JPH11143633A - 表示一体型タブレット装置 - Google Patents
表示一体型タブレット装置Info
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- JPH11143633A JPH11143633A JP31064097A JP31064097A JPH11143633A JP H11143633 A JPH11143633 A JP H11143633A JP 31064097 A JP31064097 A JP 31064097A JP 31064097 A JP31064097 A JP 31064097A JP H11143633 A JPH11143633 A JP H11143633A
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- electrode
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 誘導ノイズ電圧を消去して座標検出ペンによ
るXY座標値の検出精度を高める。 【解決手段】 直交するX電極群とY電極群間に液晶層
を挟入した液晶パネルと、前記液晶パネルを複数の表示
領域に分けその表面領域別に表示データを表示するため
の表示走査信号と座標入力するための座標走査信号を所
定期間交互に生成して前記X電極群とY電極群を駆動す
る電極駆動回路と、前記X電極群とY電極群に印加され
る前記座標走査信号により発生する誘導電圧を前記表示
領域別のXY座標値として検出する座標検出ペンと、前
記液晶層下側に形成されたX電極群またはY電極群に印
加される座標走査信号によって前記液晶層上側に形成さ
れたX電極群またはY電極群に発生する誘導ノイズ電圧
と対称波形の誘導ノイズ消去電圧を生成して前記X電極
群またはY電極群に印加して前記誘導ノイズ電圧を消去
する誘導ノイズ消去回路とから構成される。
るXY座標値の検出精度を高める。 【解決手段】 直交するX電極群とY電極群間に液晶層
を挟入した液晶パネルと、前記液晶パネルを複数の表示
領域に分けその表面領域別に表示データを表示するため
の表示走査信号と座標入力するための座標走査信号を所
定期間交互に生成して前記X電極群とY電極群を駆動す
る電極駆動回路と、前記X電極群とY電極群に印加され
る前記座標走査信号により発生する誘導電圧を前記表示
領域別のXY座標値として検出する座標検出ペンと、前
記液晶層下側に形成されたX電極群またはY電極群に印
加される座標走査信号によって前記液晶層上側に形成さ
れたX電極群またはY電極群に発生する誘導ノイズ電圧
と対称波形の誘導ノイズ消去電圧を生成して前記X電極
群またはY電極群に印加して前記誘導ノイズ電圧を消去
する誘導ノイズ消去回路とから構成される。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パーソナルコンピ
ュータやワードプロセッサ等に適用される表示装置の表
示画面を座標入力画面として一体形成された表示一体型
タブレット装置に関する。
ュータやワードプロセッサ等に適用される表示装置の表
示画面を座標入力画面として一体形成された表示一体型
タブレット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、パーソナルコンピュータやワード
プロセッサの表示装置の表示画面に一体形成されたタブ
レットに手書き文字や図形を入力する手段として、例え
ば、図8に示すような、液晶ディスプレイの表示電極と
静電容量型タブレット装置の座標検出電極を兼ねた表示
一体型タブレット装置が実用化されている。
プロセッサの表示装置の表示画面に一体形成されたタブ
レットに手書き文字や図形を入力する手段として、例え
ば、図8に示すような、液晶ディスプレイの表示電極と
静電容量型タブレット装置の座標検出電極を兼ねた表示
一体型タブレット装置が実用化されている。
【0003】図8は従来の表示一体型タブレット装置の
構成を示すブロック図である。また、図9は従来の表示
一体型タブレット装置における表示期間と座標検出期間
を示す説明図である。 そして、図9に示すように、1
フレーム期間中にタブレット上の座標検出ペンの入力座
標を検出する座標検出期間と画像を表示する表示期間と
を設けて、座標検出と画像表示を時分割で行うようにし
ている。
構成を示すブロック図である。また、図9は従来の表示
一体型タブレット装置における表示期間と座標検出期間
を示す説明図である。 そして、図9に示すように、1
フレーム期間中にタブレット上の座標検出ペンの入力座
標を検出する座標検出期間と画像を表示する表示期間と
を設けて、座標検出と画像表示を時分割で行うようにし
ている。
【0004】図8において、液晶パネル101は、互い
に直交して配列された各コモン電極C(Y電極群)と各
セグメント電極S(X電極群)との間に液晶を挟入して
構成され、各コモン電極と各セグメント電極Sとが交差
する領域で各画素を構成している。切換回路104は、
表示制御回路105と検出制御回路106とを切り替
え、座標検出期間において、制御回路107の制御に従
って検出制御回路106からの信号を入力し、表示期間
において、制御回路107の制御に従って表示制御回路
105からの信号及び表示データ供給回路113の表示
データを入力としてコモン駆動回路102及びセグメン
ト駆動回路103に供給する。
に直交して配列された各コモン電極C(Y電極群)と各
セグメント電極S(X電極群)との間に液晶を挟入して
構成され、各コモン電極と各セグメント電極Sとが交差
する領域で各画素を構成している。切換回路104は、
表示制御回路105と検出制御回路106とを切り替
え、座標検出期間において、制御回路107の制御に従
って検出制御回路106からの信号を入力し、表示期間
において、制御回路107の制御に従って表示制御回路
105からの信号及び表示データ供給回路113の表示
データを入力としてコモン駆動回路102及びセグメン
ト駆動回路103に供給する。
【0005】セグメント駆動回路103は、座標検出期
間において、検出制御回路106からの信号に基づいて
セグメント電極走査信号を生成して液晶パネル101の
セグメント電極Sを順次走査する。そして各セグメント
電極Sの走査が終了すると、コモン駆動回路102は、
検出制御回路106からの信号に基づいてコモン電極走
査信号を生成して液晶パネル101のコモン電極Cを順
次走査する。
間において、検出制御回路106からの信号に基づいて
セグメント電極走査信号を生成して液晶パネル101の
セグメント電極Sを順次走査する。そして各セグメント
電極Sの走査が終了すると、コモン駆動回路102は、
検出制御回路106からの信号に基づいてコモン電極走
査信号を生成して液晶パネル101のコモン電極Cを順
次走査する。
【0006】また、コモン電極駆動回路102及びセグ
メント電極駆動回路103には、直流電源回路112か
ら予め定められた複数の電圧が供給されている。コモン
駆動回路102及びセグメント駆動回路103は、表示
期間において、切替回路104を介して表示データ供給
回路113から供給される表示データに基づいた画像を
液晶パネル101に表示するようコモン電極C及びセグ
メント電極を同時に走査する。バックライト118は、
液晶パネル101の下に重ね合わせて表示画面を明るく
見やすくするものである。また、座標検出期間は消灯す
る機能を有し、人間の目に見えない間隔で点滅を繰り返
している。
メント電極駆動回路103には、直流電源回路112か
ら予め定められた複数の電圧が供給されている。コモン
駆動回路102及びセグメント駆動回路103は、表示
期間において、切替回路104を介して表示データ供給
回路113から供給される表示データに基づいた画像を
液晶パネル101に表示するようコモン電極C及びセグ
メント電極を同時に走査する。バックライト118は、
液晶パネル101の下に重ね合わせて表示画面を明るく
見やすくするものである。また、座標検出期間は消灯す
る機能を有し、人間の目に見えない間隔で点滅を繰り返
している。
【0007】図10は液晶パネルと座標検出ペンとの間
で発生する静電容量及び誘導電圧を示す説明図である。
図10(a)に示すように、液晶パネル101は、液晶
層101aを挟んでセグメント電極Sとコモン電極Cが
直交するように張り合わされ、保護フィルタ101bが
液晶パネル101上に形成されている。
で発生する静電容量及び誘導電圧を示す説明図である。
図10(a)に示すように、液晶パネル101は、液晶
層101aを挟んでセグメント電極Sとコモン電極Cが
直交するように張り合わされ、保護フィルタ101bが
液晶パネル101上に形成されている。
【0008】座標検出ペン108はその先端部に検出電
極108aを形成し、検出電極108aと液晶パネル1
01直下のセグメント電極S及びコモン電極Cとは、ほ
んのわずかな静電容量で結合されている。図10(b)
に示すように、セグメント電極Sあるいはコモン電極C
に走査電圧が印加されると、各電極S、Cと座標検出ペ
ン8の検出電極108aとの間の静電容量によって検出
電極108aに誘導電圧が発生する。
極108aを形成し、検出電極108aと液晶パネル1
01直下のセグメント電極S及びコモン電極Cとは、ほ
んのわずかな静電容量で結合されている。図10(b)
に示すように、セグメント電極Sあるいはコモン電極C
に走査電圧が印加されると、各電極S、Cと座標検出ペ
ン8の検出電極108aとの間の静電容量によって検出
電極108aに誘導電圧が発生する。
【0009】このように、液晶パネル101と座標検出
ペン108の検出電極108a間に誘起された微少な誘
導電圧は、図8に示すように、増幅回路109で増幅さ
れ、さらに2値化回路114で2値信号に変換されてX
座標検出回路110及びY座標検出回路111に供給さ
れる。X座標検出回路110及びY座標検出回路111
は、座標検出ペン108の検出電極108aに誘起され
