JPH07200148A - 超音波式検出装置 - Google Patents

超音波式検出装置

Info

Publication number
JPH07200148A
JPH07200148A JP33794493A JP33794493A JPH07200148A JP H07200148 A JPH07200148 A JP H07200148A JP 33794493 A JP33794493 A JP 33794493A JP 33794493 A JP33794493 A JP 33794493A JP H07200148 A JPH07200148 A JP H07200148A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
level
ultrasonic
time
reference time
reference level
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP33794493A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3258159B2 (ja
Inventor
Tadahiko Sekikawa
忠彦 関川
Kan Fujimoto
敢 藤本
Hiroki Nagasaki
浩樹 長崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dowa Holdings Co Ltd
Original Assignee
Dowa Mining Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dowa Mining Co Ltd filed Critical Dowa Mining Co Ltd
Priority to JP33794493A priority Critical patent/JP3258159B2/ja
Publication of JPH07200148A publication Critical patent/JPH07200148A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3258159B2 publication Critical patent/JP3258159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Switches Operated By Changes In Physical Conditions (AREA)
  • Electronic Switches (AREA)
  • Radar Systems Or Details Thereof (AREA)
  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 電気ノイズ等による誤検出を防止し、タッ
チオン、タッチ位置座標を確実に検出できる信頼性の高
い超音波式検出装置を提供する。 【構成】 受信子(5a、5b)を介した超音波信号
のレベルが該超音波を吸収する物体の存在を示す所定の
基準レベルを越えたか否かを検出(23)し、検出され
た超音波信号のレベルが基準時間以上継続して前記基準
レベルを越えていることが検出された場合に前記物体の
存在を示すタッチオン信号を出力する。さらに、超音波
のレベルが基準時間以上基準レベルを越えたことが検出
された場合に、該基準レベルを通過する第1の時点と第
2の時点の平均から前記XまたはYの座標を算出(2
3)する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、物体の有無または位
置を超音波により検出する超音波式検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来例A:超音波式検出装置は、概略CRT等の表示画
面を覆って配置されるパネルと検出動作を制御する制御
部からなり、パネルに伝播させた超音波の接触物体によ
る超音波吸収量から、物体の位置(タッチ位置)または
有無を検出するものである。
【0003】利用可能な超音波には、固体表面を伝播す
る表面弾性波(SAW:Surface Acoust
ic Wave)と固体中を伝播する弾性波(GAW:
Guided Acoustic Wave)がある。
【0004】図9は超音波用のパネルの概略平面構成を
示し、該パネル1は液晶パネルあるいはCRTディスプ
レイ等と同一曲率を持ったほぼ矩形のガラスにより成形
され、パネル1の表面の4つの周辺部にはそれぞれ低融
点ガラス粉末により印刷加工された複数の反射素子2か
らなる反射アレイ3が形成されている。反射アレイ3に
囲まれた矩形部分は検出面6となっており、検出面6を
挟む平行な対向する2つの反射アレイ3の一方の一端に
は超音波を発信する発信子4が、他方の反射アレイ3の
一端には前記発信子4から発信された超音波を受信する
受信子5が取り付けられて1組の検出対を構成してい
る。パネル1上の互いに垂直な2組の検出対により検出
面6上の位置座標が特定されことになる。2組の検出対
の反射アレイ3は、通常のXY座標面のXY座標軸にそ
れぞれ対応しており、片方の組の検出対の反射アレイ3
をX軸とすればもう一方の組の検出対の反射アレイ3は
Y軸に相当する。
【0005】図10の(A)は表面弾性波用の発信子ま
たは受信子の取付け状態を示し、該発信子4および受信
子5は圧電素子7とプリズム8により構成され、パネル
1の表面の前述の位置に取り付けられる。また、固体中
を伝搬する弾性波(GAW)の発信子4および受信子5
は、図10の(B)に示すようにパネル1の端面に直接
取付けられる。以後の説明においては超音波として図1
0の(A)に示す表面弾性波を例にとり説明する。
【0006】次にパネル表面上の物体の座標位置検出の
動作原理について簡単に説明する。図11の(A)に示
すように、制御部から5.5MHzの発信衝撃波が圧電
素子7に与えられると、圧電素子7に振動が発生してプ
リズム8内で縦波に変換される。プリズム8とパネル1
の界面では、縦波が表面弾性波に変換され、パネル1上
の反射アレイ3上を伝搬し、反射アレイ3の各反射素子
