JPH11147336A - プリンタの記録紙搬送装置 - Google Patents

プリンタの記録紙搬送装置

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JPH11147336A
JPH11147336A JP31572697A JP31572697A JPH11147336A JP H11147336 A JPH11147336 A JP H11147336A JP 31572697 A JP31572697 A JP 31572697A JP 31572697 A JP31572697 A JP 31572697A JP H11147336 A JPH11147336 A JP H11147336A
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JP
Japan
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recording paper
carriage
printer
power
driving
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Pending
Application number
JP31572697A
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English (en)
Inventor
Yoshihiro Yokoyama
嘉広 横山
Kazuyuki Takahashi
計行 高橋
Hirofumi Iwakawa
浩文 岩川
Kazuyoshi Miyazaki
和義 宮崎
Tetsuya Tonomura
哲也 外村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型でかつ安価に印画画質をより向上するこ
とができる高性能なプリンタの記録紙搬送装置を提供す
る。 【解決手段】 記録紙108の幅方向の略中央に配置し
た駆動手段をリードスクリュー204もしくは1本のタ
イミングベルトであるゴムベルト436とすることによ
り、それらリードスクリュー204もしくはゴムベルト
4361本のみでキャリッジ210を駆動して記録紙1
08を往復搬送する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタ本体内で
記録媒体である記録紙に印画記録する際にその記録紙を
往復搬送するプリンタの記録紙搬送装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来から、オフィスや一般家庭におい
て、記録紙を記録媒体としてその表面に図や文字などの
情報を印画記録するプリンタとして、例えばサーマル方
式や電子写真方式など、その他各種の方式のプリンタが
広く利用されている。
【0003】これらのプリンタは、通常、印画記録する
ための記録紙をプリンタ本体内に供給する給紙部、給紙
部から供給された記録紙に印画記録するためその記録紙
を往復搬送する紙搬送部、紙搬送部により往復搬送され
ている記録紙に例えばインクシート上のインクを用いて
印画記録する印画部、往復搬送されながら印画記録が完
了した記録紙をプリンタ本体外に排出する排紙部および
以上の各部を作動させるために駆動する駆動部などの機
構ブロックにより構成されている。
【0004】ここではおもに、サーマル方式のプリンタ
において、紙搬送部とその紙搬送部を駆動する駆動部と
で構成され、駆動部によって紙搬送部を駆動することに
より、給紙部から供給された記録紙に図や文字などの情
報を印画部によって印画記録する際に、供給された記録
紙をその先端をクランプした状態で往復搬送する記録紙
搬送装置に着目して説明する。
【0005】この種のプリンタの記録紙搬送装置として
は、たとえば特開平7−76144号公報などに開示さ
れ、図11および図12に示すような構成がよく採用さ
れている。
【0006】図11および図12に従来のクランプ方式
を採用したプリンタの記録紙搬送装置の構成を示す。こ
の記録紙搬送装置は、図11および図12に示すよう
に、サーマルヘッド600は、図示しない駆動機構によ
って、ばね602の付勢力によりプラテンローラ604
