枠カ
バー12の押圧突部12dにより下方に押圧されてスイ
ッチ22−1はON状態となる。これにより不図示のメ
インスイッチキーを押すことで複写機本体1の電源をO
Nすることができる。
【0045】ここでジャム処理、プロセスカートリッジ
交換等の作業終了後に、上枠カバー12をフック24に
よりロックする位置まで閉めないままで原稿台19を図
3に示す位置から図1に示す位置(ホームポジション)
まで戻した場合でも、上枠カバー12はフック24によ
りロックはされていないが、原稿台19により上枠カバ
ー12の回動が制限されることでドアスイッチバネ21
−1の回動量も決定される。この時の上枠カバー12の
複写機本体1のトップカバー1aに対する開き角度はθ
1である。またこの時ドアスイッチバネ21−1は、バ
ネ部22−1cの先端位置がスイッチ22−1のON/
OFF境界位置F(図6の(c)参照)とスイッチ22
−1をON状態にする押切り位置G(図6の(b)参
照)との間に位置するように動作する(図8の(a)参
照)。よってスイッチ22−1はON状態となる。よっ
て不図示のメインスイッチキーを押すと複写機本体1の
電源をONすることができる。
【0046】この状態で不図示のコピースタートキーを
押しコピーを初めると、原稿台19は図1に示すA方向
に移動する。この時上枠カバー12は原稿台19の移動
により前記上枠解除アーム17aによって徐々に押し上
げられ、それに連動してドアスイッチバネ21−1が回
動する。そして上枠カバー12の開口量が図7に示す開
放量Xに達するとドアスイッチバネ21−1のバネ部2
2−1cの先端は前記スイッチ22−1のON/OFF
境界位置F(図6の(c)参照)に達し複写機の電源が
切れる。この時原稿台19は図1に示す前記反転位置D
より右方の位置E(図7参照)にある。またこの時の前
記上枠カバー12の複写機本体1のトップカバー1aに
対する開き角度はθ2(θ2>θ1)である(図8の
(b)参照)。この状態では上枠カバー12が開放して
いるのを使用者が目視できるので、使用者は電源が切れ
コピーが途中でストップした原因が上枠カバー12の閉
め忘れであることを容易に発見できる。
【0047】本実施の形態に係る原稿台移動式複写機で
は、上枠カバー12がフック24に保持されていない場
合に、原稿台19の位置により決定される前記上枠カバ
ー12の開き角度が、前記上枠カバー12が原稿台19
で完全に覆われているときのホームポジションに位置す
るときの開き角度θ1と、原稿台19が走査露光の反転
位置Dに存在するときの開き角度θ2の、該2つの開き
角度θ1,θ2の範囲内で前記スイッチ機構S1が上枠
カバー12が開き状態にあることを検知して動作し電源
が切断されるのである。そしてこの時原稿台19が図1
に示す前記反転位置Dより右方の位置E(図7参照)に
あるので、上枠カバー12が開放しているのを使用者が
目視でき、使用者は電源が切れコピーが途中でストップ
した原因が上枠カバー12の閉め忘れであることが判
る。
【0048】従って、プロセスカートリッジ交換やジャ
ム処理のため上枠カバーを開放した後、閉め忘れたまま
原稿台を元の位置に戻した場合でも、使用者は上枠カバ
ーが開放していることを容易に発見する事ができ、複写
機の故障と間違えるのを防ぐことができる。
【0049】また本実施の形態に係る原稿台移動式複写
機では、原稿台19の図1に示すホームポジションから
前記スイッチ機構Sが動作して電源が切断される原稿台
19の位置Eまでの距離L1が、給紙ローラー11とレ
ジストローラー対13との距離L2より、長く構成して
ある(図7参照)が、原稿台19のA方向移動時の速度
Va(図1参照)をB方向移動時の速度Vb(=シート
Pの搬送速度)より速くすることにより、L1/Va<
L2/Vbを満たし、原稿台19が図1に示すホームポ
ジションから前記スイッチ機構Sが動作して電源が切断
される原稿台19の位置(停止位置)Eまで移動するの
に要する時間が、複写されるシートPの先端が給紙ロー
ラー11からレジストローラー対13に到達するのに要
する時間より、短くなるように構成している。これによ
り原稿台19が前記位置E(図7参照)で停止している
上記状態では給紙ローラー11により給紙されたシート
