JP2004105240A - 静磁場補正コイル装置、静磁場形成装置および磁気共鳴撮像装置 - Google Patents
静磁場補正コイル装置、静磁場形成装置および磁気共鳴撮像装置 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】マグネット部の支柱ヨーク12に、静磁場補正コイル20を部分コイル400〜430を用いて構成し、これら部分コイルを個別に支柱ヨーク12に装着することとしているので、完成された静磁場形成装置の支柱ヨーク12に、容易に脱着するすることができ、さらに、これら部分コイル400〜430の矩形ループコイルを用いて、支柱ヨーク12の軸方向に補正磁場B0cを形成し、マグネット部の中心部撮像領域の静磁場B0を制御することを実現させる。
【選択図】 図4
Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、静磁場補正コイル(coil)を有する静磁場補正コイル装置、静磁場形成装置および磁気共鳴撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、永久磁石を静磁場形成装置とする磁気共鳴撮像装置においても、EPI(echo plannar imaging)を用いた超高速スキャン(scan)等の高機能が付加されつつある。この高機能化では、静磁場形成装置に、高い静磁場安定性あるいは静磁場均一度が要求される。
【0003】
そこで、対向して配置される永久磁石に静磁場の検出プローブ(probe)を設け、この検出データ(data)に基づいて、静磁場を補正することが行われる(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、対向して配置される永久磁石を保持する支柱ヨーク(yoke)に静磁場補正コイルを装着し、この静磁場補正コイルが発生する磁場により、静磁場安定性あるいは静磁場均一度を向上させることも行われる(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
ここでは、支柱ヨークの支柱にソレノイド(solenoid)型のループコイル(loop coil)が巻き付けられ、このループコイルの電流を制御することにより静磁場安定性あるいは静磁場均一度が向上させられる。
【0006】
【特許文献1】
特開2002−159463号公報
【特許文献2】
特開2002−238872号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来技術によれば、静磁場形成装置の組み立て時に、支柱に装着された静磁場補正コイルは、交換することができなかった。すなわち、支柱の両端には、大きな重量および形状を有する永久磁石が固定されており、支柱に巻き付けられた静磁場補正コイルを、破壊することなく支柱から抜き取ることには困難がともなっていた。
【0008】
特に、静磁場形成装置の組み立て後に、磁気共鳴撮像装置の設置環境に応じて、追加的に静磁場補正コイルを付加しようとすることは、静磁場補正コイルの形状および設置環境から困難が伴い、この静磁場補正コイルの利用価値を減少させる要因となっていた。
【0009】
これらのことから、静磁場補正コイルを、簡易に着脱することができる静磁場補正コイル装置、静磁場形成装置および磁気共鳴撮像装置をいかに実現するかが重要となる。
【0010】
この発明は、上述した従来技術による課題を解決するためになされたものであり、静磁場補正コイルを、簡易に着脱することができる静磁場補正コイル装置、静磁場形成装置および磁気共鳴撮像装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、第1の観点の発明にかかる静磁場補正コイル装は、コイル面を対向させリング状に配設される分離可能な複数の矩形ループコイルと、前記矩形ループコイルに静磁場形成の電流を供給する駆動部と、を備えることを特徴とする。
【0012】
この第1の観点による発明によれば、分離可能な複数の矩形ループコイルを、コイル面を対向させリング状に配設し、この矩形ループコイルに、駆動部を用いて、静磁場形成の電流を供給することとしているので、矩形ループコイルを対象物の周りに配置した後で、リング中央部に電流に応じた静磁場を形成することができる。
【0013】
また、第2の観点の発明にかかる静磁場補正コイル装置は、ループを開閉するコネクタを有するループコイルと、前記ループコイルに静磁場形成の電流を供給する駆動部と、を備えることを特徴とする。
【0014】