に押圧される作動位置と、押圧されない退避位置との間
を、選択的に往復駆動される。この作動位置において、
サーマルヘッド600およびプラテンローラ604に挟
まれて走行する記録紙636に、サーマルヘッド600
からの熱により印画記録が行われる。
【0007】記録紙636は、通常、給紙カセット60
6に装填されており、給紙ローラ608によって本体内
部に搬送される。この記録紙636は、後述するキャリ
ッジ610に搭載された押圧部材620によってクラン
プが可能な位置まで送り込まれると(図11がその位置
を示す)、その後は、このキャリッジ610によって搬
送駆動がなされる。
【0008】キャリッジ610は、2本のガイド軸61
2,614によって印画を開始するスタート位置と終了
するエンド位置との間を往復変位自在に支持され、両端
において後述する2本のタイミングベルト616,61
8に固定されている。また、キャリッジ610は、上述
のように押圧部材620を有し、この押圧部材620に
よって、記録紙636を、その先端をクランプして保持
することにより往復搬送する。
【0009】押圧部材620は、押圧ばね622の附勢
力により記録紙636を押圧保持する位置と、プランジ
ャ623の作動により押圧保持を解除する位置とを、選
択的にとることができる。
【0010】2本のタイミングベルト616,618
は、それぞれ駆動側タイミングプーリ624,626お
よび従動側タイミングプーリ628,630に支持され
て、ギア(図示せず)を介してモータM1の動力によ
り、正転方向(記録紙636に記録する場合でキャリッ
ジ610は図左方向に変位)および反転方向(記録紙6
36を戻す場合で同じく右方向)に駆動せしめられる。
【0011】上述したように、それぞれのタイミングベ
ルト616,618は、固定部材632,640によ
り、それぞれキャリッジ610に固定されている。給紙
ローラ608により送られてきた記録紙636は、キャ
リッジ610に保持され、そのスタート位置とエンド位
置との間を実質的に3往復する間に、イエロー,シア
ン,マゼンタの3色で熱記録がなされ、本体外部に排出
される。
【0012】なお、この記録紙636は自己発色性の材
料からなっており、光源636により光定着がなされ
る。この原理等は本発明に直接関係しないので更なる説
明は省略する。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うな従来のプリンタの記録紙搬送装置では、第1に、タ
イミングベルト616,618を2本と、ガイド軸61
2,614を2本と、そして変速ギア(図示せず)に加
えて4個のタイミングプーリ624,626,628,
630等、多くの部材が必要であるなど機構が複雑化す
るという問題点を有していた。
【0014】また、第2には、両側のタイミングベルト
616,618の歯のピッチの差、および2個の駆動側
タイミングプーリ624,626の形状精度の差が、た
とえば記録紙636上の片側にジッタが特に目立つなど
画像のアンバランスとして現われるという問題点なども
有していた。
【0015】さらには、第3に、上記の押圧部材620
を変位させるためにプランジャ623等が必要であり、
キャリッジ610が大型化および複雑化するという問題
点をも有していた。
【0016】本発明は、上記従来の問題点を解決するも
ので、部品点数を削減して構成をきわめて簡素化するこ
とができるとともに、記録紙上に印画された画像の両サ
イドでの画質のアンバランスをなくすことができ、小型
でかつ安価に印画画質をより向上することができる高性
能なプリンタの記録紙搬送装置を提供する。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに本発明のプリンタの記録紙搬送装置は、記録紙の先
端部を保持するキャリッジ手段と、そのキャリッジ手段
を支持するガイド手段と、前記キャリッジ手段を記録紙
移動方向に往復移動せしめる実質的に1組の駆動手段
と、前記駆動手段に動力を印加する動力手段とを具備
し、前記駆動手段を記録紙幅方向の略中央に配置して、
前記駆動手段をリードスクリューもしくは1本のタイミ
ングベルトとすることにより、キャリッジをリードスク
リューもしくはタイミングベルト1本のみで駆動して記
録紙を往復搬送することを特徴とする。
