JP2016059559A - 便座装置 - Google Patents

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宏尚 大西
Hironao Onishi
宏尚 大西
朋子 吉永
Tomoko Yoshinaga
朋子 吉永
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Abstract

【課題】省エネルギー性と快適性の高い便座の信頼性と耐久性を向上させた便座装置を提供する。【解決手段】本体と便座と便座ヒータ450と断熱材480とを含み、便座は、弾性を備えた金属材料で形成された上部便座ケーシング410と、樹脂材料で形成された下部便座ケーシング420とで構成され、便座ヒータ450は上部便座ケーシング410の内面に粘着され、断熱材480は上面の複数個所に突起を備え、便座ヒータ450と断熱材480の上面および突起とは間隙を設けて配置され、着座時に上部便座ケーシング410が変形し、便座ヒータ450と突起が当接することにより、便座ヒータ450の熱が無駄に断熱材480に伝達されることを抑制するとともに、着座時に発生する衝撃を緩衝することができる。また、突起が便座ヒータ450を押圧することにより剥離を防止することができる。【選択図】図3

Description

本発明は、着座面に弾性を備えた省エネルギー性の高い便座装置の構成に関するものである。
従来、この種の便座装置における便座の構成は、樹脂材料で成型された上部便座ケーシングと、下部便座ケーシングと、金属製の均熱板にコードヒータを蛇行させて配設された便座ヒータと、樹脂材料の発泡体で形成された断熱材とを主構成部材として構成されている。上部便座ケーシングと下部便座ケーシングとは相互の内周縁および外周縁が接合されて内部に環状の空洞部が形成され、上部便座ケーシングの内面に便座ヒータが粘着され、空洞部に断熱材が設置されている。
上部便座ケーシングと下部便座ケーシングの内面には複数のボスが形成されており、相互のボスを螺子を介して結合する構成となっている。また、断熱材の上面には複数の突起が形成されており、上部便座ケーシングの下面に粘着された便座ヒータの均熱板に当接させることにより、コードヒータの表面と断熱材の上面との間に間隙が形成される構成となっている(例えば、特許文献1参照)。
図10(a)は特許文献1に記載された従来の便座の上部便座ケーシングと下部便座ケーシングとを螺子を介して結合している部分の断面図であり、上部便座ケーシング1の内面には結合用のボス1aが一体に成型されている。下部便座ケーシング2の内面には螺子6を貫通させることのできる結合用のボス2aが一体に成型されている。
上部便座ケーシング1の内面には便座ヒータ3が粘着されている。上部便座ケーシング1と下部便座ケーシング2で形成される空洞部4には断熱材5が設置されている。断熱材5には、ボス1a、2aに対応する部分には円筒状の中空突起5aが形成されており、中空突起5aの先端は便座ヒータ3の均熱板3aに当接して剥離を抑制している。また、上部便座ケーシング1のボス1aと下部便座ケーシング2のボス2aとは螺子6を介して結合されている。
図10(b)は従来の便座の上部便座ケーシングと下部便座ケーシングとを螺子を介して結合していない部分の断面図であり、この部分では断熱材5の上面に形成された突起5bが便座ヒータ3の均熱板3aに当接している。
特開2013−94624号公報
しかしながら、前記従来の便座装置は、断熱材の中空突起および突起が常時便座ヒータの均熱板に当接した状態で設置されており、便座ヒータの熱が無駄に断熱材に伝達されており、便座の省エネルギー性の観点からでいまだ改良の余地があった。
また、便座を構成する上部便座ケーシングと下部便座ケーシングとは一体に成型されたボスを当接させ、螺子を介して結合した構成である。このような構成の場合、便座全体は非常にハードな感触を備えたものとなり、使用者が着座時に強い衝撃を感じるものとなり
