JPH08129158A - 液晶表示装置 - Google Patents

液晶表示装置

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Publication number
JPH08129158A
JPH08129158A JP26744294A JP26744294A JPH08129158A JP H08129158 A JPH08129158 A JP H08129158A JP 26744294 A JP26744294 A JP 26744294A JP 26744294 A JP26744294 A JP 26744294A JP H08129158 A JPH08129158 A JP H08129158A
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JP
Japan
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electrode
liquid crystal
crystal display
signal
electrodes
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Application number
JP26744294A
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English (en)
Inventor
Kenji Tsuchiya
健志 土屋
Yasukatsu Hirai
保功 平井
Seiichi Sagi
成一 鷺
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 液晶印加電圧の波形なまりに起因する表示む
らを解消して、クロストークのない均一で高品位な画像
表示が可能な液晶表示装置を、極めて簡易かつ低廉に実
現する。 【構成】 液晶層3を介して走査電極1または信号電極
2と対向するように画素が形成された領域を避けて非画
素領域に配置され、液晶層3を介して前記の走査電極1
または信号電極2に対して該電極上の電圧の歪みを補償
する電圧を印加する補償電圧印加電極9と、この補償電
圧印加電極9に接続されてこれを駆動する補償電圧印加
回路10とを具備して、表示電極上の電圧の歪みを積極
的に補償電圧を印加して補償する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液晶表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】液晶表示装置は、その薄型、軽量、低消
費電力などの特徴を生かして、パーソナルワープロやパ
ーソナルコンピュータのディスプレイデバイスとして多
用されている。
【0003】上記のようなディスプレイデバイスとして
利用される液晶表示装置には、多桁表示や高品位表示な
どが要求されている。このような要求に対応するため
に、近年、STN(スーパーツイステッドネマティッ
ク)型液晶表示素子に代表される単純マトリックス型液
晶表示素子の画素数(走査電極数×信号電極数)は著し
く増加してきており、またこれに伴なって液晶表示素子
の駆動周波数(駆動電圧パルスの周波数)も増加してい
る。
【0004】例えば走査電極が 240本、信号電極が 640
本の 2値表示の液晶表示素子は、走査電極 1本分の走査
時間に相当する時間、即ち駆動電圧の最小パルス幅に対
応する時間(周期)は60〜70μs程度まで短いものとな
っている。
【0005】一般に、液晶表示素子の各画素ごとの液晶
セルは、等価回路でコンデンサ(静電容量)として表す
ことができる。また液晶表示素子を駆動するためのドラ
イバICには出力インピーダンスが存在しており、これ
は一般的に電気抵抗として等価回路で表わすことができ
る。
【0006】単純マトリックス型液晶表示素子では方形
波パルスの組み合わせによって駆動されるが、このとき
ドライバICの出力抵抗、ドライバICと液晶表示素子
の接続抵抗、液晶表示素子の駆動用電極抵抗と、液晶層
の静電容量とに起因して駆動電圧波形に歪みや鈍りが発
生する。
【0007】これら駆動電圧波形の歪みや鈍りは、液晶
層に印加される電圧の低下または上昇を招き、それが結
果として液晶表示素子の画面内での光の透過率の位置的
なばらつき、いわゆるクロストークと呼ばれる表示むら
の現象となって画面上に現れる。
【0008】単純マトリックス型液晶表示素子において
最もクロストークの発生に関与するのは、走査電極に発
生する電圧歪みに起因する液晶印加電圧の変動である。
【0009】この現象の一例を説明する。図16は、従
来のXY単純マトリックス型液晶表示装置の走査電極1
601の 1本を部分的に抜き出して等価回路で模式的に
表したものである。ここで、R1602は走査ドライバ
IC1603と液晶表示素子の接続パッドのような接点
(図示省略)との接続抵抗であり、電気容量C1604
は走査電極1601と信号電極1605との間に挟まれ
ている各画素の液晶層1606の静電容量である。なお
信号電極1605は信号ドライバIC1607のような
信号ドライバ回路に接続されて表示画像に対応した波形
の画像信号電圧が印加されるように配設されていること
は言うまでもない。
【0010】ここで簡略化のため、図16の分布定数回
路を 1次の回路として考えることにする。信号電極駆動
