JP2005253646A - 暖房便座とそれを備えた衛生洗浄装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】便座に備えた暖房手段に電流値の大きな電気を供給できる、便器から脱着可能な暖房便座を実現する。
【解決手段】暖房手段15を備えた便座13と、便器12に取り付けられ便座13の回動を支持すると共に電源14より電気の供給を受ける支持手段11とを備え、便座13は支持手段11から脱着可能とする脱着手段23を備え、便座13の回動中心部には支持手段11から暖房手段15へ電力を供給するためのコネクタ16を備え、コネクタ16を接続しつつ便座13を回動可能とする回転手段を便座13に備えたものである。これにより便座13を便器12から脱着可能であり、かつ、例えば高い暖房性能を必要とするなど比較的値の大きな電流を流す場合でも通電が可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、暖房機能を有する便座とそれを備えた衛生洗浄装置に関するものである。
従来のこの種の暖房便座では、図11に示すように便座1を、便器2に取り付けた本体3から取り外すことのできるものがあり、便座1と本体3には、本体3から、便座1に備えられたヒーター4へ電気を供給するための電極5、6がそれぞれ備えられている。便座1を本体3へ取り付けた場合、電極5、6を介して本体3からヒーター4に電気が供給される(例えば特許文献1参照)。
特開2001−321296号公報
しかしながら前記従来の構成では、便座の回動に伴って電気接点部が摺動する構成であった。便座の回動は使用状態と関連しており、頻繁に回動が生じる場合も、また、長期に回動がない場合もあり、それぞれの状態で導通が一定でなく、接点部に比較的大きな電流を流す場合にはこの電気接点部での導通の障害が懸念されていた。さらに、この構成では男子が立ったまま小便をした場合、また、掃除などに水分が電気接点部にかかりやすいことも考えられて、好ましくなかった。
本発明は前記従来の課題を解決するもので、比較的値の大きな電流を必要とする場合でも、接点部の安定した導通状態が保たれる暖房便座を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明は、暖房手段を備えた便座と、便器に取り付けられ前記便座の回動を支持すると共に電源より電気の供給を受ける支持手段とを備え、前記便座は前記支持手段から脱着可能とする脱着手段を備え、前記便座の回動中心部には支持手段から暖房手段へ電力を供給するための電気端子を有する便座側コネクタを備え、前記支持手段は電気端子を有する支持手段側コネクタを備え、前記便座側コネクタと前記支持手段側コネクタを接続しつつ便座を回動可能とする回転手段を前記便座に備えたものである。この構成によって、便座の回動にともなう電気接点部の摺動がなく、電気接点部の導通状態が安定し、比較的値の大きな電流を流す場合でも通電可能となる。これによって、大きな電流を流す必要のある暖房手段を便座に設置した場合にも、安定した電気の供給が可能で、便座回動自在、便座脱着可能で便座の手入れが容易に行えるのに加えて、また小便や掃除時の水分、薬液などが電気接点部にかかりにくくすることができる。
本発明の暖房便座は、大きな電流を流す必要のある暖房手段を便座に設置した場合にも、安定した電気の供給が可能で、便座回動自在、便座脱着可能で便座の手入れが容易に行えるのに加えて、また小便や掃除時の水分、薬液などが電気接点部にかかりにくくすることができ、使い勝手のよい暖房便座となる。
