JPH11151183A - 暖房便座装置、その制御装置及び暖房便座装置を備えた製品 - Google Patents

暖房便座装置、その制御装置及び暖房便座装置を備えた製品

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JPH11151183A
JPH11151183A JP33775797A JP33775797A JPH11151183A JP H11151183 A JPH11151183 A JP H11151183A JP 33775797 A JP33775797 A JP 33775797A JP 33775797 A JP33775797 A JP 33775797A JP H11151183 A JPH11151183 A JP H11151183A
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JP
Japan
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toilet seat
heaters
circuit
energization
control
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JP33775797A
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English (en)
Inventor
Akihiro Murata
明郭 村田
Bungetsu Tanaka
文月 田中
Kiyoshi Monobe
清 物部
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Toto Ltd
Original Assignee
Toto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 便座の保温と節電とを両立させる。 【解決手段】 便座1の側方から前方にかけての部分と
後方部分とに、別の便座ヒータ2A、2Bが分割して埋
設され、制御回路4は、スイッチ8で設定される使用者
の好みや、センサ9で検出される便座カバーの有無に応
じて、便器便座ヒータ2A、2Bの両方又は一方のみに
電流を供給して、便座1の全体、前方と両側の部分、又
は後方部分のみを暖房する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は便座を適温に保持す
る暖房便座装置及びこの暖房便座装置の温度を制御する
制御装置並びにこの暖房便座装置を備えた各種製品に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の暖房便座装置は、図11に示すよ
うに便座1の表面を暖房するための便座ヒータ2及び便
座1の表面の温度を検出するためのサーミスタ等の温度
センサ3を便座1に内臓しており、これらの便座ヒータ
2及び温度センサ3は外部の制御回路4に接続されてい
る。この制御回路4は、温度センサ3の検出温度を監視
し、温度センサ3の検出温度が例えば35℃以下になる
と、AC電源6からの便座ヒータ2への通電を開始し、
温度センサ3からの検出温度が35℃以上になれば、便
座ヒータ2への通電を停止する、所謂フィードバック制
御を行うことによって常に便座1の表面の温度を例えば
35℃に保持する。便座1の保温温度の設定は制御回路
4に設けられている温度調整ボリューム5により行わ
れ、商用電源などのAC電源6が制御回路4に接続され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の暖
房便座装置は、一つの便座ヒータ2で便座1の表面全体
を暖めている。節電をするには、便座ヒータ2への通電
を全くオフにするか、便座1の保温温度を低めに設定す
る。しかし、便座ヒータ2への通電を全くオフした場
合、使用する時に通電を開始しても、便座1がなかなか
暖かくならず、暖かくなった時には、使用を終わってい
るという不具合がある。また、便座の温度を低めに設定
する場合は、節電効果も便座保温効果も中途半端である
という不具合がある。
【0004】また、便座の前の部分にしか座らない使用
者がいたり、図12に示すように便座1に便座カバー7
を被せることがある。このような場合、便座の使用者が
座らない部分や便座カバー7を被せた部分まで他の部分
と同様に保温することは、電力の無駄である。