2によりごく少量のエネルギを直角に反射する。反射し
た表面弾性波は図9の矢印に示すようにパネル1の検出
面6の全体に及びそして対向する反射アレイ3に向かっ
て伝搬し、該反射アレイ3によって直角に反射されて、
受信子5の圧電素子7により受信される。受信子5によ
り受信される信号は図11の(B)に示すように持続時
間の長い信号になる。この場合、パネル1の検出面6に
物体が接触する(タッチが発生する)と、接触部分で弾
性波エネルギーが吸収され図11の(C)に示すように
接触部分に対応する信号が欠落し、受信信号内で窪みH
になって現れる。この場合、図9において最短距離aを
通る弾性波、タッチ位置bを通る弾性波または最長距離
cを通る弾性波では、受信子5へ到達するのに時間差を
生じるので、最初に受信された弾性波からタッチ位置b
および最長距離cに対応する受信弾性波の経過時間T
0、T1を測定すれば物体9の位置(タッチ位置)の座
標成分を求めることができる。
【0007】図11に示す受信波は、受信用圧電素子に
よって電圧に変換されるものの、受信波を示す電圧(振
幅)の時間変化は、図11に示すように均一ではなく、
実際には図12に示すように時間軸上で不均一なものに
なる。この振幅の形状は、プリズム8とパネル1の界
面、反射素子2、パネル表面等が必ずしも均一でなく表
面弾性波が一様に伝播しないからであるが、いったんプ
リズム8、反射素子2、パネル1の界面が製作により決
まると、固有の形状(定数)とみなされる。パネル1上
を指等でタッチすると、図12の点線で示すように、そ
のタッチ位置に相当する部分の表面弾性波が吸収され
る。この吸収によるへこみの時間軸の位置から、タッチ
位置の座標成分が算出される。即ち、パネル1上の2組
の検出対の発信子4に交互に発信衝撃波を伝えることに
より、X、Yの座標軸での吸収によるへこみの位置から
タッチ位置の平面座標位置を算出し、タッチ位置座標が
検出される。
【0008】より詳しくは、まず、検出面6上に接触物
体がない(タッチしていない)場合に、図12の電圧波
形は図13の丸印で示すように、等しい時間間隔でA/
D変換器により高速でサンプリングされ、そのサンプリ
ングデータはRAMに記憶される。この記憶データは、
タッチされていない時に受信される表面弾性波のサンプ
リングデータであって、以後にタッチオンを検出する際
のベースライン(基準)となるものである。
【0009】次に、通常の検出時に同様に受信波をサン
プリングし、以前にベースラインとしてRAM内に記憶
されている現在のサンプリング時間に対応するデータを
現在のサンプリングデータからそれぞれ差し引いた差分
をとり、時間tにおける測定データとする。この差分が
物体の接触による超音波の吸収の存在を表す値を示す。
ベースラインの記憶の後、何ら物体の接触がなければ、
測定されるサンプリングデータは変化せずベースライン
との差分は0となる。
【0010】図14は、ベースラインを基準とした場合
に、指でタッチしたときに現れる受信された電圧波形の
へこみを点線により示したものである。さらに、図15
は、図14のタッチを示す点線部を拡大すると共にベー
スラインと受信電圧波形のデジタル値の差を表した図で
ある。図15において、時間軸に示す各サンプリング時
間、・・・、tn−2、tn−1、t、tn+1、t
n+2、・・・、に対してサンプリングされたことを示
している。同図において、サンプリングデータの差分Δ
Anは、時間t=tで最大となる。
【0011】従来、タッチの有無およびタッチ座標を求
めるには、発信子4から発信衝撃波が出力される毎に、
最大差分ΔAnを求めて基準レベル値Athと比較し
て、ΔAn≦Ath ・・・ タッチなし、ΔAn>A
th ・・・ タッチあり、と判定し、タッチありの場
合にΔAnに対応する時間tから求められる座標成分
をパネル1上のタッチ位置座標成分とし、XおよびY座
標軸の座標成分からタッチ座標位置を検出している。
【0012】従来例B 上述の超音波式検出装置のパネル1への入力(タッチオ
ン)用に使用されるスタイラスとしては、従来、超音波
の吸収が可能な指による入力により行われていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
課題A 従来の超音波式検出装置の制御部の回路は、電源回路や
ホストコンピュータあるいは電磁波からのノイズの影響
を受けやすい。これは、A/D変換のサンプリングが高
速であることや、圧電素子7の内部インピーダンスが高
く外来ノイズを拾いやすいためである。例えば図16に
示すように、A/D変換されたサンプリングデータにノ
イズによる誤差Eが重畳し、正常な場合はベースライン
からの差の最大値として検出されるR点よりもノイズが
重畳したP点やQ点の差が大きくなって最大値として検
出され、このためタッチ位置はR点に対応する正しいサ
ンプリング時間tから算出されずにP点またはQ点と
対応する誤ったサンプリング時間tやtから求めら
れるので、タッチ位置の検出がノイズによって誤ること
になる。
【0014】また図17に示すように、タッチを検出す
る基準値を実際には越えていないのにB点のようにノイ
ズが加わって瞬間的に基準値Athを越えたり、タッチ
した指圧力がふらつくことによって誤検出やタッチあり
/タッチなしを繰り返すような誤動作が発生する恐れが
ある。
【0015】この発明の目的は、ノイズによる誤検出を
防止して確実にタッチオンの検出が行える信頼性の高い
超音波式検出装置を提供することである。また、この発
明の目的は、ノイズによる誤検出や座標のふらつきを防
止し、確実にタッチ位置の座標を検出できる信頼性の高
い超音波式位置検出装置を提供することである。
【0016】また、この発明の目的は、電気ノイズやタ
ッチした指圧力の変動によるタッチオン/タッチオフの
チャタリング(タッチオン/タッチオフが繰り返すこ
と)を防止し、タッチオン/タッチオフを確実に検出で
きる信頼性の高い超音波式検出装置を提供することであ
る。さらに、発明の目的は、確実にタッチ位置の座標を
検出できる信頼性の高い超音波式位置検出装置を提供す
ることである。
【0017】課題B 上述の超音波式検出装置のパネル1への入力に使用され
る従来のスタイラスとして指を用いた場合には、柔らか
