JPH11147074A - 化学吸着単分子膜の製造方法 - Google Patents

化学吸着単分子膜の製造方法

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JPH11147074A
JPH11147074A JP31723097A JP31723097A JPH11147074A JP H11147074 A JPH11147074 A JP H11147074A JP 31723097 A JP31723097 A JP 31723097A JP 31723097 A JP31723097 A JP 31723097A JP H11147074 A JPH11147074 A JP H11147074A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】非水系の有機溶媒とシラン系界面活性剤を含む
化学吸着液を基材表面に塗布し、有機溶媒を蒸発濃縮さ
せつつ吸着液中の界面活性剤分子と基板表面とを化学反
応させて分子を基板表面に一端で結合固定し、有機溶媒
を蒸発させた後基板表面に残った未反応の界面活性剤を
洗浄除去することにより、ナノメータレベルの厚さの均
一な化学吸着単分子膜を短時間で高能率に形成する。 【解決手段】CF3(CF27(CH22SiCl3を1
重量%の濃度で非水系の溶媒(ヘキサメチルシリコーン
(bp.100℃)に溶かして化学吸着溶液とし、この中
に表面に透明電極の形成されたガラス基板1を浸漬し、
液から引き上げて、シリコーン溶媒を蒸発させ、基板表
面の化学吸着物質濃度が100%になるまで濃縮し、ク
ロロホルムを用いて洗浄した後洗浄液より引き上げて液
切りし、次いで水分を含む空気中に暴露し、化学吸着単
分子膜4を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、化学吸着単分子膜
の製造方法に関するものである。さらに詳しくは、フッ
素系防汚性単分子膜、液晶用配向膜、偏光膜、位相差
膜、分子素子用導電膜など、分子レベルで用いる薄膜材
料である化学吸着単分子膜の製造方法に関するものであ
【0002】
【従来の技術】 従来、化学吸着単分子膜の製造方法
は、化学吸着液に基材を浸漬し、前記化学吸着液中で基
材表面と化学吸着液の接触界面において、すなわち溶媒
中の化学吸着物質と基材表面間において所定の時間化学
反応させる方法が一般的に用いられてきた。
【0003】例えば、あらかじめ直鎖状炭化水素基及び
Siを含むシラン系界面活性剤(以下、化学吸着物質あ
るいは化学吸着化合物ともいう)を用い、1重量%程度
の濃度で非水系の溶媒に溶かして化学吸着溶液を調整し
ておき、この化学吸着液に基材を浸漬し、前記化学吸着
液中で所定の時間化学吸着反応させた後化学吸着液から
基材を取り出し、表面に付着した余分の化学吸着液を非
水系の有機溶媒で洗浄除去する方法が用いられたきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
化学吸着単分子膜の作成方法では、1重量%程度の濃度
で室温で行う場合、反応が飽和するまでおよそ2時間程
度を必要とし極めて効率が悪かった。そこで、この反応
時間を短縮する方法として、化学吸着液の濃度を上げる
方法、あるいは化学吸着中の温度を上げる方法が試みら
れてきた。ところが、加熱する方法では、せいぜい50
〜60℃程度が限界であり、この程度の加熱では高々1
0〜20%程度しか反応時間を短縮できなかった。ま
た、それ以上加熱して化学吸着を行うと、吸着反応中溶
媒が蒸発してしまったり、化学吸着された単分子膜の配
向が悪くなるなどの問題があった。一方、濃度を上げる
方法では、高価な化学吸着物質を無駄にすることになり
効率が悪かった。また、作成された化学吸着液の安定性
の面でも不都合であった。
【0005】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、厚みはナノメータレベルできわめて薄く、均一な化
学吸着単分子膜を短時間、高能率に製造できる方法を提