た誘導電圧の発生タイミングと各電極S、Cの走査タイ
ミングとに基づいて座標検出ペン108の先端部が示す
液晶パネル101上のX座標及びY座標を検出する。
ペン108の検出電極108a間に誘起された微少な誘
導電圧は、図8に示すように、増幅回路109で増幅さ
れ、さらに2値化回路114で2値信号に変換されてX
座標検出回路110及びY座標検出回路111に供給さ
れる。X座標検出回路110及びY座標検出回路111
は、座標検出ペン108の検出電極108aに誘起され
た誘導電圧の発生タイミングと各電極S、Cの走査タイ
ミングとに基づいて座標検出ペン108の先端部が示す
液晶パネル101上のX座標及びY座標を検出する。
【0010】また、図11は図8に示すコモン駆動回路
及びセグメント駆動回路によるY座標検出時の座標走査
信号処理を示す回路図である。図11において、コモン
駆動回路102におけるD1 、D2……Dnは、走査電圧
V0と非走査電圧V4を順次切り替えてコモン電極走査信
号を生成して各コモン電極Cに供給するためのスイッチ
Dである。セグメント駆動回路103におけるスイッチ
E1 、E2……Emは、走査電圧V0と非走査電圧V3を順
次切り替えてセグメント電極走査信号を生成して各セグ
メント電極Sに供給するためのスイッチEである。
及びセグメント駆動回路によるY座標検出時の座標走査
信号処理を示す回路図である。図11において、コモン
駆動回路102におけるD1 、D2……Dnは、走査電圧
V0と非走査電圧V4を順次切り替えてコモン電極走査信
号を生成して各コモン電極Cに供給するためのスイッチ
Dである。セグメント駆動回路103におけるスイッチ
E1 、E2……Emは、走査電圧V0と非走査電圧V3を順
次切り替えてセグメント電極走査信号を生成して各セグ
メント電極Sに供給するためのスイッチEである。
【0011】スイッチD1 、D2……Dnを総称するとき
はスイッチDと称し、スイッチE1、E2……Emを総称
するときはスイッチEと称する。なお、rc0、rc4、r
s0、rs3はスイッチD、スイッチEのオン抵抗を示
す。また、図11は、コモン電極C2、C3、C4に走査
電圧V0が印加され、他のコモン電極C1、C5……Cnに
は、非走査電圧V4が印加されている状態を示す。
はスイッチDと称し、スイッチE1、E2……Emを総称
するときはスイッチEと称する。なお、rc0、rc4、r
s0、rs3はスイッチD、スイッチEのオン抵抗を示
す。また、図11は、コモン電極C2、C3、C4に走査
電圧V0が印加され、他のコモン電極C1、C5……Cnに
は、非走査電圧V4が印加されている状態を示す。
【0012】図12は図11に示すY座標検出時におけ
るコモン電極走査信号及び誘導電圧等の波形を示すタイ
ムチャートである。図12において、cd1〜cdnは、
Y座標検出時における液晶パネル101のコモン電極C
に印加されるコモン電極走査信号を示す。図12(1)
に示すコモン電極走査信号cd1がコモン電極C1に印
加されると、引き続いて、図12(2)に示すコモン電
極走査信号cd2がコモン電極C2に印加される。以後、
順次コモン電極Cにコモン電極走査信号cdが印加さ
れ、図12(3)に示すコモン電極走査信号cdn‐1が
コモン電極Cn-1に印加され、図12(4)に示すコモ
ン電極走査信号cdnがコモン電極Cnに順次印加され
る。
るコモン電極走査信号及び誘導電圧等の波形を示すタイ
ムチャートである。図12において、cd1〜cdnは、
Y座標検出時における液晶パネル101のコモン電極C
に印加されるコモン電極走査信号を示す。図12(1)
に示すコモン電極走査信号cd1がコモン電極C1に印
加されると、引き続いて、図12(2)に示すコモン電
極走査信号cd2がコモン電極C2に印加される。以後、
順次コモン電極Cにコモン電極走査信号cdが印加さ
れ、図12(3)に示すコモン電極走査信号cdn‐1が
コモン電極Cn-1に印加され、図12(4)に示すコモ
ン電極走査信号cdnがコモン電極Cnに順次印加され
る。
【0013】このようにして、図11に示すコモン駆動
回路102内のスイッチD1からスイッチDnによって非
走査電圧V4から走査電圧V0に順次切り替えられる。走
査電圧V0が液晶パネル101における一端に位置する
コモン電極C1から他端に位置するコモン電極Cnに向
かって順次印加される。液晶パネル101上に置かれた
座標検出ペン108は、座標検出期間におけるコモン電
極Cの走査により、理論的には図12(7)に示すGの
ような真の誘導電圧が発生する。誘導電圧Gは座標検出
ペン108で検出され、さらに2値化回路114で2値
信号に変換される。
回路102内のスイッチD1からスイッチDnによって非
走査電圧V4から走査電圧V0に順次切り替えられる。走
査電圧V0が液晶パネル101における一端に位置する
コモン電極C1から他端に位置するコモン電極Cnに向
かって順次印加される。液晶パネル101上に置かれた
座標検出ペン108は、座標検出期間におけるコモン電
極Cの走査により、理論的には図12(7)に示すGの
ような真の誘導電圧が発生する。誘導電圧Gは座標検出
ペン108で検出され、さらに2値化回路114で2値
信号に変換される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図12
に示すように、液晶パネル101は、座標検出ペン10
8に近い上側セグメント電極Sと遠い下側コモン電極C
は液晶層101aを介して静電的に結合されているの
で、コモン電極Cの走査を行った場合、セグメント電極
Sの抵抗及びセグメント駆動回路103のオン抵抗rs3
が大きいため、セグメント電極Sには図12(5)に示
す電圧が発生する。
に示すように、液晶パネル101は、座標検出ペン10
8に近い上側セグメント電極Sと遠い下側コモン電極C
は液晶層101aを介して静電的に結合されているの
で、コモン電極Cの走査を行った場合、セグメント電極
Sの抵抗及びセグメント駆動回路103のオン抵抗rs3
が大きいため、セグメント電極Sには図12(5)に示
す電圧が発生する。
【0015】この状態で、液晶パネル101上に置かれ
た座標検出ペン108は、図12(6)のような誘導ノ
イズ電圧F、Pが発生する。従って、実際には、座標検
出ペン108に誘起される検出信号電圧は、図12
(6)に示す誘導ノイズ電圧Fおよび誘導ノイズ電圧R
が重畳された図12(8)に示すような信号波形にな
る。誘導ノイズ電圧Fあるいは誘導ノイズ電圧Rの値は
セグメント電極Sの抵抗およびセグメント駆動回路3の
オン抵抗rs3が大きいほど大きくなり、誘導ノイズ電
圧F、誘導ノイズ電圧Rが検出信号ピークGに重畳され
ることによって、特に、座標検出ペン108が液晶パネ
ル101の両端部に存在する場合にY座標の検出精度が
低下する。
た座標検出ペン108は、図12(6)のような誘導ノ
イズ電圧F、Pが発生する。従って、実際には、座標検
出ペン108に誘起される検出信号電圧は、図12
(6)に示す誘導ノイズ電圧Fおよび誘導ノイズ電圧R
が重畳された図12(8)に示すような信号波形にな
る。誘導ノイズ電圧Fあるいは誘導ノイズ電圧Rの値は
セグメント電極Sの抵抗およびセグメント駆動回路3の
オン抵抗rs3が大きいほど大きくなり、誘導ノイズ電
圧F、誘導ノイズ電圧Rが検出信号ピークGに重畳され
ることによって、特に、座標検出ペン108が液晶パネ
ル101の両端部に存在する場合にY座標の検出精度が
低下する。
【0016】つまり、下側電極と上側電極が液晶を介し
て静電的に結合しているので、下側電極を駆動した際に
上側電極、特に、表示領域の境界部分及び両端部におい
て誘導ノイズ電圧が発生するため、座標検出ペンが表示
領域の境界部分及び両端部を指示する場合、座標検出の
精度が低下するという問題がある。
て静電的に結合しているので、下側電極を駆動した際に
上側電極、特に、表示領域の境界部分及び両端部におい
て誘導ノイズ電圧が発生するため、座標検出ペンが表示
領域の境界部分及び両端部を指示する場合、座標検出の
精度が低下するという問題がある。
【0017】また、特開平6−131118号公報に
は、座標検出ペンに近い上側電極に発生する誘導ノイズ
電圧に対し、補正電圧であるバイアス電圧を生成し、そ
の上側電極に付加することにより誘導ノイズ電圧をキャ
ンセルする方法が提案されている。しかし、このバイア
ス電圧は最小の電力で誘導ノイズ電圧波形のみを直接キ
ャンセルするように構成されていない。
は、座標検出ペンに近い上側電極に発生する誘導ノイズ
電圧に対し、補正電圧であるバイアス電圧を生成し、そ
の上側電極に付加することにより誘導ノイズ電圧をキャ
ンセルする方法が提案されている。しかし、このバイア
ス電圧は最小の電力で誘導ノイズ電圧波形のみを直接キ
ャンセルするように構成されていない。
【0018】図13は従来の表示一体型タブレット装置
における液晶反転駆動処理のタイミングを示すタイミン
グチャートである。図13(1)に示すmdは、液晶反
転信号を示し、図8に示す表示制御回路105から切替
回路104を介してセグメント駆動回路102及びコモ
ン駆動回路103に供給される。図13(2)に示すp
eは、座標検出ペン108に誘起される電圧Gx、Gy
を示し、図13(3)に示すdeは、座標検出期間信号
を示す。
における液晶反転駆動処理のタイミングを示すタイミン
グチャートである。図13(1)に示すmdは、液晶反
転信号を示し、図8に示す表示制御回路105から切替
回路104を介してセグメント駆動回路102及びコモ
ン駆動回路103に供給される。図13(2)に示すp
eは、座標検出ペン108に誘起される電圧Gx、Gy
を示し、図13(3)に示すdeは、座標検出期間信号
を示す。
【0019】液晶パネル101の液晶が電気分解によっ
て劣化するのを防止するために、液晶反転信号mdのレ
ベル(H.L)に同期して液晶に印加する電圧レベルを
周期的に反転させている。その際、電極に印加されてい
る駆動信号の電圧も一斉に変化する。