【0018】また、記録紙のクランプをおこなう押圧部
材を駆動するのに、従来例のようなプランジャを用いず
に、キャリッジ手段の往復移動動作を駆動するために元
々必要なリードスクリューを用いて、そのリードスクリ
ューをモータにより1本のタイミングベルトを介して回
転駆動することにより行うことを特徴とする。
【0019】以上により、部品点数を削減して構成をき
わめて簡素化することができるとともに、記録紙上に印
画された画像の両サイドでの画質のアンバランスをなく
すことができ、小型でかつ安価に印画画質をより向上す
ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載のプリン
タの記録紙搬送装置は、プリンタ本体内で記録媒体であ
る記録紙に印画記録する際にその記録紙を往復搬送する
プリンタの記録紙搬送装置であって、前記記録紙の先端
部を保持するとともに、その記録紙を往復搬送するキャ
リッジ手段と、前記キャリッジ手段の記録紙に対する往
復搬送動作時に、そのキャリッジ手段を支持して前記往
復搬送動作をガイドするガイド手段と、前記キャリッジ
手段をその往復搬送動作のために駆動する実質的に1組
の駆動手段と、前記駆動手段に動力を印加する動力手段
とを具備し、前記駆動手段を、前記記録紙の幅方向の略
中央に配置した構成とする。
【0021】請求項2に記載のプリンタの記録紙搬送装
置は、請求項1に記載の駆動手段は一本のリードスクリ
ューとし、動力手段は、モータとそのモータの動力を前
記リードスクリューに伝達する伝達手段とで構成する。
【0022】請求項3に記載のプリンタの記録紙搬送装
置は、請求項1に記載の駆動手段は、一本のタイミング
ベルトとこれを支持および駆動する少なくとも1つのタ
イミングプーリとし、動力手段は、モータとそのモータ
の動力を前記タイミングプーリに伝達する伝達手段とで
構成する。
【0023】以上の構成によると、駆動手段をリードス
クリューもしくは1本のタイミングベルトとすることに
より、キャリッジをリードスクリューもしくはタイミン
グベルト1本のみで駆動して記録紙を往復搬送する。
【0024】請求項4に記載のプリンタの記録紙搬送装
置は、プリンタ本体内で記録媒体である記録紙に印画記
録する際にその記録紙を往復搬送するプリンタの記録紙
搬送装置であって、前記記録紙の先端部を保持する作動
位置と解放する非作動位置とをとりうる押圧部材を有
し、前記作動位置の押圧部材により前記記録紙の先端部
を保持するとともに、その記録紙を往復搬送するするキ
ャリッジ手段と、前記キャリッジ手段の記録紙に対する
往復搬送動作時に、そのキャリッジ手段を支持して前記
往復搬送動作をガイドするガイド手段と、前記キャリッ
ジ手段をその往復搬送動作のために駆動する実質的に1
組の駆動手段と、前記駆動手段に動力を印加する動力手
段と、前記動力手段からの動力が印加された前記駆動手
段により駆動されて、前記押圧部材を前記作動位置から
非作動位置に変位せしめる解放手段とを具備した構成と
する。
【0025】以上の構成によると、記録紙のクランプを
おこなう押圧部材を駆動するのに、従来例のようなプラ
ンジャを用いずに、キャリッジ手段の往復移動動作を駆
動するために元々必要なリードスクリューを用いて、そ
のリードスクリューをモータにより1本のタイミングベ
ルトを介して回転駆動することにより行う。
【0026】以下、本発明の実施の形態を示すプリンタ
の記録紙搬送装置について、図面を参照しながら具体的
に説明する。なお、ここで説明するプリンタにおいて
も、従来の技術で説明したプリンタと同様に、基本的に
は給紙部,印画部,紙搬送部,排紙部および駆動部など
の機構ブロックから構成されており、各部の基本動作も
同様である。また、ここではおもに、記録紙搬送装置と
関係が深い紙搬送部と、印画部と、これら紙搬送部およ
び印画部を所定通りに作動させるためにそれらを駆動す
る駆動部とについて説明する。
【0027】まず、本実施の形態のプリンタの記録紙搬
送装置を構成する紙搬送部および駆動部のうち、紙搬送
部について以下に説明する。図1および図2は、それぞ
れ本実施の形態のプリンタの記録紙搬送装置の概略構成
を示す平面図および正面図である。
【0028】この記録紙搬送装置における紙搬送部は、
図1および図2に示すように、プリンタ本体内で記録紙
108を往復搬送(実質的には3往復)して印画部にお