この第2の観点の発明によれば、ループコイルのコネクタにより、ループを開閉し、駆動部により、ループコイルに静磁場形成の電流を供給することとしているので、ループ内に対象物をコネクタの開閉により配置した後で、ループ中心部に電流に応じた静磁場を形成することができる。
【0015】
また、第3の観点の発明にかかる静磁場形成装置は、被検体を載置する間隙を持って対向配置される1対の永久磁石と、1対の前記永久磁石を磁気的に接続し、かつ前記対向配置を保持する支柱ヨークと、前記支柱ヨークに配設され、前記永久磁石の静磁場を補正する請求項1あるいは2の静磁場補正コイル装置と、を備えることを特徴とする。
【0016】
この第3の観点の発明によれば、1対の永久磁石を、被検体を載置する間隙を持って対向配置し、支柱ヨークにより、1対の永久磁石を磁気的に接続し、かつ対向配置を保持し、請求項1あるいは2の静磁場補正コイル装置を、支柱ヨークに配設し、永久磁石の静磁場を補正することとしているので、静磁場形成装置の支柱ヨーク内に、補正のための静磁場を形成することができる。
【0017】
また、第4の観点の発明にかかる磁気共鳴撮像装置は、静磁場を永久磁石を用いて形成する静磁場形成装置と、前記静磁場を補正する請求項1あるいは2の静磁場補正コイル装置と、勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、前記静磁場内で高周波磁場を送受信する送受信手段と、前記勾配磁場形成手段、前記送信手段および前記受信手段を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0018】
この第4の観点の発明によれば、静磁場形成装置により、静磁場を永久磁石を用いて形成し、請求項1あるいは2の静磁場補正コイル装置により、静磁場を補正し、勾配磁場形成手段により、勾配磁場を形成し、送受信手段により、静磁場内で高周波磁場を送受信し、制御部により、勾配磁場形成手段、送信手段および受信手段を制御することとしているので、静磁場を補正磁場により、安定化および高均一度化することができる。
【0019】
また、第5の観点の発明にかかる静磁場形成装置は、被検体を載置する間隙を持って対向配置される1対の永久磁石と、1対の前記永久磁石を磁気的に接続し、かつ前記対向配置を保持する支柱ヨークと、前記支柱ヨークに複数の矩形ループコイルごとに脱着され、前記間隙に形成される静磁場を補正する静磁場補正コイルと、前記静磁場補正コイルを制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0020】
この第5の観点による発明によれば、1対の永久磁石を、被検体を載置する間隙を持って対向配置し、支柱ヨークにより、1対の永久磁石を磁気的に接続し、かつ対向配置を保持し、静磁場補正コイルを、支柱ヨークに複数の矩形ループコイルごとに脱着し、永久磁石の間隙に形成される静磁場を補正し、制御部により、静磁場補正コイルを制御することとしているので、複数の矩形ループコイルを完成された静磁場形成装置の支柱ヨークに、容易に脱着し静磁場の補正を行うことができ、ひいては、トラブル時の交換、完成後の追加的な組み込み等も容易に行うことができる。
【0021】
また、第6の観点の発明にかかる静磁場形成装置は、前記矩形ループコイルが、四角柱をなす前記支柱ヨークの側面に配設されることを特徴とする。
【0022】
この第6の観点の発明によれば、矩形ループコイルが、四角柱をなす支柱ヨークの側面に配設されることとしているので、支柱ヨーク中心部に、支柱方向の補正磁場を形成することができる。
【0023】
また、第7の観点の発明にかかる静磁場形成装置は、前記矩形ループコイルは、前記側面と平行をなすコイル面と、前記支柱の前記永久磁石を支持する支持軸と直角をなすコイル辺とを備えることを特徴とする。
【0024】
この第7の観点の発明によれば、矩形ループコイルは、コイル面を、四角柱の側面と平行とし、コイル辺を、支柱の永久磁石を支持する支持軸と直角をなすこととしているので、静磁場補正コイルを支柱ヨークの支柱側面に沿った、無駄のない形状とし、支柱ヨーク中心部に支柱方向成分を有する補正磁場を形成することができる。
【0025】
また、第8の観点の発明にかかる静磁場形成装置は、前記静磁場補正コイルが、前記支持軸の方向に近接して存在する2つの矩形ループコイルを備えることを特徴とする。
【0026】
この第8の観点の発明によれば、静磁場補正コイルの2つの矩形ループコイルが、支持軸の方向に近接して存在することとしているので、支持軸方向に形成される補正磁場を広範囲に生成することができる。
【0027】
また、第9の観点の発明にかかる静磁場形成装置は、前記静磁場補正コイルは、2つの前記矩形ループコイルの近接する2つの前記コイル辺と、前記支柱ヨークと、の間に配設される高透磁率の磁性体板を備えることを特徴とする。
