JP3133834B2 - 座標入力装置及びその方法 - Google Patents
座標入力装置及びその方法Info
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- JP3133834B2 JP3133834B2 JP22009792A JP22009792A JP3133834B2 JP 3133834 B2 JP3133834 B2 JP 3133834B2 JP 22009792 A JP22009792 A JP 22009792A JP 22009792 A JP22009792 A JP 22009792A JP 3133834 B2 JP3133834 B2 JP 3133834B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、座標入力装置及び方
法、特に携帯性を要求される装置に於ける座標入力装置
及び方法に関わる。
法、特に携帯性を要求される装置に於ける座標入力装置
及び方法に関わる。
【0002】
【従来の技術】従来、座標入力装置と表示装置を一体化
し、座標入力装置上に入力ペンによって手書き入力し、
その入力座標にしたがって画面上に表示を行ない、コン
ピユータの操作性向上を図った機器が提案されている。
し、座標入力装置上に入力ペンによって手書き入力し、
その入力座標にしたがって画面上に表示を行ない、コン
ピユータの操作性向上を図った機器が提案されている。
【0003】かかる装置においては、屋外利用など携帯
性を付加した利用形態が多く、電源として乾電池や蓄電
池などを利用するため、装置の使用時間を延長するため
には消費電力を極力押える必要があった。そのため、未
入力(未操作)時間がある一定時間連続した場合に本体
電源をオフするなどの手段がこうじられてきた。
性を付加した利用形態が多く、電源として乾電池や蓄電
池などを利用するため、装置の使用時間を延長するため
には消費電力を極力押える必要があった。そのため、未
入力(未操作)時間がある一定時間連続した場合に本体
電源をオフするなどの手段がこうじられてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、低消費
電力化を図る為に未入力判定の時間設定を短くした場
合、本体電源スイッチのオン,オフ動作が頻繁になり、
操作性を低下させるという問題があった。また、入力装
置だけをオン状態とし、入力判定により本体電源制御を
行う手法も行われているが、入力装置全体が動作するた
め、電力の低消費化が図り難いという問題があった。
電力化を図る為に未入力判定の時間設定を短くした場
合、本体電源スイッチのオン,オフ動作が頻繁になり、
操作性を低下させるという問題があった。また、入力装
置だけをオン状態とし、入力判定により本体電源制御を
行う手法も行われているが、入力装置全体が動作するた
め、電力の低消費化が図り難いという問題があった。
【0005】本発明は上記従来例に鑑みて成されたもの
で、操作性の良い、低消費電力の座標入力装置を提供す
ることを目的とする。
で、操作性の良い、低消費電力の座標入力装置を提供す
ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】及び
【作用】上記目的を達成するために本発明の座標入力装
置は次のような構成からなる。振動伝達板に入力された
振動を検出し、振動の遅延時間を基に前記振動伝達板上
の座標位置を得る座標入力装置であって、前記振動伝達
板に設けられた、電力により駆動する複数の振動検出手
段と、該振動検出手段により振動が検出されてからの経
過時間を測定する測定手段と、該測定手段により測定さ
れた時間が所定の値を越えたことを判定する判定手段
と、該判定手段による判定に基づき、前記複数の振動検
出手段のうち所定の振動検出手段の電源電力を絶ちスリ
ープモードに移行するモード移行手段と、前記スリープ
モードにおいて、電源電力を断たれていない振動検出手
段による振動検出結果に基づき、前記所定の振動検出手
段に電源電力を供給してスリープモードから復帰する手
段とを備える。
置は次のような構成からなる。振動伝達板に入力された
振動を検出し、振動の遅延時間を基に前記振動伝達板上
の座標位置を得る座標入力装置であって、前記振動伝達
板に設けられた、電力により駆動する複数の振動検出手
段と、該振動検出手段により振動が検出されてからの経
過時間を測定する測定手段と、該測定手段により測定さ
れた時間が所定の値を越えたことを判定する判定手段
と、該判定手段による判定に基づき、前記複数の振動検
出手段のうち所定の振動検出手段の電源電力を絶ちスリ
ープモードに移行するモード移行手段と、前記スリープ
モードにおいて、電源電力を断たれていない振動検出手
段による振動検出結果に基づき、前記所定の振動検出手
段に電源電力を供給してスリープモードから復帰する手
段とを備える。
【0007】また、上記目的を達成するために本発明の
座標入力装置は次のような構成からなる。
座標入力装置は次のような構成からなる。
【0008】振動伝達板に入力された振動を、振動伝達
板に設けられた複数の振動検出手段により検出し、振動
入力から検出までの遅延時間に基づいて振動が入力され
た座標位置を測定する座標入力装置であって、間欠的に
振動する振動入力手段と、前記振動伝達板に設けられ
た、電力により駆動する複数の振動検出手段と、該振動
検出手段により振動が検出されていない時間を測定する
測定手段と、該測定手段により測定された時間に基づい
て前記振動入力手段の振動する時間間隔を制御する手段
とを備える。
板に設けられた複数の振動検出手段により検出し、振動
入力から検出までの遅延時間に基づいて振動が入力され
た座標位置を測定する座標入力装置であって、間欠的に
振動する振動入力手段と、前記振動伝達板に設けられ
た、電力により駆動する複数の振動検出手段と、該振動
検出手段により振動が検出されていない時間を測定する
測定手段と、該測定手段により測定された時間に基づい
て前記振動入力手段の振動する時間間隔を制御する手段
とを備える。
【0009】
【実施例】図1は本実施例に於ける座標入力装置の構造
を示している。図中1は装置全体を制御すると共に、座
標位置を算出する演算制御回路である。2は振動子駆動
回路であって、振動ペン3内のペン先を振動させるもの
である。8はアクリルやガラス板等、透明部材からなる
振動伝達板であり、振動ペン3による座標入力は、この
振動伝達板8上をタッチすることで行う。また実際に