て劣化するのを防止するために、液晶反転信号mdのレ
ベル(H.L)に同期して液晶に印加する電圧レベルを
周期的に反転させている。その際、電極に印加されてい
る駆動信号の電圧も一斉に変化する。
【0020】このため、上記液晶への印加する電圧レベ
ルが反転する際に座標検出ペン108を液晶パネル10
1の表面に近づけると、座標検出ペン108の検出電極
108aと液晶パネル101の電極との距離に依存する
スパイク状電圧spが誘起される。このスパイク状電圧
spが座標検出期間中に発生した場合、座標信号が正し
く検出できなくなるため、座標検出期間中は、液晶反転
信号を一方向に固定して変化しないようにしている。
ルが反転する際に座標検出ペン108を液晶パネル10
1の表面に近づけると、座標検出ペン108の検出電極
108aと液晶パネル101の電極との距離に依存する
スパイク状電圧spが誘起される。このスパイク状電圧
spが座標検出期間中に発生した場合、座標信号が正し
く検出できなくなるため、座標検出期間中は、液晶反転
信号を一方向に固定して変化しないようにしている。
【0021】しかしながら、表示期間中は液晶反転信号
により駆動信号も反転して電極に印加されるため液晶の
劣化は防止することができるが、座標検出期間中は液晶
反転信号を一方向に固定しているため、液晶の劣化を防
止するには十分でない。
により駆動信号も反転して電極に印加されるため液晶の
劣化は防止することができるが、座標検出期間中は液晶
反転信号を一方向に固定しているため、液晶の劣化を防
止するには十分でない。
【0022】図14は従来の表示一体型タブレット装置
におけるバックライトの点滅制御による表示画面の状態
を示す説明図である。バックライトは表示期間に同期し
て点灯し、座標検出期間に消灯するよう点滅制御され
る。一般的な表示一体型タブレット装置では、表示画面
の上部から下部に向かって順次走査するため、図14
(1)に示すように表示画面の下部が他の部分より暗く
見える。
におけるバックライトの点滅制御による表示画面の状態
を示す説明図である。バックライトは表示期間に同期し
て点灯し、座標検出期間に消灯するよう点滅制御され
る。一般的な表示一体型タブレット装置では、表示画面
の上部から下部に向かって順次走査するため、図14
(1)に示すように表示画面の下部が他の部分より暗く
見える。
【0023】これは、バックライトの消灯と液晶の応答
速度の関係によるもので、バックライトは消灯した瞬間
から図14(2)のように徐々に輝度が下がるが、液晶
は数十μs〜数百μs後に反応するため、時間のズレが
生じ、バックライトの輝度が下がっている過渡期に表示
画面の下部がまだ表示されているためである。図15は
バックライトに使用する冷陰極管の残光特性を示す図で
ある。
速度の関係によるもので、バックライトは消灯した瞬間
から図14(2)のように徐々に輝度が下がるが、液晶
は数十μs〜数百μs後に反応するため、時間のズレが
生じ、バックライトの輝度が下がっている過渡期に表示
画面の下部がまだ表示されているためである。図15は
バックライトに使用する冷陰極管の残光特性を示す図で
ある。
【0024】例えば、上下2分割画面表示構成の表示一
体型タブレット装置に適用すると、図14(4)に示す
ように、表示期間において表示領域の端部から表示領域
が隣合わせた境界部分に向かって電極群を駆動し、検出
期間にバックライトを消灯してさらに境界部分から次の
表示領域の端部に向かって電極群を駆動する表示方式で
は、境界部分である中央部で暗くなる輝度ムラが発生
し、表示品位を低下させるという問題がある。
体型タブレット装置に適用すると、図14(4)に示す
ように、表示期間において表示領域の端部から表示領域
が隣合わせた境界部分に向かって電極群を駆動し、検出
期間にバックライトを消灯してさらに境界部分から次の
表示領域の端部に向かって電極群を駆動する表示方式で
は、境界部分である中央部で暗くなる輝度ムラが発生
し、表示品位を低下させるという問題がある。
【0025】本発明は以上の事情を考慮してなされたも
ので、例えば、分割表示される液晶パネルの液晶層上側
に形成された電極群に発生する誘導ノイズ電圧を、簡単
な回路構成で完全に消去して座標検出ペンによるXY座
標値の検出精度を高め、液晶駆動方法による液晶の劣化
を防止し、分割画面の境界部分の輝度ムラを低減するこ
とができる表示一体型タブレット装置を提供する。
ので、例えば、分割表示される液晶パネルの液晶層上側
に形成された電極群に発生する誘導ノイズ電圧を、簡単
な回路構成で完全に消去して座標検出ペンによるXY座
標値の検出精度を高め、液晶駆動方法による液晶の劣化
を防止し、分割画面の境界部分の輝度ムラを低減するこ
とができる表示一体型タブレット装置を提供する。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明は、直交するX電
極群とY電極群間に液晶層を挟入した液晶パネルと、前
記液晶パネルを複数の表示領域に分けその表面領域別に
表示データを表示するための表示走査信号と座標入力す
るための座標走査信号を所定期間交互に生成して前記X
電極群とY電極群を駆動する電極駆動回路と、前記X電
極群とY電極群に印加される前記座標走査信号により発
生する誘導電圧を前記表示領域別のXY座標値として検
出する座標検出ペンと、前記液晶層下側に形成されたX
電極群またはY電極群に印加される座標走査信号によっ
て前記液晶層上側に形成されたX電極群またはY電極群
に発生する誘導ノイズ電圧と対称波形の誘導ノイズ消去
電圧を生成して前記X電極群またはY電極群に印加して
前記誘導ノイズ電圧を消去する誘導ノイズ消去回路とを
備えてなる表示一体型タブレット装置である。
極群とY電極群間に液晶層を挟入した液晶パネルと、前
記液晶パネルを複数の表示領域に分けその表面領域別に
表示データを表示するための表示走査信号と座標入力す
るための座標走査信号を所定期間交互に生成して前記X
電極群とY電極群を駆動する電極駆動回路と、前記X電
極群とY電極群に印加される前記座標走査信号により発
生する誘導電圧を前記表示領域別のXY座標値として検
出する座標検出ペンと、前記液晶層下側に形成されたX
電極群またはY電極群に印加される座標走査信号によっ
て前記液晶層上側に形成されたX電極群またはY電極群
に発生する誘導ノイズ電圧と対称波形の誘導ノイズ消去
電圧を生成して前記X電極群またはY電極群に印加して
前記誘導ノイズ電圧を消去する誘導ノイズ消去回路とを
備えてなる表示一体型タブレット装置である。
【0027】なお、本発明において、液晶パネルは、例
えば、ガラス基板、透明のセグメント電極群(X電極
群)、液晶層、透明のコモン電極群(Y電極群)からな
るドットマトリクス型液晶ディスプレイとタブレットを
兼ね備えた構成である。電極駆動回路は、シフトレジス
タ、アナログスイッチ等で構成され、表示データを表示
するためのデューティタイプの表示走査信号と、座標入
力するためのデューティタイプの座標走査信号とを所定
期間交互に生成して表示領域別のX電極群とY電極群と
を駆動する。
えば、ガラス基板、透明のセグメント電極群(X電極
群)、液晶層、透明のコモン電極群(Y電極群)からな
るドットマトリクス型液晶ディスプレイとタブレットを
兼ね備えた構成である。電極駆動回路は、シフトレジス
タ、アナログスイッチ等で構成され、表示データを表示
するためのデューティタイプの表示走査信号と、座標入
力するためのデューティタイプの座標走査信号とを所定
期間交互に生成して表示領域別のX電極群とY電極群と
を駆動する。
【0028】座標検出ペンは、その先端部に検出電極を
有し、検出電極が、液晶パネルと静電的に結合して、座
標走査信号によりコモン電極群とセグメント電極群をそ
れぞれ駆動する際の誘導電圧を表示領域のXY座標値と
して検出する。誘導ノイズ消去回路は、コンデンサC、
抵抗R、オペアンプ等からなる微分回路と、アナログス
イッチ等で構成され、前記液晶層上側に形成されたX電
極群またはY電極群に発生する誘導ノイズ電圧に対しこ
の誘導ノイズ電圧とは対称の誘導ノイズ消去電圧を生成
する。
有し、検出電極が、液晶パネルと静電的に結合して、座
標走査信号によりコモン電極群とセグメント電極群をそ
れぞれ駆動する際の誘導電圧を表示領域のXY座標値と
して検出する。誘導ノイズ消去回路は、コンデンサC、
抵抗R、オペアンプ等からなる微分回路と、アナログス
イッチ等で構成され、前記液晶層上側に形成されたX電
極群またはY電極群に発生する誘導ノイズ電圧に対しこ
の誘導ノイズ電圧とは対称の誘導ノイズ消去電圧を生成
する。
【0029】本発明によれば、分割表示される液晶パネ
ルの液晶層上側に形成されたX電極群またはY電極群に
発生する誘導ノイズ電圧を、簡単な回路構成で直接消去
して座標検出ペンによるXY座標値の検出精度を高める
ことができる。
ルの液晶層上側に形成されたX電極群またはY電極群に
発生する誘導ノイズ電圧を、簡単な回路構成で直接消去
して座標検出ペンによるXY座標値の検出精度を高める
ことができる。
【0030】前記誘導ノイズ消去回路は、前記液晶層下
側に形成されたX電極群またはY電極群に印加される前
記座標走査信号のうちX電極群またはY電極群の駆動開
始時と駆動終了時の座標走査信号を前記電極駆動回路か
ら受け取り、その座標走査信号を微分した微分電圧を前
記誘導ノイズ消去電圧として生成して前記電極駆動回路
に出力するよう構成してもよい。
側に形成されたX電極群またはY電極群に印加される前
記座標走査信号のうちX電極群またはY電極群の駆動開
始時と駆動終了時の座標走査信号を前記電極駆動回路か
ら受け取り、その座標走査信号を微分した微分電圧を前
記誘導ノイズ消去電圧として生成して前記電極駆動回路
に出力するよう構成してもよい。
【0031】前記構成によれば、簡単な微分回路によ
り、誘導ノイズ電圧を消去する誘導ノイズ消去電圧をX
電極群またはY電極群の駆動開始時と駆動終了時の座標
走査信号から生成することができる。特に、表示両端部