くかつパネル面への接触面が大きいためペンによる入力
と異なり手書き入力は困難であり、また分解能も悪かっ
た。また、接触面の小さい先端形状を備えていても超音
波をほとんど吸収しない堅い材質の従来のペン等では超
音波を吸収しないから入力自体を行うことが不可能であ
った。このため、超音波式検出装置はペン等による分解
能の良い手書き入力が行えないため、ペンコンピュータ
やPDA(パーソナル・デジタル・アシスト)等で電滋
誘導方式タブレットや抵抗膜式タッチパネルを採用し、
超音波式は採用されていなかった。
【0018】この一発明の目的は、超音波式検出装置の
パネルにスタイラスを使用して入力する場合、分解能の
良い手書き入力の行えるスタイラスを提供することであ
る。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明は、受信子を介
した超音波信号のレベルが該超音波を吸収する物体の存
在を示す所定の基準レベルを越えたか否かを検出する基
準レベル検出手段と、前記基準レベル検出手段により検
出された前記基準レベルを越えている超音波信号のレベ
ルが基準時間以上継続しているか否かを判断する基準時
間検出手段と、前記基準時間検出手段により前記基準レ
ベルを越えている超音波信号のレベルが基準時間以上継
続したことが検出された場合に前記物体の存在を示すタ
ッチオン信号を出力する手段と、を備えて構成されてい
る。さらに、この一発明は、前記基準時間検出手段によ
り前記基準レベルを越えている超音波信号のレベルが基
準時間以上継続していることが検出された場合に、該基
準レベルを通過する第1の時点と第2の時点の平均から
前記XまたはYの座標を算出する座標演算手段 が備え
られている。
【0020】また、この一発明には、受信子を介した超
音波信号のレベルが該超音波を吸収する物体の存在を示
す所定の基準レベルを越えたか否かを検出する基準レベ
ル検出手段と、前記基準レベル検出手段により検出され
た前記基準レベルを越えている超音波信号のレベルが第
1の基準時間以上継続しているか否かを判断する第1の
基準時間検出手段と、前記第1の基準時間検出手段によ
り前記基準レベルを越えている超音波信号のレベルが第
1の基準時間以上継続したことが検出された場合に前記
物体の存在を示すタッチオン信号を出力する手段と、前
記第1の基準時間検出手段により検出された前記基準レ
ベルを越えている超音波信号のレベルが前記第1の基準
時間より短い第2の基準時間以上継続しているか否かを
判断する第2の基準時間検出手段と、前記第2の基準時
間検出手段により前記基準レベルを越えている超音波信
号のレベルが前記第2の基準時間以上継続していること
が検出されなかった場合に前記物体の不存在を示すタッ
チオフ信号を出力する手段と、を備えて構成されてい
る。さらに、この一発明には、前記第1の基準時間検出
手段により前記基準レベルを越えている超音波信号のレ
ベルが第1の基準時間以上継続したことが検出された場
合に、該基準レベルを通過する第1の時点と第2の時点
の平均から前記XまたはYの座標を算出する座標演算手
段が備えられている。
【0021】また、この一発明には、受信子を介した超
音波信号のレベルが該超音波を吸収する物体の存在を示
す第1の基準レベルを越えたか否かを検出する第1の基
準レベル検出手段と、前記受信子を介した超音波信号の
レベルが該超音波を吸収する物体の存在を示す前記第1
の基準レベルより低い第2の基準レベルを越えたか否か
を検出する第2の基準レベル検出手段と、前記第1また
は第2の基準レベル検出手段により検出された前記第1
または第2の基準レベルを越えている超音波信号のレベ
ルが基準時間以上継続しているか否かを判断する基準時
間検出手段と、前記基準時間検出手段により前記第1の
基準レベルを越えている超音波信号のレベルが基準時間
以上継続したことが検出された場合に前記物体の存在を
示すタッチオン信号を出力する手段と、前記基準時間検
出手段により基準時間以上前記第1の基準レベルを越え
て検出された前記第2の基準レベルを越えている超音波
信号のレベルが基準時間以上継続したことが検出されな
かった場合に前記物体の不存在を示すタッチオフ信号を
出力する手段とを備えて構成されている。さらに、この
一発明には、前記基準時間検出手段により前記第1の基
準レベルを越えている超音波信号のレベルが基準時間以
上継続していることが検出された場合に、該第1の基準
レベルを通過する第1の時点と第2の時点の平均から前
記XまたはYの座標を算出する座標演算手段が備えられ
ている。
【0022】本一発明の超音波式検出装置に使用される
スタイラスは、検出される超音波を吸収する超音吸収材
料含む尖端部と、該尖端部を設けた硬質の棒状部とから
構成されている。
【0023】
【作用】この一発明は、受信子を介した超音波信号のレ
ベルが該超音波を吸収する物体の存在を示す所定の基準
レベルを越えたか否かを検出し、検出された超音波信号
のレベルが基準時間以上継続して前記基準レベルを越え
ていることが検出された場合に前記物体の存在を示すタ
ッチオン信号を出力する。さらに、この一発明は、超音
波のレベルが基準時間以上基準レベルを越えたことが検
出された場合に、該基準レベルを通過する第1の時点と
第2の時点の平均から前記XまたはYの座標を算出す
る。
【0024】また、この一発明は、受信子を介した超音
波信号のレベルが該超音波を吸収する物体の存在を示す
所定の基準レベルを越えたか否かを検出し、検出された
超音波信号のレベルが第1の基準時間以上継続して前記
基準レベルを越えているか否かを判断し、第1の基準時
間以上継続して前記基準レベルを越えたことが検出され
た場合に前記物体の存在を示すタッチオン信号を出力
し、基準レベルを第1の基準時間以上越えた超音波信号
の持続時間が前記第1の基準時間より短い第2の基準時
間以上継続しているか否かを検出し、超音波信号の持続
時間が前記第2の基準時間以上継続していないことが検
出された場合に前記物体の不存在を示すタッチオフ信号
を出力する。さらに、この一発明には、超音波のレベル
が第1の基準時間以上前記基準レベルを越えたことが検
出された場合に、該基準レベルを通過する第1の時点と
第2の時点の平均からXまたはYの座標を算出する。
【0025】また、この一発明は、受信子を介した超音
