JPH11143042A - 給水方法及び給水装置 - Google Patents

給水方法及び給水装置

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Publication number
JPH11143042A
JPH11143042A JP31079297A JP31079297A JPH11143042A JP H11143042 A JPH11143042 A JP H11143042A JP 31079297 A JP31079297 A JP 31079297A JP 31079297 A JP31079297 A JP 31079297A JP H11143042 A JPH11143042 A JP H11143042A
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JP
Japan
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water
water supply
tank
pipe
washing tank
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Pending
Application number
JP31079297A
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English (en)
Inventor
Nobuhiko Hirozawa
伸彦 廣澤
Tatsuyuki Idenawa
達之 出縄
Miyuki Endo
幸 遠藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 越流面から給水口までの垂直距離を所定以上
に確保しつつ、簡単な構成で円滑な給水を可能とする。 【解決手段】 給水タンク32の底部と水洗槽16の底
部の間は給水配管30によって連通されており、給水タ
ンクはオーバーフローレベル41が水洗槽のオーバーフ
ローレベル24より高くなるように配置され、給水タン
クと水洗槽の液面が同じに保たれる。この給水タンクに
は、オーバーフローレベル41より上方の越流面42か
らの垂直距離である距離Xが200mm以上確保した位置
に設けた給水口36から水洗槽へ供給する水が吐出さ
れ。これにより、給水タンク内の水が水洗槽へ水が流
れ、水洗槽への給水が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、感光材料を処理液
によって処理する自動現像装置に係り、詳細には、自動
現像装置に設けられて感光材料を水洗処理する水洗槽へ
水道水等の水を供給するための自動現像装置の水洗槽へ
の給水方法及び給水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動現像装置には、感光材料を処理する
ための現像液、定着液等の処理液を貯留する複数の処理
槽と共に処理液によって処理された感光材料の表面から
処理液を洗い流す水洗水(例えば水、以下「水」とす
る)を貯留する水洗槽が設けられている。画像露光され
たフィルム等の感光材料は、現像液、定着液等の処理液
に順に浸漬された後、乾燥処理に先立って水洗槽内の水
に浸漬されることにより、表面に付着している定着液等
の処理液が洗い流される。
【0003】水洗槽内の水には、感光材料の表面から洗
い流した処理液が混じるので、自動現像装置では、感光
材料の処理に応じて水洗槽内に新鮮な水を供給する。こ
の給水によって水洗槽内の感光材料から洗い出した処理
液を含んだ水をオーバーフローすることにより、水洗槽
から排出させる。これによって、自動現像装置では、水
洗槽内に常に新鮮な水が溜まっている状態にしている。
【0004】自動現像装置では、水洗槽の上方に給水口
が設けられ、この給水口に上水道の蛇口からの配管が接
続されるのが普通である。この配管の中間部には、定流
量弁と電磁弁とが設けられ、電磁弁が開放されることに
より給水される。自動現像装置では、この電磁弁を感光
材料の処理量に応じた時間だけ開放することにより、感
光材料の処理量に応じた量の水を水洗槽へ供給するよう
にしている。
【0005】ところで、水道(上水道)の水質保全の観
点から、水洗槽の上方に設けた給水口へ水洗槽内の水が
逆流するのを防止することが求められている。このため