部から図17(a)に示すような信号電圧V1 が図16
における信号電極1605のうち任意の信号電極Xk
印加される場合を考えると、その信号電極Xk の電圧に
は、時定数Tk =C・Rに基づくスパイク電圧歪みV3
が生じる。このV3 を図17(b)の波形グラフに示
す。その結果、液晶層1606に印加される液晶印加電
圧は、図17(c)のスパイク電圧歪みV3 だけ削がれ
たような波形になる。そしてこの歪み電圧により液晶層
1606の液晶印加電圧が所定の表示画像に対応した液
晶印加電圧からずれてしまい、これが画面上で表示の濃
淡むら、いわゆるクロストークとなって現れる。
【0011】このような電圧歪みは、液晶印加電圧波形
の実効値電圧の不均一な低下または上昇を招き、その結
果、液晶表示素子の画面に表示むら(クロストーク)が
発生する。
【0012】一般的に液晶表示素子の走査電極、信号電
極には酸化スズやITO(酸化インジウム)からなる透
明電極が一般的に用いられているが、このような透明電
極は電気抵抗が比較的大きいことから、これらの電極に
は前記した波形のなまりや電圧歪みがより顕著に発生す
ることになる。
【0013】この電気抵抗の問題に関しては、走査電極
や信号電極などの透明電極上での電圧波形の均一化とい
う観点から、透明電極の脇に金属の配線を並列して這わ
せるなどして透明電極の見かけの抵抗を低くし、電圧歪
みや液晶印加電圧の波形鈍りの発生を抑制することなど
も考えられる。
【0014】しかしながら、このような方法では、液晶
表示素子内部の構造が煩雑となり、製造も容易ではなく
製造コストも高くなるという問題がある。
【0015】また、電圧波形歪みや液晶印加電圧の鈍り
を抑えるために出力抵抗の極めて小さいドライバICを
用いることが考えられるが、このような特殊ドライバI
Cの開発は容易ではなく、また高価で実用的ではないと
いう問題もある。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
液晶表示装置には、ドライバICの出力抵抗、ドライバ
ICと液晶表示素子の接続抵抗、液晶表示素子の駆動用
電極抵抗と、液晶層の静電容量とに起因して発生する電
圧歪みにより液晶印加電圧の波形が変化し、画面に表示
むら(クロストーク)が発生するという問題があった。
【0017】本発明はこのような問題を解決するために
成されたもので、その目的は、液晶表示装置において画
面に表示むら(クロストーク)が発生するという問題を
簡易で低廉な手段によって解決し、高品位な画像表示を
実現することができる液晶表示装置を提供することにあ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明の液晶表示装置
は、複数の第1の電極が列設された第1の基板と該基板
に間隙を有して対向配置される複数の第2の電極が列設
された第2の基板と前記両基板どうしの間隙に封入され
ており対向する前記第1の電極と前記第2の電極との間
に挟持されて画素を形成する液晶層とを有する液晶表示
素子と、複数の出力端を有する走査ドライバと複数の出
力端を有する信号ドライバとを備え、前記走査ドライバ
の各出力端が前記走査電極の各入力端にそれぞれ接続さ
れ、前記信号ドライバの各出力端が前記信号電極の各入
力端にそれぞれ接続された液晶表示装置において、前記
液晶層を介して前記走査電極または前記信号電極と対向
するように前記画素を避けて非画素領域に配置され、前
記液晶層を介して前記走査電極または前記信号電極に対
して該電極上の電圧の歪みを補償する電圧を印加する補
償電圧印加電極と、前記補償電圧印加電極に接続されて
該補償電圧印加電極を駆動する補償電圧印加回路と、を
具備することを特徴としている。
【0019】また、複数の第1の電極が列設された第1
の基板と該基板に間隙を有して対向配置される複数の第
2の電極が列設された第2の基板と前記両基板どうしの
間隙に封入されており対向する前記第1の電極と前記第
2の電極との間に挟持されて画素を形成する液晶層とを
有する液晶表示素子と、複数の出力端を有する走査ドラ
イバと複数の出力端を有する信号ドライバとを備え、前
記走査ドライバの各出力端が前記走査電極の各入力端に
それぞれ接続され、前記信号ドライバの各出力端が前記
信号電極の各入力端にそれぞれ接続された液晶表示装置
において、非画素領域における前記走査電極の入力側の
端部および終端側の端部に対して前記液晶層を介して対
向するように配置され、前記液晶層を介して前記走査電
極に対して該電極上の電圧の歪みを補償する電圧を印加
する補償電圧印加電極と、前記補償電圧印加電極に接続
されて該補償電圧印加電極を駆動する補償電圧印加回路
と、を具備することを特徴としている。
【0020】また、複数の第1の電極が列設された第1
の基板と該基板に間隙を有して対向配置される複数の第
2の電極が列設された第2の基板と前記両基板どうしの
間隙に封入されており対向する前記第1の電極と前記第
2の電極との間に挟持されて画素を形成する液晶層とを
有する液晶表示素子と、複数の出力端を有する走査ドラ
イバと複数の出力端を有する信号ドライバとを備え、前
記走査ドライバの各出力端が前記走査電極の各入力端に
それぞれ接続され、前記信号ドライバの各出力端が前記
信号電極の各入力端にそれぞれ接続された液晶表示装置
において、非画素領域における前記複数の走査電極各々
または前記複数の信号電極各々の各入力端を除く一部分
に対向するように配置され、前記液晶層を介して前記各
走査電極または前記各信号電極に対して該電極上の電圧