波信号のレベルが該超音波を吸収する物体の存在を示す
第1の基準レベルを越えたか否かを検出し、検出された
超音波信号のレベルが基準時間以上継続して前記第1の
基準レベルを越えているか否かを判断し、超音波のレベ
ルが基準時間以上継続して前記第1の基準レベルを越え
たことが検出された場合に前記物体の存在を示すタッチ
オン信号を出力し、第1の基準レベルを基準時間以上越
えた超音波信号のレベルが継続して基準時間以上前記第
1の基準レベルより低い第2の基準レベルを越えている
か否かを検出し、超音波信号が前記基準時間以上継続し
て越えていないことが検出された場合に前記物体の不存
在を示すタッチオフ信号を出力する。さらに、この一発
明には、超音波のレベルが基準時間以上前記第1の基準
レベルを越えたことが検出された場合に、該第1の基準
レベルを通過する第1の時点と第2の時点の平均から前
記XまたはYの座標を算出する。
【0026】また、この一発明のスタイラスは尖端部に
おいて超音波を吸収すると共に、該尖端部と棒状部とに
より文字等の通常のペン入力が可能となる。
【0027】
【実施例】本発明の超音波式検出装置の一実施例の概略
構成について図1を参照して説明する。図1において、
衝撃波発生器11から出力される超音波の衝撃波は送信
アンプ12を介してX軸スイッチ13およびY軸スイッ
チ14に与えられる。X軸スイッチ13およびY軸スイ
ッチ14から出力される衝撃波は、図5に示されるパネ
ル1に備えられた発信子4に相当するX軸発信子4aと
Y軸発信子4bにそれぞれ対応して入力される。X軸発
信子4aとY軸発信子4bから出力された超音波はパネ
ル面を表面弾性波としてそれぞれX軸方向およびY軸方
向に伝播し、図5に示されるパネル1の備えられた受信
子5に相当するX軸受信子5aおよびY軸受信子5bに
よってそれぞれ受信される。X軸受信子5aおよびY軸
受信子5bによって受信された表面弾性波は超音波電気
信号に変換されてそれぞれ対応するX軸スイッチ15お
よびY軸スイッチ16に与えられ、該スイッチ15、1
6を介した超音波信号は受信アンプ17に入力される。
X軸スイッチ13、15およびY軸スイッチ14、16
はマイクロプロセッサ26により制御されており、X軸
スイッチ13、15またはY軸スイッチ14、16のい
ずれか一方がオンし、他方はオフするように制御され
る。
【0028】受信アンプ17によって増幅された超音波
信号は復調器18に送られ、ここで超音波信号がAM
(振幅変調)検波されて直流成分に変換される。復調器
18の出力はA/D(アナログ/デジタル)変換器19
に与えられ、ここで時間経過に従って高速でサンプリン
グされる。A/D変換器19からのサンプリングデータ
はバッファ20を介してSRAM(スタティック・ラン
ダム・アクセス・メモリ)21に送られて記憶される。
マイクロプロセッサ26のCPU23は、A/D変換器
19のサンプリング動作が終了するとSRAM21に記
憶されたサンプリングデータをバッファ22を介して書
き込み、パネル1上に物体のタッチがあるか否かの判定
の演算およびタッチ位置の座標を求める演算を開始す
る。タッチの判定の基準となる前述したベースラインの
サンプリングデータはまたSRAM21に記憶され、判
定に際してCPU23に書き込まれる。CPU23はバ
ッファ20、22を制御してデータ流れの方向を調整す
る。マイクロプロセッサ26にはCPU23の他にCP
U23の演算の記憶に使用されるRAM24、演算用の
プログラムが記憶されるROM25が備えられている。
CPU23によって判定されたタッチオン/タッチオフ
およびタッチ位置の座標データはインタフェース27を
経てホストコンピュータ28に送られる。
【0029】次に本発明に係る物体のタッチオンの有無
および位置座標の検出動作について説明する。まず、検
出動作に先立って、X軸方向およびY軸方向にそれぞれ
衝撃波が出力され、X軸およびY軸にそれぞれ対応する
超音波のサンプリングデータが判定の基準となるベース
ラインとしてSRAM21に記憶されているものとす
る。X軸スイッチ13、15がオン(Y軸スイッチ1
4、16はオフ)した状態でX軸についての検出動作が
行われる。即ち、衝撃波発生器11から断続して衝撃波
が出力され、該衝撃波に基づく超音波電気信号のA/D
変換器19を介したサンプリングデータが測定データと
してSRAM21に記憶される。またRAM24にはタ
ッチオンの有無を判断する基準となる基準レベル値およ
び基準時間がX軸およびY軸に対してそれぞれに設定さ
れている。CPU23はROM25に記憶された演算プ
ログラムに従って測定データの検出動作を行う。
【0030】図2のフローチャートは本一発明の実施例
を示し、そのステップS1において超音波電気信号を表
す測定データの受信開始のサンプリング時間(以下、開
始値と称する)と受信終了のサンプリング時間(以下、
終了値と称する)がSRAM21から読み出されてCP
U23のレジスタに記憶される。ステップS2において
RAM24に記憶されているX軸に係る基準レベル値と
基準時間がCPU23に書き込まれる。次にステップS
3に移り、SRAM21に記憶されたベースラインのサ
ンプリングデータと測定サンプリングデータとがCPU
23に読み出され、各サンプリング時間にそれぞれ対応
して測定サンプリングデータとベースラインとの間の差
のデータが演算されてCPU23のレジスタに記憶され
る。次にステップS4に移り、図3に示すように、差デ
ータがレジスタに記憶された基準レベル値Athを越え
たか否かが開始値から終了値までの各サンプリング時間
ごとに判断され、最初に基準レベル値Athを越えたサ
ンプリング時間を第1の時点Xとし、基準レベル値A
thを越えてから再び該基準レベル以下になる直前のサ
ンプリング時間を第2の時点Xとしてそれぞれレジス
タに記憶される。次にステップS5に移り、第2の時点
から第1の時点Xが減算されて図3に示すように
基準レベル値Athを越えた時間幅W(=X−X
が算出され、該時間幅WがXレジスタに記憶された基準
時間Wth以上か否かが判断される。以上と判断された
場合はステップS6に移り、Y軸スイッチ14、16を
オンに切り替えてY軸に対しても同様にステップS1〜
S5が実行され、Y軸の超音波に対してもその測定サン