【0005】便座1に便座カバー7を付けた場合には更
に、便座カバーで覆われた部分と、覆われていない部分
とで温度むらが生じ、便座表面全体を均一に設定温度に
暖めることが難しい。
【0006】そこで本発明の目的は、暖房便座において
節電効果と便座保温効果とを同時に達成することにあ
る。
【0007】本発明の別の目的は、便座カバーを付けた
場合も便座の表面全体を均一に保温できるようにするこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の側面に従
う暖房便座装置は、便座と、便座の複数の部分にそれぞ
れ配置されている複数の便座ヒータと、これら複数の便
座ヒータの中から選択された便座ヒータ又は便座ヒータ
の組にのみ通電する制御回路と、選択された便座ヒータ
又は便座ヒータの組を変更するための変更回路とを有す
る。
【0009】この暖房便座装置によれば、便座に配置さ
れた複数の便座ヒータの中から一部のヒータ又はヒータ
の組を選択して、選択したヒータにだけに通電すること
ができる。選択は変更することができるので、便座の全
部を暖房したり、或る特定の部分の暖房は止めたりと、
ユーザの好みや使用状況に合わせて柔軟な対応ができ
る。使用者にとって必要ないヒータは通電しないように
できるので、実質的な暖房効果を損なうことなく節電が
できる。
【0010】本発明の第2の側面に従う暖房便座装置
は、便座と、便座の複数の部分にそれぞれ配置されてい
る複数の便座ヒータ又は複数組の便座ヒータの組と、そ
れら複数の便座ヒータ又は複数組の便座ヒータの組に通
電するものであって、各便座ヒータ又は便座ヒータの各
組への各通電量を個別に制御できる制御回路と、この制
御回路による各通電量の制御パターンを変更するための
変更回路とを有する。
【0011】この暖房便座装置によれば、便座に配置さ
れた複数の便座ヒータ又は複数組のヒータの組への通電
量を、選択したパターンに従って個別に制御できる。例
えば、一部のヒータへの通電量を、他のヒータへの通電
量よりも減らすというようにである。パターンは変更で
きるので、便座の全部を通常に暖房したり、或る一部分
の暖房を若干弱めるなど、ユーザの好みや使用状況に合
わせて柔軟な対応ができる。従って、やはり実質的な暖
房効果を損なうことなく節電ができる。
【0012】好適な実施形態では、ユーザが手動で操作
する通電パターン選択器からの信号と、便座カバーの装
着の有無を検出する便座カバー検出器の検出結果とによ
って、通電する便座ヒータ又は便座ヒータの組を変更し
たり、又は、どのヒータの通電を弱めるかといった制御
のパターンを変更したりすることができるようになって
いる。それにより、ユーザの好みに応じた節電が可能で
あると共に、便座カバーの有無に応じた温度むらのない
暖房も可能になっている。
【0013】本発明の第3の側面に従う暖房便座の制御
装置は、複数の便座ヒータ又は複数組の便座ヒータの組
をもつ暖房便座を制御するものであって、それら複数の
便座ヒータ又は複数組の便座ヒータの組の各々に通電す
る複数の通電回路と、それら複数の通電回路の通電量を
個別に制御する通電制御素子と、各便座ヒータ又は便座
ヒータの各組へ各通電量を選択されたパターンに従わせ
るように通電制御素子を駆動する駆動回路とを有する。
【0014】この制御装置によれば、複数の便座ヒータ
又は便座ヒータの複数の組への通電量を、選択されたパ
ターンに従うよう個別に制御できる。例えば、全ヒータ
に通電するパターンや、一部の特定のヒータにのみ通電
するパターンや、或る特定のヒータへの通電量を減少さ
せるパターンなどが選択できる。従って、ユーザの好み
や使用状況に合わせて柔軟な暖房が選べ、やはり実質的
な暖房効果を損なうことなく節電ができる。
【0015】この制御回路の好適な一つの実施形態は、
AC電源の各周期の第1の半サイクルを第1の便座ヒー
タ又は便座ヒータの第1の組へ通電するための第1の通
電回路と、AC電源の各周期の第2の半サイクルを第2
の便座ヒータ又は便座ヒータの第2の組へ通電するため
の第2の通電回路と、この第1及び第2の通電回路の双
方を開閉する1つの双方向スイッチング素子とを有して
いて、この双方向スイッチング素子の第1の半サイクル
におけるオン期間と第2の半サイクルにおけるオン期間
とを独立して制御している。この回路は、2つの便座ヒ
ータ又は2組の便座ヒータの組への独立した通電制御
を、一つの双方向スイッチング素子(例えばトライアッ
ク)で行うことができる。