は、図示に実線で示す符号Aの領域(以下有効エリア)
内を振動ペン3で指定する事を行う。そして、この振動
伝達板8の外周には、反射した振動が中央部に戻るのを
防止(減少)させるための防振材7が設けられ、その境
界に圧電素子等、機械的振動を電気信号に変換する振動
センサ6a〜6dが固定されている。
を示している。図中1は装置全体を制御すると共に、座
標位置を算出する演算制御回路である。2は振動子駆動
回路であって、振動ペン3内のペン先を振動させるもの
である。8はアクリルやガラス板等、透明部材からなる
振動伝達板であり、振動ペン3による座標入力は、この
振動伝達板8上をタッチすることで行う。また実際に
は、図示に実線で示す符号Aの領域(以下有効エリア)
内を振動ペン3で指定する事を行う。そして、この振動
伝達板8の外周には、反射した振動が中央部に戻るのを
防止(減少)させるための防振材7が設けられ、その境
界に圧電素子等、機械的振動を電気信号に変換する振動
センサ6a〜6dが固定されている。
【0010】9は各振動センサ6a〜6dで振動を検出
した旨の信号を演算制御回路1に出力する信号波形検出
回路である。11は液晶表示器等のドット単位の表示が
可能なディスプレイであり、振動伝達板の背後に配置し
ている。そしてディスプレイ駆動回路10の駆動により
振動ペン3によりなぞられた位置にドットを表示し、そ
れを振動伝達板8(透明部材からなる)を透かしてみる
事が可能になっている。
した旨の信号を演算制御回路1に出力する信号波形検出
回路である。11は液晶表示器等のドット単位の表示が
可能なディスプレイであり、振動伝達板の背後に配置し
ている。そしてディスプレイ駆動回路10の駆動により
振動ペン3によりなぞられた位置にドットを表示し、そ
れを振動伝達板8(透明部材からなる)を透かしてみる
事が可能になっている。
【0011】振動ペン3に内蔵された振動子4は、振動
子駆動回路2によって駆動される。振動子4の駆動信号
は演算制御回路1から低レベルのパルス信号として供給
され、振動子駆動回路2によって所定のゲインで増幅さ
れた後振動子4に印加される。
子駆動回路2によって駆動される。振動子4の駆動信号
は演算制御回路1から低レベルのパルス信号として供給
され、振動子駆動回路2によって所定のゲインで増幅さ
れた後振動子4に印加される。
【0012】電気的な駆動信号は振動子4によって機械
的な超音波振動に変換され、ペン先5を介して振動伝達
板8に伝達される。
的な超音波振動に変換され、ペン先5を介して振動伝達
板8に伝達される。
【0013】ここで振動子4の振動周波数はガラスなど
の振動伝達板8に板波を発生する事が出来る値に選択さ
れる。また、振動子駆動の際、振動伝達板8に対して図
2の垂直方向に振動するモードが選択される。また、振
動子4の振動周波数をペン先5を含んだ共振周波数とす
る事で効率のよい振動変換が可能である。
の振動伝達板8に板波を発生する事が出来る値に選択さ
れる。また、振動子駆動の際、振動伝達板8に対して図
2の垂直方向に振動するモードが選択される。また、振
動子4の振動周波数をペン先5を含んだ共振周波数とす
る事で効率のよい振動変換が可能である。
【0014】上記のようにして振動伝達板8に伝えられ
る弾性波は板波であり、表面波などに比して振動伝達板
の表面の傷、障害物等の影響を受けにくいという利点を
有する。
る弾性波は板波であり、表面波などに比して振動伝達板
の表面の傷、障害物等の影響を受けにくいという利点を
有する。
【0015】<演算制御回路の説明>上述した構成に於
いて、演算制御回路1は所定周期毎(例えば5ms毎)
に振動子駆動回路2、振動ペン3内の振動子4を駆動さ
せる信号を出力すると共に、その内部タイマ(カウンタ
で構成されている)による計時を開始させる。そして、
振動ペン3より発生した振動は振動伝達板2上を伝播
し、振動センサ6a〜6d迄の距離に応じて遅延して到
達する。
いて、演算制御回路1は所定周期毎(例えば5ms毎)
に振動子駆動回路2、振動ペン3内の振動子4を駆動さ
せる信号を出力すると共に、その内部タイマ(カウンタ
で構成されている)による計時を開始させる。そして、
振動ペン3より発生した振動は振動伝達板2上を伝播
し、振動センサ6a〜6d迄の距離に応じて遅延して到
達する。
【0016】振動波形検出回路9は各振動センサ6a〜
6dからの信号を検出して、後述する波形検出処理によ
り各振動センサへの振動到達タイミングを示す信号を生
成するが、演算制御回路11は各検出センサ毎のこの信
号を入力し、各々の振動センサ63a〜6dまでの振動
到達時間の検出、そして振動ペンの座標位置を算出す
る。
6dからの信号を検出して、後述する波形検出処理によ
り各振動センサへの振動到達タイミングを示す信号を生
成するが、演算制御回路11は各検出センサ毎のこの信
号を入力し、各々の振動センサ63a〜6dまでの振動
到達時間の検出、そして振動ペンの座標位置を算出す
る。
【0017】また演算制御回路1は、この算出された振
動ペン3の位置情報を基にディスプレイ駆動回路10を
駆動して、不図示のディスプレイ11による表示を制御
したり、あるいはシリアル、パラレル通信によって外部
機器に座標出力を行なう。(不図示) 図34は実施例の演算制御回路1の概略構成を示すブロ
ック図で、各構成要素及びその動作概略を以下に説明す
る。
動ペン3の位置情報を基にディスプレイ駆動回路10を
駆動して、不図示のディスプレイ11による表示を制御
したり、あるいはシリアル、パラレル通信によって外部
機器に座標出力を行なう。(不図示) 図34は実施例の演算制御回路1の概略構成を示すブロ
ック図で、各構成要素及びその動作概略を以下に説明す
る。
【0018】図中、31は演算制御回路1及び本座標入
力装置全体を制御するマイクロコンピュータであり、内
部カウンタ、操作手順を記憶したROM、そして計算等
に使用するRAM、定数等を記憶する不揮発性メモリ等
によって構成されている。
力装置全体を制御するマイクロコンピュータであり、内
部カウンタ、操作手順を記憶したROM、そして計算等
に使用するRAM、定数等を記憶する不揮発性メモリ等
によって構成されている。
【0019】33は不図示の基準クロックを計時するタ
イマ(例えばカウンタなどにより構成されている)であ
って、振動子駆動回路2に振動ペン3内の振動子4の駆
動を開始させるためのスタート信号を入力すると、その
計時を開始する。これによって、計時開始とセンサによ
る振動検出の同期が取られ、検出センサ(6a〜6d)
により振動が検出されるまでの遅延時間が計測できるこ