の歪みを補償する電圧を印加する補償電圧印加電極と、
前記補償電圧印加電極に接続されて該補償電圧印加電極
を駆動する補償電圧印加回路と、を具備することを特徴
としている。
【0021】また、複数の第1の電極が列設された第1
の基板と該基板に間隙を有して対向配置される複数の第
2の電極が列設された第2の基板と前記両基板どうしの
間隙に封入されており対向する前記第1の電極と前記第
2の電極との間に挟持されて画素を形成する液晶層とを
有する液晶表示素子と、複数の出力端を有する走査ドラ
イバと複数の出力端を有する信号ドライバとを備え、前
記走査ドライバの各出力端が前記走査電極の各入力端に
それぞれ接続され、前記信号ドライバの各出力端が前記
信号電極の各入力端にそれぞれ接続された液晶表示装置
において、非画素領域における前記複数の走査電極各々
または前記複数の信号電極各々の各入力端を除く一部分
それぞれに各々前記液晶層の電気容量とは別の電気容量
と前記液晶層とを介して接続するように、前記液晶表示
素子の前記画素が配列された画像表示領域の外周部に配
置され、前記走査電極または前記信号電極に対して該電
極上の電圧の歪みを補償する電圧を前記電気容量を介し
て印加する補償電圧印加電極と、前記補償電圧印加電極
に接続されて該補償電圧印加電極を駆動する補償電圧印
加回路と、を具備することを特徴としている。
【0022】なお、本発明の技術は、TN(Twisted Ne
matic )型液晶表示素子や、STN(Super Twisted Ne
matic )型液晶表示素子やGH(Guest Host)型液晶表
示素子、高分子分散型液晶表示素子などを用いた、単純
(XY)マトリックス型の液晶表示装置あるいはTFT
などのスイッチング素子を用いたアクティブマトリック
ス型の液晶表示装置において好適で、その駆動における
走査電圧または信号電圧の波形歪みに起因する表示むら
(クロストーク)の除去に大きな効果を発揮することが
できる。
【0023】
【作用】本発明に係る液晶表示装置は、前記液晶表示素
子の信号電極と走査電極とが重なり合ってできる領域を
除いた領域に電圧印加電極を備えて、この補償電圧印加
電極により、走査電圧あるいは信号電圧にその電圧波形
歪みを打ち消すような補償電圧を印加する。こうして表
示の濃淡むら(クロストーク)を取り除き、良好な画像
表示を実現することができる。
【0024】さらに、補償電圧印加電極に印加された補
償電圧は、走査電極と信号電極から放射される電磁波を
相殺してその強度を低減する作用も備えている。従っ
て、電磁気的なノイズをも低減できる。
【0025】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の液晶表示装置
の実施例を詳細に説明する。
【0026】(実施例1)図1は本発明に係る第1の実
施例の液晶表示装置の概要構成を模式的に示す図であ
る。
【0027】また、この液晶表示装置はITOのような
透明電極からなる走査電極1と信号電極2とがマトリッ
クス状に対向配置され、その間隙に液晶層3が挟持され
た液晶表示素子4と、液晶表示素子4の液晶層への印加
電圧を、それぞれ走査電極1、信号電極2に印加する走
査ドライバ5、信号ドライバ6と、印加電圧の信号波形
を発生する信号発生回路7と、印加電圧を作るための駆
動電圧を発生する液晶駆動電源回路8とを備えている。
これらの構成部位については従来の液晶表示装置とほぼ
同様である。
【0028】そしてさらに、本発明に係る液晶表示素子
においては、隣り合う信号電極2どうしの間のいわゆる
非画素領域に補償電圧印加電極9が配設され、この補償
電圧印加電極9に前記の走査電極1の走査電圧波形の歪
みを打ち消すための電圧を印加する補償電圧印加回路1
0を備えている。
【0029】補償電圧印加回路10は、信号発生回路8
から信号ドライバ6へ送られるデータ信号、極性反転信
号、ラッチ・パルスを利用して、液晶表示素子4に表示
される画像に対応した補償電圧を発生し、これを補償電
圧印加電極9に印加する。
【0030】次に、本実施例の液晶表示装置の構造およ
び動作の詳細を説明する。
【0031】液晶表示素子4としては、図1に示したよ
うに、STN型の液晶表示素子を用いている。表示容量
(画素数)は 640× 240ドットである。このSTN型液
晶表示素子4のセルギャップは約 7μmで、ラビング配
向処理を施したポリイミドからなる配向膜を備えて液晶
表示素子4のセル内で液晶分子が 240°捩じれた構造に
設定されている。液晶層3としてはメルク社製ZLI-2
293 を用いた。また走査電極1及び信号電極2はITO
のような透明導電膜を材料として用いて形成した。
【0032】さて、図1に示すように、液晶表示素子4
の走査電極1には走査ドライバ5が接続されており、ま
た信号電極2には信号ドライバ6が接続されている。走
査ドライバ5と信号ドライバ6には液晶駆動電源回路8
が接続されている。
【0033】液晶駆動電源回路8は、液晶表示素子4を
駆動する液晶駆動電圧波形を形成するために必要な複数
の電圧レベル(電位+Vy 、+Vx 、Vcom 、−Vx
−Vy )を作って出力する。
【0034】この液晶駆動電源回路8は、入力された電
源電圧を電気抵抗(r1 、r2 、r3 、r4 )のそれぞ
れの電気抵抗値に応じた電位に分圧させて前記の複数の
電圧レベルを作り、演算増幅器を用いたバッファ801
を介して出力する。
【0035】これら複数の電圧レベルのうち、+Yy