プリングデータがY軸の基準レベル値を基準時間以上越
えていると判断された場合は、パネル1に物体のタッチ
あり(タッチオン)と判断されてステップS7に移る。
ステップS7において、サンプリング時間X=(X
+X)/2が算出され、該時間Xに対応するX軸の
位置がタッチオンのX座標として特定され、同様にY座
標も特定される。ステップS8においてCPU23はホ
ストコンピュータ28に対してタッチオンを示すデータ
をその座標データと共に送出する。
【0031】ステップS4において差データが基準レベ
ル値を越えていない場合、または差データが基準レベル
値を越えていても時間幅WがステップS5において基準
時間Wthより短いと判断された場合にはタッチオンは
なかったとみなされ、ステップS6に移ることなく、X
軸において次の測定サンプリングデータの検出動作が繰
り返される。また、ステップS6においてY軸に関して
の測定サンプリングデータが基準レベル値を基準時間以
上越えていると判断されない場合にもタッチオンは検出
されなかったとしてステップS7に移ることなく検出動
作が繰り返される。
【0032】次に本別の一発明の一実施例について図4
のフローチャートおよび図5を参照して説明する。図4
に示すステップS11において超音波電気信号を表す測
定データの開始値と終了値がSRAM21から読み出さ
れてCPU23のレジスタに記憶される。ステップS1
2においてRAM24に記憶されているX軸に係る基準
レベル値と第1の基準時間がCPU23に書き込まれ
る。次にステップS13に移り、SRAM21に記憶さ
れたベースラインのサンプリングデータと測定サンプリ
ングデータとがCPU23に読み出され、各サンプリン
グ時間にそれぞれ対応して測定サンプリングデータとベ
ースラインとの間の差のデータが演算されてCPU23
のレジスタに記憶される。次にステップS14に移り、
差データがレジスタに記憶された基準レベル値Athを
越えたか否かが開始値から終了値までの各サンプリング
時間ごとに判断され、最初に基準レベル値Athを越え
たサンプリング時間を第1の時点Xとし、基準レベル
値Athを越えてから再び該基準レベル以下になる直前
のサンプリング時間を第2の時点Xとしてそれぞれレ
ジスタに記憶される。次にステップS15に移り、第2
の時点Xから第1の時点Xが減算されて基準レベル
値Athを越えた時間幅W(=X−X)が算出さ
れ、該時間幅Wがレジスタに記憶された第1の基準時間
以上か否かが判断される。図5の(A)に示す場合
は時間幅Wは第1の基準時間Wよりも小さいからタッ
チオフと判断され、図5の(B)に示す場合は時間幅W
は第1の基準時間W以上であるからタッチオンと判断
される。ステップS15において時間幅Wは第1の基準
時間以上と判断された場合はステップS16に移り、Y
軸スイッチ14、16をオンに切り替えてY軸に対して
も同様にステップS11〜S15が実行され、Y軸の超
音波に対してもその測定サンプリングデータがY軸の基
準レベル値をY軸の第1の基準時間以上越えていると判
断された場合は、タッチオンと判断されてステップS1
7に移る。ステップS17において、サンプリング時間
=(X+X)/2が算出され、該時間Xに対
応するX軸の位置がタッチオンのX座標として特定さ
れ、同様にY座標も特定される。ステップS18におい
てCPU23はホストコンピュータ28に対してタッチ
オンを示すデータをその座標データと共に送出する。
【0033】ステップS19において、CPU23のレ
ジスタには前記第1の基準時間Wに替えて該第1の基
準時間よりも短い第2の基準時間WがSRAM21か
ら書き込まれる。次に、ステップS20に移って第2の
基準時間Wに基づいてステップS11〜S15が繰り
返され、該ステップS15においては時間幅Wがレジス
タに記憶された第2の基準時間W以上か否かが判断さ
れる。図5の(C)に示す場合は時間幅Wは第2の基準
時間W以上であるからタッチオンが継続されていると
判断され、図5の(D)に示す場合は時間幅Wは第2の
基準時間Wよりも小さいからタッチオフと判断され
る。CPU23はタッチオフを示すデータをホストコン
ピュータ28に送出する。以後は、再度S11から同様
の検出動作が繰り返される。
【0034】次に本別の一発明の一実施例について図6
のフローチャートおよび図7を参照して説明する。図7
に示すステップS21において超音波電気信号を表す測
定データの開始値と終了値がSRAM21から読み出さ
れてCPU23のレジスタに記憶される。ステップS2
2においてRAM24に記憶されているX軸に係る第1
の基準レベル値Aと基準時間WthがCPU23に書
き込まれる。次にステップS23に移り、SRAM21
に記憶されたベースラインのサンプリングデータと測定
サンプリングデータとがCPU23に読み出され、各サ
ンプリング時間にそれぞれ対応して測定サンプリングデ
ータとベースラインとの間の差のデータが演算されてC
PU23のレジスタに記憶される。次にステップS24
に移り、差データがレジスタに記憶された第1の基準レ
ベル値Aを越えたか否かが開始値から終了値までの各
サンプリング時間ごとに判断され、最初に第1の基準レ
ベル値Aを越えたサンプリング時間を第1の時点X
とし、第1の基準レベル値Aを越えてから再び該基準
レベル以下になる直前のサンプリング時間を第2の時点
としてそれぞれレジスタに記憶される。次にステッ
プS25に移り、第2の時点Xから第1の時点X
減算されて第1の基準レベル値Aを越えた時間幅W
(=X−X)が算出され、該時間幅Wがレジスタに
記憶された基準時間Wth以上か否かが判断される。図
7の(A)に示す場合は時間幅Wは第1の基準レベル値
における基準時間Wthよりも小さいからタッチオ
フと判断され、図7の(B)に示す場合は時間幅Wは基
準時間Wth以上であるからタッチオンと判断される。
ステップS25において時間幅Wが基準時間Wth以上
と判断された場合はステップS26に移り、Y軸スイッ
チ14、16をオンに切り替えてY軸に対しても同様に
ステップS21〜S25が実行され、Y軸の超音波に対
してもその測定サンプリングデータがY軸の第1の基準
レベル値をY軸の基準時間以上越えていると判断された
場合は、タッチオンと判断されてステップS27に移
