JPH11149006A - 三角錐型キューブコーナー再帰反射シート - Google Patents

三角錐型キューブコーナー再帰反射シート

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JPH11149006A
JPH11149006A JP9330836A JP33083697A JPH11149006A JP H11149006 A JPH11149006 A JP H11149006A JP 9330836 A JP9330836 A JP 9330836A JP 33083697 A JP33083697 A JP 33083697A JP H11149006 A JPH11149006 A JP H11149006A
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    • G02B5/12Reflex reflectors
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規構造の三角錐型キューブコーナー再帰反
射シート。 【解決手段】第一の底面(仮想面X−X’)上の一つの
底辺(x)を共有して、相対峙して該底面上に最密充填
状に配置されている三角錐型反射素子の底辺(x)を一
辺とする傾斜面(c面)が三角形状をなし、該三角錐型
反射素子の頂点(H)を起点とする一つの稜線を共有す
る他の二面(a面、b面)が四角形状をなし、頂点
(H)から該第一の底面(仮想面X−X’)までの高さ
(h’)が、頂点(H)から、該三角錐型反射素子の他
の傾斜面(a面、b面)の底辺(z、w)を包含する実
質的に水平の第二の底面(Z−Z’)までの高さ(h)
よりも実質的に小であることを特徴とする三角錐型キュ
ーブコーナー型再帰反射シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な構造の三角錐型キ
ューブコーナー再帰反射シートに関する。より詳しく
は、本発明は新規な構造の三角錐型反射素子が最密充填
状に配置された三角錐型キューブコーナー再帰反射シー
トに関する。
【0002】詳しくは、本発明は、道路標識、工事標識
等の標識類、自動車、オードバイ等の車両のナンバープ
レート類、衣料、救命具等の安全資材類、看板等のマー
キング、可視光、レーザー光あるいは赤外光反射型セン
サー類の反射板等において有用な三角錐型キューブコー
ナー再帰反射素子(以下、三角錐型反射素子又は単に素
子ともいう)によって構成される三角錐型キューブコー
ナー再帰反射シートに関する。
【0003】さらに詳しくは、本発明は、共通する第一
の底面(仮想面X−X')上に突出した三角錐型キュー
ブコーナー再帰反射素子が、互いに該第一の底面(仮想
面X−X')上の一つの底辺を共有して、相対峙して該
底面上に最密充填状に配置されており、該第一の底面
(仮想面X−X')は該三角錐型反射素子が共有する多
数の該底辺(x、x、....)を包含する共通の一平面で
あり、相対峙する二つの該三角錐型反射素子は、該第一
の底面(仮想面X−X')上の共有する底辺(x、
x、....)を含む該第一の底面に垂直な平面(Y−
Y'、Y−Y'、....)に対して、それぞれ実質的に対称
となるように向き合った実質的に同一形状の素子対をな
しており、該三角錐型反射素子は、該共有する底辺
(x、x、....)を一辺とする実質的に同一の三角形状
の傾斜面(c1面、c2面)と、該三角錐型反射素子の頂
点(H1、H2)を起点とする前記三角形状の傾斜面(c
1面、c2面)の上部の二辺をそれぞれ一辺とし、該三角
錐型反射素子の一つの稜線を共有してこれを一辺とす
る、前記傾斜面(c1面、c2面)と実質的に直角に交差
する実質的に同一の四角形状の二つの傾斜面(a1面、
1面;a2面、b2面)から成り、該三角錐型反射素子
の頂点(H1、H2)から、該三角錐型反射素子の前記三
角形状の傾斜面(c1面、c2面)の底辺(x、
x、....)を含む該第一の底面(仮想面X−X')まで
の高さ(h')が、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H
2)から、該三角錐型反射素子の他の傾斜面(a1面、b
1面;a2面、b2面)の底辺(z、w)を包含する実質
的に水平の第二の底面(Z−Z')までの高さ(h)よ
りも実質的に小であることを特徴とする三角錐型キュー
ブコーナー再帰反射シートに関する。
【0004】
【従来の技術】従来、入射した光を光源に向かって反射
する再帰反射シートはよく知られており、その再帰反射
性を利用した該シートは上記のごとき利用分野で広く利
用されている。中でも三角錐型反射素子などのキューブ
コーナー型再帰反射素子の再帰反射原理を利用した再帰
反射シートは、従来のマイクロ硝子球を用いた再帰反射
シートに比べ光の再帰反射効率が格段に優れており、そ
の優れた再帰反射性能により年々用途が拡大しつつあ
る。
【0005】しかしながら従来公知の三角錐型再帰反射
素子は、その反射原理から素子の持つ光学軸(三角錐型
キューブコーナー再帰反射素子を構成する互いに90゜の
角度で交差する3個の面から等しい距離にある該三角錐
の頂点を通る軸)と入射光線とがなす角度(以下これを
入射角という)が小さい角度の範囲では良好な再帰反射
効率を示すが、入射角が大きくなるに連れて再帰反射効
率は急激に低下する(すなわち入射角特性が劣る)。
【0006】また三角錐型再帰反射素子の反射原理は、
光がある特定の角度〔臨界角度(αc)〕以上で、その
三角錐型反射素子を構成する透明媒体から空気中に透過
しようとするするときに、その界面で起こる内部全反射
によるものである。この臨界角度(αc)は、三角錐型
反射素子を構成する透明媒体の屈折率(n)及び空気の
屈折率(n')によって次のように表わされる。
【0007】
【化1】
【0008】ここで、空気の屈折率(n')はほぼ1に
等しく一定と考えてよいから、透明媒体の屈折率(n)
の値いが大きくなるほど臨界角度(αc)は小さくな
り、光はこの透明媒体と空気との界面で全反射し易くな
る。一般に合成樹脂では、その屈折率が1.5程度のもの
が多いので、臨界角度(αc)は42゜程度と比較的大きな
値いになる。
【0009】このような三角錐型反射素子を用いた再帰
反射シートの表面に大きな入射角で入射した光は、該三
角錐型反射素子の内部を通って該素子と空気との界面に
到達するときには、該界面に対して比較的小さな角度で
到達することになり、この角度が上記臨界角度(αc
未満であるときには、この光はこの界面で全反射するこ
となく該素子の背面に透過してしまう。このため三角錐
型反射素子を用いる再帰反射シートは、一般に入射角特
性が劣るという欠点があった。
【0010】他方、三角錐型再帰反射素子は、該素子の
ほぼ全面にわたって光の入射した方向に光を反射させる
ことができるために、マイクロ硝子球型反射素子のよう
に球面収差などの原因によって反射光が広い角度に発散
して再帰反射することはない。しかしながら、再帰反射
光のこの狭い発散角度は実用面においては、たとえば自
動車のヘッドランプから発せられた光が交通標識で再帰
反射したとき、その光軸から離れた位置にいる例えば運
転者の目には達しにくいという不都合が生じ易い。この
ような不都合は、特に自動車と交通標識との距離が近接
したときに、光線の入射軸と運転者と反射点とを結ぶ軸
(観測軸)とがなす角度(観測角)が増大するためにま
すます増大する(すなわち観測角特性が劣る)。
【0011】このようなキューブコーナー型再帰反射シ
ート、特に三角錐型キューブコーナー再帰反射シートに
関しては、古くから多くの提案が知られており、種々の
改良検討がなされている。
【0012】例えば、ユンゲルセン(Jungersen)の米
国特許第2,481,757号においては薄いシートの上に様々
な形の再帰反射素子を設置してなる再帰反射シート及び
それらシートの製造方法について述べられている。上記
米国特許に例示されている三角錐型反射素子は頂点を底
面三角形の中心に位置した光学軸の傾斜のない三角錐型
反射素子や頂点の位置が底面三角形の中心に位置してい
ない傾斜三角錐型反射素子が例示されており、接近して
くる自動車に対して効率的に光を反射させることが記載
されている。また、三角錐型反射素子の大きさとしては
素子の深さとして1/10インチ(2,540μm)以内である
ことが記載されている。さらに、この米国特許のFig 15
には、光学軸が本発明の好適な態様である、マイナス
(−)方向のものとは逆にプラス(+)となる方向に傾
斜している三角錐型反射素子対が図示されており、その
光学軸の傾斜角(θ)は、図示されている三角錐型反射
素子の底面三角形の長辺と短辺の長さの比率から求める
と、約6.5゜であると推定される。
【0013】しかしながら、上記 Jungersen の米国特
許には、本発明に示されるような極めて小さい三角錐型
反射素子についての具体的な開示は存在せず、また、優
れた観測角特性や入射角特性を与えるために、三角錐型
反射素子がどのような大きさ及び光学軸傾斜を有するこ
とが必要かなどについては何らの記載も示唆もされてい
ない。
【0014】なお本明細書において、「光学軸がマイナ
ス(−)となる方向に傾斜している」とは、後に詳述す
るように、共通する一平面(X−X')上に突出した三
角錐型反射素子が、互いに一つの底辺(x、x、....)