【0028】
この第9の観点の発明によれば、静磁場補正コイルは、高透磁率の磁性体板を、2つの矩形ループコイルの近接する2つのコイル辺と、支柱ヨークとの間に配設することとしているので、近接する2つのコイル辺により形成される磁場が、支柱ヨーク内部に形成されるのを抑え、矩形ループコイルにより生成される支柱ヨーク内部の支柱方向の補正磁場から、永久磁石により生成される間隙の静磁場と同一方向の磁場を生成する成分のみを形成することができる。
【0029】
また、第10の観点の発明にかかる静磁場形成装置は、被検体を載置する間隙を持って対向配置される1対の永久磁石と、1対の前記永久磁石を磁気的に接続し、かつ前記対向配置を保持する支柱ヨークと、ループコイルおよび前記ループコイルのループを開閉し前記支柱ヨークに脱着するコネクタを有し、前記間隙に発生される静磁場を補正する静磁場補正コイルと、前記静磁場補正コイルを制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
【0030】
この第10の観点の発明によれば、1対の永久磁石を、被検体を載置する間隙を持って対向配置し、支柱ヨークのより、1対の永久磁石を磁気的に接続し、かつ対向配置を保持し、ループコイルおよびループコイルのループを開閉し前支柱ヨークに脱着するコネクタを有する静磁場補正コイルにより、永久磁石の間隙に発生される静磁場を補正し、制御部により、静磁場補正コイルを制御することとしているので、ループコイルを完成された静磁場形成装置の支柱ヨークに、ループ内部に支柱ヨークが存在する状態で、容易に脱着するすることができ、ひいては、トラブル時の交換、完成後の追加的な組み込み等を容易に行うことができる。
【0031】
また、第11の観点の発明にかかる磁気共鳴撮像装置は、静磁場を永久磁石を用いて形成する静磁場形成装置と、勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、前記静磁場内で高周波磁場を送受信する送受信手段と、前記勾配磁場形成手段、前記送信手段および前記受信手段を制御する制御部と、を備える磁気共鳴撮像装置であって、前記静磁場形成装置は、対向配置される1対の前記永久磁石を支持する支柱ヨークに、前記静磁場を補正する静磁場補正コイル有し、前記静磁場補正コイルは、前記支柱ヨークに脱着される複数の矩形ループコイルを備えることを特徴とする。
【0032】
この第11の観点の発明によれば、静磁場形成装置は、対向配置される1対の永久磁石を支持する支柱ヨークに、静磁場を補正する静磁場補正コイル有し、この静磁場補正コイルは、部分ごとに脱着される複数の矩形ループコイルを備えることとしているので、完成された静磁場形成装置の支柱ヨークに、静磁場補正コイルを容易に脱着するすることができ、ひいては、トラブル時の交換、完成後の追加的な組み込み等を容易に行うことができる。
【0033】
また、第12の観点の発明にかかる磁気共鳴撮像装置は、静磁場を永久磁石を用いて形成する静磁場形成装置と、勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、前記静磁場内で高周波磁場を送受信する送受信手段と、前記勾配磁場形成手段、前記送信手段および前記受信手段を制御する制御部と、を備える磁気共鳴撮像装置であって、前記静磁場形成装置は、対向配置される1対の前記永久磁石を支持する支柱ヨークに、前記静磁場を補正する静磁場補正コイル有し、前記静磁場補正コイルは、ループコイルと、前記ループコイルのループを開閉するコネクタとを備えることを特徴とする。
【0034】
この第12の観点の発明によれば、静磁場形成装置は、対向配置される1対の永久磁石を支持する支柱ヨークに、静磁場を補正する静磁場補正コイル有し、この静磁場補正コイルは、ループコイルと、このループコイルのループを開閉するコネクタとを備えることとしているので、完成された静磁場形成装置の支柱ヨークに、ループ内部に支柱ヨークが存在する状態で、容易に脱着するすることができ、ひいては、トラブル時の交換、完成後の追加的な組み込み等を容易に行うことができる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる静磁場形成装置および磁気共鳴撮像装置の好適な実施の形態について説明する。なお、これにより本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