とになる。
イマ(例えばカウンタなどにより構成されている)であ
って、振動子駆動回路2に振動ペン3内の振動子4の駆
動を開始させるためのスタート信号を入力すると、その
計時を開始する。これによって、計時開始とセンサによ
る振動検出の同期が取られ、検出センサ(6a〜6d)
により振動が検出されるまでの遅延時間が計測できるこ
とになる。
【0020】その他、各構成要素となる回路は順を追っ
て説明する。
て説明する。
【0021】振動波形検出回路9より出力される各振動
センサ6a〜6dよりの振動到達タイミング信号は、検
出信号入力ポート35を介してラッチ回路34a〜34
dに入力される。ラッチ回路34a〜34dのそれぞれ
は、各振動センサ6a〜6cに対応しており、対応する
センサよりのタイミング信号を受信すると、その時のタ
イマ33の計時値をラッチする。こうして全ての検出信
号の受信がなされたことを判定回路36が判定すると、
マイクロコンピュータ31にその旨の信号を出力する。
センサ6a〜6dよりの振動到達タイミング信号は、検
出信号入力ポート35を介してラッチ回路34a〜34
dに入力される。ラッチ回路34a〜34dのそれぞれ
は、各振動センサ6a〜6cに対応しており、対応する
センサよりのタイミング信号を受信すると、その時のタ
イマ33の計時値をラッチする。こうして全ての検出信
号の受信がなされたことを判定回路36が判定すると、
マイクロコンピュータ31にその旨の信号を出力する。
【0022】マイクロコンピュータ31がこの判定回路
36からの信号を受信すると、ラッチ回路34a〜34
dから各々の振動センサまでの振動到達時間をラッチ回
路より読み取り、所定の計算を行なって、振動伝達板8
上の振動ペン3の座標位置を算出する。そして、I/O
ポート37を介してディスプレイ駆動回路に算出した座
標位置情報を出力することにより、例えばディスプレイ
の対応する位置にドット等を表示することができる。あ
るいはI/Oポート37を介しインタフェース回路に、
座標位置情報を出力することによって、外部機器に座標
値を出力することができる。
36からの信号を受信すると、ラッチ回路34a〜34
dから各々の振動センサまでの振動到達時間をラッチ回
路より読み取り、所定の計算を行なって、振動伝達板8
上の振動ペン3の座標位置を算出する。そして、I/O
ポート37を介してディスプレイ駆動回路に算出した座
標位置情報を出力することにより、例えばディスプレイ
の対応する位置にドット等を表示することができる。あ
るいはI/Oポート37を介しインタフェース回路に、
座標位置情報を出力することによって、外部機器に座標
値を出力することができる。
【0023】<振動伝搬時間検出の説明(図4,図5)
>以下、振動検出センサ3までの振動到達時間を計測す
る原理に付いて説明する。
>以下、振動検出センサ3までの振動到達時間を計測す
る原理に付いて説明する。
【0024】図4は信号波形検出回路9に入力される検
出波形と、それに基づく振動伝達時間の計測処理を説明
するための図である。尚、以下、振動センサ6aの場合
に付いて説明するが、その他の振動センサ6b,6c,
6dについても全く同じである。
出波形と、それに基づく振動伝達時間の計測処理を説明
するための図である。尚、以下、振動センサ6aの場合
に付いて説明するが、その他の振動センサ6b,6c,
6dについても全く同じである。
【0025】振動センサ6aへの振動伝達時間の計測
は、振動子駆動回路2へのスタート信号の出力と同時に
開始することは既に説明した。この時、振動子駆動回路
2から振動子14へは駆動信号41が印加されている。
この信号41によって、振動入力ペン3から振動伝達板
8に伝達された超音波振動は、振動センサ6aまでの距
離に応じた時間tgをかけて進行した後、振動センサ6
aで検出される。図示の42で示す信号はセンサ6aが
検出した信号波形を示している。
は、振動子駆動回路2へのスタート信号の出力と同時に
開始することは既に説明した。この時、振動子駆動回路
2から振動子14へは駆動信号41が印加されている。
この信号41によって、振動入力ペン3から振動伝達板
8に伝達された超音波振動は、振動センサ6aまでの距
離に応じた時間tgをかけて進行した後、振動センサ6
aで検出される。図示の42で示す信号はセンサ6aが
検出した信号波形を示している。
【0026】この実施例で用いられている振動は板波で
あるため振動伝達板8内での伝播距離に対して検出波形
のエンベロープ421と位相422の関係は振動伝達中
に、その伝達距離に応じて変化する。ここで、エンベロ
ープ421の進む速度、即ち、群速度をVg、そして位
相422の位相速度をVpとする。この群速度Vg及び
位相速度Vpから振動ペン3と振動センサ6a間の距離
を検出することができる。
あるため振動伝達板8内での伝播距離に対して検出波形
のエンベロープ421と位相422の関係は振動伝達中
に、その伝達距離に応じて変化する。ここで、エンベロ
ープ421の進む速度、即ち、群速度をVg、そして位
相422の位相速度をVpとする。この群速度Vg及び
位相速度Vpから振動ペン3と振動センサ6a間の距離
を検出することができる。
【0027】まず、エンベロープ421にのみ着目する
と、その速度はVgであり、ある特定の波形上の点、例
えば変曲点や図示43で示す信号のようにピークを検出
すると、振動ペン3及び振動センサ6aの間の距離は、
その振動伝達時間をtgとして、 d=Vg・tg (1) で与えられる。この式は振動センサ6aの一つに関する
ものであるが、同じ式により他の2つの振動センサ6b
〜3dと振動ペン3の距離も同様にして表すことができ
る。
と、その速度はVgであり、ある特定の波形上の点、例
えば変曲点や図示43で示す信号のようにピークを検出
すると、振動ペン3及び振動センサ6aの間の距離は、
その振動伝達時間をtgとして、 d=Vg・tg (1) で与えられる。この式は振動センサ6aの一つに関する
ものであるが、同じ式により他の2つの振動センサ6b
〜3dと振動ペン3の距離も同様にして表すことができ
る。
【0028】更に、より高精度な座標決定をするため
に、位相信号の検出に基づく処理を行なう。位相波形信
号422の特定の検出点、例えば振動印加から、ある所
定の信号レベル46後のゼロクロス点までの時間をtp
45(信号47に対し所定幅の窓信号44を生成し、位
相信号422と比較することで得る)とすれば、振動セ
ンサと振動ペンの距離は、 d=n・λp+Vp・tp (2) となる。ここで、λpは弾性波の波長、nは整数であ