を共有し、かつ多数の該再帰反射素子の該共有する底辺
(x、x、....)を含む共通の平面(X−X')に垂直
な平面(Y−Y')に対して実質的に対称となるように
向き合った素子対として、該素子の底面が該共通する一
平面(X−X')上に最密充填状に配置されていると
き、該三角錐型反射素子の光学軸と該共通の平面(X−
X')との交点(Q)から、該平面(X−X')に垂直な
平面(Y−Y')までの距離(q)と、該素子の頂点
(H1、H2)から該底面に下された垂線と該平面(X−
X')との交点(P)から該垂直な平面(Y−Y')まで
の距離(p)との差(q−p)がマイナス(−)となる
ような方向に光学軸が傾いていることを意味するものと
する。また逆に、(q−p)がプラス(+)となるよう
な方向に光学軸が傾いているときには、以降「光学軸が
プラス(+)となる方向に傾斜している」と表わすもの
とする。
【0015】また、スタム(Stamm)の米国特許第3,71
2,706号においては薄いシート上に底面の三角形の形状
が正三角形である、所謂、正三角錐型キューブコーナー
再帰反射素子を、その底面が共通面上に最密充填状とな
るように並べられた再帰反射シートについて述べられて
いる。この Stamm の米国特許では、反射素子の反射面
を、例えばアルミニウムなどの金属で蒸着処理を行い鏡
面反射させて、入射角の増大に伴う再帰反射効率の低下
という問題や、内部全反射条件未満の角度で入射した光
が素子の界面を透過してしまい再帰反射しないという前
記不具合の改善を行っている。
【0016】しかしながら上記 Stamm の提案では、広
角性の改善手段として鏡面反射原理を採用しているため
に、得られる再帰反射シートの外観が暗くなったり、鏡
面層に採用されているアルミニウム、銀などの金属が使
用中に水や空気の浸入により酸化されてしまい、反射輝
度の低下を起しがちであるなどの不具合を起しやすい。
さらに、光学軸の傾斜により広角性を改善する手段に関
してはまったく記載されていない。
【0017】さらに、ホープマン(Hoopman)のヨーロ
ッパ特許第137,736(B1)号においては、薄いシート上
に、底面の三角形の形状が二等辺三角形である傾斜三角
錐型キューブコーナー再帰反射素子が、その底面が共通
面上に最密充填状となるように並べられた再帰反射シー
トについて述べられている。この特許に記載の三角錐型
キューブコーナー再帰反射素子の光学軸の傾斜は、本発
明の好適な三角錐型反射素子の光学軸の傾斜方向と同様
に、マイナス(−)方向に傾斜しており、その傾斜角は
約7゜〜13゜であることが示されている。
【0018】しかしながら、本発明者等が試みた光追跡
法による反射輝度と光学軸傾斜との関係によれば、図7
に示すとおり、光学軸の傾斜角がマイナス方向に4゜を
超えて大きくなるにつれて反射輝度は低下し、特に光学
軸の傾きがマイナス方向に6゜を超えるような三角錐型
反射素子においては、その低下量が特に著しいことがわ
かった。その理由は、光学軸の傾斜のない素子では、三
角錐型反射素子を形成する三つのプリズム面であるa
面、b面及びc面の面積が全て等しいのに対して、光学
軸がマイナス方向に傾斜している素子では、その傾斜角
が大きくなるに従って、a面及びb面の面積がc面の面
積に比べて次第に小さくなるためであろうと考えられ
る。
【0019】さらにまた、スチェッチ(Szczech)の米
国特許第5,138,488号においても、同様に薄いシート上
に、底面の三角形の形状が二等辺三角形である傾斜三角
錐型キューブコーナー再帰反射素子が、その底面が共通
面上に最密充填状となるように並べられた再帰反射シー
トについて開示されている。この米国特許においては、
該三角錐型反射素子の光学軸は、お互いに向き合って対
を成す二つの三角錐型反射素子が互いに共有する辺の方
向に傾斜しており、その傾斜角は約2゜〜5゜であり、素
子の大きさが25μmから100μmであることが規定されて
いる。
【0020】また、上記米国特許に対応するヨーロッパ
特許第548,280(B1)号においては、対をなす二つの素子
の共通の辺を含みかつ共通平面に垂直な面と該素子の頂
点との距離が、素子の光学軸の共通平面との交点と前記
垂直な面との距離に等しくなく、即ち、光学軸の傾きの
方向がプラス(+)又はマイナス(−)の何れでもよ
く、その傾斜角は約2゜〜5゜であり、かつ素子の大きさ
が25μmから100μmであることが記載されている。
【0021】上記の様に、Szczech のヨーロッパ特許第
548,280(B1)号においては、光学軸の傾きがプラス
(+)及びマイナス(−)の両方を含む約2〜5゜の範
囲となっている。しかしながら、この Szczech の発明
の範囲の光学軸の傾斜量では、十分な広角性の改善、特
に入射角特性の改善が得られない。
【0022】以上述べた従来公知の Jungersen の米国
特許第2,481,757号; Stamm の米国特許第3,712,706
号;Hoopman のヨーロッパ特許第137,736(B1)号;Szcze
ch の米国特許第5,138,488号、ヨーロッパ特許第548,28
0(B1)号等の三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
は、いずれも、光の入射及び反射の中核をなす多数の三
角錐型反射素子の底面が同一平面上にある点で共通して
おり、かように底面が同一平面にある三角錐型反射素子
で構成された再帰反射シートはいずれも入射角特性が劣
る、すなわち光線の該三角錐型反射素子に対する入射角
が増大すると、再帰反射輝度が急激に減少するという欠
点を有している。
【0023】
【発明が解決すべき課題】一般に三角錐型キューブコー
ナー再帰反射シートに望まれる基本的な光学特性とし
て、高輝度性、即ち、該シート正面から入射した光の反
射輝度に代表される反射輝度の高さ(大きさ)のみなら
ず、広角性が要求され、さらに広角性に関しては、観測
角特性、入射角特性、回転角特性の三性能が要求され
る。
【0024】前述したとおり、従来公知の三角錐型キュ
ーブコーナー再帰反射素子から構成された再帰反射シー
トは、いずれも、入射角特性が低くかつ概して観測角特
性も満足すべきものではなかったのに対して、本発明者
らは、光追跡シュミレーションにより、該三角錐型反射
素子の頂点(H1、H2)から、該三角錐型反射素子の三
角形状の傾斜面(c1面、c2面)の底辺(x、
x、....)を含む該第一の底面(仮想面X−X')まで
の高さ(h')が、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H
2)から、該三角錐型反射素子の他の傾斜面(a1面、b
1面;a2面、b2面)の底辺(z、w)を包含する実質
的に水平の第二の底面(Z−Z')までの高さ(h)よ
りも実質的に小となるようにすることにより、かような
三角錐型反射素子から構成された再帰反射シートの入射
角特性を改善することができることを発見した。
【0025】
【課題を解決するための手段】本発明は、より詳細に
は、共通する第一の底面(仮想面X−X')上に突出し
た三角錐型キューブコーナー再帰反射素子が、互いに該
第一の底面(仮想面X−X')上の一つの底辺を共有し
て、相対峙して該底面上に最密充填状に配置されてお
り、該第一の底面(仮想面X−X')は該三角錐型反射
素子が共有する多数の該底辺(x、x、....)を包含す
る共通の一平面であり、相対峙する二つの該三角錐型反
射素子は、該第一の底面(仮想面X−X')上の共有す
る底辺(x、x、....)を含む該第一の底面に垂直な平
面(Y−Y'、Y−Y'、....)に対して、それぞれ実質
的に対称となるように向き合った実質的に同一形状の素
子対をなしており、該三角錐型反射素子は、該共有する
底辺(x、x、....)を一辺とする実質的に同一の三角
形状の傾斜面(c1面、c2面)と、該三角錐型反射素子
の頂点(H1、H2)を起点とする前記三角形状の傾斜面
(c1面、c2面)の上部の二辺をそれぞれ一辺とし、該
三角錐型反射素子の一つの稜線を共有してこれを一辺と
する、前記傾斜面(c1面、c2面)と実質的に直角に交
差する実質的に同一の四角形状の二つの傾斜面(a
1面、b1面;a2面、b2面)から成り、該三角錐型反射
素子の頂点(H1、H2)から、該三角錐型反射素子の前
記三角形状の傾斜面(c1面、c2面)の底辺(x、
x、....)を含む該第一の底面(仮想面X−X')まで
の高さ(h')が、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H
2)から、該三角錐型反射素子の他の傾斜面(a1面、b
1面;a2面、b2面)の底辺(z、w)を包含する実質
的に水平の第二の底面(Z−Z')までの高さ(h)よ
りも実質的に小であることを特徴とする三角錐型キュー
ブコーナー再帰反射シートである。
【0026】本発明のさらに好適な三角錐型キューブコ
ーナー再帰反射シートは、共通する第一の底面(仮想面
X−X')上に突出した三角錐型キューブコーナー再帰
反射素子が、互いに該第一の底面(仮想面X−X')上
の一つの底辺を共有して、相対峙して該第一の底面上に
最密充填状に配置されており、該第一の底面(仮想面X
−X')は該三角錐型反射素子が共有する多数の該底辺
(x、x、....)を包含する共通の一平面であり、相対
峙する二つの該三角錐型反射素子は、該第一の底面(仮
想面X−X')上の共有する底辺(x、x、....)を含
む該第一の底面に垂直な平面(Y−Y'、Y−
Y'、....)に対して、それぞれ実質的に対称となるよ
うに向き合った実質的に同一形状の素子対をなしてお
り、該三角錐型反射素子の該共有する底辺(x、
x、....)を一辺とする傾斜面(c1面、c2面)は、そ
れぞれ実質的に同一の三角形状をなして、該共有する底
辺(x、x、....)に沿って配置されており、該三角錐
型反射素子を形成する他の二つの傾斜面(a1面、b
1面;a2面、b2面)は、それぞれ、該三角錐型反射素
子の頂点(H1、H2)を起点とする前記三角形状の傾斜
面(c1面、c2面)の上部の二辺をそれぞれ一辺とし
て、該三角錐型反射素子の一つの稜線を共有してこれを
一辺とする実質的に同一の四角形状の傾斜面をなし、該
四角形状の傾斜面(a1面、b1面)がその隣接する他の
三角錐型反射素子の対応する四角形状傾斜面(a2面又