Pの先端位置は給紙ローラー11とレジストローラー対
13の間であり転写されていないため、シートPはジャ
ム処理後再度使用することができる。換言すれば、原稿
台19が前記位置Eで停止している上枠カバー12の開
き状態でのスイッチ機構S1の動作による電源の切断は
シートPの先端がレジストローラー対13に到達する前
に行われるので、シートPがレジストローラー対13の
ニップ部に挟まれることがなく、よってシートPのジャ
ム処理を簡単に行える上、そのシートPはジャム処理後
再度使用することができる。
【0050】また本実施の形態ではシート搬送路の短縮
による装置の小型化とプロダクティビティ向上のため原
稿台19の速度をVa>Vbとして、前記距離L1>L
2となる構成をとっているが、原稿台19のA方向移動
時の速度とB方向移動時の速度が等しい(Va=Vb)
構成の場合には、原稿台19がホームポジションから前
記位置Eまで移動するのに要する時間が複写されるシー
トPの先端が給紙ローラー11からレジストローラー対
13に到達するのに要する時間より短くなるようにする
ために、前記距離L1とL2の関係はL1<L2でなけ
ればならない。
【0051】VII.上枠カバー閉め忘れ検知のための
他のスイッチ機構の構成 次に、図9乃至図12を用いて、前記上枠カバー12の
開閉に連動して前述の如く動作する前記スイッチ機構S
を他の開閉部材である排紙ドア20の開閉にも兼用する
例について説明する。
【0052】図9は上枠カバー、排紙ドアが両方とも閉
まっているときのスイッチ機構Sの動作状態を示す平面
図、図10は上枠カバーが開き、排紙ドアが閉まってい
るときのスイッチ機構Sの動作状態を示す平面図、図1
1は上枠カバーが閉じ、排紙ドアが開いているときのス
イッチ機構Sの動作状態を示す平面図、図12は上枠カ
バーとリンク機構の接触部を示す側面図である。
【0053】前記スイッチ機構Sは、図1に示す定着器
16上の保持部材1dに取り付けた第2のスイッチ22
−2とこれをON/OFFする排紙ドアスイッチバネ
(以下、「ドアスイッチバネ」という。)30とで構成
することができる(図9乃至11参照)。前記スイッチ
機構Sのドアスイッチバネ30は、図9に示すように、
保持部材1dに立設したリンク軸42に後述するリンク
機構SLの第1のリンク31上で回転可能に取り付けら
れている。そしてスイッチ22−2側に該スイッチ22
−2の押込み部22−2a(図10参照)を押すための
バネ部30aを有する。なお、押込み部22−2aはス
イッチ22−2内に出没可能に弾装されている。
【0054】また前記保持部材1dには上枠カバー12
の開閉をスイッチ機構Sのドアスイッチバネ30に伝え
るためのリンク機構SLを設けている。前記リンク機構
SLは、図9に示すように、スイッチ機構S側に配した
第1のリンク31と上枠カバー12のガイド部材12c
に設けた接触部12c1側に配した第2のリンク32と
を有する。前記第1のリンク31は、ドアスイッチバネ
30の軸42を有し該軸42と平行して保持部材1dに
立設された第1のリンク軸41に回転可能に取り付けら
れている。そして第1のリンク31にはプロセスカート
リッジ5の短手方向において第2のリンク32と対向す
る突片31aが設けられている。前記第2のリンク32
は、第1リンク部32aと第2リンク部32bとを有し
て平面略L字状に形成されている。そして第1リンク部
32aと第2リンク部32bとの交差部近傍をドアスイ
ッチバネ30のリンク軸42と平行して保持部材1dに
立設された第2のリンク軸43に回転可能に取り付けて
いる。また上枠カバー12側の第1リンク部32aには
該上枠カバー12のガイド部材12cの下端に設けた接
触部12c1に接触する接触片32a1が設けられてい
る。また第1のリンク31側の第2リンク部32bには
該第1のリンク31の突片31aと対向する突片32b
1が設けられている。
【0055】次に、前記スイッチ機構S及びリンク機構
SLの作用を説明する。
【0056】通常、上枠カバー12、排紙ドア20が両
方とも閉まっている状態では、図9に示すように、定着
器16上の支持部材1d上に設けたリンク軸41を中心
として回転する第1のリンク31上にある回転可能なド
