JPH11143635A - 液晶タブレット装置 - Google Patents

液晶タブレット装置

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JPH11143635A
JPH11143635A JP31319397A JP31319397A JPH11143635A JP H11143635 A JPH11143635 A JP H11143635A JP 31319397 A JP31319397 A JP 31319397A JP 31319397 A JP31319397 A JP 31319397A JP H11143635 A JPH11143635 A JP H11143635A
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良男 岡嶋
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 液晶ディスプレイのラインパルスに起因した
ノイズの悪影響を除去して座標測定精度を向上させると
ともに、座標測定に要する時間を短縮化する。 【解決手段】 液晶ディスプレイ15上に透明なタブレ
ット17が貼り合わされており、タブレット17上にタ
ッチ指示された点の座標信号をA/Dコンバータ18で
デジタルの座標データに変換し、CPU11に送出す
る。交流化信号Mの反転のタイミングではなく、液晶デ
ィスプレイコントロール回路14が生成するラインパル
スLPがアクティブ(“H”)になったタイミングから
一定時間を待ってラインパルスLPに起因したノイズが
ゼロレベルへ減衰した後にA/Dコンバータ18のA/
D変換動作をスタートさせ、タブレット17の指示点の
X座標データ・Y座標データを得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子手帳や携帯情
報処理機器などに搭載されて、ペンタッチやフィンガー
タッチにより入力操作等を行う液晶タブレット装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】液晶タブレット装置は、液晶ディスプレ
イの上に座標読み取り装置としてのタブレットを貼り合
わせ、タブレットにおける入力と液晶ディスプレイの表
示出力とを一致させるように構成したものである。
【0003】表示信号を液晶ドットに印加するときは直
流成分を付与することになるため、液晶の寿命劣化をも
たらす。そこで、液晶ドットに印加する電圧の極性を一
定時間おきに反転させて交流信号にするのが一般的であ
る。つまり、一定時間ごとに立ち上がり・立ち下がりを
繰り返す方形波である交流化信号(極性反転信号)を生
成し、液晶ドライバが出力する表示信号の極性を交流化
信号のエッジのタイミングで反転する状態でその表示信
号を液晶表示素子に与えるようにしている。
【0004】タブレットは、均一な抵抗分布を有する2
枚の透明な導電膜を微小間隔隔てて対向させ、一方の導
電膜には上下両辺に電極を設け、他方の導電膜には左右
両辺に電極を設け、互いに異なるタイミングで電極間に
電圧を印加してそれぞれの導電膜に一定の電流を流すこ
とによりX方向とY方向とに電圧勾配を作り出すように
したものである。ペン等でタブレットを圧迫すると、そ
の圧迫された指示点で2枚の導電膜が接触する。まず、
X方向に電圧勾配を作り、接触点での電圧値を読み取る
と、それがX座標の信号となる。次に、Y方向に電圧勾
配を作り、接触点での電圧値を読み取ると、それがY座
標の信号となる。これらのX座標信号・Y座標信号はア
ナログ信号であるため、A/D変換によりデジタル信号
に変換されてCPUに入力される。
【0005】液晶ディスプレイにおいて液晶ドットに印
加する表示信号を交流化信号に基づいて極性反転したと
き強いインパルス状の電磁波が発生し、この電磁波が液
晶ディスプレイに貼り合わされたタブレットの座標信号
に対してノイズとなって重畳し、座標測定精度の低下を
もたらすおそれがある。というのは、交流化信号による
表示信号の極性反転のタイミングとタブレット検出タイ
ミングとが非同期となっているために、双方のタイミン
グが一致する場合があり、そうなると、座標信号にノイ
ズが重畳されることになるためである。
【0006】この不都合を解消するための技術として特
開平6−161658号公報に開示の液晶タブレット装
置がある。それは、交流化信号を所定時間遅延させる遅
延回路を設け、その遅延させた信号をタブレット検出タ
イミング信号としてタブレット駆動回路に導き、そのタ
ブレット検出タイミング信号のエッジでタブレット駆動
回路のA/DコンバータのA/D変換動作をスタートさ
せるように構成している。座標信号のA/D変換タイミ
ングを交流化信号のエッジすなわち表示信号極性反転の
タイミングからずれさせることができ、ノイズの重畳し
ないタイミングで座標信号をA/D変換することができ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、交流化
信号は周波数が低く周期が長いために、これを遅延させ
たタブレット検出タイミング信号も同様に周期が長く、
座標信号のA/D変換動作をスタートさせるまでの待ち
時間が長くなり、タブレットに対する入力座標点の測定
に時間がかかるという問題がある。
【0008】また、より根本的な問題として、液晶ディ
スプレイ側からタブレット側に与える電磁波ノイズは何
も交流化信号のエッジのタイミングだけではなく、液晶
ディスプレイの液晶ドット列に与えるラインパルス(ゲ
ートパルス信号)がアクティブになったときにも強いイ
ンパルス状の電磁波が発生し、その電磁波がタブレット
の座標信号に対してノイズとして重畳するおそれがあ
る。しかし、上記公報の従来技術では、このラインパル
スに起因したノイズによる悪影響を除去することはでき
ない。
【0009】さらに、交流化信号のエッジのタイミング
とラインパルスのアクティブのタイミングとが時間的に
重なると、座標信号に重畳するノイズはさらに大きなも
のとなるが、遅延回路による一定時間の遅延の後にタブ
レット検出タイミング信号を出力していたのでは、ノイ
ズが充分に減衰し切らないうちでの座標信号のA/D変
換動作のスタートとなってしまい、座標測定精度が低下
する。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みて創案され
たものであって、液晶ディスプレイのラインパルスに起
因したノイズの悪影響を除去して座標測定精度を向上さ
せるとともに、座標測定に要する時間を短縮化すること
を目的としている。さらに、新たに採用した構成に派生
する問題点の解消を併せて図ることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明に係る請求項1の
液晶タブレット装置は、次のような構成となっている。
すなわち、液晶ディスプレイ上に透明なタブレットが貼
り合わされており、タブレット上にタッチ指示された点
の座標信号をA/Dコンバータでデジタルの座標データ
に変換するように構成されている。そして、液晶ディス
プレイコントロール回路が生成するラインパルスがアク
ティブになったタイミングから一定時間後にA/Dコン
バータの動作をスタートさせるように構成してある。一
定時間が経過する間にノイズは減衰し、その時間の経過
直後においてノイズは実質的にゼロとなっているから、
A/D変換されたX座標データ・Y座標データにはノイ
ズ成分は含まれておらず、座標測定精度が高いものとな
る。一定時間を待つ基点を周期の長い交流化信号のエッ
ジのタイミングとするのではなく、周期が短いラインパ
ルスのアクティブのタイミングを基点としているので、