はb2面)と交差することによって形成される該傾斜面
(a1面、b1面)の底辺(z、w)を包含する第二の底
面(Z−Z')は、前記第一の底面(仮想面X−X')と
実質的に平行であって、該三角錐型反射素子の底辺
(x、x、....)を含む第一の底面(仮想面X−X')
よりも実質的に下方に位置しており、該三角錐型反射素
子の頂点を経由する光学軸と該第二の底面(Z−Z')
との交点(Q)から、該素子対が共有する底辺(x、
x、....)を含み、該第一の底面(X−X')に垂直な
面(Y−Y')までの距離(q)と、該素子の頂点
(H1、H2)から第二の底面(Z−Z')に下された垂
線と該第二の底面(Z−Z')との交点(P)から該素
子対が共有する底辺(x、x、....)を含む前記の垂直
な面(Y−Y')までの距離(p)との差(q−p)が
マイナス(−)となるような方向に、かつ該光学軸が該
三角錐型反射素子の頂点から第二の底面に下される垂線
(H1−P)と少なくとも3゜の角度をなすように傾いて
いることを特徴とする。
【0027】本発明を説明する前に、従来公知の技術に
ついて説明する。
【0028】図1と図2には、本発明の三角錐型キュー
ブコーナー再帰反射素子と対比するために、従来技術に
基づく三角錐型キューブコーナー再帰反射素子を説明す
る平面図と断面図を示した。図1においては、共通する
一平面上に突出した三角錐型キューブコーナー再帰反射
素子が、互いに一つの底辺(x、x、....)を共有し、
かつ多数の該再帰反射素子の該共有する底辺(x、
x、....)を含む共通の平面(X−X')に垂直な平面
(Y−Y')に対して実質的に対称となるように向き合
った三角錐型反射素子対として、該素子の底面が該共通
する一平面(X−X')上に最密充填状に配置されてい
る。
【0029】また、図2には、図1に示されている素子
群の断面線(L−L')で切断した該三角錐型反射素子
の断面図を示す。これら素子対の有している光学軸は、
互いに正反対の方向に傾いている傾斜三角錐型キューブ
コーナー再帰反射シートであり、該素子の頂点(H)か
ら底面(X−X')に下された垂線と該底面(X−X')
との交点(P)から該素子対が共有する底辺までの距離
(p)と、光学軸と該底面との交点(Q)から該素子対
が共有する底辺までの距離(q)との差(q−p)がマ
イナス(−)となるような方向に、該光学軸が前記垂直
な平面(Y−Y')に対して傾いている。
【0030】これに対して、図3と図4には本発明の三
角錐型キューブコーナー再帰反射素子を説明する平面図
と断面図が示されている。図3においては、共通する第
一の底面(仮想面X−X')上に突出した三角錐型キュ
ーブコーナー再帰反射素子が、互いに該第一の底面(仮
想面X−X')上の一つの底辺を共有して、相対峙して
該底面上に最密充填状に配置されていることが示されて
いる。また、図4には、図3に示されている素子群の断
面線(L−L')で切断した本発明の三角錐型反射素子
の断面図を示す。図3に示されているように、本発明の
三角錐型反射素子は、該共有する底辺(x、x、....)
を一辺とする実質的に同一の三角形状の傾斜面(c
1面、c2面)と、該三角錐型反射素子の頂点(H1
2)を起点とする前記三角形状の傾斜面(c1面、c2
面)の上部の二辺をそれぞれ一辺とし、該三角錐型反射
素子の一つの稜線を共有してこれを一辺とする、前記傾
斜面(c1面、c2面)と実質的に直角に交差する実質的
に同一の四角形状の二つの傾斜面(a1面、b1面;a2
面、b2面)からなっている。
【0031】本発明の三角錐型反射素子は、図3に示さ
れているとおり、第一の底面(仮想面X−X')上の一
つの底辺(x、x、....)を共有して、相対峙して、そ
れぞれ実質的に対称となるように向き合った実質的に同
一の形状の素子対をなして、繰り返しのパターンで最密
充填状に配置されているが、該第一の底面(仮想面X−
X')が共通の平面である第二の底面(Z−Z')よりも
実質的に上方に位置しているため、該共有する底辺
(x、x、....)は一つの直線上にはあるものの連続し
た直線を構成することはなく、一定間隔をおいて断続し
た破線状となっている。また、隣接した他の三角錐型反
射素子対の群が共有する多数の底辺(x、x、....)
は、前記の多数の底辺(x、x、....)を構成する破線
状の直線と平行で、等しい繰り返しピッチをもつ破線状
の平行直線群を形成する。
【0032】従って、本発明の三角錐型反射素子の該傾
斜面(c1面、c2面)は、底辺(x、x、....)を共有
して相対峙しているが、底辺(x、x、....)は、上記
のとおり連続した直線を構成することはなく、一定間隔
をおいた破線状態となっており、またc1面は一つの仮
想平面上にはあるが、連続した平面を形成することはな
く、一定間隔をおいて同一パターンで並ぶ、それぞれ独
立した実質的に二等辺三角形状の列をなしており、c2
面も同様である。c1面の列を包含する仮想平面とc2
の列を包含する仮想平面とは、交差して断面がV字状の
溝を形成すると共に、c1面及びc2面の共通の底辺
(x、x、....)を包含する破線を形成し、相対峙して
いる。
【0033】なお本明細書における「実質的」なる用語
は、極く僅かな相違をも包含する表現であり、例えば
「実質的に対称」及び「実質的に同一の形状」とは、対
応する辺及び/又は角が完全に同一であるものと共に、
その辺又は角の大きさが、極く僅かに、例えばその値の
1%以下程度相違する場合を包含する表現である。
【0034】本発明の理解を容易にするために、図3に
おいて、
【0035】
【化2】
【0036】として示されている一対の三角錐型反射素
子の拡大平面図を図5として、またその図3においてL
−L'線で示した矢印方向からの側面図を図6として示
した。
【0037】図6について説明すると、本発明の一対の
三角錐型反射素子の右側の素子R1(すなわち前記図3
【0038】
【化3】
【0039】で表わされる素子)のc1面は、点H1−D
−Eで囲まれる三角形の面であり、a1面は点H1−F1
−A−Dで囲まれる四角形状の面であり、またb1面は
点H1−F1−B−Eで囲まれる四角形状の面であり、a
1面とb1面は実質的に同一形状であり、c1面、a1面及
びb1面は互いに実質的に直角に交差している。また、
面A−B−F1で表わされる右側の三角錐型反射素子R1
の底面は、共通面である第二の底面(Z−Z')の一部
をなす。
【0040】図6において、R2で表わされる左側の三
角錐型反射素子は、図3において
【0041】
【化4】
【0042】で表わされる一対の前記素子の左側の三角
錐型反射素子に該当し、その底面はA−B−F2で表わ
され、底面がA−B−F2で表わされる左側の三角錐型
反射素子R2は、底面がA−B−F1で表わされる右側の
反射素子R1と実質的に同一形状であって、両素子のc1
面及びc2面が共有する底辺(D−E)(これは図3に
おける共有の底辺x上にある)の左右に位置し、左側の
素子R2は、右側の素子R1が、両者の共有する底辺(D
−E)の中点(O)を中心として底面X−X'上を180゜
左側に回転した形となっている。
【0043】したがって、図5において左側の素子R2
の点H2−D−Eで表わされるc2面、点H2−F2−A−
Dで表わされるb2面及び点H2−F2−B−Eで表わさ
れるa2面は、右側の素子R1の前記c1面、a1面及びb
1面とそれぞれ実質的に同一の形状をなしており、c
2面、a2面及びb2面も互いに実質的に直角に交差して
いる。
【0044】それ故、図5の線L−L'方向からの側面
図である図6において、点B−E−H1−F1で表わされ
る右側の素子R1の側面図と、点B−E−H2−F2で表
わされる左側の素子R2の側面図とは、実質的に左右対
称で同一形状をなしている。
【0045】図6に示したように、本発明の三角錐型反
射素子(R1、R2)の頂点は、それぞれH1及びH2で表
わされており、頂点(H1、H2)の第一の底面(仮想面
X−X')からの高さはh'で表わされる。
【0046】また、図5と図6から明瞭に理解できるよ
うに、本発明の三角錐型反射素子R1及びR2の四角形状
の斜面a1面、b1面及びa2面、b2面はすべて実質的に
同一形状で、素子R1の斜面a1面、b1面の底辺F1−A
及びF1−B及び素子R2の斜面a2面、b2面の底辺F2
−B及びF2−Aは、それぞれ、共通の底面である第二
の底面(Z−Z')上にある。
【0047】従って、本発明の該三角錐型反射素子R1
及びR2の傾斜面a1面、b1面及びa2面、b2面がそれ
ぞれ隣接する他の素子の対応する斜面となす谷の、頂点
1、H2を含む面からの深さ(その谷の底部は前記傾斜
面a1面、b1面及びa2面、b2面の底辺である)はhで
表わされる。
【0048】さらに前記の高さh'は、図5及び図6か
ら明らかなように、本発明の三角錐型反射素子R1及び
2の相対峙するc1面とc2面とが共有する底辺D−E
は、共通の第一の底面(仮想面X−X')上にあり、こ
の第一の底面(仮想面X−X')から該素子R1及びR2
の頂点H1及びH2までの高さは、図6においてh'で示
されている。そしてこの高さh'は、これらc1面とc2
面がなすV字状の谷の、該素子の頂点H1、H2を含む面
(仮想面)からの深さに該当する。
【0049】本発明の三角錐型反射素子(R1
2、....)の特徴は、c1面、c2面がなす谷の深さ
(h')が、a1面、b1面及びa2面、b2面(及びこれ
らに対応する面)がなす谷の深さ(h)よりも小さいこ
とである。
【0050】また、本発明の三角錐型反射素子において
は、図3及び図5に示すとおり、該素子R1及びR2のa
1面、a2面の底辺は共通の線z上にあり、またb1面、
2面の底辺は共通の線w上に位置し、そしてc1面、c
2面の底辺は共通の線x上に位置する。
【0051】本発明においては、本発明の三角錐型反射
素子の頂点(H1、H2)の第一の底面(仮想面X−
X')からの高さをh'とし、また、該頂点(H1、H2
の前記第二の底面(Z−Z')からの高さをhとした場
合に、h'/hの値が0.67〜0.95の範囲にある三角錐型
キューブコーナー再帰反射シート、特にh'/hの値が
0.71〜0.93の範囲にあるものが好適である。
【0052】また図3〜図6に示すとおり、本発明の多
数の該三角錐型反射素子は、既に説明したとおり、多数
の該素子の対応する2つのc面が底辺(x、x、....)
