JPH11143254A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JPH11143254A
JPH11143254A JP9325251A JP32525197A JPH11143254A JP H11143254 A JPH11143254 A JP H11143254A JP 9325251 A JP9325251 A JP 9325251A JP 32525197 A JP32525197 A JP 32525197A JP H11143254 A JPH11143254 A JP H11143254A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording material
image
image forming
forming apparatus
guide member
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9325251A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukio Hayashi
幸男 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP9325251A priority Critical patent/JPH11143254A/ja
Publication of JPH11143254A publication Critical patent/JPH11143254A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面抵抗の高い記録材を使用する場合でも、
放電抜けに伴う画像欠陥や、転写部位上流側での記録材
の跳ね返りに伴う像乱れを有効に回避する。 【解決手段】 帯電色材による可視像が担持される像担
持体1と、この像担持体1上の可視像を記録材2に転写
する転写手段3と、この転写手段3と像担持体1との間
の転写部位に前記記録材2を搬送する記録材搬送手段4
と、この記録材搬送手段4と前記転写部位との間の搬送
経路中に設けられ且つ記録材2の前記転写部位への突入
姿勢が規制される記録材案内手段5とを備え、前記記録
材案内手段5は、像担持体1側に配置され且つ少なくと
も記録材2の搬送方向下流側部位が像担持体1方向に移
動可能な可動案内部材6を備える。更に、可動案内部材
6の像担持体1側への移動範囲が規制されるストッパ機
構7を具備させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、像担持体上に形成
された可視像を記録材に転写する画像形成装置に係り、
特に、転写手段による転写部位に記録材が案内搬送され
る記録材案内手段を工夫した画像形成装置の改良に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来における画像形成装置として、例え
ば中間転写型の画像形成装置を例に挙げると、感光体等
に形成された各色成分トナー像を中間転写ベルトに順次
一次転写し、中間転写ベルト上の多色トナー像を二次転
写装置(一括転写装置)にて用紙に一括転写するように
したものが知られている(特開平2−213879号公
報参照)。この種の画像形成装置において、一括転写装
置は、例えば中間転写ベルトの表面側に転写ロールを圧
接配置すると共に、この転写ロールに対向した中間転写
ベルトの裏面側に例えば中間転写ベルトの掛け渡しロー
ルをも兼用するバックアップロールを配設し、転写ロー
ル及びバックアップロール間に転写電界を形成すること
で、中間転写ベルト上の多色トナー像を用紙側へ一括転
写するものである。そして、一括転写された用紙は、一
括転写装置の直後に配置された用紙案内板によって剥離
され、一括転写装置の下流側に配置された搬送ベルト等
の用紙搬送デバイスへ案内された後、定着装置へ送られ
るという方式が通常採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の画
像形成装置において、低温低湿環境下で例えば表面抵抗
値の高いOHPシートやコート紙等の高抵抗用紙を使用
すると、転写ニップ域上流側で、高抵抗用紙と中間転写
ベルト上のトナー像との間で放電が起こり、中間転写ベ
ルト上のトナー像が乱れるという所謂放電画像抜けに伴
う画像欠陥が起こる懸念がある。このような画像欠陥を
防止するには、転写ニップ域へ突入する高抵抗用紙と中
間転写ベルトとの空間距離が重要なパラメータになる。
従来にあっては、例えば転写ニップ域の手前側に上下一
対の用紙案内シュートを固定的に設け、この用紙案内シ
ュートで転写ニップ域への用紙の突入姿勢を規制するこ
とで、転写ニップ域上流側の中間転写ベルトに用紙を当
接させた後に転写ニップ域へ導くようにしたようにした
技術が既に知られている(例えば特開平2−21388
3号公報参照)。
【0004】しかしながら、このような従来の用紙案内
シュートを用いた態様では、転写ニップ域への用紙の突
入姿勢を正しく規制するには、上側用紙案内シュートの
先端と中間転写ベルトとの間の距離を比較的小さく設定
せざるを得ないため、上側用紙案内シュートと中間転写
ベルトとの間の絶縁距離を十分に確保するのが困難にな
る。このため、上側用紙案内シュートの先端にトナーが
付着するという事態を引き起こし、用紙汚れの原因につ
ながる虞れがある。また、上記用紙案内シュートでは、
上側用紙案内シュートで用紙の突入姿勢を強制的に規制
しているため、上側用紙案内シュートから用紙後端がリ
リースされる際に、上下方向に対する用紙の跳ね返り現
象が起こり、転写ニップ域で像乱れが生じてしまう。こ
れは、用紙の種類を問わず発生する傾向にあるが、用紙
の腰の強い例えば厚紙などが発生し易い。
【0005】特に、生産性を確保する方式として、例え
ば中間転写ベルト上に複数の感光体を配列してなる所謂
タンデム型の画像形成装置において、省スペース化を実
現しようとすると、転写ニップ域を通過する用紙の排出
方向と転写ニップ域下流側に位置する中間転写ベルトと
の間の角度が小さく設定され、しかも、転写ニップ域上
流側においても下流側と同様な理由で中間転写ベルトと
用紙突入位置との角度が小さく設定されるため、上述し
た技術的課題が顕著である。
【0006】本発明は、以上の技術的課題を解決するた
めになされたものであって、表面抵抗の高い記録材を使
用する場合でも、放電抜けに伴う画像欠陥や、転写部位
上流側での記録材の跳ね返りに伴う像乱れを有効に回避
する画像形成装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、図
1(a)に示すように、帯電色材による可視像が担持さ
れる像担持体1と、この像担持体1上の可視像を記録材
2に転写する転写手段3と、この転写手段3と像担持体
1との間の転写部位に前記記録材2を搬送する記録材搬