供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、平坦な基材や凸凹な基材表面に単分子
膜を形成する手段として、乾燥雰囲気中で非水系の有機
溶媒とシラン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液
を基材表面に塗布する工程と、前記有機溶媒を蒸発濃縮
させつつ前記吸着液中の界面活性剤分子と基板表面とを
化学反応させ前記界面活性剤分子を基板表面に一端で結
合固定する工程と、前記有機溶媒の蒸発が終了した後非
水系の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応の界面活
性剤を洗浄除去する工程とを含む化学吸着単分子膜の製
造方法を提供する。また、平坦な基材表面に一次配向し
た単分子膜を形成する手段として、少なくとも、乾燥雰
囲気中で非水系の有機溶媒とシラン系界面活性剤を用い
て調製した化学吸着液を平坦な基板表面に塗布する工程
と、前記有機溶媒を蒸発濃縮させつつ前記吸着液中の界
面活性剤分子と基板表面とを化学反応させ前記界面活性
剤分子を基板表面に一端で結合固定する工程と、非水系
の有機溶媒を用い基板表面に残った未反応の界面活性剤
を洗浄除去し、さらに所望の方向に基板を立てて洗浄液
を液切りし、液切り方向に前記固定された分子を予備配
向させる工程を含む化学吸着単分子膜の製造方法を提供
する。
【0007】このとき、有機溶媒を蒸発させた後、さら
に所定時間反応させた後に非水系の有機溶媒を用い基材
表面に残った未反応の界面活性剤を洗浄除去する工程を
行うとさらに完璧に化学吸着単分子膜を形成できる。
【0008】また、乾燥雰囲気として相対湿度30%以
下の雰囲気を用いると、白濁がないより完璧な化学吸着
単分子膜を製造する上で都合がよい。さらに、界面活性
剤として直鎖状炭素鎖またはシロキサン結合鎖とクロロ
シリル基またはアルコキシシラン基またはイソシアネー
トシラン基を含むシラン系の界面活性剤を用いると活性
度が高いので反応時間を短縮する上で都合がよい。
【0009】さらにまた、炭素鎖またはシロキサン結合
鎖の末端または一部が、3フッ化炭素基(−CF3)、
メチル基(−CH3)、ビニル基(−CH=CH2)、ア
リル基(−CH=CH−)、アセチレン基(炭素−炭素
の3重結合)、フェニル基(−C65)、アリール基
(−C64−)、ハロゲン原子、アルコキシ基(−O
R;Rはアルキル基を表し、炭素数1〜3の範囲が好ま
しい。)、シアノ基(−CN)、アミノ基(−N
2)、水酸基(−OH)、カルボニル基(=CO)、
カルボキシ基(−COO−)及びカルボキシル基(−C
OOH)から選ばれる少なくとも一つの有機基で置換さ
れていると、いろいろな表面エネルギーをもつ化学吸着
単分子膜を作成できて好都合である。
【0010】さらにまた、界面活性剤として複数種のシ
リコン系界面活性剤を混合して用いると、表面が分子レ
ベルで凸凹な単分子膜を製造でき、新たな機能を発現す
る上で都合がよい。
【0011】一方、化学吸着物質に感光性基を組み込
み、吸着・洗浄後、または液切り予備配向後、さらに偏
光板を介して露光する工程を行うと、化学吸着された分
子は偏光方向に沿って配向され且つ重合されるので、分
子が配向固定された化学吸着単分子膜を製造方法する上
で都合がよい。
【0012】また、非水系の有機溶媒として、アルキル
基、ふっ化炭素基または塩化炭素基またはシロキサン基
を含む溶媒を用いると含水率を大幅に少なくできて、化
学吸着物質をより有効に使用できて都合がよい。
【0013】さらに、シロキサン基を含む溶媒としてシ
リコーン系の溶媒を用いると蒸発残査がほとんど無いの
でより効率的に反応を進行できる。さらにまた、非水系
の有機溶媒として、沸点が100〜250℃のものを用
いると、塗布時および塗布後の溶媒蒸発時間を短時間で
且つ制御する上で都合がよい。
【0014】また、化学吸着液を塗布する工程におい
て、オフセット印刷、スクリーン印刷、またはロールコ
ート法を用いると、必要以上に化学吸着液を使用しない
のでより効率よく被膜を形成できる。
【0015】また、化学吸着液を塗布する工程におい
て、オフセット印刷、スクリーン印刷、またはロールコ
