JPH11150733A - Ｃｒｔ画像表示装置 - Google Patents
Ｃｒｔ画像表示装置Info
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- JPH11150733A JPH11150733A JP31561097A JP31561097A JPH11150733A JP H11150733 A JPH11150733 A JP H11150733A JP 31561097 A JP31561097 A JP 31561097A JP 31561097 A JP31561097 A JP 31561097A JP H11150733 A JPH11150733 A JP H11150733A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 新たな部品の追加を行うことなく、かつ簡単
な技術を用いて、偏向ヨーク本体から発生する漏洩磁界
を効果的に低減することが可能なＣＲＴ画像表示装置を
提供する。 【解決手段】 偏向コイルを有する偏向ヨーク２を備
え、偏向ヨーク２がコイル４を有する駆動回路３を用い
て駆動させられるＣＲＴ画像表示装置において、偏向ヨ
ーク２から発生する漏洩磁界を駆動回路３（コイル４）
から発生する磁界によって相殺させることにより、ＣＲ
Ｔ画像表示装置から発生する漏洩磁界を低減させる。こ
の際、偏向ヨーク２から発生する漏洩磁界と、駆動回路
３（コイル４）から発生する磁界とが、ＣＲＴ管面の中
心から前面方向５０ｃｍの位置において、実質的に打ち
消しあうような位置および方向に、駆動回路３（あるい
はコイル４）を設ける。
な技術を用いて、偏向ヨーク本体から発生する漏洩磁界
を効果的に低減することが可能なＣＲＴ画像表示装置を
提供する。 【解決手段】 偏向コイルを有する偏向ヨーク２を備
え、偏向ヨーク２がコイル４を有する駆動回路３を用い
て駆動させられるＣＲＴ画像表示装置において、偏向ヨ
ーク２から発生する漏洩磁界を駆動回路３（コイル４）
から発生する磁界によって相殺させることにより、ＣＲ
Ｔ画像表示装置から発生する漏洩磁界を低減させる。こ
の際、偏向ヨーク２から発生する漏洩磁界と、駆動回路
３（コイル４）から発生する磁界とが、ＣＲＴ管面の中
心から前面方向５０ｃｍの位置において、実質的に打ち
消しあうような位置および方向に、駆動回路３（あるい
はコイル４）を設ける。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、ＣＲＴ画像表示装
置に関し、詳しくは、漏洩磁界を減少させることが可能
なＣＲＴ画像表示装置に関するものである。
置に関し、詳しくは、漏洩磁界を減少させることが可能
なＣＲＴ画像表示装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】最近、ＣＲＴ画像表示装置の周辺に発生
する漏洩磁界は、ある規定値以下に抑制することが要求
されている。その要求の中の一つには、国際規格である
ＶＤＵ測定のスタンダードとして、ＭＰＲ―IIがある。
このＭＰＲ―IIにおいては、２ｋＨｚから４００ｋＨｚ
のＶＬＦ帯の漏洩磁界は、２５ｎＴ以下にされるべきで
あると規定されている。
する漏洩磁界は、ある規定値以下に抑制することが要求
されている。その要求の中の一つには、国際規格である
ＶＤＵ測定のスタンダードとして、ＭＰＲ―IIがある。
このＭＰＲ―IIにおいては、２ｋＨｚから４００ｋＨｚ
のＶＬＦ帯の漏洩磁界は、２５ｎＴ以下にされるべきで
あると規定されている。
【０００３】ＣＲＴ画像表示装置の周辺に発生する漏洩
磁界の中で、周波数範囲が５Ｈｚから２ｋＨｚのＥＬＦ
帯、２ｋＨｚから４００ｋＨｚのＶＬＦ帯の主たる発生
源の一つは、ＣＲＴ画像表示装置に取り付けられている