【0016】制御回路の別の実施形態は、AC電源の各
周期の第1の半サイクルを第1の便座ヒータ又は便座ヒ
ータの第1の組へ通電するための第1の通電回路と、A
C電源の各周期の第2の半サイクルを第2の便座ヒータ
又は便座ヒータの第2の組へ通電するための第2の通電
回路と、第1の通電回路を開閉する第1のスイッチング
素子と、第2の通電回路を開閉する第2のスイッチング
素子とを有し、単位時間当りの第1のスイッチング素子
をオン状態とする周期数と第2のスイッチング素子をオ
ン状態とする周期数とを独立して制御している。この制
御回路では、AC電源の各半サイクルの極性を意識せず
に、2つの便座ヒータ又は2組の便座ヒータの組への独
立した通電制御ができるという利点がある。
【0017】本発明は更に、上述した暖房便座装置を備
えた洗浄便座装置や便器装置も提供する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は本発明の暖房便座装置の実
施形態を示した構成図である。便座1の内部には、この
輪状の便座1の(便座に座った人からみて)両側方部分
及び前方部分を暖める第1の便座ヒータ2Aと、後方部
分を暖める第2の便座ヒータ2Bとが設けられている。
便座1の片方の側方部分の上表面中央部の直下には、第
1の便座ヒータ2Aによる便座温度を検出するための温
度センサ3Aが配置され、便座1の後方部分の上表面中
央部の直下には、第2の便座ヒータ2Bによる便座温度
を検出するための温度センサ3Bが設置されている。さ
らに、便座1の片方の側方部分の表面には、便座カバー
検出センサ9が設置され、これによって便座1への便座
カバーの装着の有無が検出される(勿論、このセンサに
代えて、便座カバー装着の有無を手動で入力するスイッ
チを適当な場所に設けても良い)。2つの便座ヒータ2
A、2Bには共に制御回路4から電力が供給される。2
つの温度検出センサ3A、3Bからの検出信号及び便座
カバー検出センサ9からの検出信号は制御回路4に入力
される。
【0019】制御回路4には、便座1の保温温度を設定
する温度調整ボリューム5が設けられると共に、2つの
便座ヒータ2A、2Bへの通電パターンを切り換える通
電パターン切替えスイッチ8が設けられている。制御回
路4は商用電源などのAC電源6に接続される。
【0020】次に本実施形態の動作について説明する。
制御回路4は、第1の温度センサ3Aの検出温度に基づ
いて、便座1の側方部分及び前方部分が温度調整ボリュ
ーム5で設定された温度になるよう、第1の便座ヒータ
2Aへの供給電力を調整することと、第2の温度センサ
3Bの検出温度に基づいて便座1の後方部分が温度調整
ボリューム5で設定された温度になるよう、第2の便座
ヒータ2Bへの供給電力を調整することとを、同時に又
は選択的に行う。
【0021】その際、通電パターン切替えスイッチ8に
より、便座ヒータ2A、2Bの双方に電力を供給して上
記制御を行うか、便座ヒータ2A、2Bの一方のみに電
力を供給して上記制御を行うかが選択できる。すなわ
ち、便座ヒータ2A、2Bの双方に電力を供給して便座
1の全体を設定温度に保温することもできるし、便座1
の後方部分には座らない使用者は、第2の便座ヒータ2
Bへの通電をカットし、第1の便座ヒータ2Aのみによ
に側方部分と前方部分のみを設定温度に保温する制御を
選択することができるし、或いは、便座カバーをかけた
ときなどは、第1の便座ヒータ2Aへの通電をカットし
て第2の便座ヒータ2Bのみによる後方部分のみを設定
温度に保温する制御(又は第1の便座ヒータ2Aへの電
力を若干削減して第2の便座ヒータ2Bでの保温を重視
するような制御)を選択することもできる。
【0022】上記の手動によるパターン選択の他に、さ
らに、通電パターン切替えスイッチ8により自動パター
ンを選択することもできる。自動パターンでは、制御回
路4は、便座カバー検出センサ9により、便座1に便座
カバーが被せられているか否かをチェックし、便座カバ
ーが被せられていないときは、便座ヒータ2A、2Bの
双方に電力を供給して双方とも設定温度を維持するよう
制御を行うが、便座カバーが被せられている場合は、第
1の便座ヒータ2Aへの通電をカットし、第2の便座ヒ
ータ2Bのみによる後方部分のみを設定温度に保温する
制御(又は第1の便座ヒータ2Aへの電力を若干削減し
て第2の便座ヒータ2Bでの保温を重視するような制
御)を行う。
【0023】このようにして、使用態様に応じて、便座
1の保温が必要な部分のみを保温することにより、保温
