JPH11152798A - 木材接合金具 - Google Patents
木材接合金具Info
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- JPH11152798A JPH11152798A JP32107497A JP32107497A JPH11152798A JP H11152798 A JPH11152798 A JP H11152798A JP 32107497 A JP32107497 A JP 32107497A JP 32107497 A JP32107497 A JP 32107497A JP H11152798 A JPH11152798 A JP H11152798A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】 接合金具の製造及び横架材の加工が容易で、
しかもその接合作業が簡易で、安定且つ強固な交差結合
が得られる木材接合金具の提供。 【解決手段】 本発明の接合金具は、柱材に取付け固定
される側板2と底板3で構成されるL字状金属板体1
と、そのL字状金属板体1の長さ方向に沿って、側板2
と底板3のそれぞれの長さに対応する金属板体4とが一
体に接合形成され、該金属板体4には、L字状金属板体
1に無関係のフリーコーナー側の上辺縁から下方に向け
て、細長い傾斜状の固定ピン誘導孔6が形成され、横架
材の端部には、金属板体4を受入れる縦方向のスリット
状切込みが形成されるとともに該切込みを貫通する固定
ピンが横架材に取り付けられ、柱材に取付けられた接合
金具の金属板体を前記切込みに受入れて横架材端部を上
方から下方に押し下げるとき、前記固定ピンが金属板体
の固定ピン誘導孔に規制されて、横架材の端部を柱材に
自動的に近接し押圧密着させる。
しかもその接合作業が簡易で、安定且つ強固な交差結合
が得られる木材接合金具の提供。 【解決手段】 本発明の接合金具は、柱材に取付け固定
される側板2と底板3で構成されるL字状金属板体1
と、そのL字状金属板体1の長さ方向に沿って、側板2
と底板3のそれぞれの長さに対応する金属板体4とが一
体に接合形成され、該金属板体4には、L字状金属板体
1に無関係のフリーコーナー側の上辺縁から下方に向け
て、細長い傾斜状の固定ピン誘導孔6が形成され、横架
材の端部には、金属板体4を受入れる縦方向のスリット
状切込みが形成されるとともに該切込みを貫通する固定
ピンが横架材に取り付けられ、柱材に取付けられた接合
金具の金属板体を前記切込みに受入れて横架材端部を上
方から下方に押し下げるとき、前記固定ピンが金属板体
の固定ピン誘導孔に規制されて、横架材の端部を柱材に
自動的に近接し押圧密着させる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、木材接合金具に関
し、特に、木造住宅の柱材と梁等の横架材を直交状に高
強度に連結する実用性に優れた木材接合金具に関する。
し、特に、木造住宅の柱材と梁等の横架材を直交状に高
強度に連結する実用性に優れた木材接合金具に関する。
【0002】
【従来の技術】木製の柱材と横架材を交差状に連結する
方法として、昔から多くの接合方式が知られている。し
かし、近年は、木製構造材の地震に強い連結が要求さ
れ、金属部材を利用する各種の補強連結材や補強方法が
開発され提案されている。
方法として、昔から多くの接合方式が知られている。し
かし、近年は、木製構造材の地震に強い連結が要求さ
れ、金属部材を利用する各種の補強連結材や補強方法が
開発され提案されている。
【0003】実開平7−19409号公報には、L型金
具,ウェブプレート及び連結用スティックから構成され
る柱材と横架材とを交差連結させるための梁受け金物本
体が記載されている。この本体の特徴的構造は、特に、
ウェブプレートのL型金具の垂直部に対向する辺全体に
パイプで構成された連結用スティックが添着形成され、
そのスティックは、上端より下端がL型金具の垂直部に
少し近づくように所定角度をもった斜辺を構成し、横架