アスイッチバネ30は、リンク機構SLの第2のリンク
32と排紙ドア20の内側に設けた規制片20dとによ
りその回転が規制されており、ドアスイッチバネ30の
バネ部30a先端はスイッチ22−2をON状態にする
押切り位置Lに位置している。よって使用者は不図示の
メインスイッチキーを押す事により複写機の電源をON
/OFFにすることができる。
【0057】使用者がジャム処理、プロセスカートリッ
ジ交換のために上枠カバー12、排紙ドア20を開放し
た場合は以下のように動作する。
【0058】上枠カバー12を閉じた状態で使用者が排
紙ドアフック26を押し排紙ドア20を開放すると(図
5参照)、ドアスイッチバネ30はスイッチ22−2の
押込み部22−2aの反力により、リンク軸42を中心
としてJ方向(図9参照)に回転し、スイッチ22−2
の押込み部22−2aは自由位置Nに位置する(図11
参照)。したがって複写機の電源はOFFされる。
【0059】排紙ドア20を閉じた状態で使用者がフッ
ク24を押して該フック24による固定を解除すると
(図4参照)、前述したように上枠カバー12はレジス
トローラー対13の軸13aを回転中心として回動する
上枠解除アーム17aと該上枠解除アーム17aを押し
上げる方向に作用する上枠解除バネ17bにより支軸2
5を回転中心として複写機本体1の上方に反時計回りに
回動して開放する。この上枠カバー12の回動に従って
該上枠カバー12と第2のリンク32の接点部(ガイド
部材12cの接触部12c1と第2のリンク32の接触
片32a1との接点部)の位置が右側に移動して(図1
2参照)、第2のリンク32はリンク軸43を中心とし
てK方向に回転する。これに連動して第1のリンク31
はリンク軸41を中心としてI方向に回転する(図9参
照)。この時スイッチ22−2の押込み部22−2aの
先端位置は前記同様、自由位置Nに位置するため電源は
OFFされる(図10参照)。
【0060】ここでジャム処理、プロセスカートリッジ
交換等の作業終了後に、使用者が上枠カバー12をフッ
ク24によりロックする位置まで閉めないままで、原稿
台19を図3に示す位置から図1に示す位置(ホームポ
ジション)まで戻した場合、上枠カバー12はフック2
4によりロックはされていないので、原稿台19により
上枠カバー12の回動が制限されることでドアスイッチ
バネ30の回動量も決定される。この時の上枠カバー1
2の複写機本体1のトップカバー1aに対する開き角度
はθ1である(図8の(a)参照)。そして前記スイッ
チ機構Sは、原稿台19が図1に示す位置にある時のド
アスイッチバネ30とスイッチ22−2の押込み部22
−2aとの接点位置が前記位置L(押切り位置)とスイ
ッチ22−2のON/OFF境界位置M(図11参照)
の間に位置するよう設定されており、したがってスイッ
チ22−2はONの状態にあり不図示のメインスイッチ
キーで電源をON/OFFすることが可能である。
【0061】使用者が上記状態のまま電源を入れ、コピ
ーをスタートした場合には前述の場合と同様に原稿台1
9のA方向(図1参照)への移動に連動して上枠カバー
12の開口量が徐々に増える。それに伴って上枠カバー
12と第2のリンク32との前記接点位置も移動し、第
2のリンク32はK方向、第1のリンク31はI方向に
回転するため、ドアスイッチバネ30はI方向に移動し
ながらリンク軸42を中心としてJ方向に回転する。そ
して上枠カバー12の開口量が図7に示す開放量Xに達
するとドアスイッチバネ30のバネ部30aの先端は前
記スイッチ22−2のON/OFF境界位置M(図11
参照)に達し複写機の電源が切れる。この時原稿台19
は図1に示す前記反転位置Dより右方の位置E(図7参
照)にある。またこの時の前記上枠カバー12の複写機
本体1のトップカバー1aに対する開き角度はθ2(θ
2>θ1)である(図8の(b)参照)。この状態では
上枠カバー12が開放しているのを使用者が目視できる
ので、使用者は電源が切れコピーが途中でストップした
原因が上枠カバー12の閉め忘れであることを容易に発
見できる。
【0062】本実施の形態に係る原稿台移動式複写機で
は、排紙ドア20を閉じた状態で、上枠カバー12がフ
ック24に保持されていない場合に、原稿台19の位置