及び中央部において、発生する誘導ノイズ電圧を、予め
誘導ノイズ消去電圧により消去できるため、座標検出ペ
ンは精度よく座標検出を行うことができる。
り、誘導ノイズ電圧を消去する誘導ノイズ消去電圧をX
電極群またはY電極群の駆動開始時と駆動終了時の座標
走査信号から生成することができる。特に、表示両端部
及び中央部において、発生する誘導ノイズ電圧を、予め
誘導ノイズ消去電圧により消去できるため、座標検出ペ
ンは精度よく座標検出を行うことができる。
【0032】前記電極駆動回路は、前記X電極群とY電
極群に前記表示走査信号が印加される表示期間と前記座
標走査信号が前記X電極群とY電極群に印加される座標
検出期間とからなる1フレーム期間毎に前記座標走査信
号の位相を反転するよう構成してもよい。
極群に前記表示走査信号が印加される表示期間と前記座
標走査信号が前記X電極群とY電極群に印加される座標
検出期間とからなる1フレーム期間毎に前記座標走査信
号の位相を反転するよう構成してもよい。
【0033】前記構成によれば、座標検出期間における
座標走査信号が1フレーム期間毎に反転することによ
り、DC信号が印加されない液晶駆動になるので液晶の
劣化を防止することができる。さらに、電極駆動回路が
簡略化できので、部品点数が削減でき省スペース化及び
コストダウンが図れる。
座標走査信号が1フレーム期間毎に反転することによ
り、DC信号が印加されない液晶駆動になるので液晶の
劣化を防止することができる。さらに、電極駆動回路が
簡略化できので、部品点数が削減でき省スペース化及び
コストダウンが図れる。
【0034】前記液晶パネルの後部から前記液晶層を照
明するバックライトと、前記表示走査信号による前記電
極群の駆動中の表示期間に前記バックライトを点灯し、
前記座標走査信号による前記電極群の駆動中の座標検出
期間に前記バックライトを消灯するバックライト駆動回
路とをさらに備え、前記電極駆動回路は、前記表面パネ
ルを複数の表示領域に分け、同じタイミングの2組の表
示走査信号により前記電極群を駆動を行う際、二つの表
示領域が隣合わせの境界部分からそれぞれの表示領域の
端部に向かって前記電極群を駆動する、または前記端部
から前記境界部分に向かって前記電極群を駆動するよう
構成してもよい。
明するバックライトと、前記表示走査信号による前記電
極群の駆動中の表示期間に前記バックライトを点灯し、
前記座標走査信号による前記電極群の駆動中の座標検出
期間に前記バックライトを消灯するバックライト駆動回
路とをさらに備え、前記電極駆動回路は、前記表面パネ
ルを複数の表示領域に分け、同じタイミングの2組の表
示走査信号により前記電極群を駆動を行う際、二つの表
示領域が隣合わせの境界部分からそれぞれの表示領域の
端部に向かって前記電極群を駆動する、または前記端部
から前記境界部分に向かって前記電極群を駆動するよう
構成してもよい。
【0035】前記構成において、例えば、バックライト
は冷陰極管で構成される。バックライト駆動回路は、表
示期間信号を入力としてインバータをスイッチングして
バックライトを点灯/消灯するトランジスタ等で構成さ
れる。前記構成によれば、二つの表示領域が隣合わた境
界部分を表示期間の開始または終了に同期した表示走査
信号により駆動することにより、境界部分の輝度ムラを
無くして、表示品位を高めることができる。
は冷陰極管で構成される。バックライト駆動回路は、表
示期間信号を入力としてインバータをスイッチングして
バックライトを点灯/消灯するトランジスタ等で構成さ
れる。前記構成によれば、二つの表示領域が隣合わた境
界部分を表示期間の開始または終了に同期した表示走査
信号により駆動することにより、境界部分の輝度ムラを
無くして、表示品位を高めることができる。
【0036】前記液晶パネルの後部から前記液晶層を照
明するバックライトと、前記表示走査信号による前記電
極群の駆動中の表示期間に前記バックライトを点灯し、
前記座標走査信号による前記電極群の駆動中の座標検出
期間に前記バックライトを消灯するバックライト駆動回
路とをさらに備え、前記バックライト駆動回路が、前記
表示期間と前記座標検出期間との間に前記バックライト
を点灯する非表示期間をさらに設けた構成にしてもよ
い。
明するバックライトと、前記表示走査信号による前記電
極群の駆動中の表示期間に前記バックライトを点灯し、
前記座標走査信号による前記電極群の駆動中の座標検出
期間に前記バックライトを消灯するバックライト駆動回
路とをさらに備え、前記バックライト駆動回路が、前記
表示期間と前記座標検出期間との間に前記バックライト
を点灯する非表示期間をさらに設けた構成にしてもよ
い。
【0037】前記構成によれば、表示期間の後に非表示
期間(無表示期間)設けることによりバックライト点灯
中に表示期間を終了させ、データ表示中の輝度ムラを無
くすことができる。
期間(無表示期間)設けることによりバックライト点灯
中に表示期間を終了させ、データ表示中の輝度ムラを無
くすことができる。
【0038】前記液晶パネルの後部から前記液晶層を照
明するバックライトと、前記表示走査信号による前記電
極群の駆動中の表示期間に前記バックライトを点灯し、
前記座標走査信号による前記電極群の駆動中の座標検出
期間に前記バックライトを消灯するバックライト駆動回
路とをさらに備え、前記バックライト駆動回路が、前記
バックライトの残光が90%以上を確保できる時間でか
つ座標検出が可能な0.3±0.05msの時間を座標
検出期間として前記バックライトを消灯するよう構成し
てもよい。
明するバックライトと、前記表示走査信号による前記電
極群の駆動中の表示期間に前記バックライトを点灯し、
前記座標走査信号による前記電極群の駆動中の座標検出
期間に前記バックライトを消灯するバックライト駆動回
路とをさらに備え、前記バックライト駆動回路が、前記
バックライトの残光が90%以上を確保できる時間でか
つ座標検出が可能な0.3±0.05msの時間を座標
検出期間として前記バックライトを消灯するよう構成し
てもよい。
【0039】前記構成によれば、バックライトを消灯す
る座標検出期間の時間を短くして液晶パネルを明るく
し、かつ輝度ムラを無くして、表示品位を高めることが
できる。
る座標検出期間の時間を短くして液晶パネルを明るく
し、かつ輝度ムラを無くして、表示品位を高めることが
できる。
【0040】前記液晶パネルの後部から前記液晶層を照
明するバックライトと、前記表示走査信号による前記電
極群の駆動中の表示期間に前記バックライトを点灯し、
前記座標走査信号による前記電極群の駆動中の座標検出
期間に前記バックライトを消灯するバックライト駆動回
路とをさらに備え、前記バックライト駆動回路が、前記
表示期間と前記座標検出期間とからなる1フレーム期間
の少なくとも2以上のフレーム期間に1回のサイクルで
前記座標検出期間を無効にして前記バックライトを点灯
するよう構成してもよい。
明するバックライトと、前記表示走査信号による前記電
極群の駆動中の表示期間に前記バックライトを点灯し、
前記座標走査信号による前記電極群の駆動中の座標検出
期間に前記バックライトを消灯するバックライト駆動回
路とをさらに備え、前記バックライト駆動回路が、前記
表示期間と前記座標検出期間とからなる1フレーム期間
の少なくとも2以上のフレーム期間に1回のサイクルで
前記座標検出期間を無効にして前記バックライトを点灯
するよう構成してもよい。
【0041】前記構成によれば、バックライトを消灯す
る座標検出期間の割合を短くして液晶パネルを明るく
し、かつ輝度ムラを無くして、表示品位を高めることが
できる。
る座標検出期間の割合を短くして液晶パネルを明るく
し、かつ輝度ムラを無くして、表示品位を高めることが
できる。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、図に示す実施例に基づいて
本発明を詳述する。なお、これによって本発明は限定さ
れるものではない。
本発明を詳述する。なお、これによって本発明は限定さ
れるものではない。
【0043】図1は本実施例の表示一体型タブレット装
置の構成を示すブロック図である。図1において、液晶
パネル1は、例えば、ガラス基板、透明のセグメント電
極群(X電極群)、液晶層、透明のコモン電極群(Y電
極群)からなるドットマトリクス型液晶ディスプレイと
タブレットを兼ね備えた上下2画面領域で構成されてい
る。また、液晶パネル1は、互いに直交して配列された
各コモン電極C(Y電極群)と各セグメント電極S(X
電極群)との間に液晶層を挟入して構成され、各コモン
電極と各セグメント電極Sとが交差する領域で各画素を
構成している。ここでは、コモン電極Cがセグメント電
極Sの下側に形成しているものとする。
置の構成を示すブロック図である。図1において、液晶
パネル1は、例えば、ガラス基板、透明のセグメント電
極群(X電極群)、液晶層、透明のコモン電極群(Y電
極群)からなるドットマトリクス型液晶ディスプレイと
タブレットを兼ね備えた上下2画面領域で構成されてい
る。また、液晶パネル1は、互いに直交して配列された
各コモン電極C(Y電極群)と各セグメント電極S(X
電極群)との間に液晶層を挟入して構成され、各コモン
電極と各セグメント電極Sとが交差する領域で各画素を
構成している。ここでは、コモン電極Cがセグメント電
極Sの下側に形成しているものとする。
【0044】上部/下部コモン駆動回路2a、2bと上
部/下部セグメント駆動回路3a、3bは、シフトレジ
スタ、アナログスイッチ等で構成され、表示データを表
示するためのデューティタイプの表示走査信号と、座標
入力するためのデューティタイプの座標走査信号とを所
定期間交互に生成して上下2画面領域別のセグメント電
極群とコモン電極群とを駆動する電極駆動回路として機
能する。また、上部コモン駆動回路2aと上部セグメン
ト駆動回路3aとで上画面領域を駆動する。また、下部
コモン駆動回路2bと下部セグメント駆動回路3bとで
下画面領域を駆動する。
部/下部セグメント駆動回路3a、3bは、シフトレジ