効果を実質的に損なうこと無く節電ができる。
【0024】図2は、便座ヒータ2A、2Bへ個別に電
力を供給するための一つの回路例を示している。便座ヒ
ータ2A、2Bにはそれぞれダイオード10A、10B
が、互いに極性が反対になる方向で直列接続されてい
る。これらダイオード10A、10Bと便座ヒータ2
A、2Bとの2つの直列接続体は商用電源6に対して並
列接続され、商用電源6からトライアック15を通じて
AC電力が供給されるようになっている。トライアック
15の制御端子には、フォトカプラ11の受光素子11
Qと電流制限用の抵抗12とが直列に接続されている。
フォトカプラ11の発光素子11Qは制御部41によっ
てその発光時期(つまりトライアック15のターンオン
時期)が制御される。
【0025】次に上記回路の動作について説明する(な
お、ヒータ2A、2Bは実質的に抵抗負荷でありL分は
無視する)。AC電源6から出力されるAC電圧は各半
サイクル毎にその極性が交代するので、互いに逆極性に
接続されたダイオード10A、10Bの作用で、第1の
便座ヒータ2Aに電流が流れ得る半サイクルと、第2の
便座ヒータ2Bに電流が流れ得る半サイクルとは交代で
訪れる。
【0026】制御回路4は、電源6の各ゼロクロス点に
ついて続く半サイクルで便座ヒータ2A、2Bのいずれ
に電流が流れ得るかを判別し、第1の便座ヒータ2Aに
電流が流れ得る第1の半サイクルでは、第1の温度セン
サ3Aの検出温度に基づいて決定した電力が第1の便座
ヒータ2Aへ供給されるように、発光素子11Pの発光
時期つまりトライアック15のターンオン時期を制御
し、第2の便座ヒータ2Bに電流が流れる得る半サイク
ルでは、第2の温度センサ3Bの検出温度に基づいて決
められた電力が第2の便座ヒータ2Bに供給されるよう
に、発光素子11Pの発光時期を制御する。各半サイク
ルにおいて、受光素子11Qが発光すると、トライアッ
ク15がターンオンして便座ヒータ2A、2Bの一方に
電流が流れ、その後、その電流がゼロになるゼロクロス
点でトライアック15はターンオフする。ターンオン時
期を早めれば供給電力は増え、遅くすれば供給電力は減
る。なお、通電パターン切替えスイッチ8により一方の
便座ヒータには通電しないパターンが選択されている場
合は、その通電しない便座ヒータのための半サイクルで
は、トライアック15をターンオンしない。
【0027】図3は、便座ヒータ2A、2Bへ個別に電
力を供給するための別の回路例を示す。それぞれダイオ
ード10A、10Bを互いに逆極性方向で接続された2
つの便座ヒータ2A、2Bが電源6に対して並列接続さ
れている。そして、この並列接続回路と商用電源6との
直列接続体に対して並列に、極性が互いに逆になる方向
で2つのサイリスタ15A、15Bが接続されている。
【0028】各サイリスタ15A、15Bの制御端子に
は、それぞれダイオードD5、D6を介してフォトカプ
ラ71、72の受光素子11Q、12Qが接続されてい
る。フォトカプラ71、72の各発光素子11P、12
Pは制御回路4により個別にオンオフ制御される。
【0029】図4はこの回路の動作を示す。図4(A)
は、AC電源6の電圧変化を示している。制御回路4
は、図4(B)に示すように、一方の発光素子11Pを
電源電圧の幾つかの周期にわたってオンする。これによ
り、発光素子11Pがオンしている周期の中の一方の極
性の半サイクルにおいて、一方のサイリスタ15Aがオ
ンして、図4(D)に示すように一方の便座ヒータ2A
に電流が流れる。同様に、制御回路4は、図4(C)に
示すように、他方の発光素子12Pも電源電圧の幾つか
の周期にわたってオンする。これにより、図4(E)に
示すように、それらの周期の他方の極性の半サイクル
に、他方の便座ヒータ2Bに電流が流れる。この回路で
は、サイリスタ15A、15Bの点孤時期ではなく、単
位時間当りのサイリスタ15A、15Bをオンするサイ
クル数(つまり便座ヒータ2A、2Bに電流を流すサイ
クル数)によって、便座ヒータ2A、2Bへの供給電力
を調整している。この回路では、電源電圧の極性を判定
する必要はない。
【0030】ところで、図2に示した制御回路4のよう
に、電源電圧の各サイクルでの点孤時期制御を行うもの
では、電源電圧のゼロクロス点を検出する必要がある。
そこで、以下にゼロクロス点検出のための幾つかの回路
例を紹介する。
【0031】図5は、ゼロクロス検出のための一回路例
を示す。AC電源6からのAC電圧は通常、全波整流器
16により整流されてから制御回路に供給される。この