どのようなタイミングでタブレットがタッチ指示された
としても、X座標信号・Y座標信号のA/D変換動作を
スタートさせるまでの待ち時間が短くなり、タブレット
に対する入力座標点の測定に要する実時間を短縮化する
ことができる。さらに、より根本的な機能として、交流
化信号のエッジに起因したノイズの悪影響だけでなくラ
インパルスのアクティブ化に起因したノイズの悪影響を
も回避することができるのである。もちろん、交流化信
号のエッジのタイミングとラインパルスのアクティブ化
のタイミングとが時間的に重なった場合でも、ノイズの
悪影響を回避することができる。
【0012】本発明に係る請求項2の液晶タブレット装
置は、次のような構成となっている。すなわち、液晶デ
ィスプレイ上に透明なタブレットが貼り合わされてお
り、タブレット上にタッチ指示された点の座標信号をA
/Dコンバータでデジタルの座標データに変換するよう
に構成されている。そして、カウント値としてタブレッ
ト測定回路のトランジスタなどのスイッチング素子が起
動してから安定するに足る時間に対応したカウント値を
設定しておく。液晶ディスプレイコントロール回路が生
成するラインパルスがアクティブになったタイミングか
らこのラインパルスの数をカウントし、そのカウント値
が前記の設定値になったときから一定時間後にA/Dコ
ンバータの動作をスタートさせるように構成してある。
タブレット測定回路を起動した後においてトランジスタ
などのスイッチング素子が安定化してから座標測定の処
理を開始するので、周期の短いラインパルスがアクティ
ブになったタイミングを一定時間の待ちの基点としてい
るにもかかわらず、ノイズの悪影響を回避して座標測定
精度を高い状態に保つことができる。
【0013】本発明に係る請求項3の液晶タブレット装
置は、上記請求項1または請求項2において、液晶ディ
スプレイコントロール回路が生成する交流化信号の反転
を検出し、その反転検出があったときは他の条件が満た
されていてもA/Dコンバータの動作をスタートさせな
いように構成してある。交流化信号が反転したタイミン
グでは座標測定の処理を避けるから、交流化信号の反転
に起因した大きなノイズによる座標測定の誤差の影響を
受けないですむ。また、A/Dコンバータの動作をスタ
ートするのを待つ一定時間として、ラインパルスがアク
ティブになったことに起因する相対的に小さいノイズが
減衰するのを待つより短い時間を設定すことが可能とな
り、早めにA/D変換を済ませることができ、また、次
のラインパルスがアクティブになるまでの間の時間が長
く、その時間内に確実にA/D変換を完了させることが
できる。
【0014】本発明に係る請求項4の液晶タブレット装
置は、ラインパルスのアクティブのタイミングからノイ
ズが減衰するまでの時間をカウントするカウンタを備え
ており、このカウンタがカウントアップしたときにそれ
までホールト(停止)状態にしていたCPUに割り込み
をかけ、A/Dコンバータの動作をスタートさせるよう
に構成してある。ノイズが減衰するまでの時間をカウン
トするカウンタがカウントアップするまではCPUをホ
ールトさせておくので、電力消費を抑えることができ
る。
【0015】本発明に係る請求項5の液晶タブレット装
置は、上記請求項4において、タブレット測定回路のス
イッチング素子が起動してから安定するまでの時間をカ
ウントするカウンタを備え、このカウンタがカウント開
始したときからCPUをホールトし、このカウンタがカ
ウントアップした後にラインパルスのアクティブ後にノ
イズが減衰するまでの時間をカウントするようにしたも
のである。タブレット測定回路を起動した後においてト
ランジスタなどのスイッチング素子が安定化してから座
標測定の処理を開始するので、周期の短いラインパルス
がアクティブになったタイミングを一定時間の待ちの基
点としているにもかかわらず、ノイズの悪影響を回避し
て座標測定精度を高い状態に保つことができる。また、
CPUのホールト開始のタイミングが早く、電力消費を
よりよく抑制する。
【0016】本発明に係る請求項6の液晶タブレット装
置は、上記請求項4または請求項5において、カウンタ
に対してカウントアップ値を設定するレジスタを備えて
いる。液晶タブレット装置の機種が変更になったり仕様
が変更になり、ノイズの持続時間が変化したり、タブレ
ット測定回路のスイッチング素子の安定時間が変化した
としても、それぞれの機種・仕様に合わせて、カウント
アップ値を計算し、プログラムに組み込んでおけば、様
々の機種・仕様に汎用的に対応することができる。
【0017】本発明に係る請求項7の液晶タブレット装
置は、上記請求項4から請求項6までのいずれかにおい
て、ノイズが減衰するまでの時間をカウントするカウン
タの起動がラインパルスの入力無しのために行われない
場合でも、そのカウンタの起動をシステムクロックの所
定値のカウントアップに基づいて実行するように構成し
てある。ラインパルスが出力されない液晶ディスプレイ
が非駆動の状態であっても、タブレットにタッチ指示し
たときには、その指示点の座標測定の処理が実行され
る。
【0018】本発明に係る請求項8の液晶タブレット装
置は、上記請求項4において、ノイズが減衰するまでの
時間をカウントするカウンタがカウントアップしたとき
にA/Dコンバータをカウンタ出力により直接に動作さ
せ、そのA/D変換動作の終了までCPUをホールトす
るように構成してある。A/DコンバータのA/D変換
動作が終了するまでCPUをホールトすることができる
ので、電力消費をより削減することができる。また、C
PUのホールト状態でA/D変換するので、ノイズがよ
り少ない状態でのA/D変換が可能となり、精度がアッ
プする。
【0019】本発明に係る請求項9の液晶タブレット装
置は、タブレットに対するX方向またはY方向のいずれ
かの押し圧を測定し、次いでタブレットにおいて指示点
のX座標およびY座標を測定し、その後に未だ測定して
いない方の方向の押し圧を測定するように構成してあ
る。最後に押し圧測定を行うから、その前に行われたX
座標およびY座標の測定の信頼性が高いものとなる。
【0020】本発明に係る請求項10の液晶タブレット
装置は、タブレットに対するX方向およびY方向の押し
圧を測定し、次いでタブレットにおいて指示点のX座標
およびY座標を測定し、その後に再びX方向およびY方
向の押し圧を測定するように構成してある。指示点のX
座標・Y座標の測定の前と後の両方においてX方向・Y
方向の押し圧の測定をはさむようにして実行するから、
測定に時間がかかっても、タブレットに対する押し操作
の状態がきわめて正常である条件下でX座標・Y座標を
測定するので、その測定の信頼性が充分に高いものとな
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る液晶タブレッ
ト装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0022】〔実施の形態1〕図1は実施の形態1に係
る液晶タブレット装置の電気的構成を示すブロック図で
ある。図1において、11は演算処理を行うCPU(中
央演算処理装置)、12はプログラムを格納しているR
OM(リードオンリーメモリ)、13は各種データの一
時記憶を行うRAM(ランダムアクセスメモリ)、14
は液晶ディスプレイコントロール回路、15は液晶ディ
スプレイ、16はタブレットコントロール回路、17は
抵抗膜方式で感圧型の透明なタブレット、18はタブレ
ット17が検出したアナログのX座標信号・Y座標信号
をデジタルデータに変換するA/Dコンバータである。
図示は省略しているが、タブレット17は液晶ディスプ
レイ15の表面に貼り合わされている。また、液晶ディ
スプレイコントロール回路14およびタブレットコント