に、水洗槽の水面(水洗槽内の水面をオーバーフロー管
からオーバーフローさせる構造の場合には越流面)から
給水口までの垂直距離(高さ)が所定値(例えば200
mm)以上確保するように規定されている。
【0006】しかし、自動現像装置では、コンパクト化
が望まれており、従来構造の自動現像装置では、水洗槽
内の水面あるいは越流面と水洗槽の上方に設けている給
水口との垂直距離が、10mm〜20mm程度しかなく、前
記した規定に比べて極めて低い位置に給水口を設けた構
造となっている。このために、水洗槽の越流面からの垂
直距離が規定以上となる高さに給水口を設けた場合、こ
の給水口が自動現像装置のケーシングから上方に飛び出
してしまい、自動現像装置の大幅な変更が必要となるた
め、水洗槽の上方に設けている給水口を高くすることは
困難となっている。
【0007】自動現像装置の構造を大幅に変更すること
無くこのような規定を回避ためには、図6に示されるよ
うに、補助タンク80を設け、水洗槽16へ供給する水
道水を、一旦、補助タンク80で受け、補助タンク80
から給水ポンプ82によって定流量弁44及び電磁弁4
6を介して水洗槽16へ給水する方法がある。このと
き、補助タンク80にオーバーフロー管84を設け、こ
のオーバーフロー管84によって定まる越流面86から
所定の垂直距離X(200mm)以上を隔てて給水口88
を設ければ良い。
【0008】この給水口88は、ボールタップ90に設
けられており、このボールタップ90に水道の蛇口38
が接続される。ボールタップ90には、浮玉92が連結
されており、この浮玉92が補助タンク80内の水の液
面の下降によって下方移動することにより、ボールタッ
プ90の内部のバルブが開かれて補助タンク80内に給
水される。また、給水によって補助タンク80の液面が
上昇すると浮玉92も上方移動し、浮玉92が所定の高
さに達すると、ボールタップ90内のバルブが閉じられ
る。
【0009】一方、補助タンク80内の水は、給水ポン
プ82が作動している状態で、電磁弁46が開かれるこ
とにより水洗槽16へ供給される。
【0010】この補助タンク80の越流面86に対して
所定以上の高さとなるように給水口88を配置すること
により、自動現像装置の構成をそのままにして、上水道
の水質保全のための規定を満足させることができる。
【0011】また、補助タンク80の液面と水洗槽16
内の液面の相関関係が無いので、補助タンク80の取り
付け位置を低くすれば、補助タンク80を自動現像装置
内に一体に組み込むことも可能となり、この補助タンク
80内の水を現像槽や定着槽へ補充する現像補充原液や
定着補充原液の希釈水として用いることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
構成では、従来から設けられている定流量弁44や電磁
弁46に加えて補助タンク80から水洗槽16へ給水す
るための給水ポンプ82が必要であると共に、給水ポン
プ82と定流量弁44の間に戻し配管94を設ける必要
がある。また、ボールタップ90や浮玉92等の補助タ
ンク80への給水機構のみならず、補助タンク80内の
給水機構の動作不良や、蛇口38が閉められたままの状
態で水洗槽16へ給水したときを考慮して、補助タンク
80内に水があるか否かを検出するためのローレベルセ
ンサ96等の下限検出手段も必要となる。すなわち、給
水ポンプ82を作動させたときに、補助タンク80へ給
水されなかったり給水量が少ないときには、補助タンク
80内の水の液面が下がる。このような状態で給水を続
けることにより、水洗槽16への給水がなされなくなっ
てしまうのを防止するためにローレベルセンサ96を設
ける必要がある。
【0013】また、給水口88と越流面86との間に所
定の垂直距離を確保した場合、給水口88から落下する
水によって補助タンク80に溜まっている水の中に気泡
が発生する。この気泡が給水ポンプ82によって配管内
に吸込まれてしまうと、エアーロックを起こすなどし
て、水洗槽16への給水量が不足するなどの問題を生じ
させる恐れがある。
【0014】本発明は上記事実を考慮してなされたもの
であり、自動現像装置内の水洗槽へ給水するときに、簡
単な構成で給水口と越流面との垂直距離を適切に確保で
き、水洗槽への円滑な給水を可能とする給水方法及び給
水装置を提案することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