制御回路4への整流器16とは並列に別の整流器D1、
D2、R1、R2がAC電源6に接続され、この別の整
流器D1、D2、R1、R2を通じてAC電源6からの
整流された電圧が図中破線で囲ったゼロクロス回路14
に導かれる。ゼロクロス回路14は、演算増幅器13を
用いた比較回路を有している。この比較回路は、分圧抵
抗R3、R4により作成される一定の基準電圧に対し
て、上述の整流器D1、D2、R1、R2を通じてAC
電源6から入力される電圧を比較し、この入力電圧が前
記基準電圧に比べて高くなると、図6(B)に示すよう
なハイレベルの出力信号を出す。尚、演算増幅器13の
非反転入力端子側に接続されているダイオードD3、ツ
ェーナーダイオードZD、コンデンサCは上記入力電圧
を安定させて、演算増幅器13における電圧比較動作を
円滑に行うための回路である。
【0032】上述の整流器D1、D2、R1、R2は、
AC電源6の一方の端子に接続された第1のダイオード
D1と抵抗R1の直列接続体と、他方の端子に接続され
た第2のダイオードD2と抵抗R2の直列接続体とを有
し、図6(A)に示すようなAC電圧の一方の極性の半
波(例えば上側の山)を第1のダイオードD1及び抵抗
R1を通して上記比較回路へ入力し、他方の極性の半波
(例えば下側の山)を第2のダイオードD2及び抵抗R
2を通して上記比較回路へ入力するものである。そし
て、抵抗R1と抵抗R2の抵抗値は異なる値であり、そ
のため、この整流器を通じて上記比較回路へ入力される
各半波電圧の上昇速度は、その半波の極性(上側の山か
下側の山か)によって異なっている。よって、上記比較
回路回路の入力電圧が基準電圧を越えるタイミングおよ
び再度基準電圧以下になるタイミングは、AC電圧の上
側の山と下側の山とでは異なる。結果として、図6
(B)にそれぞれt1、t2で示すように、上記比較回
路の出力(ゼロクロス回路14の出力)がハイレベルに
なっている期間は上側の山と下側の山とでそれぞれ異な
る。制御回路4は、このゼロクロス回路14の出力のハ
イレベル期間の長さt1、t2を検出することより、A
C電圧の各半波の極性を特定し、これに基づいて、図3
に示したトライアック15の2つの便座ヒータ2A、2
B用の点孤時期制御を別々に行う。
【0033】図7はゼロクロス検出のための他の回路例
を示す。この回路は、それぞれ図5に示したゼロクロス
回路14と同構成の2つのゼロクロス回路14A、14
Bを有している。そして、AC電源6の異なる端子にそ
れぞれ接続された2つのダイオードD1、D2をそれぞ
れ通じて、AC電源6からのAC電圧の一方の極性の半
波が一方のゼロクロス回路14Aに、他方の極性の半波
が他方の14Bに入力される。
【0034】この回路では、図8(A)に示すようなA
C電圧に対して、2つのゼロクロス回路14A、14B
の出力電圧はそれぞれ図8(B)、(C)に示すような
それぞれの極性の半波に対応した矩形波となる。すなわ
ち、AC電圧が上側に山を作る半サイクルで、ゼロクロ
ス回路14Aの出力がハイレベルになり、下側に山を作
る半サイクルでゼロクロス回路14Bの出力がハイレベ
ルになる。制御回路4は、この2つのゼロクロス回路1
4A、14Bの出力矩形波にそれぞれ用いて、図3に示
したトライアック15の2つの便座ヒータ2A、2B用
の点孤時期制御を別々に行うことができる。
【0035】図9は、便座1内の便座ヒータの配置の別
の例を示した平面図である。この例では、便座1の両側
方部分A、前方部分B及び後方部分Cの3つの部分に、
それぞれ別の便座ヒータが配置されており、それらの便
座ヒータが上記した制御回路と同様な原理の制御によっ
て、個別に選択的に又は幾つか組み合わされて通電され
る。例えば、通常はAとBとCの全部に通電するが、前
方に寄った位置に座る使用者はAとB又はAだけの通電
を選択しても良いし、後方に寄った位置に座る使用者は
AとCの通電を選択しても良いし、或いは、便座カバー
を被せたときは、Cだけの通電としても良い。
【0036】図10は、便座ヒータ配置の更に別の例を
示した平面図である。この例では、便座ヒータは便座1
の両側方部分Aと後方部分Cとに分かれて配置されてお
り、便座の前方部分には便座ヒータはない。通常、便座
の前方部分は使用者の両脚の間に位置するので、保温の
必要性があまりないからである。AとCの部分は、使用
者の好みに応じて、上述の実施形態と同様に選択的に又
は同時的に保温される。
【0037】以上、本発明の暖房便座装置の実施形態を