スタ、アナログスイッチ等で構成され、表示データを表
示するためのデューティタイプの表示走査信号と、座標
入力するためのデューティタイプの座標走査信号とを所
定期間交互に生成して上下2画面領域別のセグメント電
極群とコモン電極群とを駆動する電極駆動回路として機
能する。また、上部コモン駆動回路2aと上部セグメン
ト駆動回路3aとで上画面領域を駆動する。また、下部
コモン駆動回路2bと下部セグメント駆動回路3bとで
下画面領域を駆動する。
【0045】また、本実施例の表示一体型タブレット装
置における表示制御回路5、検出制御回路6、制御回路
7、座標検出ペン8、増幅回路9、X座標検出回路1
0、Y座標検出回路11、直流電源回路12、表示デー
タ供給回路13、2値化回路14は、それぞれASIC
で構成され、図8に示す従来の表示一体型タブレット装
置の回路と同じ機能をする。
置における表示制御回路5、検出制御回路6、制御回路
7、座標検出ペン8、増幅回路9、X座標検出回路1
0、Y座標検出回路11、直流電源回路12、表示デー
タ供給回路13、2値化回路14は、それぞれASIC
で構成され、図8に示す従来の表示一体型タブレット装
置の回路と同じ機能をする。
【0046】座標検出ペン8は、その先端部に検出電極
を有し、検出電極が、液晶パネル1と静電的に結合し
て、座標走査信号によりコモン電極群とセグメント電極
群をそれぞれ駆動する際の誘導電圧を上下2画面領域別
のXY座標値として検出する。増幅回路9は、検出した
誘導電圧を増幅し、2値化回路14は増幅された誘導電
圧を2値信号に変換し、セグメント電極またはコモン電
極による誘導電圧であるかを判別してX座標検出回路1
0またはY座標検出回路11に供給する。X座標検出回
路10は2値信号からX座標値を決定し、座標検出回路
11で2値信号からY座標値を決定する。
を有し、検出電極が、液晶パネル1と静電的に結合し
て、座標走査信号によりコモン電極群とセグメント電極
群をそれぞれ駆動する際の誘導電圧を上下2画面領域別
のXY座標値として検出する。増幅回路9は、検出した
誘導電圧を増幅し、2値化回路14は増幅された誘導電
圧を2値信号に変換し、セグメント電極またはコモン電
極による誘導電圧であるかを判別してX座標検出回路1
0またはY座標検出回路11に供給する。X座標検出回
路10は2値信号からX座標値を決定し、座標検出回路
11で2値信号からY座標値を決定する。
【0047】切換回路4は、表示制御回路5と検出制御
回路6とを切り替え、座標検出期間において、制御回路
7の制御に従って検出制御回路6からの信号を入力し、
表示期間において、制御回路7の制御に従って表示制御
回路5からの信号及び表示データ供給回路13の表示デ
ータを上部/下部コモン駆動回路2a、2b及び上部/
下部セグメント駆動回路3a、3bに供給する。上部/
下部コモン駆動回路2a、2b及び上部/下部セグメン
ト駆動回路3a、3bは表示データに基づいた画像を液
晶パネル1に表示するようコモン電極C及びセグメント
電Sを同時に走査する。
回路6とを切り替え、座標検出期間において、制御回路
7の制御に従って検出制御回路6からの信号を入力し、
表示期間において、制御回路7の制御に従って表示制御
回路5からの信号及び表示データ供給回路13の表示デ
ータを上部/下部コモン駆動回路2a、2b及び上部/
下部セグメント駆動回路3a、3bに供給する。上部/
下部コモン駆動回路2a、2b及び上部/下部セグメン
ト駆動回路3a、3bは表示データに基づいた画像を液
晶パネル1に表示するようコモン電極C及びセグメント
電Sを同時に走査する。
【0048】上部/下部セグメント駆動回路3a,3b
は、座標検出期間において、検出制御回路6からの信号
に基づいてセグメント電極走査信号(座標走査信号)を
生成して液晶パネル1のセグメント電極Sを順次走査す
る。そして各セグメント電極Sの走査が終了すると、コ
モン駆動回路2a、2bは、検出制御回路6からの信号
に基づいてコモン電極走査信号(座標走査信号)を生成
して液晶パネル1のコモン電極Cを順次走査する。
は、座標検出期間において、検出制御回路6からの信号
に基づいてセグメント電極走査信号(座標走査信号)を
生成して液晶パネル1のセグメント電極Sを順次走査す
る。そして各セグメント電極Sの走査が終了すると、コ
モン駆動回路2a、2bは、検出制御回路6からの信号
に基づいてコモン電極走査信号(座標走査信号)を生成
して液晶パネル1のコモン電極Cを順次走査する。
【0049】また、直流電源回路12は、図8に示す直
流電源回路と同じように、バイアス電源V0〜V5を生成
し、上部/下部コモン駆動回路2a,2b、上部/下部
セグメント駆動回路3a、3b、上部/下部誘導ノイズ
消去回路16a、16bに供給している。
流電源回路と同じように、バイアス電源V0〜V5を生成
し、上部/下部コモン駆動回路2a,2b、上部/下部
セグメント駆動回路3a、3b、上部/下部誘導ノイズ
消去回路16a、16bに供給している。
【0050】マルチプレクサ15は、切替回路4からY
座標検出期間信号を受け、電極駆動開始時と電極駆動終
了時のY座標走査信号に同期した信号を上部/下部誘導
ノイズ消去回路16a、16bに供給する。
座標検出期間信号を受け、電極駆動開始時と電極駆動終
了時のY座標走査信号に同期した信号を上部/下部誘導
ノイズ消去回路16a、16bに供給する。
【0051】バックライト18は、冷陰極管で構成さ
れ、液晶パネル1の下に重ね合わせて表示画面を明るく
見やすくするものである。また、座標検出期間は消灯す
る機能を有し、人間の目に見えない間隔で点滅を繰り返
している。バックライト駆動回路17は、表示期間はイ
ンバータ19をONしてバックライト18を点灯し、座
標走査期間はインバータ19をOFFしてバックライト
18を消灯するスイッチングトランジスタ等で構成され
る。
れ、液晶パネル1の下に重ね合わせて表示画面を明るく
見やすくするものである。また、座標検出期間は消灯す
る機能を有し、人間の目に見えない間隔で点滅を繰り返
している。バックライト駆動回路17は、表示期間はイ
ンバータ19をONしてバックライト18を点灯し、座
標走査期間はインバータ19をOFFしてバックライト
18を消灯するスイッチングトランジスタ等で構成され
る。
【0052】図2は本実施例によるY座標検出期間の各
信号と誘導電圧波形のタイミングを示すタイムチャート
である。図2において、図2(a)、2(b)は、上画
面領域におけるY座標走査の開始時/終了時の同期信号
da1、danを示し、図2(c)、2(d)は、下画面領
域におけるY座標走査の開始時/終了時の同期信号db
1、dbnを示す。図2(e)は、座標検出ペン8が液晶
パネル1の上画面領域を指示した際、セグメント電極の
抵抗及びセグメント駆動回路3aのオン抵抗に起因して
セグメント電極に発生する誘導電圧を示す。
信号と誘導電圧波形のタイミングを示すタイムチャート
である。図2において、図2(a)、2(b)は、上画
面領域におけるY座標走査の開始時/終了時の同期信号
da1、danを示し、図2(c)、2(d)は、下画面領
域におけるY座標走査の開始時/終了時の同期信号db
1、dbnを示す。図2(e)は、座標検出ペン8が液晶
パネル1の上画面領域を指示した際、セグメント電極の
抵抗及びセグメント駆動回路3aのオン抵抗に起因して
セグメント電極に発生する誘導電圧を示す。
【0053】図2(f)は、座標検出ペン8が検出する
見かけの誘導電圧を示し、誘導ノイズ電圧Fu、Ruが重
畳されている。図2(g)は、上部誘導ノイズ消去回路
16aで生成され、電極走査信号V3U、V4Uに付加され
る誘導ノイズ消去電圧Fu'、Ru'を示す。図2(h)
は、座標検出ペン8が検出する実際の誘導電圧Guを示
し、誘導ノイズ電圧Fu、Ruが誘導ノイズ消去電圧F
u'、Ru'により消去されている。
見かけの誘導電圧を示し、誘導ノイズ電圧Fu、Ruが重
畳されている。図2(g)は、上部誘導ノイズ消去回路
16aで生成され、電極走査信号V3U、V4Uに付加され
る誘導ノイズ消去電圧Fu'、Ru'を示す。図2(h)
は、座標検出ペン8が検出する実際の誘導電圧Guを示
し、誘導ノイズ電圧Fu、Ruが誘導ノイズ消去電圧F
u'、Ru'により消去されている。
【0054】図2(i)〜図2(l)は、座標検出ペン
8が液晶パネル1の下画面領域を指示した際の誘導電圧
GL、下部誘導ノイズ消去回路16bで生成され、電極
走査信号V3L、V4Lに付加される誘導ノイズ消去電圧F
L'、RL'を示す。
8が液晶パネル1の下画面領域を指示した際の誘導電圧
GL、下部誘導ノイズ消去回路16bで生成され、電極
走査信号V3L、V4Lに付加される誘導ノイズ消去電圧F
L'、RL'を示す。
【0055】図3は本実施例による誘導ノイズ消去回路
の構成を示す回路図である。図3において、上部/下部
誘導ノイズ消去回路16a、16bは、コンデンサC1
〜C4、抵抗R1〜R6、オペアンプOP1〜OP2、イン
バータI1〜I2からなる微分回路と、アナログスイッチ
SW1〜SW2等で構成される。液晶層下側に形成された
コモン電極群に印加されるY座標走査信号のうち電極駆
動の開始時と終了時に液晶層上側に形成されたセグメン
ト電極群に発生する誘導ノイズ電圧に対しこの誘導ノイ
ズ電圧とは対称の誘導ノイズ消去電圧を生成する。
の構成を示す回路図である。図3において、上部/下部
誘導ノイズ消去回路16a、16bは、コンデンサC1
〜C4、抵抗R1〜R6、オペアンプOP1〜OP2、イン
バータI1〜I2からなる微分回路と、アナログスイッチ
SW1〜SW2等で構成される。液晶層下側に形成された
コモン電極群に印加されるY座標走査信号のうち電極駆
動の開始時と終了時に液晶層上側に形成されたセグメン
ト電極群に発生する誘導ノイズ電圧に対しこの誘導ノイ
ズ電圧とは対称の誘導ノイズ消去電圧を生成する。
【0056】上部/下部誘導ノイズ消去回路16a、1
6bにおいて、上画面領域におけるY座標走査信号の開