まず、本実施の形態1にかかる磁気共鳴撮像装置の全体構成について説明する。図1は、本実施の形態1の静磁場補正コイルを使用した磁気共鳴撮像装置の全体構成を示す図である。図1において、この磁気共鳴撮像装置は、マグネット(Magnet)部100、テーブル(Table)部500、キャビネット(Cabinet)部200および操作コンソール(Console)部300から構成される。なお、これら機器は、ケーブル(cable)により相互に接続され、電力、制御情報、あるいはデータの授受を行う。
【0036】
マグネット部100は、上下に対向配置される一対の永久磁石に挟まれる間隙に、均一な静磁場、勾配磁場およびRF磁場を形成する。なお、対向配置された一対の永久磁石間には、被検体が配置される。
【0037】
テーブル部500には、永久磁石に挟まれる空間を移動する、図示しないクレードル(cradle)が設けられており、このクレードル上に、被検体が載置される。クレードルは、被検体の撮像部位がマグネット部100の中心部に位置するように移動制御される。
【0038】
キャビネット部200は、マグネット部100およびテーブル部500を制御する電子機器からなり、主として、被検体の配置、勾配磁場の発生、RF磁場の送信およびRF磁場の受信等の制御を行う。
【0039】
操作コンソール部300は、オペレータの操作により、制御情報の入出力および出力画像の表示等を行う。オペレータにより入力された制御情報は、キャビネット部200に送信され、マグネット部100およびテーブル部500の制御情報として用いられる。
【0040】
図2にマグネット部100の詳細な構造を示した。図2は、マグネット部100の中心を通るx−z断面を示している。マグネット部100は、上下に対向配置される一対のベースヨーク10,11、永久磁石30、31、勾配コイル50、51、NMRプローブ70,71および送信コイル60、61を含む。対向配置された二つの送信コイル60、61間の中心部撮像領域には、受信コイル80が配置される。そして、この受信コイル80内に被検体が載置される。なお、送信コイル60、61は、図示しない手段により、勾配コイルから所定の間隙を持って固定される。
【0041】
対向配置されたベースヨーク10、11は、支柱ヨーク12,13により固定、保持される。これにより、ベースヨーク10、11は、被検体が載置される静磁場均一度の高い撮像領域を、中心部に確保する。
【0042】
永久磁石30、31は、ベースヨーク10、11に固定される。ここで、ベースヨーク10、11および支柱ヨーク12、13は、永久磁石30,31により形成される磁場の磁気回路をなし、外部に漏れる磁場を減少させると共に、中心部撮像領域の磁場均一度を向上させる。
【0043】
整磁板40、41は、永久磁石30、31に固定され、永久磁石30、31により形成される中心部撮像領域の磁場均一度をさらに向上させる。
【0044】
勾配コイル50、51は、中心部撮像領域に線形勾配磁場を形成する。また、送信コイル60、61は、中心部撮像領域にRF磁場を形成する。
【0045】
NMRプローブ70、71は、硫酸銅等の溶液を含む小型ファントム(Phantom)と小型ファントムを取り巻く小型コイルからなり、永久磁石により形成される中心部撮像領域の静磁場強度を検知するセンサである。
【0046】
静磁場補正コイル20、21は、永久磁石30、31および整磁板40,41により、中心部撮像領域に形成される静磁場の安定化および均一度を向上するための補正磁場B0cを、支柱ヨーク12、13内部に形成する。この補正磁場B0cは、支柱ヨーク12、13の軸方向であるz座標軸方向の磁場成分を有する。
【0047】
図3に、静磁場補正コイル20、21を用いた、中心部撮像領域の静磁場の安定化あるいは磁場均一度向上のシステム構成の一例を示した。ここで、永久磁石30、31は、永久磁石30、31に挟まれた中心部撮像領域に、静磁場B0mを形成する。この静磁場B0mの磁力線は、マグネット部100が2本の支柱ヨーク12、13を有する対称構造を有するので、ベースヨーク11で二手に分離し、各々が磁気回路をなす支柱ヨーク12、13を経て、ベースヨーク10で合流する磁力線の循環経路を構成する。
【0048】
キャビネット部200は、計算機310、プローブ送受信回路320および駆動回路を含む。プローブ送受信回路320は、NMRプローブ70、71に、RF信号を送信し、その後、小型ファントムからのFID(Free Induction Decay)信号を受信する。
【0049】