com 、−Vy は走査電極1に印加する電圧(走査電
圧)として用いられ、+Vx 、−Vy は信号電極2に印
加する電圧(信号電圧)として用いられる。
【0036】走査ドライバ5は、+Vy 、Vcom 、−V
y の中から一つの電位を選択し、走査選択電圧(走査パ
ルス)の電位としては+Vx 、−Vy が用いられ、走査
非選択電圧(非選択時の走査電極の電圧)の電位として
はVcom が用いられる。
【0037】上記の走査選択電圧(走査パルス)は交流
化駆動のために極性反転されるので、例えば+Vy は極
性反転されて−Vy となる。極性反転駆動は既知のとお
り直流電圧成分印加に起因する液晶の劣化を避けるため
に液晶を交流的な電圧で駆動する方法である。よって図
3(a)に示すような線順次走査の走査電圧波形が用い
られる。
【0038】信号ドライバ回路は、表示のオン・オフに
対応して、+Vx 、−Vx から一つの電位を選択する。
こうして図3(b)に示すような波形を得る。なお図3
に示す 1フレーム期間においては、−Vx が選択電位で
あり画素のオン表示を与え、+Vx が非選択電位であり
画素のオフ表示を与える。
【0039】また、交流化駆動のために極性反転される
ので、極性反転時には上記とは逆に、−Vx が非選択電
位であり+Vx が選択電位となる。
【0040】このような駆動電圧がそれぞれ走査電極
1、信号電極2に印加されたとき、これらの電圧の差が
液晶層3(液晶セル)に印加されて、液晶印加電圧波形
は例えば図3(c)に示すような 1フレーム周期ごとに
極性反転して液晶印加電圧の振幅が表示内容(オン、オ
フ)に応じて変化する電圧平均化法による電圧波形とな
る。
【0041】図2は本発明に係る補償電圧印加電極9の
走査電極1に対向する配置およびその走査電極上の歪み
電圧を補償する動作を、走査電極 1本分の部分を抜きだ
して模式的に示す図である。
【0042】補償電圧印加電極9は、前述の如く隣り合
う信号電極2どうしの間に形成されている。このように
画素を形成する領域を避けて、つまり非画素領域に、補
償電圧印加電極9を設けることで、画素を形成する各信
号電極2等から電磁波が放射されることを補償電圧印加
電極9により抑制する効果を得ることもできる。
【0043】補償電圧印加回路10は、補償電圧印加電
極9に補償電圧を印加するための回路である。図4にそ
の概要を示すような回路で、信号電極2に印加される電
圧の概略平均電圧を算出して出力する。
【0044】まず、信号ドライバ6に供給される信号が
シフトレジスタ・ラッチ回路501に入力される。
【0045】その内部のシフトレジスタ(内部構造は説
明および図示の簡潔化のため図示省略)では表示内容を
表わすデータとシフトレジスタの転送クロックであるシ
フト・クロック・パルス(SCP)とを受けて 640ドッ
ト分のデータを蓄積する。
【0046】ラッチ回路では前記の蓄積したデータを、
1ラインの出力タイミングを決めるラッチ・パルス(L
P)信号を受けてX−OR素子502に出力する。
【0047】そしてX−OR素子502では、極性反転
信号(FR)を受けて、出力されたデータを反転する。
【0048】このように液晶駆動波形に同期したデータ
群を平均回路・電圧調整回路503に出力する。その内
部の平均回路504で、入力されたデータ群の概略平均
値を得る。そして最適な波高値の補償電圧を電圧調整回
路505を介して補償電圧印加電極9に対して出力す
る。
【0049】こうして出力される補償電圧は、走査電圧
波形を補償するのであるから信号電圧の変位とは逆変位
で出力される電圧波形であることは言うまでもない。
【0050】このようにして形成された補償電圧を、走
査電極1に対向配置された補償電圧印加電極9に印加す
る。これにより走査電極1の電圧に歪み電圧が誘起され
てもその誘起された歪み電圧成分を解消する。その結
果、表示画素のクロストークを解消することができる。
【0051】上記のような第1の実施例の液晶表示装置
を駆動させて画像表示を行なわせ、その表示品位を目視
にて確認した。
【0052】このとき液晶表示装置を駆動させるために
用いた液晶駆動電圧条件は、デューティー比1/64、バイ
アス比1/10、フレーム周波数80Hzであった。
【0053】まず、全画面を白表示にした後、画面中央
付近に縦50ドット×横10ドットの領域に白と黒の横縞模
様を表示させ、引き続きこの領域の横のドット数を 100
ドットまで徐々に増加させていったが、いずれの場合も
クロストークのない均一な表示を維持することができ
た。
【0054】また、漢字やアルファベットを連続的に表
示させたが、走査電極1における歪み電圧の発生が抑制
され、クロストークのない表示を維持することができ
た。
【0055】(実施例2)この第2の実施例の液晶表示
装置は、液晶表示素子にカラーフィルタを備えた液晶表
示装置において本発明を適用したものである。図5は、
そのカラーフィルタを備えた液晶表示素子600を示す
断面図である。
【0056】液晶表示素子600は、ガラス基板601
に挟まれた液晶層3、補償電圧印加電極9、信号電極
2、走査電極1、ブラックマトリックス602およびカ
ラーフィルタ603を備えてカラー表示を行なう液晶表
示素子である。
【0057】ここで、ブラックマトリックス602は導
電性材から形成されたもので、このブラックマトリック
ス602を補償電圧印加電極3として用いている。つま
りブラックマトリックス602は補償電圧印加回路10
に接続されて、上記第1の実施例における補償電圧印加