材の取付け端部には、かかる金物本体のウェブプレート
とスティック受入用の対応するスリットと連結用傾斜縦
孔が形成された組合せ構造が開示されている。
具,ウェブプレート及び連結用スティックから構成され
る柱材と横架材とを交差連結させるための梁受け金物本
体が記載されている。この本体の特徴的構造は、特に、
ウェブプレートのL型金具の垂直部に対向する辺全体に
パイプで構成された連結用スティックが添着形成され、
そのスティックは、上端より下端がL型金具の垂直部に
少し近づくように所定角度をもった斜辺を構成し、横架
材の取付け端部には、かかる金物本体のウェブプレート
とスティック受入用の対応するスリットと連結用傾斜縦
孔が形成された組合せ構造が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この連結構造の金物本
体は、上記と連結用木製の柱材と横架材の交差連結を効
率よく且つ適切に行うことができるものであるが、ウェ
ブプレートの一辺が傾斜状に且つその辺縁全体に小さな
スティックパイプを形成した構造が特異であって、平板
体の一部にパイプ状曲面を一体形成させる製造工程は、
工業的に著しく不利である。また、スティックを嵌入さ
せる傾斜貫通孔を、ウェブプレート受入用スリットの傾
斜辺縁に連設して横架材の端部に形成させることは、特
に、高精度が要求されるのでその製造が厄介であるばか
りでなく、取付後の断面欠損の原因になるおそれがあ
る。
体は、上記と連結用木製の柱材と横架材の交差連結を効
率よく且つ適切に行うことができるものであるが、ウェ
ブプレートの一辺が傾斜状に且つその辺縁全体に小さな
スティックパイプを形成した構造が特異であって、平板
体の一部にパイプ状曲面を一体形成させる製造工程は、
工業的に著しく不利である。また、スティックを嵌入さ
せる傾斜貫通孔を、ウェブプレート受入用スリットの傾
斜辺縁に連設して横架材の端部に形成させることは、特
に、高精度が要求されるのでその製造が厄介であるばか
りでなく、取付後の断面欠損の原因になるおそれがあ
る。
【0005】本発明者は、かかる点に鑑み、このような
貫通孔にかえて製造作業が容易で、しかも連結作業性及
び連結強度の優れた柱と横架材を結合する木材接合金具
に着目した。従って、本発明の課題は、接合金具の製造
及び横架材の加工が容易で、しかも、その接合作業が簡
易で、安定且つ強固な交差結合が得られる木材接合用金
具を提供することにある。
貫通孔にかえて製造作業が容易で、しかも連結作業性及
び連結強度の優れた柱と横架材を結合する木材接合金具
に着目した。従って、本発明の課題は、接合金具の製造
及び横架材の加工が容易で、しかも、その接合作業が簡
易で、安定且つ強固な交差結合が得られる木材接合用金
具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記特許請求
の範囲の請求項1に記載の要件から成る実用的に極めて
望ましい木材接合金具を要旨とするもので、その特徴的
構成は、細長くL字状に折り曲げられた金属板体(以
下、L字状金属板体という)の側板と底板に、四角形の
金属板体の二辺が、長手方向の中心線に沿って一体に接
合形成され、その四角形の金属板体の上辺に、そのフリ
ーコーナー(L字状金属板体に接触しない角部)近傍か
ら下方に、L字状金属板体の側板方向に僅かに近づくよ
うに細長い傾斜状の固定ピン誘導孔が形成されて成るも
のであり、またこれに対応して、柱材に連結される横架
材には、前記四角形の金属板体受入れ用の縦方向のスリ
ット状切込みが形成され、固定ピンが、そのスリットを
横切って横架材を横方向に貫通して強固に取付けられた
組合せ接合構造にある。
の範囲の請求項1に記載の要件から成る実用的に極めて
望ましい木材接合金具を要旨とするもので、その特徴的
構成は、細長くL字状に折り曲げられた金属板体(以
下、L字状金属板体という)の側板と底板に、四角形の
金属板体の二辺が、長手方向の中心線に沿って一体に接
合形成され、その四角形の金属板体の上辺に、そのフリ