る。ステップS27において、サンプリング時間X
(X+X)/2が算出され、該時間Xに対応する
X軸の位置がタッチオンのX座標として特定され、同様
にY座標も特定される。ステップS28においてCPU
23はホストコンピュータ28に対してタッチオンを示
すデータをその座標データと共に送出する。
【0035】ステップS29において、CPU23のレ
ジスタには前記第1の基準レベル値Aに替えて該第1
の基準レベル値よりも小さい第2の基準レベル値A
SRAM21から書き込まれる。次に、ステップS30
に移って第2の基準レベル値Aに基づいてステップS
21〜S25が繰り返され、第2の基準レベル値A
越えた測定サンプリングデータの時間幅Wが求められ、
該ステップS25においては時間幅Wがレジスタに記憶
された基準時間Wth以上か否かが判断される。図7の
(C)に示す場合は時間幅Wは基準時間Wth以上であ
るからタッチオンが継続されていると判断され、図7の
(D)に示す場合は時間幅Wは基準時間Wthよりも小
さいからタッチオフと判断される。CPU23はタッチ
オフを示すデータをホストコンピュータ28に送出す
る。以後は、再度S21から同様の検出動作が繰り返さ
れる。
【0036】なお、タッチオンを検出する際に、第1の
基準レベル値Aと第1の基準時間Wを使用し、タッ
チオンが検出された後のタッチオフを検出するに際して
は第2の基準レベルAと第2の基準時間Wを使用す
るように構成しても良い。またタッチオフを検出する際
にタッチオン時の座標演算と同様にしてタッチオフ時の
座標を検出しても良い。
【0037】次に、この発明の超音波式検出装置に使用
されるスタイラスの実施例について図8を参照して説明
する。スタイラス31全体は、図8の(A)に示すよう
に、使用中の鉛筆、ボールペンと同様の大きさ形状を備
え、手書き入力に適するように成形されている。スタイ
ラス31はパネル1の面に直接接触する尖端部32と、
該尖端部32を一端に設けた棒状部33とから構成され
ている。尖端部32は図8の(B)に示すように、超音
波吸収部材であるゴム、スポンジ等により成形された芯
部34と、該芯部34の周面にほぼ1mmの厚さで非超
音波吸収部材である金属により皮膜された接触部35に
より成形されている。棒状部33は手書き入力に適する
ように硬質の材料により成形され、例えばセラミック、
木材、金属等の通常の非超音波吸収材料を使用しても良
い。芯部34にはゴム以外の超音波の吸収能の高い素
材、固体に限らず液体あるいは液体と固体の混合物等を
充填しても良い。また図8の(C)に示すように、尖端
部32全体を超音波吸収材料であるゴム等により成形し
ても良い。尖端部32には超音波式検出装置のパネル1
に対して文字等の入力が可能な材質に応じた適度の滑り
を持たせると共に超音波の吸収を検出可能にならしめる
量の超音波吸収材が使用される。
【0038】
【発明の効果】以上説明したようにこの一発明によれ
ば、電気ノイズにより測定される超音波信号のレベルが
瞬間的に基準レベルを越えてもタッチオン信号として検
出されることはなく、またパネルへの入力がふらついて
基準レベル付近で変動してもタッチオンと判断されるこ
ともなく、電気ノイズおよび入力時のチャタリングによ
るタッチオンの誤った検出を防止して確実にタッチオン
の検出を行うことができる。さらに、この一発明は、
タッチオンの座標を確実に求めることができ、電気ノイ
ズまたは入力時のチャタリングの影響によって座標の検
出を誤認したり検出座標が不安定に変動することはな
い。
【0039】また、この一発明によれば、上述した電気
ノイズおよびチャタリングを防止してタッチオンの検出
を確実にできる上に、タッチオフの検出も電気ノイズお
よびチャタリングに影響されることなく確実に行うこと
ができる。
【0040】また、この一発明のスタイラスによれば、
検出される超音波を吸収する超音吸収材料含む尖端部と
該尖端部を設けた硬質の棒状部とからなっているから、
超音波式検出装置においても通常のペン入力が可能にな
り、分解能の良い手書き入力を行うことができる。この
ため、ペンコンピュータやPDA(パーソナル・デジタ
ル・アシスト)等で、超音波式検出装置を入力パネルと
して用いることができる。さらに、ペンコンピュータの
分野において一般にペン入力として利用される電滋誘導
方式タブレットに比較し低コスト、低消費電力でありさ
らに液晶表示部のカラー表示への入力が可能である。ま
たPDAの分野において一般に利用されている抵抗膜式
タッチパネルに比較し長寿命、高画質が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の超音波式検出装置の概略全体構成図
である。
【図2】この発明の超音波式検出装置の検出動作を示す
フローチャートである。
【図3】図2の検出動作の原理を説明する図である。
【図4】この発明の超音波式検出装置の別の検出動作を
示すフローチャートである。
【図5】図4の検出動作の原理を説明する図である。
【図6】この発明の超音波式検出装置の別の検出動作を
示すフローチャートである。
【図7】図6の検出動作の原理を説明する図である。
【図8】この発明の超音波式検出装置に使用されるスタ
イラスに実施例を示す図である。
【図9】超音波が伝播される超音波式検出装置のパネル
面を示す図。
【図10】超音波を発信する発信子の取付け構造を示す
図。
【図11】パネルを伝播して受信される超音波の受信信
号の状態を示す図。
【図12】受信された超音波信号の電圧の時間経過を示
す図。
【図13】受信された超音波信号のサンプリングを説明
する図。
【図14】サンプリングされた超音波信号を基準となる
ベースラインとして示す図。
【図15】タッチオンのある測定サンプリングデータと
ベースラインとの差を示す図。
【図16】ノイズによる検出誤動作が生じる理由を説明
する図。
【図17】ノイズによる検出誤動作が生じる別の理由を
説明する図。
【符号の説明】
1 パネル 2 反射素子 3 反射アレイ 4 発信子 5 受信子 6 検出面 9 物体 19 A/D変換器 21 SRAM(スタティック・ランダム・
アクセス・メモリ) 23 CPU 25 ROM 26 マイクロプロセッサ 31 スタイラス 32 尖端部 33 棒状部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発信子から送出される超音波をパネルの