感光材料を処理液に浸漬して処理する自動現像装置に設
けられ、感光材料を洗浄する水を貯留しかつ給水によっ
て余剰となった水をオーバーフローさせて排出する水洗
槽へ、前記洗浄用の水を供給する給水方法であって、所
定の位置にオーバーフロー管が設けられた給水タンクの
底部と前記水洗槽の底部近傍を配管によって連結すると
共に、前記給水タンクを、給水タンク内の水が前記オー
バーフロー管から排出される液面レベルとなるオーバー
フローレベルが、前記水洗槽のオーバーフローレベルよ
り上方となる高さに配置し、前記給水タンクの前記オー
バーフロー管の開口の上端に接する水平面からの垂直距
離が所定以上となる高さに設けた給水口から給水タンク
内へ水を吐出させることにより、給水タンクを介して水
洗槽へ給水することを特徴とする。
【0016】また、請求項2に係る発明は、感光材料を
処理液に浸漬して処理する自動現像装置に設けられ、感
光材料を洗浄する水を貯留しかつ給水により余剰となっ
た水をオーバーフローさせて排出する水洗槽へ給水する
給水装置であって、前記水洗槽へ供給される水を一旦貯
留する給水タンクと、前記給水タンクの底部と前記水洗
槽の底部を連結して給水タンク内と水洗槽内を連通する
給水配管と、前記水洗槽内の水がオーバーフローする液
面レベルより前記給水タンク内の水がオーバーフローす
る液面レベルが高くなるように給水タンクに設けられた
オーバーフロー管と、前記オーバーフロー管の開口の上
端に接する水平面からの垂直距離が所定以上となる高さ
に設けた給水口から前記水洗槽へ供給する水を吐出して
前記給水タンク内へ供給する給水手段と、を含むことを
特徴とする。
【0017】この発明によれば、水洗槽の底部と給水配
管によって連結した給水タンクを設け、水洗槽へ供給す
る水を給水手段によって給水タンクへ供給する。
【0018】給水タンクを水洗槽と別に設けることによ
り、水洗槽の上方の高い位置に給水口を配置する必要が
なくなる。また、給水タンクは、自動現像装置の機外に
設けるか、自動現像装置内部でも給水口の高さが制限さ
れない場所に設けることにより、給水口を給水タンクに
設けているオーバーフロー管の開口によって定まる越流
面からの垂直距離が所定以上となるように取り付けるこ
とができる。
【0019】一方、この給水口から吐出されて給水タン
クに供給された水は、給水タンク内の水給水タンクのオ
ーバーフロー管から排出される液面レベルよりも、水洗
槽内の水がオーバーフローして排出される液面レベルよ
り高くすることにより、給水タンクへ給水することによ
り給水タンクと水洗槽との間で生じる圧力差によって給
水タンクから水洗槽へ流れ込む。また、水洗槽内の水
は、給水タンクから流れ込んだ水によって液面が上昇す
ることによりオーバーフローする。
【0020】したがって、給水タンク内の水の液面レベ
ルを水洗槽の水がオーバーフローする液面レベルに合わ
せておけば、給水タンクと水洗槽を連通させるだけの簡
単な構成で、給水手段による給水タンクへの給水量に応
じて、給水タンクから水洗槽へ給水される。水洗槽の底
部から給水することにより、感光材料を洗浄した水を効
率的に排出し、供給されたばかりの新鮮な水を水洗槽か
らオーバーフローさせてしまうのを防止できる。
【0021】また、水道の蛇口に接続した配管の途中に
は、定流量弁及び電磁弁を用いた従来通りの構成を用い
ることができ、越流面と給水口との間の垂直距離を所定
以上に確保するために、給水用のポンプ等を新たに設け
る必要がない。
【0022】請求項3に係る発明は、前記給水口から突
出する水の落下位置を、前記給水タンクの底部の前記給
水配管の開口位置から離間させていることを特徴とす
る。
【0023】この発明によれば、給水口から吐出された
水の落下位置を、給水配管の開口位置と離すことによ
り、給水口から吐出されて落下した水によって発生した
気泡が、給水配管内に吸込まれてしまうのを抑え、給水
配管内に入り込んだ気泡によってエアーロックが生じる
のを防止している。
【0024】水を吐出する給水口を液面から高くするこ
とにより気泡が発生し易く、この気泡が給水配管内に流
れ込んで給水配管内に溜まることによりエアーロックを
起こしてしまう。この気泡は、通常、浮上して消滅する
が、給水口からの落下位置では、給水口から落下した水
によって気泡の上昇が抑えられる。また、給水配管の開
口が給水口からの水の落下位置近傍にあると、給水タン