を共有して、相対峙して、共有する底辺(x、
x、....)を包含する第一の底面(仮想面X−X')上
に最密充填状に配置されている。
【0053】本発明においては、図3〜図6を参照して
説明すると、共通する第一の底面(仮想面X−X')上
に突出した三角錐型キューブコーナー再帰反射素子が、
互いに該第一の底面(仮想面X−X')上の一つの底辺
を共有して、相対峙して該第一の底面上に最密充填状に
配置されており、該第一の底面(仮想面X−X')は該
三角錐型反射素子が共有する多数の該底辺(x、
x、....)を包含する共通の一平面であり、相対峙する
二つの該三角錐型反射素子は、該第一の底面(仮想面X
−X')上の共有する底辺(x、x、....)を含む該第
一の底面に垂直な平面(Y−Y'、Y−Y'、....)に対
して、それぞれ実質的に対称となるように向き合った実
質的に同一形状の素子対をなしており、該三角錐型反射
素子の該共有する底辺(x、x、....)を一辺とする傾
斜面(c1面、c2面)は、それぞれ実質的に同一の三角
形状をなして、該共有する底辺(x、x、....)に沿っ
て配置されており、該三角錐型反射素子を形成する他の
二つの傾斜面(a1面、b1面;a 2面、b2面)は、それ
ぞれ、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)を起点と
する前記三角形状の傾斜面(c1面、c2面)の上部の二
辺をそれぞれ一辺として、該三角錐型反射素子の一つの
稜線を共有してこれを一辺とする実質的に同一の四角形
状の傾斜面をなし、該四角形状の傾斜面(a1面、b
1面)がその隣接する他の三角錐型反射素子の対応する
四角形状傾斜面(a2面又はb2面)と交差することによ
って形成される該傾斜面(a1面、b1面)の底辺(z、
w)を包含する第二の底面(Z−Z')は、前記第一の
底面(仮想面X−X')と実質的に平行であって、該三
角錐型反射素子の底辺(x、x、....)を含む第一の底
面(仮想面X−X')よりも実質的に下方に位置してお
り、該三角錐型反射素子の頂点を経由する光学軸と該第
二の底面(Z−Z')との交点(Q)から、該素子対が
共有する底辺(x、x、....)を含み、該第一の底面
(X−X')に垂直な面(Y−Y')までの距離(q)
と、該素子の頂点(H1、H2)から第二の底面(Z−
Z')に下された垂線と該第二の底面(Z−Z')との交
点(P)から該素子対が共有する底辺(x、x、....)
を含む前記の垂直な面(Y−Y')までの距離(p)と
の差(q−p)がマイナス(−)となるような方向に、
かつ該光学軸が該三角錐型反射素子の頂点から第二の底
面に下される垂線(H1−P)と少なくとも3゜の角度を
なすように傾いていることを特徴とする三角錐型キュー
ブコーナー再帰反射シートが好適である。
【0054】本発明においては、図6を参照して説明す
ると、例えば三角錐型反射素子R1の頂点H1を通る光学
軸が、頂点H1から上記第二の底面(Z−Z')に対する
垂線(H1−P)〔これは該第一の底面(X−X')に垂
直な平面(Y−Y')と考えてもよい〕に対する角度
(θ)を光学軸傾斜角といい、前記の(q−p)がマイ
ナス(−)となる方向に光学軸傾斜角(θ)を少くとも
3゜又はそれ以上にすることが好ましいのである。
【0055】本発明においては、三角錐型反射素子の頂
点(H1、H2)から第二の底面(Z−Z')に下された
垂線と該第二の底面(Z−Z')との交点(P)から該
素子対が共有する底辺(x、x、....)を含む前記の垂
直な面(Y−Y')までの距離(p)と、該素子の光学
軸と該第二の底面(Z−Z')との交点(Q)から該素
子対が共有する底辺(x、x、....)を含む前記の垂直
な面(Y−Y')までの距離(q)との差(q−p)が
マイナス(−)となるような方向に、かつ該光学軸が前
記垂線(H1−P)と4゜〜12゜の角度をなすように傾い
ている三角錐型キューブコーナー再帰反射シート、特に
上記の(q−p)がマイナス(−)となるような方向
に、かつ該光学軸が該垂線(H1−P)と5゜〜10゜の角
度をなすように傾いている三角錐型キューブコーナー再
帰反射シートが好適である。
【0056】また、本発明においては、第一の底面(仮
想面X−X')上に突出した、多数の三角錐型キューブ
コーナー再帰反射素子の頂点(H1、H2)をそれぞれ起
点とする一つの稜線を共有してこれを一辺とする、実質
的に同一の四角形状の傾斜面(a1面、b1面)が、その
隣接する他の三角錐型反射素子の対応する四角形状傾斜
面(a2面又はb2面)と交差することによって形成され
る該傾斜面(a1面、b1面又はa2面、b2面)の多数の
底辺(z、w)を包含する第二の底面(Z−Z')か
ら、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)までの距離
(h)が50μm〜400μm、特に上記の距離(h)が60μm
〜200μm、殊に70〜100μmの三角錐型反射素子を有する
三角錐型キューブコーナー再帰反射シートが好適であ
る。
【0057】本発明における三角錐型反射素子の頂点
(H1、H2)から第一の底面(仮想面X−X')までの
高さ(h')は、上記の様に、該三角錐型反射素子の頂
点(H1、H2)から第二の底面(Z−Z')までの高さ
(h)よりも実質的に小であるために、種々の光学的特
性の改善が得られる。
【0058】この改善は、h'がhよりも実質的に小で
あるために、h'とhが等しい従来技術の傾斜面のc1
に比べて、c1面の面積を小さくすることができるため
に、言い換えれば、相対的にa1面及びb1面の面積を大
きくすることができるために達成することができる。特
に、a1面及びb1面に対して垂直に近い角度で入射した
光、言い換えれば、大きな入射角の場合には、a1面及
びb1面の面積が増大されているために、入射角特性の
改善が顕著である。
【0059】さらに、上記a1面及びb1面の面積増大に
よる光学特性の改善は、光学軸を傾斜させた三角錐型反
射素子、とりわけ、該三角錐型反射素子において、前記
の距離(p)と距離(q)との差(q−p)がマイナス
(−)となるような方向に光学軸が傾いている場合に、
特に顕著である。
【0060】本発明において、上記のように(q−p)
がマイナス(−)となるように光学軸が傾斜している場
合は、特に入射角特性が改善される。
【0061】従来技術による三角錐型反射素子におい
て、光学軸の傾斜のない正規三角錐型反射素子では、素
子を構成する三つの傾斜面(a1面、b1面、c1面;a2
面、b2面、c2面)の形状は全て直角二等辺三角形で同
一であり、当然面積も全て等しいが、前述したように
(q−p)がマイナス(−)となるようにその素子の持
つ光学軸を傾斜させると、二つの傾斜面(a1面、b
1面;a2面、b2面)の面積が傾斜前の面積に比べて小
さくなり、三面反射して再帰反射する確率が低下すると
いう欠点がある。
【0062】一方、入射した光線が三つの傾斜側面で反
射して効率的に再帰反射するためには、三つの傾斜面の
面積が等しいことが好ましい。しかしながら、従来技術
における傾斜三角錐型反射素子では、傾斜角度の増大に
伴い該二つの傾斜面(a1面、b1面;a2面、b2面)の
面積が、底辺(x、x、....)を共有する傾斜面(c1
面、c2面)に比べて小さくなるために、上記で説明し
た三面反射して再帰反射する確率が低下してしまう。こ
のために、正面から入射した光の再帰反射性能(正面反
射輝度)の低下のみならず、入射角が増大した時の再帰
反射性能(入射角特性)も低下する。
【0063】(q−p)がマイナス(−)となるように
光学軸が傾斜すると、三角錐型反射素子の傾斜面(a1
面、b1面;a2面、b2面)の面積は、光学軸が傾斜す
る前の面積に比較すると、光学軸傾斜角(θ)が−3゜
の場合は約90%、−4゜の場合には約87%、−12゜の場合
には約65%に減少し、このような面積減少に伴い、正面
反射輝度と入射角特性は低下する。
【0064】この面積比率の減少に伴う正面輝度の低下
は、三角錐型反射素子の幾何光学的光追跡コンピュータ
シュミレーションにより確認が可能である。図7には、
従来技術の三角錐型反射素子の高さ(h)を80μmに一
定とし、光学軸傾斜角(θ)を0゜から−14゜まで変化さ
せた時の、入射角を0゜とし、かつ観測角を0゜として計
算された正面輝度が示されており、傾斜角(θ)の増大
とともに計算された正面輝度が減少することがわかる。
【0065】これに対して、本発明における三角錐型反
射素子においては、頂点(H1、H2)から第一の底面
(仮想面X−X')までの高さ(h')が、第二の底面
(Z−Z')までの高さ(h)よりも実質的に大である
ように設計されているために、二つの傾斜面(a1面、
1面;a2面、b2面)の面積を従来技術で形成された
三角錐型反射素子の傾斜側面に比べて、大きくすること
が可能である。
【0066】このために、本発明による三角錐型反射素
子は、特に、光学軸傾斜角(θ)が(q−p)がマイナ
ス(−)となる方向に少くとも3゜又はそれ以上に傾斜