る。
に、位相信号の検出に基づく処理を行なう。位相波形信
号422の特定の検出点、例えば振動印加から、ある所
定の信号レベル46後のゼロクロス点までの時間をtp
45(信号47に対し所定幅の窓信号44を生成し、位
相信号422と比較することで得る)とすれば、振動セ
ンサと振動ペンの距離は、 d=n・λp+Vp・tp (2) となる。ここで、λpは弾性波の波長、nは整数であ
る。
【0029】前記(1)式と(2)式から上記の整数n
は、 n=[(Vg・tg−Vp・tp)/λp+1/N] (3) と表される。
は、 n=[(Vg・tg−Vp・tp)/λp+1/N] (3) と表される。
【0030】ここで、Nは“0”以外の実数であり、適
当な値を用いる。例えば、N=2とすれば±1/2波長
以内のtg等の変動であれば、nを決定することができ
る。上記のようにしてもとめたnを(2)式に代入する
ことで、振動ペン3及び振動センサ6a間の距離を精度
良く測定することができる。上述した2つの振動伝達時
間tgおよびtpの測定のため信号43及び45の生成
は、信号波形検出回路9により行なわれるが、この信号
波形検出回路9は図5に示すように構成される。
当な値を用いる。例えば、N=2とすれば±1/2波長
以内のtg等の変動であれば、nを決定することができ
る。上記のようにしてもとめたnを(2)式に代入する
ことで、振動ペン3及び振動センサ6a間の距離を精度
良く測定することができる。上述した2つの振動伝達時
間tgおよびtpの測定のため信号43及び45の生成
は、信号波形検出回路9により行なわれるが、この信号
波形検出回路9は図5に示すように構成される。
【0031】図5は本実施例の信号波形検出回路9の構
成を示すブロック図である。図5において、振動センサ
6aの出力信号は、前置増幅回路51により所定のレベ
ルまで増幅される。増幅された信号は、帯域通過フィル
タ511により検出信号の余分な周波数成分が除かれ、
例えば、絶対値回路及び、低域通過フィルタ等により構
成されるエンベロープ検出回路52に入力され、検出信
号のエンベロープのみが取り出される。エンベロープピ
ークのタイミングは、エンベロープピーク検出回路53
によって検出される。ピーク検出回路はモノマルチバイ
ブレータ等から構成されたtg信号検出回路54によっ
て所定波形のエンベロープ遅延時間検出信号である信号
tg(図4信号43)が形成され、演算制御回路1に入
力される。
成を示すブロック図である。図5において、振動センサ
6aの出力信号は、前置増幅回路51により所定のレベ
ルまで増幅される。増幅された信号は、帯域通過フィル
タ511により検出信号の余分な周波数成分が除かれ、
例えば、絶対値回路及び、低域通過フィルタ等により構
成されるエンベロープ検出回路52に入力され、検出信
号のエンベロープのみが取り出される。エンベロープピ
ークのタイミングは、エンベロープピーク検出回路53
によって検出される。ピーク検出回路はモノマルチバイ
ブレータ等から構成されたtg信号検出回路54によっ
て所定波形のエンベロープ遅延時間検出信号である信号
tg(図4信号43)が形成され、演算制御回路1に入
力される。
【0032】一方、55は信号検出回路であり、エンベ
ロープ検出回路52で検出されたエンベロープ信号42
1中の所定レベルの閾値信号46を越える部分のパルス
信号47を形成する。56は単安定マルチバイブレータ
であり、パルス信号47の最初の立ち上がりでトリガさ
れた所定時間幅のゲート信号44を開く。57はtpコ
ンパレータであり、ゲート信号44の開いている間の位
相信号422の最初の立ち上がりのゼロクロス点を検出
し、位相遅延時間信号tp45が演算制御回路1に供給
されることになる。尚、以上説明した回路は振動センサ
6aに対するものであり、他の振動センサにも同じ回路
が設けられている。
ロープ検出回路52で検出されたエンベロープ信号42
1中の所定レベルの閾値信号46を越える部分のパルス
信号47を形成する。56は単安定マルチバイブレータ
であり、パルス信号47の最初の立ち上がりでトリガさ
れた所定時間幅のゲート信号44を開く。57はtpコ
ンパレータであり、ゲート信号44の開いている間の位
相信号422の最初の立ち上がりのゼロクロス点を検出
し、位相遅延時間信号tp45が演算制御回路1に供給
されることになる。尚、以上説明した回路は振動センサ
6aに対するものであり、他の振動センサにも同じ回路
が設けられている。
【0033】<回路遅延時間補正の説明>前記ラッチ回
路によってラッチされた振動伝達時間は、回路遅延時間
etおよび位相オフセット時間toffを含んでいる。
これらにより生じる誤差は、振動ペン3から振動伝達板
8、振動センサ6a〜6dへと行なわれる振動伝達の際
に必ず同じ量が含まれる。そこで、例えば図6の原点O
の位置から、例えば振動センサ6aまでの距離をR1
(=X/2)とし、原点Oにて振動ペン3で入力を行な
い、実測された原点Oからセンサ6aまでの実測の振動
伝達時間をtgz’,tpz’、また原点Oからセンサ
までの真の伝達時間をtgz,tpzとすれば、これら
は回路遅延時間etおよび位相オフセットtoffに関
して、 tgz’=tgz+et (4) tpz’=tpz+et+toff (5) の関係がある。
路によってラッチされた振動伝達時間は、回路遅延時間
etおよび位相オフセット時間toffを含んでいる。
これらにより生じる誤差は、振動ペン3から振動伝達板
8、振動センサ6a〜6dへと行なわれる振動伝達の際
に必ず同じ量が含まれる。そこで、例えば図6の原点O
の位置から、例えば振動センサ6aまでの距離をR1
(=X/2)とし、原点Oにて振動ペン3で入力を行な
い、実測された原点Oからセンサ6aまでの実測の振動
伝達時間をtgz’,tpz’、また原点Oからセンサ
までの真の伝達時間をtgz,tpzとすれば、これら
は回路遅延時間etおよび位相オフセットtoffに関
して、 tgz’=tgz+et (4) tpz’=tpz+et+toff (5) の関係がある。
【0034】一方、任意の入力点P点での実測値t
g’,tp’は同様に、 tg’=tg+et (6) tp’=tp+et+toff (7) となる。この(4)(6),(5)(7)両者の差を求
めると、 tg’−tgz’=(tg+et)−(tgz+et) =tg−tgz (8) tp’−tpz’=(tp+et+toff)−(tpz+et+toff) =tp−tpz (9) となり、各伝達時間に含まれる回路遅延時間etおよび