ク内の水が給水配管内に流れ込むのに合わせて気泡が給
水配管内に押し込まれてしまう。
【0025】本発明では、給水配管の開口を給水口から
の水の落下位置近傍から離すことにより、給水配管の開
口の周囲に気泡が溜まるのを防ぎ、また、給水口から吐
出されて落下する水によって気泡が給水配管内に押込ま
れるのを防止できる。さらに、給水口の開口を上方へ向
けることにより、給水配管内に流れ込んだ気泡が、給水
配管から抜け出しやすくなり給水配管内に気泡が溜まっ
てしまうのを防止することができる。
【0026】請求項4に係る発明は、前記給水口と前記
給水タンクの底部の前記給水配管の開口との間に、前記
給水口から吐出されて落ちる水を前記給水配管の開口の
周囲へ拡散させる拡散手段を設けていることを特徴とす
る。
【0027】この発明によれば、給水口と給水配管の開
口との間である給水配管の開口の上方に拡散手段を設け
ている。拡散手段は、給水口から落下する水を拡散する
ことにより、気泡が給水タンクの底部へ押込まれるのを
防止する。これによって、水中に発生した気泡は、浮上
して消滅するので、給水タンクの底部に設けた給水配管
の開口から給水配管内に吸込まれてしまうのを抑えるこ
とができる。
【0028】このような拡散手段としては、板状の部材
によって落下した水を周囲に散らすようにしても良く、
また、給水口から落下した水に回転される羽根車等を水
中に配置しても良い。
【0029】請求項5に係る発明は、前記給水配管に前
記水洗槽内の水を排出する排出バルブが設けられている
ことを特徴とする。
【0030】この発明によれば、給水配管に排出バルブ
を設けている。すなわち、水洗槽からの排水を行うため
の配管に給水配管を接続する。これによって、水洗槽に
給水のための配管を接続するために孔を開ける必要が無
くなる。また、この排水バルブの操作によって水洗槽の
みならず、給水タンクの排水も同時に行うことができ
る。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照しながら本発明
の実施の形態を説明する。
【0032】〔第1の実施の形態〕図1には、本実施の
形態に適用した給水機構10が示されている。給水機構
10は、自動現像装置12のケーシング14内に設けら
れている水洗槽16への給水用となっている。この水洗
槽16には、感光材料を洗浄する洗浄水が貯留される。
この洗浄水としては、水道水等の水が用いられる。
【0033】なお、水洗槽16が設けられている自動現
像装置12は、フィルム等の感光材料を処理液に浸漬し
ながら搬送して処理する一般的構成が適用可能である。
例えば、水洗槽16が設けられる自動現像装置12に
は、フィルムを現像処理する現像液を貯留する現像槽、
現像処理の終了したフィルムを定着処理する定着液を貯
留する定着槽等の処理槽が設けられ、水洗槽16内に処
理ラック18が設けられているように、それぞれの処理
槽内にフィルムを搬送するための処理ラックが設けられ
ている。
【0034】自動現像装置12では、処理ラック18等
によってフィルムを現像液、定着液及び水に順に浸漬し
ながら搬送した後、乾燥処理を施して排出する。
【0035】この自動現像装置12には、コントローラ
20が設けられており、このコントローラ20によっ
て、フィルムを処理するための処理液の温度維持、フィ
ルムの搬送と共に現像槽、定着槽のそれぞれへのフィル
ムの処理に応じた補充液の補充及び水洗槽16への給水
等を制御する。なお、自動現像装置12の制御は、従来
公知の方法を適用でき、本実施の形態では詳細な説明を
省略する。
【0036】水洗槽16には、一方の側壁16Aにオー
バーフロー管22が設けられており、水洗槽16内の水
の液面が、このオーバーフロー管22の管口の下端に接
する水平面を越えると、この水平面を越えた分の水がオ
ーバーフロー管22内に流れ込んで排出される。すなわ
ち、このオーバーフロー管22の管口の下端が、水洗槽
16内の水のオーバーフローレベル24となっている。
【0037】一方、水洗槽16の底部には、配管26の
一端が連結されて開口されている。この配管26の連結
位置は、オーバーフロー管22が設けられた側壁16A
と反対側の側壁16Bの近傍となっている。
【0038】この配管26には、排水バルブ28が設け
られている。この排水バルブ28は通常閉止されている
が、この排水バルブ28を開放することにより水洗槽1
6内の洗浄水を全量排出することができる。