させることによって生ずる、三角錐型反射素子のa面及
びb面の面積減少による輝度低下という欠点を改善する
ことができる。以上の理由により、本発明においては、
光学軸傾斜角(θ)が−4゜〜−12゜、特に−5〜10゜と
なるように光学軸が傾斜するのが好ましい。なお、光学
軸傾斜角(θ)がマイナス(−)となる方向に12゜を超
えるような角度で傾いた三角錐型反射素子においては、
素子の変形が過大となり、素子のどの方向から光が入る
か(回転角)により反射輝度が大きく依存するために、
回転角特性が低下する傾向がある。
【0067】本発明の三角錐型反射素子においては、
h'/hの値が、好ましくは0.67〜0.95、さらに好まし
くは0.71〜0.93の範囲にある場合に、最適な光学特性が
得られる。このようなh/h'の値を満足する三角錐型
反射素子対の二つの傾斜面(a1面、b1面及びa2面、
2面)の面積は、底辺(x、x、....)を共有してい
る傾斜面(c1面、c2面)の面積に対して、略等しい面
積を持つことができるために、三面反射して再帰反射す
る光線を増大することができる。
【0068】本発明の三角錐型反射素子の三つの傾斜面
(a1面、b1面、c1面)は、正面から見た面積の比率
も、入射軸方向から見た面積の比率も、大きく変化しな
いから、本発明の三角錐型反射素子は正面輝度特性と入
射角特性の両方が改善される。
【0069】また、h'/hの値が0.95を超える場合に
は、二つの傾斜面(a1面、b1面及びa2面、b2面)の
面積の増大する割合がそれ程顕著でなく、他方、h'/
hが0.67未満の場合にはこれら二つの傾斜面(a1面、
1面及びa2面、b2面)の面積の比率が、底辺を共有
している傾斜面(c1面、c2面)の面積に比べ大きくな
り過ぎるために、前記と同様の理由で光学特性の改善は
得られ難い。
【0070】本発明による三角錐型反射素子の頂点(H
1、H2)から第二の底面(Z−Z')までの高さ(h)
は、好ましくは50〜400μm、さらに好ましくは60〜200
μmが推奨されうる。高さ(h)が50μm未満の場合は、
素子の大きさが小さくなり過ぎるために、素子の底面開
口面積により定まる回折効果により、再帰反射光の発散
が過大となり、正面輝度特性が低下する傾向にある。ま
た、高さ(h)が400μmを超える場合には、シートの厚
さが過大となり、柔軟なシートが得られにくい難点があ
る。
【0071】本発明の三角錐型キューブコーナー再帰反
射シートは、一般に、以上述べたような三角錐型反射素
子の形状が、反転された凹形状として金属製のベルト上
に最密充填状に配置されたキューブコーナー成形用金型
を用い、この成形用金型に、後記するような柔軟で且つ
光学的透明性、均一性に優れた適宜の樹脂シートを加熱
押圧して、該金型の形状を樹脂シートに反転・転写させ
て製造することができる。
【0072】上記のキューブコーナー成形用金型の代表
的な製造方法については、例えば前記 Stamm の米国特
許第3,712,706号に詳細に記載されており、本発明にお
いてもこの方法に準じた方法を採用することができる。
【0073】具体的には、例えば、表面を平坦に研削し
た基材の上に、先端角度が66.4〜53.7゜程度の超硬質の
バイト(例えばダイアモンドバイト、タングステンカー
バイド製バイト等)を用いて、2つの方向(図3のz方
向及びw方向)に、目的の三角錐型反射素子の形状に即
して、それぞれの方向の繰り返しピッチ及び溝の深さ
(h)、並びに相互の交差角度を定めて、その溝の深さ
(h)が同じで断面形状がV字型の平行溝を切削し、次
いで、第3方向(x方向)を、先端角度が78.5〜100.5゜
程度の同様の超硬質バイトを用いて、形成されているz
方向溝とw方向溝との交点を通り、これら二方向の交差
角度(ここでは鋭角の方を「交差角度」という)の補角
を二等分するような繰り返しピッチ(図3の線xの繰り
返しピッチ)でV字型平行溝を切削することにより、凸
状の微小な三角錐が最密充填状に配置されたマイクロプ
リズム母型を作成する。本発明においてはこの時、x方
向溝の深さ(h')は、z方向及びw方向の溝の深さ
(h)よりも浅くなるようにする。
【0074】本発明における好適な態様では、z方向及
びw方向の繰り返しピッチ104〜992μm、溝の深さ
(h)50〜400μm、相互の交差角度64.7〜75.1゜;そし
てx方向溝の深さ(h')33〜380μm程度の範囲であ
る。
【0075】これらx方向、w方向及びz方向の溝の切
削に際しては、一般に、それぞれの溝の断面が二等辺三
角形状となるように行うが、必要に応じて、これらの三
方向の溝のうち少なくとも一つの方向の溝の断面が、二
等辺三角形状から僅かにずれるように切削することも可
能である。その具体的方法としては、先端の形状が左右
非対称のバイトを用いて切削したり、左右対称のバイト
を僅かに傾けて切削するなどの方法を例示することがで
きる。このように溝の断面を二等辺三角形状から僅かに
ずらすことにより、得られる三角錐型反射素子の三つの
傾斜面(a1面、b1面、c1面)又は(a2面、b2面、
2面)のそれぞれのプリズム面角のうち少なくとも一
つのプリズム面角に、直角(90゜)から極く僅かに角度
偏差を与えることができ、これによって三角錐型反射素
子からの反射光を完全な再帰反射の方向から適度に発散
させることが可能となる。
【0076】前記マイクロプリズム母型の作成に好適に
用いることのできる基材としては、ビッカース硬さ(JI
S Z 2244)が350以上、特に380以上の金属材料が好まし
く、具体的には、例えば、アモルファス銅、電析ニッケ
ル、アルミニウム等を挙げることができ、合金系材料と
しては、例えば、銅−亜鉛合金(真鍮)、銅−錫−亜鉛
合金、ニッケル−コバルト合金、ニッケル−亜鉛合金、
アルミニウム合金等を挙げることができる。
【0077】また前記基材としては、合成樹脂材料の使
用も可能であり、切削加工時に軟化して高精度の切削が
困難となるなどの不都合が生じにくい等の理由から、そ
のガラス転移点が150℃以上、特に200℃以上で且つロッ
クウェル硬さ(JIS Z 2245)が70以上、特に75以上の合
成樹脂からなる材料であるのが好ましく、具体的には、
例えば、ポリエチレンテレフタレート系樹脂、ポリブチ
レンフタレート系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリ
メチルメタクリレート系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリ
アリレート系樹脂、ポリエーテルサルフォン系樹脂、ポ
リエーテルイミド系樹脂及びセルローストリアセテート
系樹脂等を挙げることができる。
【0078】上記の如き合成樹脂からの平板の作成は、
通常の樹脂成形法、例えば、押出成形法、カレンダー成
形法、溶液キャスト法等により行うことができ、必要に
応じてさらに加熱処理、延伸処理等の処理を行うことが
できる。かくして作成される平板の平面には、上記の方
法によって製造されるプリズム母型から電鋳金型を作成
する際の導電処理及び/又は電鋳加工を容易にするた
め、予備導電処理を施すことができる。予備導電処理と
しては、金、銀、銅、アルミニウム、亜鉛、クロム、ニ
ッケル、セレン等の金属を蒸着する真空蒸着法、これら
の金属を用いる陰極スパッタリング法、銅やニッケルを
用いる無電解メッキ法等が挙げられる。また、合成樹脂
にカーボンブラック等の導電性微粉末や有機金属塩等を
配合し、平板それ自体に導電性をもたせるようにしても
よい。
【0079】次に得られたマイクロプリズム母型は、そ
の表面に電鋳加工が施されて金属被膜が形成される。こ
の金属被膜を母型表面から取り外すことにより、本発明
の三角錐型コーナーキューブ型再帰反射シートの成形に
用いるための金属製金型を作成することができる。
【0080】金属製マイクロプリズム母型の場合には、
必要に応じてその表面を洗浄した後、直ちに電鋳加工を
行うことができるが、合成樹脂製マイクロプリズム母型
の場合には、電鋳加工を行うに先だって、先ず母型のプ
リズム表面に導電性を付与させるための導電処理を施す
必要がある。この導電処理としては、例えば、銀鏡処
理、無電解メッキ処理、真空蒸着処理、陰極スパッタリ
ング処理などが採用可能である。
【0081】上記の銀鏡処理としては、具体的には、前
述の方法で形成した母型の表面をアルカリ洗剤などによ
り洗浄してその油成分などの汚れを除去した後、タンニ
ン酸などの表面活性化剤を用いて活性化処理を行い、次
いで速やかに硝酸銀溶液を用いて銀鏡化する方法が挙げ
られる。この銀鏡化は硝酸銀水溶液と還元剤(ブドウ糖
やグリオキザール等)水溶液の二筒式ノズルガンを用い
たスプレー法、硝酸銀水溶液と還元剤水溶液との混合液
中に浸漬する浸漬法などが採用しうる。また、銀鏡被膜
の厚さは電鋳時の導電性が満足される範囲で薄い方が好
ましく、例えば、0.1μm以下の厚さを例示しうる。
【0082】無電解メッキ処理には、銅やニッケルがな
ど用いられる。無電解ニッケルメッキ液においては、ニ