いてカラー画像を形成するものである。図1に示すよう
に、軸受け200,202に支持された駆動手段として
のリードスクリュー204は、プリンタ本体のほぼ中央
に配置され、図5に示して後述する動力手段である送り
モータ400及び駆動手段であるゴムベルト436によ
り正転及び反転駆動がなされる。
【0029】リードスクリュー204の一方の端(図右
端)には周囲に多極着磁した樹脂マグネット製の位置検
出円板206が固定されている。この位置検出円板20
6に対向してMRセンサ208が配置されており、これ
らによってリードスクリュー204の回転量検出をおこ
なう。
【0030】なお、図3に、本実施の形態のプリンタの
記録紙搬送装置における印画モード(記録紙送りモー
ド)時での印画終了直後の状態を示す。以上の紙搬送部
の詳細構成について、図4から図8を参照しながら以下
に説明する。
【0031】図5および図7は後述のキャリッジ210
が印画モード時におけるスタート位置にある状態すなわ
ち印画開始状態を示す平面図および側面図、図6は同じ
く解除位置にある状態すなわち印画動作の前後で記録紙
108の保持および解放をおこなう状態、図8は記録紙
送りモードにおけるエンド位置すなわち印画モード時に
おける印画終了状態(3色の印画がすべて完了した時だ
けではなく、各色の印画終了時も含む)を示す側面図で
ある。また、図4はキャリッジ210の主要構成部品の
概観を示す分解斜視図である。
【0032】キャリッジ210は、キャリッジ本体21
0aにリードスクリュー204に嵌合した雌ねじ部材2
12を内蔵し、解除位置及びエンド位置間を、送りモー
タの正転,反転に応じて往復移動する。
【0033】キャリッジ210のスタート位置は、図7
に示すように、図6に示す解除位置より若干図面の左方
向に変位した位置にある。リードスクリュー204の中
心軸まわりのキャリッジ210の回転規制は、キャリッ
ジ本体210aの下方に突出したキャリッジ軸214
が、図1および図2に示す外装100に形成されたガイ
ド手段である溝216でガイド支持されることにより行
っている。
【0034】また、キャリッジ210は、キャリッジ本
体210aに回動自在に支持された2個の押圧部材21
8,220を有し、これらの押圧部材218,220に
より、図7に示すように、記録紙108の先端部を挟む
ように保持することができる。この保持力を得るため
に、圧縮バネ232,234により押圧部材218,2
20を回動附勢する。
【0035】雌ねじ部材212は、図4に示すように、
外形が円筒形であり、キャリッジ本体210aの中央部
に形成された嵌合穴222に摺動自在に嵌合している。
また、雌ねじ部材212の両サイドに突出した駆動軸2
24,226は、同じくキャリッジ本体210aに形成
された2個のU字型の長穴228,230に嵌合し、こ
の長穴228,230に規制される範囲内において、雌
ねじ部材212の上記摺動が可能となっている。
【0036】押圧部材218,220は、先端がカム面
236,238になった曲げ部240,242が形成さ
れており、このカム面236,238は、駆動軸22
4,226に当接している。このため、雌ねじ部材21
2は、圧縮バネ232,234の付勢力により、図7お
よび図8に示すように、常時、キャリッジ本体210a
内における左端に付勢されている。
【0037】また、雌ねじ部材212を、キャリッジ本
体210aに対して、上記左端から図7において右方向
であるサーマルヘッドユニットS1のある方向に変位さ
せると、雌ねじ部材212の駆動軸224,226が、
カム面236,238を介して、押圧部材218,22
0を図面上の反時計方向に回動することになる。すなわ
ち、図6に示すように、キャリッジ210は解除位置と
なり、押圧部材218,220は口を開いた解放状態に
なる。
【0038】雌ねじ部材212はその内部にねじ山24
4を持ち、一方、リードスクリュー204は、ほぼ全長
にわたってねじ山を有している(ただし各図では、途中
を省略している)が、その端部にはねじ山が形成されて
いない部分246があり、ここでは、リードスクリュー
204を駆動しても、雌ねじ部材212を送ることはで
きない。後述して説明するが、図6がこの状態に対応し
ている。
【0039】以下、動作説明を簡単におこなう。図7お
よび図8に示すスタート位置およびエンド位置の間の任