、便座使用時の快適性の面で不十分なものであり、便座の快適性の観点からは未だ改善の余地があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、便座の省エネルギー性と快適性の向上を図るとともに、省エネルギー性と快適性の高い便座の信頼性と耐久性の向上を図ることを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の便座装置は、便器上に設置される本体と、本体に回動自在に枢支された便座と、便座に内蔵され、2枚の金属箔の間に線状ヒータを蛇行形状に配設された便座ヒータと、便座に内蔵され、樹脂材料の発泡体で形成された断熱材とを含み、便座は、上面に着座面を有し、弾性を備えた金属材料で形成された環状の上部便座ケーシングと、樹脂材料で形成された環状の下部便座ケーシングとが、相互の内周縁および外周縁で接合され、内部に環状の空洞部が形成された構成とし、便座ヒータは上部便座ケーシングの内面に粘着され、断熱材は着座面の少なくとも一部の範囲に対応する形状に形成され、上面は上部便座ケーシングの内面と略相似形状に形成され、上面の複数個所に突起を備え、便座ヒータと断熱材の上面および突起とは間隙を設けて配置され、便座に使用者が着座した状態で、上部便座ケーシングが弾性変形することにより、便座ヒータと少なくとも一部の突起が当接することを特徴とするものである。
これにより、便座ヒータの熱が無駄に断熱材に伝達されることを抑制することができ、省エネルギー性を向上することができる。
また、使用者が着座したときに、着座面が変形することにより、着座時に発生する衝撃を緩衝することができるので、便座の快適性を向上することができる。
また、使用者が着座したときに、突起が便座ヒータに当接することにより、便座ヒータを上部便座ケーシングの内面に押圧する作用が繰り返し実施されることにより便座ヒータの剥離を防止することが可能となり、便座ヒータの線状ヒータの断線を防止し、耐久性と信頼性を向上することができる。
また、突起が便座ヒータに当接することにより、着座面が極端に撓むことを抑制することができ、着座面の変形による違和感の発生を抑制することができる。
本発明の便座装置は、便座の省エネルギー性と快適性の向上を図るとともに、省エネルギー性と快適性の高い便座の信頼性と耐久性を向上することができる。
本発明の実施の形態1における便座装置を便器上に設置した状態の外観を示す斜視図 本発明の実施の形態1おける便座の外観を示す斜視図 本発明の実施の形態1おける便座の分解斜視図 本発明の実施の形態1おける便座ヒータの下面図 本発明の実施の形態1おける便座の上部便座ケーシングに便座ヒータを取り付けた状態を示す下面図 本発明の実施の形態1おける断熱材の斜視図 図2に示すAA断面図 図2に示すBB断面図 図2に示すCC断面図 (a)は従来の便座の上部便座ケーシングと下部便座ケーシングの結合部示す断面図、(b)は従来の便座の上部便座ケーシングと下部便座ケーシングの非結合部を示す断面図
第1の発明は、便器上に設置される本体と、前記本体に回動自在に枢支された便座と、前記便座に内蔵され、2枚の金属箔の間に線状ヒータを蛇行形状に配設された便座ヒータと、前記便座に内蔵され、樹脂材料の発泡体で形成された断熱材と、を含み、前記便座は、上面に着座面を有し、弾性を備えた金属材料で形成された環状の上部便座ケーシングと、樹脂材料で形成された環状の下部便座ケーシングとが、相互の内周縁および外周縁で接合され、内部に環状の空洞部が形成された構成とし、前記便座ヒータは前記上部便座ケーシングの内面に粘着され、前記断熱材は前記着座面の少なくとも一部の範囲に対応する形状に形成され、上面は前記上部便座ケーシングの内面と略相似形状に形成され、前記上面の複数個所に突起を備え、前記便座ヒータと前記断熱材の上面および突起とは間隙を設けて配置され、前記便座に使用者が着座した状態で、前記上部便座ケーシングが弾性変形することにより、前記便座ヒータと少なくとも一部の前記突起が当接することを特徴とする便座装置である。
これにより、便座ヒータの熱が無駄に断熱材に伝達されることを抑制することができ、省エネルギー性を向上することができる。
また、使用者が着座したときに、着座面が変形することにより、着座時に発生する衝撃を緩衝することができるので、便座の快適性を向上することができる。
また、使用者が着座したときに、突起が便座ヒータに当接することにより、便座ヒータを上部便座ケーシングの内面に押圧する作用が繰り返し実施されることにより便座ヒータの剥離を防止することが可能となり、便座ヒータの線状ヒータの断線を防止し、耐久性と信頼性を向上することができる。