始同期信号da1、終了同期信号dan、下画面領域におけ
るY座標走査信号の開始同期信号db1、終了同期信号d
bnに基づいて、それぞれに直列に接続された抵抗R1〜
R4及びコンデンサC1〜C4により実際の誘導ノイズ電
圧のレベルに応じて誘導ノイズ消去電圧のレベルを調整
する。
6bにおいて、上画面領域におけるY座標走査信号の開
始同期信号da1、終了同期信号dan、下画面領域におけ
るY座標走査信号の開始同期信号db1、終了同期信号d
bnに基づいて、それぞれに直列に接続された抵抗R1〜
R4及びコンデンサC1〜C4により実際の誘導ノイズ電
圧のレベルに応じて誘導ノイズ消去電圧のレベルを調整
する。
【0057】上部誘導ノイズ消去回路16aは、バイア
ス電源V4を、開始同期信号da1,終了同期信号da2に
基づいて、誘導ノイズ消去電圧V3U、V4Uに変換する。
この誘導ノイズ消去電圧V3U,V4Uは、セグメント電極
の下側に位置するコモン電極がコモン電極走査信号によ
り駆動される際に、コモン電極走査信号に起因して上側
に位置するセグメント電極に誘起する電圧を打ち消すよ
うな電圧である。
ス電源V4を、開始同期信号da1,終了同期信号da2に
基づいて、誘導ノイズ消去電圧V3U、V4Uに変換する。
この誘導ノイズ消去電圧V3U,V4Uは、セグメント電極
の下側に位置するコモン電極がコモン電極走査信号によ
り駆動される際に、コモン電極走査信号に起因して上側
に位置するセグメント電極に誘起する電圧を打ち消すよ
うな電圧である。
【0058】なお、下部誘導ノイズ消去回路16bは、
バイアス電源V4を、開始同期信号db1、終了同期信号
db2に基づいて、誘導ノイズ消去電圧V3L、V4Lに変換
する。この誘導ノイズ消去電圧V3L、V4Lは、セグメン
ト電極の下側に位置するコモン電極がコモン電極走査信
号により駆動される際に、コモン電極走査信号に起因し
て上側に位置するセグメント電極に誘起する電圧を打ち
消すような電圧である。
バイアス電源V4を、開始同期信号db1、終了同期信号
db2に基づいて、誘導ノイズ消去電圧V3L、V4Lに変換
する。この誘導ノイズ消去電圧V3L、V4Lは、セグメン
ト電極の下側に位置するコモン電極がコモン電極走査信
号により駆動される際に、コモン電極走査信号に起因し
て上側に位置するセグメント電極に誘起する電圧を打ち
消すような電圧である。
【0059】図4は図1に示す上部/下部コモン駆動回
路及上部/下部セグメント駆動回路によるY座標検出時
の座標走査信号処理を示す回路図である。図4におい
て、上部コモン駆動回路2aにおけるスイッチD1u、D
2u…Dnuは、各コモン電極Cuに順次走査電圧V0を印
加するためのスイッチであり、上部セグメント駆動回路
3aにおけるスイッチE1u、E2u…Enuは、各セグメン
ト電極Suに順次走査電圧V0を印加するためのスイッ
チである。なお、抵抗rc0u、rc4u、rs0u、rs3u、r
c0L、rc4L、rs0L、rs3Lはオン抵抗である。
路及上部/下部セグメント駆動回路によるY座標検出時
の座標走査信号処理を示す回路図である。図4におい
て、上部コモン駆動回路2aにおけるスイッチD1u、D
2u…Dnuは、各コモン電極Cuに順次走査電圧V0を印
加するためのスイッチであり、上部セグメント駆動回路
3aにおけるスイッチE1u、E2u…Enuは、各セグメン
ト電極Suに順次走査電圧V0を印加するためのスイッ
チである。なお、抵抗rc0u、rc4u、rs0u、rs3u、r
c0L、rc4L、rs0L、rs3Lはオン抵抗である。
【0060】上部コモン駆動回路2aにおけるスイッチ
Dは,スイッチD1uからスイッチDnuに向かって電圧V
0側に順次切り替えられる。座標検出期間において、図
1のマルチプレクサ15の2画面領域の走査切り替えに
より、スイッチDnuに続いてスイッチD1LがV0側に
順次切り替えられる。以降同じようにスイッチDnLに向
かって電圧V0側に順次切り替えられる。
Dは,スイッチD1uからスイッチDnuに向かって電圧V
0側に順次切り替えられる。座標検出期間において、図
1のマルチプレクサ15の2画面領域の走査切り替えに
より、スイッチDnuに続いてスイッチD1LがV0側に
順次切り替えられる。以降同じようにスイッチDnLに向
かって電圧V0側に順次切り替えられる。
【0061】コモン電極Cuが走査されると、座標検出
ペン8を液晶パネル1の上画面領域に置いた場合には、
座標検出ペン8に誘起される電圧の波形は、図2(f)
に示すように、誘導ノイズを含んだ電圧波形となる。誘
導ノイズ電圧Fuの発生するタイミングは、コモン電極
C1uを走査開始するタイミング、つまりY座標走査信号
SYが上部コモン駆動回路2aに入力されるタイミング
である。このY座標走査信号SYを図2(a)の開始同
期信号da1とし、図2(g)に示す誘導ノイズ消去電圧
Fu'を生成し、上部コモン電極Cu及び上部セグメント
電極Suに印加することにより、誘導ノイズFuを消去す
る。
ペン8を液晶パネル1の上画面領域に置いた場合には、
座標検出ペン8に誘起される電圧の波形は、図2(f)
に示すように、誘導ノイズを含んだ電圧波形となる。誘
導ノイズ電圧Fuの発生するタイミングは、コモン電極
C1uを走査開始するタイミング、つまりY座標走査信号
SYが上部コモン駆動回路2aに入力されるタイミング
である。このY座標走査信号SYを図2(a)の開始同
期信号da1とし、図2(g)に示す誘導ノイズ消去電圧
Fu'を生成し、上部コモン電極Cu及び上部セグメント
電極Suに印加することにより、誘導ノイズFuを消去す
る。
【0062】また、誘導ノイズRuの発生するタイミン
グは、中央のコモン電極Cnuを走査終了するタイミン
グ、つまり図2(a)の終了同期信号da2である。この
同期信号da2から図2(g)に示す誘導ノイズ消去電圧
Ru'を生成し、上部コモン電極Cu及び上部セグメント
電極Suに印加することにより、誘導ノイズ電圧Ruをキ
ャンセルする。これにより、最終的に座標検出ペン8に
誘起される電圧の波形は、図2(h)に示す波形とな
る。
グは、中央のコモン電極Cnuを走査終了するタイミン
グ、つまり図2(a)の終了同期信号da2である。この
同期信号da2から図2(g)に示す誘導ノイズ消去電圧
Ru'を生成し、上部コモン電極Cu及び上部セグメント
電極Suに印加することにより、誘導ノイズ電圧Ruをキ
ャンセルする。これにより、最終的に座標検出ペン8に
誘起される電圧の波形は、図2(h)に示す波形とな
る。
【0063】同様に、座標検出ペン8を液晶パネル1の
下画面部分に置いた場合には、座標検出ペン8に誘起さ
れる電圧の波形は、誘導ノイズを含んだ図2(j)に示
す波形となる。誘導ノイズFLの発生するタイミング
は、中央のコモン電極C1Lを走査開始するタイミング、
つまり図2(c)の開始同期信号db1である。この開始
同期信号db1から図2(k)に示す誘導ノイズ消去電圧
FL'を生成し、下部コモン電極CL及び下部セグメント
電極SLに印加することにより、誘導ノイズ電圧FLを消
去する。
下画面部分に置いた場合には、座標検出ペン8に誘起さ
れる電圧の波形は、誘導ノイズを含んだ図2(j)に示
す波形となる。誘導ノイズFLの発生するタイミング
は、中央のコモン電極C1Lを走査開始するタイミング、
つまり図2(c)の開始同期信号db1である。この開始
同期信号db1から図2(k)に示す誘導ノイズ消去電圧
FL'を生成し、下部コモン電極CL及び下部セグメント
電極SLに印加することにより、誘導ノイズ電圧FLを消
去する。
【0064】また、誘導ノイズRLが発生するタイミン
グは、コモン電極CnLを走査終了するタイミング、つま
り図2(c)の終了同期信号db2である。この終了同期
信号db2から図2(k)に示す誘導ノイズ消去電圧RL'
を生成し、下部コモン電極CL及び下部セグメント電極
SLに印加することにより、誘導ノイズRLを消去する。
これにより、最終的に座標検出ペン8に誘起される電圧
の波形を、図2(l)に示す波形となる。
グは、コモン電極CnLを走査終了するタイミング、つま
り図2(c)の終了同期信号db2である。この終了同期
信号db2から図2(k)に示す誘導ノイズ消去電圧RL'
を生成し、下部コモン電極CL及び下部セグメント電極
SLに印加することにより、誘導ノイズRLを消去する。
これにより、最終的に座標検出ペン8に誘起される電圧
の波形を、図2(l)に示す波形となる。
【0065】図5は本実施例の表示一体型タブレット装
置における液晶反転駆動処理のタイミングを示すタイミ
ングチャートである。図5のタイミングチャートを用い
て、他の実施例として本発明の液晶反転駆動処理につい
て説明する。図5(a)のmdは液晶反転信号を示し、
図5(b)のdeは座標検出期間信号を示す。また、図
5(c)は、セグメント電極駆動信号の電圧波形を示
す。図5(d)は、コモン電極駆動信号の電圧波形を示
す。駆動電圧は、V0>V1>V2>V3>V4>V5の関係
である。また、電圧差の関係は、V1−V2=V3−V4で
ある。
置における液晶反転駆動処理のタイミングを示すタイミ
ングチャートである。図5のタイミングチャートを用い
て、他の実施例として本発明の液晶反転駆動処理につい
て説明する。図5(a)のmdは液晶反転信号を示し、
図5(b)のdeは座標検出期間信号を示す。また、図
5(c)は、セグメント電極駆動信号の電圧波形を示
す。図5(d)は、コモン電極駆動信号の電圧波形を示
す。駆動電圧は、V0>V1>V2>V3>V4>V5の関係
である。また、電圧差の関係は、V1−V2=V3−V4で
ある。
【0066】液晶が電気分解によって劣化するのを防止
するために、液晶反転信号mdのレベルに応じて液晶に
印加する電圧の印加方向を周期的に反転させるようにし
ている。しかし、座標検出期間では、座標検出に影響を
与えないよう一方向に固定している。
するために、液晶反転信号mdのレベルに応じて液晶に
印加する電圧の印加方向を周期的に反転させるようにし