ーコーナー(L字状金属板体に接触しない角部)近傍か
ら下方に、L字状金属板体の側板方向に僅かに近づくよ
うに細長い傾斜状の固定ピン誘導孔が形成されて成るも
のであり、またこれに対応して、柱材に連結される横架
材には、前記四角形の金属板体受入れ用の縦方向のスリ
ット状切込みが形成され、固定ピンが、そのスリットを
横切って横架材を横方向に貫通して強固に取付けられた
組合せ接合構造にある。
【0007】本発明の木材接合金具において、L字状金
属板体は、通常、厚さが4.5〜6mm程度のステンレ
ス等の不銹鋼板が好ましく使用され、また、その側板の
長さは、通常、横架材の高さと同じに、底板の長さは1
40mm〜180mmに形成され、それらの幅は使用す
る横架材の大きさに合わせて形成されるが、通常、40
〜80mmに形成される。他方、L字状金属板体に直交
状に一体化される四角形の金属板体は、上記L字状金属
板体の側板及び底板の長さにそれぞれ対応する二辺を有
する正方形ないし矩形であって、前記四角形の金属板体
の上辺には、側板と底板に接するコーナーに対向する対
角線のフリーコーナー近傍から下方にL字状板体の側板
方向に僅かに接近する細長い傾斜状の固定ピン誘導孔が
形成される。
属板体は、通常、厚さが4.5〜6mm程度のステンレ
ス等の不銹鋼板が好ましく使用され、また、その側板の
長さは、通常、横架材の高さと同じに、底板の長さは1
40mm〜180mmに形成され、それらの幅は使用す
る横架材の大きさに合わせて形成されるが、通常、40
〜80mmに形成される。他方、L字状金属板体に直交
状に一体化される四角形の金属板体は、上記L字状金属
板体の側板及び底板の長さにそれぞれ対応する二辺を有
する正方形ないし矩形であって、前記四角形の金属板体
の上辺には、側板と底板に接するコーナーに対向する対
角線のフリーコーナー近傍から下方にL字状板体の側板
方向に僅かに接近する細長い傾斜状の固定ピン誘導孔が
形成される。
【0008】この傾斜状の固定ピン誘導孔内を誘導され
る固定ピンは、横架材端部に形成される四角形の金属板
体受入れ用のスリット状切込みを貫通して交差状に堅固
に取付けられる。この固定ピンは、柱材に取付けられた
接合金具の四角形の金属板体に、横架材端部のスリット
状切込みを嵌め入れ、横架材端部を上側から押し込む
と、傾斜誘導孔に拘束されてその上端から底部に誘導さ
れ、横架材端部面をL字状板体の側板に強く密着固定さ
せることができるように機能する。従って、固定ピン
は、そのように機能し得る充分な強度を有する太さのも
のが用いられ、またその太さに対応する幅の傾斜状の固
定ピン誘導孔が四角形の金属板体に形成される。
る固定ピンは、横架材端部に形成される四角形の金属板
体受入れ用のスリット状切込みを貫通して交差状に堅固
に取付けられる。この固定ピンは、柱材に取付けられた
接合金具の四角形の金属板体に、横架材端部のスリット
状切込みを嵌め入れ、横架材端部を上側から押し込む
と、傾斜誘導孔に拘束されてその上端から底部に誘導さ
れ、横架材端部面をL字状板体の側板に強く密着固定さ
せることができるように機能する。従って、固定ピン
は、そのように機能し得る充分な強度を有する太さのも
のが用いられ、またその太さに対応する幅の傾斜状の固
定ピン誘導孔が四角形の金属板体に形成される。
【0009】更に、固定ピンの取付け位置及び傾斜状誘
導孔の深さは、上記のような機能が高度に達成されるよ
うに、相互に関連して選択されるが、誘導孔の深さは、
四角形板体の上辺から板体の高さの1/4〜1/2の範
囲内で、好ましくは、1/3程度が実用上有利に採用さ
れる。また、その誘導孔の傾斜角度は、例えば、L字状
金属板体の側板に対して4〜10°、好ましくは、4〜
6°の範囲内である。また、上記誘導孔の底部に入れた
固定ピンの抜けを防止するために、固定ピン誘導孔は、
上記傾斜角度で下降した後、その底部の上方でL字状金
属板体の底板に対し垂直方向に角度を変える構成とする
か、同じく底部の上方で上記角度を有する傾斜面に突部
を設けると良い。さらに、横架材に取り付けた固定ピン
が、誘導孔に容易に嵌入できるように、四角形金属板体