により決定される前記上枠カバー12の開き角度が、前
記上枠カバー12が原稿台19で完全に覆われていると
きのホームポジションに位置するときの開き角度θ1
と、原稿台19が走査露光の反転位置Dに存在するとき
の開き角度θ2の、該2つの開き角度θ1,θ2の範囲
内で前記スイッチ機構Sが上枠カバー12が開き状態に
あることを検知して動作し電源が切断されるのである。
そしてこの時原稿台19が図1に示す前記反転位置Dよ
り右方の位置E(図7参照)にあるので、上枠カバー1
2が開放しているのを使用者が目視でき、使用者は電源
が切れコピーが途中でストップした原因が上枠カバー1
2の閉め忘れであることが判る。
【0063】本実施の形態に係る原稿台移動式複写機に
よれば、上枠カバー12の開閉に連動して動作するスイ
ッチ機構Sを他の開閉部材である排紙ドア20の開閉に
も兼用するものであるので、プロセスカートリッジ交換
やジャム処理のため上枠カバーを開放した後、閉め忘れ
たまま原稿台を元の位置に戻した場合でも、使用者は容
易に上枠カバーが開放していることを発見する事がで
き、複写機の故障と間違えるのを防ぐことができる。ま
た、上枠カバー12の開閉検知用のスイッチ機構が不要
になることから、部品点数削減による故障因子の削減、
装置の簡略化により装置の信頼性を向上、小型化が可能
となる。
【0064】以上説明したように本発明に係る原稿台移
動式電子写真画像形成装置は、上枠カバーが閉まってい
ない状態でコピーをスタートすると、上枠カバーを常に
開方向に回動させる付勢手段によって上枠カバーの開口
量が原稿台の移動に伴い増加する。その開口量に連動し
て動作するスイッチ機構によって原稿台が反転位置に達
する直前に電源が切断されるものである。これによりプ
ロセスカートリッジの収納、記録媒体のジャム処理ため
の上枠カバーが、閉まっていないままコピーをスタート
しようとした場合に、使用者が上枠カバーが開いている
ことを、容易に発見できる。
【0065】VIII.他の実施の形態 前述した実施の形態で示したプロセスカートリッジ5は
単色画像を形成する場合を例示したが、本発明に係るプ
ロセスカートリッジは現像手段を複数設け、複数色の画
像(例えば2色画像、3色画像あるいはフルカラー画像
等)を形成するカートリッジにも好適に適用することが
できる。
【0066】また、電子写真感光体としては、前記感光
体ドラム14に限定されることなく、例えば次のものが
含まれる。先ず感光体ドラムとしては光導電体が用いら
れ、光導電体として例えばアモルファスシリコン、アモ
ルファスセレン、酸化亜鉛、酸化チタン及び有機光導電
体(OPC)等が含まれる。また前記感光体を搭載する
形状としては、例えばドラム状またはベルト状のものが
用いられており、例えばドラムタイプの感光体にあって
は、アルミ合金等のシリンダ上に光導電体を蒸着或いは
塗工等を行ったものである。
【0067】また現像方法としても、公知の2成分磁気
ブラシ現像法、カスケード現像法、タッチダウン現像
法、クラウド現像法等の種々の現像法を用いることが可
能である。
【0068】また帯電手段の構成も、前述した実施の形
態では所謂接触帯電方法を用いたが、他の構成として従
来から用いられているタングステンワイヤーの三方周囲
にアルミ等の金属シールドを施し、前記タングステンワ
イヤーに高電圧を印加することによって生じた正または
負のイオンを感光体ドラムの表面に移動させ、該ドラム
の表面を一様に帯電する構成を用いても良いことは当然
である。
【0069】なお、前記帯電手段としては前記ローラ型
以外にも、ブレード(帯電ブレード)、バッド型、ブロ
ック型、ロッド型、ワイヤ型等のものでも良い。
【0070】また感光体ドラムに残存するトナーのクリ
ーニング方法としても、ブレード、ファーブラシ、磁気
ブラシ等を用いてクリーニング手段を構成しても良い。
【0071】また前述したプロセスカートリッジの態様
としては、前述した実施の形態以外にも、例えば電子写
真感光体及び現像手段と帯電手段とを一体的にカートリ
ッジ化し、画像形成装置本体に着脱可能にするもの。電
子写真感光体と現像手段とを一体的にカートリッジ化
し、画像形成装置本体に着脱可能とするもの。電子写真