第1の発明は、暖房手段を備えた便座と、便器に取り付けられ前記便座の回動を支持すると共に電源より電気の供給を受ける支持手段とを備え、前記便座は前記支持手段から脱着可能とする脱着手段を備え、前記便座の回動中心部には支持手段から暖房手段へ電力を供給するための電気端子を有する便座側コネクタを備え、前記支持手段は電気端子を有する支持手段側コネクタを備え、前記便座側コネクタと前記支持手段側コネクタを接続しつつ便座を回動可能とする回転手段を前記便座に備えたものであり、この構成によって、便座の回動にともなう電気接点部の摺動がなく、電気接点部の導通状態が安定し、比較的値の大きな電流を流す場合でも通電可能となる。これによって、大きな電流を流す必要のある暖房手段を便座に設置した場合にも、安定した電気の供給が可能で、便座回動自在、便座脱着可能で便座の手入れが容易に行えるのに加えて、また小便や掃除時の水分、薬液などが電気接点部にかかりにくくすることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明の回転手段が便座に対して便座側コネクタを容易に回転させない構成としたたもので、便座に対して便座側コネクタは容易に回転しないため、便座を支持手段から取り外した後、再び支持手段に取り付ける際に電気端子を容易に挿入することができ、便座を支持手段に取り付けることが簡単にできる。
第3の発明は、特に、第1または第2の発明の便座に便座と支持手段は各々互いのコネクタの接続を補助するための接続手段を備えたもので、確実に電気端子を接続できる上、接続した電気端子を保持し続けることができるため、便座を回動する際に電気接点部に無理な力が加わらないようにでき、安全である。
第4の発明は、特に、第1〜3のいずれか1つの発明の便座側コネクタと支持手段側コネクタは何れかのコネクタの電気端子が他方のコネクタの電気端子に挿入可能な形態とし、挿入されるコネクタの電気端子は、入口部分の断面積が奥側の断面積よりも大きいとしたもので、コネクタの接続が容易に実施できる。
第5の発明は、特に、第1〜4のいずれか1つの発明の便座側コネクタと支持手段側コネクタは何れかのコネクタの電気端子が他方のコネクタの電気端子に挿入可能な形態とし、挿入するコネクタの電気端子の先端は、略丸い形状としたもので、コネクタの接続が容易に実施できる。
第6の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明の暖房手段を、輻射型発熱体を熱源としたもので、ごく短時間で便座を昇温させることができるため、使用者が便座に着座した時に暖房手段を機能させるだけで便座の暖房が可能なので、非着座時には暖房手段を機能させる必要がなく、省エネでありかつ電気代が安価で経済的である。
第7の発明は、特に、第1〜5のいずれか1つの発明の暖房手段を、輻射型発熱体と第2発熱体の両方を熱源としたもので、両者を併用することで、非着座時の電気代を抑えつつ着座時の温熱感を十分得ることができる。
第8の発明は、特に、第7の発明における電気端子を、少なくとも3つとするもので、複数の暖房手段を備えつつ、簡単な構成で電気接点部が実現でき、安価ですむ。
第9の発明は、特に、第6〜8のいずれか1つの発明の輻射型発熱体は、ガラス管にハロゲンガスを封入したランプヒーターとするもので、極めて高い昇温性能を得ることができる。
第10の発明は、特に、第7〜9のいずれか1つの発明の第2発熱体は、コード状の抵抗体であるコードヒーターとするもので、安価でかつ簡単な構成で暖房手段が実現できる。
第11の発明は、特に、第7〜9のいずれか1つの発明の第2発熱体は、面状の抵抗体である面ヒーターとするもので、安価でかつ簡単な構成で暖房手段が実現できる。
第12の発明は、特に、第1〜11のいずれか1つの発明の暖房便座と、局部洗浄手段を備えた衛生洗浄装置とするもので、暖房機能と同時に局部洗浄機能も利用でき、快適である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における暖房便座を便器に取り付けた状態を示すの斜視図であり、図2、図3は、便座を便器から取り外した状態でのそれぞれ便座における便座用コネクタを示す図および、支持手段における支持手段側コネクタを示す図である。また図4は、便座の平面図である。