送手段4と、この記録材搬送手段4と前記転写部位との
間の搬送経路中に設けられ且つ記録材2の前記転写部位
への突入姿勢が規制される記録材案内手段5とを備え、
前記記録材案内手段5は、像担持体1側に配置され且つ
少なくとも記録材2の搬送方向下流側部位が像担持体1
方向に移動可能な可動案内部材6を備えていることを特
徴とするものである。
【0008】このような技術的手段において、本願の対
象となる画像形成装置の画像形成方式としては、電子写
真方式、静電記録方式、インクジェット記録方式など適
宜選定して差し支えなく、また、各色成分画像を形成す
るのに、一つの像担持体1を使用するようにしてもよい
し、あるいは、複数の像担持体1を使用するようにして
もよい。また、像担持体1としては、可視像が担持され
るものであればよく、例えば感光体や誘電体等からなる
ドラム状、ベルト状の像担持形成体だけの態様は勿論の
こと、ドラム状、ベルト状の像担持形成体と、この像担
持形成体上の可視像を一時的に転写する中間転写体とを
備えた態様等、適宜選定して差し支えない。
【0009】更に、転写手段3としては、転写ロールを
用いた方式に限られるものではなく、コロナ放電を利用
したコロトロン方式などであってもよい。更にまた、記
録材搬送手段4としては、転写部位に対して記録材2に
搬送力を付与するものであれば、レジストレーションロ
ールや、搬送ベルト等適宜選定して差し支えない。
【0010】また、記録材案内手段5としては、少なく
とも可動案内部材6が具備されたものであればよく、可
動案内部材6としては、板状、ブロック状等任意の形態
をとり、また、素材等についても、金属、樹脂を問わな
い。更に、可動案内部材6は、少なくとも記録材2の搬
送方向下流側部位が像担持体1方向に移動可能であれば
よく、例えば上側案内部材の全体を可動案内部材6とし
て構成してもよいし、あるいは、上側案内部材の一部を
可動案内部材6として構成してもよい。更にまた、可動
案内部材6の構成例としては、可動案内部材6の記録材
搬送手段4側を揺動支点とし揺動自在であってもよい
し、あるいは、可動案内部材6全体を下側案内部材に対
し略平行移動するようにする等、適宜選定して差し支え
ない。
【0011】また、可動案内部材6の移動方式について
は、搬送されるべき記録材2との接触押圧力に応じて可
動案内部材6を押し上げ移動させるようにしてもよい
し、あるいは、駆動手段からの駆動力に応じて可動案内
部材を強制的に移動させるようにする等、適宜選定して
差し支えない。
【0012】更に、可動案内部材6の移動範囲について
は、可動案内部材6が像担持体1に不必要に強く衝突し
ない程度であれば任意に選定して差し支えないが、可動
案内部材6の衝突による像担持体1上の可視像の乱れを
有効に回避するという観点からすれば、記録材案内手段
5には、可動案内部材6の像担持体1側への移動範囲が
規制されるストッパ機構7を具備させることが好まし
い。このとき、ストッパ機構7は可動案内部材6が像担
持体1に接触配置されない範囲で可動案内部材6の移動
範囲を規制するものであるが好ましい。但し、可動案内
部材6の先端が像担持体1に軽接触する程度であれば、
例えば可動案内部材6の像担持体1との接触部位自体を
曲面状に形成したり、可動案内部材6の像担持体1との
接触部位に緩衝材(薄い弾性シート等)を設ける等する
ことで、像担持体1上の可視像の乱れを回避することも
可能である。
【0013】更に、ストッパ機構7については、可動案
内部材6の移動範囲を一義的に設定するものであればよ
いが、記録材2の案内搬送性をより細かく制御するとい
う観点からすれば、可動案内部材6の移動範囲を可変設
定し得るようにすればよい。
【0014】ここで、可動案内部材6の挙動を像担持体
1上の可視像との位置関係の下で着目すると、例えば可
動案内部材6の記録材搬送手段4側を揺動支点として揺
動自在とし、記録材2の接触押圧力に応じて可動案内部
材6を像担持体1方向に移動させる態様にあっては、記
録材案内手段5にて記録材2が案内搬送される際に、可
動案内部材6の転写手段3側端と像担持体1との間の距
離が像担持体1上の可視像保持領域内で変化するように
挙動させることが可能である。
【0015】また、例えば可動案内部材6の記録材搬送
手段4側を揺動支点として揺動自在とし、駆動手段の駆
動力に応じて可動案内部材6を像担持体1方向に移動さ
せる態様にあっては、例えば駆動力を切換選択すること
により、記録材案内手段5にて記録材2が案内搬送され
る際に、可動案内部材6の転写手段3側端と像担持体1
との間の距離が像担持体1上の可視像保持領域と、この
可視像保持領域以外の記録材マージン領域とで異なるよ
うに挙動させることが可能である。
【0016】更に、可動案内部材6の挙動を記録材2の
搬送位置との関係下で着目すると、例えばストッパ機構
7が可動案内部材6の移動範囲を可変設定する態様にあ
っては、可動案内部材6が像担持体1に接近配置される
状態を可能な限り少なく抑えるという観点からすれば、
例えば記録材案内手段5にて記録材2が案内搬送される
際に、記録材2のループ吸収時と、記録材2後端リリー
ス時とで可動案内部材6の位置を可変設定することが好
ましい。
【0017】次に、上述した技術的手段の作用ついて説
明する。図1(a)において、記録材案内手段5の可動
案内部材6は、像担持体1側に配置され且つ少なくとも
記録材2の搬送方向下流側部位が像担持体1方向に移動
可能になっている。このため、記録材案内手段5にて記
録材2が案内搬送される際に、少なくとも記録材2の後
端が記録材案内手段5からリリースする直前で、図1
(b)に仮想線で示すように、可動案内部材6の記録材
2の搬送方向下流側部位(転写手段3側部位)が像担持
体1方向に移動すると、可動案内部材6の移動量δ分だ
け記録材2の後端の跳ね上がり力が低減されることにな
り、記録材2が記録材案内手段5からリリースされた時
点で、記録材2は後端がばたつくことなく、転写部位へ
と導かれる。また、可動案内部材6の転写手段3側部位
は、記録材2が記録材案内手段5からリリースされる直
前以外では、像担持体1からある程度離間した位置に配
置され得るため、可動案内部材6の転写手段3側部位に
像担持体1上の可視像の帯電色材が不必要に付着するこ
とはない。
【0018】また、本発明において、ストッパ機構7を
設ける態様にあっては、ストッパ機構7は、可動案内部
材6の像担持体1側への移動範囲を規制するため、可動
案内部材6と像担持体1との間で不必要な干渉は起こら
ない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に示す実施の形態
に基づいてこの発明を詳細に説明する。 ◎実施の形態1 図2は本発明を適応したカラー画像形成装置の全体構成
図である。尚、本発明は、このような画像形成装置に限
定されるものではなく、単色の画像形成装置等にも適応
可能であることは勿論である。図2において、画像形成
装置は、例えば電子写真方式にて4つの各色成分(本実