ている。しかし、座標検出期間では、座標検出に影響を
与えないよう一方向に固定している。
【0067】液晶反転信号mdが“L”レベルの場合
は、セグメント電極駆動電圧はV3となり、コモン電極
駆動電圧はV4となる。また、液晶反転信号mdが
“H”レベルの場合は、セグメント電極駆動電圧はV2
となり、コモン電極駆動電圧はV1となる。
は、セグメント電極駆動電圧はV3となり、コモン電極
駆動電圧はV4となる。また、液晶反転信号mdが
“H”レベルの場合は、セグメント電極駆動電圧はV2
となり、コモン電極駆動電圧はV1となる。
【0068】N番目フレームの座標検出期間には、セグ
メント電極駆動電圧はV3が印加され、コモン電極駆動
電圧はV4が印加されているため、液晶にはV3−V4の
DC電圧が印加されている。また、N+1番目フレーム
の座標検出期間には、セグメント電極駆動電圧はV2が
印加され、コモン電極駆動電圧はV1が印加されている
ため、液晶にはV2−V1のDC電圧が印加され、N番目
フレームとは反対の電位が印加されている。なお、座標
検出のための座標走査信号は、1フレーム毎にそのピー
ク電圧をV0またはV5に切り替わる。
メント電極駆動電圧はV3が印加され、コモン電極駆動
電圧はV4が印加されているため、液晶にはV3−V4の
DC電圧が印加されている。また、N+1番目フレーム
の座標検出期間には、セグメント電極駆動電圧はV2が
印加され、コモン電極駆動電圧はV1が印加されている
ため、液晶にはV2−V1のDC電圧が印加され、N番目
フレームとは反対の電位が印加されている。なお、座標
検出のための座標走査信号は、1フレーム毎にそのピー
ク電圧をV0またはV5に切り替わる。
【0069】したがって、2フレームを1サイクルと考
えた場合には、1フレームと次のフレームの電位差は反
転の関係により液晶にはDC電圧は印加されない。つま
り、座標検出期間における座標走査信号の電位差(位
相)が1フレーム期間毎に反転することにより、DC信
号が印加されない液晶駆動になるので液晶の劣化を防止
することができる。
えた場合には、1フレームと次のフレームの電位差は反
転の関係により液晶にはDC電圧は印加されない。つま
り、座標検出期間における座標走査信号の電位差(位
相)が1フレーム期間毎に反転することにより、DC信
号が印加されない液晶駆動になるので液晶の劣化を防止
することができる。
【0070】図6は本実施例の表示一体型タブレット装
置におけるバックライトの点滅制御による表示画面の状
態を示す説明図である。さらに他の実施例として、図6
の説明図を用いて、本発明のバックライトの点滅制御に
ついて説明する。図1に示すように、バックライト18
は液晶パネル1の裏側に備え、表示期間にバックライト
を点灯し、座標検出期間にバックライトを消灯するバッ
クライト駆動回路17を備えている。
置におけるバックライトの点滅制御による表示画面の状
態を示す説明図である。さらに他の実施例として、図6
の説明図を用いて、本発明のバックライトの点滅制御に
ついて説明する。図1に示すように、バックライト18
は液晶パネル1の裏側に備え、表示期間にバックライト
を点灯し、座標検出期間にバックライトを消灯するバッ
クライト駆動回路17を備えている。
【0071】図6(a)は、画面の境界部分とは反対に
位置する一端から境界部分に向かって順次連続して表示
する表示画面の状態を示す。また、図6(b)は、画面
の境界部分の一端から境界部分とは反対に位置するそれ
ぞれの他端に向かって順次連続して表示する表示画面の
状態を示す。表示画面に輝度差が生じる理由について
は、図14(4)で説明しているので、ここでは説明を
省略する。
位置する一端から境界部分に向かって順次連続して表示
する表示画面の状態を示す。また、図6(b)は、画面
の境界部分の一端から境界部分とは反対に位置するそれ
ぞれの他端に向かって順次連続して表示する表示画面の
状態を示す。表示画面に輝度差が生じる理由について
は、図14(4)で説明しているので、ここでは説明を
省略する。
【0072】図6(a)では、輝度が暗くなる部分が表
示画面の中央に隣り合わせているため、輝度の変化がわ
かりにくい。また、図6(b)では、輝度が暗くなる部
分が表示画面の上下両端に分散しているため、輝度の差
がわからない。これは、人間の目の錯覚を利用してい
る。前記構成によれば、二つの表示領域が隣合わた境界
部分を表示期間の開始または終了に同期した表示走査信
号により駆動されるので、境界部分の輝度ムラを無くし
て、表示品位を高めることができる。
示画面の中央に隣り合わせているため、輝度の変化がわ
かりにくい。また、図6(b)では、輝度が暗くなる部
分が表示画面の上下両端に分散しているため、輝度の差
がわからない。これは、人間の目の錯覚を利用してい
る。前記構成によれば、二つの表示領域が隣合わた境界
部分を表示期間の開始または終了に同期した表示走査信
号により駆動されるので、境界部分の輝度ムラを無くし
て、表示品位を高めることができる。
【0073】図7は本実施例の表示一体型タブレット装
置における表示期間と座標検出期間におけるバックライ
トの点滅制御を示す説明図である。図7において、図7
(a)は、1フレーム期間中に画像を表示する表示期間
にはバックライトを点灯する機能と、座標を検出する座
標検出期間にはバックライトを消灯する機能とを時分割
で行う基本的なバックライトの点滅制御を示す。
置における表示期間と座標検出期間におけるバックライ
トの点滅制御を示す説明図である。図7において、図7
(a)は、1フレーム期間中に画像を表示する表示期間
にはバックライトを点灯する機能と、座標を検出する座
標検出期間にはバックライトを消灯する機能とを時分割
で行う基本的なバックライトの点滅制御を示す。
【0074】図7(b)は、1フレーム期間中に表示期
間と非表示期間及び座標検出期間を設けて、座標検出期
間のみバックライトを消灯する。例えば、液晶の応答速
度が500μsの場合、表示期間の後に500μs以上
の非表示期間(無表示期間)を設けることにより、バッ
クライトを消灯する前に表示動作が完全に終了するよう
にする。前記構成によれば、表示期間の後に非表示期間
を設けることによりバックライト点灯中に表示期間を終
了させ、データ表示中の輝度ムラを無くすことができ
る。
間と非表示期間及び座標検出期間を設けて、座標検出期
間のみバックライトを消灯する。例えば、液晶の応答速
度が500μsの場合、表示期間の後に500μs以上
の非表示期間(無表示期間)を設けることにより、バッ
クライトを消灯する前に表示動作が完全に終了するよう
にする。前記構成によれば、表示期間の後に非表示期間
を設けることによりバックライト点灯中に表示期間を終
了させ、データ表示中の輝度ムラを無くすことができ
る。
【0075】図7(c)は、1フレーム期間中に表示期
間及び座標検出期間を設けて、座標検出期間にバックラ
イトを消灯する。バックライトを消灯する時間である座
標検出期間は、輝度差がわかりにくいように、バックラ
イトの残光が90%以上を確保できる時間でかつ座標検
出可能な時間である0.3±0.05msとする。これ
らの値は、実験により経験的に輝度差が識別できない状
態から設定したものである。前記構成によれば、バック
ライトを消灯する座標検出期間の時間を短くして液晶パ
ネルを明るくし、かつ輝度ムラを無くして、表示品位を
高めることができる。
間及び座標検出期間を設けて、座標検出期間にバックラ
イトを消灯する。バックライトを消灯する時間である座
標検出期間は、輝度差がわかりにくいように、バックラ
イトの残光が90%以上を確保できる時間でかつ座標検
出可能な時間である0.3±0.05msとする。これ
らの値は、実験により経験的に輝度差が識別できない状
態から設定したものである。前記構成によれば、バック
ライトを消灯する座標検出期間の時間を短くして液晶パ
ネルを明るくし、かつ輝度ムラを無くして、表示品位を
高めることができる。
【0076】図7(d)は、1フレーム期間中に表示期
間及び座標検出期間を設けるが、少なくとも2以上のフ
レーム期間に1回のサイクルで座標検出期間を無効にし
てバックライトを点灯する。バックライトを消灯してい
ない座標検出期間の座標データは無効とする。また、バ
ックライトの消灯は3フレームに1回消灯して座標検出
期間の座標データを有効にしてもよい。前記構成によれ
ば、バックライトを消灯する座標検出期間のフレームの
割合を少なくして液晶パネルを明るくし、かつ輝度ムラ
を無くして、表示品位を高めることができる。
間及び座標検出期間を設けるが、少なくとも2以上のフ
レーム期間に1回のサイクルで座標検出期間を無効にし
てバックライトを点灯する。バックライトを消灯してい
ない座標検出期間の座標データは無効とする。また、バ
ックライトの消灯は3フレームに1回消灯して座標検出
期間の座標データを有効にしてもよい。前記構成によれ
ば、バックライトを消灯する座標検出期間のフレームの
割合を少なくして液晶パネルを明るくし、かつ輝度ムラ
を無くして、表示品位を高めることができる。
【0077】図7(e)は、図7(c)に示す構成と、
図7(d)に示す構成を組み合わせたバックライトの点
滅制御方法を示す。前記構成によれば、バックライトを
消灯する座標検出期間の時間を短く、かつバックライト
を消灯する座標検出期間のフレームの割合を少なくして
液晶パネルを明るくし、かつ輝度ムラを無くして、表示
品位を高めることができる。
図7(d)に示す構成を組み合わせたバックライトの点
滅制御方法を示す。前記構成によれば、バックライトを
消灯する座標検出期間の時間を短く、かつバックライト
を消灯する座標検出期間のフレームの割合を少なくして
液晶パネルを明るくし、かつ輝度ムラを無くして、表示
品位を高めることができる。
【0078】
【発明の効果】本発明によれば、分割表示される液晶パ
ネルの液晶層上側に形成されたX電極群またはY電極群
に発生する誘導ノイズ電圧を、簡単な回路構成で直接消
去して座標検出ペンによるXY座標値の検出精度を高め
ることができる。