駆動回路330は、静磁場補正コイル20、21に、駆動電流を流し、補正磁場B0cを支柱ヨーク12、13内に形成する。この際、静磁場補正コイル20,21は、直列に接続され、支柱ヨーク12,13内に同方向の補正磁場B0cを形成する。この補正磁場B0cは、静磁場B0mの磁力線と同様の循環経路を構成し、永久磁石30、31に挟まれた中心部撮像領域に静磁場を形成する。従って、中心部撮像領域には、B0=B0m+B0cの静磁場B0が形成される。ここで、駆動電流は、計算機310により制御される。
【0050】
計算機310は、プローブ送受信回路320で受信された、NMRプローブ70、71からのFID信号を周波数解析の後に、共振周波数を求め、さらに、この共振周波数に基づいて、中心部撮像領域に形成される静磁場B0を算定する。
【0051】
計算機310は、この静磁場B0が、目的とする静磁場強度と異なる際には、この変動分を補正する駆動電流を駆動回路330に指示し、静磁場補正コイル20、21により形成される補正磁場B0cを変化させ、変動分を打ち消す。
【0052】
なお、ここでは、NMRプローブ70,71からのFID信号に基づいて、静磁場補正コイル20、21を制御したが、被検体の撮像スキャンを行う前に行われるプリスキャン時の、被検体からのFID信号を用いて行うこともできる。また、永久磁石30,31に温度センサを付加することにより、永久磁石30,31の温度情報に基づいて、静磁場補正コイル20、21を制御することもできる。
【0053】
また、静磁場補正コイル20,21を別個に制御することにより、静磁場B0の、中心部撮像領域における一次の空間的な変動を補正し、均一度を向上することもできる。
【0054】
つづいて、図4および図5に静磁場補正コイル20の配置および構成を示す。なお、静磁場補正コイル21は、静磁場補正コイル20と全く同様の配置および構成であるので説明を省略する。図4(A)は、支柱ヨーク12を中心部分とした、マグネット部100の部分構成図である。静磁場補正コイル20は、部分コイル400〜430からなり、各部分コイルごとに、四隅を図示しないネジ止めにより、支柱ヨーク12に固定される。図4(A)は、部分コイル400,410が支柱ヨーク12に装着された状態を示している。
【0055】
また、図4(B)は、支柱ヨーク12の支柱方向であるz軸方向から見た断面図である。ここで、四角柱をなす支柱ヨーク12の各面に、部分コイル400〜430が配設される。なお、支柱の対称位置に配設される部分コイル400と420、および、部分コイル410と430は、同一形状を有する。
【0056】
図5(A)は、部分コイル400の構成を示した図である。部分コイル400は、導体ループをなす線路501〜504および線路505〜508の2つの矩形ループコイルからなる。各矩形ループコイルは、各々2つの入出力端子を有し、線路501〜504は、端子AおよびB、線路505〜508は、端子CおよびDの入出力端子を持つ。各線路は、例えば銅パイプ等の導体で構成される。そして、2つのループが近接する線路503および505の、支柱ヨーク側の直下には、磁性体板509が配設される。この磁性体板509は、軟鉄等で構成される支柱ヨーク12より高透磁率の材質、例えばパーマロイ等により、構成される。なお、部分コイル420は、部分コイル400と全く同一形状を有し、部分コイル410および430は、部分コイル400とy座標軸方向の長さ、すなわち線路501、507の長さのみが異なる。
【0057】
図5(B)は、支柱ヨーク12の周りに配設された部分コイル400〜430を平面上に展開し、これらコイルの結線を示した図である。図中の点線は、部分コイル間および内部の結線を示している。これらの結線は、部分コイル400〜430が、図5(B)中の線路の矢印の向きに電流を流す様に、接続される。
【0058】
この結線は、ジャンパー線により、部分コイル400〜430を支柱ヨークの装着した後で行われるので、部分コイル400〜430の支柱ヨーク12への装着が容易に行われる。また、部分コイル400〜430を支柱ヨーク12から取り外す際には、ジャンパー線を最初に取り外すことにより、容易に部分コイル400〜430を支柱ヨーク12から取り外すことができる。
【0059】
部分コイル400〜430は、端子Aと端子Cがジャンパー線にて短絡接続され、端子Bが入力端子、端子Dが出力端子となる。部分コイル400の端子Bは、静磁場補正コイルの駆動回路330に接続され、電流が供給される。また、部分コイル400の端子Dは、部分コイル410の端子Aに接続され、部分コイル400から部分コイル410に、同量の電流が供給される。以下同様にして、部分コイル410の端子Dは、部分コイル420の端子Bに接続され、部分コイル420の端子Dは、部分コイル430の端子Bに接続される。そして、部分コイル430の端子Dは、駆動回路330の接地端子に接続される。
【0060】