    X方向およびY方向へ伝搬させると共に該超音波を受信
    する受信子を備え、前記パネル上を伝搬する超音波を吸
    収する物体の有無または位置を検出する超音波式検出装
    置において、 前記受信子を介した超音波信号のレベルが該超音波を吸
    収する物体の存在を示す所定の基準レベルを越えたか否
    かを検出する基準レベル検出手段と、 前記基準レベル検出手段により検出された前記基準レベ
    ルを越えている超音波信号のレベルが基準時間以上継続
    しているか否かを判断する基準時間検出手段と、 前記基準時間検出手段により前記基準レベルを越えてい
    る超音波信号のレベルが基準時間以上継続したことが検
    出された場合に前記物体の存在を示すタッチオン信号を
    出力する手段と、を備えてなる超音波式検出装置。
  2. 【請求項2】 前記基準時間検出手段により前記基準レ
    ベルを越えている超音波信号のレベルが基準時間以上継
    続していることが検出された場合に、該基準レベルを通
    過する第1の時点と第2の時点の平均から前記Xまたは
    Yの座標を算出する座標演算手段を備えてなる請求項1
    に記載の超音波式検出装置。
  3. 【請求項3】 発信子から送出される超音波をパネルの
    X方向およびY方向へ伝搬させると共に該超音波を受信
    する受信子を備え、前記パネル上に伝搬する超音波を吸
    収する物体の有無または位置を検出する超音波式検出装
    置において、 前記受信子を介した超音波信号のレベルが該超音波を吸
    収する物体の存在を示す所定の基準レベルを越えたか否
    かを検出する基準レベル検出手段と、 前記基準レベル検出手段により検出された前記基準レベ
    ルを越えている超音波信号のレベルが第1の基準時間以
    上継続しているか否かを判断する第1の基準時間検出手
    段と、 前記第1の基準時間検出手段により前記基準レベルを越
    えている超音波信号のレベルが第1の基準時間以上継続
    したことが検出された場合に前記物体の存在を示すタッ
    チオン信号を出力する手段と、 前記第1の基準時間検出手段により検出された前記基準
    レベルを越えている超音波信号のレベルが前記第1の基
    準時間より短い第2の基準時間以上継続しているか否か
    を判断する第2の基準時間検出手段と、 前記第2の基準時間検出手段により前記基準レベルを越
    えている超音波信号のレベルが前記第2の基準時間以上
    継続していることが検出されなかった場合に前記物体の
    不存在を示すタッチオフ信号を出力する手段と、を備え
    てなる超音波式検出装置。
  4. 【請求項4】 前記第1の基準時間検出手段により前記
    基準レベルを越えている超音波信号のレベルが第1の基
    準時間以上継続したことが検出された場合に、該基準レ
    ベルを通過する第1の時点と第2の時点の平均から前記
    XまたはYの座標を算出する座標演算手段を備えてなる
    請求項3に記載の超音波式検出装置。
  5. 【請求項5】 発信子から送出される超音波をパネルの
    X方向およびY方向へ伝搬させると共に該超音波を受信
    する受信子を備え、前記パネルを伝搬する超音波を吸収
    する物体の有無または位置を検出する超音波式検出装置
    において、 前記受信子を介した超音波信号のレベルが該超音波を吸
    収する物体の存在を示す第1の基準レベルを越えたか否
    かを検出する第1の基準レベル検出手段と、 前記受信子を介した超音波信号のレベルが該超音波を吸
    収する物体の存在を示す前記第1の基準レベルより低い
    第2の基準レベルを越えたか否かを検出する第2の基準
    レベル検出手段と、 前記第1または第2の基準レベル検出手段により検出さ
    れた前記第1または第2の基準レベルを越えている超音
    波信号のレベルが基準時間以上継続しているか否かを判
    断する基準時間検出手段と、 前記基準時間検出手段により前記第1の基準レベルを越
    えている超音波信号のレベルが基準時間以上継続したこ
    とが検出された場合に前記物体の存在を示すタッチオン
    信号を出力する手段と、 前記基準時間検出手段により基準時間以上前記第1の基
    準レベルを越えて検出された前記第2の基準レベルを越
    えている超音波信号のレベルが基準時間以上継続してい
    ることが検出されなかった場合に前記物体の不存在を示
    すタッチオフ信号を出力する手段と、を備えてなる超音
    波式検出装置。
  6. 【請求項6】 前記基準時間検出手段により前記第1の
    基準レベルを越えている超音波信号のレベルが基準時間
    以上継続していることが検出された場合に、該第1の基
    準レベルを通過する第1の時点と第2の時点の平均から
    前記XまたはYの座標を算出する座標演算手段を備えて
    なる請求項5に記載の超音波式検出装置。
  7. 【請求項7】 パネルを伝搬する超音波を吸収する物体
    の有無または位置を検出する超音波式検出装置に使用さ
    れるスタイラスであって、 検出される超音波を吸収する超音吸収材料を含む尖端部
    と、該尖端部を設けた硬質の棒状部とからなるスタイラ
    ス。
JP33794493A 1993-12-28 1993-12-28 超音波式検出装置 Expired - Fee Related JP3258159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33794493A JP3258159B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 超音波式検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP33794493A JP3258159B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 超音波式検出装置