ネルの液晶層上側に形成されたX電極群またはY電極群
に発生する誘導ノイズ電圧を、簡単な回路構成で直接消
去して座標検出ペンによるXY座標値の検出精度を高め
ることができる。
【図1】本実施例の表示一体型タブレット装置の構成を
示すブロック図である。
示すブロック図である。
【図2】本実施例によるY座標検出期間の各信号と誘導
電圧波形のタイミングを示すタイムチャートである。
電圧波形のタイミングを示すタイムチャートである。
【図3】本実施例による誘導ノイズ消去回路の構成を示
す回路図である。
す回路図である。
【図4】図1に示す上部/下部コモン駆動回路及上部/
下部セグメント駆動回路によるY座標検出時の座標走査
信号処理を示す回路図である。
下部セグメント駆動回路によるY座標検出時の座標走査
信号処理を示す回路図である。
【図5】本実施例の表示一体型タブレット装置における
液晶反転駆動処理のタイミングを示すタイミングチャー
トである。
液晶反転駆動処理のタイミングを示すタイミングチャー
トである。
【図6】本実施例の表示一体型タブレット装置における
バックライトの点滅制御による表示画面の状態を示す説
明図である。
バックライトの点滅制御による表示画面の状態を示す説
明図である。
【図7】本実施例の表示一体型タブレット装置における
表示期間と座標検出期間におけるバックライトの点滅制
御を示す説明図である。
表示期間と座標検出期間におけるバックライトの点滅制
御を示す説明図である。
【図8】従来の表示一体型タブレット装置の構成を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図9】従来の表示一体型タブレット装置における表示
期間と座標検出期間を示す説明図である。
期間と座標検出期間を示す説明図である。
【図10】液晶パネルと座標検出ペンとの間で発生する
静電容量及び誘導電圧を示す説明図である。
静電容量及び誘導電圧を示す説明図である。
【図11】図8に示すコモン駆動回路及びセグメント駆
動回路によるY座標検出時の座標走査信号処理を示す回
路図である。
動回路によるY座標検出時の座標走査信号処理を示す回
路図である。
【図12】図11に示すY座標検出時におけるコモン電
極走査信号及び誘導電圧等の波形を示すタイムチャート
である。
極走査信号及び誘導電圧等の波形を示すタイムチャート
である。
【図13】従来の表示一体型タブレット装置における液
晶反転駆動処理のタイミングを示すタイミングチャート
である。
晶反転駆動処理のタイミングを示すタイミングチャート
である。
【図14】従来の表示一体型タブレット装置におけるバ
ックライトの点滅制御による表示画面の状態を示す説明
図である。
ックライトの点滅制御による表示画面の状態を示す説明
図である。
【図15】バックライトに使用する冷陰極管の残光特性
を示す図である。
を示す図である。
1 液晶パネル 2a 上部コモン駆動回路 2b 下部コモン駆動回路 3a 上部セグメント駆動回路 3b 下部セグメント駆動回路 4 切換回路 5 表示制御回路 6 検出制御回路 7 制御回路 8 座標検出ペン 9 増幅器 10 X座標検出回路 11 Y座標検出回路 12 直流電源回路 13 表示データ供給回路 14 2値化回路 15 マルチプレクサ 16a 上部誘導ノイズ消去回路 16b 下部誘導ノイズ消去回路 17 バックライト駆動回路 18 バックライト 19 インバータ
Claims (7)
- 【請求項1】 直交するX電極群とY電極群間に液晶層
を挟入した液晶パネルと、前記液晶パネルを複数の表示
領域に分けその表面領域別に表示データを表示するため
の表示走査信号と座標入力するための座標走査信号を所
定期間交互に生成して前記X電極群とY電極群を駆動す
る電極駆動回路と、前記X電極群とY電極群に印加され
る前記座標走査信号により発生する誘導電圧を前記表示
領域別のXY座標値として検出する座標検出ペンと、前
記液晶層下側に形成されたX電極群またはY電極群に印
加される座標走査信号によって前記液晶層上側に形成さ
れたX電極群またはY電極群に発生する誘導ノイズ電圧
と対称波形の誘導ノイズ消去電圧を生成して前記X電極
群またはY電極群に印加して前記誘導ノイズ電圧を消去
する誘導ノイズ消去回路とを備えてなる表示一体型タブ
レット装置。 - 【請求項2】 前記誘導ノイズ消去回路は、前記液晶層
下側に形成されたX電極群またはY電極群に印加される
前記座標走査信号のうちX電極群またはY電極群の駆動
開始時と駆動終了時の座標走査信号を前記電極駆動回路
から受け取り、その座標走査信号を微分した微分電圧を
前記誘導ノイズ消去電圧として生成して前記電極駆動回
路に出力することを特徴とする請求項1記載の座標入力
装置。 - 【請求項3】 前記電極駆動回路は、前記X電極群とY
電極群に前記表示走査信号が印加される表示期間と前記
座標走査信号が前記X電極群とY電極群に印加される座
標検出期間とからなる1フレーム期間毎に前記座標走査
信号の位相を反転することを特徴とする請求項1記載の
表示一体型タブレット装置。 - 【請求項4】 前記液晶パネルの後部から前記液晶層を
照明するバックライトと、前記表示走査信号による前記
電極群の駆動中の表示期間に前記バックライトを点灯
し、前記座標走査信号による前記電極群の駆動中の座標
検出期間に前記バックライトを消灯するバックライト駆
動回路とをさらに備え、前記電極駆動回路は、前記表面
パネルを複数の表示領域に分け、同じタイミングの2組
の表示走査信号により前記電極群を駆動を行う際、二つ
の表示領域が隣合わせの境界部分からそれぞれの表示領
域の端部に向かって前記電極群を順次駆動する、または
前記端部から前記境界部分に向かって前記電極群を順次
駆動することを特徴とする請求項1記載の表示一体型タ
ブレット装置。 - 【請求項5】 前記液晶パネルの後部から前記液晶層を
照明するバックライトと、前記表示走査信号による前記
電極群の駆動中の表示期間に前記バックライトを点灯
し、前記座標走査信号による前記電極群の駆動中の座標
検出期間に前記バックライトを消灯するバックライト駆
動回路とをさらに備え、前記バックライト駆動回路が、
前記表示期間と前記座標検出期間との間に前記バックラ
イトを点灯する非表示期間をさらに設けたことを特徴と
する請求項1記載の表示一体型タブレット装置。 - 【請求項6】 前記液晶パネルの後部から前記液晶層を
照明するバックライトと、前記表示走査信号による前記
電極群の駆動中の表示期間に前記バックライトを点灯
し、前記座標走査信号による前記電極群の駆動中の座標
検出期間に前記バックライトを消灯するバックライト駆
動回路とをさらに備え、前記バックライト駆動回路が、
前記バックライトの残光が90%以上を確保できる時間
でかつ座標検出が可能な0.3±0.05msの時間を
座標検出期間として前記バックライトを消灯することを
特徴とする請求項1記載の表示一体型タブレット装置。 - 【請求項7】 前記液晶パネルの後部から前記液晶層を
照明するバックライトと、前記表示走査信号による前記
電極群の駆動中の表示期間に前記バックライトを点灯
し、前記座標走査信号による前記電極群の駆動中の座標
検出期間に前記バックライトを消灯するバックライト駆
動回路とをさらに備え、前記バックライト駆動回路が、
前記表示期間と前記座標検出期間とからなる1フレーム
期間の少なくとも2以上のフレーム期間に1回のサイク
ルで前記座標検出期間を無効にして前記バックライトを
点灯することを特徴とする請求項1記載の表示一体型タ
ブレット装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31064097A JPH11143633A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 表示一体型タブレット装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31064097A JPH11143633A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 表示一体型タブレット装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11143633A true JPH11143633A (ja) | 1999-05-28 |
Family
ID=18007691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP31064097A Pending JPH11143633A (ja) | 1997-11-12 | 1997-11-12 | 表示一体型タブレット装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11143633A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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US9335854B2 (en) | 2009-09-30 | 2016-05-10 | Sharp Kabushiki Kaisha | Display device |
-
1997
- 1997-11-12 JP JP31064097A patent/JPH11143633A/ja active Pending
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Legal Events
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---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040420 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040817 |