電極3と同様に補償電圧が印加されて補償電圧印加電極
3として用いられている。
【0058】ブラックマトリックスは一般に、いわゆる
非画素部に配設されるものであり、しかも遮光性を得る
ためにCrのような金属材料から形成されるのであるか
ら導電性も高い。従って、このような構造および材質の
ブラックマトリックスは本発明に係る補償電圧印加電極
9として好適に兼用することができる。
【0059】このような本発明に係る第2の実施例の液
晶表示装置を第1の実施例と同様に駆動し、その表示品
位を熟練した検査者が目視にて確認した。この場合もク
ロストークのない表示が実現されることが確認できた。
しかも、表示画面はブラックマトリックスの効果で、表
示品位がさらに向上した。
【0060】(比較例1)上記の第1および第2の実施
例の液晶表示装置において、走査電極1から補償電圧印
加電極9と補償電圧印加回路10とを取り除いた、従来
の構造の液晶表示装置を用意してこの第1の比較例の液
晶表示装置とした。
【0061】この従来の構造の第1の比較例の液晶表示
装置を、上記の第1および第2の実施例と同様の駆動条
件で駆動させ数種類のテストパターン等の画像表示を行
なった。
【0062】その結果、いずれの画面も周囲より暗いク
ロストークが発生し、表示品位が損なわれた。また、走
査電極9の入力側から終端側にかけて輝度低下が見ら
れ、またクロストークの増加も確認された。
【0063】(実施例3)図6は本発明に係る第3の実
施例の液晶表示装置の構造の概要を模式的に示す図、図
7は走査電極に注目してその走査電極 1本を抜き出して
示す図である。
【0064】この第3の実施例の液晶表示装置は、上記
の第1、第2の液晶表示装置で示した補償電圧を走査電
極1に液晶層3を介して印加するための補償電圧印加電
極9が、上記の第1、第2の実施例とは異なり、マトリ
ックス状に画素が配置された表示領域を囲む画面の周辺
部のうち図中左右の端部に配設されていることが特徴で
ある。このとき、補償電圧印加電極9の幅は、走査電極
1に生じる歪み電圧成分を解消するための補償電圧が効
果的に印加できる幅に形成してある。そして、その他の
構造は上記の第1、第2の実施例とほぼ同様である。
【0065】なお、本実施例の説明及び図6、7におい
ては、第1、第2の実施例と同様の部位には同じ符号を
付して示している。
【0066】このような第3の実施例の液晶表示装置を
駆動させて画像表示を行なわせ、その表示品位を目視に
て確認した。
【0067】このとき液晶表示装置を駆動させるために
用いた液晶駆動電圧条件は、デューティー比1/240 、バ
イアス比1/15、フレーム周波数80Hzである。
【0068】まず、全画面を白表示にした後、画面中央
付近に縦50ドット×横10ドットの領域に白と黒の横縞模
様を表示させ、引き続きこの領域の横のドット数を 100
ドットまで徐々に増加させていったが、いずれの場合も
クロストークのない均一な表示を維持することができ
た。また、漢字やアルファベットを連続的に表示させた
が、走査電極1における歪み電圧の発生が抑制されてク
ロストークのない表示を維持することができた。
【0069】(実施例4)上記の第3の実施例の液晶表
示装置において、 2本の補償電圧印加電極9のうち終端
側(図6、7中で右側)の補償電圧印加電極9を、入力
側(図6、7中で左側)のそれの幅よりも大きな幅に形
成した、図8に示すような構造とした。そしてその他の
構造は上記の第3の実施例と同様にして駆動させた。
【0070】その結果、第3の実施例の場合と比較して
走査電極の入力側から終端側にかけての輝度勾配がさら
に小さくなり、さらに均一な画像表示が実現できること
が確認された。
【0071】(比較例2)上記の第3の実施例の液晶表
示装置において、補償電圧印加電極9および補償電圧印
加回路10を取り除いた、従来の構造の液晶表示装置を
用意して、上記の第の比較例の液晶表示装置とした。
【0072】このような従来の構造の液晶表示装置を、
上記の実施例と同様の駆動条件で駆動させて数種類のテ
ストパターン等の画像表示を行なった。
【0073】その結果、いずれの画面も周囲より暗いク
ロストークが発生し、表示品位が損なわれた。また走査
電極9の入力側から終端側にかけて輝度低下が見られ、
またクロストークの増加も見られた。
【0074】(実施例5)上記の第3の実施例の液晶表
示装置において、 2本の補償電圧印加電極9のうち、終
端側(図6、7中で右側)の補償電圧印加電極9のみを
形成するとともに、入力側(図6、7中で左側)のそれ
は省略した図9に示すような構造とした。このとき、補
償電圧印加電極3の幅は、走査電極1上の電圧の歪みな
どの変異を効果的に解消できるように第3の実施例より
も広い幅に形成した。その他は上記の第3の実施例と同
様に形成した。
【0075】この第5の実施例の液晶表示装置の実態的
な概要構造を図10に示す。
【0076】このような第5の実施例の液晶表示装置
を、 1/240デューティ、フレーム周期14msの駆動条件
で駆動して画像表示を行なわせ、その表示品位を目視に
て確認した。
【0077】画面の中央付近に横縞模様、ウィンドウ、
キャラクタなどを表示させた結果、走査電極の入力側か
ら終端側にかけての輝度勾配がさらに小さくなり、いず
れもクロストークのない均一な画像表示が実現できるこ
とが確認された。
【0078】一方、本発明の電圧印加手段を取り除いた
従来の液晶表示装置では、前記した表示において縦方