偏向ヨークである。これらの漏洩磁界の発生量を減らす
ためには種々の方策がとられており、特に、ＶＬＦ帯の
漏洩磁界については、その発生量を減らすために特別な
対策が必要である。偏向ヨークを用いてこの対策を講じ
る有効的な手段としては、偏向ヨークに、一つあるいは
複数個のキャンセルコイルを取り付ける方法がある。こ
の種の偏向ヨークは、例えば、特開平５−１９０１１５
号公報等に開示されている。
磁界の中で、周波数範囲が５Ｈｚから２ｋＨｚのＥＬＦ
帯、２ｋＨｚから４００ｋＨｚのＶＬＦ帯の主たる発生
源の一つは、ＣＲＴ画像表示装置に取り付けられている
偏向ヨークである。これらの漏洩磁界の発生量を減らす
ためには種々の方策がとられており、特に、ＶＬＦ帯の
漏洩磁界については、その発生量を減らすために特別な
対策が必要である。偏向ヨークを用いてこの対策を講じ
る有効的な手段としては、偏向ヨークに、一つあるいは
複数個のキャンセルコイルを取り付ける方法がある。こ
の種の偏向ヨークは、例えば、特開平５−１９０１１５
号公報等に開示されている。
【０００４】図５は、従来技術に係る漏洩磁界を減少さ
せる手段を有する偏向ヨークの断面図を示したものであ
る。この偏向ヨークは、セパレータ１９と、セパレータ
１９に巻回して設けられた水平偏向コイル１６と、セパ
レータ１９の中央部分を覆うように配置されたフェライ
トコア１５と、水平偏向コイル１６の前方部を覆うよう
に配置されたキャンセルコイルボビン１７と、このキャ
ンセルコイルボビン１７に巻回して設けられたキャンセ
ルコイル１８とを用いて構成されている。この従来技術
に係る偏向ヨークにおいては、キャンセルコイル１８を
使って発生させた新たな磁界によって、偏向ヨーク本体
からの漏洩磁界を低減させている。
せる手段を有する偏向ヨークの断面図を示したものであ
る。この偏向ヨークは、セパレータ１９と、セパレータ
１９に巻回して設けられた水平偏向コイル１６と、セパ
レータ１９の中央部分を覆うように配置されたフェライ
トコア１５と、水平偏向コイル１６の前方部を覆うよう
に配置されたキャンセルコイルボビン１７と、このキャ
ンセルコイルボビン１７に巻回して設けられたキャンセ
ルコイル１８とを用いて構成されている。この従来技術
に係る偏向ヨークにおいては、キャンセルコイル１８を
使って発生させた新たな磁界によって、偏向ヨーク本体
からの漏洩磁界を低減させている。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術においては、上述したように、偏向ヨーク本体から発
生する漏洩磁界を抑制するために、新たに、一つあるい
は複数個のキャンセルコイルを追加しなければならな
い。したがって、部品点数および作業工程等が増加し、
偏向ヨーク製造時の作業効率、延いては、ＣＲＴ画像表
示装置製造時の作業効率およびコストアップ等が問題と
なる。
術においては、上述したように、偏向ヨーク本体から発
生する漏洩磁界を抑制するために、新たに、一つあるい
は複数個のキャンセルコイルを追加しなければならな
い。したがって、部品点数および作業工程等が増加し、
偏向ヨーク製造時の作業効率、延いては、ＣＲＴ画像表
示装置製造時の作業効率およびコストアップ等が問題と
なる。
【０００６】そこで本発明は、新たな部品の追加を行う
ことなく、かつ簡単な技術を用いて、偏向ヨーク本体か
ら発生する漏洩磁界を効果的に低減することが可能なＣ
ＲＴ画像表示装置を提供することを目的とする。
ことなく、かつ簡単な技術を用いて、偏向ヨーク本体か
ら発生する漏洩磁界を効果的に低減することが可能なＣ
ＲＴ画像表示装置を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、偏向コイルを有する偏向ヨークを備え、コ
イルを有する駆動回路を用いて前記偏向ヨークが駆動さ