図1において暖房便座10は便器12に固定するよう取り付けられ、便座13の回動を支持すると共に電源14から電源コード17を通して電気の供給を受ける支持手段11と、暖房手段15を備える便座13と、電源から供給される電気エネルギーを便座13の暖房手段15に伝えるコネクタ16(支持手段側コネクタおよび、便座側コネクタ)を備えている。なお、便器12には便座13と同様に回動自在に上下して便器12と便座13の前面を覆う便座蓋を備えるが、その図は省略した。図2において便座13は暖房手段15に電気を供給するための電気端子18を有する便座側コネクタ19と、便座側コネクタ19が支持手段側コネクタ(後述)に確実に取り付けられるための接続手段20と、電気端子18aを接続したまま便座13の回動を可能とする回転手段21を備えている。また、図3において支持手段11は、便座13の暖房手段15に電気を供給するための電気端子18bと接続手段20とを有する支持手段側コネクタ22を備えている。
図4において、便座13は支持手段11から暖房手段15に電気の供給を受けるための電気端子18aを有する便座側コネクタ19と、支持手段11に取り付けるためでありかつ便座13自身が回動するための軸となる回動軸26と、便座13を支持手段11から脱着させるための脱着手段23を備えている。なお、図4において便座側コネクタ19は一方の回動軸26に備えられている。
図5において、便座13は暖房手段として輻射型発熱体24を備えている。図6は、その便座13の主要断面図で、空洞部27の内部には便座13の着座部25に対向して、アルミ板を鏡面仕上げした輻射反射板28と、輻射型発熱体としてランプヒーター29とが設けられている。
このランプヒーター29の近傍には、ランプヒーター29と直列に接続されたサーモスタット30およびコード状の温度ヒューズ31が設けられ、万一の不安全事態に対して温度過昇を防止する。温度ヒューズ31は複数のランプヒーター29からの距離を一定に保つようにランプヒーター29に沿って設けられている。
上記ランプヒーター29は、ガラス管32の内部にタングステンからなるフィラメント33を貫通しハロゲンガス34を封入して構成されており、フィラメント33の発熱に伴ってハロゲン化タングステンを形成するハロゲンサイクル反応を繰り返すことにより、フィラメント33の消耗を防止するようにしている。これにより熱容量の非常に小さいフィラメント33を熱源とすることができ、輻射エネルギーの極めて急峻な立ち上がりを行わせることができる。
このランプヒーター29は、弾性材であるゴムブッシュ35を有するランプヒーター固定具36により輻射反射板28に固定され、輻射反射板28はゴム足37により便座13のケース13aに固定されている。38は便座13の脚ゴム39内に設けられたマイクロスイッチ40で構成された着座検知手段であり、便座13への加重でスイッチがオンすることにより使用者の着座を検知するようになっている。暖房時の温度は、サーミスタ41によって制御される。また、42、43はそれぞれ使用者がトイレに入室したことを検知する人体検知センサーと、制御手段である。
以上のように構成された暖房便座について、以下その動作、作用を説明する。
支持手段11は、便器12に固定するように取り付けられ、電源14より電気の供給を受ける。そして便座13は、回動自在であると共に脱着できるよう支持手段11に取り付けられ、自由に上下に回動する。ここで、便座13が支持手段11に取り付けられると、便座13に設けられ暖房手段15に電力を供給するための便座側コネクタ19と、支持手段に設けられた支持手段側コネクタ22とが勘合して、互いの電気端子18a、18bが接続し合い、これによって支持手段11に供給される電力が便座13に設けられた暖房手段15に供給され、暖房手段15が機能する。そしてコネクタが接続された後は、便座13が回動しても、回転手段21により電気端子18a、18bは接続されたまま便座13は自在に回動する。この時、コネクタは接続手段20によって確実に接続されているため、たとえ回転手段21が思い通りに機能しない場合でも電気端子18a、18bには無理な力が加わらず、通電中に便座13を回動させても安全である。回転手段21の具体的構成としては、ベアリングを用いたり、円筒状の筒を外側と内側とで二重に組み合わせるなどの方法が挙げられる。なお、便座側コネクタ19から便座13に設けられた暖房手段15に接続される電気コードについて、便座13の回動によってこれをねじれないように工夫することで、通電上の信頼性はさらに高くなる。