意の位置にあるキャリッジ210を、スタート位置を越
えてさらに図面右方向に変位させると、図6に示すよう
に、キャリッジ210は、そのキャリッジ本体210a
の一端が図4に示すストッパ248に当接することによ
り、解除位置に位置するようになる。
【0040】ここで、送りモータ400をさらに回転し
続けると、雌ねじ部材212は、さらに図面右方向に変
位し続け、リードスクリュー204の端部のねじ山のな
い部分246まで持ち越されると、その位置でから回り
の状態となる。この間、雌ねじ部材212の駆動軸22
4,226によってカム面236,238が押圧され、
その結果、図6に示すように、押圧部材218,220
は解放状態を保つ。これは、リードスクリュー204の
図面上で最右端のねじ山の右側の斜面が、雌ねじ部材2
12の同じく最左端のねじ山の左側斜面を回転しながら
摺動する状態が保たれるからである。
【0041】次に、送りモータ400の回転を反転して
正転駆動にすると、雌ねじ部材212は、再びリードス
クリュー204のねじ山とかみ合いはじめ、キャリッジ
本体210aを残したまま図面左方向に変位する。雌ね
じ部材212がキャリッジ本体210a内の移動可能範
囲の一番左側に達すると、それ以降は、両者一体となっ
て図8に示すエンド位置方向に変位し始める。
【0042】本プリンタでは、イエローY,マゼンタM
およびシアンCの3色を重ねることによりカラー画像を
形成するので、キャリッジ210は、実質的にスタート
位置とエンド位置との間を3往復する必要がある。
【0043】以上のようにして行われる印画動作の終了
後、キャリッジ210は、上述のように解除位置まで持
ち越され、図6に示すように、押圧部材218,220
は解放状態となる。この状態で、サーマルヘッドユニッ
トS1を印画位置から排紙・シートたるみ取り位置に持
ち上げることにより、サーマルヘッドユニットS1によ
る記録紙108へのプラテンローラ72方向の押圧を解
除する。
【0044】次に、図1および図2で説明した紙搬送部
におけるキャリッジ210を矢印Y12で示すように往
復移動させる駆動部について説明する。この駆動部は、
図1および図2に2点鎖線により駆動部96として示さ
れており、図9に示すように、送りモータ400の回転
軸には、伝達手段である駆動プーリ402とウオームギ
ア(A)404とが固定されている。
【0045】また、図9および図10に示すように、ア
イドラギア(A)408が点C5を支点として回動する
回動レバー410に軸支されており、回動レバー410
に形成された突起T5が、後述する駆動カム422の回
転に伴ってその駆動カム422に形成されたカム溝に係
合しながら摺動して、矢印Y50で示すように、点C5
を支点として揺動することによって、上記のアイドラギ
ア(A)408は、リール台ギア438とかみ合った2
段アイドラギア(B)437とにかみ合う巻き取りリー
ル駆動位置と、後述のアイドラギア(B)414とかみ
合う給紙位置及びどちらともかみ合わない中立位置とを
選択的にとることができる。
【0046】アイドラギア(A)408が給紙位置にあ
る時は、送りモータ400からの動力は、アイドラギア
(A)408,カム軸418に回動自在に軸支されたア
イドラギア(B)414(カム軸418に同軸に軸支さ
れた駆動カム422とは別部品で互いに独立に回動でき
る),アイドラギア(C)416(同軸に設けられた後
述する2段アイドラギア(C)426とは別部品で互い
に独立に回動できる),アイドラギア(D)417,そ
して給紙ギア420へと伝達され、前述の給紙部による
プリンタ本体内への給紙動作を駆動する。
【0047】このようにして給紙動作を駆動する送りモ
ータ400の動力の一部は、アイドラギア(A)408
が巻き取りリール駆動位置にある時は、選択的に、ウオ
ームギア(A)404から2段アイドラギア(A)40
6,アイドラギア(A)408,2段アイドラギア
(B)437,インクシートを巻き取る巻き取りリール
台8に形成されたリール台ギア438へと伝達される。
【0048】なお、送りモータ400の正転および反転
を以下のように定義した時、巻き取りリール台8の駆動
は正転で、給紙部の駆動は反転でおこなう。 送りモータ400の正転;キャリッジ210の往復移動