説明したが、本発明は上記実施形態以外の形態でも実施
することができるものである。例えば、上記実施形態で
は図1に示すように温度設定手段5は1つであったが、
複数の便座ヒータに対して個別に温度を設定する複数の
温度設定手段を設けることもできる。また、本発明は単
なる暖房便座装置だけでなく、暖房便座と共に使用者の
局部を温水で洗浄する局部洗浄機構を備えた温水洗浄便
座装置や、暖房便座と腰掛け式便器とをセットにした
(勿論、更に局部洗浄機構も加えても良い)便器装置な
どとしても実施することができる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、便座の効果的な保温と
節電とを両立できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の暖房便座装置の第1の実施形態を示し
た構成図である。
【図2】図1に示した暖房便座装置の制御回路の構成例
を示した回路図である。
【図3】図1に示した暖房便座装置の制御回路の別の構
成例を示した回路図である。
【図4】図3に示した制御回路の動作を示した回路図で
ある。
【図5】図2に示した制御回路のための、ゼロクロス検
出回路の構成例を示した回路図である。
【図6】図5のゼロクロス検出回路の動作を示した波形
図である。
【図7】ゼロクロス検出回路の別の他の構成例を示した
回路図である。
【図8】図7のゼロクロス検出回路の動作を示した波形
図である。
【図9】便座内の便座ヒータの別の配置例を示した平面
図である。
【図10】便座内の便座ヒータの更に別の配置例を示し
た平面図である。
【図11】従来の暖房便座装置の一例を示した平面図で
ある。
【図12】従来の暖房便座装置に便座カバーを被せた様
子を示した平面図である。
【符号の説明】
1 便座 2A、2B 便座ヒータ 3A、3B 温度センサ 4 制御回路 5 温度調整ボリューム 6 AC電源 7 便座カバー 8 通電パターン切替えスイッチ 9 便座カバー検出センサ 10A、10B、D1、D2、D3、D5、D6 ダイ
オード 11、71、72 フォトカプラ 11P、12P 発光素子 11Q、12Q 受光素子 12、R1〜R5 抵抗 13 演算増幅器 14、14A、14B ゼロクロス回路 15、15A、15B トライアック 16 整流器 41 制御部 ZD ツェナーダイオード

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 便座と、 前記便座の複数の部分にそれぞれ配置されている複数の
    便座ヒータと、 これら複数の便座ヒータの中から選択された便座ヒータ
    又は便座ヒータの組にのみ通電する制御回路と、 前記選択された便座ヒータ又は便座ヒータの組を変更す
    るための変更回路とを有する暖房便座装置。
  2. 【請求項2】 前記変更回路が、複数の通電パターンの
    中から使用者が任意の通電パターンを選択するための通
    電パターン選択器を含み、この通電パターン選択器によ
    り選択された通電パターンに応じて前記制御回路が、前
    記選択された便座ヒータ又は便座ヒータの組を決定する
    請求項1記載の暖房便座装置。
  3. 【請求項3】 前記変更回路が、前記便座への便座カバ
    ーの装着の有無を検出する便座カバー検出器を含み、こ
    の検出器の検出結果に応じて前記制御回路が、前記選択
    された便座ヒータ又は便座ヒータの組を決定する請求項
    1記載の暖房便座装置。
  4. 【請求項4】 便座と、 前記便座の複数の部分にそれぞれ配置されている複数の
    便座ヒータ又は複数組の便座ヒータの組と、 前記複数の便座ヒータ又は複数組の便座ヒータの組に通
    電するものであって、各便座ヒータ又は便座ヒータの各
    組への各通電量を個別に制御できる制御回路と、 前記前記制御回路による前記各通電量の制御パターンを
    変更するための変更回路とを有する暖房便座装置。
  5. 【請求項5】 前記変更回路が、複数の通電パターンの
    中から使用者が任意の通電パターンを選択するための通
    電パターン選択器を含み、この通電パターン選択器によ
    り選択された通電パターンに応じて前記制御回路が、前
    記各通電量の制御パターンを決定する請求項4記載の暖
    房便座装置。
  6. 【請求項6】 前記変更回路が、前記便器への便座カバ
    ーの装着の有無を検出する便座カバー検出器を含み、こ
    の検出器の検出結果に応じて前記制御回路が、前記各通
    電量の制御パターンを決定する請求項4記載の暖房便座
    装置。
  7. 【請求項7】 複数の便座ヒータ又は複数組の便座ヒー
    タの組をもつ暖房便座の制御装置において、 前記複数の便座ヒータ又は複数組の便座ヒータの組の各
    々に通電する複数の通電回路と、 前記複数の通電回路の通電量を個別に制御する通電制御
    素子と、 各便座ヒータ又は便座ヒータの各組へ各通電量を選択さ
    れたパターンに従わせるよう、前記通電制御素子を駆動
    する駆動回路とを有する暖房便座の制御装置。
  8. 【請求項8】 前記複数の通電回路が、AC電源の各周
    期の第1の半サイクルを第1の便座ヒータ又は便座ヒー
    タの第1の組へ通電するための第1の通電回路と、前記
    AC電源の各周期の第2の半サイクルを第2の便座ヒー
    タ又は便座ヒータの第2の組へ通電するための第2の通
    電回路とを含み、 前記通電制御素子が、前記第1及び第2の通電回路の双
    方を開閉する1つの双方向スイッチング素子を含み、 前記駆動回路が、前記双方向スイッチング素子の前記第
    1の半サイクルにおけるオン期間と前記第2の半サイク
    ルにおけるオン期間とを独立して制御する制御部を含む
    請求項7記載の制御装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の通電回路が、AC電源の各周
    期の第1の半サイクルを第1の便座ヒータ又は便座ヒー
    タの第1の組へ通電するための第1の通電回路と、前記
    AC電源の各周期の第2の半サイクルを第2の便座ヒー
    タ又は便座ヒータの第2の組へ通電するための第2の通
    電回路とを含み、 前記通電制御素子が、前記第1の通電回路を開閉する第
    1のスイッチング素子と、前記第2の通電回路を開閉す
    る第2のスイッチング素子とを含み、 前記駆動回路が、単位時間当りの前記第1のスイッチン
    グ素子をオン状態とする周期数と前記第2のスイッチン
    グ素子をオン状態とする周期数とを独立して制御する制
    御部を含む請求項7記載の制御装置。
  10. 【請求項10】 暖房便座装置と、この暖房便座装置に
    座っている使用者の局部を洗浄する洗浄装置とを備え、 前記暖房便座装置は、 便座と、 前記便座の複数の部分にそれぞれ配置されている複数の
    便座ヒータと、 これら複数の便座ヒータの中から選択された便座ヒータ
    又は便座ヒータの組にのみ通電する制御回路と、 前記選択された便座ヒータ又は便座ヒータの組を変更す
    るための変更回路とを有する洗浄便座装置。
  11. 【請求項11】 暖房便座装置と、この暖房便座装置に
    座っている使用者の局部を洗浄する洗浄装置とを備え、 前記暖房便座装置は、 便座と、 前記便座の複数の部分にそれぞれ配置されている複数の
    便座ヒータ又は複数組の便座ヒータの組と、 前記複数の便座ヒータ又は複数組の便座ヒータの組に通
    電するものであって、各便座ヒータ又は便座ヒータの各
    組への各通電量を個別に制御できる制御回路と、 前記前記制御回路による前記各通電量の制御パターンを
    変更するための変更回路とを有する暖房便座装置。
  12. 【請求項12】 暖房便座装置と、この暖房便座装置が
    装着された腰掛け式便器とを備え、 前記暖房便座装置は、 便座と、 前記便座の複数の部分にそれぞれ配置されている複数の
    便座ヒータと、 これら複数の便座ヒータの中から選択された便座ヒータ
    又は便座ヒータの組にのみ通電する制御回路と、 前記選択された便座ヒータ又は便座ヒータの組を変更す
    るための変更回路とを有する便器装置。
  13. 【請求項13】暖房便座装置と、この暖房便座装置が装
    着された腰掛け式便器とを備え、 前記暖房便座装置は、 便座と、 前記便座の複数の部分にそれぞれ配置されている複数の
    便座ヒータ又は複数組の便座ヒータの組と、 前記複数の便座ヒータ又は複数組の便座ヒータの組に通
    電するものであって、各便座ヒータ又は便座ヒータの各
    組への各通電量を個別に制御できる制御回路と、 前記前記制御回路による前記各通電量の制御パターンを
    変更するための変更回路とを有する便器装置。
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