ロール回路16はCPU11から延出のバスライン19
に対して所要のインターフェイス(図示せず)を介して
接続されている。
【0023】図2は液晶ディスプレイコントロール回路
14において生成されるラインパルスLPと交流化信号
Mとタブレット17に誘起されるノイズXLの関係を示
している。ラインパルスLPが“H”レベルとなってア
クティブになったタイミングt1 ,t3 ,t5 ,t7
交流化信号Mの立ち上がり・立ち下がりのエッジで表示
信号の極性が反転されたタイミングt5 ,t11において
強いインパルス状の電磁波が発生し、この電磁波がタブ
レット17においてノイズXLを誘起する。特に、交流
化信号Mのエッジのタイミングt5 ,t11ではノイズX
Lのレベルが大きくなっている。ラインパルスLPのみ
に起因して発生するノイズは、発生から時間T1 (=t
2 −t1 )の経過後にゼロレベルとなる。交流化信号M
に起因して発生するノイズが発生からゼロレベルになる
までの時間T2 (=t6 −t5 )はT1 よりも大きい。
【0024】タブレット17をペン等で圧迫すると、そ
の圧迫された指示点のX座標信号とY座標信号がアナロ
グの形で出力され、A/Dコンバータ18においてデジ
タルデータに変換され、CPU11に取り込まれる。
【0025】もし、ランダムなタイミングでタブレット
17の検出座標信号をA/Dコンバータ18においてA
/D変換すると、CPU11はノイズ成分を含んだ誤っ
たデータを取り込んでしまうことになる。そこで、ライ
ンパルスLPがアクティブになったタイミングから一定
時間T2 (レベルの大きい方のノイズがゼロレベルとな
るまでの時間)だけ待った後に検出座標信号をA/D変
換すれば、ノイズの悪影響を回避でき、座標測定精度を
改善できる。ここで従来技術との対比上注意すべき点
は、一定時間を待つ基点が交流化信号Mのエッジのタイ
ミングではなく、ラインパルスLPがアクティブになっ
たタイミングであるということである。
【0026】そのようにする制御動作を図3のフローチ
ャートに基づいて説明する。このフローチャートにおい
ては、すでに、タブレット17のある点がペン等により
圧迫されたことが検出されているものとする(ペンタッ
チ)。ステップS11においてラインパルスLPがアク
ティブ(“H”レベル)に立ち上がるのを待ってステッ
プS12に進み、一定時間T2 のアイドリングを行う。
そして、ステップS13においてA/Dコンバータ18
のA/D変換動作をスタートさせることによりタブレッ
ト17からA/Dコンバータ18に出力されているアナ
ログのX座標信号・Y座標信号をデジタルデータに変換
し、その変換後のX座標データ・Y座標データをCPU
11に取り込んでペン等により圧迫された指示点の座標
測定を行う。
【0027】必要な待ち時間T2 は貼り合わされている
液晶ディスプレイ15とタブレット17との間隔等によ
って変動するが、ラインパルスLPの周期を60μse
cとして、例えば、T2 を50μsecと設定すること
ができる。なお、T1 は30μsec程度である。この
場合、時刻t6 からt7 までの10μsecの間にA/
D変換を完了すればよい。
【0028】一定時間T2 が経過する間にノイズは減衰
し、その時間の経過直後においてノイズは実質的にゼロ
となっているから、A/D変換されたX座標データ・Y
座標データにはノイズ成分は含まれておらず、座標測定
精度が高いものとなる。
【0029】一定時間T2 を待つ基点を周期の長い交流
化信号Mのエッジのタイミングとするのではなく、周期
が短いラインパルスLPのアクティブのタイミングを基
点としているので、どのようなタイミングでタブレット
17がペン等により圧迫されたとしても、X座標信号・
Y座標信号のA/D変換動作をスタートさせるまでの待
ち時間が短くなり、タブレット17に対する入力座標点
の測定に要する実時間を短縮化することができる。
【0030】さらに、より根本的な機能として、交流化
信号Mのエッジに起因したノイズの悪影響だけでなくラ
インパルスLPのアクティブ化に起因したノイズの悪影
響をも回避することができるのである。もちろん、交流
化信号MのエッジのタイミングとラインパルスLPのア
クティブ化のタイミングとが時間的に重なった場合で
も、ノイズの悪影響を回避することができる。
【0031】〔実施の形態2〕実施の形態2は、タブレ
ットコントロール回路16に内蔵のタブレット測定回路
を起動した後に、タブレットコントロール回路16内の
トランジスタが安定してからタブレット17上の指示点
の座標測定を行うものである。
【0032】タブレット測定回路は常時的にアクティブ
になっているものではなく、タブレット17がペン等に
よって圧迫されたことを感圧で検出し、そのタイミング
からタブレット測定回路がアクティブになる。このよう
に構成することにより電力消費を抑えている。したがっ
て、タブレット測定回路を起動した直後はトランジスタ
が安定しておらず、トランジスタの不安定の状態で指示
点の座標測定を行うと座標測定精度が低下することにな
る。しかし、前述したように一定時間を待つタイミング
の基点をラインパルスLPがアクティブになったタイミ
ングに定めると、ラインパルスLPの周期が短いことか
ら、タブレット測定回路のトランジスタが不安定の状態
で指示点の座標測定を開始してしまうおそれがある。こ
の不都合を解消するのが本実施の形態2に係る液晶タブ
レット装置である。
【0033】実施の形態2の場合の制御動作を図4のフ
ローチャートに基づいて説明する。このフローチャート
においては、すでに、タブレット17のある点がペン等
により圧迫されたことが検出されているものとする。ス
テップS21においてタブレットコントロール回路16
に内蔵のタブレット測定回路をアクティブにする。ライ
ンパルスLPが“L”レベルから“H”レベルになった
回数を示す変数をAとする。ステップS22において変
数Aをゼロクリアして初期化する。ステップS23にお
いてラインパルスLPが“L”レベルになるのを待って
ステップS24に進み、ラインパルスLPが次に“H”
レベルになるのを待ってステップS25に進み、変数A
を1だけインクリメントする。すなわち、変数Aはライ
ンパルスLPが“L”レベルから“H”レベルに変化し
た回数をカウントしている。そして、ステップS26に
おいて変数Aが所定値Nになったかどうかを判断し、な
っていないときはステップS23に戻り、ラインパルス
LPが“L”レベルから“H”レベルになった回数のカ
ウントを続ける。タブレット測定回路をアクティブ(そ
のトランジスタをON)にしてからトランジスタが安定
するに至ったときには変数Aが所定値Nになっているよ
うにあらかじめ所定値Nの値を定めておく。変数Aが所
定値NになったときはステップS27に進み、一定時間
2 のアイドリングを行う。このアイドリングは前述の
とおりラインパルスLPがアクティブになったことに起
因するノイズはもちろん交流化信号Mのエッジに起因す
るノイズのゼロレベルへの減衰を待つものである。した
がって、アイドリングも座標測定の処理の期間に含まれ
る。換言すれば、トランジスタが安定してから座標測定
の処理に入るのである。そして、ステップS28におい
てA/Dコンバータ18のA/D変換動作をスタートさ
せることによりタブレット17からA/Dコンバータ1
8に出力されているアナログのX座標信号・Y座標信号
をデジタルデータに変換し、その変換後のX座標データ
・Y座標データをCPU11に取り込んでペン等により
圧迫された指示点の座標測定を行う。
【0034】所定値Nの値についての例を以下に示す。
ラインパルスLPの周期が例えば100μsecであ
り、トランジスタの安定時間が例えば50μsecであ
るとすると、N=2に設定すればよい。トランジスタが
ONになった直後にラインパルスLPがアクティブにな
った場合を想定すると、これで変数A=1であるが、ト
ランジスタの安定時間50μsecが経過した後にライ
ンパルスLPがアクティブになったことを検出して初め
てトランジスタの安定化が保証され、このとき変数A=
2となるからである。また、ラインパルスLPの周期が
例えば70μsecであり、トランジスタの安定時間が
例えば80μsecであるとすると、N=3に設定すれ
ばよい。トランジスタがONになった直後にラインパル
スLPがアクティブになった場合を想定すると、これで
変数A=1であるが、トランジスタの安定時間80μs
ecが経過するまでにつまり70μsecの経過により
次のラインパルスLPがアクティブとなり変数A=2と
なっている。この時点ではまだトランジスタは安定化し
ていない。トランジスタ安定時間80μsecが経過し
た後にラインパルスLPがアクティブになったことを検
出して初めてトランジスタの安定化が保証されるが、こ
のとき変数A=3となるからである。
【0035】本実施の形態2によれば、タブレット測定
回路を起動した後においてトランジスタが確実に安定化
してから座標測定の処理を開始するので、周期の短いラ
インパルスLPがアクティブになったタイミングを一定
時間T2 の待ちの基点としているにもかかわらず、座標
測定精度を高い状態に保つことができる。
【0036】〔実施の形態3〕実施の形態3は、ライン
パルスLPがアクティブになったとしても、交流化信号
Mが反転したタイミングであるのなら、座標測定の処理
に進まないようにするものである。図2に示すように交
流化信号Mの反転に起因したノイズが大きいので座標測
定の誤差が大きくなりがちであるためである。それに、
交流化信号Mの反転に起因したノイズがゼロレベルまで
減衰するのに要する時間T2 が長く、次のラインパルス
LPがアクティブになるまでの間(t6 〜t7 )の時間
が短く、この短い時間内にA/D変換を完了することが
むずかしくなるからである。
【0037】実施の形態3の場合の制御動作を図5のフ
ローチャートに基づいて説明する。このフローチャート
においては、すでに、タブレット17のある点がペン等
により圧迫されたことが検出されているものとする。ス
テップS31においてラインパルスLPが“L”レベル
になるのを待ってステップS32に進み、変数Bに交流
化信号Mのレベル(“H”レベルか“L”レベルかいず
れか一方)を設定し、ステップS33においてまだライ
ンパルスLPが“L”レベルであるか否かをチェックす
る。もし、ラインパルスLPがアクティブになって
“H”レベルになっているのであればステップS31に
戻り、交流化信号Mのレベルを変数Bに設定し直すが、
まだラインパルスLPが“L”レベルのままであれば次
のステップS34に進む。このようにするのは、変数B
に設定した交流化信号MのレベルがラインパルスLPが
継続して“L”レベルとなっているときのものであるこ
とを保証するためである。
【0038】次に、座標測定の処理を開始する前提とし
て、ステップS34においてラインパルスLPがアクテ
ィブ(“H”レベル)に立ち上がるのを待つ。そして、
ステップS35に進み、そのときの交流化信号Mのレベ
ルと変数Bに設定している交流化信号Mのレベルとが一
致するかどうかを判断する。つまり、両方とも“H”レ
ベルであるか、それとも両方とも“L”レベルである
か、換言すれば、交流化信号Mの反転が生じていないか
どうかを判定する。この判断が否定的となるときつまり
交流化信号Mに反転が生じたときにはステップS36か
らの座標測定の処理には進まず、ステップS31に戻っ
て交流化信号Mが反転しなくなる状態まで待つ。交流化
信号Mに反転が生じておらずステップS35の判断が肯
定的となったときはステップS36に進んで一定時間T
1 のアイドリングを行う。このアイドリングの時間T1
は実施の形態1や実施の形態2の場合のステップS1
2,S27のアイドリングの時間T2 よりも小さい。そ
れは交流化信号Mの反転によるノイズの影響をもとから
避けているためであり、ラインパルスLPがアクティブ
になったことに起因する相対的に小さいノイズの減衰を
待つだけでよいからである。このときの一定時間T1
例えば30μsecである。そして、ステップS37に
おいてA/Dコンバータ18のA/D変換動作をスター
トさせることによりタブレット17からA/Dコンバー
タ18に出力されているアナログのX座標信号・Y座標
信号をデジタルデータに変換し、その変換後のX座標デ
ータ・Y座標データをCPU11に取り込んでペン等に
より圧迫された指示点の座標測定を行う。
【0039】本実施の形態3によれば、交流化信号Mが
反転したタイミングでは座標測定の処理を避けるから、
交流化信号Mの反転に起因した大きなノイズによる座標
測定の誤差の影響を受けないですむ。また、アイドリン
グの時間T1 が短く、早めにA/D変換を済ませること
ができ、また、次のラインパルスLPがアクティブにな
るまでの間(t2 〜t3 )の時間が長く、その時間内に
確実にA/D変換を完了させることができる。
【0040】〔実施の形態4〕実施の形態4は一部の機
能をハードウェアで達成するように構成したものであ
る。後述する実施の形態5についても同様である。
【0041】図6は実施の形態4で用いるハードウェア
構成を示すブロック図である。図6において、21はタ
ブレット測定回路のトランジスタの安定時間を計測する
ためにシステムクロックをカウントする第1のカウン
タ、22は第1のカウンタ21のカウントアップ値を設
定するための第1のレジスタ、23は液晶ディスプレイ
コントロール回路14から入力したラインパルスLPを
カウントするための第2のカウンタ、24は第2のカウ
ンタ23のカウントアップ値を設定するための第2のレ
ジスタ、25はラインパルスLPがアクティブになって
からA/D変換スタートまでの待ち時間を計測するため
にシステムクロックをカウントする第3のカウンタ、2
6は第3のカウンタ25のカウントアップ値を設定する
ための第3のレジスタ、27は交流化信号Mの反転を検
出する交流化信号反転検出回路である。各レジスタ2
2,24,26にはそれぞれ個別的にCPU11より所
定のカウントアップ値が設定されるようになっている。
各カウンタ21,23,25はイネーブル端子/ENが
“L”になったときにカウントを開始する。また、デー
タ端子Dに各レジスタ22,24,26からのカウント
アップ値が入力され、カウント値がカウントアップ値に
一致したときに出力端子Oのレベルを“H”から“L”
に切り換えて出力するようになっている。第1のカウン
タ21はそのイネーブル端子/ENにCPU11からイ
ネーブル信号OENを入力し、第2のカウンタ23のイ
ネーブル端子/ENは第1のカウンタ21の出力端子O
に接続され、第3のカウンタ25のイネーブル端子/E
Nは第2のカウンタ23の出力端子Oに接続されてい
る。交流化信号反転検出回路27は液晶ディスプレイコ
ントロール回路14から交流化信号Mを入力し、交流化
信号Mが反転したときに出力端子Cを“H”レベルから
“L”レベルにするようになっている。この出力端子C
は第2のカウンタ23と第3のカウンタ25の各リセッ
ト端子/Rに接続されており、リセット端子/Rが
“L”レベルになったときはいかなるカウント値の状態
であっても各カウンタ23,25はリセットされて
“0”となり、最初からカウントをスタートすることに
なる。
【0042】各レジスタ22,24,26に設定するカ
ウントアップ値について説明する。システムクロックC
LKが例えば13MHz、タブレット測定回路のトラン
ジスタの安定時間が例えば50μsecであるとした場
合、第1のレジスタ22に設定するカウントアップ値
は、 50×10-6÷(1/13×106)=650 となる。第2のレジスタ24に設定するカウントアップ
値としては、通常、第1のカウンタ21がカウントアッ
プしてその出力端子Oが“L”となり、第2のカウンタ
23がカウントを開始したときはタブレット測定回路の
トランジスタはすでに安定しているので、1回目のライ
ンパルスLPの入力でカウントアップとしてよいことか
ら、第2のレジスタ24に設定するカウントアップ値
は、“1”としてよい。また、ラインパルスLPのアク
ティブのタイミングからノイズがゼロレベルまで減衰す
るのに要する時間T1 を例えば30μsecとすると、
第3のレジスタ26に設定するカウントアップ値は、 30×10-6÷(1/13×106)=390 となる。以上のカウントアップ値があらかじめの計算に
より求められたら、ROM12に格納するプログラムを
作成するときに、その値を設定しておく。CPU11が
プログラムを読んで、各カウントアップ値を各レジスタ
22,24,26に設定するのである。このように、カ
ウンタとレジスタとに分け、レジスタに対してCPUか
らカウントアップ値を設定できるように構成したのは次
のような理由による。それは図6のハードウェア構成を
汎用型にするためである。液晶タブレット装置の機種が
変更になったり仕様が変更になったときでも、それぞれ
の機種・仕様に合わせて、カウントアップ値を計算し、
プログラムに組み込んでおけば、様々の機種・仕様に汎
用的に対応することができる。
【0043】実施の形態4の液晶タブレット装置の動作
を図7のフローチャートに従って説明する。このフロー
チャートにおいては、すでに、タブレット17のある点
がペン等により圧迫されたことが検出されているものと
する。実施の形態4においては、交流化信号反転検出回
路27は使用しないものとする。ステップS41におい
てCPU11はROM12のプログラムを読んでそこに
書き込まれているカウントアップ値(650,1,39
0)を各レジスタ22,24,26に設定する。ステッ
プS42においてCPU11は第1のカウンタ21に対
してイネーブル信号OENを出力し、そのイネーブル端
子/ENを“L”に切り換えることにより第1のカウン
タ21がシステムクロックをカウントする動作をスター
トさせる。そして、ステップS43に進んでCPU11
自体はホールト(停止)する。あとは図6のハードウェ
アが動作する。CPU11が第1のカウンタ21のイネ
ーブル端子/ENを“L”に切り換える手段としては、
イネーブル端子/ENの前にCPU11より書き込み可
能な1ビットのフリップフロップを設けておけばよい。
CPU11がホールトしても第1のカウンタ21の動作
は継続される。CPU11は割り込み(インタラプト)
がかかるまでホールト状態で待機しておればよい。
【0044】図6のハードウェアの動作を説明する。第
1のカウンタ21はイネーブル端子/ENが“L”にな
った瞬間からシステムクロックのカウントを開始し、常
にそのカウント値を第1のレジスタ22に設定のカウン
トアップ値(650)と比較し、カウントアップするま
では出力端子Oを“H”レベルの状態に保っている。第
1のカウンタ21のカウント値がカウントアップ値に達
すると、その出力端子Oを“L”レベルに切り換えるた
め、第2のカウンタ23のイネーブル端子/ENが
“L”となり、第2のカウンタ23がラインパルスLP
のカウントを開始する。一般的には、イネーブル端子/
ENが“L”となった瞬間にはラインパルスLPの入力
はなく、しばらく時間がたってからラインパルスLPが
入力され、第2のカウンタ23のカウント値が“1”と
なり、第2のレジスタ24に設定のカウントアップ値と
一致すると(ということは結局、ラインパルスLPが1
つ入力されると)、その出力端子Oを“H”レベルから
“L”レベルに切り換える。すると、第3のカウンタ2
5のイネーブル端子/ENが“L”レベルとなるため、
第3のカウンタ25がシステムクロックのカウントを開
始し、常にそのカウント値を第3のレジスタ26に設定
のカウントアップ値(390)と比較し、カウントアッ
プするまでは出力端子Oを“H”レベルの状態に保って
いる。第3のカウンタ25のカウント値がカウントアッ
プ値に達すると、その出力端子Oを“L”レベルに切り
換える。第3のカウンタ25の出力端子OはCPU11
のインタラプト端子/INTに接続されており、これが
“L”レベルに反転するためCPU11に割り込みがか
かる。
【0045】すなわち、ステップS51において割り込
みを検出すると、CPU11はホールト状態から動作を
再開し、ステップS52に進んでA/Dコンバータ18
のA/D変換動作をスタートさせることによりタブレッ
ト17からA/Dコンバータ18に出力されているアナ
ログのX座標信号・Y座標信号をデジタルデータに変換
し、その変換後のX座標データ・Y座標データをCPU
11に取り込んでペン等により圧迫された指示点の座標
測定を行う。
【0046】本実施の形態4によれば、CPU11は第
1のカウンタ21のイネーブル端子/ENをアクティブ
にした後は次に割り込みがかかるまでホールト(停止)
できるから、電力消費を抑えることができる。
【0047】また、液晶タブレット装置の機種が変更に
なったり仕様が変更になったときでも、それぞれの機種
・仕様に合わせて、カウントアップ値を計算し、プログ
ラムに組み込んでおけば、様々の機種・仕様に汎用的に
対応することができる。
【0048】タブレット測定回路のトランジスタとして
安定時間が比較的に長い安価なものを採用した場合に
は、第1のレジスタ22に設定するカウントアップ値を
より大きく設定すればよい。逆に安定時間が短いトラン
ジスタを採用したときはより小さなカウントアップ値を
設定することで待ち時間を短縮化するとよい。また、ノ
イズが立ち上がってからゼロレベルに減衰するまでの時
間が長い機種・仕様においては、第3のレジスタ26に
設定するカウントアップ値をより大きく設定し、その減
衰の時間が短い機種・仕様においては、カウントアップ
値をより小さく設定すればよい。このように機種・仕様
が変更になり、トランジスタの安定時間やノイズの持続
時間が変化しても、それぞれに最適なカウントアップ値
を設定することができる。
【0049】なお、本実施の形態の変形として、第3の
レジスタ26および第3のカウンタ25を省略するもの
が考えられる。この場合、第2のカウンタ23の出力端
子OをCPU11のインタラプト端子/INTに接続す
るものとする。そして、制御フローとして、図7のステ
ップS51とステップS52との間に、図5のステップ
S36と同様に一定時間T1 のアイドリングを行うステ
ップを挿入すればよい。このアイドリングの時間T1
ラインパルスLPがアクティブになったことに起因する
相対的に小さいノイズの減衰を待つだけの時間で、第3
のカウンタ25のカウントアップに要する時間と同じく
30μsecである。
【0050】また、機種・仕様の変更に対応しないので
あれば、CPU11から各レジスタへのカウントアップ
値の設定の動作は必要ないし、さらには各レジスタを省
略して、各カウンタとしてカウントアップ値内蔵の専用
カウンタを使用するようにしてもよい。
【0051】〔実施の形態5〕実施の形態5は液晶ディ
スプレイコントロール回路14および液晶ディスプレイ
15が駆動されておらず、したがってラインパルスLP
が出力されていない状態でも、タブレット17をペン等
により圧迫して指示したときには座標測定の処理を行え
るようにしたものである。すなわち、図6のハードウェ
ア構成であると、第2のカウンタ23にラインパルスL
Pが入力されてこない場合には、いくら時間待ちをして
も第2のカウンタ23の出力端子Oが“L”レベルに切
り換わらず、したがって第3のカウンタ25もいくら時
間待ちをしてもその出力端子Oは“L”レベルに切り換
わることがなく、CPU11に対して割り込みがかから
ないことになる。実施の形態5はこのような不都合を解
消するものである。
【0052】実施の形態5を図8のブロック図を用いて
説明する。28はシステムクロックをカウントする第4
のカウンタ、29は第4のカウンタ28のカウントアッ
プ値を設定するための第4のレジスタ、30は第2のカ
ウンタ23の出力端子Oと第4のカウンタ28の出力端
子Oとをその2入力端子に接続し、その出力端子を次段
の第3のカウンタ25のイネーブル端子/ENに接続す
るANDゲートである。第4のカウンタ28のイネーブ
ル端子/ENは第2のカウンタ23のイネーブル端子/
ENとともに前段の第1のカウンタ21の出力端子Oに
接続されている。その他の構成は実施の形態4(図6)
と同様であるので、対応する部分に同一符号を付すにと
どめ、説明を省略する。
【0053】ラインパルスLPの周期が例えば100μ
secとして、その間に生じるシステムクロックの数を
計算すると、 100×10-6÷(1/13×106)=1300 であるから、第4のレジスタ29に例えば“1400”
を設定するものとする。
【0054】第2のカウンタ23は第1のカウンタ21
の出力端子Oが“L”レベルに切り換わった瞬間からラ
インパルスLPのカウントを開始する。第4のカウンタ
28は第1のカウンタ21の出力端子Oが“L”レベル
に切り換わった瞬間からシステムクロックのカウンタを
開始する。第2のカウンタ23および第4のカウンタ2
8がカウントアップせず、それぞれの出力端子Oが
“H”レベルのときはANDゲート30の出力も“H”
レベルであり、第3のカウンタ25のイネーブル端子/
ENが“H”であるため、第3のカウンタ25は起動し
ない。ラインパルスLPをカウントする第2のカウンタ
23は、液晶ディスプレイコントロール回路14および
液晶ディスプレイ15が動作しておらず、したがってラ
インパルスLPが入力されてこないときはカウントアッ
プすることがなく、第2のカウンタ23の出力端子Oは
“H”レベルのままとなる。しかし、第4のカウンタ2
8はシステムクロックをカウントし、やがてそのカウン
ト値が第4のレジスタ29に設定のカウントアップ値に
達することとなり、そうすると第4のカウンタ28の出
力端子Oが“L”レベルに切り換わるため、ANDゲー
ト30の出力が“L”となって第3のカウンタ25を起
動する。すなわち、液晶ディスプレイ15が非動作の状
態でもタブレット17をペン等で圧迫して指示すると、
その指示点の座標測定の処理が実行されるのである。こ
のような機能により、電子手帳などの携帯情報処理機器
において、液晶ディスプレイ15のOFF状態で例えば
電卓の表示領域を指示して、その表示領域を表示させる
といった利用が考えられる。
【0055】〔実施の形態6〕実施の形態6は図6にお
ける交流化信号反転検出回路27を使用するものであ
り、これは実施の形態3(図5)の場合の処理(ライン
パルスLPがアクティブになったとしても、交流化信号
Mが反転したタイミングであるのなら、座標測定の処理
に進まないようにする)をハードウェアで実現するもの
である。
【0056】ラインパルスLPを第2のカウンタ23で
カウントしているとき、あるいは第3のカウンタ25が
システムクロックをカウントしているとき、交流化信号
Mが反転したとする。すると、交流化信号反転検出回路
27がその反転を検出し、その出力端子Cを“L”レベ
ルに切り換え、第2のカウンタ23および第3のカウン
タ25のリセット端子/Rに入力するので、両カウンタ
23,25をリセットする。両カウンタ23,25は
“0”からのカウントをリスタートすることになる。第
3のカウンタ25がカウントアップし座標測定の処理が
開始されるのは、交流化信号反転検出回路27が交流化
信号Mの反転を検出しない場合に限られることになる。
したがって、ラインパルスLPがアクティブになっても
交流化信号Mが反転したときには座標測定の処理に移ら
ないため、交流化信号Mの反転に起因した大きなノイズ
による座標測定の誤差の影響を受けないですむ。
【0057】〔実施の形態7〕実施の形態7はCPU1
1のホールト時間をより長くするものである。図6にお
ける第3のカウンタ25の出力端子OをCPU11のイ
ンタラプト端子/INTに接続することに代えて、図9
に示すようにA/Dコンバータ18のスタート端子/S
TARTに接続し、A/Dコンバータ18のエンド端子
/ENDをCPU11のインタラプト端子/INTに接
続してある。A/Dコンバータ18のデータ入力端子は
タブレット17の出力端子に接続され、データ出力端子
はCPU11のデータ入力ポートに接続されている。そ
の他の構成は実施の形態4(図6)と同様であるので、
対応する部分に同一符号を付すにとどめ、説明を省略す
る。
【0058】CPU11は第1のカウンタ21を起動し
た後はホールト状態になっている。第3のカウンタ25
がカウントアップしてその出力端子Oが“L”レベルに
切り換わると、A/Dコンバータ18のスタート端子/
STARTが“L”レベルとなってA/Dコンバータ1
8が起動し、タブレット17から入力したアナログのX
座標信号・Y座標信号をデジタルのX座標データ・Y座
標データに変換する動作がスタートする。変換されたX
座標データ・Y座標データはCPU11に送出される。
このA/D変換が終了すると、エンド端子/ENDが
“L”レベルに切り換わり、CPU11のインタラプト
端子/INTに割り込みがかかる。
【0059】本実施の形態7によれば、A/Dコンバー
タ18のA/D変換動作が終了するまでCPU11をホ
ールトすることができるので、電力消費をより削減する
ことができる。また、CPU11のホールト状態でA/
D変換するので、ノイズがより少ない状態でのA/D変
換が可能となり、精度がアップする。
【0060】〔実施の形態8〕実施の形態8はタブレッ
ト測定回路のトランジスタの安定時間をカウントするた
めの第1のカウンタ21を省略し、第1のカウンタ21
の機能を第2のカウンタ23に併せもたせるものであ
る。
【0061】システムクロックCLKが例えば13MH
z、タブレット測定回路のトランジスタの安定時間が例
えば50μsecであるとした場合、第1のレジスタ2
2に設定するカウントアップ値は、 50×10-6÷(1/13×106)=650 であった。
【0062】29=512<650<210=1024 より、第1のカウンタ21を構成するフリップフロップ
の数は10個となり、第1のカウンタ21は比較的に複
雑なものとなる。また、第1のレジスタ22も必要であ
る。
【0063】トランジスタの安定時間50μsecはラ
インパルスLPの周期100μsec内のものとなるか
ら、50μsecを13MHzのクロックの650カウ
ントで計測することに代えて、ラインパルスLPを1つ
余分にカウントすればよい。そこで、第2のレジスタ2
4にカウントアップ値として“2”を設定するようにす
る。第2のカウンタ23を構成するフリップフロップは
2個でよい。
【0064】実施の形態8の場合、図6の構成におい
て、第1のカウンタ21と第1のレジスタ22を省略
し、CPU11からのイネーブル信号OENを第2のカ
ウンタ23のイネーブル端子/ENに入力するように構
成すればよい。
【0065】〔実施の形態9〕実施の形態9はペン等に
よるタブレット17上の所望の点の指示のための圧迫が
不充分な状態での座標測定を回避し、座標測定精度を向
上させるものである。
【0066】図10のフローチャートに基づいて制御動
作を説明する。タブレット17に対してペン等により所
望の点を圧迫して指示点を指定する。この圧迫によりタ