また、突起が便座ヒータに当接することにより、着座面が極端に撓むことを抑制することができ、着座面の変形による違和感の発生を抑制することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記下部便座ケーシングの下面には、前記便座を前記便器の上面に倒置した状態で、前記便器の上面に当接する複数の脚を備え、少なくとも一部の前記突起は、少なくとも一部の前記脚の上方に配置されたものである。
これにより、特に変形量の多い脚の上方で便座ヒータ押圧することができ、より効果的に便座ヒータの剥離を抑制することができる。
第3の発明は、特に第1または第2の発明において、少なくとも一部の前記突起は、前記着座面の側部において、傾斜角度の小さい範囲に対応する位置に配置されたものである。
これにより、特に変形量の多い傾斜角度の小さい範囲で便座ヒータ押圧することができ、より効果的に便座ヒータの剥離を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
<1>便座装置の構成
図1は本実施の形態における便座装置を便器上に設置した状態の外観を示す斜視図である。
図1に示すように、便座装置100は、本体200、便蓋300、便座400、リモートコントローラ500により構成され、本体200、便蓋300、便座400は一体で構成され、便器110の上面に設置される。
本体200には、便蓋300および便座400が電動の便座便蓋回動機構を介して開閉可能に取り付けられている。図1に示すように便蓋300を開放した状態においては、便蓋300は便座装置100の最後部に位置するように起立する。また、便蓋300を閉塞すると便座400の上面を隠蔽する。便座400は便座ヒータ450を内蔵しており、便座400の着座面が快適な温度になるように加熱する。
また、便座400の回動軸を支持する軸受部分には便座400に着座した人体を検知する着座検知スイッチ(図示せず)が設置されている。この着座検知スイッチは、便座400に使用者が着座することによる重量変化でスイッチを開閉させることにより、便座400上に使用者が着座していることを検知するものである。
また図1に示すように、本体200の側部には突出部210が設けてあり、突出部210の上面には複数の操作スイッチ212を備えた操作部211が設けられている。
リモートコントローラ500には、便座装置の各機能の操作と設定を行う複数の操作スイッチ501と、トイレルームに入室した使用者を検知する人体検知センサ502が設けられている。リモートコントローラ500は便座400に着座した使用者が操作可能なトイレ室の壁面等の場所に取り付けられ、操作信号は無線を介して本体200に送信される。
なお、本実施の形態においては便座装置の本体200の設置側を後方、便座400の設置側を前方とし、後方より前方に向かって右側を右方、左側を左方として各構成要素の配置を説明する。
本体200の内部には、使用者の局部を洗浄する洗浄手段(図示せず)と、洗浄後の局部を乾燥する乾燥装置(図示せず)と、便器110内の臭気を脱臭する脱臭装置(図示せず)と便蓋300と便座400を電動で回動する便座便蓋回動機構(図示せず)と、便座装置100制御する制御部(図示せず)等が設置されている。
洗浄手段は洗浄水供給機構とノズル装置で構成されており、水道配管から供給される洗浄水を洗浄水供給機構の熱交換器で加熱した温水をノズル装置に供給し、ノズル装置から使用者の局部に向けて温水を噴出し、使用者の局部を洗浄するものである。
ノズル装置は、お尻を洗浄するお尻洗浄ノズル部と女性の局部を洗浄するビデノズル部を有する洗浄ノズルと、洗浄ノズルを本体200内に収容した収納位置と本体から突出して洗浄動作を行う洗浄位置との間を進退移動する駆動手段(図示せず)と、熱交換器からの洗浄水を洗浄ノズルに切換えて供給する流調弁(図示せず)等が一体に組み込まれている。
乾燥装置の噴出口は、本体200の前面下部に配置されており、噴出口の前方には、開閉自在の乾燥シャッターが設置されており、乾燥装置不使用時は閉塞して乾燥装置の内部へ洗浄水等が侵入することを防止し、乾燥装置の駆動時には、乾燥装置から噴出される風
圧により開放される構成となっている。乾燥装置の詳細な構成は後述する。