図7(a)に電気端子が3本の状態のコネクタ部の形状を、また(b)には電気端子が2本の状態のコネクタの形状を示す。(a)に示すように、電気端子18aの先端は丸みを帯びた形状であると、便座側コネクタ19と支持手段側コネクタ22とを接続するときに容易に接続可能となる。また、図8に示すように支持手段側コネクタ22の電気端子18bの形状が、入り口部分の断面積は大きく奥側は小さい形状であれば、やはりコネクタを接続するときに接続しやすい。ここで、電気端子18a、18bのオス、メスについては、便座側、支持手段側、互いに本実施例の場合と逆でも構わず、逆の場合も上記のことがそれぞれ成り立つ。
便座側コネクタ19と支持手段側コネクタ22は、便座13の回動中心軸である回動軸26に設けられているので、男子が立位で放尿した小便などの異物がコネクタや電気端子18にかかることはない。
次に、輻射型発熱体24により便座が昇温する仕組みについて説明する。使用者がトイレに入室した場合、人体検知センサー42がこれを検知し、その信号が制御手段43に送られ、制御手段43はランプヒーター29に通電を開始する。投入エネルギーは瞬時に輻射エネルギーに変換され、フィラメント33からガラス管32および輻射反射板28を経て上方に放射され、便座13の昇温に寄与する。ここで、輻射反射板28の端部は全周にわたり上方への折り曲げ部を有しており、その折り曲げ部によりランプヒーター29からの熱輻射が偏向されるので、ランプヒーター29から離れている外周縁部および内周縁部の輻射密度を上げるように作用し、便座13上部への輻射分布の均一化を図っている。以上の如く輻射型発熱体24を用いれば、便座13の着座部25の採暖面をほぼ瞬時に加温することができるので、ヒーターを常時通電しておくことなく非常に省エネになる。通常、人体検知センサー42で人を検知してから便座13に着座するまでは平均的に6〜8秒要するので、本システムではこの間に十分昇温可能である。このように、人体検知センサー42が人体を検知して初めて加温動作に入るため、省エネでかつ経済的である。
そして、使用者が排便のために着座すると、着座検知手段38の信号によりランプヒーター29への通電量をゼロまたは便座温度が過昇しないところまで、制御する。これにより、サーミスタ41などが故障しても使用中に便座温度が過昇することなく、火傷等が生じる心配なく安全である。上記の如く人体を検知してから加温を行う上に、便座への着座直前のごく短時間だけ便座13の加温を行うので、さらに省エネとなる。使用者が排便を済ませた後は、局部洗浄手段(図示せず)を有した便座であれば、温水により洗浄する。局部洗浄手段を利用することで、利用者は快適な排便動作を実施できる。また、万一何らかの原因でランプヒーター29への通電が継続して行われた場合は、ランプヒーター29に沿うように設けられたコード状の温度ヒューズ31が所定温度以上で溶断し、ランプヒーター29への通電を遮断する。
なお、ここでは着座検知手段38を脚ゴム39内のマイクロスイッチ40で構成したもので説明したが、回動自在に設けた便座13のヒンジ部等に設けても良く、その場所や構成は種々のものが考えられる。
また、暖房手段15を加温する手段として、上記のとおり人体検知センサー42を用い、自動で便座13を加温する方法について説明したが、これ以外に使用者が着座後、手動でスイッチを押して加温させるなどの方法もある。この場合も、スイッチ操作によって初めて加温動作を行うようにすれば、省エネでありかつ経済的となる。