位相オフセットtoffが除去され、原点oの位置から
入力点Pの間に検出センサ6a位置を起点とする距離に
応じた真の伝達遅延時間の差を求めることができ、前記
(2)(3)式を用いればその距離差を求めることがで
きる。振動センサ6aから原点oまでの距離はあらかじ
め不揮発性メモリ等に記憶してあり既知であるので、振
動ペン3と振動センサ6a間の距離を決定できる。他の
センサ6b〜6dについても同様に求めることができ
る。上記、原点Oにおける実測値tgz’及びtpz’
は出荷時に不揮発性メモリに記憶され、(2),(3)
式の計算の前に(8),(9)式が実行され精度の高い
測定ができる。
g’,tp’は同様に、 tg’=tg+et (6) tp’=tp+et+toff (7) となる。この(4)(6),(5)(7)両者の差を求
めると、 tg’−tgz’=(tg+et)−(tgz+et) =tg−tgz (8) tp’−tpz’=(tp+et+toff)−(tpz+et+toff) =tp−tpz (9) となり、各伝達時間に含まれる回路遅延時間etおよび
位相オフセットtoffが除去され、原点oの位置から
入力点Pの間に検出センサ6a位置を起点とする距離に
応じた真の伝達遅延時間の差を求めることができ、前記
(2)(3)式を用いればその距離差を求めることがで
きる。振動センサ6aから原点oまでの距離はあらかじ
め不揮発性メモリ等に記憶してあり既知であるので、振
動ペン3と振動センサ6a間の距離を決定できる。他の
センサ6b〜6dについても同様に求めることができ
る。上記、原点Oにおける実測値tgz’及びtpz’
は出荷時に不揮発性メモリに記憶され、(2),(3)
式の計算の前に(8),(9)式が実行され精度の高い
測定ができる。
【0035】<座標位置算出の説明(図6)>次に実際
に振動ペン3による振動伝達板8上の座標位置検出の原
理を説明する。
に振動ペン3による振動伝達板8上の座標位置検出の原
理を説明する。
【0036】今、振動伝達板8上の4辺の中点近傍に4
つの振動センサ6a〜6dを符号S1〜S3の位置に設
けると、先に説明した原理に基づいて、振動ペン3の位
置Pから各々の振動センサ6a〜6dの位置までの直線
距離da〜ddを求めることができる。更に演算制御回
路1でこの直線距離da〜ddに基づき、振動ペン3の
位置Pの座標(x,y)の3平方の定理から次式のよう
にして求めることができる。
つの振動センサ6a〜6dを符号S1〜S3の位置に設
けると、先に説明した原理に基づいて、振動ペン3の位
置Pから各々の振動センサ6a〜6dの位置までの直線
距離da〜ddを求めることができる。更に演算制御回
路1でこの直線距離da〜ddに基づき、振動ペン3の
位置Pの座標(x,y)の3平方の定理から次式のよう
にして求めることができる。
【0037】 x=(da+db)・(da−db)/2X (10) y=(dc+dd)・(dc−dd)/2Y (11) ここで、X,Yはそれぞれ振動センサ6a,6b間の距
離、振動センサ6c,6d間の距離である。
離、振動センサ6c,6d間の距離である。
【0038】以上のようにして振動ペン3の位置座標を
リアルタイムで検出することができる。
リアルタイムで検出することができる。
【0039】本装置において、入力操作を検知するため
には、振動ペンを駆動し、センサ出力の有無を調べるこ
とで可能となる。この際全てのセンサと回路からなる振
動検出手段に電源を供給する必要はなく、どれか1つ以
上のセンサが、有効であれば入力の有無を判定出来、消
費電力の軽減が図れる。
には、振動ペンを駆動し、センサ出力の有無を調べるこ
とで可能となる。この際全てのセンサと回路からなる振
動検出手段に電源を供給する必要はなく、どれか1つ以
上のセンサが、有効であれば入力の有無を判定出来、消
費電力の軽減が図れる。
【0040】図7はその実施例を示した図である。振動
伝達板8上に配置されたセンサ6a〜6dの出力は、各
センサごとの信号波形検出回路7−3〜7−6に入力さ
れる。この検出回路7−3〜7−6の電源はトランジス
タ7−1,7−2を介して供給される。ここで、トラン
ジスタ7−1はセンサ6aの検出回路7−3の電源のみ
を制御信号aに従つて制御し、トランジスタ7−2は、
センサ6b〜6dの検出回路7−4〜7−6の電源を制
御信号bによって制御する。また、検出信号はポートを
介して演算制御回路1におくられる。ある一定時間、入
力がなかった場合、演算制御回路1は未入力状態と判定
し動作モードをスリープモード変更し、制御信号bによ
ってトランジスタ7−2をオフし検出回路7−7〜7−
6への電源の供給を停止し消費電力の低減を図る。この
状態において、振動ペン3により入力が行なわれた場
合、センサ6aが検出した信号のみ検出回路を経て検出
信号として、演算制御回路1に送られる。演算制御回路
1は、センサ6aの検出信号のみ監視し、この信号の有
無によってペン入力の判定を行う。センサaからの検出
信号によってペン入力があったと判定された場合、トラ
ンジスタ7−2をオンして全センサ6への電源供給を再
開し、通常モードへとモード変更し、上述したように通
常の座標検出動作を行う。
伝達板8上に配置されたセンサ6a〜6dの出力は、各
センサごとの信号波形検出回路7−3〜7−6に入力さ
れる。この検出回路7−3〜7−6の電源はトランジス
タ7−1,7−2を介して供給される。ここで、トラン
ジスタ7−1はセンサ6aの検出回路7−3の電源のみ
を制御信号aに従つて制御し、トランジスタ7−2は、
センサ6b〜6dの検出回路7−4〜7−6の電源を制
御信号bによって制御する。また、検出信号はポートを
介して演算制御回路1におくられる。ある一定時間、入
力がなかった場合、演算制御回路1は未入力状態と判定
し動作モードをスリープモード変更し、制御信号bによ
ってトランジスタ7−2をオフし検出回路7−7〜7−
6への電源の供給を停止し消費電力の低減を図る。この
状態において、振動ペン3により入力が行なわれた場
合、センサ6aが検出した信号のみ検出回路を経て検出
信号として、演算制御回路1に送られる。演算制御回路
1は、センサ6aの検出信号のみ監視し、この信号の有
無によってペン入力の判定を行う。センサaからの検出
信号によってペン入力があったと判定された場合、トラ
ンジスタ7−2をオンして全センサ6への電源供給を再
開し、通常モードへとモード変更し、上述したように通
常の座標検出動作を行う。
【0041】図8は通常モードとスリープモードの切り
換えを行う演算制御回路1の動作を説明するフローチャ