制御部は、便座装置100の各機能の操作を行うリモートコントローラ500の操作スイッチ501と本体200の操作スイッチ212および着座検知スイッチ(図示せず)から送信される信号に基づいて、便座装置100の各部の動作を制御する。
本発明の便座装置100はトイレ室に使用者が存在しない場合は、便座ヒータへの通電を停止、もしくは20℃程度の低温に保温している。トイレ室に使用者が入室すると、人体検知センサ502からの信号を受け、便座ヒータに通電を行う。便座ヒータは800W程度の非常に高出力のヒータであり、使用者がトイレ室に入室してから便座に着座するまでの6秒から10秒程度の間に、便座400の着座面を40℃程度の適温に温める。便座400が適温に達した後は、便座ヒータへの通電を50W程度の低ワットに下げ、適温を保つ。使用者がトイレルーム内から出ると、便座ヒータへの通電を停止、もしくは20℃程度の低温保温となる。つまり、トイレルームに使用者がいないときの電力を大幅に削減した便座装置である。
なお、洗浄機構と乾燥装置と脱臭装置と便座便蓋回動機構は便座装置の必須構成要素ではなく、これらの構成要素を具備しない便座装置でもよい。
<2>便座の構成
図2は便座の組立状態を示す斜視図であり、図3は便座の分解状態を示す斜視図であり、図4は便座ヒータの下面図を示すものであり、図5は便座の上部便座ケーシングに便座ヒータ等の部材を取り付けた状態を示す下面図であり、図6は断熱材の外観を示す斜視図であり、図7は図2に示すAA断面図を示すものであり、図8は図2に示すBB断面図を示すものであり、図9は図2に示すCC断面図を示すものである。
図2および図3に示すように、便座400は、主としてアルミニウムにより形成された略楕円形状の環状の上部便座ケーシング410と、合成樹脂により形成された略楕円形状の環状の下部便座ケーシング420と、上部便座ケーシング410の裏面に粘着された略馬蹄形状の便座ヒータ450と、発泡樹脂で一体成型された断熱材480を主構成部品として構成されている。
以下、着座した使用者から見て前方側を便座400の前部とし、着座した使用者から見て後方側を便座400の後部とする。
上部便座ケーシング410は、厚さ約0.8mmのアルミニウム板をプレス加工等により成型し、表面および裏面には絶縁性と耐熱性を有するポリエステル粉体塗装膜が形成されている。ピンホールの生じにくい粉体塗装を採用することで、絶縁性能を向上することができる。
上部便座ケーシング410は略楕円形の環状の着座面411と、着座面411の後部には着座面411より上方に立ち上がったバックガード部412が連続して形成されている。
着座面411を形成する上部便座ケーシング410の側部の上面は外周より内周に向かって低くなるように傾斜し、上方に突出した緩い曲面で形成されており、傾斜角度は後方で大きく、前方では小さくなっている。また、着座面411の側部の幅寸法は後方が広く、前方が狭くなっている。
バックガード部412と着座面411とは連続的な凹曲面で繋がっており、上部は傾斜
面となっている。バックガード部412の上縁412aは水平線に近い大きな曲線となっており、バックガード部412の幅は着座面411の横幅と略同寸法となっている。バックガード部412は着座面411に着座した使用者の後方への移動を規制することにより、使用者の身体が本体に接触することにより不快を感じることを抑制することができる。
上部便座ケーシング410は、厚さ約0.8mmのアルミニウム板で成型することにより、適度の弾性変形が可能となり、使用者が着座面411に着座した場合、使用者の体重により変形する。特に、着座面411の側部の傾斜面が水平に近い部分を中心として下方に撓む変形が生ずることにより、適度のクッション性が発揮される。これにより、着座時の衝撃が吸収され快適な着座を得ることができる。
上部便座ケーシング410の内周縁415と外周縁416は内方に向かって折れ曲がって形成されており、内周縁415と外周縁416の複数箇所には、上部便座ケーシング410と下部便座ケーシング420を係合する複数の係合孔418が形成されている。
なお、上記のように、上部便座ケーシング410はアルミニウム板を使用して形成したが、これに限るものではなく、銅やステンレス等の板材あるいはマグネシウム合金の成型品等の熱伝導の良い他の金属を使用してもよい。また、アルミニウム板に施される表面処理は上記仕様に限定されるものではなく、他の化学的な処理やアクリル系やウレタン系の塗料を使用した他の塗装等も選択可能である。