せられるＣＲＴ画像表示装置において、前記偏向ヨーク
から発生する漏洩磁界を前記駆動回路から発生する磁界
によって相殺させることにより、前記ＣＲＴ画像表示装
置から発生する漏洩磁界を低減させることを特徴とす
る。本発明に係るＣＲＴ画像表示装置によれば、従来か
ら設けられている前記駆動回路から発生する磁界を利用
して、漏洩磁界を低減させることができる。すなわち、
前記駆動回路の設置位置および方向を特定することのみ
によって、新たな部品の追加を行うことなく、かつ簡単
な技術を用いて、偏向ヨーク本体から発生する漏洩磁界
を効果的に低減することが可能なＣＲＴ画像表示装置を
得ることができる。
の本発明は、偏向コイルを有する偏向ヨークを備え、コ
イルを有する駆動回路を用いて前記偏向ヨークが駆動さ
せられるＣＲＴ画像表示装置において、前記偏向ヨーク
から発生する漏洩磁界を前記駆動回路から発生する磁界
によって相殺させることにより、前記ＣＲＴ画像表示装
置から発生する漏洩磁界を低減させることを特徴とす
る。本発明に係るＣＲＴ画像表示装置によれば、従来か
ら設けられている前記駆動回路から発生する磁界を利用
して、漏洩磁界を低減させることができる。すなわち、
前記駆動回路の設置位置および方向を特定することのみ
によって、新たな部品の追加を行うことなく、かつ簡単
な技術を用いて、偏向ヨーク本体から発生する漏洩磁界
を効果的に低減することが可能なＣＲＴ画像表示装置を
得ることができる。
【０００８】また、本発明に係るＣＲＴ画像表示装置に
おいては、前記駆動回路が、水平偏向コイルにのこぎり
波電流を供給する水平偏向回路であることが好ましい。
また、本発明に係るＣＲＴ画像表示装置においては、Ｃ
ＲＴ管面の中心から前面方向５０ｃｍの位置における前
記偏向ヨークから発生する漏洩磁界と、前記駆動回路か
ら発生する磁界とが、実質的に打ち消しあうような位置
および方向に、前記駆動回路が設けられていることが好
ましい。この好ましい例によれば、前記駆動回路から発
生する磁界によって、前記漏洩磁界を効果的に低減させ
ることが可能となる。ここで、「駆動回路から発生する
磁界」とは、副共振コイル、水平リニアリティコイル、
その他の回路基板上のコイル、その他の回路素子、およ
び回路基板上の回線部分等から発生するすべての磁界を
統合して得られる磁界を意味している。
おいては、前記駆動回路が、水平偏向コイルにのこぎり
波電流を供給する水平偏向回路であることが好ましい。
また、本発明に係るＣＲＴ画像表示装置においては、Ｃ
ＲＴ管面の中心から前面方向５０ｃｍの位置における前
記偏向ヨークから発生する漏洩磁界と、前記駆動回路か
ら発生する磁界とが、実質的に打ち消しあうような位置
および方向に、前記駆動回路が設けられていることが好
ましい。この好ましい例によれば、前記駆動回路から発
生する磁界によって、前記漏洩磁界を効果的に低減させ
ることが可能となる。ここで、「駆動回路から発生する
磁界」とは、副共振コイル、水平リニアリティコイル、
その他の回路基板上のコイル、その他の回路素子、およ
び回路基板上の回線部分等から発生するすべての磁界を
統合して得られる磁界を意味している。
【０００９】さらに、本発明に係るＣＲＴ画像表示装置
においては、ＣＲＴ管面の中心から前面方向５０ｃｍの
位置における前記偏向ヨークから発生する漏洩磁界と、
前記駆動回路を構成する前記コイルから発生する磁界と
が、実質的に打ち消しあうような位置および方向に、前
記コイルが設けられていることが好ましい。この好まし
い例によれば、前記コイルから発生する磁界によって、
前記漏洩磁界を効果的に低減させることが可能となる。
においては、ＣＲＴ管面の中心から前面方向５０ｃｍの
位置における前記偏向ヨークから発生する漏洩磁界と、
前記駆動回路を構成する前記コイルから発生する磁界と