のうちスタート位置からエンド位置に移送する方向 送りモータ400の反転;上記方向と反対方向 上記したカム軸418に軸支された駆動カム422は、
カムモータ421によりウオームギア(B)424,2
段アイドラギア(C)426を介して駆動される。この
駆動カム422は、後の動作説明で述べる7種の動作モ
ードに対応して、6箇所の停止位置をとることができる
(7種の動作モードのうち2種は同一停止位置)。この
位置検出は、各停止位置に対応して所定のスリットが形
成されかつ駆動カム422と一体で回転する位置検出板
428と、それと対向する位置に配設された位置検出用
のフォトセンサ432と、原点検出をおこなうマイクロ
スイッチ(図示せず)とによって行う。
【0049】以上のように構成された駆動部96におい
て、送りモータ400の回転軸に固定された駆動プーリ
402は、図5に示すように、リードスクリュー204
の右端に固定された従動プーリ403との間に橋架され
たゴムベルト436を介して、図1および図2に示すよ
うに、キャリッジ210の矢印Y12方向の往復移動動
作を駆動する。
【0050】最後に、本プリンタの動作モードについて
説明する。本プリンタの動作モードとしては、スタンバ
イ,排紙,インクシートたるみ取り,給紙,記録紙送
り,インクシート送りおよび印画の7種の動作モードが
あり、上述の駆動カム422は、これらの動作モードに
対応して、上述のように6箇所の停止位置を持つように
構成されている。表1は、上記の7種の動作モードのう
ち、特に記録紙搬送装置に関係のある給紙モード,記録
紙送りモード,印画モードにおけるサーマルヘッドユニ
ットS1,アイドラギア(A)408,キャリッジ21
0の動作状態(位置)を示す表である。
【0051】
【表1】
【0052】これら給紙モード,記録紙送りモードおよ
び印画モードの各動作モードについて、以下に説明す
る。 (給紙モード)本プリンタが給紙モードになると、送り
モータ400が反転駆動され、図6に示すように、任意
の位置にあるキャリッジ210は解除位置に移動すると
ともに、記録紙108は給紙部よりプリンタ本体内部に
搬送される。先に、キャリッジ210が解除位置に達
し、押圧部材218,220を解放した状態で、記録紙
108が到達するのを待つ(この間、送りモータ400
は反転駆動されたままなのでキャリッジ210は解除位
置に保持されることになる)。
【0053】その後、給紙部から搬送されて給紙された
記録紙108の先端が紙搬送部の位置に達すると、記録
紙位置検出センサ(図示せず)が作動し、送りモータ4
00は正転駆動に切り替えられる。この送りモータ40
0の正転駆動により、図7に示すように、キャリッジ2
10が、図6に示す解除位置から図面左方向に移動して
スタート位置に達すると、押圧部材218,220が、
圧縮バネ232,234により回動せしめられ、記録紙
108の先端をクランプすることにより、駆動部96に
よって駆動された給紙部による記録紙108の給紙動作
が終了する。この間、印画部のサーマルヘッドユニット
S1は、図6に示す給紙位置にある。
【0054】このようにして、キャリッジ210の押圧
部材218,220が記録紙108の先端をクランプす
ると、記録紙位置検出センサ(図示せず)が作動し、印
画モードに従って印画動作が開始され、送りモータ40
0は正転駆動に切り替えられ、さらにキャリッジ210
は図面左方向に移動する。
【0055】この印画動作の際に、記録紙送りモードに
従って、図7および図8に示すように、紙搬送部による
記録紙108の往復搬送動作が同時に行われる。 (記録紙送りモード その1 =記録紙送り=)例え
ば、キャリッジ210が図7に示すスタート位置からず
れた位置に停止している場合は、記録紙送りモードでキ
ャリッジ210を再びスタート位置に移動せしめる。こ
の際には、アイドラギア(A)408が中立位置にある
ので、インクシート12は駆動されることはない。サー
マルヘッドユニットS1は、同じく記録紙・シート送り
位置にある。なお、インクシートの頭出しにおいて、そ
の送り量が所定量以上の時は、上記動作を数回繰り返し
ておこなう。 (印画モード)次に、サーマルヘッドユニットS1のサ
ーマルヘッド22に通電するとともに、キャリッジ21
0を上記スタート位置から図8に示すエンド位置に移動
する。記録紙108及びインクシートを共に駆動し、ま