向、横方向にクロストークが発生し、表示品位の劣化が
みられた。
【0079】(実施例6)図11は、本発明に係る第6
の実施例の液晶表示装置の構成の概要を模式的に示す
図、図12はそれに用いられる液晶表示素子4の補償電
圧印加電極9を中心とした主要部の構造を示す断面図、
図13は第6の実施例の液晶表示装置の回路構成の概要
を示す図である。
【0080】この液晶表示装置においては、液晶表示素
子4の画面の外周部分、つまり画面の画素が配列されて
いる表示領域を囲む周囲の表示には関与しない部分に、
補償電圧印加電極9が配設されている。
【0081】この補償電圧印加電極9は、図12に示す
ように、ガラス基板200、液晶層3を電気容量として
介して走査電極1に容量結合されている。
【0082】そして補償電圧印加電極9の入力端は補償
電圧印加電極ドライバ回路10の出力端に接続されてお
り、補償電圧印加電極ドライバ回路10から補償電圧が
印加される。
【0083】このような本実施例の液晶表示装置におい
ては、補償電圧印加回路10により駆動される補償電圧
印加電極9によって、走査電極1に発生する電圧歪を打
ち消す波形の電圧を走査電極1に印加して、表示画像の
クロストークを解消する。
【0084】次に、本実施例の液晶表示装置の構造およ
びその動作を詳述する。
【0085】本実施例の液晶表示装置は白黒表示とする
ために光学位相補償用セルを液晶表示素子4の上に貼設
し、電圧無印加時に黒、電圧印加時に白の表示が得られ
るようにした。
【0086】そして、液晶表示装置4の非表示領域の各
走査電極1が存在する部分の、ガラス基板200、20
1の外向側に補償電圧印加電極9を配設した。この補償
電圧印加電極9は、前述した如く、液晶層3とガラス基
板200、201とを介して走査電極1に容量結合する
ように配設されている。
【0087】このような本実施例の液晶表示素子4の構
造は、液晶表示素子4の外周部に補償電圧印加電極9を
形成しているので、従来の液晶表示素子の構造をほとん
ど変えることなく、補償電圧印加電極9を付設するだけ
で極めて簡易に作製することができる。
【0088】この第6の実施例の液晶表示装置の回路構
成の概要は、図13に示すように、液晶表示素子4の走
査電極1には走査ドライバ5が、信号電極3には信号ド
ライバ6が、各々接続されている。
【0089】そして走査ドライバ5と信号ドライバ6に
は液晶駆動電源回路8および信号発生回路7が接続され
ている。
【0090】液晶駆動電源回路8は、電源から供給され
る電圧を受けて、一般に液晶表示素子を駆動するに必要
な直流電圧電位(V0 、V1 、V2 、V3 、V4 、V5
、V0Y、V5Y)を作る。
【0091】走査ドライバ5は、信号発生回路7内の走
査データ発生回路からの信号を受けて、走査電極Y1 か
らY240 までそれぞれの出力電位をV0Y、V1 、V4 、
V5Yのなかから一つ選択、設定する。この走査ドライバ
5はさらに詳細には、図13に示すように、走査データ
を順次転送するシフトレジスタ1301と、このデータ
によって走査選択時の走査電位(V0Y、V5Y)または非
走査選択時の走査電位(V1 、V4 )を選択するスイッ
チ部1302とを備え、シフトレジスタ1301は 1フ
レーム時間を決めるFP(フレームパスル)を走査デー
タとして受け、1走査時間を決めるLP(ラッチパル
ス)により出力Y1 からY240 までデータが転送され
る。そしてスイッチ部1302では転送されたデータに
基づき、データが選択データなら選択電位V0Y(交流化
駆動のための極性反転時には電圧V5Y)を、非選択デー
タなら非選択電位V4 (交流化駆動のための極性反転時
には電圧V1 )を選択し、各走査電極1に対して出力
(印加)する。こうして、例えば図3(a)に示すよう
な一般的な電圧平均化法による走査電極駆動波形を得
る。
【0092】一方、信号ドライバ6は、シフトレジスタ
1303とデータラッチ1304とスイッチ部1305
を備えており、一般的な極性反転駆動方式の信号電圧を
各信号電極2に出力する。
【0093】このように走査電極1および信号電極2そ
れぞれに駆動電圧が印加されると、液晶層3に印加され
る電圧波形は、例えば図6(c)に示すようなフレーム
ごとに極性反転する波形で選択パルスの振幅が表示内容
(オン、オフ)に応じて変化する波形となる。
【0094】本実施例の場合も、液晶の直流電圧成分印
加による劣化を避けるために交流化のための方法として
走査電極ドライバ5と信号電極ドライバ6の各スイッチ
部1302、1305にはそれぞれ極性を一定周期で反
転させるための機能が付加されており、それは信号発生
回路7からのFR(極性反転)信号によって制御され
る。
【0095】さて、このように駆動される液晶表示素子
4の外周囲部分に、導電性フィルムを貼り付けて、これ
を補償電圧印加電極9とした。そしてこの補償電圧印加
電極9には、補償電圧印加回路10から補償電圧が印加
される。
【0096】図14は、本発明に係る補償電圧の波形を
示す図である。
【0097】この補償電圧の波形は、図14からも明ら
かなように、(V1 +ΔV)と(V4 −ΔV)とを液晶
駆動波形の極性反転に同期してスイッチングしてなる方
形波である。
【0098】ΔVは、液晶表示素子の電極抵抗、静電容
量、ドライバIC出力抵抗、補償電圧印加電極の静電容
量によって決まる電圧であって、適切に設定する必要が
ある。 本実施例の場合は、図14に示すように、走査
電圧波形の極性反転に対して概略逆相の電圧となるよう