【0039】ところで、水洗槽16の底部の配管26に
は、給水配管30の一端が連結されている。この給水配
管30の他端は、給水機構10を構成する給水タンク3
2の底部に連結されている。これによって、自動現像装
置12内に設けられている水洗槽16と自動現像装置1
2の外部に設けられる給水タンク32とが連通されてい
る。
【0040】図1及び図2に示されるように、この給水
タンク32は、箱体形状に形成されている。なお、本実
施の形態では、一例として矩形形状に形成しているが、
給水タンク32の形状は、これに限らず円筒形状等の種
々形状に形成することができる。
【0041】給水タンク32の上部には、配管34の一
端が給水口36として開口されている。この配管34の
他端は、上水道の蛇口38に連結されており、この蛇口
38を開くことにより、給水タンク32へ水道水が供給
可能となる。自動現像装置12の運転を開始するときに
は、この蛇口38が開かれる。
【0042】給水タンク32には、底部から所定の高さ
の位置にオーバーフロー管40が連結されて開口されて
いる。このオーバーフロー管40の管口の下端が給水タ
ンク32内の水がオーバーフロー管40からオーバーフ
ローして排出される液面レベルであるオーバーフローレ
ベル41となっており、給水タンク32内の水の液面が
このオーバーフローレベル41を越えると、越えた分量
だけオーバーフロー管40から排出される。したがっ
て、給水タンク32内の水の液面は、常に、このオーバ
ーフローレベル41より低く保たれる。
【0043】一方、このオーバーフロー管40の管口の
上端に接する水平面が給水タンク32の越流面42と規
定される。前記した配管34の給水口36は、この越流
面42からの垂直距離である距離Xが200mm以上とな
る位置に取り付けられている。すなわち、給水タンク3
2では、蛇口38に直接接続されている配管34の給水
口36と、給水タンク28の液面との間隔が距離X以上
となるように確保されるようになっている。なお、給水
タンク32の上部開口は、給水口36が給水タンク32
内に配置された状態で、図示しない蓋によって閉塞され
ている。
【0044】図1に示されるように、配管34の中間部
には、定流量弁44及び電磁弁46が設けられている。
これにより、蛇口38が開かれた状態で電磁弁46が開
かれると、定流量弁44に制限された流量で給水タンク
32に給水される。
【0045】この電磁弁46は、前記したコートローラ
20に接続されている。コントローラ20は、電磁弁4
6の開放時間を制御することにより、給水タンク32へ
の給水量を制御している。
【0046】一方、図1及び図2に示されるように、配
管34の給水口33は、槽壁32Aの近傍に設けられて
いる。また、給水タンク32の底部に連結されている給
水配管30の開口は、槽壁32Aに対抗する槽壁32B
の近傍に形成されている。すなわち、給水口36の平面
上の位置は、底部に設けられている給水配管30の開口
から離れた位置となっている。
【0047】これにより、給水口36から吐出された水
が落下する位置と、給水タンク32の底部から給水タン
ク32内の水が給水配管30内に流れ込む位置が離れる
ようにし、給水口36から吐出された水によって生じた
気泡が、新たに給水口36から吐出された水によって給
水配管30内へ押し込まれてしまうのを防止している。
なお、配管34は、配管34の内径寸法に応じて規定さ
れた離隔距離を持って取り付けられる。
【0048】この給水タンク32は、オーバーフローレ
ベル41が水洗槽16のオーバーフローレベル24より
高くなる位置に取り付けられる。これによって、水洗槽
16内の洗浄水の液面がオーバーフローレベル24に保
たれているときには、給水タンク32内の液面が水洗槽
16のオーバーフローレベル24と同じレベルに保たれ
る。また、給水タンク32に給水されることにより、給
水タンク32、給水配管30、配管26を介して水洗槽
16へ給水される。
【0049】コントローラ20は、自動現像装置12で
のフィルムの処理量に応じて電磁弁46の開放時間を制
御しており、これによって、自動現像装置12でのフィ
ルムの処理量に応じた水が給水タンク32から水洗槽1
6へ給水され、これによって水洗槽16内で余剰となっ
た水がオーバーフロー管22から排出される。なお、定
流量弁44は、給水タンク32への流量を例えば3l/mi
n 〜5l/min の範囲の所定値に制限しており、コントロ
