JP2007215873A - 石鹸液の補給装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】石鹸液タンク60と上方の補給部102とを補給管66で連絡し、補給管66を通じて石鹸液タンク60内に石鹸液を補給するようになすとともに、補給の際に石鹸液タンク60内のエア抜きを行うエア抜管136を石鹸液タンク60から上向きに延び出させて成る石鹸液の補給装置100において、補給管66を石鹸液タンク60内部まで挿入して下端部128の下部流出孔132から石鹸液を石鹸液タンク60内に流出させるようになすとともに、下部流出孔132より上部に上部流出孔134を設けて、上部流出孔134からも石鹸液をタンク60内に流出させるようにする。
【選択図】 図3
Description
例えば下記特許文献1にこの種の石鹸液の補給装置が開示されている。
またその他に石鹸液の補給を行う際に、石鹸液タンク内に流入した石鹸液が空気を巻き込んで泡を立ててしまう問題があった。
而して石鹸液タンク内に多量の泡が生成すると、その泡がエア抜管に入り込んでエアの抜け道を塞いでしまう。
このような状態になると石鹸液タンクへの石鹸液の流入に対する抵抗が大きくなって、石鹸液の補給速度が更に遅くなってしまい、石鹸液補給のための所要時間を更に長くしてしまう。
これはタンク容量を大きくすると、石鹸液タンク内で泡が生成しても、その泡による石鹸液流入に対する抵抗が少なくなることによる。
しかしながら容量の大きな石鹸液タンクを用いれば、石鹸液の吐出装置の占めるスペース、詳しくは石鹸液タンクの占めるスペースが大となってしまい、例えばこれを手洗器や自動手洗乾燥装置などに備えた場合に、装置全体を大型化してしまったり、他の機構部品設置のためのスペースが制限されてしまうといった問題を生ずる。
また本発明の他の目的は、石鹸液の補給に際して石鹸液タンク内での泡の生成を抑制し、これにより過剰に大きな石鹸液タンクを用いなくても石鹸液の補給を迅速になし得て、石鹸液タンクの占めるスペースを狭小化できる石鹸液の補給装置を提供することにある。
本発明において、下部流出孔から石鹸液が流入して石鹸液タンク内に石鹸液が補給され、これにより石鹸液タンク内の石鹸液の水位が上昇して、下部流出孔が石鹸液タンク内部に浸漬した状態になると、石鹸液タンク内部に溜まった石鹸液自体が抵抗となって下部流出孔からの石鹸液の流出速度が遅くなる。
また石鹸液の流出に対する抵抗は石鹸液の水位が上昇するほど大きくなる。
本発明では、その抵抗が大きくなると補給管内部の補給路を通じて下向きに流下する石鹸液が、補給管の上部に設けた上部流出孔から外部に流出して石鹸液タンク内部に補給されるようになる。その補給量(流出量)は水位が上昇するほど多くなる。
このため本発明によれば、下部流出孔からだけ石鹸液を石鹸液タンク内に補給する場合に比べて石鹸液の補給速度を速めることができ、石鹸液の補給作業に要する時間を短縮化することができる。
この場合上部流出孔から流出した石鹸液は、石鹸液タンク内部に溜まった石鹸液中に静かに流入する。
従ってその際に泡を立てることが少なく、石鹸液タンク内に生成する泡の量を抑制することができる。
また泡の生成による石鹸液の補給速度の低下の問題を回避するために、石鹸液タンクを過剰に大容量化する必要も無く、石鹸液タンクを小型且つコンパクト化することができる。
本発明では、石鹸液タンク内での泡の生成が少ないことから、石鹸液の補給の途中段階ではエア抜管の上端から泡を噴き出させず、石鹸液タンク内が満水状態となったところで初めてエア抜管の上端から泡を噴き出させるようになすことができる。
ここで上部流出孔から流出した石鹸液を補給管の外周面を伝わせるか又は石鹸液タンクの内壁を伝わせるかは、上部流出孔の高さ或いは向き等を適宜定め或いは変更することによって行うことができる。
この場合、石鹸液タンク内部に溜まった石鹸液の水位が、上部流出孔に至ると、そこで石鹸液の補給速度が急激に遅くなる。
従って使用者はこのことをもって、石鹸液タンク内が満水状態となったことを容易に知ることができる。