なお、便座13を支持手段11から取り外し可能とする脱着手段としては、図3における脱着手段23部分が弾性体で形成され、ここが、脱着時に脱着できるよう可動するなどの方法の他に、回動軸26の突起部がスライド機構によって容易に出たり引っ込んだりし、これが引っ込むことによって脱着を可能にする方法など、様々な形態、手段が考えられる。ここで、例えば便座13を脱着するには便座13を上げた状態にしないと脱着できないような、便座13を脱着できる位置を構造上工夫して規制し、かつ、回転手段21を回転可能ではあるものの容易には回転しない構成にすれば、便座13を支持手段11から取り外し、便座13のお手入れ等を行った後、再び支持手段11に取り付ける際も、電気端子18は取り外したときと同じ位置・角度にあるため、コネクタの接続を容易に行うことができる。回転手段21が回転可能ではあるものの容易には回らない具体的な構成としては、円筒状の筒を外側と内側とで二重に組み合わせ、内側の筒と外側の筒のはめあいを中間ばめからしまりばめの間の公差にして仕上げて組み合わせる等の方法が挙げられる。
輻射型発熱体24を用いて、即座に便座暖房を行う時などは短時間に比較的値の大きな電流が回路に流れる。このような場合でも回転手段21を備えたコネクタを用いれば、便座13を回動自在としながら電気接続する接点部の摺動が生じる構成ではなく、それまでの便座の回動状態によって、接点部の導通状態に障害が生じる可能性もないので、大電流の通電が安定して行える。よって、輻射型発熱体24などの暖房手段をもちいた暖房便座であっても安定した暖房が可能となる。
本実施の形態では、輻射型発熱体24を、便座の左右それぞれに備えて2本配設する構成としたが、便座の形状に沿わせた1本の発熱体を備えた場合については、次のような構成をとることも考えられる。従来であれば、同軸ケーブル状の、ケーブル自体が回動自在で、便座の回動に伴って摺動を行う電気的接点部の構成などもあったが、本発明では、回動にともなう電気的接点部の摺動がない構成で、図7(b)に示すように、便座側コネクタ119は電気端子118aを2本備えており、周囲にベアリングなどの回転手段121を設けて、便座の回動を自在としながら電気的接点部となる電気端子118a部の回動にともなう摺動のない構成となっている。接続手段120は端子の周囲の2箇所に、接続部の大小の極性をもたせて設けてあり、便座の脱着の際に2本の電気端子の接続が常に一定となるようにしてある。このような構成とすることで、便座の回動自在、脱着可能でかつ、電気接点部の安定した導通状態を保持できるようになる。
また、比較的値の大きな電流が流れる場合には、複数の電気端子は互いに一定以上の距離を設ける必要のあることもある。このようなときには、電気端子18a、118aなどの端子間に絶縁部材を埋め込んだり、コネクタの形状を大きくして距離をおくようにするなど、本発明のような構成にすることなどで、容易に対応することも可能となる。
(実施の形態2)
図9、10は本発明の第2の実施の形態の暖房便座における便座の平面図である。実施の形態1と同様の部分は省略するとし、異なる部分についてのみ説明する。
図9において、44はコード状の抵抗体をヒーターとしたコードヒーター、図10において、45は面状の抵抗体をヒーターとした面ヒーターであり、いずれも暖房手段として輻射型発熱体24と併用される第2発熱体である。
これらの第2発熱体は輻射型発熱体24と併用することで、例えば、輻射型発熱体24では構成上困難な便座13の支持手段11側の部分、つまり着座時の人体の後ろ側の部分の加温に対して補助的な役割を果たすことができる。また、人体検知手段42を用いず、使用者の着座を検知して便座13を加温したり使用者のスイッチ操作によって加温する場合などは、たとえ輻射型発熱体24が優れていてごく短時間での昇温が可能であっても着座した瞬間に使用者に冷たいと感じさせないよう小さな電力を第2発熱体44,45に与えて常に保熱しておくことで、入力電力が小さいため経済的である一方、着座時の冷温感もなくすことができ、大変効果的である。
また、輻射型発熱体24によって暖房を行う場合に、便座13に温度ムラが生じるような場合には、第2発熱体44、45を併用することでこの温度ムラをなくすことができる。
これらコードヒーター44と面ヒーター45はいずれも安価で、また簡単な構成で実現できる。
一方、輻射型発熱体24と第2発熱体44、45を併用する際に、各発熱体に異なる電圧を加えなけばならない場合があり、この場合、電気端子18は輻射型発熱体24と第2発熱体44、45の各グランド(アース)を共通とすることで、端子数を3つで実現することができる。