ーラ20は、必要な給水量と定流量弁44によって制限
される流量に基づいて電磁弁46の開放時間を決定して
いる。
【0050】以下に本実施の形態の作用を説明する。給
水機構10は、蛇口38が開かれた状態で、自動現像装
置12の運転が開始されることにより作動する。このと
き、自動現像装置12のコントローラ20は、自動現像
装置12の立ち上げを行う。このとき、水洗槽16に水
が満たされる。
【0051】例えば、自動現像装置12の稼動を終了し
たときに、水洗槽16内の水が排出され、水洗槽16内
が空となっているときには、一定時間電磁弁46を開放
する。これによって、水道の水が蛇口38から配管34
を経て給水タンク32内の給水口36から吐出される。
【0052】給水口36から吐出された水は、給水タン
ク32の底部に開口されて給水配管30を経て水洗槽1
6内へ流れ込む。これによって、給水タンク32内と水
洗槽16内に徐々に水が溜めれ、水洗槽16内の水の液
面レベルがオーバーフローレベル24を越えると、オー
バーフロー管22へオーバーフローし、水洗槽16内の
水の液面の上昇と共に、給水タンク32内の水の液面上
昇が止まる。
【0053】コントローラ20は、水洗槽16から水が
オーバーフローするタイミングに合わせて電磁弁46を
閉じ、自動現像装置12の立ち上げ時の水洗槽16への
給水を完了する。
【0054】自動現像装置12は、立ち上げが完了する
とフィルムの処理を開始し、給水機構10は、自動現像
装置12でのフィルムの処理に応じて給水を行う。
【0055】すなわち、給水機構10では、自動現像装
置12でのフィルムの処理に応じて電磁弁46を開く。
これによって、給水タンク32内には、給水口36から
給水タンク32内へ、蛇口38からの水が吐出される。
この水によって給水タンク32内の液面が上昇しようと
すると、給水タンク32の底部に開口している給水配管
30内で圧力差が生じ、この圧力差によって給水タンク
32内の水が給水配管30へ流れ込み、この給水配管3
6から配管24を経て水洗槽16内へ流れ込むことによ
り、水洗槽16への給水がなされる。
【0056】水洗槽16内では、給水タンク32から水
が流れ込むことにより、液面が上昇してオーバーフロー
レベル24を越えると、オーバーフロー管22へ流れ込
んで排出される。これによって、給水タンク32の給水
量に応じた水が水洗槽16へ流れ込み、水洗槽16で
は、流れ込んだ量に応じた水がオーバーフローする。
【0057】また、水洗槽16内では、オーバーフロー
管22が設けられている側壁16Aに対抗する側壁16
Bの近傍から給水するので、オーバーフロー管22から
は、まず、フィルムを洗浄した水が排出される。したが
って、給水によって水洗槽16内の比較的汚れている水
を効率よく排出することができる。
【0058】このように、給水機構10では、給水ポン
プや給水タンク32内の水の液面を検出する手段を設け
ること無く、定流量弁44と電磁弁46を設けた配管を
蛇口38に接続した簡単な構成で、水洗槽16への給水
を行うことができる。
【0059】この給水タンク32内では、水の液面レベ
ルが越流面42により低いオーバーフローレベル41を
越えることがないので、常に液面から給水口36までの
垂直距離を距離X以上確保される。
【0060】図3に示されるように、給水タンク32内
では、給水口36から吐出された水が落下することによ
り気泡が発生する。この気泡は、落下した水によって給
水タンク32の底部へ押し下げられた後、落下位置の周
囲から徐々に上昇して消滅する。このために、給水口3
6からの水の落下位置周辺では、底部近傍に多数の気泡
が見られる。なお、図3では、矢印によって気泡の流れ
の概略を示している。
【0061】一方、給水配管30内には、給水タンク3
6の底部近傍の水が流れ込むが、給水配管30の開口を
給水口36からの水の落下位置から離しているため、給
水配管30の開口近傍では気泡が少なく、また、給水口
36から落下した水がそのまま給水配管30内へ流れ込
むことがない。
【0062】すなわち、給水口36から吐出された水の
落下位置近傍に給水配管30の開口が設けられている
と、給水配管30の開口周辺に多数の気泡が残るため
に、給水配管30内に気泡が流れ込み易くなると共に、
落下した水が気泡と共にそのまま給水配管30内へ流れ
込みやすくなる。
【0063】これに対して、給水配管30の開口から離
れた位置に給水口36からの水が落下するように配置す