が、実質的に打ち消しあうような位置および方向に、前
記コイルが設けられていることが好ましい。この好まし
い例によれば、前記コイルから発生する磁界によって、
前記漏洩磁界を効果的に低減させることが可能となる。
【００１０】また、本発明に係るＣＲＴ画像表示装置に
おいては、前記コイルの設置場所が、前後位置が前記偏
向ヨークから前記ＣＲＴ管面までの間であり、左右位置
が前記ＣＲＴ画像表示装置の表示部の幅以内であって、
前記ＣＲＴの上部または下部であることが好ましい。こ
こで、「ＣＲＴ画像表示装置の表示部の幅」とは、ＣＲ
Ｔの表示面の周囲に通常設けられている額縁状の枠（エ
スカッションと呼ばれている）の幅の範囲であり、ＣＲ
Ｔの画像表示面の幅よりも少し広い領域を指している。
おいては、前記コイルの設置場所が、前後位置が前記偏
向ヨークから前記ＣＲＴ管面までの間であり、左右位置
が前記ＣＲＴ画像表示装置の表示部の幅以内であって、
前記ＣＲＴの上部または下部であることが好ましい。こ
こで、「ＣＲＴ画像表示装置の表示部の幅」とは、ＣＲ
Ｔの表示面の周囲に通常設けられている額縁状の枠（エ
スカッションと呼ばれている）の幅の範囲であり、ＣＲ
Ｔの画像表示面の幅よりも少し広い領域を指している。
【００１１】また、本発明に係るＣＲＴ画像表示装置に
おいては、前記コイルが副共振コイルであることが好ま
しく、さらに、前記コイルがリニアリティコイルである
ことが好ましい。
おいては、前記コイルが副共振コイルであることが好ま
しく、さらに、前記コイルがリニアリティコイルである
ことが好ましい。
【００１２】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を用いて説明する。図１は、本発明の実施形態
に係るＣＲＴ画像表示装置を構成する偏向ヨーク２およ
び水平偏向回路３の回路図を示している。本実施形態に
係る水平偏向回路３は、副共振コイル４、第一のコンデ
ンサ５、第二のコンデンサ６、第三のコンデンサ７、第
四のコンデンサ８、第一のダイオード９、第二のダイオ
ード１０、第三のダイオード１１およびトランジスタ１
２を用いて構成されている。この水平偏向回路３は、水
平偏向コイルに、のこぎり波電流を供給する。
て、図面を用いて説明する。図１は、本発明の実施形態
に係るＣＲＴ画像表示装置を構成する偏向ヨーク２およ
び水平偏向回路３の回路図を示している。本実施形態に
係る水平偏向回路３は、副共振コイル４、第一のコンデ
ンサ５、第二のコンデンサ６、第三のコンデンサ７、第
四のコンデンサ８、第一のダイオード９、第二のダイオ
ード１０、第三のダイオード１１およびトランジスタ１
２を用いて構成されている。この水平偏向回路３は、水
平偏向コイルに、のこぎり波電流を供給する。
【００１３】図１に示すように、偏向ヨーク２を水平偏
向回路３を用いて駆動させると、偏向ヨーク２には電流
ｉ1が流れ、副共振コイル４には電流ｉ2が流れる。そし
て、これらの電流に基づいて周知の原理により、電流ｉ
1によって漏洩磁界Ｅ1が発生し、電流ｉ2によって磁界
Ｅ2が発生する。ここでは、偏向ヨーク２から発生した
漏洩磁界Ｅ1のベクトルと、副共振コイル４から発生し
た磁界Ｅ2のベクトルとが、ＣＲＴ管面の中心から前面
方向５０ｃｍの位置において、実質的に打ち消しあうよ
うな位置および方向に、副共振コイル４が設定されてい
る。そして、それぞれの磁界をこのように設定すること
により、漏洩磁界Ｅ1は磁界Ｅ2によって効果的に打ち消
されることとなる。
向回路３を用いて駆動させると、偏向ヨーク２には電流
ｉ1が流れ、副共振コイル４には電流ｉ2が流れる。そし
て、これらの電流に基づいて周知の原理により、電流ｉ
1によって漏洩磁界Ｅ1が発生し、電流ｉ2によって磁界
Ｅ2が発生する。ここでは、偏向ヨーク２から発生した