以上のように、本発明にかかる暖房便座は、便座の回動にともなって電気接点部が摺動することなく、電気接点部の導通状態が安定した状態で保持され、電力の供給が確実に行われるので、暖房便座に限らず、建設機械、工作機械など回動する接点を介して大きな電力を供給するもので、水分に対する対策を施す必要のある電機機器にはとくに、その応用が可能である。
本発明の実施の形態1における暖房便座を便器に取り付けた状態を示す斜視図 本発明の実施の形態1における便座を便器から外した状態での便座側コネクタを示す拡大図 本発明の実施の形態1における便座を便器から外した状態での支持手段側コネクタを示す拡大図 本発明の実施の形態1における暖房便座の便座の平面図 本発明の実施の形態1における暖房便座の便座の他の平面図 同暖房便座の主要断面図 (a)本発明の実施の形態1における便座側コネクタの電気端子が3本の状態を示す拡大図(b)本発明の実施の形態1における便座側コネクタの電気端子が2本の状態を示す拡大図 本発明の実施の形態1における便座側コネクタの電気端子と支持手段側コネクタの電気端子を示す拡大断面図 本発明の実施の形態2における暖房便座の便座の平面図 本発明の実施の形態2における暖房便座の便座の他の平面図 従来の暖房便座の斜視図
符号の説明
10 暖房便座
11 支持手段
12 便器
13 便座
14 電源
15 暖房手段
18 電気端子
19 便座側コネクタ
20 接続手段
21 回転手段
22 支持手段側コネクタ
23 脱着手段
24 輻射型発熱体
29 ランプヒーター
32 ガラス管
34 ハロゲンガス
44 コードヒーター(第2発熱体)
45 面ヒーター(第2発熱体)

Claims (12)

  1. 暖房手段を備えた便座と、便器に取り付けられ前記便座の回動を支持すると共に電源より電気の供給を受ける支持手段とを備え、前記便座は前記支持手段から脱着可能とする脱着手段を備え、前記便座の回動中心部には支持手段から暖房手段へ電力を供給するための電気端子を有する便座側コネクタを備え、前記支持手段は電気端子を有する支持手段側コネクタを備え、前記便座側コネクタと前記支持手段側コネクタを接続しつつ便座を回動可能とする回転手段を前記便座に備えた暖房便座。
  2. 回転手段は便座に対して便座側コネクタを容易に回転させない構成の請求項1に記載の暖房便座。
  3. 便座と支持手段は各々互いのコネクタの接続を補助するための接続手段を備えた請求項1または2に記載の暖房便座。
  4. 便座側コネクタと支持手段側コネクタは何れかのコネクタの電気端子が他方のコネクタの電気端子に挿入可能な形態とし、挿入されるコネクタの電気端子は、入口部分の断面積が奥側の断面積よりも大きい請求項1〜3のいずれか1項に記載の暖房便座。
  5. 便座側コネクタと支持手段側コネクタは何れかのコネクタの電気端子が他方のコネクタの電気端子に挿入可能な形態とし、挿入するコネクタの電気端子の先端は、略丸い形状とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の暖房便座。
  6. 暖房手段は輻射型発熱体とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の暖房手段。
  7. 暖房手段は輻射型発熱体と第2発熱体とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の暖房手段。
  8. 電気端子は少なくとも3つとする請求項7に記載の暖房手段。
  9. 輻射型発熱体は、ガラス管にハロゲンガスを封入したランプヒーターとする請求項6〜8のいずれか1項に記載の暖房便座。
  10. 第2発熱体は、コード状の抵抗体であるコードヒーターとする請求項7〜9のいずれか1項に記載の暖房便座。
  11. 第2発熱体は、面状の抵抗体である面ヒーターとする請求項7〜9のいずれか1項に記載の暖房便座。
  12. 請求項1〜11に記載の暖房便座と、局部洗浄手段を備えた衛生洗浄装置。
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