の上記誘導孔の入口肩部をアールに形成すると良い。
導孔の深さは、上記のような機能が高度に達成されるよ
うに、相互に関連して選択されるが、誘導孔の深さは、
四角形板体の上辺から板体の高さの1/4〜1/2の範
囲内で、好ましくは、1/3程度が実用上有利に採用さ
れる。また、その誘導孔の傾斜角度は、例えば、L字状
金属板体の側板に対して4〜10°、好ましくは、4〜
6°の範囲内である。また、上記誘導孔の底部に入れた
固定ピンの抜けを防止するために、固定ピン誘導孔は、
上記傾斜角度で下降した後、その底部の上方でL字状金
属板体の底板に対し垂直方向に角度を変える構成とする
か、同じく底部の上方で上記角度を有する傾斜面に突部
を設けると良い。さらに、横架材に取り付けた固定ピン
が、誘導孔に容易に嵌入できるように、四角形金属板体
の上記誘導孔の入口肩部をアールに形成すると良い。
【0010】L字状金属板体の側板には、本発明の木材
接合金具を柱材に固定するための取付孔を設ける。この
取付孔は、L字状金属板体の側板の長さ方向に沿って、
間隔を空けて複数個設け、この取付孔に対応する四角形
の金属板体には切欠を設けると良い。この切欠は、前記
取付孔に差し込んだボルトをスパナ等で締結するための
作業用空間となる。なお、この取付孔を使って本発明の
木材接合金具を、柱材に取り付ける固定部材としては、
先端がやや先細に面取り加工され、両端にボルト用のネ
ジ孔が形成され外周面に滑り止め加工が施された金属棒
体、若しくは同じく両端にネジ孔が形成された同様な金
属パイプ状体と、それらの両端に取り付けられるボルト
からなる部材を使用するのが好ましいが、通常知られた
ボルト・ナットを使用しても良い。
接合金具を柱材に固定するための取付孔を設ける。この
取付孔は、L字状金属板体の側板の長さ方向に沿って、
間隔を空けて複数個設け、この取付孔に対応する四角形
の金属板体には切欠を設けると良い。この切欠は、前記
取付孔に差し込んだボルトをスパナ等で締結するための
作業用空間となる。なお、この取付孔を使って本発明の
木材接合金具を、柱材に取り付ける固定部材としては、
先端がやや先細に面取り加工され、両端にボルト用のネ
ジ孔が形成され外周面に滑り止め加工が施された金属棒
体、若しくは同じく両端にネジ孔が形成された同様な金
属パイプ状体と、それらの両端に取り付けられるボルト
からなる部材を使用するのが好ましいが、通常知られた
ボルト・ナットを使用しても良い。
【0011】上記両端にボルト用のネジ孔が形成されて
なる固定部材は、金属棒体等を柱材の貫通孔に挿嵌固定
し、その端部のネジ孔に、L字状金属板体の側板の前記
取付孔を当ててボルトで締結することにより、木材接合
金具は柱材に強固に固定される。また、上記取付孔に加
えて、L字状金属板体の側板の長手方向の辺縁部に沿っ
て、複数のビスまたは釘用の取付孔を設け、ビス止めあ
るいは釘打ちすることにより柱材への接合金具の固定は
より強固なものとなる。
なる固定部材は、金属棒体等を柱材の貫通孔に挿嵌固定
し、その端部のネジ孔に、L字状金属板体の側板の前記
取付孔を当ててボルトで締結することにより、木材接合
金具は柱材に強固に固定される。また、上記取付孔に加
えて、L字状金属板体の側板の長手方向の辺縁部に沿っ
て、複数のビスまたは釘用の取付孔を設け、ビス止めあ
るいは釘打ちすることにより柱材への接合金具の固定は
より強固なものとなる。
【0012】
【発明の実施の形態】次に、添付図面により、本発明の
接合金具の実施の形態について説明する。図1は、本発
明の木材接合金具の一例の模式的斜視図であり、図2
は、本発明の木材接合金具を受け入れる横架材の端部を
示す斜視図であり、図3と図4は、本発明の接合金具を
用いて柱材に横架材を取り付ける状態を示す斜視図であ
る。
接合金具の実施の形態について説明する。図1は、本発
明の木材接合金具の一例の模式的斜視図であり、図2
は、本発明の木材接合金具を受け入れる横架材の端部を
示す斜視図であり、図3と図4は、本発明の接合金具を
用いて柱材に横架材を取り付ける状態を示す斜視図であ