ブレット17を構成する2枚の導電膜が指示点において
接触する。この接触抵抗が所定値かどうかでタブレット
17に対する押し圧が測定される。X方向に電圧勾配を
作る導電膜とY方向に電圧勾配を作る導電膜とは別であ
る。押し圧も各導電膜ごとに測定される。この場合に、
X方向に電圧勾配を作る導電膜での押し圧の測定を「X
方向の押し圧」と称し、Y方向に電圧勾配を作る導電膜
での押し圧の測定を「Y方向の押し圧」と称することと
する。
【0067】ステップS61においてタブレット17に
対するX方向の押し圧P1 の測定を行い、ステップS6
2において押し圧P1 が所定値P0 以上あってタブレッ
ト17に対する圧迫が正常か否かを判断し、所定値P0
未満であればステップS68に進んでタブレット17が
正常に押し操作されていないと判定し、動作を終了す
る。X方向の押し圧P1 が所定値P0 以上あるときはス
テップS63に進み、タブレット17における指示点の
X座標を測定する。引き続いてステップS64において
タブレット17における指示点のY座標を測定し、その
あとでステップS65においてタブレット17に対する
Y方向の押し圧P2 の測定を行い、ステップS66にお
いて押し圧P2 が所定値P0 以上あるか否かを判断し、
所定値P0未満であればステップS68に進んでタブレ
ット17が正常に押し操作されていないと判定し、動作
を終了するが、Y方向の押し圧P2 が所定値P0 以上あ
るときはステップS67に進み、タブレット17が正常
に押し操作された状態で指示点のX座標・Y座標が正し
く測定されたものと判定する。
【0068】従来の一般的な手順は、X方向押し圧測
定→X座標測定→Y方向押し圧測定→Y座標測定
の順であったが、この場合、のY座標測定の時点でY
方向押し圧が不足する状態になっている可能性があり、
Y座標測定の精度の信頼性が低いという問題があった。
【0069】これに対し、本実施の形態9のように、Y
座標測定の後にY方向の押し圧P2を測定して押し圧が
正常のときは全体として正常な測定が行われたと判定
し、押し圧が不足するときは測定は正常でないと判定す
るから、X座標・Y座標ともに測定の信頼性が高いもの
となる。
【0070】なお、ステップS68の次にステップS6
1に戻って、測定を繰り返すようにしてもよい。
【0071】〔実施の形態10〕実施の形態10もペン
等によるタブレット17上の所望の点の指示のための圧
迫が不充分な状態での座標測定を回避し、座標測定精度
を向上させるものである。
【0072】図11のフローチャートに基づいて制御動
作を説明する。ステップS71においてタブレット17
に対するX方向の押し圧P1 の測定を行い、ステップS
72において押し圧P1 が所定値P0 以上あってタブレ
ット17に対する圧迫が正常か否かを判断し、所定値P
0 未満であればステップS82に進んでタブレット17
が正常に押し操作されていないと判定し、動作を終了す
る。X方向の押し圧P1 が所定値P0 以上あるときはス
テップS73に進み、今度はY方向の押し圧P2 の測定
を行い、ステップS74において押し圧P2 が所定値P
0 以上か否かを判断し、所定値P0 未満であればステッ
プS82に進んでタブレット17が正常に押し操作され
ていないと判定し、動作を終了する。Y方向の押し圧P
2 が所定値P0 以上あるときはステップS75に進み、
タブレット17における指示点のX座標を測定し、引き
続いてステップS76においてタブレット17における
指示点のY座標を測定する。そして、再びステップS7
7においてX方向の押し圧P1 の測定を行い、ステップ
S78において押し圧P1 が所定値P0 以上あるか否か
を判断し、所定値P0 未満であればステップS82に進
んでタブレット17が正常に押し操作されていないと判
定し、動作を終了するが、所定値P0 以上あればステッ
プS79に進んでY方向の押し圧P2 の測定を行い、ス
テップS80において押し圧P2 が所定値P0 以上ある
か否かを判断し、所定値P0 未満であればステップS8
2に進んでタブレット17が正常に押し操作されていな
いと判定し、動作を終了するが、所定値P0 以上あれば
ステップS81に進んでタブレット17が正常に押し操
作された状態で指示点のX座標・Y座標が正しく測定さ
れたものと判定する。
【0073】つまり、X方向の押し圧P1 の測定とY方
向の押し圧P2 の測定とを対にして連続して実行し、次
に、指示点のX座標の測定とY座標の測定とを対にして
連続して実行し、最後に念をいれてもう一度X方向の押
し圧P1 の測定とY方向の押し圧P2 の測定とを対にし
て連続して実行している。
【0074】本実施の形態10においては、X方向の押
し圧P1 の測定とY方向の押し圧P2 の測定とを2回ず
つ行うが、換言すると、指示点のX座標・Y座標の測定
の前後にX方向・Y方向の押し圧P1 ,P2 の測定をは
さむようにして実行するから、測定に時間がかかって
も、タブレット17に対する押し操作の状態がきわめて
正常である条件下でX座標・Y座標を測定するので、そ
の測定の信頼性が充分に高いものとなる。
【0075】なお、ステップS82の次にステップS7
1に戻って、測定を繰り返すようにしてもよい。
【0076】
【発明の効果】本発明に係る請求項1の液晶タブレット
装置によれば、一定時間を待つ基点を周期の長い交流化
信号のエッジのタイミングとするのではなく、周期が短
いラインパルスのアクティブのタイミングを基点として
いるので、X座標信号・Y座標信号のA/D変換動作を
スタートさせるまでの待ち時間が短くなり、タブレット
に対する入力座標点の測定に要する実時間を短縮化する
ことができる。さらに、根本的には、交流化信号のエッ
ジに起因したノイズの悪影響だけでなくラインパルスの
アクティブ化に起因したノイズの悪影響をも回避するこ
とができる。
【0077】本発明に係る請求項2の液晶タブレット装
置によれば、タブレット測定回路を起動した後において
トランジスタなどのスイッチング素子が安定化してから
座標測定の処理を開始するので、周期の短いラインパル
スがアクティブになったタイミングを一定時間の待ちの
基点としているにもかかわらず、ノイズの悪影響を回避
して座標測定精度を高い状態に保つことができる。
【0078】本発明に係る請求項3の液晶タブレット装
置によれば、交流化信号が反転したタイミングでは座標
測定の処理を避けるから、交流化信号の反転に起因した
大きなノイズによる座標測定の誤差の影響を受けないで
すむ。また、A/Dコンバータの動作をスタートするの
を待つ一定時間として、ラインパルスがアクティブにな
ったことに起因する相対的に小さいノイズが減衰するの
を待つより短い時間を設定すことが可能となり、早めに
A/D変換を済ませることができ、また、次のラインパ
ルスがアクティブになるまでの間の時間が長く、その時
間内に確実にA/D変換を完了させることができる。
【0079】本発明に係る請求項4の液晶タブレット装
置によれば、ノイズが減衰するまでの時間をカウントす
るカウンタがカウントアップするまではCPUをホール
トさせておくので、電力消費を抑えることができる。
【0080】本発明に係る請求項5の液晶タブレット装
置によれば、タブレット測定回路を起動した後において
トランジスタなどのスイッチング素子が安定化してから
座標測定の処理を開始するので、周期の短いラインパル
スがアクティブになったタイミングを一定時間の待ちの
基点としているにもかかわらず、ノイズの悪影響を回避
して座標測定精度を高い状態に保つことができる。ま
た、CPUのホールト開始のタイミングが早く、電力消
費をよりよく抑制する。
【0081】本発明に係る請求項6の液晶タブレット装
置によれば、液晶タブレット装置の機種が変更になった
り仕様が変更になり、ノイズの持続時間が変化したり、