なお、部分コイルの2つ矩形ループコイルを並列接続しても、部分コイル400〜430の線路に同様の電流Iを流すことができる。この場合には、端子Aおよび端子D、並びに、端子Bおよび端子Cを短絡接続し、以下部分コイル間の接続および駆動回路330との接続は、上述した接続の場合と同様である。
【0061】
つぎに、静磁場補正コイル20、21に、図5(B)の線路に示した方向の電流Iを流した際の動作を図6を用いて説明する。図6は、支柱ヨーク12に、部分コイル400〜430を配設し、各コイルを結線した後に、駆動回路330から電流Iを流し、補正磁場B0cを発生させた場合の、支柱ヨーク12のx−z断面の図である。
【0062】
ここで、部分コイル400の線路501および507には、紙面の表面から裏面の方向、すなわち、y座標軸の正方向に電流が流れる。また、線路503および505には、線路501および507とは反対方向の電流が流れる。そして、線路501および507の周囲には、時計回りの磁力線が形成され、他方で、線路503および505の周囲には、反時計回りの磁力線が形成される。
【0063】
また、線路503および505と支柱ヨーク12の間には、高透磁率の磁性体板509が配設されている。線路503および505の周囲に形成された反時計回りの磁力線は、支柱ヨーク12の側では、この磁性体板509に多くの磁力線が吸収される。この結果、支柱ヨーク12内に形成される磁力線は、反時計回りの磁力線が減少させられ、図6に示す様に、線路501および507による時計回りの磁力線が支配的となる。
【0064】
また、部分コイル400の支柱ヨーク12に対して軸対称の位置には、同一構造を有する部分コイル420が配設される。部分コイル420の各線路には、対称位置に存在する部分コイル400の各線路に流れる電流と反対方向の電流が流れる。この結果、部分コイル420により形成される支柱ヨーク12内の磁力線は、部分コイル400の磁力線と支柱に対して軸対称の構造を有し、反時計回りの方向を有する。
【0065】
ここで、支柱ヨーク12内部の磁力線は、部分コイル400および420により形成される磁力線のベクトル和で求められるので、支柱ヨーク12の中心軸近傍においては、中心軸方向を向いた補正磁場B0cが形成される。
【0066】
また、部分コイル410および430においても、全く同様に、中心軸方向を向いた補正磁場B0cが、支柱ヨーク12内に形成される。従って、支柱ヨーク12の中心軸近傍に形成される補正磁場B0cは、部分コイル400〜430からのベクトル(vector)和で現される。
【0067】
なお、支柱ヨーク13に装着される静磁場補正コイル21にも、部分コイル400〜430が同様に用いられ、結線される。この際、静磁場補正コイル20と静磁場補正コイル21と直列接続され、駆動回路330から供給される電流Iは、図6と同様の補正磁場B0cを、支柱ヨーク13内に形成する。
【0068】
上述してきたように、本実施の形態1では、静磁場補正コイル20,21を部分コイル400〜430を用いて構成し、これら部分コイルを個別に支柱ヨーク12に装着することとしているので、完成された静磁場形成装置の支柱ヨークに、容易に脱着するすることができ、さらに、これら矩形ループコイルを用いて、補正磁場B0cを支柱ヨーク内に形成し、中心部撮像領域の静磁場B0を制御することができる。
(実施の形態2)
ところで、上記実施の形態1では、完成したマグネット部100の支柱ヨーク12に複数の矩形ループコイルを個別に装着させることとしたが、ループコイルにコネクタを配設して開閉式とすることにより、ループ内部に支柱ヨーク12が存在する状態で、支柱ヨークに装着することもできる。そこで本実施の形態では、ループコイルにコネクタを配設し、脱着可能とする場合を示すことにする。
【0069】
図7(A)は、本実施の形態である開閉コイル700を、マグネット部100の支柱ヨーク12に装着した場合の例である。開閉コイル700は、図2および3に示した静磁場補正コイル20に対応するものであり、その他の構成および制御動作については、図1〜3に示した全体構成および静磁場補正コイル20の制御動作と全く同様であるので説明を省略し、本実施の形態である、開閉コイル700を用いた静磁場補正コイル20についてのみ説明する。なお、静磁場補正コイル21は、静磁場補正コイル20と全く同様の配置および構成であるので説明を省略する。
【0070】
図7(B)は、開閉コイル700が、支柱ヨーク12に装着された様子を、支柱ヨーク12のx−y断面から見た図である。支柱ヨーク12の周囲の各側面ごとに辺縁部を図示しないネジ止めを用いて、開閉コイル700が固定されている。
【0071】