ず、イエロー画像を印画する。キャリッジ210が図8
に示すエンド位置に達した時点で、一色目の印画は完了
する。 (記録紙送りモード その2 =記録紙戻し=)イ
エロー画像の印画終了後、記録紙送りモードに切り替え
られ、再度、記録紙108は図7に示すスタート位置に
戻される。マゼンタ画像,シアン画像についても、以上
のように、記録紙送りモードおよび印画モードによる動
作を繰り返すことにより、記録紙108へのフルカラー
画像の印画記録を完了する。シアン画像印画完了後、記
録紙108がスタート位置に戻った状態で記録紙送りモ
ードは終了する。
【0056】以上のように、キャリッジ210の往復移
動動作を駆動する駆動手段として、リードスクリュー2
04および1本のゴムベルト436を用いることによ
り、キャリッジ210を、リードスクリュー204およ
びゴムベルト4361本のみで駆動して、そのキャリッ
ジ210により、記録紙108を往復搬送することがで
きる。
【0057】また、記録紙108のクランプ動作をおこ
なう押圧部材218,220を開閉駆動するのに、図1
1および図12により説明した従来例に示すプランジャ
623のような別部材を用いずに、図6および図7に示
すように、キャリッジ210の往復移動動作を駆動する
ために元々必要なリードスクリュー204を用いて、そ
のリードスクリュー204を送りモータ400によりゴ
ムベルト436を介して回転駆動することにより、雌ね
じ部材212のキャリッジ本体210a内での往復移動
動作を利用して行うことができる。
【0058】その結果、部品点数を削減して構成をきわ
めて簡素化することができるとともに、記録紙上に印画
された画像の両サイドでの画質のアンバランスをなくす
ことができ、小型でかつ安価に印画画質をより向上する
ことができる。
【0059】なお、紙搬送部の例として、以上の構成で
は一本のリードスクリュー204を用いた構成について
説明してきたが、本発明の目的を達成するのに上記の構
成に限定されるものではない。
【0060】たとえば、一本のゴムベルトを記録紙10
8の幅方向の略中央に配置することによってもよい。こ
の時、キャリッジ210のガイドは、図11および図1
2に示す従来例のように、2本のガイド軸612,61
4を用いてもよいし、一本のガイド軸を上記ゴムベルト
と同じように略中央に配置し、この軸回りの回転規制を
図4に示すようなキャリッジ軸214と溝216を用い
ておこなうことでも実現できる。
【0061】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、記録紙の
先端部を保持するキャリッジ手段と、そのキャリッジ手
段を支持するガイド手段と、前記キャリッジ手段を記録
紙移動方向に往復移動せしめる実質的に1組の駆動手段
と、前記駆動手段に動力を印加する動力手段とを具備
し、前記駆動手段を記録紙幅方向の略中央に配置して、
前記駆動手段をリードスクリューもしくは1本のタイミ
ングベルトとすることにより、キャリッジをリードスク
リューもしくはタイミングベルト1本のみで駆動して記
録紙を往復搬送することができる。
【0062】また、記録紙のクランプをおこなう押圧部
材を駆動するのに、従来例のようなプランジャを用いず
に、キャリッジ手段の往復移動動作を駆動するために元
々必要なリードスクリューを用いて、そのリードスクリ
ューをモータにより1本のタイミングベルトを介して回
転駆動することにより、行うことができる。
【0063】そのため、部品点数を削減して構成をきわ
めて簡素化することができるとともに、記録紙上に印画
された画像の両サイドでの画質のアンバランスをなくす
ことができ、小型でかつ安価に印画画質をより向上する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態のプリンタの記録紙搬送装
置の構成を示す平面図
【図2】同実施の形態のプリンタの記録紙搬送装置の構
成を示す正面図
【図3】同実施の形態における印画モード時の状態を示
す正面図
【図4】同実施の形態における紙搬送部の部分構成を示
す分解斜視図
【図5】同実施の形態における紙搬送部の印画開始待ち
状態を示す平面図
【図6】同実施の形態における給紙部からの給紙動作の
説明図
【図7】同実施の形態における給紙部からの記録紙受取
り動作の説明図
【図8】同実施の形態における紙搬送部の印画終了状態