施の形態ではブラック、イエロ、マゼンタ、シアン)画
像(トナー画像)を形成する画像形成ユニット20(2
0a〜20d)と、各画像形成ユニット20にて形成さ
れた各色成分画像を順次転写(一次転写)保持する中間
転写ベルト30と、中間転写ベルト30上に転写された
重ね画像を用紙(記録材)100に一括転写(二次転
写)する一括転写装置50と、一括転写された画像を用
紙100上に定着させる定着装置70と、一括転写部位
に用紙100を供給する用紙搬送系80とを備えたもの
である。
【0020】本実施の形態において、各画像形成ユニッ
ト20(20a〜20d)は、各々感光体ドラム21を
有し、各感光体ドラム21の周囲には、感光体ドラム2
1が帯電されるコロトロンなどの帯電装置22、帯電さ
れた感光体ドラム21上に静電潜像(主として図示外の
画像読取装置で読み込んだ画像データ又は他の記録媒体
から取り込まれた画像データに基づく静電潜像)が書き
込まれるレーザ走査装置などの露光装置23、感光体ド
ラム21上に書き込まれた静電潜像が各色成分トナーに
て現像される現像装置24、感光体ドラム21上のトナ
ー画像が中間転写ベルト30に転写される転写ロール等
の一次転写装置25及び感光体ドラム21上の残留トナ
ーが除去されるドラムクリーナ26を各々配設したもの
である。
【0021】更に、中間転写ベルト30は、ポリイミ
ド、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ポリエチレンテレフタレート等の樹脂又は各種ゴム
にカーボンブラック等を適当量含有させて体積抵抗率が
106〜1015Ω・cmとなるように形成され、その厚
みは例えば0.1mmに設定される。本実施の形態では
中間転写ベルト30は、支持ロール31,32間に各感
光体ドラム21の配列方向に沿って略直線的に延びる直
線部30aを有すると共に、この直線部30aに対して
支持ロール34を下方側に最も離間配置し、更に、支持
ロール32、33、34のなす角度が鋭角になるように
支持ロール33を支持ロール32、34間を結ぶ直線よ
りも外側に配置すると共に、支持ロール34、35、3
1のなす角度が鈍角(本実施の形態では略180゜に近
い)になるようにしたものである。
【0022】そして、本実施の形態では、図2に示すよ
うに、支持ロール31がベルト駆動モータ(図示せず)
にて駆動される駆動ロールとして用いられ、支持ロール
32、35が従動ロールとして用いられ、また、支持ロ
ール33が中間転写ベルト30の移動方向に略直交する
方向の蛇行規制用の補正ロール(ステアリングロール:
軸方向一端を支点として傾動自在に設けられる)として
用いられ、更に、支持ロール34が後述するように一括
転写装置50のバックアップロールとして用いられる。
そしてまた、支持ロール34,35間に対向した中間転
写ベルト30表面側には、二次転写後の中間転写ベルト
上の残留電荷を除去するためのコロトロン等の除電器3
6が設けられており、更に、支持ロール31,35間に
対向した中間転写ベルト30表面側には、二次転写後の
中間転写ベルト30上の残留トナーを除去するためのベ
ルトクリーナ37がリトラクト自在に設けられている。
【0023】また、本実施の形態において、一括転写装
置50は、例えば図2,図3及び図5に示すように、中
間転写ベルト30のトナー像担持面側に圧接配置される
転写ロール51と中間転写ベルト30の裏面側に配置さ
れて転写ロール51の対向電極をなす対向ロール(バッ
クアップロール)34とを備えている。本実施の形態で
用いられるバックアップロール34は、金属芯材の外周
の内側に発泡弾性体層はカーボンブラックを15〜35
重量%分散した半導電性のEPDM(エチレンプロピレ
ンジエンゴム)発泡ゴムで、表面層の厚みは0.5〜
1.5mmに構成されている。表面抵抗率は107〜1
10Ω/□の抵抗領域に制御される。
【0024】このように構成されたバックアップロール
34には金属製の給電ロール52が当接されており、こ
の給電ロール52にトナーと同極性の所定の転写バイア
ス53が印加され、バックアップロール34と転写ロー
ル51との間に転写電界が生成されるようになってい
る。また、転写ロール51は、芯金とこの芯金の周囲に
固着されたカーボンブラック分散発泡ウレタン材料から
なるコア層にスキン層を介して5〜20μmの厚みのカ
ーボンブラック分散のフッ素樹脂系材料でコーティング
し、芯金とコーティング層との体積抵抗率が104Ω・
cmないし1010Ω・cmであり、ロール硬度はアスカ
C硬度で20゜から45゜である。そして、転写ロール
51は接地されており、この転写ロール51の周囲には
例えばウレタンゴムとからなるクリーニングブレード5
4が付設されている。
【0025】更に、用紙搬送系80は、給紙トレイ81
のフィードロール(図示せず)により所定のタイミング
で用紙100を搬出し、所定数の搬送ロール83及び位
置決めロール(レジストレーションロール)84を経た
後に、用紙案内シュート150を介して用紙100を一
括転写部位(転写ニップ域)へ送るようになっている。
そして、転写ニップ域の出口側には用紙案内板85が配
設されており、この用紙案内板85の下流端には搬送ベ
ルト86(本例では2つ)が配設され、定着ニップ域通
過後の用紙100が定着装置70へ案内搬送されるよう
になっている。
【0026】本実施の形態において、中間転写ベルト3
0は、図3に示すように、転写ロール51とバックアッ
プロール34との中心軸間を結ぶ直線L0に直交する法
線のうち、転写ロール51及びバックアップロール34
の転写ニップ域n出口を通過する基準線L(通常用紙の
排出方向に相当)に対し、転写ニップ域上流側ではバッ
クアップロール34方向に向かって所定の角度β(本実
施の形態では12゜)に設定される。更に、用紙案内シ
ュート150は、上記基準線Lに対して転写ロール51
方向に向かって所定の角度γ(本実施の形態では12
゜)偏位した位置に配設されている。
【0027】本実施の形態において、用紙案内シュート
150は、図3及び図4に示すように、上記基準線Lに
対し所定の角度γで図示外の支持ブラケットに固定的に
傾斜配置される板状の下側案内シュート151と、この
下側案内シュート151に対し中間転写ベルト30側に
略平行に対向配置され且つ下側案内シュート151のレ
ジストレーションロール84側に揺動支点153を介し
て上下方向で揺動自在に支承される板状の上側案内シュ
ート152とを備え、更に、上側案内シュート152の
自由端寄り幅方向両側縁には夫々上側案内シュート15
2の上方への開口角度規制用のストッパ機構155を設
けたものである。ここで、ストッパ機構155は、例え
ば通常時の両案内シュート151,152間のギャップ
よりも長い寸法のストッパアーム156を下方に垂下さ
せて取付け、このストッパアーム156の先端に下側案
内シュート151の幅方向内側に曲がるストッパ片15