ッケルの水可溶性金属塩として硫酸ニッケルや塩化ニッ
ケルなどを用いることができ、これに錯化剤としてクエ
ン酸塩やリンゴ酸塩を主成分とした溶液、及び還元剤と
して次亜リン酸ナトリウム、ホウ素化水素ナトリウム、
アミンボランなどを加えたものがメッキ液として用いら
れる。
【0083】真空蒸着処理は、銀鏡処理と同様に母型表
面の洗浄を行った後、真空装置に入れ、金、銀、銅、ア
ルミニウム、亜鉛、ニッケル、クロム、セレン等の金属
を加熱気化させて、冷却されている該母型表面に析出さ
せて導電被膜を形成させることによって行うことができ
る。また、陰極スパッター処理は、平滑で所望の金属箔
を装着できる陰極板と被処理材料を載せるアルミニウム
又は鉄など金属製の陽極台が内部に設けられている真空
装置に、真空蒸着処理と同様に処理した母型を入れて陽
極台上に置き、真空蒸着の場合に用いたと同様の金属の
箔を陰極に取り付けて荷電してグロー放電を起こさせ、
これにより発生する陽イオン流を陰極の金属箔に衝突さ
せることにより金属原子又は微粒子を蒸発させ、これを
該母型表面に析出させて導電被膜を形成させることによ
り行うことができる。これらの方法において形成される
導電被膜の厚さとしては、例えば、30nmの厚さが例示さ
れる。
【0084】合成樹脂製プリズム母型に、電鋳加工に際
して平滑で均一な電鋳層を形成するためには、上記の導
電処理は該母型の全面にわたって均一に施す必要があ
る。導電処理が不均一な場合には、導電性の悪い部分の
電鋳層表面の平滑性が低下したり、又は電鋳層が形成さ
れず欠損部分となってしまうなどの不具合を生じる可能
性がある。
【0085】この不具合を回避するためには、例えば、
銀鏡処理の直前に処理面をアルコールなどの溶剤で処理
することにより銀鏡液の濡れを改善する方法を採用しう
るが、本発明において形成される合成樹脂製プリズム母
型は凹部分が非常に深く鋭角なために、濡れの改善が不
十分となりがちである。この凹形状に基づく導電被膜の
不具合は蒸着処理などにおいても起こり易い。
【0086】電鋳加工により得られる電鋳層の表面を均
一なものとするために、しばしば活性化処理が行われ
る。この活性化処理としては、例えば、10重量%スルフ
ァミン酸水溶液に浸漬する方法等を採用することができ
る。
【0087】銀鏡処理が行われた合成樹脂製の母型に電
鋳加工を行った場合には、銀の層は電鋳層と一体化され
て合成樹脂製の母型から容易に剥離されるが、無電解メ
ッキや陰極スパッタリング処理でニッケルなどの導電被
膜を形成した場合は、合成樹脂表面と該導電被膜との密
着が良いために、電鋳加工後の電鋳層と合成樹脂層との
剥離が困難となる場合がある。そのようなときには、電
鋳加工に先だって導電被膜層の上にクロメート処理など
の所謂剥離処理を行うのがよい。その場合、導電被膜層
は剥離後に合成樹脂層上に残留する。
【0088】表面に導電被膜層が形成された合成樹脂製
プリズム母型は、このような各種の前処理を行った後、
電鋳加工により該導電被膜層の上に電鋳層が形成され
る。また、金属製プリズム母型は、前記のように必要に
応じてその表面を洗浄した後、該金属上に直接電鋳層が
形成される。
【0089】電鋳加工は、一般に、例えば、スルファミ
ン酸ニッケル60重量%水溶液中、40℃、電流条件10A/d
m2程度の条件下で行われる。電鋳層の形成速度として
は、例えば、48時間/mm以下程度とすることにより均一
な電鋳層が得られやすく、それ以上の形成速度において
は表面の平滑性の欠如や電鋳層の中に欠損部分が生じる
などの不具合が起こりやすい。
【0090】また、電鋳加工においては、金型の表面摩
耗性の改善を目的として、コバルトなどの成分を加えた
ニッケル・コバルト合金電鋳を行うこともできる。コバ
ルトを10〜15重量%加えることにより、得られる電鋳層
のビッカース硬度Hvを300〜400にまで硬くすることが
可能であるので、得られる電鋳金型を用いて合成樹脂を
成形し、本発明の三角錐型キューブコーナー型再帰反射
シートを製造するに際して、該金型の耐久性を改善する
ことが可能となる。
【0091】このようにしてプリズム母型から作成した
第1世代の電鋳金型は、さらに第2世代の電鋳金型を作
成するのに用いる電鋳マスターとして、繰り返し用いる
ことができる。従って、一つのプリズム母型から幾つも
の電鋳金型を作成することが可能である。
【0092】作成された複数個の電鋳金型は、精密に切
断された後に、合成樹脂によるマイクロプリズムシート
の成形を行うための最終的な金型の大きさまで組み合せ
接合して用いることができる。この接合の方法として
は、切断端面を単に突き合わせる方法や組み合わせた接
合部分を、例えば電子ビーム溶接、YAGレーザー溶
接、炭酸ガスレーザー溶接などの方法で溶接する方法な
どが採用可能である。
【0093】組み合わされた電鋳金型は、合成樹脂成形
用金型として合成樹脂の成形に用いられる。この合成樹
脂成形の方法としては圧縮成形や射出成形を採用するこ
とができる。
【0094】圧縮成形は、例えば、形成した薄肉状のニ
ッケル電鋳金型、所定の厚さの合成樹脂シート及びクッ
ション材として厚さ5mm程度のシリコーンゴム製シート
を、所定の温度に加熱された圧縮成形プレスに挿入した
後、成形圧の10〜20%の圧力下で30秒予熱を行った後、
180〜250℃、10〜30kg/cm2程度の条件下で約2分間加
熱加圧することにより行うことができる。しかるのち、
加圧状態のままで室温まで冷却して圧力を開放すること
により、プリズム成形品を得ることが可能である。
【0095】さらに、例えば、上記方法で形成した厚さ
約0.5mmの薄肉電鋳金型を、前記溶接法により接合して
エンドレスベルト金型を作成し、このベルト金型を加熱
ロールと冷却ロールとからなる1対のロール上に設置し
て回転させ、加熱ロール上にあるベルト金型に、溶融し
た合成樹脂をシート状の形状で供給し、1個以上のシリ
コーン製ロールで加圧成形を行った後、冷却ロール上で
ガラス転移点温度以下に冷却して、ベルト金型から引き
剥がすことにより連続したシート状の製品を得ることが
可能である。
【0096】次に本発明の三角錐型キューブコーナー再
帰反射シートの好適な構造の一態様について、その断面
図である図8を参照しながら説明する。
【0097】図8において、(1)は本発明の三角錐型
反射素子(R1、R2)が最密充填状に配置された反射素
子層、(2)は反射素子を保持する保持体層であり、(1
0)は光の入射方向である。反射素子層(1)及び保持体
層(2)は一体であるのが普通であるが、別々の層を積層
しても構わない。本発明における再帰反射シートの使用
目的、使用環境に応じて表面保護層(4)、観測者に情
報を伝達したりシートの着色のための印刷層(5)、反
射素子層の裏面に水分が侵入するのを防止するための封
入密封構造を達成するための結合材層(6)、結合材層
(6)を支持する支持体層(7)、及び、該再帰反射シー
トを他の構造体に貼付するために用いる接着剤層(8)
と剥離材層(9)とを設けることができる。
【0098】表面保護層(4)には再帰反射素子層(1)
に用いたのと同じ樹脂を用いることが出来るが耐候性を
向上する目的で紫外線吸収剤、光安定剤及び酸化防止剤
などをそれぞれ単独あるいは組み合わせて用いることが
出来る。さらに、着色剤としての各種の有機顔料、無機
顔料及び染料などを含有させることが出来る。
【0099】印刷層(5)は通常、表面保護層(4)と保
持体層(2)の間、あるいは、表面保護層(4)の上や反
射素子(1)の反射面上に設置することが出来、通常グ
ラビア印刷、スクリーン印刷及びインクジェット印刷な
どの手段により設置可能である。
【0100】上記反射素子層(1)及び保持体層(2)を
構成する材料としては本発明の一つの目的である柔軟性
を満足するものであれば特に限定されるものではない
が、光学的透明性、均一性のあるものが好ましい。本発
明において使用し得る材料の例としては、ポリカーボネ
ート樹脂、塩化ビニール樹脂、(メタ)アクリル樹脂、エ
ポキシ樹脂、スチレン樹脂、ポリエステル樹脂、フッ素
樹脂、ポリエチレン樹脂やポリプロピレン樹脂などのオ
レフィン樹脂、セルロース系樹脂及びウレタン樹脂など
を例示できる。
【0101】本発明における反射素子層(1)は内部全
反射条件を満足する臨界角度を大きくする目的でキュー
ブコーナー再帰反射素子背面に空気層(3)を設置する
のが一般的である。使用条件下において水分の侵入によ
る臨界角の低下及び金属層の腐食などの不具合を防止す
るために反射素子層(1)と支持体層(7)とは結合剤層
(6)によって密封封入されるのが好ましい。この密封
封入の方法としては米国特許第3,190,178号、第4,025,1
59号、日本公開実用新案昭和50−28669号等に示されて
いる方法が採用できる。結合剤層(6)に用いる樹脂と
しては(メタ)アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、アルキ
ッド樹脂、エポキシ樹脂などがあげられ、接合の方法と
しては公知の熱融着性樹脂接合法、熱硬化性樹脂接合
法、紫外線硬化性樹脂接合法、電子線硬化性樹脂接合法
などが適宜採用可能である。
【0102】本発明に用いる結合剤層(6)は支持体層
(7)の全面にわたって塗布しうるし、再帰反射素子層
との接合部分に印刷法などの方法により選択的に設置す
ることも可能である。
【0103】支持体層(7)を構成する材料の例として
は再帰反射素子層を構成する樹脂や一般のフィルム成形
可能な樹脂、繊維、布、ステンレスやアルミニウムなど
の金属箔又は板をそれぞれ単独又は複合して用いること
が出来る。
【0104】本発明の再帰反射シートを金属板、木板、
ガラス板、プラスチック板などに貼付するために用いる
接着層(8)及び該接着剤のための剥離層(9)は、適
宜、公知のものを選択することができる。
【0105】
【実施例】以下、実施例及び比較例を挙げて本発明を一
層詳細に説明する。
【0106】<実施例1>表面を平坦に研削した50mm角
の真鍮板の上に、第1方向(図3のz方向)と第2方向
(図3のw方向)を、先端角度が61.98゜のダイアモンド
バイトを用いて、z方向及びw方向の繰り返しピッチが
203.89μm、溝の深さ(h)が90μmであって、図5の<
A−F1−Bで表わされる線zと線wとの交差角度が68.
85゜となるように、断面形状がV字の平行溝を繰り返し
のパターンでフライカッティング法によって切削した。
【0107】しかる後に、第3方向(x方向)を、先端
角度が86.53゜のダイアモンドバイトを用いて、繰り返し
ピッチ(図3の線xの繰り返しピッチ)が180.33μm、
溝の深さ(h')が72μm、第1方向及び第2方向と第3
方向との交差角度が55.58゜となるようにV字平行溝を切
削して、真鍮板上に三角錐型反射素子の第二の底面(Z
−Z')から三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)まで
の高さ(h)が90μmの凸形状の多数の三角錐型キュー
ブコーナー反射素子が最密充填状に配置された母型を形
成した。この三角錐型反射素子の光学軸傾斜角θは−8
゜であった。またh'/hは、72/90=0.80であった。
【0108】この真鍮製母型を用いて電鋳法により、材
質がニッケルであって、形状が反転された凹形状のキュ
ーブコーナー成形用金型を作成した。この成形用金型を
用いて、厚さ230μmのポリカーボネート樹脂シート(三
菱エンジニアリングプラスティックス株式会社製「ユー
ピロン E2000」)を成形温度200℃、成形圧力50kg/cm2
の条件で圧縮成形下後に、加圧下で30℃まで冷却してか
ら樹脂シートを取り出して、表面に支持体層の厚さが約
150μmで、h=90μm、h'=72μm、且つ三角錐を構成
する三面のプリズム面角に角度偏差を与えていないキュ
ーブコーナーを最密充填状に配置したポリカーボネート
樹脂製の三角錐型キューブコーナー再帰反射シートを作
成した。
【0109】<実施例2>表面を平坦に研削した50mm角
の真鍮板の上に、先端角度が第1方向(z方向)と第2
方向(w方向)が61.90゜で、第3方向(x方向)が86.4
5゜のダイアモンドバイトを用いて、第1方向と第2方向
との繰り返しピッチが203.89μm、切削溝の深さ(h)
が90μm、第1方向と第2方向との交差角度が68.85゜で
あり、また第3方向の繰り返しピッチが180.33μm、切
削溝の深さ(h')が72μmとなるように、断面形状がV
字の溝を繰り返しのパターンでフライカッティング法に
よって切削し、真鍮板上に三角錐型反射素子の仮想面
(Z−Z')からの高さ(h)が90μmの凸形状の多数の
三角錐型キューブコーナーが最密充填状に配置された母
型を形成した。この三角錐型反射素子の光学軸傾斜角θ
は−8゜であり、三角錐を構成する三面のプリズム面角
はいずれも89.917゜であった。またh'/hは72/89=0.
80であった。
【0110】以下、実施例1と同様に材質がニッケルの
凹形状のキューブコーナー成形用金型を作成し、これを
用いて実施例1と同様のポリカーボネート樹脂シートを
同様の成形条件で圧縮成形して、表面に支持体層の厚さ
が約150μmで、h=90μm、h'=72μm、且つ三角錐を
構成する三面のプリズム面角に極く僅かな角度偏差を与
えたキューブコーナーを最密充填状に配置したポリカー
ボネート樹脂製の三角錐型キューブコーナー再帰反射シ
ートを作成した。
【0111】<比較例1>表面を平坦に研削した50mm角
の真鍮板の上に、先端角度が第1方向(z方向)と第2
方向(w方向)が77.89゜で、第3方向(x方向)が54.5
3゜のダイアモンドバイトを用いて、第1方向と第2方向
との繰り返しピッチが184.10μmで第3方向の繰り返し
ピッチが221.02μm、また第1方向と第2方向との交差
角度が49.22゜となるように断面形状がV字の溝を繰り返
しのパターンでフライカッティング法によって切削し、
真鍮板上にキューブコーナー再帰反射素子の高さ(h)
が90μmの凸形状の多数の三角錐型キューブコーナーが
最密充填状に配置された母型を形成した。この反射素子
の光学軸傾斜角θは+8゜で、三角錐を構成する三面の
プリズム面角はいずれも90゜あった。
【0112】実施例1と同じ方法でポリカーボネート樹
脂製の三角錐型キューブコーナー再帰反射シートを作成
した。
【0113】<比較例2>表面を平坦に研削した50mm角
の真鍮板の上に、先端角度が第1方向(z方向)と第2
方向(w方向)が67.45゜で、第3方向(x方向)が86.4
5゜のダイアモンドバイトを用いて、第1方向と第2方向
との繰り返しピッチが203.89μmで第3方向の繰り返し
ピッチが180.33μm、また第1方向と第2方向との交差
角度が68.85゜となるように断面形状がV字の溝をくりか
えしのパターンでフライカッティング法によって切削
し、真鍮板上に反射素子の高さ(h)が90μmの凸形状
の多数の三角錐型キューブコーナーが最密充填状に配置
された母型を形成した。このキューブコーナー再帰反射
素子の光学軸傾斜角θは−3゜で、三角錐を構成する三
面のプリズム面角はいずれも90゜あった。
【0114】実施例1と同じ方法でポリカーボネート樹
脂製の三角錐型キューブコーナー再帰反射シートを作成
した。
【0115】第1表に上記実施例1〜2及び比較例1〜
2で作成した三角錐型キューブコーナー再帰反射シート
の再帰反射輝度の測定データーを示した。実施例1及び
実施例2の再帰反射シートは広範な範囲で高い反射輝度
を示したが、比較例1の反射シートは特に入射角が5゜
〜10゜での輝度変化が大きく、比較例2の反射シートに
おいては入射角30゜における輝度低下が大きく、従っ
て、いずれの比較例においても入射角特性が劣ってい
る。
【0116】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による、三角錐型キューブコーナー再
帰反射素子の平面図である。
【図2】従来技術による、三角錐型キューブコーナー再
帰反射素子の断面図である。
【図3】本発明を説明する三角錐型キューブコーナー再
帰反射素子の平面図である。
【図4】本発明を説明する三角錐型キューブコーナー再
帰反射素子の断面図である。
【図5】本発明を説明する一対の三角錐型反射素子を拡
大して示した平面図である。
【図6】本発明を説明する一対の三角錐型反射素子を拡
大して示した断面図である。
【図7】光学軸傾斜角(θ)と、光追跡シュミレーショ
ンにより求めた計算された正面輝度の関係を示すグラフ
である。
【図8】本発明の三角錐型キューブコーナー反射シート
の一態様の構造を示す断面図である。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】共通する第一の底面(仮想面X−X')上
    に突出した三角錐型キューブコーナー再帰反射素子が、
    互いに該第一の底面(仮想面X−X')上の一つの底辺
    を共有して、相対峙して該第一の底面上に最密充填状に
    配置されており、該第一の底面(仮想面X−X')は該
    三角錐型反射素子が共有する多数の該底辺(x、
    x、....)を包含する共通の一平面であり、相対峙する
    二つの該三角錐型反射素子は、該第一の底面(仮想面X
    −X')上の共有する底辺(x、x、....)を含む該第
    一の底面に垂直な平面(Y−Y'、Y−Y'、....)に対
    して、それぞれ実質的に対称となるように向き合った実
    質的に同一形状の素子対をなしており、該三角錐型反射
    素子は、該共有する底辺(x、x、....)を一辺とする
    実質的に同一の三角形状の傾斜面(c1面、c2面)と、
    該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)を起点とする前
    記三角形状の傾斜面(c1面、c2面)の上部の二辺をそ
    れぞれ一辺とし、該三角錐型反射素子の一つの稜線を共
    有してこれを一辺とする、前記傾斜面(c1面、c2面)
    と実質的に直角に交差する実質的に同一の四角形状の二
    つの傾斜面(a1面、b1面;a2面、b2面)から成り、
    該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)から、該三角錐
    型反射素子の前記三角形状の傾斜面(c1面、c2面)の
    底辺(x、x、....)を含む該第一の底面(仮想面X−
    X')までの高さ(h')が、該三角錐型反射素子の頂点
    (H1、H2)から、該三角錐型反射素子の他の傾斜面
    (a1面、b1面;a2面、b2面)の底辺(z、w)を包
    含する実質的に水平の第二の底面(Z−Z')までの高
    さ(h)よりも実質的に小であることを特徴とする三角
    錐型キューブコーナー再帰反射シート。
  2. 【請求項2】共通する第一の底面(仮想面X−X')上
    に突出した三角錐型キューブコーナー再帰反射素子が、
    互いに該第一の底面(仮想面X−X')上の一つの底辺
    を共有して、相対峙して該第一の底面上に最密充填状に
    配置されており、該第一の底面(仮想面X−X')は該
    三角錐型反射素子が共有する多数の該底辺(x、
    x、....)を包含する共通の一平面であり、相対峙する
    二つの該三角錐型反射素子は、該第一の底面(仮想面X
    −X')上の共有する底辺(x、x、....)を含む該第
    一の底面に垂直な平面(Y−Y'、Y−Y'、....)に対
    して、それぞれ実質的に対称となるように向き合った実
    質的に同一形状の素子対をなしており、該三角錐型反射
    素子の該共有する底辺(x、x、....)を一辺とする傾
    斜面(c1面、c2面)は、それぞれ実質的に同一の三角
    形状をなして、該共有する底辺(x、x、....)に沿っ
    て配置されており、該三角錐型反射素子を形成する他の
    二つの傾斜面(a1面、b1面;a2面、b2面)は、それ
    ぞれ、該三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)を起点と
    する前記三角形状の傾斜面(c1面、c2面)の上部の二
    辺をそれぞれ一辺として、該三角錐型反射素子の一つの
    稜線を共有してこれを一辺とする実質的に同一の四角形
    状の傾斜面をなし、該四角形状の傾斜面(a1面、b
    1面)がその隣接する他の三角錐型反射素子の対応する
    四角形状傾斜面(a2面又はb2面)と交差することによ
    って形成される該傾斜面(a1面、b1面)の底辺(z、
    w)を包含する第二の底面(Z−Z')は、前記第一の
    底面(仮想面X−X')と実質的に平行であって、該三
    角錐型反射素子の底辺(x、x、....)を含む第一の底
    面(仮想面X−X')よりも実質的に下方に位置してお
    り、該三角錐型反射素子の頂点を経由する光学軸と該第
    二の底面(Z−Z')との交点(Q)から、該素子対が
    共有する底辺(x、x、....)を含み、該第一の底面
    (X−X')に垂直な面(Y−Y')までの距離(q)
    と、該素子の頂点(H1、H2)から第二の底面(Z−
    Z')に下された垂線と該第二の底面(Z−Z')との交
    点(P)から該素子対が共有する底辺(x、x、....)
    を含む前記の垂直な面(Y−Y')までの距離(p)と
    の差(q−p)がマイナス(−)となるような方向に、
    かつ該光学軸が該三角錐型反射素子の頂点から第二の底
    面に下される垂線(H1−P)と少なくとも3゜の角度を
    なすように傾いていることを特徴とする三角錐型キュー
    ブコーナー再帰反射シート。
  3. 【請求項3】三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)の第
    一の底面(仮想面X−X')からの高さをh'とし、ま
    た、該頂点(H1、H2)の前記第二の底面(Z−Z')
    からの高さをhとした場合に、h'/hの値が0.67〜0.9
    5の範囲にある請求項1又は2記載の三角錐型キューブ
    コーナー再帰反射シート。
  4. 【請求項4】三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)の第
    一の底面(仮想面X−X')からの高さをh'とし、ま
    た、該頂点(H1、H2)の前記第二の底面(Z−Z')
    からの高さをhとした場合に、h'/hの値が0.71〜0.9
    3の範囲にある請求項1又は2記載の三角錐型キューブ
    コーナー再帰反射シート。
  5. 【請求項5】三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)から
    第二の底面(Z−Z')に下された垂線と該第二の底面
    (Z−Z')との交点(P)から該素子対が共有する底
    辺(x、x、....)を含む前記の垂直な平面(Y−
    Y')までの距離(p)と、該三角錐型反射素子の光学
    軸と該底面(Z−Z')との交点(Q)から該垂直な平
    面(Y−Y')までの距離(q)との差(q−p)がマ
    イナス(−)となるような方向に、かつ該光学軸が該三
    角錐型反射素子の頂点から第二の底面に下される垂線
    (H1−P)と4゜〜15゜の角度をなすように傾いている
    請求項1〜4のいずれかによる三角錐型キューブコーナ
    ー再帰反射シート。
  6. 【請求項6】三角錐型反射素子の頂点(H1、H2)から
    第二の底面(Z−Z')に下された垂線と該第二の底面
    (Z−Z')との交点(P)から該素子対が共有する底
    辺(x、x、....)を含む前記の垂直な平面(Y−
    Y')までの距離(p)と、該三角錐型反射素子の光学
    軸と該底面(Z−Z')との交点(Q)から該垂直な平
    面(Y−Y')までの距離(q)との差(q−p)がマ
    イナス(−)となるような方向に該光学軸が該三角錐型
    反射素子の頂点から第二の底面に下される垂線(H1
    P)と5゜〜12゜の角度をなすように傾いている請求項1
    〜4のいずれかによる三角錐型キューブコーナー再帰反
    射シート。
  7. 【請求項7】共通する第一の底面(仮想面X−X')上
    に突出した多数の三角錐型キューブコーナー再帰反射素
    子の頂点(H1、H2)を起点とする一つの稜線を共有し
    て、これを一辺とする実質的に同一の四角形状の傾斜面
    (a1面、b1面)がその隣接する他の三角錐型反射素子
    の対応する四角形状の傾斜面(a2面又はb2面)と交差
    することによって形成される該傾斜面(a1面、b1面又
    はa2面、b2面)の多数の底辺(z、w)を包含する第
    二の底面(Z−Z')から該三角錐型反射素子の頂点
    (H1、H2)までの距離(h)が50μm〜400μmである
    請求項1〜6のいずれかによる三角錐型キューブコーナ
    ー再帰反射シート。
  8. 【請求項8】共通する第一の底面(仮想面X−X')上
    に突出した多数の三角錐型キューブコーナー再帰反射素
    子の頂点(H1、H2)を起点とする一つの稜線を共有し
    て、これを一辺とする実質的に同一の四角形状の傾斜面
    (a1面、b1面)がその隣接する他の三角錐型反射素子
    の対応する四角形状の傾斜面(a2面又はb2面)と交差
    することによって形成される該傾斜面(a1面、b1面又
    はa2面、b2面)の多数の底辺(z、w)を包含する第
    二の底面(Z−Z')から該三角錐型反射素子の頂点
    (H1、H2)までの距離(h)が60μm〜200μmである
    請求項1〜7のいずれかによる三角錐型キューブコーナ
    ー再帰反射シート。
  9. 【請求項9】三角錐型キューブコーナー再帰反射素子の
    三つの傾斜面(a1面、b1面、c1面)又は(a2面、b
    2面、c2面)が互いに交差することによって形成される
    少なくとも一つプリズム面角の大きさが89.5゜〜90.5゜の
    範囲内である請求項1〜8のいずれかに記載の三角錐型
    キューブコーナー再帰反射シート。
  10. 【請求項10】三角錐型キューブコーナー再帰反射素子
    の三つの傾斜面(a1面、b1面、c1面)又は(a2面、
    2面、c2面)が互いに交差することによって形成され
    る少なくとも一つプリズム面角の大きさが89.7゜〜90.3゜
    の範囲内である請求項1〜8のいずれかに記載の三角錐
    型キューブコーナー再帰反射シート。
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