を示す正面図
【図9】同実施の形態における紙搬送動作を説明するた
めの駆動部の正面図
【図10】同実施の形態における紙搬送動作を説明する
ための駆動部の平面図
【図11】従来のプリンタの記録紙搬送装置の構成を示
す正面図
【図12】同従来例のプリンタの記録紙搬送装置の構成
を示す平面図
【符号の説明】
108 記録紙 204 リードスクリュー 206 位置検出円板 208 MRセンサ 210 キャリッジ 212 雌ねじ部材 218,220 押圧部材 236,238 カム面 244 ねじ山 248 ストッパ 400 送りモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮崎 和義 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 外村 哲也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プリンタ本体内で記録媒体である記録紙
    に印画記録する際にその記録紙を往復搬送するプリンタ
    の記録紙搬送装置であって、前記記録紙の先端部を保持
    するとともに、その記録紙を往復搬送するキャリッジ手
    段と、前記キャリッジ手段の記録紙に対する往復搬送動
    作時に、そのキャリッジ手段を支持して前記往復搬送動
    作をガイドするガイド手段と、前記キャリッジ手段をそ
    の往復搬送動作のために駆動する実質的に1組の駆動手
    段と、前記駆動手段に動力を印加する動力手段とを具備
    し、前記駆動手段を、前記記録紙の幅方向の略中央に配
    置したことを特徴とするプリンタの記録紙搬送装置。
  2. 【請求項2】 駆動手段は一本のリードスクリューと
    し、動力手段は、モータとそのモータの動力を前記リー
    ドスクリューに伝達する伝達手段とで構成した請求項1
    に記載のプリンタの記録紙搬送装置。
  3. 【請求項3】 駆動手段は、一本のタイミングベルトと
    これを支持および駆動する少なくとも1つのタイミング
    プーリとし、動力手段は、モータとそのモータの動力を
    前記タイミングプーリに伝達する伝達手段とで構成した
    請求項1に記載のプリンタの記録紙搬送装置。
  4. 【請求項4】 プリンタ本体内で記録媒体である記録紙
    に印画記録する際にその記録紙を往復搬送するプリンタ
    の記録紙搬送装置であって、前記記録紙の先端部を保持
    する作動位置と解放する非作動位置とをとりうる押圧部
    材を有し、前記作動位置の押圧部材により前記記録紙の
    先端部を保持するとともに、その記録紙を往復搬送する
    するキャリッジ手段と、前記キャリッジ手段の記録紙に
    対する往復搬送動作時に、そのキャリッジ手段を支持し
    て前記往復搬送動作をガイドするガイド手段と、前記キ
    ャリッジ手段をその往復搬送動作のために駆動する実質
    的に1組の駆動手段と、前記駆動手段に動力を印加する
    動力手段と、前記動力手段からの動力が印加された前記
    駆動手段により駆動されて、前記押圧部材を前記作動位
    置から非作動位置に変位せしめる解放手段とを具備した
    ことを特徴とするプリンタの記録紙搬送装置。
JP31572697A 1997-10-21 1997-11-18 プリンタの記録紙搬送装置 Pending JPH11147336A (ja)

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JP31572697A JPH11147336A (ja) 1997-11-18 1997-11-18 プリンタの記録紙搬送装置
PCT/JP1998/004725 WO1999020470A1 (fr) 1997-10-21 1998-10-19 Imprimante
CN98801567A CN1242742A (zh) 1997-10-21 1998-10-19 印刷装置
KR1019997005547A KR20000069583A (ko) 1997-10-21 1998-10-19 프린터장치

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