ート法を行う際、化学吸着液の粘度を1〜50000c
Stに制御しておくと、塗布後の溶媒蒸発時間を短くで
き、且つ液垂れを防ぐことができて都合がよい。さらに
また、化学吸着液の粘度制御にシリコーンを用いると、
分子量の調節のみで粘度を制御できて都合がよい。
【0016】
【発明実施の形態】本発明では、化学吸着単分子膜の効
率よい製造方法として、乾燥雰囲気中で非水系の有機溶
媒とシラン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液を
基材表面に塗布する工程と、前記有機溶媒を蒸発濃縮さ
せつつ前記吸着液中の界面活性剤分子と基板表面とを脱
塩化水素反応、脱アルコール反応等の脱離反応を伴う化
学反応をさせ、前記界面活性剤分子を基板表面に一端で
結合固定する工程と、前記有機溶媒が蒸発後非水系の有
機溶媒を用い基板表面に残った未反応の界面活性剤を洗
浄除去する工程とを含む。
【0017】また、乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒と
シラン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液を平坦
な基板表面に塗布する工程と、前記有機溶媒を蒸発濃縮
させつつ前記吸着液中の界面活性剤分子と基板表面とを
脱塩化水素反応、脱アルコール反応等の脱離反応を伴う
化学反応をさせ前記界面活性剤分子を基板表面に一端で
結合固定する工程と、非水系の有機溶媒を用い基板表面
に残った未反応の界面活性剤を洗浄除去し、さらに所望
の方向に基板を立てて洗浄液を液切りし、液切り方向に
前記固定された分子を予備配向させる工程を含む化学吸
着単分子膜の製造方法を提供する。
【0018】
【実施例】以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に
説明する。 (実施例1)表面に透明電極の形成されたガラス基板1
(表面に水酸基を多数含む)を準備し、あらかじめよく
洗浄脱脂した。一方、末端に被膜の表面エネルギーを小
さくする官能基(−CF3等)を一つ組み込んだ直鎖状
炭化水素基及びSiを含むシラン系界面活性剤(以下、
化学吸着物質あるいは化学吸着化合物ともいう)、CF
3(CF27(CH22SiCl3を用い、1重量%の濃
度で非水系の溶媒に溶かして化学吸着溶液を調製してお
いた。このとき、非水系溶媒(水を含まない溶媒)とし
ては、良く脱水したヘキサメチルシリコーン(bp.1
00℃、これ以外に、沸点が250℃程度までの非水系
有機溶媒なら、多少蒸発時間が長くはなるが実用上、何
ら問題なく使用可能であった。)を用いた。このように
して調製された溶液を吸着溶液2とし、乾燥雰囲気中
(相対湿度30%以下)で、この吸着溶液2の中に前記
基板1を1分間程度浸漬(コーター等で塗布しても良
い)した(図1)。その後、液から引き上げて、同雰囲
気中でシリコーン溶媒を蒸発させ、基板表面の化学吸着
物質濃度が100%になるまで濃縮し、その後さらに1
0分間反応させた。すなわち、前記化学吸着物質のみか
らなる被膜を前記基板表面に5μm膜厚程度に形成し化
学吸着剤と基板表面の反応を加速させた。その後、さら
に同様の乾燥雰囲気中で良く脱水した水を含まない非水
系の溶媒であるクロロホルム3を用いて洗浄した後洗浄
液より引き上げて液切りし、次いで水分を含む空気中に
暴露した(図2)。5は洗浄液からの引き上げ方向を示
す。
【0019】以上の処理により、前記クロロシラン系界
面活性剤が反応してなる化学吸着単分子膜4が基板表面
の水酸基が含まれていた部分にシロキサンの共有結合を
介して化学結合した状態で約1nmの膜厚で形成され
た。なお、このとき化学吸着膜の臨界表面エネルギー
は、ジスマンプロットを用いて測定すると約10mN/
mであった。また、水に対する接触角度は120度程度
有り、防汚性に優れた化学吸着単分子膜が得られた。
【0020】ちなみに、基板表面と界面活性剤との反応
においては、はじめに下記式(化1)の結合が生成さ
れ、さらに、溶媒洗浄後一般空気中に取り出すと、空気
中の水分と反応して式(化2)の結合が生成されたもの
と考えられた。なお、このとき吸着された分子の炭素鎖
はFTIRで分析すると液切り方向(洗浄液からの引き
上げ方向5と反対の方向)にある程度傾斜して配向して
いた(図3)。
【0021】
【化1】
【0022】
【化2】
【0023】さらにまた、対剥離強度も碁盤目試験で確
認したが全く剥離しなかった。前記の一連の化学吸着単
分子膜形成工程において、溶媒蒸発後には前記クロロシ
ラン系界面活性剤が100%に濃縮された状態で基板表
面に塗布されたことになり、その状態でクロロシラン系
界面活性剤のSiCl基と前記基板表面の水酸基とで脱
塩酸反応が生じるので、通常1〜2時間必要とする吸着
時間が、11分間と極めて短時間に短縮できた。
【0024】(実施例2)表面に透明電極の形成された
ガラス基板(表面に水酸基を多数含む)を準備し、あら
かじめよく洗浄脱脂した。一方、末端に被膜の表面エネ
ルギーを制御する官能基を一つ組み込んだ直鎖状炭化水
素基及びSiを含むシラン系界面活性剤(以下、化学吸
着物質あるいは化学吸着化合物ともいう)、CH3(C
214SiCl3と感光基を組み込んだシラン系界面活
性剤、C65CH=CHCOC64O(CH26SiC
3(モル比で1:1に混合して用いた)を用い、1重
量%の濃度で非水系の溶媒に溶かして化学吸着溶液を調
整しておいた。このとき、非水系溶媒(水を含まない溶
媒)としては、良く脱水したオクタメチルシリコーン
(bp.100℃、これ以外に、沸点が250℃程度ま
での非水系有機溶媒なら、多少蒸発時間が長くはなるが
実用上、何ら問題なく使用可能であった。)を用いた。
このようにして調製された溶液を吸着溶液とし、乾燥雰
囲気中(相対湿度30%以下)で、この吸着溶液2の中
に前記基板を1分間程度浸漬(塗布しても良い)した。
【0025】その後、液から引き上げて、同雰囲気中で
シリコーン溶媒を蒸発させ、基板表面の化学吸着物質濃
度が100%になるまで濃縮し、その後さらに5分間反
応させた。すなわち、前記化学吸着物質のみからなる被
膜を前記基板表面に形成し化学吸着剤と基板表面の反応
を加速させた。その後、さらに同様の乾燥雰囲気中で良
く脱水した水を含まない非水系の溶媒であるn−ヘキサ
ンを用いて洗浄した後、基板を所望の方向に立てた状態
で洗浄液より引き上げて液切りした後、水分を含む空気
中に暴露した。
【0026】以上の処理により、前記混合クロロシラン
系界面活性剤が反応してなる化学吸着単分子膜4’が基
板表面の水酸基が含まれていた部分にシロキサンの共有
結合を介して化学結合した状態で結合され、結合された
分子が引き上げ方向5と反対方向、すなわち液切り方向
に沿って配向して約1.7nmの膜厚で形成された。な
お、このとき化学吸着膜の臨界表面エネルギーは約28
mN/mであった。
【0027】そこで、この状態の基板2枚を用い、化学
吸着膜が向かい合うように組み合わせて、配向方向がア
ンチパラレルになるようにセットし20ミクロンギヤッ
プの液晶セルを組み立て、ネマチック液晶(ZLI47
92;メルク社製)を注入して配向状態を確認すると、
注入した液晶分子が洗浄液の液切り方向に向かって、基
板に対して約プレチルト角4゜で配向していた。ちなみ
に、基板表面と界面活性剤との反応においては、はじめ
に下記式(化3および4)の結合がほぼ1:1の比で生
成され、さらに、溶媒洗浄後一般空気中に取り出すと、
空気中の水分と反応して式(化5及び6)の結合が生成
されたものと考えられた。なお、このとき吸着された分
子の炭素鎖はFTIRで分析すると液切り方向にある程
度傾斜して配向していた(図4)。
【0028】
【化3】
【0029】
【化4】
【0030】
【化5】
【0031】
【化6】
【0032】前記の一連の化学吸着単分子膜形成工程に
おいて、溶媒蒸発後には前記クロロシラン系界面活性剤
が100%に濃縮された状態で基板表面に塗布されたこ
とになり、その状態でクロロシラン系界面活性剤のSi
Cl基と前記基板表面の水酸基とで脱塩酸反応が生じる
ので、通常1〜2時間必要とする吸着時間が、6分間と
極めて短時間に短縮できた。
【0033】次に、この状態の基板を2個用意し、さら
にそれぞれの引き上げ方向と直行する方向から3度ずら
せて、即ち引き上げ方向と87度で交差する方向に偏光
方向13が向くように偏光板6(HNP´B:ポラロイ
ド社製)を基板に重ねてセットし、500Wの超高圧水
銀灯の365nm(i線)の光7(偏光膜透過後3.6
mW/cm2)を用いて400mJ照射した(図5)。
照射後の偏光板6を除いた化学吸着単分子膜を図6に示
す。図6中、8は膜分子の再配向方向を示す。以上の処
理により、FTIR分析によると化学吸着単分子膜内の
化5で示される分子は変化しないが、化6示される感光
性基(C65CH=CHCOC64−)は、365nm
(i線)の光に感光性を示すので、光重合して化7に示
したような構造となった。図5〜6中、9は透明電極を
表わす。また膜分子の構造を図7に示す。図7中、4”
は再配向された感光性基が重合された化学吸着単分子膜
を示す。
【0034】
【化7】
【0035】さらに、この状態の基板2枚を用い、図7
の化学吸着膜4”が向かい合うように組み合わせて、配
向方向がアンチパラレルになるようにセットし20ミク
ロンギヤップの液晶セルを組み立て、ネマチック液晶
(ZLI4792;メルク社製)を注入して配向状態を
確認すると、注入した液晶分子が偏光方向に沿って、基
板に対して約プレチルト角4゜で配向していた。
【0036】ちなみに、前記化学吸着単分子膜4’中の
直鎖状炭素鎖の配向方向をFTIRを用いて分析すると
臨界表面エネルギーとチルト角は変わらなかったが配向
方向8は偏光方向13とほぼ平行方向に変化し、しかも
配向ばらつきも、引き上げによる液切り予備配向時より
改善されていた。
【0037】なお、このとき照射部の吸着分子の配向方
向を一方向に揃えるためには、液切り方向と完全に90
゜で交差するのではなく、多少、好ましくは数度以上ず
らせる必要がある。もし万一、完全に90゜に交差させ
れば、個々の分子が2方向に向いてしまう場合がある。
なお、洗浄液液切り方向と平行になるように偏光方向1
3を合わせると、さらに配向規制力の優れた単分子膜が
得られた。
【0038】また、基板表面で選択的に配向方向を変え
たい場合には、あらかじめ引き上げ液切りを行った後、
偏光板にパターン状のマスクを重ねて200〜500m
Jのエネルギーで365nmの波長の紫外線を照射する
と、照射された部分のみ配向方向が変化し同一面内の配
向膜内でパターン状に配向方向の異なる部分、すなわ
ち、引き上げ液切り方向5と偏光方向13にそれぞれ沿
って液晶が配向する部分を複数箇所設けることができ
た。
【0039】なお、乾燥雰囲気として相対湿度35%以
上の雰囲気を用いた場合には、洗浄しても基板表面に白
く被膜が残り簡単には除去できなかった。また、界面活
性剤として直鎖状炭素鎖またはシロキサン結合鎖とクロ
ロシリル基を含むシラン系の界面活性剤を用いたが、ア
ルコキシシラン基またはイソシアネートシラン基を含む
界面活性剤も反応速度はやや遅くなるが、利用できた。
【0040】さらにまた、界面活性剤として臨界表面エ
ネルギーの異なる複数種のシリコン系界面活性剤、例え
ば炭素鎖またはシロキサン結合鎖の末端または一部が、
3フッ化炭素基(−CF3)、メチル基(−CH3)、ビ
ニル基(−CH=CH2)、アリル基(−CH=CH
−)、アセチレン基(炭素−炭素の3重結合)、フェニ
ル基(−C65)、アリール基(−C64−)、ハロゲ
ン原子、アルコキシ基(−OR;Rはアルキル基を表
し、炭素数1〜3の範囲が好ましい。)、シアノ基(−
CN)、アミノ基(−NH2)、水酸基(−OH)、カ
ルボニル基(=CO)、カルボキシ基(−COO−)及
びカルボキシル基(−COOH)から選ばれる少なくと
も一つの有機基で置換されている界面活性剤を用いると
臨界表面エネルギーを10〜55dyn/cmの範囲で
極めて簡単に制御できた。
【0041】また、非水系の有機溶媒として、アルキル
基、ふっ化炭素基または塩化炭素基またはシロキサン基
を含む溶媒を用いると未反応の界面活性剤を効率よく除
去できた。
【0042】このとき、CH3(CH214SiCl3
65CH=CHCOC64O(CH26SiCl3
組成を1:0〜0:1(好ましくは50:1〜1:5
0)で変えると、臨界表面エネルギーは24mN/mか
ら35mN/mに変化し、それぞれプレチルト角は86
゜から3゜の範囲で任意に制御できた。さらに、CH3
(CH214SiCl3の代わりに化学吸着化合物として
フッ素を含む界面活性剤、例えば、CF3(CF2
7(CH22SiCl3を添加して行くと臨界表面エネル
ギーは14mN/mまで小さくできた。20重量%添加
の場合は、液晶のプレチルト角はほぼ90度であった
が、電圧を印加して駆動してみると、きわめて均一な配
向変化を示した。
【0043】なお、膜を基板表面に選択的に形成したい
場合には、オフセット印刷、スクリーン印刷、またはロ
ールコート法を用いて所望のパターンで基板表面1に吸
着液2を塗布する方法が利用できた。
【0044】以上のように、実施例1では、炭素鎖長が
−(CH214−のシラン系界面活性剤と−(CH26
−で感光性基を有するシラン系界面活性剤とを混合して
用いたが、炭素鎖長の長さが異なる(例えば、−(CH
2n−;nは1から25の範囲の整数)界面活性剤を混
合して用いても、配向方向は偏光方向で制御でき、プレ
チルト角度は単分子膜の臨界表面エネルギーで同様に制
御できた。また炭化水素鎖の代わりにシロキサン結合鎖
(−(SiO)n−;nは1から15の範囲の整数)を
組み込んでも同様の配向制御が可能であった。
【0045】なお、上記実施例2では、露光に用いる光
として超高圧水銀灯のi線である365nmの光を用い
たが、膜物質の光の吸収度合いに応じて436nm、4
05nm、254nmやKrFエキシマレーザーで得ら
れる248nmの光を用いることも可能である。特に、
248nmや254nmの光は大部分の物質に吸収され
易いためエネルギー配向効率が高い。
【0046】(実施例3)実施例1に於て、炭素鎖やシ
ロキサン結合鎖を含む界面活性剤分子の化学吸着を行う
工程の前に、ドライ雰囲気中(相対湿度30%以下)で
クロロシリル基を複数個含む化合物を溶かして作製した
吸着溶液を作り、基板表面に塗布し乾燥した。すると、
吸着溶媒が蒸発しクロロシリル基を複数個含む化合物は
濃縮され、ついにはクロロシリル基を複数個含む化合物
の皮膜が形成された。このとき、基板表面に含まれた水
酸基とクロロシリル基を複数個含む化合物のクロロシリ
ル基が急速に脱塩酸反応する。その後、さらに水分をほ
とんど含まない非水系の有機溶媒で洗浄し、空気中に取
り出すと、基板表面に残ったクロロシリル基が空気中の
水分と反応して、表面にSiOH結合、すなわち水酸基
を多数含む無機シロキサンから成る化学吸着単分子膜が
形成された。
【0047】たとえば、クロル基を複数個含むシリル化
合物としてCl3SiOSiCl3を用い脱水したトルエ
ンに1重量%溶かして吸着液を作製し、乾燥雰囲気中で
基板を1分程度浸漬し、さらに引き上げて同雰囲気中で
5分間程度かけて乾燥しトルエンを蒸発させてからさら
に5分反応させた後よく脱水したクロロホルムで洗浄す
ると、基材表面には−OH基が多少とも含まれているの
で、界面で脱塩酸反応が生じ図8に示したような単分子
膜状の被膜11が、−SiO−結合を介して基板表面に
形成された。その後さらに空気中に取り出し、空気中の
水分と反応させると図9に示したような表面に水酸基
(−OH)を多数含む単分子膜状のシロキサン被膜12
が−SiO−結合を介して基板表面に形成された。
【0048】前記の一連の化学吸着単分子膜形成工程に
おいて、溶媒蒸発後には前記クロル基を複数個含むシリ
ル化合物が100%に濃縮された状態で基板表面に塗布
されたことになり、その状態でクロロシラン系界面活性
剤のSiCl基と前記基板表面の水酸基とで脱塩酸反応
が生じるので、通常1〜2時間必要とする化学吸着時間
が、11分間と極めて短時間に短縮できた。
【0049】なお、このときできたシロキサン単分子膜
12は基板とは−SiO−の化学結合を介して完全に結
合されているので剥がれることが無い。また、得られた
単分子膜は表面にSiOH結合を数多く持つ。特に−O
H基は、当初の約2〜3倍程度の数が生成された。この
状態での処理部は、極めて親水性が高かった。
【0050】そこで、この状態で、実施例1と同様の界
面活性剤を用い化学吸着工程を行うと、図1の4と同
様、CF3(CF27(CH22SiCl3界面活性剤が
反応してなる炭素鎖を含む化学吸着単分子膜が前記シロ
キサン単分子膜12を介してシロキサンの共有結合で化
学結合した状態で約1.8nmの膜厚で形成された。こ
のとき、界面活性剤の吸着前の基材表面の吸着サイト
(この場合はOH基)は、実施例1に比べて約2〜3倍
程度と多いため、実施例1の場合に比べより吸着分子密
度を大きくできた。また、処理部は極めて撥油性が高か
った。
【0051】なお、クロル基を複数個含むシリル化合物
として、前記Cl3SiOSiCl3以外にCl−(Si
Cl2O)n−SiCl3(nは整数。ただし0,1〜3
が扱いよかった。)が利用できた。
【0052】(実施例4)実施例2に於て、化学吸着物
質としてCH3(CH214SiCl3の代わりに、Cl
Si(CH32OSi(CH32OSi(CH32OS
i(CH32Clを1:0〜0:1の間で混合して用い
た場合、臨界表面エネルギーは混合比に応じて37mN
/mから23mN/mの範囲で制御できた。
【0053】(実施例5)実施例2に於て、化学吸着物
質としてCH3(CH214SiCl3の代わりに、CH3
CH2*HCH3CH2OCO(CH210SiCl3(た
だし、C*は不整炭素)を1:0〜1:20の間で混合
して用い同様の配向膜を作製した。この場合には、臨界
表面エネルギーは混合比に応じて31mN/mから41
mN/mの範囲で制御できた。
【0054】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明によれば、厚
みはナノメータレベルできわめて薄く、膜厚均一性に優
れた化学吸着単分子膜を極めて短時間で、高効率に形成
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1における単分子膜作製に用
いる化学吸着工程を説明するための断面概念図。
【図2】 同、単分子膜作製の洗浄工程を説明するため
の断面概念図。
【図3】 同、溶媒洗浄後のフッ素系単分子膜内の分子
配向状態を説明するために断面を分子レベルまで拡大し
た概念図。
【図4】 本発明の実施例2における感光性基を組み込
んだ単分子膜内の分子配向状態を説明するために断面を
分子レベルまで拡大した概念図。
【図5】 同、光露光により吸着された分子を再配向さ
せるために用いた露光工程の概念図。
【図6】 同、光配向後の単分子膜内の分子配向状態を
説明するための概念図。
【図7】 同、光配向後の化学吸着単分子膜の分子配向
状態を説明するために断面を分子レベルまで拡大した概
念図。
【図8】 本発明の実施例3におけるクロロシラン単分
子膜の形成された状態(空気中の水分との反応前)を説
明するために分子レベルまで拡大した断面概念図。
【図9】 本発明の実施例3におけるシロキサン単分子
膜の形成された状態を説明するために分子レベルまで拡
大した断面概念図。
【符号の説明】
1 基板 2 化学吸着液 3 洗浄用非水系溶媒 4 フッ素系化学吸着単分子膜 4’ 1次配向された感光性基を有する化学吸着単分子
膜 4” 再配向された感光性基が重合された化学吸着単分
子膜 5 洗浄液からの引き上げ方向 6 偏光板 7 照射光 8 再配向方向 9 透明電極 11 単分子膜状のクロロシラン被膜 12 単分子膜状のシロキサン被膜 13 偏光方向

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒とシラ
    ン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液を基材表面
    に塗布し、前記有機溶媒を蒸発濃縮させつつ前記吸着液
    中の界面活性剤分子と基板表面とを化学反応させ前記界
    面活性剤分子を基板表面に一端で結合固定し、前記有機
    溶媒を蒸発させた後有機溶媒を用い基板表面に残った未
    反応の界面活性剤を洗浄除去する工程とを含むことを特
    徴とする化学吸着単分子膜の製造方法。
  2. 【請求項2】 有機溶媒を蒸発させた後、さらに所定時
    間反応させた後に非水系の有機溶媒を用い基材表面に残
    った未反応の界面活性剤を洗浄除去する工程を行う請求
    項1に記載の化学吸着単分子膜の製造方法。
  3. 【請求項3】 乾燥雰囲気中で非水系の有機溶媒とシラ
    ン系界面活性剤を用いて調製した化学吸着液を基板表面
    に塗布し、前記有機溶媒を蒸発濃縮させつつ前記吸着液
    中の界面活性剤分子と基板表面とを化学反応させ前記界
    面活性剤分子を基板表面に一端で結合固定し、前記有機
    溶媒を蒸発させた後非水系の有機溶媒を用い基板表面に
    残った未反応の界面活性剤を洗浄除去し、さらに所望の
    方向に基板を立てて洗浄液を液切りし、液切り方向に前
    記固定された分子を予備配向させ、化学的に固定された
    分子が一定方向に一次配向した化学吸着単分子膜を得る
    工程を含むことを特徴とする化学吸着単分子膜の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 有機溶媒を蒸発させた後、さらに所定時
    間反応させた後に非水系の有機溶媒を用い基材表面に残
    った未反応の界面活性剤を洗浄除去する請求項3に記載
    の化学吸着単分子膜の製造方法。
  5. 【請求項5】 乾燥雰囲気として相対湿度30%以下の
    雰囲気を用いた請求項1〜4のいずれか1項に記載の化
    学吸着単分子膜の製造方法。
  6. 【請求項6】 界面活性剤として直鎖状炭素鎖またはシ
    ロキサン結合鎖とクロロシリル基またはアルコキシシラ
    ン基またはイソシアネートシラン基を含むシラン系の界
    面活性剤を用いた請求項1〜5のいずれか1項に記載の
    化学吸着単分子膜の製造方法。
  7. 【請求項7】 炭素鎖またはシロキサン結合鎖の末端ま
    たは一部が、3フッ化炭素基(−CF3)、メチル基
    (−CH3)、ビニル基(−CH=CH2)、アリル基
    (−CH=CH−)、アセチレン基(炭素−炭素の3重
    結合)、フェニル基(−C65)、アリール基(−C6
    4−)、ハロゲン原子、アルコキシ基(−OR;Rは
    アルキル基を表す)、シアノ基(−CN)、アミノ基
    (−NH2)、水酸基(−OH)、カルボニル基(=C
    O)、カルボキシ基(−COO−)及びカルボキシル基
    (−COOH)から選ばれる少なくとも一つの有機基で
    置換されている請求項1〜6のいずれか1項に記載の化
    学吸着単分子膜の製造方法。
  8. 【請求項8】 界面活性剤として複数種のシリコン系界
    面活性剤を混合して用いる請求項1〜7のいずれか1項
    に記載の化学吸着単分子膜の製造方法。
  9. 【請求項9】 洗浄後、または液切り予備配向後、さら
    に偏光板を介して露光する工程を行う請求項1〜8のい
    ずれか1項に記載の化学吸着単分子膜の製造方法。
  10. 【請求項10】 非水系の有機溶媒として、アルキル
    基、ふっ化炭素基または塩化炭素基またはシロキサン基
    を含む溶媒を用いた請求項1〜9のいずれか1項に記載
    の化学吸着単分子膜の製造方法。
  11. 【請求項11】 シロキサン基を含む溶媒としてシリコ
    ーン系の溶媒を用いた請求項10に記載の化学吸着単分
    子膜の製造方法。
  12. 【請求項12】 非水系の有機溶媒として、沸点が10
    0〜250℃の物質を用いた請求項10に記載の化学吸
    着単分子膜の製造方法。
  13. 【請求項13】 化学吸着液を塗布する工程において、
    オフセット印刷、スクリーン印刷、またはロールコート
    法を用いた請求項1〜12のいずれか1項に記載の化学
    吸着単分子膜の製造方法
  14. 【請求項14】 化学吸着液を塗布する工程において、
    オフセット印刷、スクリーン印刷、またはロールコート
    法を行う際、化学吸着液の粘度を1〜50000cSt
    に制御した請求項13に記載の化学吸着単分子膜の製造
    方法
  15. 【請求項15】 化学吸着液の粘度制御にシリコーンを
    添加した請求項14に記載の化学吸着単分子膜の製造方
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