ートである。
換えを行う演算制御回路1の動作を説明するフローチャ
ートである。
【0042】ステップS801において座標入力装置本
体の電源が投入されると、後述する判定タイマクリアな
どの前処理をステップS802で行った後、通常動作モ
ードにはいる。S803に於いて振動ペン3を駆動し、
ステップS804にてセンサによる検出信号を監視し、
全てのセンサ出力が揃ったならステップS805で座標
計算して、ステップS806で計算結果を出力し、ステ
ップS807において未入力時間測定用の判定タイマを
クリアし再度スタートさせる。このタイマの設定時間は
装置の電池寿命に鑑みて決定すればよい。
体の電源が投入されると、後述する判定タイマクリアな
どの前処理をステップS802で行った後、通常動作モ
ードにはいる。S803に於いて振動ペン3を駆動し、
ステップS804にてセンサによる検出信号を監視し、
全てのセンサ出力が揃ったならステップS805で座標
計算して、ステップS806で計算結果を出力し、ステ
ップS807において未入力時間測定用の判定タイマを
クリアし再度スタートさせる。このタイマの設定時間は
装置の電池寿命に鑑みて決定すればよい。
【0043】タイマスタート後、予め決定された、座標
検出のサンプリング周期にあわせるべく、ステップS8
08で待ち時間をもうけて時間調整を行い、ふたたび座
標検出動作を続ける。
検出のサンプリング周期にあわせるべく、ステップS8
08で待ち時間をもうけて時間調整を行い、ふたたび座
標検出動作を続ける。
【0044】ステップS804で入力がないと判定され
た場合、ステップS809へ処理を移行する。ステップ
S809に於いて判定タイマをチェックし、所定時間経
過したか否かの判定を行う。ここで所定時間経過してい
ない場合は、ステップS808に於いてインターバル調
整して通常の動作を続けるが、所定時間経過していた場
合、ステップS810へと進んでスリープモードへモー
ドに変更する。
た場合、ステップS809へ処理を移行する。ステップ
S809に於いて判定タイマをチェックし、所定時間経
過したか否かの判定を行う。ここで所定時間経過してい
ない場合は、ステップS808に於いてインターバル調
整して通常の動作を続けるが、所定時間経過していた場
合、ステップS810へと進んでスリープモードへモー
ドに変更する。
【0045】ステップS810にてトランジスタ7−2
をオフしてセンサ6b〜6dの電源電力を断ち、ステッ
プS811にてペン駆動を行う。このペン駆動に対して
センサ6aからの入力をステップS812で監視し、入
力のあった場合は、ステップS813にてトランジスタ
7−2をオンして全センサ及びそれらの検出回路に電源
電力を供給し、ステップS814でタイマをクリア/ス
タートして通常モードに復帰する。
をオフしてセンサ6b〜6dの電源電力を断ち、ステッ
プS811にてペン駆動を行う。このペン駆動に対して
センサ6aからの入力をステップS812で監視し、入
力のあった場合は、ステップS813にてトランジスタ
7−2をオンして全センサ及びそれらの検出回路に電源
電力を供給し、ステップS814でタイマをクリア/ス
タートして通常モードに復帰する。
【0046】入力がなかった場合、通常モードのインタ
ーバルより長い、スリープモードのインターバル時間に
調整し、入力のあるまで同様の動作を繰り返す。
ーバルより長い、スリープモードのインターバル時間に
調整し、入力のあるまで同様の動作を繰り返す。
【0047】この様に、特定のセンサの電力消費のみで
入力の検知を行う事ができ、他の回路による電力消費を
押える事が可能になり、省電力化と、本体電源の投入動
作を繰り返す事なしに、操作性のよい装置を提供可能と
なる。
入力の検知を行う事ができ、他の回路による電力消費を
押える事が可能になり、省電力化と、本体電源の投入動
作を繰り返す事なしに、操作性のよい装置を提供可能と
なる。
【0048】更に、本実施例に於いて、スリープモード
のインターバル調整時にトランジスタ7−1をオフする
事で、更なる省電力化が図れる。例えば、スリープモー
ドでのインターバルを50[msec]とした場合、検出回
路の立ち上がり時間を考慮した時間、トランジスタ7−
1,2共にオフした状態で待機し(オフモード)、消費
電力を低下させる。
のインターバル調整時にトランジスタ7−1をオフする
事で、更なる省電力化が図れる。例えば、スリープモー
ドでのインターバルを50[msec]とした場合、検出回
路の立ち上がり時間を考慮した時間、トランジスタ7−
1,2共にオフした状態で待機し(オフモード)、消費
電力を低下させる。
【0049】また、本実施例の構成に於いて、無入力時
間を判定する手段と、その判定結果に基づいてスリープ
モードのインターバルを変更する手段とを付加する事
で、さらに低消費化が図れる。
間を判定する手段と、その判定結果に基づいてスリープ
モードのインターバルを変更する手段とを付加する事
で、さらに低消費化が図れる。
【0050】通常の入力の場合、ある一定時間に渡り入
力がなされた後、短時間でふたたび入力が行われる場合
と、長時間入力がなされない場合がある。この長時間未
入力が続いた場合には、頻繁な入力判定をせず長周期の
入力判定でも、操作感を低下させる事が少ない。この
為、未入力時間を、いくつかの判定時間によってきりわ
け、その時間に応じて、スリープモードのインターバル
を切換える。例えば、通常のスリープモードのインター
バルを、50[msec]とした場合、数分間入力がなかっ
た場合には、100[msec]、更に数分間入力がなかっ
た場合には、200[msec]というように、インターバ
ルを変更し、先に述べた、オフモードを用いる事で、低
消費電力化が行える。この時、インターバル時間の設定
や、未入力時間のきりわけは、装置の電源容量や消費電
力によって決定すればよく、記載された時間に限るもの
ではない。この未入力時間のきりわけの判定は、判定タ
イマの値を読み取り、予め決定されている時間と照し合
わせ、更に、その時間に対応する、インターバル時間
を、インターバル調整用のタイマにセットする等、既存
の計算機で用いられる方法によって達成可能である。
力がなされた後、短時間でふたたび入力が行われる場合
と、長時間入力がなされない場合がある。この長時間未
入力が続いた場合には、頻繁な入力判定をせず長周期の
入力判定でも、操作感を低下させる事が少ない。この
為、未入力時間を、いくつかの判定時間によってきりわ
け、その時間に応じて、スリープモードのインターバル