タブレット測定回路のスイッチング素子の安定時間が変
化したとしても、それぞれの機種・仕様に合わせて、カ
ウントアップ値を計算し、プログラムに組み込んでおけ
ば、様々の機種・仕様に汎用的に対応することができ
る。
【0082】本発明に係る請求項7の液晶タブレット装
置によれば、ラインパルスが出力されない液晶ディスプ
レイが非駆動の状態であっても、タブレットにタッチ指
示したときには、その指示点の座標測定の処理を実行さ
せることができる。
【0083】本発明に係る請求項8の液晶タブレット装
置によれば、A/DコンバータのA/D変換動作が終了
するまでCPUをホールトすることができるので、電力
消費をより削減することができる。また、CPUのホー
ルト状態でA/D変換するので、ノイズがより少ない状
態でのA/D変換が可能となり、座標測定の精度をアッ
プさせることができる。
【0084】本発明に係る請求項9の液晶タブレット装
置によれば、最後に押し圧測定を行うから、その前に行
われたX座標およびY座標の測定の信頼性を高いものと
できる。
【0085】本発明に係る請求項10の液晶タブレット
装置によれば、指示点のX座標・Y座標の測定の前と後
の両方においてX方向・Y方向の押し圧の測定をはさむ
ようにして実行するから、測定に時間がかかっても、タ
ブレットに対する押し操作の状態がきわめて正常である
条件下でX座標・Y座標を測定するので、その測定の信
頼性を充分に高いものとできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係る液晶タブレット装
置の電気的構成を示すブロック図
【図2】液晶ディスプレイコントロール回路において生
成されるラインパルスと交流化信号とタブレットに誘起
されるノイズの関係を示す波形図
【図3】実施の形態1の場合の動作説明に供するフロー
チャート
【図4】実施の形態2の場合の動作説明に供するフロー
チャート
【図5】実施の形態3の場合の動作説明に供するフロー
チャート
【図6】実施の形態4の液晶タブレット装置に用いるハ
ードウェア構成を示すブロック図
【図7】実施の形態4の場合の動作説明に供するフロー
チャート
【図8】実施の形態5に係る液晶タブレット装置の電気
的構成を示すブロック図
【図9】実施の形態7に係る液晶タブレット装置の電気
的構成を示すブロック図
【図10】実施の形態9の場合の動作説明に供するフロ
ーチャート
【図11】実施の形態10の場合の動作説明に供するフ
ローチャート
【符号の説明】
11……CPU 12……ROM 13……RAM 14……液晶ディスプレイコントロール回路 15……液晶ディスプレイ 16……タブレットコントロール回路 17……タブレット 18……A/Dコンバータ 21……タブレット測定回路のトランジスタの安定時間
をカウントするための第1のカウンタ 22……第1のカウンタにカウントアップ値を設定する
ための第1のレジスタ23……ラインパルスをカウント
するための第2のカウンタ 24……第2のカウンタにカウントアップ値を設定する
ための第1のレジスタ 25……ノイズが減衰するまでの時間をカウントするた
めの第3のカウンタ 26……第3のカウンタにカウントアップ値を設定する
ための第1のレジスタ 27……交流化信号反転検出回路 28……ラインパルスの入力がなく第2のカウンタが動
作しないときでも第3のカウンタを起動するための第4
のカウンタ 29……第4のカウンタにカウントアップ値を設定する
ための第1のレジスタ 30……ANDゲート

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液晶ディスプレイ上に透明なタブレット
    が貼り合わされており、タブレット上にタッチ指示され
    た点の座標信号をA/Dコンバータでデジタルの座標デ
    ータに変換するように構成された液晶タブレット装置で
    あって、液晶ディスプレイコントロール回路が生成する
    ラインパルスがアクティブになったタイミングから一定
    時間後に前記A/Dコンバータの動作をスタートさせる
    ように構成してあることを特徴とする液晶タブレット装
    置。
  2. 【請求項2】 液晶ディスプレイ上に透明なタブレット
    が貼り合わされており、タブレット上にタッチ指示され
    た点の座標信号をA/Dコンバータでデジタルの座標デ
    ータに変換するように構成された液晶タブレット装置で
    あって、液晶ディスプレイコントロール回路が生成する
    ラインパルスがアクティブになったタイミングからこの
    ラインパルスの数をカウントし、そのカウント値がタブ
    レット測定回路のスイッチング素子が安定するに足る時
    間に対応したカウント値になったときから一定時間後に
    前記A/Dコンバータの動作をスタートさせるように構
    成してあることを特徴とする液晶タブレット装置。
  3. 【請求項3】 液晶ディスプレイコントロール回路が生
    成する交流化信号の反転を検出し、その反転検出があっ
    たときは他の条件が満たされていてもA/Dコンバータ
    の動作をスタートさせないように構成してある請求項1
    または請求項2に記載の液晶タブレット装置。
  4. 【請求項4】 ラインパルスのアクティブのタイミング
    からノイズが減衰するまでの時間をカウントするカウン
    タを備え、このカウンタがカウントアップしたときにそ
    れまでホールト状態にしていたCPUに割り込みをか
    け、A/Dコンバータの動作をスタートさせるように構
    成してある液晶タブレット装置。
  5. 【請求項5】 タブレット測定回路のスイッチング素子
    が起動してから安定するまでの時間をカウントするカウ
    ンタを備え、このカウンタがカウント開始したときから
    CPUをホールトし、このカウンタがカウントアップし
    た後にラインパルスのアクティブ後にノイズが減衰する
    までの時間をカウントするようにした請求項4に記載の
    液晶タブレット装置。
  6. 【請求項6】 カウンタに対してカウントアップ値を設
    定するレジスタを備えている請求項4または請求項5に
    記載の液晶タブレット装置。
  7. 【請求項7】 ノイズが減衰するまでの時間をカウント
    するカウンタの起動がラインパルスの入力無しのために
    行われない場合でも、そのカウンタの起動をシステムク
    ロックの所定値のカウントアップに基づいて実行するよ
    うに構成してある請求項4から請求項6までのいずれか
    に記載の液晶タブレット装置。
  8. 【請求項8】 ノイズが減衰するまでの時間をカウント
    するカウンタがカウントアップしたときにA/Dコンバ
    ータをカウンタ出力により直接に動作させ、そのA/D
    変換動作の終了までCPUをホールトするように構成し
    てある請求項4に記載の液晶タブレット装置。
  9. 【請求項9】 タブレットに対するX方向またはY方向
    のいずれかの押し圧を測定し、次いでタブレットにおい
    て指示点のX座標およびY座標を測定し、その後に未だ
    測定していない方の方向の押し圧を測定するように構成
    してある液晶タブレット装置。
  10. 【請求項10】 タブレットに対するX方向およびY方
    向の押し圧を測定し、次いでタブレットにおいて指示点
    のX座標およびY座標を測定し、その後に再びX方向お
    よびY方向の押し圧を測定するように構成してある液晶
    タブレット装置。
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