7を一体的に屈曲形成したものであり、上側案内シュー
ト152が上方へ向かって開口移動していくと、上記ス
トッパアーム156のストッパ片157が下側案内シュ
ート151の底壁に当接し、上側案内シュート152の
開口角度が規制されるようになっている。特に、本実施
の形態では、上記ストッパ機構155は、上側案内シュ
ート152が最大開口移動したときに、上側案内シュー
ト152の自由端が中間転写ベルト30に非接触配置さ
れるようになっている。
【0028】また、上側案内シュート152の用紙ルー
プ吸収時(図7(b)参照)における姿勢の延長線は、
転写ロール51とバックアップロール34で形成される
転写ニップ域nより上流側に所定の距離s(本実施の形
態では0.5mm〜5mm)だけ離間した位置に配置さ
れる。これは例えばOHPシートのような表面抵抗値の
高い用紙を転写する際に、転写ニップ域nでOHPシー
ト等の高抵抗用紙と中間転写ベルト30との空間距離が
あることにより放電画像抜けが発生するのを防止するた
めである。Paschenの法則(平行電極に電圧を印
加した時、放電開始のギャップと印加電圧との関係を示
す法則)からすると、例えばトナー粒径が15μmの場
合、5μm以上の空間距離を必要とされるが実際には、
中間転写ベルト30の表面電位と転写印加電圧とにより
条件が変化するため、0.5mm以上の空間距離が必要
とされる。上記理由から転写ニップ域nよりも上流側か
ら中間転写ベルト30とOHPシート等の高抵抗用紙と
を密着させた状態で転写ニップ域nに突入させる方式が
本実施の形態では採用されている。
【0029】一方、中間転写ベルト30は、図5に示す
ように、転写ロール51とバックアップロール34との
中心軸間を結ぶ直線L0に直交する法線のうち、転写ロ
ール51及びバックアップロール34の転写ニップ域n
出口を通過する基準線L(通常用紙の排出方向に相当)
に対し、転写ニップ域n下流側においても50゜以下の
所定の角度θ(例えば35゜)に設定される。また、用
紙案内板85は、転写ニップ域nの下流側において前記
基準線L(通常用紙の排出方向に相当)に対し5〜20
゜のうち所定角度α(例えば10゜以下)下方に傾斜配
置されている。更に、本実施の形態では、用紙案内板8
5の転写ニップ域n側端部は、転写ニップ域n出口端か
ら5〜15mmのうちの所定ギャップk(例えば7m
m)だけ離間配置されていると共に、用紙案内板85と
転写ロール51との間のギャップdは少なくとも1mm
程度以上離間配置されている。更にまた、本実施の形態
では、図5及び図6に示すように、用紙案内板85は接
地されており、用紙案内板85の用紙100の通過面側
に、用紙100の搬送方向に沿って連続的に延びる数条
のリブ85aが形成されており、用紙100との接触面
積が低減されるようになっている。
【0030】次に、本実施の形態に係る画像形成装置の
基本的な作像プロセスについて説明する。今、各色成分
画像(ブラック、イエロ、マゼンタ、シアン)の画像デ
ータが各画像形成ユニット20(20a〜20d)の露
光装置23に送出されると、各画像形成ユニット20の
感光体ドラム21上には各色成分毎の静電潜像が形成さ
れると共に、対応する色トナーが収容された現像装置2
4にて各色未定着トナー像が形成される。そして、各色
成分の未定着トナー像は、各感光体ドラム21と中間転
写ベルト30とが接する一次転写部位において、一次転
写装置25にて中間転写ベルト30の基材に対してトナ
ーの帯電極性と逆極性の電圧を印加することにより、中
間転写ベルト30表面に順次重ね合わせて一次転写され
る。このようにして中間転写ベルト30に一次転写され
た未定着トナー像は、前記中間転写ベルト30の回転に
伴って記録材としての用紙100の搬送経路に面した二
次転写部位へと搬送される。
【0031】二次転写部位では、一括転写装置50の半
導電性の転写ロール51が中間転写ベルト30に接して
おり、レジストレーションロール84によって所定のタ
イミングで搬送されてきた用紙100は、用紙案内シュ
ート150を介して転写ロール51と中間転写ベルト3
0との間の転写ニップ域nに挟み込まれる(ニップされ
る)。また、二次転写位置における中間転写ベルト30
の裏面側には上記転写ロール51の対向電極をなすバッ
クアップロール34が配設されており、上記バックアッ
プロール34にトナーの帯電極性と同極性の転写バイア
スを印加する(転写ロール51にトナーの帯電極性と逆
極性の転写バイアスを印加することに相当)と、中間転
写ベルト30に担持されたトナー像は上記二次転写位置
において用紙100に静電転写される。
【0032】また、転写ロール51は中間転写ベルト3
0と共に従動回転するため、クリーニングブレード54
により転写ロール51に付着した汚れは転写ロール51
の全周に渡って除去され、用紙100の裏面汚れが防止
されている。そして、トナー像が転写された用紙100
は、用紙案内板85によって中間転写ベルト30から剥
がれ、搬送ベルト86によって定着装置70に送り込ま
れてトナー像の定着処理がなされる。一方、トナー像の
二次転写が終了した中間転写ベルト30においてはベル
トクリーナ37によって残留トナーが除去される。
【0033】このような画像形成プロセスにおいて、用
紙案内シュート150における用紙100の挙動に着目
したところ、図7に示すような結果が得られた。すなわ
ち、用紙100は、図7(a)に示すように、レジスト
レーションロール84によって用紙案内シュート150
内に搬送されてくる。このとき、用紙案内シュート15
0内への用紙100の突入姿勢は、上側案内シュート1
52内面に沿って用紙100が摺動するように設定され
ている。
【0034】更に、用紙案内シュート150内に用紙1
00が搬送されていくと、用紙100は、図7(b)に
示すように、上側案内シュート152との摩擦抵抗によ
りループ変形しながら進行していく。このとき、用紙1
00のループ変形を吸収するように、上側案内シュート
152が上方へ向かって開口移動し、所定の位置でバラ
ンスし、この状態において、用紙100は上側案内シュ
ート152の傾斜姿勢に拘束されながら転写ニップ域n
へと突入していく。すると、用紙100は転写ニップ域
nの上流側に所定距離sだけ離間した中間転写ベルト3
0部位に当接し、中間転写ベルト30に密着しながら転
写ニップ域nに突入するため、転写ニップ域nにおける
転写動作は安定し、放電画像抜けのような画質欠陥は全
く見られなかった。尚、用紙100のループを吸収する
過程において、本実施の形態では、ストッパ機構155
が未だ働かない(ストッパアーム156と下側案内シュ
ート151とが非当接)ようになっている。
【0035】この後、用紙案内シュート150から用紙
100がリリースされる際には、図7(c)に示すよう
に、用紙100の先端から後端にかけての用紙100の
腰により、用紙100の後端が上側案内シュート152
を更に持ち上げる。このとき、上側案内シュート152