を切換える。例えば、通常のスリープモードのインター
バルを、50[msec]とした場合、数分間入力がなかっ
た場合には、100[msec]、更に数分間入力がなかっ
た場合には、200[msec]というように、インターバ
ルを変更し、先に述べた、オフモードを用いる事で、低
消費電力化が行える。この時、インターバル時間の設定
や、未入力時間のきりわけは、装置の電源容量や消費電
力によって決定すればよく、記載された時間に限るもの
ではない。この未入力時間のきりわけの判定は、判定タ
イマの値を読み取り、予め決定されている時間と照し合
わせ、更に、その時間に対応する、インターバル時間
を、インターバル調整用のタイマにセットする等、既存
の計算機で用いられる方法によって達成可能である。
【0051】以上説明したように、振動ペンから発せら
れた振動を、装置本体の振動伝達板に設けられた複数の
センサでもって検出し、各々センサでもって検出される
まで要した伝達時間でもって前記振動ペンによる振動伝
達板上の位置を検出する座標入力装置において、特定の
センサの電源と、他のセンサの電源を独立にオン,オフ
する手段と、上記特定のセンサの出力の有無を判定する
手段を有し、上記入力の有無の判定結果に基づき、本体
回路の電源を制御する手段を有する事により、省電力化
を図ると共に、入力操作に対して、速やかに電源投入に
よる立ち上がりを実現し、操作性の向上を図るものであ
る。
れた振動を、装置本体の振動伝達板に設けられた複数の
センサでもって検出し、各々センサでもって検出される
まで要した伝達時間でもって前記振動ペンによる振動伝
達板上の位置を検出する座標入力装置において、特定の
センサの電源と、他のセンサの電源を独立にオン,オフ
する手段と、上記特定のセンサの出力の有無を判定する
手段を有し、上記入力の有無の判定結果に基づき、本体
回路の電源を制御する手段を有する事により、省電力化
を図ると共に、入力操作に対して、速やかに電源投入に
よる立ち上がりを実現し、操作性の向上を図るものであ
る。
【0052】更には、入力の未入力時間によって、検出
判定の回数(インターバル時間)を変更する事で、操作
上の違和感なしに、低消費の装置が提供可能となる。
判定の回数(インターバル時間)を変更する事で、操作
上の違和感なしに、低消費の装置が提供可能となる。
【0053】上記の実施例においては、入力の検出に図
5で示されるような通常の信号検出回路を用いている
が、検出専用の回路手段をもうけることにより、一層の
低消費化を図る事が可能である。
5で示されるような通常の信号検出回路を用いている
が、検出専用の回路手段をもうけることにより、一層の
低消費化を図る事が可能である。
【0054】図9は、その構成例であり、前置増幅器か
らの出力を直接コンパレータ9−3に入力する。コンパ
レータ9−3はセンサ6からの信号を検出すると演算制
御回路1に検出信号を出力する。また、演算制御回路1
は制御信号aによってトランジスタ9−1をスイッチン
グしてコンパレータ9−3の電源を入り切りし、制御信
号bによってトランジスタ9−1をスイッチングして鎖
線枠内のブロック9−4の電源を入り切りする。
らの出力を直接コンパレータ9−3に入力する。コンパ
レータ9−3はセンサ6からの信号を検出すると演算制
御回路1に検出信号を出力する。また、演算制御回路1
は制御信号aによってトランジスタ9−1をスイッチン
グしてコンパレータ9−3の電源を入り切りし、制御信
号bによってトランジスタ9−1をスイッチングして鎖
線枠内のブロック9−4の電源を入り切りする。
【0055】この様な回路構成に於いて、前記実施例の
トランジスタ7−1,7−2と同様の制御をトランジス
タ9−1,9−2に対して行う事で、スリープモード時
には、ブロック9−4で消費する電力を断つことがで
き、より低消費電力化を図ることができる。
トランジスタ7−1,7−2と同様の制御をトランジス
タ9−1,9−2に対して行う事で、スリープモード時
には、ブロック9−4で消費する電力を断つことがで
き、より低消費電力化を図ることができる。
【0056】更に、図7の構成において、センサaの信
号検出回路7−1のみを図9の構成とし、他の検出回路
7−4〜7−6を図7のままとしておくことで、スリー
プモード時には検出回路7−4〜7−6と、検出回路7
−1のブロック9−4とで消費する電力を節約すること
ができる。
号検出回路7−1のみを図9の構成とし、他の検出回路
7−4〜7−6を図7のままとしておくことで、スリー
プモード時には検出回路7−4〜7−6と、検出回路7
−1のブロック9−4とで消費する電力を節約すること
ができる。
【0057】以上のように入力判定用の回路をもうけ、
検出回路と別個に、電源の操作を行う事で更に省電力化
がはかれる。
検出回路と別個に、電源の操作を行う事で更に省電力化
がはかれる。
【0058】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
システムに適用しても1つの機器から成る装置に適用し
ても良い。また、本発明は、システム或は装置にプログ
ラムを供給することによって達成される場合にも適用で
きることはいうまでもない。
【0059】
【発明の効果】上記説明したとおり、本発明にかかる座
標入力装置及び方法にあっては、操作性が良く、低消費
電力であるという効果がある。
標入力装置及び方法にあっては、操作性が良く、低消費
電力であるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】座標入力装置のブロック構成を示す図である。
【図2】振動ペンの構成を示す図である。
【図3】実施例における演算制御回路の制御回路の内部
構成図である。
構成図である。
【図4】信号処理のタイムチヤートである。
【図5】信号検出回路のブロック図である。
【図6】座標系入力装置の座標系を示す図である。
【図7】センサ出力の電源制御を示す図である。
【図8】制御のフローチャートである。
【図9】入力検出用回路の構成ブロック図である。
1 演算制御回路、 2 振動子駆動回路、 3 振動入力ペン、 4 振動子、 5 ペン先、 6a〜6d 振動センサ、 7 防振材、 8 振動伝達板、 9 信号波形検出回路である。