る。
【0013】図1に示すように、本発明の木材接合金具
は、L字状金属板体1と四角形の金属板体4からなり、
L字状金属板体1は、柱材に取付け固定される側板2と
接合される横架材の接合端部を下から支持する底板3で
構成され、そのL字状金属板体1の長さ方向の中心線に
沿って、四角形の金属板体4が一体に接合形成されてい
る。また、四角形の金属板体4には、該板体の前記L字
状金属板体1に無関係のフリーコーナー5側の上辺縁か
ら下方に向けて、前記側板2に僅かに接近する細長い傾
斜状の固定ピン誘導孔6が、前記四角形金属板体の高さ
の約1/3の深さまで形成されている。この、固定ピン
誘導孔6は、円内に示された部分拡大図に示すように、
その底部上方で、底板3に対し垂直方向に角度を変え
て、誘導孔に入れた固定ピンが容易に抜けない構成とな
っている。
は、L字状金属板体1と四角形の金属板体4からなり、
L字状金属板体1は、柱材に取付け固定される側板2と
接合される横架材の接合端部を下から支持する底板3で
構成され、そのL字状金属板体1の長さ方向の中心線に
沿って、四角形の金属板体4が一体に接合形成されてい
る。また、四角形の金属板体4には、該板体の前記L字
状金属板体1に無関係のフリーコーナー5側の上辺縁か
ら下方に向けて、前記側板2に僅かに接近する細長い傾
斜状の固定ピン誘導孔6が、前記四角形金属板体の高さ
の約1/3の深さまで形成されている。この、固定ピン
誘導孔6は、円内に示された部分拡大図に示すように、
その底部上方で、底板3に対し垂直方向に角度を変え
て、誘導孔に入れた固定ピンが容易に抜けない構成とな
っている。
【0014】また、L字状金属板体1の側板2には、そ
の長さ方向の中心線に沿って、間隔を空けて柱材に締結
するための2個の取付孔7が設けられ、この取付孔7に
対応する四角形の金属板体4の部位には、それぞれ切欠
8が形成されている。さらに側板2の長さ方向の両辺縁
部には、4個のビスまたは釘用の取付孔9が間隔を空け
て形成されている。
の長さ方向の中心線に沿って、間隔を空けて柱材に締結
するための2個の取付孔7が設けられ、この取付孔7に
対応する四角形の金属板体4の部位には、それぞれ切欠
8が形成されている。さらに側板2の長さ方向の両辺縁
部には、4個のビスまたは釘用の取付孔9が間隔を空け
て形成されている。
【0015】図2に示すように、柱材に取り付けた本発
明の木材接合金具に連結される横架材Bの端部10に
は、前記四角形の金属板体4が挿入される縦方向のスリ
ット状切込み11が形成されるとともに、該切込み11
を貫通する固定ピン12が横架材Bに強固に取り付けら
れる。
明の木材接合金具に連結される横架材Bの端部10に
は、前記四角形の金属板体4が挿入される縦方向のスリ
ット状切込み11が形成されるとともに、該切込み11
を貫通する固定ピン12が横架材Bに強固に取り付けら
れる。
【0016】本発明の木材接合金具を用いて、柱材Aと
横架材Bを交差結合するには、図3に示すように、まず
直立する柱材Aの表面の横架材取付け位置に、木材接合
金具のL字状金属板体1の側板2を取付ける。この取付
けは、予め柱材Aの所定位置に空けられた貫通孔に挿嵌
固定された金属棒体14の端部のネジ孔に側板2の取付
孔7を当てがい(図1参照)、ボルト15を前記ネジ孔
に螺着させ、切欠8を利用してスパナ等で締結して固定
する。さらに、取付強度を増すために、側板2の長手方
向の側辺に沿って設けられた複数の取付孔9にビス、釘
を打ち込んでも良い。
横架材Bを交差結合するには、図3に示すように、まず
直立する柱材Aの表面の横架材取付け位置に、木材接合
金具のL字状金属板体1の側板2を取付ける。この取付
けは、予め柱材Aの所定位置に空けられた貫通孔に挿嵌
固定された金属棒体14の端部のネジ孔に側板2の取付
孔7を当てがい(図1参照)、ボルト15を前記ネジ孔
に螺着させ、切欠8を利用してスパナ等で締結して固定
する。さらに、取付強度を増すために、側板2の長手方
向の側辺に沿って設けられた複数の取付孔9にビス、釘
を打ち込んでも良い。