な設定した。
【0099】本実施例の液晶表示装置は、上記のような
構造及び動作により、走査電極1に歪み電圧が誘起され
ようとしてもそのような歪み電圧を簡易な構造の補償電
圧印加電極9および補償電圧印加回路10によって補償
して、走査電圧の波形歪みを解消することができる。
【0100】以上のような本発明に係る液晶表示装置
を、図6に示すような上記第1の実施例等で用いたもの
と同様の波形の液晶駆動電圧を用いて、デューティ比 1
/ 240、バイアス比 1/13、13ライン反転、フレーム周
波数80Hzという駆動条件で駆動して表示を行なわせ、
その表示品位を目視にて確認した。
【0101】まず、全画面を白表示にした後、画面中央
付近に縦 150ドット×横10ドットの領域に黒の縦線を表
示させ、引き続きこの領域の横のドット数を50ドットま
で除々に増加させていったが、クロストークのない均一
な表示を実現できることが確認された。
【0102】このように、本実施例の液晶表示装置は、
高品位な画像表示が可能な液晶表示装置を実現すること
ができる。
【0103】なお、本実施例では補償電圧印加電極9
を、導電性テープを貼ることにより付設したが、この他
にも、例えば導電性樹脂を塗布してこれを補償電圧印加
電極9として用いることや、スパッタ法や蒸着法によっ
て形成しても上記実施例と同様に歪み電圧に対する効果
的な補償を行なう補償電圧印加電極9を得ることができ
ることは言うまでもない。
【0104】(実施例7)第7の実施例の液晶表示装置
の構成の概要を図15に模式的に示す。
【0105】この液晶表示装置は、補償電圧を走査電極
1に対して印加する第6の実施例とは異なり、信号電極
2に対して補償電圧を印加するように補償電圧印加電極
9を信号電極2に対向して配置したことが特徴である。
【0106】信号電極2に印加される電圧波形は表示内
容によってそれぞれ異なるので、複数本の信号電極2に
はそれぞれ表示画像に対応した異なる歪み電圧が発生す
ることになる。
【0107】従って、補償電圧印加電極9をそれぞれの
信号電極2について設定し、それぞれの信号電極2に発
生する歪み電圧に応じた補償電圧をこのそれぞれの信号
電極2に印加する。このような補償電圧を信号電極2に
印加するように、本実施例の補償電圧印加回路10は補
償電圧印加電極9を駆動する。
【0108】この第7の実施例の液晶表示装置は、信号
電極2における歪み電圧の発生を効果的に抑制して、ク
ロストークの無い均一な表示を維持することができた。
【0109】(比較例4)第6の実施例の液晶表示装置
において、液晶表示装置4から補償電圧印加電極9およ
び補償電圧印加回路10を取り除いて従来の構造の液晶
表示装置を用意し、上記第7の実施例と同様の駆動条件
で表示を行なわせた。
【0110】まず、全画面を白表示にした後、画面中央
付近に縦 150ドット×横10ドットの領域に黒の縦線を表
示させ、引き続きこの領域の横のドット数を50ドットま
で徐々に増加させていったが、その縦方向に周囲よりも
暗いクロストークが発生し、表示品位が著しく低下し
た。
【0111】また、漢字やアルファベットを連続的に表
示させたが、この場合も縦および横方向に連なる顕著な
クロストークが発生して画面の不均一が目立った。
【0112】特に、走査電極の入力端側から終端側にか
けての電圧降下現象に基づく表示ムラが目立った。
【0113】
【発明の効果】以上、詳細な説明で明示したように、本
発明の液晶表示装置は、液晶印加電圧の波形なまりに起
因する表示むらを解消して、クロストークのない均一で
高品位な画像表示が可能な液晶表示装置を、極めて簡易
かつ低廉に実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施例の液晶表示装置の概
要構成を模式的に示す図である。
【図2】本発明に係る第1の実施例の液晶表示素子の概
略構造を、その走査電極 1本に注目してそれを抜き出し
て模式的に示す図である。
【図3】本発明の液晶表示装置に用いられる電圧平均化
法による電圧波形を示す図である。
【図4】本発明に係る補償電圧印加回路の構造の概要を
示す図である。
【図5】本発明に係る第2の実施例の液晶表示素子の構
造を示す断面図である。
【図6】本発明に係る第3の実施例の液晶表示装置の構
造の概要を模式的に示す図である。
【図7】本発明に係る第3の実施例の液晶表示素子の概
略構造を、その走査電極 1本に注目してそれを抜き出し
て模式的に示す図である。
【図8】本発明に係る第4の実施例の液晶表示装置の概
略構造を示す図である。
【図9】本発明に係る第5の実施例の液晶表示装置の概
略構造を示す図である。
【図10】第5の実施例の液晶表示装置の実態的な概要
構造を示す図である。
【図11】第6の実施例の液晶表示装置の構成の概要を
模式的に示す図である。
【図12】第6の実施例の液晶表示装置に用いられる液
晶表示素子4の補償電圧印加電極9を中心とした主要部
の構造を示す断面図である。
【図13】第6の実施例の液晶表示装置の回路構成の概
要を示す図である。
【図14】本発明に係る補償電圧の波形を示す図であ
る。
【図15】第7の実施例の液晶表示装置の構成の概要を
模式的に示す図である。
【図16】従来の液晶表示装置の走査電極1の 1本分だ
けを抜き出して等価回路で表現した概念図である。
【図17】従来の液晶表示装置の走査電極1の1本分だ
けを抜き出して等価回路で表現したV1 、V2 、V3
電圧波形を示す図である。
【符号の説明】