図8は、開閉コイル700の内部構造を示した図である。図8(A)に示す様に、開閉コイル700は、導体ループ部810、コネクタ800およびコネクタ801を含んでいる。ここで、導体ループ部810は、コネクタ800およびコネクタ801を接続した状態でループコイルをなし、中心部に補正磁場B0cを形成する。導体ループ部810は、屈曲性を持たせるため、例えばフレキシブルプリント(flexible print)板等で構成される。また、導体ループ部810の入出力端子には、駆動回路330に接続される。この駆動回路330から電流Iが流され、補正磁場B0cが導体ループ部810の内部に形成される。
【0072】
図8(B)は、開閉コイル700のコネクタ部分を開いた状態で示した図である。コネクタ800および801は、フレキシブルプリント板に装着され、コネクタ800および801の内部には、導体ループ部810の導体ループを個別に接続する接続コネクタが複数存在する。これにより、導体ループ部810は、ソレノイド(solenoid)型の多重ループ構造を有する。図8(B)の例では、コネクタ800にメスの接続コネクタ、コネクタ801にオスの接続コネクタが内蔵されている。また、コネクタ800および801の外壁にロック機構等を設け、着脱をより確実なものとすることもできる。
【0073】
図9は、開閉コイル700に、図8(A)の電流Iで示された方向に電流を流した際に、支柱ヨーク12内に形成される補正磁場B0cの磁力線分布を、x−z断面から示した図である。導体ループ部810は、ループコイルであるので、中心付近に支柱ヨーク12の軸方向を向いた磁場が形成される。特に支柱ヨーク12の中心軸上には、図9に示したように、対称性から、軸方向成分のみを有する補正磁場B0cが形成される。
【0074】
なお、支柱ヨーク13に装着される静磁場補正コイル21にも、開閉コイル700が同様に用いられ、結線される。この際、静磁場補正コイル20と静磁場補正コイル21と直列接続され、駆動回路330から供給される電流Iは、図6と同様の補正磁場B0cを、支柱ヨーク13内に形成する。
【0075】
上述してきたように、本実施の形態2では、ループコイルにコネクタ800,801を設け、開閉可能な開閉コイル700としているので、完成された静磁場形成装置の支柱ヨークに、ループ内部に支柱ヨークが存在する状態で、容易に脱着するすることができ、さらに、この開閉コイル700を用いて、補正磁場B0cを支柱ヨーク内に形成し、中心部撮像領域の静磁場B0を制御することができる。
【0076】
また、本実施の形態では、導体ループ部810をフレキシブルプリント板を用いて構成し、コネクタ800、801を開閉することにより脱着することとしたが、導体ループ部810のループ上に複数のコネクタを設け、複数部分に分割できるようにすることもできる。これにより、支柱ヨークを挟み込むようにして脱着することもでき、導体ループ部810を銅パイプ等の屈曲性の少ない材質で構成することができる。
【0077】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、静磁場補正コイルを、部分ごとに支柱ヨークに脱着される複数の矩形ループコイルから構成されること、あるいはループを開閉するコネクタを備えるループコイルから構成されることとしているので、完成された静磁場形成装置の支柱ヨークに、容易に脱着するすることができ、ひいては、トラブル時の交換、完成後の追加的な組み込み等を容易に行うことができ、さらに中心部撮像領域の静磁場を制御する補正磁場を、支柱ヨーク内に形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】磁気共鳴撮像装置の全体構成を示すブロック図である。
【図2】実施の形態1のマグネット部を示す図である。
【図3】実施の形態1の制御システムを示すブロック図である。
【図4】実施の形態1の静磁場補正コイルの配置を示す図である。
【図5】実施の形態1の静磁場補正コイルの構成を示す図である。
【図6】実施の形態1の静磁場補正コイルの磁力線の分布を示す図である。
【図7】実施の形態2の静磁場補正コイルの配置を示す図である。
【図8】実施の形態2の静磁場補正コイルの構成を示す図である。
【図9】実施の形態2の静磁場補正コイルの磁力線の分布を示す図である。
【符号の説明】
10,11 ベースヨーク
12,13 支柱ヨーク
20,21 静磁場補正コイル
30,31 永久磁石
40,41 整磁板
50 勾配コイル
60 送信コイル
70,71 NMRプローブ
80 受信コイル
100 マグネット部
200 キャビネット部
300 操作コンソール部
310 計算機
320 プローブ送受信回路
330 駆動回路
400〜430 部分コイル