下部便座ケーシング420はABS等の樹脂材料を使用した成型品であり、平面形状が上部便座ケーシング410と略同形状の本体部421と、本体部421の両側後方に斜め上方に突出した腕部422で構成されている。
下部便座ケーシング420の内周縁425と外周縁426には、上部便座ケーシング410と下部便座ケーシング420を係合する複数の係合爪428が一体に成型されている。
上部便座ケーシング410と下部便座ケーシング420とは、下部便座ケーシング420に形成された係合爪428が上部便座ケーシング410に形成された係合孔418に係合することにより結合され、内部に空洞部401が形成される構成となっており、結合部には水密手段が施されている。
下部便座ケーシング420の下面には、便座400を便器110の上面に支持するために、左右対称位置に4個の脚430が設置されている。前方に設けられた2個の前脚431は着座した使用者の体重の多くを支える支持体として中心的な機能を担うものであり、後方の2個の後脚432は便座400を便器110の上面に水平に維持する補助的な機能を目的とするものである。
図7に示すように、前方の前脚431は下部便座ケーシング420に一体に成型された脚受部429に弾性を備えたゴム製の脚ゴム433を嵌入固定した構成となっている。図7は前方の脚430を示すものであり、脚ゴム433の平面視の形状は略長円形を成している。これに対して後方の後脚432は、下部便座ケーシング420に一体に成型され、平面視の形状は前脚431と略同形の略長円形の突起である。
図4に示すように、便座ヒータ450は、前部の一部が切り取られた略馬蹄状に形成されている。便座ヒータ450の基本構成は、金属箔である2枚のアルミシート451の間に線状ヒータ452を蛇行形状に配設されたものである。
アルミシート451の後部右側には端子部453が設置されており、線状ヒータ452の始端は端子部453の始端部(図示せず)に接続されており、始端部より延伸された線状ヒータ452はアルミシート451の右側領域451aを主に左右に蛇行しながら右前端部まで配設され、前端部よりアルミシート451の主に内周に沿ってアルミシート451の後部を経由してアルミシートの左側領域451bの左前端部まで到達し、左前端部よりアルミシート451に左側領域451bを主に左右に蛇行しながら後部左側まで配設されている。後部左側よりアルミシート451の後部領域451cを左右に蛇行しながら後部右側まで配設され、線状ヒータ452の終端は端子部453の終端部に接続されることにより、線状ヒータ452は始端部から終端部まで連続して配設されている。
線状ヒータ452を蛇行させて配設した右側領域451aと左側領域451bと後部領域451cは、便座400に使用者が着座した状態で快適な暖房効果を得られる着座暖房範囲456を形成している。着座暖房範囲456は、線状ヒータ452が近似のピッチで配設されており、使用者が着座した状態でほぼ同一の温感を得られるように構成されている。
端子部453には便座ヒータ450に電力を供給する2本の電力リード線470、471と、線状ヒータ452とアルミシート451間の漏電を検知する検知リード線472が接続されている。電力リード線470は端子部453の始端部に接続されており、電力リード線471は端子部453の終端部に接続されている。また、検知リード線472はアルミシート451に接続されている。
また、電力リード線471の途中には温度ヒューズ454が接続されており、温度ヒューズ454は便座ヒータ450の後部領域451cの略中央に設置されている。
図5に示すように、便座ヒータ450は上部便座ケーシング410の内面のほぼ全面に粘着剤を介して粘着固定されている。便座ヒータ450の両側部表面には、便座400の着座面411の温度を検知する第一サーミスタ402と第二サーミスタ403が設置されている。第一サーミスタ402と第二サーミスタ403の温度検知情報は便座400の通電制御と過昇防止に使用される。また、上部便座ケーシング410の外周部には安全性を確保するアース線473が接続されている。