1………走査電極 2………信号電極 3………液晶層 4………液晶表示素子 5………走査ドライバ 6………信号ドライバ 7………信号発生回路 8………液晶駆動電源回路 9………補償電圧印加電極 10………補償電圧印加回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の第1の電極が列設された第1の基
    板と該基板に間隙を有して対向配置される複数の第2の
    電極が列設された第2の基板と前記両基板どうしの間隙
    に封入されており対向する前記第1の電極と前記第2の
    電極との間に挟持されて画素を形成する液晶層とを有す
    る液晶表示素子と、複数の出力端を有する走査ドライバ
    と複数の出力端を有する信号ドライバとを備え、前記走
    査ドライバの各出力端が前記走査電極の各入力端にそれ
    ぞれ接続され、前記信号ドライバの各出力端が前記信号
    電極の各入力端にそれぞれ接続された液晶表示装置にお
    いて、 前記液晶層を介して前記走査電極または前記信号電極と
    対向するように前記画素を避けて非画素領域に配置さ
    れ、前記液晶層を介して前記走査電極または前記信号電
    極に対して該電極上の電圧の歪みを補償する電圧を印加
    する補償電圧印加電極と、 前記補償電圧印加電極に接続されて該補償電圧印加電極
    を駆動する補償電圧印加回路と、を具備することを特徴
    とする液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 複数の第1の電極が列設された第1の基
    板と該基板に間隙を有して対向配置される複数の第2の
    電極が列設された第2の基板と前記両基板どうしの間隙
    に封入されており対向する前記第1の電極と前記第2の
    電極との間に挟持されて画素を形成する液晶層とを有す
    る液晶表示素子と、複数の出力端を有する走査ドライバ
    と複数の出力端を有する信号ドライバとを備え、前記走
    査ドライバの各出力端が前記走査電極の各入力端にそれ
    ぞれ接続され、前記信号ドライバの各出力端が前記信号
    電極の各入力端にそれぞれ接続された液晶表示装置にお
    いて、 非画素領域における前記走査電極の入力側の端部および
    終端側の端部に対して前記液晶層を介して対向するよう
    に配置され、前記液晶層を介して前記走査電極に対して
    該電極上の電圧の歪みを補償する電圧を印加する補償電
    圧印加電極と、 前記補償電圧印加電極に接続されて該補償電圧印加電極
    を駆動する補償電圧印加回路と、を具備することを特徴
    とする液晶表示装置。
  3. 【請求項3】 複数の第1の電極が列設された第1の基
    板と該基板に間隙を有して対向配置される複数の第2の
    電極が列設された第2の基板と前記両基板どうしの間隙
    に封入されており対向する前記第1の電極と前記第2の
    電極との間に挟持されて画素を形成する液晶層とを有す
    る液晶表示素子と、複数の出力端を有する走査ドライバ
    と複数の出力端を有する信号ドライバとを備え、前記走
    査ドライバの各出力端が前記走査電極の各入力端にそれ
    ぞれ接続され、前記信号ドライバの各出力端が前記信号
    電極の各入力端にそれぞれ接続された液晶表示装置にお
    いて、 非画素領域における前記複数の走査電極各々または前記
    複数の信号電極各々の各入力端を除く一部分に対向する
    ように配置され、前記液晶層を介して前記各走査電極ま
    たは前記各信号電極に対して該電極上の電圧の歪みを補
    償する電圧を印加する補償電圧印加電極と、 前記補償電圧印加電極に接続されて該補償電圧印加電極
    を駆動する補償電圧印加回路と、を具備することを特徴
    とする液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 複数の第1の電極が列設された第1の基
    板と該基板に間隙を有して対向配置される複数の第2の
    電極が列設された第2の基板と前記両基板どうしの間隙
    に封入されており対向する前記第1の電極と前記第2の
    電極との間に挟持されて画素を形成する液晶層とを有す
    る液晶表示素子と、複数の出力端を有する走査ドライバ
    と複数の出力端を有する信号ドライバとを備え、前記走
    査ドライバの各出力端が前記走査電極の各入力端にそれ
    ぞれ接続され、前記信号ドライバの各出力端が前記信号
    電極の各入力端にそれぞれ接続された液晶表示装置にお
    いて、 非画素領域における前記複数の走査電極各々または前記
    複数の信号電極各々の各入力端を除く一部分それぞれに
    各々前記液晶層の電気容量とは別の電気容量と前記液晶
    層とを介して接続するように、前記液晶表示素子の前記
    画素が配列された画像表示領域の外周部に配置され、前
    記走査電極または前記信号電極に対して該電極上の電圧
    の歪みを補償する電圧を前記電気容量を介して印加する
    補償電圧印加電極と、 前記補償電圧印加電極に接続されて該補償電圧印加電極
    を駆動する補償電圧印加回路と、を具備することを特徴
    とする液晶表示装置。
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