500 テーブル部
501〜508 線路
509 磁性体板
700 開閉コイル
800、801 コネクタ
810 導体ループ部
Claims (12)
- コイル面を対向させリング状に配設される分離可能な複数の矩形ループコイルと、
前記矩形ループコイルに静磁場形成の電流を供給する駆動部と、
を備えることを特徴とする静磁場補正コイル装置。 - ループを開閉するコネクタを有するループコイルと、
前記ループコイルに静磁場形成の電流を供給する駆動部と、
を備えることを特徴とする静磁場補正コイル装置。 - 被検体を載置する間隙を持って対向配置される1対の永久磁石と、
1対の前記永久磁石を磁気的に接続し、かつ前記対向配置を保持する支柱ヨークと、
前記支柱ヨークに配設され、前記永久磁石の静磁場を補正する請求項1あるいは2の静磁場補正コイル装置と、
を備えることを特徴とする静磁場形成装置。 - 静磁場を永久磁石を用いて形成する静磁場形成装置と、
前記静磁場を補正する請求項1あるいは2の静磁場補正コイル装置と、
勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、
前記静磁場内で高周波磁場を送受信する送受信手段と、
前記勾配磁場形成手段、前記送信手段および前記受信手段を制御する制御部と、
を備えることを特徴とする磁気共鳴撮像装置。 - 被検体を載置する間隙を持って対向配置される1対の永久磁石と、
1対の前記永久磁石を磁気的に接続し、かつ前記対向配置を保持する支柱ヨークと、
前記支柱ヨークに複数の矩形ループコイルごとに脱着され、前記間隙に形成される静磁場を補正する静磁場補正コイルと、
前記静磁場補正コイルを制御する制御部と、
を備えることを特徴とする静磁場形成装置。 - 前記矩形ループコイルは、四角柱をなす前記支柱ヨークの側面に配設されることを特徴とする請求項1に記載の静磁場形成装置。
- 前記矩形ループコイルは、前記側面と平行をなすコイル面と、前記支柱の前記永久磁石を支持する支持軸と直角をなすコイル辺とを備えることを特徴とする請求項2に記載の静磁場形成装置。
- 前記静磁場補正コイルは、前記支持軸の方向に近接して存在する2つの矩形ループコイルを備えることを特徴とする請求項3に記載の静磁場形成装置。
- 前記静磁場補正コイルは、2つの前記矩形ループコイルの近接する2つの前記コイル辺と、前記支柱ヨークとの間に配設される高透磁率の磁性体板を備えることを特徴とする請求項4に記載の静磁場形成装置。
- 被検体を載置する間隙を持って対向配置される1対の永久磁石と、
1対の前記永久磁石を磁気的に接続し、かつ前記対向配置を保持する支柱ヨークと、
ループコイルおよび前記ループコイルのループを開閉し前記支柱ヨークに脱着するコネクタを有し、前記間隙に発生される静磁場を補正する静磁場補正コイルと、
前記静磁場補正コイルを制御する制御部と、
を備えることを特徴とする静磁場形成装置。 - 静磁場を永久磁石を用いて形成する静磁場形成装置と、
勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、
前記静磁場内で高周波磁場を送受信する送受信手段と、
前記勾配磁場形成手段、前記送信手段および前記受信手段を制御する制御部と、
を備える磁気共鳴撮像装置であって、
前記静磁場形成装置は、対向配置される1対の前記永久磁石を支持する支柱ヨークに、前記静磁場を補正する静磁場補正コイル有し、
前記静磁場補正コイルは、前記支柱ヨークに脱着される複数の矩形ループコイルを備えることを特徴とする磁気共鳴撮像装置。 - 静磁場を永久磁石を用いて形成する静磁場形成装置と、
勾配磁場を形成する勾配磁場形成手段と、
前記静磁場内で高周波磁場を送受信する送受信手段と、
前記勾配磁場形成手段、前記送信手段および前記受信手段を制御する制御部と、
を備える磁気共鳴撮像装置であって、
前記静磁場形成装置は、対向配置される1対の前記永久磁石を支持する支柱ヨークに、前記静磁場を補正する静磁場補正コイル有し、
前記静磁場補正コイルは、ループコイルと、前記ループコイルのループを開閉するコネクタとを備えることを特徴とする磁気共鳴撮像装置。
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KR20220129376A (ko) * | 2021-03-16 | 2022-09-23 | 재단법인 파동에너지 극한제어 연구단 | 자기 공명 영상법에서의 자기장 모드 성형 방법 및 장치, 이를 이용하여 제조된 패드, 컴퓨터 프로그램 |
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