断熱材480は独立発泡体である発泡スチロールで一体に成型されており、図6に示すように、断熱材480は後部が開放された略馬蹄形状をしており、その内周と外周の形状は上部便座ケーシング410の内周と外周の形状と略相似形に形成されており、上部便座ケーシング410および便座ヒータ450の前部および側部の下面を覆うことができる形状となっている。断熱材480の断面形状は上面481が上方に突出した略山形であり、上面481の形状は上部便座ケーシング410の内面形状と略相似形を成している。
断熱材480の上面481の複数個所には上方に突出した略円柱状の突起482が一体に成型されている。断熱材480の先端近傍の中央には小径の先端突起482aが成型されている。先端突起482aの後方には左右対称位置に中径の脚対応突起482bが成型されている。脚対応突起482bの後方には左右対称位置に大径の平面対応突起482cが成型されている。また、断熱材480の後端近傍には左右対称位置に小径の後端突起482dが成型されている。これらの突起482はいずれも断熱材の上面481より約1mm突出するように成型されている。
先端突起482aと後端突起482dは、断熱材480の前端部と後端部の近傍の上面481が直接便座ヒータ450に当接することを防止するものである。
次に、便座400の内部に断熱材480が設置された状態において、特に上部便座ケーシング410および便座ヒータ450と、断熱材480との位置関係の詳細について図7〜図9に基づいて説明する。
図7は脚対応突起482b部分の便座400の断面を示すものである。図に示すように、脚対応突起482bは、下部便座ケーシング420の前方に設置された前脚431の上方に配置されている。図に示すように着座面411に使用者が着座していない無負荷状態では、脚対応突起482bの上面と、便座ヒータ450とは約0.5mmの間隙が設けられている。したがって、この状態で断熱材480の上面と便座ヒータ450とは約1.5mmの間隙が設けられた状態となっている。
前脚431は前述のように、着座した使用者の体重が主に負荷される部分であり、この部分の着座面411は着座に伴い大きく変形し、特に前脚431の近傍においては前後方向の撓みを伴いながら下方に沈み込むように変形する。着座面411の変形により着座中は便座ヒータ450と脚対応突起482bが当接する。この状態においても断熱材480の上面481と便座ヒータ450が当接することがなく、約1mmの間隙を維持することができ、便座ヒータ450の熱が無駄に断熱材480に伝達されることを最小限に抑制することができる。
使用者が立ち上がって離座すると、着座面411の変形は元に戻る。一般的に、このような変形が繰り返された場合、変形部分に粘着された便座ヒータ450が上部便座ケーシング410より剥離することがある。
特に、本実施の形態における便座ヒータ450は、約800Wの高容量であり、上部便座ケーシング410より剥離した場合、剥離部分の線状ヒータ452が容易に高温になり、断線する可能性が高いため、便座ヒータ450の剥離防止は便座装置100の耐久性および信頼性の面で重要な技術課題である。
上記のように、本実施の形態の便座400は、使用者が着座して着座面411が変形したときに、脚対応突起482bが便座ヒータ450に当接することにより、便座ヒータ450を押圧することにより剥離を防止することができる。これにより、便座ヒータ450の線状ヒータ452の断線を防止し、耐久性と信頼性を向上することができる。
また、脚対応突起482bが便座ヒータ450に当接することにより、着座面411が極端に変形することを抑制することができ、着座面411の変形による違和感の発生を抑制することができる。
次に、図8は平面対応突起482c部分の便座400の断面を示すものである。図に示すように、平面対応突起482cは、脚対応突起482bより後方の位置に配置されている。この位置は着座面411の外周縁416から内周縁415に向かっての傾斜角度が小さく、しかも上部便座ケーシング410の幅がある程度広い部分であり、使用者の着座により上方より押圧が加えられた場合、特に横方向に撓むように変形しやすい部分である。この部分に対応して平面対応突起482cを配置することにより、脚対応突起482bの場合と同様に、便座ヒータ450の剥離による線状ヒータ452の断線の防止と、着座面411の極端な変形による違和感の発生を抑制することができる。