は、ストッパ機構155で拘束される位置まで開口移動
した後に、中間転写ベルト30に接触しない近接位置で
停止する。この状態において、用紙100の腰に伴う用
紙100後端の跳ね上げ力は、上側案内シュート152
の上方への移動分だけ低減することになり、用紙案内シ
ュート150からリリースされる用紙100後端は、ば
たつくことなく中間転写ベルト30にしなやかに接触す
ることが確認された。このため、本実施の形態では、用
紙案内シュート150からのリリース時において、用紙
100後端の跳ね上げ現象に伴う転写ニップ域nでの像
乱れは全く見られなかった。また、上側案内シュート1
52の先端は中間転写ベルト30側に一時的に近接配置
されるに過ぎないため、上側案内シュート152の先端
に中間転写ベルト30上のトナーが付着して汚れること
は殆どなく、用紙100が不必要に汚れることもない。
【0036】また、このような画像形成プロセスのう
ち、一括転写装置50の転写ニップ域通過時の像ムラの
発生状況及び、用紙の挙動に着目したところ、以下のよ
うな結果が確認できた。本実施の形態において、用紙の
排出方向Lに対する転写ニップ域n下流側に位置する中
間転写ベルト30の配設角度θを変化させ、像ムラ(画
像乱れやリトランスファー等の画質欠陥に相当)の発生
レベルを調べたところ、図8に点線で示すように、θが
50゜以下で像ムラレベルがグレードA(良好:画像ム
ラを目視できないレベル)であり、50゜を超えた辺り
から像ムラレベルが次第に悪化することが確認された。
従って、用紙の排出方向Lに対し、中間転写ベルト30
の配設角度θを50゜以下の所定角度に設定すれば、像
ムラの発生を有効に抑えられることが理解される。尚、
本実施の形態に係る用紙案内板85を用いないで、中間
転写ベルト30の配設角度θを変化させ、用紙100の
低湿下における剥離不良発生率を調べたところ、図8に
実線で示すように、中間転写ベルト30の配設角度θが
小さくなるほど、用紙の剥離不良率が高くなることが確
認された。
【0037】また、用紙の排出方向Lに対する転写ニッ
プ域n下流側に位置する中間転写ベルト30の配設角度
θを35゜に設定しておき、前記用紙の排出方向Lに対
する用紙案内板85の配設角度αを変化させ、用紙の剥
離不良発生率を調べたところ、図9に実線で示すよう
に、配設角度αが用紙の排出方向Lに対し下方側に5〜
20゜(−符号はLの下方側であることを示す)であれ
ば、用紙の剥離不良率はほとんどなく、特に5〜15゜
であれば用紙の剥離不良は全く見られないことが確認さ
れた。同様に、用紙案内板85の配設角度αを変化さ
せ、像ムラ(用紙剥離不良に伴う像ムラ)の発生レベル
を調べたところ、図9に点線で示すように、配設角度α
が用紙の排出方向Lに対し下方側に5゜以上であれば、
像ムラが全く見られないことが確認された。
【0038】更に、用紙の排出方向Lに対する転写ニッ
プ域n下流側に位置する中間転写ベルト30の配設角度
θを変化させ、用紙の排出方向Lに対する用紙案内板8
5の配設角度αを10度若しくは30度に変化させ、用
紙の剥離不良発生率を調べたところ、図10に示すよう
に、用紙案内板85の配設角度αが30度の態様では、
中間転写ベルト30の配設角度θが50度以下において
用紙の剥離不良率が次第に悪化することが確認されるの
に対し、用紙案内板85の配設角度αが10度の態様で
は、中間転写ベルト30の配設角度θが50度以下にお
いて用紙の剥離不良は殆ど見られず、特に、中間転写ベ
ルト30の配設角度θが5度〜50度の範囲であれば用
紙の剥離不良は全く見られないことが確認された。
【0039】従って、用紙の排出方向Lに対して用紙案
内板85の配設角度αを5〜20度、好ましくは5〜1
5度下方側に傾斜配置するように設定すれば、たとえ中
間転写ベルト30の配設角度θが50度以下であって
も、用紙の剥離性能が良好に保たれることが理解され
る。
【0040】更に、本実施の形態では、用紙案内板85
は接地されているため、用紙案内板85に不必要な電荷
が蓄積されることはなく、しかも、用紙案内板85の用
紙通過側面には数条のリブ85aが形成されているた
め、用紙100が用紙案内板85全面に接触することは
なく、用紙案内板85に対する用紙100の静電的吸着
力が抑えられる。このため、用紙搬送が安定且つ円滑に
行われる。
【0041】また、本実施の形態の変形形態としては、
例えば以下のものが挙げられる。先ず、用紙案内シュー
ト150の具体的態様については、本実施の形態に限ら
れるものではなく、例えば図11(a)に示すように、
上側案内シュート152を下側案内シュート151では
なく、図示外の支持ブラケットに揺動支点153を介し
て揺動自在に支承するようにしてもよいし、あるいは、
図11(b)に示すように、上側案内シュート152の
一部152aを揺動支点153を介して揺動自在に支承
するようにしてもよいし、あるいは、図11(c)に示
すように、揺動自在な上側案内シュート152と固定さ
れた下側案内シュート151との間にストッパ機構15
5としてスプリング部材158を介在させ、上側案内シ
ュート152の開口角度を規制するようにしてもよい
し、あるいは、図11(d)に示すように、揺動自在な
上側案内シュート152の幅方向両側に、ストッパ機構
155としてトラッキングロール等の距離規制部材15
9を設け、これを例えば中間転写ベルト30の支持フレ
ーム(図示せず)に当接させ、中間転写ベルト30と上
側案内シュート152との位置関係を規制するようにし
てもよい。
【0042】更に、本実施の形態では、ストッパ機構1
55を設けるようにしているが、用紙100の腰による
跳ね上げ力と上側案内シュート152の自重とのバラン
スを考慮することで、上側案内シュート152と中間転
写ベルト30との接触を有効に回避し得るようにすれ
ば、ストッパ機構155を設けない態様も可能である。
但し、このような態様において、上側用紙シュート15
2の揺動自由端部(先端部)の中間転写ベルト30側に
曲率を持たせたり、プラスチック部材等の弾性シートで
被覆するようにしておけば、仮に、上側用紙シュート1
52の先端部が中間転写ベルト30に接触した場合でも
中間転写ベルト30に傷を付ける虞れがない。
【0043】◎実施の形態2 図12は本発明が適用された画像形成装置の実施の形態
2の要部を示す説明図である。同図において、用紙案内
シュート150は、実施の形態1と略同様に、図示外の
固定ブラケットに固定される下側案内シュート151
と、この下側案内シュート151の図示外のレジストレ
ーションロール84側に揺動支点153を介して揺動自
在に支承される上側案内シュート152とを備えている
が、ストッパ機構155が実施の形態1と異なる。尚、
実施の形態1と同様な符号については、実施の形態1と
同様な符号を付してここではその詳細な説明を省略す
る。
【0044】本実施の形態において、ストッパ機構15
5は、上側案内シュート152の自由端寄り幅方向一側
部に下方に延びる伝達アーム161を設け、この伝達ア
ーム161を位置規制モータ162及び図示外の駆動伝
達機構(公知のリンク機構等)を介して進退動させるよ
うになっている。特に、本実施の形態では、位置規制モ
ータ162は、中間転写ベルト30上の画像領域及び画
像領域以外の用紙マージン領域(画像が乗らない用紙の
周縁領域)を考慮し、3つの位置(位置1〜位置3)を
とるように制御されるようになっている(図13参
照)。
【0045】次に、本実施の形態に係る用紙案内シュー
ト150の作動について説明する。図13に示すよう
に、位置規制モータ162は、中間転写ベルト30上の
進行方向先端側の用紙マージン領域及び画像(トナー
像)領域の前半部分が上側案内シュート152の自由端
(先端)位置を過ぎる条件下では、位置1を選択し、中
間転写ベルト30と上側案内シュート152の先端との
距離が最大となる位置(図12中実線位置)に上側案内
シュート152を設定する。次いで、位置規制モータ1
62は、中間転写ベルト30の画像領域の後半部分が上
側案内シュート152の自由端(先端)位置を過ぎる条
件下では、位置2を選択し、中間転写ベルト30と上側
案内シュート152の先端との距離が最大距離よりも狭
まる中間位置(図12中一点鎖線位置)に上側案内シュ
ート152を移動設定する。更に、位置規制モータ16
2は、中間転写ベルト30の進行方向後端側の用紙マー
ジン領域が上側案内シュート152の自由端(先端)位
置を過ぎる条件下では、位置3を選択し、中間転写ベル
ト30と上側案内シュート152の先端との距離が最小
となる位置(図12中二点鎖線位置)に上側案内シュー
ト152を移動設定する。尚、位置規制モータ162
は、中間転写ベルト30のインタイメージ領域におい
て、位置1に復帰する。
【0046】従って、本実施の形態では、位置2に対応
する上側案内シュート152の中間位置姿勢を用紙10
0のループが吸収され且つ用紙100の転写ニップ域n
への突入姿勢が最適化される範囲で設定し、位置3に対
応する上側案内シュート152の最大位置姿勢を用紙1
00の後端跳ね上げ現象が抑制される範囲で設定するよ
うにすれば、用紙100は、スムースに転写ニップ域n
に案内搬送され、かつ、用紙案内シュート150リリー
ス時にばたつくことなく、中間転写ベルト30にしなや
かに接触する。特に、本実施の形態では、上側案内シュ
ート152の位置が中間転写ベルト30上の画像領域及
び用紙マージン領域との関係で最適な位置に設定される
ため、実施の形態1に比べてより、用紙100の安定搬
送動作の最適化がより簡単に実現される。
【0047】◎実施の形態3 図14は本発明に適用した画像形成装置の実施の形態3
を示す。同図において、画像形成装置は実施の形態1と
は異なり、一つの感光体ドラム101と、これに接触配
置される中間転写ベルト110とを有し、前記感光体ド
ラム101の周囲に、感光体ドラム101を帯電する帯
電装置102、各色成分毎の静電潜像を書き込む露光装
置103、各色成分トナーが収容された複数の現像器が
搭載され且つ間欠的に感光体ドラム101に対向配置さ
れて静電潜像に対応するトナーにて可視像化するロータ
リー型現像装置104、感光体ドラム101上の各色成
分トナー像を中間転写ベルト110に転写させる転写ロ
ール等の一次転写装置105、感光体ドラム101上の
残留トナーを除去するドラムクリーナを夫々配設したも
のである。また、中間転写ベルト110は例えば4つの
ロール111〜114に掛け渡されており、ロール11
3に対応した箇所に、実施の形態1と略同様な構成の一
括転写装置120が配設されている。尚、符号115は
中間転写ベルト110上の残留トナーを除去するベルト
クリーナである。
【0048】この一括転写装置120は、中間転写ベル
ト110のトナー像担持面側に圧接配置される転写ロー
ル121と、中間転写ベルト110の裏面側に配置され
て転写ロール121の対向電極をなす対向ロール(バッ
クアップロール)113とを備え、給電ロール122を
通じて転写ロール121及びバックアップロール113
間に対し一括転写用の転写電界が形成される転写バイア
ス(図示せず)を印加すると共に、転写ロール121に
はクリーニングブレード124を付設したものである。
【0049】更に、本実施の形態において、一括転写装
置120の転写ニップ域上流側には、実施の形態1(又
は実施の形態2)と同様な用紙案内シュート150が設
けられており、また、転写ニップ域下流側の中間転写ベ
ルト110は、実施の形態1と同様に、転写ニップ域を
通過する用紙の排出方向Lに対し、50゜以下の所定角
度θに配設されており、また、転写ニップ域出口側には
前記用紙の排出方向Lに対し下方側に5〜20゜の範囲
の所定角度αで傾斜する用紙案内板130が設けられて
いる。尚、図14中、符号140は定着装置、141は
転写ニップ域を通過した用紙を定着装置140に搬送す
る搬送ベルトである。
【0050】従って、本実施の形態によれば、感光体ド
ラム101上に各色成分トナー像を順次形成し、中間転
写ベルト110に順次一次転写した後に、一括転写装置
120にて中間転写ベルト110上の多色トナー像を用
紙100に一括転写するという作像プロセスが行われ
る。この時、感光体ドラム101上に作られたトナー像
は、同一位置で、中間転写ベルト110に順次重ね合わ
された後に二次転写されるため、最終色の未定着トナー
像が中間転写ベルト110に一次転写されるまで、一括
転写装置120の転写ロール121は中間転写ベルト1
10より離間して保持することが必要である。上記実施
の形態においても、本実施の形態1,2と略同様に、放
電画像抜けや、用紙案内シュート150のトナー汚れに
伴う用紙汚れや、用紙後端の跳ね上がりに伴う転写ニッ
プ域での像乱れ等のない良好な画質が得られることを確
認した。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
記録材案内手段の像担持体側に可動案内部材を設け、こ
の可動案内部材の移動に伴って、転写部位への記録材の
突入姿勢及び記録材のリリース挙動の最適化を図るよう
にしたので、たとえ表面抵抗の高い記録材を搬送する場
合であっても、転写部位よりも上流側で放電画像抜けに
伴う画質欠陥を有効に回避できることは勿論、可動案内
部材の帯電色材の付着に伴う記録材の汚れや、記録材後
端の跳ね上がりに伴う転写部位での像乱れ等の画質欠陥
を有効に回避することができる。特に、本発明におい
て、可動案内部材の移動範囲をストッパ機構で規制する
ようにすれば、可動案内部材と像担持体との相互干渉を
有効に回避することができ、像担持体上の可視像の乱れ
を最小限に抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明に係る画像形成装置の概要を
示す説明図、(b)はその作用を示す説明図である。
【図2】 実施の形態1に係る画像形成装置の概要を示
す説明図である。
【図3】 実施の形態1で用いられる用紙案内シュート
を示す説明図である。
【図4】 その斜視説明図である。
【図5】 実施の形態1で用いられる一括転写装置及び
用紙案内板の構成を示す説明図である。
【図6】 (a)は実施の形態1で用いられる用紙案内
板を示す平面説明図、(b)は(a)中B−B線断面説
明図である。
【図7】 (a)〜(c)は実施の形態1に係る用紙案
内シュートによる用紙の案内搬送時の挙動を示す説明図
である。
【図8】 転写部位下流側の中間転写ベルト角度θと剥
離不良発生率/像ムラ発生レベルとの関係を示す説明図
である。
【図9】 用紙案内板角度αと剥離不良発生率/像ムラ
発生レベルとの関係を示す説明図である。
【図10】 転写部位下流側の中間転写ベルト角度θと
用紙案内板角度αとによる剥離不良発生変化を示す説明
図である。
【図11】 (a)〜(d)は実施の形態1で用いられ
る用紙案内シュートの変形形態を示す説明図である。
【図12】 実施の形態2に係る画像形成装置の要部を
示す説明図である。
【図13】 実施の形態2に係る画像形成装置の動作例
を示す説明図である。
【図14】 実施の形態3に係る画像形成装置の概要を
示す説明図である。
【符号の説明】
1…像担持体,2…記録材,3…転写手段,4…記録材
搬送手段,5…記録材案内手段,6…可動案内部材,7
…ストッパ機構

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 帯電色材による可視像が担持される像担
    持体と、この像担持体上の可視像を記録材に転写する転
    写手段と、この転写手段と像担持体との間の転写部位に
    前記記録材を搬送する記録材搬送手段と、この記録材搬
    送手段と前記転写部位との間の搬送経路中に設けられ且
    つ記録材の前記転写部位への突入姿勢が規制される記録
    材案内手段とを備え、 前記記録材案内手段は、像担持体側に配置され且つ少な
    くとも記録材の搬送方向下流側部位が像担持体方向に移
    動可能な可動案内部材を備えていることを特徴とする画
    像形成装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の画像形成装置において、 可動案内部材は、記録材搬送手段側を揺動支点とし揺動
    自在であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の画像形成装置において、 可動案内部材は、搬送されるべき記録材との接触押圧力
    に応じて移動するものであることを特徴とする画像形成
    装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像形成装置において、 可動案内部材は、駆動手段からの駆動力に応じて移動す
    るものであることを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の画像形成装置において、 記録材案内手段は、可動案内部材の像担持体側への移動
    範囲が規制されるストッパ機構を備えていることを特徴
    とする画像形成装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載の画像形成装置において、 ストッパ機構は可動案内部材が像担持体に接触配置され
    ない範囲で可動案内部材の移動範囲を規制するものであ
    ることを特徴とする画像形成装置。
  7. 【請求項7】 請求項5記載の画像形成装置において、 ストッパ機構は可動案内部材の移動範囲を可変設定する
    ものであることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の画像形成装置において、 記録材案内手段にて記録材が案内搬送される際に、可動
    案内部材の転写手段側端と像担持体との間の距離が像担
    持体上の可視像保持領域内で変化することを特徴とする
    画像形成装置。
  9. 【請求項9】 請求項1記載の画像形成装置において、 記録材案内手段にて記録材が案内搬送される際に、可動
    案内部材の転写手段側端と像担持体との間の距離が像担
    持体上の可視像保持領域と、この可視像保持領域以外の
    記録材マージン領域とで異なることを特徴とする画像形
    成装置。
  10. 【請求項10】 請求項7記載の画像形成装置におい
    て、 ストッパ機構は、記録材案内手段にて記録材が案内搬送
    される際に、記録材のループ吸収時と、記録材後端リリ
    ース時とで可動案内部材の位置を可変設定することを特
    徴とする画像形成装置。
JP9325251A 1997-11-11 1997-11-11 画像形成装置 Pending JPH11143254A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9325251A JPH11143254A (ja) 1997-11-11 1997-11-11 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9325251A JPH11143254A (ja) 1997-11-11 1997-11-11 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11143254A true JPH11143254A (ja) 1999-05-28

Family

ID=18174732

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9325251A Pending JPH11143254A (ja) 1997-11-11 1997-11-11 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11143254A (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100437378C (zh) * 2004-05-18 2008-11-26 京瓷美达株式会社 图像形成装置
JP2011064788A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2011064787A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Fuji Xerox Co Ltd 転写装置及び画像形成装置。
JP2011112658A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012185454A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2014145811A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US9280101B2 (en) 2013-02-18 2016-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with lower and upper guide members
US9304472B2 (en) 2013-01-11 2016-04-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus having a changing section for changing the width of a transfer section
JP2016180847A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 株式会社沖データ 画像形成装置
JP2017078826A (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像形成システム
US11803139B2 (en) 2013-02-18 2023-10-31 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus

Cited By (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100437378C (zh) * 2004-05-18 2008-11-26 京瓷美达株式会社 图像形成装置
JP2011064788A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
JP2011064787A (ja) * 2009-09-15 2011-03-31 Fuji Xerox Co Ltd 転写装置及び画像形成装置。
JP2011112658A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2012185454A (ja) * 2011-03-08 2012-09-27 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US9304472B2 (en) 2013-01-11 2016-04-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus having a changing section for changing the width of a transfer section
JP2014145811A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Fuji Xerox Co Ltd 画像形成装置
US9400462B2 (en) 2013-02-18 2016-07-26 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US9280101B2 (en) 2013-02-18 2016-03-08 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with lower and upper guide members
US9904222B2 (en) 2013-02-18 2018-02-27 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with plurality of ribs on guide to fixing nip
US10551774B2 (en) 2013-02-18 2020-02-04 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus with guide member movable with repect to direction perpendiclar to recording material surface
US10955774B2 (en) 2013-02-18 2021-03-23 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US11506999B2 (en) 2013-02-18 2022-11-22 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
US11803139B2 (en) 2013-02-18 2023-10-31 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus
JP2016180847A (ja) * 2015-03-24 2016-10-13 株式会社沖データ 画像形成装置
JP2017078826A (ja) * 2015-10-22 2017-04-27 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置及び画像形成システム
US10088783B2 (en) 2015-10-22 2018-10-02 Konica Minolta, Inc. Image forming apparatus and image forming system

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3470472B2 (ja) 転写装置
JPH08272229A (ja) 電子写真装置およびその装置に用いる中間転写ユニット
JP2003149965A (ja) 画像形成装置
JPH11143254A (ja) 画像形成装置
JP2000019856A (ja) 画像形成装置
JP4045395B2 (ja) 画像形成装置
JP2000298408A (ja) 画像形成装置
JP3198988B2 (ja) 画像形成装置
JPH0980926A (ja) 画像形成装置
JP2004012851A (ja) 画像形成装置の転写装置
JP2003066742A (ja) 画像形成装置
JP2000242152A (ja) カラー画像形成装置
JP4211294B2 (ja) 画像形成装置
JPH11231597A (ja) 両面画像形成装置
JP3198973B2 (ja) 画像形成装置
JPH09274356A (ja) 両面画像形成方法及びその装置
JPH1165179A (ja) 両面画像形成装置
JP2002023507A (ja) 画像形成装置
JP4517773B2 (ja) 排紙装置及びこれを用いた画像形成装置
JP2002072592A (ja) 画像形成装置
JPH11190946A (ja) 画像形成装置
JP6981139B2 (ja) 画像形成装置
JP2001154548A (ja) 画像形成装置
JP2002006585A (ja) カラー電子写真装置
JP3767661B2 (ja) 画像形成装置のシート剥離装置