漏洩磁界Ｅ1のベクトルと、副共振コイル４から発生し
た磁界Ｅ2のベクトルとが、ＣＲＴ管面の中心から前面
方向５０ｃｍの位置において、実質的に打ち消しあうよ
うな位置および方向に、副共振コイル４が設定されてい
る。そして、それぞれの磁界をこのように設定すること
により、漏洩磁界Ｅ1は磁界Ｅ2によって効果的に打ち消
されることとなる。
【００１４】また、本実施形態に係るＣＲＴ画像表示装
置において、副共振コイルは、前後位置が偏向ヨークか
らＣＲＴ管面までの間で、左右位置がＣＲＴ画像表示装
置の表示部の幅以内であって、ＣＲＴの上部または下部
の位置に設けられている。ここで、「ＣＲＴ画像表示装
置の表示部の幅」とは、ＣＲＴの表示面の周囲に通常設
けられる額縁状の枠の幅の範囲で、ＣＲＴの画像表示面
の幅よりも少し広い領域をいう。
置において、副共振コイルは、前後位置が偏向ヨークか
らＣＲＴ管面までの間で、左右位置がＣＲＴ画像表示装
置の表示部の幅以内であって、ＣＲＴの上部または下部
の位置に設けられている。ここで、「ＣＲＴ画像表示装
置の表示部の幅」とは、ＣＲＴの表示面の周囲に通常設
けられる額縁状の枠の幅の範囲で、ＣＲＴの画像表示面
の幅よりも少し広い領域をいう。
【００１５】図２および図３は、ＣＲＴ画像表示装置の
漏洩磁界測定方法を示したものであり、図２は漏洩磁界
の測定を行っているＣＲＴ画像表示装置を真上から見た
状態を示した図、図３は漏洩磁界の測定を行っているＣ
ＲＴ画像表示装置を真横から見た状態を示した図であ
る。この図２および図３において、測定対象であるＣＲ
Ｔ画像表示装置１は、ＣＲＴ１３、偏向ヨーク２および
水平偏向回路３を用いて構成されている。そして、ＣＲ
Ｔ１３のフェースパネルの前方には、磁界の測定に用い
る磁束密度測定器１４が、ＣＲＴ画像表示装置１（ＣＲ
Ｔ１３）と所定の距離だけ離れた対置に配置されてい
る。
漏洩磁界測定方法を示したものであり、図２は漏洩磁界
の測定を行っているＣＲＴ画像表示装置を真上から見た
状態を示した図、図３は漏洩磁界の測定を行っているＣ
ＲＴ画像表示装置を真横から見た状態を示した図であ
る。この図２および図３において、測定対象であるＣＲ
Ｔ画像表示装置１は、ＣＲＴ１３、偏向ヨーク２および
水平偏向回路３を用いて構成されている。そして、ＣＲ
Ｔ１３のフェースパネルの前方には、磁界の測定に用い
る磁束密度測定器１４が、ＣＲＴ画像表示装置１（ＣＲ
Ｔ１３）と所定の距離だけ離れた対置に配置されてい
る。
【００１６】以下、さらに詳細に、ＣＲＴ画像表示装置
の漏洩磁界測定方法について説明する。磁界の測定は、
ＭＰＲ−II規格（国際規格のＶＤＵ測定のスタンダー
ド）に基づいて行われ、図２および図３で示されたＣＲ
Ｔ画像表示装置１を構成するＣＲＴ１３管面の水平方向
および垂直方向の中心から、前面方向５０ｃｍの位置
に、磁束密度測定器１４が設置される。このように、Ｃ
ＲＴ画像表示装置１および磁束密度測定器１４を設置し
て、ＣＲＴ画像表示装置１の磁界の強さを測定した結果
が図４である。
の漏洩磁界測定方法について説明する。磁界の測定は、
ＭＰＲ−II規格（国際規格のＶＤＵ測定のスタンダー
ド）に基づいて行われ、図２および図３で示されたＣＲ
Ｔ画像表示装置１を構成するＣＲＴ１３管面の水平方向
および垂直方向の中心から、前面方向５０ｃｍの位置
に、磁束密度測定器１４が設置される。このように、Ｃ
ＲＴ画像表示装置１および磁束密度測定器１４を設置し
て、ＣＲＴ画像表示装置１の磁界の強さを測定した結果
が図４である。
【００１７】この図４において、従来技術に係るＣＲＴ
画像表示装置（特に対策を施していないＣＲＴ画像表示
装置）からの漏洩磁界と、本実施形態に係るＣＲＴ画像
表示装置からの漏洩磁界とを比較すると、本実施形態に
よれば、ＣＲＴ画像表示装置から発生する漏洩磁界を全
体的に低減することが可能であることが確認された。具
体的には、例えば、対策前の磁束密度の値が、３１５゜
の位置で最大２６．８ｎＴ、３３７゜の位置で最大２
６．６ｎＴであったのが、対策後においては、３１５゜
の位置で最大２１．４ｎＴ、３３７゜の位置で最大２
１．８ｎＴとなった。すなわち、本実施形態に係るＣＲ
Ｔ画像表示装置としたことにより、漏洩磁界の値を、Ｍ
ＰＲ−II規格の制限値（２５ｎＴ）以内に収めることが
可能となった。
画像表示装置（特に対策を施していないＣＲＴ画像表示
装置）からの漏洩磁界と、本実施形態に係るＣＲＴ画像
表示装置からの漏洩磁界とを比較すると、本実施形態に
よれば、ＣＲＴ画像表示装置から発生する漏洩磁界を全
体的に低減することが可能であることが確認された。具
体的には、例えば、対策前の磁束密度の値が、３１５゜
の位置で最大２６．８ｎＴ、３３７゜の位置で最大２
６．６ｎＴであったのが、対策後においては、３１５゜
の位置で最大２１．４ｎＴ、３３７゜の位置で最大２
１．８ｎＴとなった。すなわち、本実施形態に係るＣＲ
Ｔ画像表示装置としたことにより、漏洩磁界の値を、Ｍ
ＰＲ−II規格の制限値（２５ｎＴ）以内に収めることが
可能となった。
【００１８】以上のように、本実施形態に係るＣＲＴ画
像表示装置においては、現状のＣＲＴ画像表示装置と同
様の構造を保持し、特に部品等を追加することなくし
て、水平偏向コイルにのこぎり波電流を供給する水平偏
向回路（駆動回路）の構成部品である副共振コイルから
生ずる磁界を利用することのみによって、偏向ヨーク本
体から発生する漏洩磁界を効果的に減少させることがで
きる。
像表示装置においては、現状のＣＲＴ画像表示装置と同
様の構造を保持し、特に部品等を追加することなくし
て、水平偏向コイルにのこぎり波電流を供給する水平偏
向回路（駆動回路）の構成部品である副共振コイルから
生ずる磁界を利用することのみによって、偏向ヨーク本
体から発生する漏洩磁界を効果的に減少させることがで
きる。
【００１９】なお、以上の本実施形態においては、水平
偏向回路を構成している副共振コイルで発生する磁界を
利用して、漏洩磁界を低減させる技術について説明した
が、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例え
ば、水平偏向コイルにのこぎり波電流を供給する水平偏
向回路の構成部品であるリニアリティコイルに発生する
磁界を利用して、漏洩磁界を低減させるように構成して
もよい。このような構成としても、本実施形態と同様の
効果を得ることができる。
偏向回路を構成している副共振コイルで発生する磁界を
利用して、漏洩磁界を低減させる技術について説明した
が、本発明はこの構成に限定されるものではなく、例え
ば、水平偏向コイルにのこぎり波電流を供給する水平偏
向回路の構成部品であるリニアリティコイルに発生する
磁界を利用して、漏洩磁界を低減させるように構成して
もよい。このような構成としても、本実施形態と同様の
効果を得ることができる。
【００２０】また、以上の本実施形態においては、副共
振コイルで発生する磁界を利用して、漏洩磁界を低減さ
せる技術について説明したが、本発明はこの構成に限定
されるものではなく、例えば、駆動回路から発生する磁
界、すなわち、副共振コイル、水平リニアリティコイ
ル、その他の回路基板上のコイル、およびその他の回路
素子や回線部分等から発生するすべての磁界を統合して
得られる磁界を利用して、漏洩磁界を低減させるように
構成してもよい。
振コイルで発生する磁界を利用して、漏洩磁界を低減さ
せる技術について説明したが、本発明はこの構成に限定
されるものではなく、例えば、駆動回路から発生する磁
界、すなわち、副共振コイル、水平リニアリティコイ
ル、その他の回路基板上のコイル、およびその他の回路
素子や回線部分等から発生するすべての磁界を統合して
得られる磁界を利用して、漏洩磁界を低減させるように
構成してもよい。
【００２１】さらに、以上の本実施形態においては、偏
向ヨークを構成している水平偏向コイルの水平偏向回路
から発生する磁界を利用して、漏洩磁界を低減させる技
術について説明したが、本発明はこの構成に限定される
ものではない。したがって、本実施形態と同様の思想に
基づいて、例えば、偏向ヨークを構成している垂直偏向
コイルの垂直偏向回路から発生する磁界を利用して、漏
洩磁界を低減させるように、ＣＲＴ画像表示装置を構成
してもよい。
向ヨークを構成している水平偏向コイルの水平偏向回路
から発生する磁界を利用して、漏洩磁界を低減させる技
術について説明したが、本発明はこの構成に限定される
ものではない。したがって、本実施形態と同様の思想に
基づいて、例えば、偏向ヨークを構成している垂直偏向
コイルの垂直偏向回路から発生する磁界を利用して、漏
洩磁界を低減させるように、ＣＲＴ画像表示装置を構成
してもよい。
【００２２】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
新たな部品の追加を行うことなく、かつ簡単な技術を用
いて、偏向ヨーク本体から発生する漏洩磁界を効果的に
低減することが可能なＣＲＴ画像表示装置を得ることが
できる。
新たな部品の追加を行うことなく、かつ簡単な技術を用
いて、偏向ヨーク本体から発生する漏洩磁界を効果的に
低減することが可能なＣＲＴ画像表示装置を得ることが
できる。
【図１】本発明の実施形態に係るＣＲＴ画像表示装置を
構成する偏向ヨークおよび水平偏向回路の回路図
構成する偏向ヨークおよび水平偏向回路の回路図
【図２】本発明の実施形態に係るＣＲＴ画像表示装置の
漏洩磁界測定方法を示した説明図であって、漏洩磁界の
測定を行っているＣＲＴ画像表示装置を真上から見た状
態を示した平面図
漏洩磁界測定方法を示した説明図であって、漏洩磁界の
測定を行っているＣＲＴ画像表示装置を真上から見た状
態を示した平面図
【図３】本発明の実施形態に係るＣＲＴ画像表示装置の
漏洩磁界測定方法を示した説明図であって、漏洩磁界の
測定を行っているＣＲＴ画像表示装置を真横から見た状
態を示した側面図
漏洩磁界測定方法を示した説明図であって、漏洩磁界の
測定を行っているＣＲＴ画像表示装置を真横から見た状
態を示した側面図
【図４】従来技術に係るＣＲＴ画像表示装置からの漏洩
磁界と、本実施形態に係るＣＲＴ画像表示装置からの漏
洩磁界とを比較したグラフ
磁界と、本実施形態に係るＣＲＴ画像表示装置からの漏
洩磁界とを比較したグラフ
【図５】従来技術に係る漏洩磁界を減少させる手段を有
する偏向ヨークの断面図
する偏向ヨークの断面図
１ ＣＲＴ画像表示装置 ２ 偏向ヨーク ３ 水平偏向回路 ４ 副共振コイル ５ 第一のコンデンサ ６ 第二のコンデンサ ７ 第三のコンデンサ ８ 第四のコンデンサ ９ 第一のダイオード １０ 第二のダイオード １１ 第三のダイオード １２ トランジスタ １３ ＣＲＴ １４ 磁束密度測定器
Claims (7)
- 【請求項１】 偏向コイルを有する偏向ヨークを備え、
コイルを有する駆動回路を用いて前記偏向ヨークが駆動
させられるＣＲＴ画像表示装置において、 前記偏向ヨークから発生する漏洩磁界を前記駆動回路か
ら発生する磁界によって相殺させることにより、前記Ｃ
ＲＴ画像表示装置から発生する漏洩磁界を低減させるこ
とを特徴とするＣＲＴ画像表示装置。 - 【請求項２】 前記駆動回路が、水平偏向コイルにのこ
ぎり波電流を供給する水平偏向回路である請求項１に記
載のＣＲＴ画像表示装置。 - 【請求項３】 ＣＲＴ管面の中心から前面方向５０ｃｍ
の位置において、前記偏向ヨークから発生する漏洩磁界
と、前記駆動回路から発生する磁界とが、実質的に打ち
消しあうような位置および方向に、前記駆動回路が設け
られている請求項１または２に記載のＣＲＴ画像表示装
置。 - 【請求項４】 ＣＲＴ管面の中心から前面方向５０ｃｍ
の位置において、前記偏向ヨークから発生する漏洩磁界
と、前記駆動回路を構成する前記コイルから発生する磁
界とが、実質的に打ち消しあうような位置および方向
に、前記コイルが設けられている請求項１、２または３
に記載のＣＲＴ画像表示装置。 - 【請求項５】 前記コイルの設置場所が、前後位置が前
記偏向ヨークから前記ＣＲＴ管面までの間であり、左右
位置が前記ＣＲＴ画像表示装置の表示部の幅以内であっ
て、前記ＣＲＴの上部または下部である請求項４記載の
ＣＲＴ画像表示装置。 - 【請求項６】 前記コイルが、副共振コイルである請求
項４または５に記載のＣＲＴ画像表示装置。 - 【請求項７】 前記コイルが、リニアリティコイルであ
る請求項４または５に記載のＣＲＴ画像表示装置。
Priority Applications (5)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31561097A JPH11150733A (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | Ｃｒｔ画像表示装置 |
| TW087118167A TW387196B (en) | 1997-11-17 | 1998-11-02 | Display device |
| US09/186,431 US6147454A (en) | 1997-11-17 | 1998-11-05 | Display unit with reduced leakage magnetic field |
| CN 98122484 CN1253015C (zh) | 1997-11-17 | 1998-11-17 | 显示装置 |
| KR1019980049206A KR100302429B1 (ko) | 1997-11-17 | 1998-11-17 | 디스플레이장치 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31561097A JPH11150733A (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | Ｃｒｔ画像表示装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11150733A true JPH11150733A (ja) | 1999-06-02 |
Family
ID=18067440
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31561097A Pending JPH11150733A (ja) | 1997-11-17 | 1997-11-17 | Ｃｒｔ画像表示装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11150733A (ja) |
| CN (1) | CN1253015C (ja) |
-
1997
- 1997-11-17 JP JP31561097A patent/JPH11150733A/ja active Pending
-
1998
- 1998-11-17 CN CN 98122484 patent/CN1253015C/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| CN1224309A (zh) | 1999-07-28 |
| CN1253015C (zh) | 2006-04-19 |
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