感光体と現像手段とクリーニング手段とを一体的にカー
トリッジ化し、画像形成装置本体に着脱可能にするもの
等がある。
【0072】即ち、前述したプロセスカートリッジと
は、プロセス手段としての少なくとも帯電手段、クリー
ニング手段、現像手段のいずれか一つと、前記電子写真
感光体と、を一体的にカートリッジ化し、このカートリ
ッジを画像形成装置本体に着脱可能とするものである。
更に少なくともプロセス手段としての現像手段と、前記
電子写真感光体と、を一体的にカートリッジ化し、この
カートリッジを画像形成装置本体に着脱可能とするもの
である。
【0073】更に、前述した実施の形態では、原稿台移
動式電子写真画像形成装置として原稿台移動式複写機を
例示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、
例えば、電子写真プリンタ(例えばレーザービームプリ
ンタ、LEDプリンタ等)、ファクシミリ装置、或いは
ワードプロセッサ等の電子写真画像形成装置に使用する
ことも当然可能である。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る原稿
台移動式電子写真画像形成装置によれば、開閉部材がロ
ック部材に保持されていない場合に、原稿台の位置によ
り決定される開閉部材の開き角度が、開閉部材が原稿台
で完全に覆われているときの所定のホームポジションに
位置するときの開き角度と、原稿台が走査露光の反転位
置に存在するときの開き角度の、該2つの開き角度の範
囲内で検知手段が開閉部材が開き状態にあることを検知
して動作し電源が切断される構成としたので、プロセス
カートリッジの着脱などを行うための開閉可能な開閉部
材が閉まっていないことを使用者は容易に発見すること
のできる。
【0075】また、開閉部材の開閉の検知手段を画像形
成装置本体の他の開閉部材の開閉にも兼用することによ
り、検知手段の数を削減することが可能となり、よって
部品点数削減による故障因子の削減、装置の簡略化によ
り装置の信頼性を向上、小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態を適用した原稿台移動式電子写真
画像形成装置としての原稿台移動式複写機の側断面図で
ある。
【図2】プロセスカートリッジの側断面図である。
【図3】上枠カバーと排紙トレーを開放した状態の原稿
台移動式複写機の側断面図である。
【図4】上枠カバーとこれをロックするフックの説明図
である。
【図5】排紙ドアとこれをロックする排紙ドアフックの
説明図である。
【図6】上枠カバーの開閉に連動して動作するスイッチ
機構の動作説明図である。
【図7】原稿台がホームポジションと走査露光の反転位
置との間で停止した状態の原稿台移動式複写機の側断面
図である。
【図8】原稿台がホームポジションの位置にあるとき、
及び原稿台がホームポジションと走査露光の反転位置と
の間で停止した位置にあるときのそれぞれの位置でのス
イッチ機構の動作説明図である。
【図9】上枠カバーと排紙ドアの開閉に連動して動作す
るスイッチ機構において上枠カバー、排紙ドアが両方と
も閉まっているときの動作状態を示す平面図である。
【図10】上枠カバーと排紙ドアの開閉に連動して動作
するスイッチ機構において上枠カバーが開き、排紙ドア
が閉まっているときの動作状態を示す平面図である。
【図11】上枠カバーと排紙ドアの開閉に連動して動作
するスイッチ機構において上枠カバーが閉じ、排紙ドア
が開いているときの動作状態を示す平面図である。
【図12】上枠カバーとリンク機構の接触部を示す側面
図である。
【符号の説明】
1 複写機本体(画像形成装置本体) 2 搬送手段 5 プロセスカートリッジ 6 帯電ローラ(帯電手段) 8 現像手段 9 クリーニング手段 11 給紙ローラー 12 上枠カバー(開閉部材) 13 レジストローラー対 14 感光体ドラム(電子写真感光体) 17a 上枠解除アーム(付勢手段) 17b 上枠解除バネ(付勢手段) 19 原稿台 24 フック(ロック手段) D 走査露光の反転位置 S スイッチ機構(検知手段) P シート材(記録媒体)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成装置本体上部において開閉可能
    な開閉部材と、この開閉部材を含む前記画像形成装置本
    体上方に配設される移動可能な原稿台と、前記開閉部材
    を開方向に回動させる付勢手段と、前記開閉部材を前記
    画像形成装置本体に保持するロック手段と、前記開閉部
    材の開閉の検知手段と、を有する原稿台移動式電子写真
    画像形成装置において、 前記開閉部材が前記ロック部材に保持されていない場合
    に、前記原稿台の位置により決定される前記開閉部材の
    開き角度が、前記開閉部材が前記原稿台で完全に覆われ
    ている所定のホームポジションに位置するときの開き角
    度と、前記原稿台が走査露光の反転位置に存在するとき
    の開き角度の、該2つの開き角度の範囲内で前記検知手
    段が前記開閉部材が開き状態にあることを検知して動作
    し電源が切断されることを特徴とする原稿台移動式電子
    写真画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記開閉部材の開閉の前記検知手段は前
    記画像形成装置本体の他の開閉部材の開閉にも兼用され
    ることを特徴とする請求項1に記載の原稿台移動式電子
    写真画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記原稿台移動式電子写真画像形成装置
    はさらに記録媒体を搬送するための搬送手段を有し、前
    記開閉部材の開閉の前記検知手段の動作による電源の切
    断は前記記録媒体の先端が前記搬送手段の有するレジス
    トローラー対に到達する前に行われることを特徴とする
    請求項1又は2に記載の原稿台移動式電子写真画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 前記原稿台移動式電子写真画像形成装置
    はさらに記録媒体を搬送するための搬送手段を有し、前
    記原稿台が前記ホームポジションから前記開閉部材の開
    閉の前記検知手段の前記動作時の位置まで移動するのに
    要する時間が前記記録媒体の先端が前記搬送手段の有す
    る給紙ローラーからレージストローラー対に到達するの
    に要する時間より短いことを特徴とする請求項1又は2
    に記載の原稿台移動式電子写真画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記原稿台移動式電子写真画像形成装置
    はさらに記録媒体を搬送するための搬送手段を有し、前
    記原稿台の前記ホームポジションから前記開閉部材の開
    閉の前記検知手段の前記動作時の位置までの距離が前記
    搬送手段の有する給紙ローラーとレジストローラー対と
    の距離よりも長いことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の原稿台移動式電子写真画像形成装置。
  6. 【請求項6】 前記画像形成装置本体上部において開閉
    可能な開閉部材は電子写真感光体とこれに作用するプロ
    セス手段とを有するプロセスカートリッジを前記画像形
    成装置本体に対して着脱するための開閉部材であること
    を特徴とする請求項1乃至5の何れか1つに記載の原稿
    台移動式電子写真画像形成装置。
JP9334944A 1997-11-19 1997-11-19 原稿台移動式電子写真画像形成装置 Pending JPH11153938A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8270863B2 (en) 2008-07-25 2012-09-18 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Image forming apparatus that detects the state of the casing of the image forming apparatus

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