【0017】次いで、四角形の金属板体4に、接合する
横架材Bの端部10のスリット状切込み11を上方から
嵌め入れ、予めそのスリット8を貫通して取り付け固定
された固定ピン12を四角形金属板体4の傾斜状の固定
ピン誘導孔6の上部開口に合わせ、横架材Bの端部をハ
ンマー等で打ち込んで下方に押圧することにより、固定
ピン12は固定ピン誘導孔6の下方に押しやられて、横
架材Bの端部10面を容易且つ確実にL字状金属板体の
側板2に押圧密着させることができる。なお、一旦固定
ピン誘導孔6の底部に押し込まれた固定ピン12は、固
定ピン誘導孔6の上方で傾斜角度が底板3に対して垂直
方向に角度を変えた構成であるため、固定ピン誘導孔6
の底部から抜け出ることはない。また、固定ピン誘導孔
6の底部で、上記のように傾斜角度を垂直方向に変えた
構成とすることにより、横架材Bが柱材Aに押圧接触し
た状態で垂直に下がるため好適な面接合が得られ、強固
な接合状態が得られる。
横架材Bの端部10のスリット状切込み11を上方から
嵌め入れ、予めそのスリット8を貫通して取り付け固定
された固定ピン12を四角形金属板体4の傾斜状の固定
ピン誘導孔6の上部開口に合わせ、横架材Bの端部をハ
ンマー等で打ち込んで下方に押圧することにより、固定
ピン12は固定ピン誘導孔6の下方に押しやられて、横
架材Bの端部10面を容易且つ確実にL字状金属板体の
側板2に押圧密着させることができる。なお、一旦固定
ピン誘導孔6の底部に押し込まれた固定ピン12は、固
定ピン誘導孔6の上方で傾斜角度が底板3に対して垂直
方向に角度を変えた構成であるため、固定ピン誘導孔6
の底部から抜け出ることはない。また、固定ピン誘導孔
6の底部で、上記のように傾斜角度を垂直方向に変えた
構成とすることにより、横架材Bが柱材Aに押圧接触し
た状態で垂直に下がるため好適な面接合が得られ、強固
な接合状態が得られる。
【0018】このように接合状態が確定するとき、その
最終的確定状態を確保する通常知られた固定手段、例え
ば、四角形の金属板体及び横架材の横方向に形成させた
一致するそれぞれの貫通孔13を利用して、前記金属棒
体14や金属パイプ状体と同様な固定部材や、ドリフト
ピンあるいはボルト・ナット等の固定部材を使用して接
合金具と横架材は強固に一体化される。
最終的確定状態を確保する通常知られた固定手段、例え
ば、四角形の金属板体及び横架材の横方向に形成させた
一致するそれぞれの貫通孔13を利用して、前記金属棒
体14や金属パイプ状体と同様な固定部材や、ドリフト
ピンあるいはボルト・ナット等の固定部材を使用して接
合金具と横架材は強固に一体化される。
【0019】
【発明の効果】本発明の木材接合金具は、簡単な構造体
を有し、製造が容易であって、その取扱ないし取付け操
作が簡単であるから作業性に優れ、しかも安定且つ強固
な柱材と横架材の交差連結が得られる。
を有し、製造が容易であって、その取扱ないし取付け操
作が簡単であるから作業性に優れ、しかも安定且つ強固
な柱材と横架材の交差連結が得られる。
【図1】本発明の木材接合金具の一例の模式的斜視図で
ある。
ある。
【図2】本発明の木材接合金具を受け入れる横架材の端
部の斜視図である。
部の斜視図である。
【図3】本発明の木材接合金具を用いて柱材に横架材を
取り付ける状態を示す斜視図である。
取り付ける状態を示す斜視図である。
【図4】本発明の木材接合金具を用いて柱材に横架材を
取り付けた状態を示す斜視図である。
取り付けた状態を示す斜視図である。
1 L字状金属板体 8 切欠 2 側板 10 横架材の端部 3 底板 11 スリット状切込
み 4 四角形の金属板体 12 固定ピン 5 フリーコーナー 14 金属棒体 6 固定ピン誘導孔 15 ボルト 7、9、13 取付孔
み 4 四角形の金属板体 12 固定ピン 5 フリーコーナー 14 金属棒体 6 固定ピン誘導孔 15 ボルト 7、9、13 取付孔
Claims (2)
- 【請求項1】 柱材と横架材を連結する木材接合金具で
あって、前記柱材に取付け固定される側板及び前記横架