フロントページの続き (72)発明者 吉村 雄一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 小林 克行 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (72)発明者 柳沢 亮三 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キ ヤノン株式会社内 (56)参考文献 特開 昭64−57326(JP,A) 特開 平4−308916(JP,A) 特開 平2−272617(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 3/03 G06F 1/26 G06F 1/32
Claims (6)
- 【請求項1】 振動伝達板に入力された振動を検出し、
振動の遅延時間を基に前記振動伝達板上の座標位置を得
る座標入力装置であって、 前記振動伝達板に設けられた、電力により駆動する複数
の振動検出手段と、 該振動検出手段により振動が検出されてからの経過時間
を測定する測定手段と、 該測定手段により測定された時間が所定の値を越えたこ
とを判定する判定手段と、 該判定手段による判定に基づき、前記複数の振動検出手
段のうち所定の振動検出手段の電源電力を絶ちスリープ
モードに移行するモード移行手段と、 前記スリープモードにおいて、電源電力を断たれていな
い振動検出手段による振動検出結果に基づき、前記所定
の振動検出手段に電源電力を供給してスリープモードか
ら復帰する手段とを備えることを特徴とする座標入力装
置。 - 【請求項2】 前記振動検出手段は、遅延時間を検出す
る遅延時間検出回路と、振動入力を判定する判定回路と
を有し、前記モード移行手段は前記遅延時間検出回路の
電源電力を断つことを特徴とする請求項1記載の座標入
力装置。 - 【請求項3】 振動伝達板に入力された振動を、振動伝
達板に設けられた複数の振動検出手段により検出し、振
動入力から検出までの遅延時間に基づいて振動が入力さ
れた座標位置を測定する座標入力装置であって、 間欠的に振動する振動入力手段と、 前記振動伝達板に設けられた、電力により駆動する複数
の振動検出手段と、 該振動検出手段により振動が検出されていない時間を測
定する測定手段と、 該測定手段により測定された時間に基づいて前記振動入
力手段の振動する時間間隔を制御する手段とを備えるこ
とを特徴とする座標入力装置。 - 【請求項4】 振動伝達板に入力された振動を検出し、
振動の遅延時間を基に前記振動伝達板上の座標位置を得
る座標入力方法であって、 前記振動伝達板に設けられた、電力により駆動する複数
の振動検出手段により振動が検出されてからの経過時間
を測定する測定工程と、 該測定工程により測定された時間が所定の値を越えたこ
とを判定する判定工程と、 該判定工程による判定に基づき、前記複数の振動検出手
段のうち所定の振動検出手段の電源電力を絶ちスリープ
モードに移行するモード移行工程と、 前記スリープモードにおいて、電源電力を断たれていな
い振動検出手段による振動検出結果に基づき、前記所定
の振動検出手段に電源電力を供給してスリープモードか
ら復帰する工程とを備えることを特徴とする座標入力方
法。 - 【請求項5】 前記振動検出手段は、遅延時間を検出す
る遅延時間検出回路と、振動入力を判定する判定回路と
を有し、前記モード移行工程は前記遅延時間検出回路の
電源電力を断つことを特徴とする請求項4記載の座標入
力方法。 - 【請求項6】 振動伝達板に入力された振動を、振動伝
達板に設けられた複数の振動検出手段により検出し、振
動入力から検出までの遅延時間に基づいて振動が入力さ
れた座標位置を測定する座標入力方法であって、 前記振動伝達板に設けられた、電力により駆動される複
数の振動検出手段により振動が検出されていない時間を
測定する測定工程と、 該測定工程により測定された時間に基づいて、振動入力
手段の振動する時間間隔を制御する手段とを備えること
を特徴とする座標入力方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22009792A JP3133834B2 (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 座標入力装置及びその方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22009792A JP3133834B2 (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 座標入力装置及びその方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0667793A JPH0667793A (ja) | 1994-03-11 |
JP3133834B2 true JP3133834B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=16745880
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22009792A Expired - Fee Related JP3133834B2 (ja) | 1992-08-19 | 1992-08-19 | 座標入力装置及びその方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3133834B2 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19620700B4 (de) * | 1996-05-23 | 2004-09-23 | Iav Gmbh Ingenieurgesellschaft Auto Und Verkehr | Innenachsige Zahnradpumpe, vorzugsweise für die Schmierölversorgung von Verbrennungsmotoren |
DE102004022362B4 (de) * | 2004-05-06 | 2006-02-02 | Audi Ag | Schaltbare mehrstufige Ölpumpe |
DE102004024217B3 (de) * | 2004-05-15 | 2006-03-16 | Audi Ag | Schaltbare mehrstufige Ölpumpe |
KR101160828B1 (ko) | 2004-12-23 | 2012-06-29 | 삼성전자주식회사 | 표시 장치, 그 구동 방법 및 표시 장치용 구동 장치 |
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