JPH11152305A - プロピレン(共)重合体パウダーの製造方法 - Google Patents

プロピレン(共)重合体パウダーの製造方法

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JPH11152305A
JPH11152305A JP31959797A JP31959797A JPH11152305A JP H11152305 A JPH11152305 A JP H11152305A JP 31959797 A JP31959797 A JP 31959797A JP 31959797 A JP31959797 A JP 31959797A JP H11152305 A JPH11152305 A JP H11152305A
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勉 潮田
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純 齋藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れたパウダー粒子性状を有するプロピレン
(共)重合体パウダーの製造方法を提供する。 【解決手段】 メタロセン担持型触媒系におけるプロピ
レンの(共)重合に先立って、メタロセン担持型触媒とメ
タロセン担持型触媒中の有機遷移金属化合物に対する反
応モル比が1〜100の有機アルミニウム化合物とを予
め1分〜168時間接触させ、有機アルミニウム化合物
とメタロセン担持型触媒との存在下に、プロピレンの単
独重合またはプロピレンとその他のオレフィンとの共重
合を実施することを特徴とするプロピレン(共)重合体パ
ウダーの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロピレン(共)重
合体の製造方法に関し、さらに詳しくは、微粒子状担体
に有機遷移金属化合物、いわゆるメタロセン化合物とア
ルミノキサンとを担持させたメタロセン担持型触媒を使
用する触媒系においてプロピレンの(共)重合を実施し
て、粒子性状に優れたプロピレン(共)重合体パウダーを
製造する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】有機基を有する第IVB族遷移金属化合
物、たとえば、ジルコノセンなどのメタロセン化合物
と、アルミノキサンなどの有機金属化合物とからなるオ
レフィン(共)重合用触媒系、およびこれらの触媒系を用
いるオレフィン(共)重合体の製造方法が、特開昭58−
19309号公報他に多数提案され、これらの触媒系は
オレフィンの高い重合活性を有することが知られてい
る。
【0003】また、メタロセン化合物およびアルミノキ
サンの少なくとも一方の成分をシリカ、アルミナ、シリ
カ・アルミナなどの多孔性無機酸化物担体に担持させた
種々の担持型触媒、およびそれらを使用した懸濁重合系
または気相重合系におけるオレフィンの重合方法が、特
開昭60−35005号公報他に多数提案されている。
特開昭61−108610号公報および特開昭61−2
96008号公報は、メタロセン化合物とアルミノキサ
ンとを無機酸化物等の担体に担持させた触媒の存在下
に、オレフィンを重合する方法を開示している。
【0004】さらに、ジルコノセン化合物、アルミノキ
サン、有機アルミニウム化合物およびシリカなどの担体
の存在下にオレフィンを予備重合する方法が特開昭63
−280703号公報に記載されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記したようなメタロ
セン化合物とアルミノキサンと担体とからなるオレフィ
ン重合用触媒系を用いてプロピレンの(共)重合を実施す
る場合には、生成するプロピレン(共)重合体パウダーに
良好な粒子性状が要求される。特に気相重合を行う場合
には、生成するプロピレン(共)重合体パウダーの粒子性
状が不良であると、重合器内のパウダーの分散状態が悪
化し、塊状物の生成および重合器の内壁や攪拌器へのパ
ウダーの付着が発生し、安定的にポリマーを製造するこ
とが困難となる。本発明は、優れたパウダー粒子性状を
有するプロピレン(共)重合体パウダーの製造方法を提供
することを目的とする。
【0006】本発明者等は、前記目的を達成すべく鋭意
研究した結果、前記したメタロセン担持型触媒とスキャ
ベンジャーとして用いる有機アルミニウム化合物とを予
め接触処理させた触媒系においてプロピレンを気相(共)
重合することにより、生成するプロピレン(共)重合体パ
ウダーの粒子性状が著しく改善されることを見出し本発
明を完成した。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、メタロセン担
持型触媒系におけるプロピレンの(共)重合に先立って、
メタロセン担持型触媒とメタロセン担持型触媒中の有機
遷移金属化合物に対する反応モル比が1〜100の有機
アルミニウム化合物とを予め1分〜168時間接触さ
せ、有機アルミニウム化合物とメタロセン担持型触媒と
の存在下に、プロピレンの単独重合またはプロピレンと
その他のオレフィンとの共重合を実施することを特徴と
するプロピレン(共)重合体パウダーの製造方法である。
【0008】
【発明実施の形態】本明細書中において使用される「プ
ロピレンの(共)重合」の用語は、プロピレンの単独重
合、ならびにプロピレンとプロピレンと共重合可能なコ
モノマーとのランダム共重合およびブロック共重合のい
ずれかを意味する。また「プロピレン(共)重合体」の用
語は、プロピレン単独重合体、ならびにプロピレンとプ
ロピレンと共重合可能なコモノマーとのランダム共重合
体およびブロック共重合体のいずれかを意味する。
【0009】プロピレンと共重合可能なコモノマーには
特に制限はないが、たとえば、炭素数2〜12のオレフ
ィン、たとえば、エチレン、1−ブテン、1−ペンテ
ン、1−ヘキセン、1−オクテン、1−デセン、4−メ
チル−1−ペンテン、3−メチル−1−ペンテン等、お
よびそれらの2種以上の混合物が挙げられる。好ましい
コモノマーは、エチレンおよび1−ブテンである。ま
た、所望により上記のコモノマーに加えて少量の1,5
−ヘキサジエン、1,9−デカジエン等のα,ω−ジエン
を共重合させてもよい。
【0010】本発明において、メタロセン担持型触媒
は、微粒子状担体にπ電子配位子を少なくとも1個有す
る有機遷移金属化合物、いわゆるメタロセン化合物(以
下「メタロセン化合物」と称する)およびアルミノキサ
ン、またはそれらの間の反応生成物を担持させた、遷移
金属0.01〜5重量%とアルミニウム0.1〜50重量
%とを含有する担持型触媒、およびこの担持型触媒1kg
当たり、さらにオレフィン(共)重合体を0.01〜10
0kgを担持させた予備活性化触媒を包含する。
【0011】上記のメタロセン担持型触媒に担持させる
メタロセン化合物として、公知のメタロセン化合物を特
に制限なく使用できる。たとえば、下記一般式:
【化2】 (式中、Mはチタン、ジルコニウムまたはハフニウムで
ある遷移金属原子を表し、XおよびYは、同一または異
なる、水素、ハロゲンまたは炭化水素基を表し、(C5
4-m1 m)および(C54-n2 n)は、置換シクロペ
ンタジエニル基を表し、式中、mおよびnは1〜3の整
数であり、R1およびR2は、炭素数1〜20の炭化水素
基、ケイ素含有炭化水素基を表わし、同一でも異なって
いてもよいが、それらのシクロペンタジエニル環上の位
置および種類は、Mを含む対称面が存在しない位置をと
り、かつ少なくとも一方のシクロペンタジエニル環には
Qに結合している炭素の隣接炭素の少なくとも一方にR
1またはR2が存在する、ならびにQは、(C5
4-m1 m)および(C54-n2 n)を架橋するいずれも
2価の、炭化水素基、非置換シリレン基、または炭化水
素置換シリレン基を表わす)で表わされるメタロセン化
合物が好適に使用される。
【0012】上記一般式に包含されるメタロセン化合物
として、ジメチルシリレン(2,3,5−トリメチルシク
ロペンタジエニル)(2′,4′,5′−トリメチルシク
ロペンタジエニル)チタニウムジクロリド、ジメチルシ
リレン(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)
(2′,4′,5′−トリメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレン(2,3,5
−トリメチルシクロペンタジエニル)(2′,4′,5′
−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメ
チル、ジメチルシリレン(2,3,5−トリメチルシクロ
ペンタジエニル)(2′,4′,5′−トリメチルシクロ
ペンタジエニル)ハフニウムジクロリド、ジメチルシリ
レン(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)
(2′,4′,5′−トリメチルシクロペンタジエニル)
ハフニウムジメチル、ジメチルシリレンビス(2−メチ
ル、4−フェニルインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド、ジメチルシリレンビス(2−エチル、4−フェニル
インデニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシリレ
ンビス(2−メチル、4−ナフチルインデニル)ジルコ
ニウムジクロリド、ジメチルシリレンビス(2−メチ
ル、4,5−ベンゾインデニル)ジルコニウムジクロリ
ド等が挙げられる。特に、ジメチルシリレン(2,3,5
−トリメチルシクロペンタジエニル)(2′,4′,5′
−トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロリド、ジメチルシリレンビス(2−メチル、4−フェ
ニルインデニル)ジルコニウムジクロリド、ジメチルシ
リレンビス(2−メチル、4−ナフチルインデニル)ジ
ルコニウムジクロリドが好ましく使用され、特に好まし
くは、ジメチルシリレン(2,3,5−トリメチルシクロ
ペンタジエニル)(2′,4′,5′−トリメチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロリドを使用する。
【0013】メタロセン担持型触媒に、上記メタロセン
化合物と共に担持させるアルミノキサンは、下記の一般
式(1)または(2)で表される。
【化3】 式中、R3は、炭素数が1〜6、好ましくは1〜4の炭
化水素基であり、具体的には、メチル基、エチル基、プ
ロピル基、ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキ
シル基等のアルキル基、アリル基、2−メチルアリル
基、プロペニル基、イソプロペニル基、2−メチル−1
−プロペニル基、ブテニル基等のアルケニル基、シクロ
プロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シク
ロヘキシル基等のシクロアルキル基、およびアリール基
等が挙げられる。これらのうち、特に好ましいのはアル
キル基であり、各R3は同一でも異なっていてもよい。
qは、4〜30の整数であり、好ましくは6〜30、特
に好ましくは8〜30である。
【0014】上記のアルミノキサンは公知の様々な条件
下に調製することができ、いずれの方法で調製されたア
ルミンノキサンを使用してもよい。具体的には、以下の
方法が例示される。トリアルキルアルミニウム、たとえ
ばトリメチルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウ
ムまたはそれらの混合物を、トルエン、エーテル等の有
機溶剤中において直接水と反応させる方法。トリアルキ
ルアルミニウム、たとえばトリメチルアルミニウム、ト
リイソブチルアルミニウムまたはそれらの混合物を、結
晶水を有する塩類、例えば硫酸銅水和物、硫酸アルミニ
ウム水和物と反応させる方法。シリカゲル等に含浸させ
た水分と、トリアルキルアルミニウムたとえばトリメチ
ルアルミニウム、トリイソブチルアルミニウムとを、そ
れぞれ単独にまたは同時にあるいは逐次的に反応させる
方法。
【0015】メタロセン担持型触媒において、前記メタ
ロセン化合物およびアルミノキサンまたはそれらの反応
生成物を担持させる微粒子状担体として、粒子径が1〜
500μm、好ましくは5〜300μmの顆粒状ないしは
球状の無機または有機の固体微粒子が使用される。
【0016】微粒子状無機担体としては、金属酸化物、
たとえばSiO2、Al23、MgO、ZrO2、TiO
2またはこれらの混合物が好ましく、主成分としてSi
2、Al23およびMgOからなる群から選ばれた少
なくとも1種を含有する担体が特に好ましい。より具体
的な無機化合物として、SiO2、Al23、MgO、
SiO2−Al23、SiO2−MgO、SiO2−Ti
2、SiO2−Al2 3−MgO等が挙げられる。これ
らの無機酸化物担体は、通常100〜1000℃で、1
〜40時間焼成して使用する。
【0017】さらに微粒子状有機担体としては、微粒子
状有機重合体、たとえばポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチル−1−ペンテ
ンなどのポリオレフィンの微粒子状重合体、ポリスチレ
ンなどの微粒子状重合体などを例示することができる。
【0018】メタロセン担持型触媒は、上記微粒子状担
体に前記メタロセン化合物および前記アルミノキサン、
またはそれらの間の反応生成物を担持させることにより
を製造することができる。メタロセン担持型触媒の製造
方法として、公知の方法、たとえば、適当な炭化水素溶
媒に溶解させたメタロセン化合物を最初に担体に添加
し、次いでアルミノキサンを添加する方法、アルミノキ
サンを最初に担体に添加し、次いでメタロセン化合物を
加える方法、メタロセン化合物とアルミノキサンとを予
め反応させた反応生成物に担体を添加する方法、担体の
存在下にアルミノキサンとメタロセン化合物とを同時に
添加して反応させる方法などのいずれをも採用すること
ができる。
【0019】好ましくは、不活性溶媒中でメタロセン化
合物とアルミノキサンとを予め反応させた反応生成物
に、担体を添加し85〜150℃の温度で接触させて担
持させ、次いで脂肪族炭化水素溶媒を用いて−50〜5
0℃の温度で洗浄して不活性溶媒を脂肪族炭化水素溶媒
と置換する方法を採用する。メタロセン化合物とアルミ
ノキサンとの反応温度は、通常、−20〜100℃、好
ましくは0〜100℃であり、反応時間は、通常、0.
1分以上、好ましくは1分〜200分の範囲である。
【0020】予備活性化触媒は、上記メタロセン担持型
触媒とオレフィンとを接触させることにより、オレフィ
ンを予備(共)重合させてそれらにオレフィン(共)重合体
をさらに担持させることにより製造することができる。
これらのオレフィン(共)重合体として、炭素数2〜20
のオレフィン、たとえば、エチレン、プロピレン、1−
ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセン、4−メチル−1
−ペンテン、2−メチル−1−ペンテン、1−オクテ
ン、1−デセン、1−ドデセン等の単独重合体およびそ
れらの2種以上の共重合体が挙げられ、エチレンまたは
プロピレンの単独重合体、もしくはエチレンまたはプロ
ピレンを主体としたオレフィン共重合体が好適である。
これらのオレフィンの予備(共)重合は、後記するメタロ
セン担持型触媒と有機アルミニウム化合物との予備接触
前に実施してもよく、また後に実施してもよい。
【0021】本発明において、上記メタロセン担持型触
媒に担持させる有機アルミニウム化合物は、オレフィン
の(共)重合において、スキャベンジャーとして使用され
る一般的な有機アルミニウム化合物を、特に制限なく使
用することができる。有機アルミニウム化合物として、
たとえば、トリエチルアルミニウム、トリイソプロピル
アルミニウム、トリイソブチルアルミニウム、トリ−n
−ブチルアルミニウム、トリ−n−ヘキシルアルミニウ
ム、ジイソブチルアルミニウムヒドリド等、およびそれ
らの2種以上の混合物が挙げられ、トリエチルアルミニ
ウムおよびトリイソブチルアルミニウムが特に好ましく
使用される。
【0022】有機アルミニウム化合物のメタロセン担持
型触媒への担持は、プロピレンの(共)重合に先立って、
有機アルミニウム化合物とメタロセン担持型触媒とを予
め接触させることにより実施される。
【0023】メタロセン担持型触媒と有機アルミニウム
化合物との接触は、有機アルミニウム化合物のメタロセ
ン担持型触媒中のメタロセン化合物に対する反応モル比
を、1〜100、好ましくは1.5〜75の範囲とし、
通常炭化水素溶媒中において10〜50℃、好ましくは
15〜35℃の温度で、1分ないし168時間、好まし
くは5分ないし72時間実施される。有機アルミニウム
化合物のメタロセン担持型触媒中のメタロセン化合物に
対する反応モル比が過小であるか、またはそれらの接触
時間が不足する場合、目的とする作用効果、すなわちこ
の触媒系を用いて得られるプロピレン(共)重合体パウダ
ー特性の改善効果が不十分となり、一方、反応モル比が
過大であるか、または接触時間が長すぎると、触媒活性
が低下する。
【0024】メタロセン担持型触媒と有機アルミニウム
化合物との接触時の炭化水素溶媒中のメタロセン担持型
触媒の濃度は0.1〜10重量%であり、好ましくは0.
2〜5重量%である。接触反応に用いる炭化水素溶媒と
して、たとえば、ブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタ
ン、イソオクタン、イソペンタン、イソブタン等の脂肪
族炭化水素、シクロペンタン、シクロヘキサン、メチル
シクロヘキサン等の脂環族炭化水素、またはミネラルオ
イル等が挙げられ、これらの中でヘキサンが最も好まし
く用いられる。
【0025】本発明において、プロピレンの(共)重合
は、上記メタロセン担持型触媒に有機アルミニウム化合
物を担持させた触媒系の存在下に、プロピレンまたはプ
ロピレンとその他のオレフィンとを導入して(共)重合さ
せることにより、パウダー性状の改善されたプロピレン
(共)重合体を製造することができる。
【0026】上記の触媒系は、通常、スラリー状態で重
合反応系に導入されるが、これらの触媒系に加え、さら
にスキャベンジャーとしての有機アルミニウム化合物を
添加してもよい。この有機アルミニウム化合物は、前記
メタロセン担持型触媒との接触反応に用いた有機アルミ
ニウム化合物と同一であっても異なっていてもよいが、
好ましくは同一のものを用いる。有機アルミニウム化合
物の使用量は、メタロセン担持型触媒に接触させた有機
アルミニウム化合物との合計で、メタロセン担持型触媒
中のメタロセン化合物1モルに対して1〜5,000モ
ル、好ましくは5〜3,000モル、特に好ましくは1
0〜1,000モルの範囲である。
【0027】触媒系の使用量は、重合容積1リットル当
たり、触媒系中の遷移金属原子として1×10-10〜1
×10-3モル、好ましくは1×10-9〜1×10-4モル
の範囲である。触媒系の使用量を上記範囲とすることに
より、プロピレンの効率的かつ制御された(共)重合反応
速度を維持することができる。なお、本明細書中におい
て「重合容積」の用語は、液相重合の場合の重合器内の
液相部分の容積、または気相重合の場合の重合器内の気
相部分の容積を意味する。
【0028】本発明において、プロピレンの(共)重合方
法として、公知の方法、たとえば、ブタン、ペンタン、
ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂肪族炭化水素、シ
クロペンタン、シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン
等の脂環族炭化水素、トルエン、キシレン、エチルベン
ゼン等の芳香族炭化水素、ガソリン留分、水素化ジーゼ
ル油などの不活性溶媒中でプロピレンを(共)重合させる
スラリー重合法、プロピレンモノマー自身を溶媒として
使用するバルク重合法、プロピレンを気相中で(共)重合
させる気相重合法、生成するプロピレン(共)重合体が液
状である溶液重合法、およびこれらの2以上を組み合わ
せた重合法のいずれでも採用することができる。
【0029】好ましい重合法は、気相重合法であり、特
に好ましくは、内部に水平軸回りに回転する攪拌機を有
する横型反応器内で、生成ポリマーと触媒粒子とよりな
る粒子層を攪拌している中に原料ガスを導入し、原料ガ
スと粒子層とを接触させて重合反応を行わせると共に、
反応熱を液体冷却剤の気化熱により除去する気相重合法
が採用される。
【0030】重合条件として、一般的なチーグラー・ナ
ッタ系触媒を用いるプロピレンの(共)重合条件と同様の
条件が採用される。具体的には、重合温度が−50〜1
50℃、好ましくは−10〜100℃、特に好ましくは
40〜80℃、重合圧力が大気圧〜7MPa、好ましく
は0.2〜5MPa、および重合時間が通常1分〜20
時間である。また、上記に加え、水素を重合系に導入し
て生成するプロピレン(共)重合体の分子量を調整するこ
とができる。
【0031】プロピレンの(共)重合終了後は、必要に応
じて公知の触媒失活処理工程、触媒残さ除去工程、乾燥
工程等の後処理工程を経た後、プロピレン(共)重合体が
パウダーとして得られる。得られたプロピレン(共)重合
体パウダーには、必要に応じて、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、帯電防止剤、造核剤、滑剤、難燃剤、アンチブロ
ッキング剤、着色剤、無機質または有機質の充填剤等の
各種添加剤、更には種々の合成樹脂を配合した後、通常
は加熱溶融混練され、更に粒状に切断されたペレットの
形態で各種成形品の製造用に供される。
【0032】
【実施例】以下に、本発明を実施例および比較例により
さらに詳細に説明する。実施例および比較例において使
用する用語の定義および測定方法は以下の通りである。 圧縮度:細川鉄工所パウダーテスターTYPE PT−
Eを用いて、粉体物性測定法(発行所:株式会社朝倉書
店、編集者:早川宗八郎)中の112頁に記載の方法に
準拠して測定した。圧縮度が低い程、パウダーの流動性
が良好である(パウダー性状が良好)ことを表す。
【0033】実施例1 担持型触媒の調製 十分に乾燥し、N2置換した500mlのフラスコに、ジ
メチルシリレン(2,3,5−トリメチルシクロペンタジ
エニル)(2′,4′,5′−トリメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロリド0.61g(1.41mm
ol)、およびメチルアルミノキサンのトルエン希釈品を
Al原子換算で416mmolを仕込み、10分間反応させ
た。次いで、800℃で8時間焼成したシリカ(グレー
ス・デビソン)を10gを添加し、100℃で1時間攪
拌しながら反応を行った。反応スラリーを10分間をか
けて0℃に冷却し、n−ヘキサンを280ml添加して1
0分間撹拌しながら洗浄し、上澄み液をデカントした。
同一の洗浄、デカント操作を3回繰り返した後にn−ヘ
キサンを280ml添加し、0℃下においてプロピレンを
450ml/minの流量で50分間連続的に加え予備重合
を行った。その後上澄み液をデカントしさらに280ml
のn−ヘキサンで5回洗浄、デカントを繰り返し、室温
下で2時間真空乾燥して36gのメタロセン担持型触媒
を得た。触媒の組成分析を行った結果、メタロセン担持
型触媒中にZrが0.36wt%含まれていた。
【0034】有機アルミニウム化合物との予備接触 十分にN2置換された1Lのガラス製反応器内にn−ヘ
キサン400mlおよびトリエチルアルミニウム17mmol
加え3分間撹拌した。次いで上記で得られた担持型触媒
6gを添加し、室温下500rpmで撹拌しながら予備
接触反応を24時間行った。予備接触時のメタロセン担
持型触媒中のメタロセン化合物に対する有機アルミニウ
ム化合物の反応モル比は72であった。
【0035】プロピレンの気相重合 十分にN2置換された3Lの横型反応器内を70℃に加
熱し、ポリプロピレン粗粒100gおよびトリエチルア
ルミニウム1.0mmolを加え5分間85rpmで撹拌し
た。次いで、プロピレンを供給して段階的に1.28M
Paまで昇圧した後、上記調製した触媒系をZrに換算
して0.14mmolおよび液化プロピレン100mlを反応
器内に導入して重合反応を開始させた。続いて反応圧力
を10分間をかけて最終圧力2.26MPaまで昇圧
し、プロピレンを導入しながら自動圧力制御により内圧
を2.26MPaに保って2時間重合反応を行った。反
応終了後10分間で大気圧に下げ、さらに10分間をか
けてN2流通下に得られたポリプロピレンパウダーを取
り出した。同様の操作を3回繰り返し重合器内のポリプ
ロピレンをすべて同一条件で重合したものとした。得ら
れたポリプロピレンパウダーの圧縮度の測定結果は1.
97%であった。
【0036】比較例1 プロピレンの気相重合 触媒系としてメタロセン担持型触媒と有機アルミニウム
化合物との接触処理を行っていない乾燥メタロセン担持
型触媒を用いた他はすべて実施例1と同様に重合反応を
行った。得られたポリプロピレンパウダーの圧縮度の測
定結果は6.2%であった。
【0037】
【発明の効果】上記実施例において得られたポリプロピ
レンパウダーは、そのパウダー圧縮度が、従来法による
比較例に比較して著しく改善されていることを示す。本
発明は、粒子性状に優れたプロピレン(共)重合体パウダ
ーの製造方法を提供するものであり、その産業的意義は
極めて大きい。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メタロセン担持型触媒系におけるプロピ
    レンの(共)重合に先立って、メタロセン担持型触媒とメ
    タロセン担持型触媒中の有機遷移金属化合物に対する反
    応モル比が1〜100の有機アルミニウム化合物とを予
    め1分〜168時間接触させ、有機アルミニウム化合物
    とメタロセン担持型触媒との存在下に、プロピレンの単
    独重合またはプロピレンとその他のオレフィンとの共重
    合を実施することを特徴とするプロピレン(共)重合体パ
    ウダーの製造方法。
  2. 【請求項2】 メタロセン担持型触媒と有機アルミニウ
    ム化合物との接触を、炭化水素溶媒中、10〜50℃の
    温度で実施する請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 メタロセン担持型触媒が、微粒子状担体
    に有機遷移金属化合物およびアルミノキサンまたはそれ
    らの間の反応生成物を担持させた担持型触媒またはこの
    担持型触媒に少量のオレフィンをさらに担持させた予備
    活性化触媒である、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 メタロセン担持型触媒が、有機遷移金属
    化合物と有機アルミニウム化合物との反応生成物を、不
    活性溶媒中において85〜150℃の温度で無機微粒子
    担体と接触させた後、不活性溶媒を−50〜50℃の温
    度で脂肪族炭化水素により洗浄置換して製造される請求
    項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】 有機遷移金属化合物が下記一般式: 【化1】 (式中、Mはチタン、ジルコニウムまたはハフニウムで
    ある遷移金属原子を表し、XおよびYは、同一または異
    なる、水素、ハロゲンまたは炭化水素基を表し、(C5
    4-m1 m)および(C54-n2 n)は、置換シクロペ
    ンタジエニル基を表し、式中、mおよびnは1〜3の整
    数であり、R1およびR2は、炭素数1〜20の炭化水素
    基、ケイ素含有炭化水素基を表わし、同一でも異なって
    いてもよいが、それらのシクロペンタジエニル環上の位
    置および種類は、Mを含む対称面が存在しない位置をと
    り、かつ少なくとも一方のシクロペンタジエニル環には
    Qに結合している炭素の隣接炭素の少なくとも一方にR
    1またはR2が存在する、ならびにQは、(C5
    4-m1 m)および(C54-n2 n)を架橋するいずれも
    2価の、炭化水素基、非置換シリレン基、または炭化水
    素置換シリレン基を表わす)で表わされる化合物であ
    る、請求項1、3または4のいずれかに記載の方法。
  6. 【請求項6】 有機遷移金属化合物が、ジメチルシリレ
    ン(2,3,5−トリメチルシクロペンタジエニル)
    (2′,4′,5′−トリメチルシクロペンタジエニル)
    ジルコニウムジクロリドである請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 プロピレン単独またはプロピレンとその
    他のオレフィンとの(共)重合法が、気相重合法である請
    求項1記載の方法。
  8. 【請求項8】 プロピレン単独またはプロピレンとその
    他のオレフィンとの気相(共)重合が、水平軸回りに回転
    可能な撹拌機を有する横型反応器内で、メタロセン担持
    型触媒に有機アルミニウム化合物をさらに担持させた触
    媒粒子および生成ポリマー粒子からなる粒子層の撹拌下
    にプロピレン単独またはプロピレンとその他のオレフィ
    ンとの混合ガスを導入して(共)重合させ、反応熱を液体
    冷却剤の気化により除去することにより実施される請求
    項7項記載の方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001213923A (ja) * 2000-02-03 2001-08-07 Chisso Corp ポリオレフィン組成物およびその製造方法。

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