材の接合端部を下から支持する底板で構成されるL字状
金属板体と、その金属板体の長さ方向の中心線に沿っ
て、前記L字状金属板体の側板と底板のそれぞれの長さ
に対応する四角形の金属板体とが一体に接合形成され、
該四角形の金属板体には、該板体の前記L字状金属板体
に無関係のフリーコーナー側の上辺縁から下方に向け
て、前記側板に僅かに接近する細長い傾斜状の固定ピン
誘導孔が、前記四角形金属板体の高さの1/4〜1/2
の深さに形成され、前記横架材の端部には、前記四角形
の金属板体を受入れる縦方向のスリット状切込みが形成
されると共に、該切込みを貫通する固定ピンが横架材に
強固に取付けられ、柱材に取付け固定された接合金具の
四角形の金属板体を前記切込みに受入れて前記横架材端
部を上方から下方に押し下げるとき、前記固定ピンが金
属板体の傾斜状誘導孔に規制されて、横架材の端部を柱
材に自動的に近接させる構造に形成されてなる木材接合
金具。 - 【請求項2】 L字状金属板体の側板に、その長さ方向
に沿って、間隔を開けて柱材に締結するための複数の取
付孔を設け、この取付孔に対応する四角形の金属板体の
部位に、それぞれ切欠を形成してなる請求項1記載の木
材接合金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32107497A JPH11152798A (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 木材接合金具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32107497A JPH11152798A (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 木材接合金具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11152798A true JPH11152798A (ja) | 1999-06-08 |
Family
ID=18128525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32107497A Pending JPH11152798A (ja) | 1997-11-21 | 1997-11-21 | 木材接合金具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11152798A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB2472692A (en) * | 2009-08-11 | 2011-02-16 | Simpson Strong Tie Co Inc | Connector for concealed joint |
CN106257992A (zh) * | 2015-04-16 | 2016-12-28 | 素适集团股份有限公司 | 架构器件 |
-
1997
- 1997-11-21 JP JP32107497A patent/JPH11152798A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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GB2472692B (en) * | 2009-08-11 | 2012-02-01 | Simpson Strong Tie Co Inc | Connector |
EP2292856A3 (en) * | 2009-08-11 | 2012-10-24 | Simpson Strong-Tie Company, Inc. | Connector |
CN106257992A (zh) * | 2015-04-16 | 2016-12-28 | 素适集团股份有限公司 | 架构器件 |
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