更に、図9は便座側部の後方の断面を示すものである。図に示すように、この部分は上部便座ケーシング410の着座面411が外周縁416側から内周縁415に向かって大きく傾斜している部分であり、このような形状の場合、着座により加えられる負荷は横方向に大きく分散されるため、着座面411の下方への変形は少なくなり、着座状態におい
ても便座ヒータ450と断熱材480の上面481との間隙は維持される。
上記のように、本実施の形態における断熱材480は、着座時における上部便座ケーシング410の変形状態に対応して、必要最小限の突起を設けたものである。
以上のように、本実施の形態における便座は、便座の空洞部に上面に複数の突起が一体に成型された断熱材が設置され、着座面に使用者が着座していない無負荷状態では、断熱材の上面および突起と、便座ヒータとは間隙が設けられていることにより、便座ヒータの熱が無駄に断熱材に伝達されることを抑制することができ、便座の熱効率を向上することができる。
また、使用者が着座したときに、着座面が適度に変形することにより、着座時に発生する衝撃を緩衝することができるので、便座の快適性を向上することができる。
また、使用者が着座して着座面が変形したときに、断熱材の突起が便座ヒータに当接することにより、便座ヒータを上部便座ケーシングの内面に押圧する作用が繰り返し実施されることにより便座ヒータの剥離を防止することが可能となり、便座ヒータの剥離に伴う線状ヒータの断線を防止し、耐久性と信頼性を向上することができる。
また、突起が便座ヒータに当接することにより、着座面が極端に撓む変形を抑制することができ、着座面の極端な変形による違和感の発生を抑制することができ、便座の快適性を向上することができる。
なお、本実施の形態においては、便座ヒータと当接する突起としては脚対応突起と平面対応突起の合計4個を備える構成としたが、これに限るものではなく、特に上部便座ケーシングの材質および形状に対応して、突起の数の増減および設置場所の変更を行っても良い。
以上のように、本発明にかかる便座装置は、便座ヒータの線状ヒータの断線を防止することにより耐久性と信頼性を向上することが可能となるので、他の加熱機器等の用途にも適用できる。
100 便座装置
110 便器
200 本体
400 便座
401 空洞部
410 上部便座ケーシング
411 着座面
415 内周縁
416 外周縁
420 下部便座ケーシング
425 内周縁
426 外周縁
430 脚
431 前脚(脚)
432 後脚(脚)
450 便座ヒータ
451 アルミシート(金属箔)
452 線状ヒータ
480 断熱材
481 上面
482 突起
482a 先端突起(突起)
482b 脚対応突起(突起)
482c 平面対応突起(突起)
482d 後端突起(突起)

Claims (3)

  1. 便器上に設置される本体と、
    前記本体に回動自在に枢支された便座と、
    前記便座に内蔵され、2枚の金属箔の間に線状ヒータを蛇行形状に配設された便座ヒータと、
    前記便座に内蔵され、樹脂材料の発泡体で形成された断熱材と、を含み、
    前記便座は、上面に着座面を有し、弾性を備えた金属材料で形成された環状の上部便座ケーシングと、樹脂材料で形成された環状の下部便座ケーシングとが、相互の内周縁および外周縁で接合され、内部に環状の空洞部が形成された構成とし、
    前記便座ヒータは前記上部便座ケーシングの内面に粘着され、
    前記断熱材は前記着座面の少なくとも一部の範囲に対応する形状に形成され、上面は前記上部便座ケーシングの内面と略相似形状に形成され、前記上面の複数個所に突起を備え、
    前記便座ヒータと前記断熱材の上面および突起とは間隙を設けて配置され、
    前記便座に使用者が着座した状態で、前記上部便座ケーシングが弾性変形することにより、前記便座ヒータと少なくとも一部の前記突起が当接することを特徴とする、
    便座装置。
  2. 前記下部便座ケーシングの下面には、前記便座を前記便器の上面に倒置した状態で、前記便器の上面に当接する複数の脚を備え、
    少なくとも一部の前記突起は、少なくとも一部の前記脚の上方に配置された、
    請求項1に記載の便座装置。
  3. 少なくとも一部の前記突起は、前記着座面の側部において、傾斜角度の小さい範囲に対応する位置に配置された、
    請求項1または2に記載の便座装置。
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