ることにより、気泡が給水配管30内に流れ込むのを抑
えることができる。また、給水配管30の開口は上方へ
向けられているので、給水配管30ないに気泡が入り込
んでも抜けやすいので、給水配管30内に気泡が溜まる
ことがなく、給水タンク32から水洗槽16へ円滑に水
を流すことができる。
【0064】〔第2の実施の形態〕次に本発明の第2の
実施の形態を説明する。なお、第2の実施の形態の基本
的構成は、前記した第1の実施の形態と同一であり、同
一の部品には同一の符号を付与してその説明を省略す
る。
【0065】図4には、給水タンク32に換えて適用し
た給水タンク50の一部が示されている。この給水タン
ク50の底部中央には、水洗槽16と給水タンク50と
を連通する給水配管30が開口されている。また、給水
タンク50内には、拡散手段として整流板52が配置さ
れている。この整流板52は任意の角度で傾斜してお
り、給水口36(図4では図示省略)から突出された水
は、この整流板52へ向けて落下するようになってい
る。
【0066】これにより、給水口36から突出されて落
下した水は、整流板52によって流れが変えられる。す
なわち、落下した水の大部分は、整流板52の傾斜に沿
って下方へ流れるが、一部は、整流板52の表面に沿っ
て広がる。
【0067】したがって、落下した水によって発生した
気泡は、落下した水に押さえつけられることがないの
で、浮上して消滅しやすくなっている。これにより、水
が落下することにより発生した気泡が、給水タンク50
の底部に達して、給水配管30内に流れ込むことがな
く、給水タンク50から水洗槽16へ円滑にかつ確実に
水を流すことができる。
【0068】なお、拡散手段は、整流板52に限るもの
ではなく、種々の構造のものを用いることができる。例
えば、整流板としては、落下した水の一部でも流れを換
えることができるものであれば良く、例えば、パンチン
グメタルや、網板等によって形成したものであっても良
い。
【0069】また、図5(A)に示されるように、拡散
手段としては、凹面板54を用いても良い。この凹面板
54は、円弧状又は球面状に形成された凹面56が上方
へ向けられた状態で、給水タンク50の水中に配置して
いる。給水口36から吐出された水が、この凹面56上
に落下して凹面56に沿って拡散することにより、気泡
が給水タンク50の底部へ向けて流れるのを防止するこ
とができる。
【0070】さらに、図5(B)に示されるように、拡
散手段としては、スクリュー58を用いても良い。この
スクリュー58は、給水タンク50の底部から上方へ突
出されたシャフト60に羽根車62を軸支させている。
【0071】このスクリュー58は、給水口36から落
下した水によって羽根車62が回転することにより、給
水タンク50内の水を攪拌する。給水タンク50内の水
が攪拌されることによって生じた流れにより水が落下す
ることによって発生した気泡が流されるので、底部に設
けている給水配管30の開口周辺へ達することがなく、
給水配管30内に気泡が流れ込むのを抑えることができ
る。
【0072】このように給水タンク50内に拡散手段を
設けて、給水口36から吐出された水が落下することに
よって生じた気泡が給水タンク50の底部に設けている
給水配管30の開口近傍に達するのを防止することによ
り、給水タンク50から水洗槽16へ円滑にかつ確実に
給水することができる。
【0073】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、給
水タンクの底部と水洗槽の底部とを給水配管によって連
結すると共に、給水タンクのオーバーフローレベルを水
洗槽のオーバーフローレベルより高くする簡単な構成
で、給水タンクの越流面から所定の高さに配置した給水
口から給水タンクを介して水洗槽へ円滑に給水すること
ができると言う優れた効果が得られる。また、給水口を
液面から高くすることにより給水タンク内に気泡が発生
しても、この気泡が給水配管内に流れ込むのを防止する
ことにより、給水タンクから水洗槽へ円滑にかつ確実に
給水を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に適用した水洗槽への給水機構を
示す概略構成図である。
【図2】本実施の第1の実施の形態に適用した給水タン
クを示す概略斜視図である。
【図3】給水タンク内への水の落下位置に対する給水配
管の開口位置を示す給水タンクの要部断面図である。
【図4】第2の実施の形態に適用した拡散手段を示す給
水タンクの要部断面図である。
【図5】(A)及び(B)はそれぞれ、拡散手段の適用
例を示す給水タンクの要部断面図である。
【図6】液面に対する給水口の垂直距離を所定以上に確
保する一例を示す給水機構の概略構成図である。
【符号の説明】
10 給水機構(給水装置) 12 自動現像装置 16 水洗槽 20 コントローラ(給水手段) 22、40 オーバーフロー管 24、41 オーバーフローレベル 28 排水バルブ 30 給水配管 32、50 給水タンク 36 給水口 38 蛇口(給水手段) 42 越流面 44 定流量弁(給水手段) 46 電磁弁(給水手段) 52 整流板(拡散手段) 54 凹面板(拡散手段) 58 スクリュー(拡散手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 感光材料を処理液に浸漬して処理する自
    動現像装置に設けられ、感光材料を洗浄する水を貯留し
    かつ給水によって余剰となった水をオーバーフローさせ
    て排出する水洗槽へ、前記洗浄用の水を供給する給水方
    法であって、所定の位置にオーバーフロー管が設けられ
    た給水タンクの底部と前記水洗槽の底部近傍を配管によ
    って連結すると共に、前記給水タンクを、給水タンク内
    の水が前記オーバーフロー管から排出される液面レベル
    となるオーバーフローレベルが、前記水洗槽のオーバー
    フローレベルより上方となる高さに配置し、前記給水タ
    ンクの前記オーバーフロー管の開口の上端に接する水平
    面からの垂直距離が所定以上となる高さに設けた給水口
    から給水タンク内へ水を吐出させることにより、給水タ
    ンクを介して水洗槽へ給水することを特徴とする水洗槽
    への給水方法。
  2. 【請求項2】 感光材料を処理液に浸漬して処理する自
    動現像装置に設けられ、感光材料を洗浄する水を貯留し
    かつ給水により余剰となった水をオーバーフローさせて
    排出する水洗槽へ給水する給水装置であって、前記水洗
    槽へ供給される水を一旦貯留する給水タンクと、前記給
    水タンクの底部と前記水洗槽の底部を連結して給水タン
    ク内と水洗槽内を連通する給水配管と、前記水洗槽内の
    水がオーバーフローする液面レベルより前記給水タンク
    内の水がオーバーフローする液面レベルが高くなるよう
    に給水タンクに設けられたオーバーフロー管と、前記オ
    ーバーフロー管の開口の上端に接する水平面からの垂直
    距離が所定以上となる高さに設けた給水口から前記水洗
    槽へ供給する水を吐出して前記給水タンク内へ供給する
    給水手段と、を含むことを特徴とする給水装置。
  3. 【請求項3】 前記給水口から突出する水の落下位置
    を、前記給水タンクの底部の前記給水配管の開口位置か
    ら離間させていることを特徴とする請求項2に記載の給
    水装置。
  4. 【請求項4】 前記給水口と前記給水タンクの底部の前
    記給水配管の開口との間に、前記給水口から吐出されて
    落ちる水を前記給水配管の開口の周囲へ拡散させる拡散
    手段を設けていることを特徴とする請求項2に記載の給
    水装置。
  5. 【請求項5】 前記給水配管に前記水洗槽内の水を排出
    する排出バルブが設けられていることを特徴とする請求
    項2から請求項4の何れかに記載の給水装置。
JP31079297A 1997-11-12 1997-11-12 給水方法及び給水装置 Pending JPH11143042A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012118397A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Otomo Co Ltd 現像機用送液装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012118397A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Otomo Co Ltd 現像機用送液装置

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