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001209286A Division JP3459241B2 (ja) 2001-07-10 2001-07-10 超音波式検出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07200148A true JPH07200148A (ja) 1995-08-04
JP3258159B2 JP3258159B2 (ja) 2002-02-18

Family

ID=18313476

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP33794493A Expired - Fee Related JP3258159B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 超音波式検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3258159B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002343204A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Asahi Eng Co Ltd 耐圧防爆構造の操作表示器
JP2009193481A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Seiko Epson Corp センシング装置、表示装置、電子機器およびセンシング方法
US8390578B2 (en) 2008-02-18 2013-03-05 Sony Corporation Sensing device, display device, electronic apparatus, and sensing method
CN111856996A (zh) * 2020-07-06 2020-10-30 宁波公牛电器有限公司 控制电路及控制开关

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002343204A (ja) * 2001-05-18 2002-11-29 Asahi Eng Co Ltd 耐圧防爆構造の操作表示器
JP4615146B2 (ja) * 2001-05-18 2011-01-19 旭化成エンジニアリング株式会社 耐圧防爆構造の操作表示器
JP2009193481A (ja) * 2008-02-18 2009-08-27 Seiko Epson Corp センシング装置、表示装置、電子機器およびセンシング方法
US8390578B2 (en) 2008-02-18 2013-03-05 Sony Corporation Sensing device, display device, electronic apparatus, and sensing method
CN111856996A (zh) * 2020-07-06 2020-10-30 宁波公牛电器有限公司 控制电路及控制开关

Also Published As

Publication number Publication date
JP3258159B2 (ja) 2002-02-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5805147A (en) Coordinate input apparatus with correction of detected signal level shift
US6225986B1 (en) Coordinate input apparatus and its control method
JPH11249803A (ja) 座標入力装置及びその制御方法、コンピュータ可読メモリ
EP0656603B1 (en) Piezoelectric sensor and coordinate input apparatus employing the same
US4897510A (en) Coordinate inputting device including an electrode to reduce noise components
EP0694864B1 (en) Coordinate input apparatus
JP3258159B2 (ja) 超音波式検出装置
US20050212775A1 (en) Apparatus for detecting touched-position using surface acoustic wave
JP3459241B2 (ja) 超音波式検出装置
JP3822867B2 (ja) 超音波式検出装置用スタイラス
EP0367282B1 (en) Coordinate input apparatus
JP3167804B2 (ja) 計時装置及びそれを利用する座標入力装置
JP3428712B2 (ja) 座標入力装置
JPH0337708A (ja) 座標入力装置
JPH11249796A (ja) 入力ペン
JPH08202490A (ja) 超音波式検出装置
JP2537542B2 (ja) 座標入力装置
JP2503062B2 (ja) 座標入力装置
JP3122509B2 (ja) 座標入力装置及び方法
JPH06332609A (ja) 座標入力装置
JPH0758455B2 (ja) 座標入力装置
JPS6237730A (ja) 超音波式タブレツトの座標位置検出方法
JPH06161641A (ja) 座標入力装置
JPH07160405A (ja) タッチパネル入力装置
JPH01209523A (ja) 座標入力装置

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071207

Year of fee payment: 6

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071207

Year of fee payment: 6

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071207

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081207

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091207

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees