JPH11144991A - 巻線装置 - Google Patents

巻線装置

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JPH11144991A
JPH11144991A JP9304682A JP30468297A JPH11144991A JP H11144991 A JPH11144991 A JP H11144991A JP 9304682 A JP9304682 A JP 9304682A JP 30468297 A JP30468297 A JP 30468297A JP H11144991 A JPH11144991 A JP H11144991A
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bobbin
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winding device
controller
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Kazutoshi Ikeda
和敏 池田
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Taga Manufacturing Co Ltd
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TAGA Manufacturing
Taga Manufacturing Co Ltd
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(57)【要約】 【課題】巻線作業中に微細なものでも巻崩れを生じた際
に直ちに巻線作業を中止できるようにする。 【解決手段】回転するボビン1の軸方向へ移動しボビン
1に対して巻位置Pを規制して線材Lを供給するノズル
7と、ノズル7に同期して移動しボビン1の巻位置Pで
の線材Lの巻崩れを検出するセンサ8と、ボビン1の回
転を停止させる停止手段15と、センサ8の巻崩れ検出
信号に基づいて停止手段15に停止を指示するコントロ
ーラ14とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ボビンに線材を巻
線してコイル素子を製造する巻線装置の巻線構造の精度
管理に係る技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】巻線装置としては、回転するボビンの軸
方向へNC制御等で精密に移動しボビンに対して巻位置
を厳密に規制して線材を供給するノズルを備え、巻線構
造の精度を高めるようにしたものがある。
【0003】従来、このような線装置による巻線構造の
精度については、巻線作業の終了後に、目視による検査
に加えて通電等の電気的手段による検査が行われてい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来の巻線構造
の精度の検査では、長期の使用の後に影響が出現する微
細な巻崩れを検出することができないという問題点があ
る。さらに、検査で不合格とされたコイル素子を廃棄す
るため、ボビン,線材等や巻線作業を無用に消耗して、
コイル素子の製造コストを引上げたり、コイル素子の製
造効率を低下させたりするという問題点がある。
【0005】なお、最近の車両用高圧イグニッションコ
イル等のような高性能化,省電力化の要請のあるコイル
素子については、図4に示すように、ノズルNから供給
された線材Lがボビンの軸線aに対して傾斜した線b上
で巻位置が移動するいわゆるテーパ巻が行われてきてい
る。このテーパ巻は、ボビンの軸線aに対して平行な線
上で巻位置が移動するいわゆる通常巻に比して、はるか
に巻崩れを生じやすい傾向がある。このため、前述の問
題点の解決が重要視されている。
【0006】本発明は、このような問題点を考慮してな
されたもので、巻線作業中に微細なものでも巻崩れを生
じた際に直ちに巻線作業を中止することのできる巻線装
置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明に係る巻線装置は、次のような手段を採用す
る。
【0008】即ち、請求項1では、回転するボビンの軸
方向へ移動しボビンに対して巻位置を規制して線材を供
給するノズルを備えてなる巻線装置において、ノズルに
同期して移動しボビンの巻位置での線材の巻崩れを検出
するセンサと、ボビンの回転を停止させる停止手段と、
センサの巻崩れ検出信号に基づいて停止手段に停止を指
示するコントローラとを備えたことを特徴とする。
【0009】この手段では、巻崩れの生じる巻位置をセ
ンサが常時検出ターゲットとして捕捉するため、微細な
巻崩れでも確実に検出される。センサの巻崩れ検出信号
は、コントローラに伝送される。センサの巻崩れ検出信
号を受信したコントローラは、直ちに停止手段に停止を
指示する。
【0010】また、請求項2では、請求項1の巻線装置
において、ノズル,センサは複数本が並列して回転する
ボビンに対応して複数組が並列され、ボビンの回転の停
止はコントローラで個別に制御されることを特徴とす
る。
【0011】この手段では、複数本のボビンを同時に回
転させる多連量産タイプにおいて、巻崩れの発生したボ
ビンの回転のみを停止する。
【0012】また、請求項3では、請求項2の巻線装置
において、ボビンが装着されるスピンドルは共通の駆動
部に分岐連結され、停止手段はスピンドルに設けられた
クラッチからなることを特徴とする。
【0013】この手段では、駆動部の駆動を停止させる
ことなく、巻崩れの発生したボビンの回転のみを停止す
る。
【0014】また、請求項4では、請求項2の巻線装置
において、停止手段はボビンが装着されるスピンドルに
それぞれ個別に連結された駆動部の駆動,駆動停止の制
御系を兼用していることを特徴とする。
【0015】この手段では、専用の停止手段が設けられ
ず、駆動部の駆動,駆動停止の制御系を利用して、巻崩
れの発生したボビンの回転のみを停止する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る巻線装置の実
施の形態を図1〜図3に基いて説明する。
【0017】図1,図2は、本発明に係る巻線装置の実
施の形態(1)を示すものである。
【0018】この実施の形態では、図1に示すように、
複数本のボビン1が並列されて同時に回転される多連量
産タイプのものを示してある。
【0019】各ボビン1は、それぞれスピンドル2の先
端部に装着されている。各スピンドル2は、後端部に固
定されたスプロケット3に共通の伝達チェーン4がエン
ドレス状に噛合連結されている。伝達チェーン4は、1
台の電動モータからなる駆動部5のモータ軸に固定され
たスプロケット6によって回転駆動されるようになって
いる。従って、各ボビン1は、同期して回転されるよう
になっている。
【0020】各ボビン1の上方には、線材Lを供給する
ノズル7がそれぞれ配置されている。各ノズル7は、共
通の図示しないNC制御の送り機構によって、同期して
ボビン1の軸方向へ移動されるようになっている。な
お、線材Lは、図示しない線材供給部からテンション機
構を介してノズル7に送られ、ノズル7からほぼ垂直に
ボビン1へ供給される。
【0021】各ボビン1の下方には、線材Lのボビン1
での巻崩れを検出するセンサ8が配置されている。各セ
ンサ8は、線材Lへの影響を考慮して、熱系,磁気系の
ものを避けて光波系,音波系,撮像系のものが選択され
る。センサ8の検出ターゲットは、ノズル7からボビン
1へ線材Lが供給される端末である巻位置Pに設定され
ている。センサ8の具体例としては、正規の巻位置Pか
ら線材Lの径の2,3本分の長さにボビン1の軸方向の
前後に外れた一定幅の帯域に光波を照射して、反射光に
よりノズル7からボビン1へ供給される線材Lが侵入し
た場合に、巻崩れ検出信号を発信するように構成するも
のが考えられる。
【0022】また、各センサ8は、図2に詳細に示され
るように、共通の取付用シャフト9に固定された搭載座
10にボルト11,ナット12で2基ずつ着脱可能に搭
載されている。従って、異なる検査構成の2基のセンサ
8で複合検出して検出精度を高めたり、異なる検査帯域
を設定して異なる線材L,ボビン1による巻線に対応す
る汎用性を備えたりすることができる。なお、2基のセ
ンサ8は、ボルト11,ナット12により簡単に交換す
ることが可能である。
【0023】また、各センサ8の間には、他のセンサ8
との干渉や周囲からのゴミ等の飛来を防止する遮蔽板1
3が隔壁のように設置されている。
【0024】各センサ8を連結している取付用シャフト
9は、図示しないNC制御の送り機構によって、ノズル
7と同期してボビン1の軸方向へ移動されるようになっ
ている。この送り機構については、ノズル7の送り機構
と共通化が可能である。
【0025】また、各センサ8は、図1に示すように、
コントローラ14に接続されている。コントローラ14
は、各センサ8からの巻崩れ検出信号を受信して、後述
の各停止手段14に停止を指示する比較的簡単な制御構
造を備えてなる。従って、このコントローラ14につい
ては、装置全体の制御系に統合することが可能である。
【0026】コントローラ14が接続している停止手段
15は、ボビン1の回転を停止することができるように
構成されてなる。この実施の形態の停止手段15は、ス
ピンドル2の中途部に取付けられた電磁式のクラッチが
採用されている。即ち、コントローラ14から指示され
る停止は、電磁式のクラッチの切断を意味することにな
る。
【0027】この実施の形態によると、巻線作業中に
は、ノズル7に同期して移動するセンサ8が常時巻位置
Pにあって線材Lの巻崩れを監視していることになる。
そしてセンサ8が線材Lの巻崩れを検出した場合には、
その巻崩れ検出信号がコントローラ14に伝送されて、
コントローラ14に指示によって直ちに停止手段15で
ある電磁式のクラッチが切断される。従って、ボビン1
の回転が停止され、巻線作業が中止されることになる。
【0028】この結果、コイル素子の製造後の電気的手
段による検査では検出することのできない微細な巻崩れ
をも検出することができ、コイル素子の長期の性能の維
持に寄与することができる。また、巻線作業が中止され
たボビン1から少ない巻数の線材Lを除去して再利用す
ることができたり、無駄な巻線作業の継続を避けること
ができたりするため、コイル素子の製造コストが安価に
なり、コイル素子の製造効率を高くなる。
【0029】また、既存の巻線装置に特別に複雑な構成
を付加するものでないため、既存の巻線装置について簡
単に改造実施することができる。
【0030】図3は、本発明に係る巻線装置の実施の形
態(2)を示すものである。
【0031】この実施の形態では、各スピンドル2に個
別に駆動部5を連結している。そして、停止手段15と
して特別な機構を設けずに、各駆動部5の駆動,駆動停
止をコントローラ14で制御するように構成している。
【0032】この実施の形態によると、前述の実施の形
態(1)と同様の作用,効果が奏される。さらに、巻崩
れしやすい線材Lに対してボビン1(スピンドル2)の
回転数を調整する等のように、各ボビン1に供給される
線材Lの製品状態に個別対応した巻線を行うことができ
る。
【0033】以上、図示した実施の形態の外に、1本の
ボビン1のみが回転される単軸タイプのものについても
実施することが可能である。
【0034】さらに、図4で説明した比較的巻崩れの多
いテーパ巻に限らず、比較的巻崩れの少ない通常巻でも
実施することが可能である。
【0035】さらに、センサ8を2基ずつ備える場合に
は、1基を例えば画像系として画像の再生によりコイル
素子の製造後に検査する用途に供することも可能であ
る。
【0036】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る巻線装置
は、巻崩れの生じる巻位置をセンサが常時検出ターゲッ
トとして捕捉して微細な巻崩れでも確実に検出し、コン
トローラで停止手段に停止を指示するため、巻線作業中
に微細なものでも巻崩れを生じた際に直ちに巻線作業を
中止することのできる効果がある。また、この効果によ
り、コイル素子の製造コストを安価にし製造効率を高め
るとともに、コイル素子の性能が長期に維持される効果
を生ずる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る巻線装置の実施の形態(1)を示
す斜視図である。
【図2】図1の要部の側面図である。
【図3】本発明に係る巻線装置の実施の形態(2)を示
す平面図である。
【図4】従来より行われている巻線の例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 ボビン 2 スピンドル 5 駆動部 7 ノズル 8 センサ 14 コントローラ 15 停止手段 L 線材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転するボビンの軸方向へ移動しボビン
    に対して巻位置を規制して線材を供給するノズルを備え
    てなる巻線装置において、ノズルに同期して移動しボビ
    ンの巻位置での線材の巻崩れを検出するセンサと、ボビ
    ンの回転を停止させる停止手段と、センサの巻崩れ検出
    信号に基づいて停止手段に停止を指示するコントローラ
    とを備えたことを特徴とする巻線装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の巻線装置において、ノズル,
    センサは複数本が並列して回転するボビンに対応して複
    数組が並列され、ボビンの回転の停止はコントローラで
    個別に制御されることを特徴とする巻線装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の巻線装置において、ボビンが
    装着されるスピンドルは共通の駆動部に分岐連結され、
    停止手段はスピンドルに設けられたクラッチからなるこ
    とを特徴とする巻線装置。
  4. 【請求項4】 請求項2の巻線装置において、停止手段
    はボビンが装着されるスピンドルにそれぞれ個別に連結
    された駆動部の駆動,駆動停止の制御系を兼用している
    ことを特徴とする巻線装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112382505A (zh) * 2020-10-28 2021-02-19 许继集团有限公司 一种变压器线圈绕线松紧自动调节装置

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