このようにしておけば、石鹸液の補給の際にこれを補給管から石鹸液タンク内部に静かに流入させることができ、その際の泡立ちを良好に抑制することができる。
石鹸液が補給管から石鹸液タンク内に入り込んだときに泡を立てる主たる原因は、補給管内を石鹸液が充満した状態で石鹸液タンク内に流入せず、石鹸液が補給管の内面を伝って空気と共に石鹸液タンク内に入り込むことにある。
即ち絞り部で石鹸液と空気とを気液分離することができる。
これにより補給管の下端部から石鹸液が空気とともに石鹸液タンク内部に入り込んでそこで泡を発生させる問題を抑制することができる。
図1において、10は自動手洗乾燥装置(ここでは壁掛式)で、陶器製の手洗器12と、その下部のキャビネット14及び手洗器12に装着された機能部ユニット16とを有している。
機能部ユニット16はケース18を有しており、各種機能部がそこに内蔵されている。
ここでケース18は、下部のケース本体18Aとその上端の開口を閉鎖する蓋体18Bとを有している。
機能部ユニット16は、その後面と側面とがそれぞれ後壁部24と左右一対の側壁部26とで囲われており、その前面が手洗器12のボウル部32に向けて開放されている。
ここで収容凹部28の底面は、機能部ユニット16を支持する平坦な支持面30とされている。
尚、図1及び図2において34はボウル部32に設けられた排水口である。
このケース18の前面にはまた、それぞれに対応して人体検知センサ42,44,46が設けられている。
また吐水口38の前方に手を差し出すと、人体検知センサ44がこれを検知して吐水口38から自動的に温水を吐水する。
更に温風吹出口36の前方に手を差し出すと、人体検知センサ42がこれを検知して温風吹出口36から自動的に温風を吹き出す。
ボウル部32からの排水は、この排水管50のトラップ部52を経て外部に排出される。
混合部54に供給された冷水と湯とはここで所定比率に混合されて適温の混合水とされ、電磁弁56の開弁により給水管58を通じて吐水口38へと送られ、そこからボウル部32に向けて吐水される。
この石鹸液タンク60からは給液管62が延び出しており、その給液管62上に石鹸液ポンプ64が設けられている。
石鹸液タンク60内の石鹸液は、この石鹸液ポンプ64により給液管62を通じて上記の石鹸液の吐出口40へと送られる。
本実施形態では、石鹸液タンク60から石鹸液ポンプ64にて供給されてきた石鹸液と、エアポンプ70にて供給されてきたエアとが互いに混合せしめられてムース状化され、吐出口40から手洗器12のボウル部32に向けて吐出される。
乾燥機本体72には送風機及び空気加熱用のヒータ(電気ヒータ)が内蔵されており、吸気口75を通じて吸入された空気がヒータにより暖められ、送風機により送風管74を通じて温風吹出口36へと送り出される。
また混合部54,電磁弁56,吐水口38,人体検知センサ44等にて手洗水の吐水装置が構成されている。
更に乾燥機本体72,送風管74,温風吹出口36,人体検知センサ42等にて温風吹出装置が構成されている。
補給部102は、機能部ユニット16におけるケース18の前面壁20に設けられた補給口22を有している。この補給口22はボウル部32の上側において、ボウル部32に臨んで配置されている。
引出容器86は上面が開放形状を成しており、また前端部に補給口22を閉鎖する蓋体を兼ねた取手118を有している。
尚、引出容器86の後端は開放形状とされており、上面の開放部から注入された石鹸液がその後端の開放部から引出ケース88内部に流出する。
引出ケース88内部には、このエア抜管136に連通した筒体106が起立状態に設けられており、エア抜管136を通じて抜き出されたエアが、この筒体106の上端を通じて引出ケース88内に抜き出されるようになっている。
尚この筒体106は、エア抜管136の一部として考えることもできる。
詳しくは、この接続部110の上壁には開口112が設けられていて、この開口112から円筒状の継手部114が立ち上がっており、その継手部114に対しエア抜管136の本体を成す本体管116が接続されている。
この実施形態において、エア抜管136はこの本体管116と継手部114にて構成されている。
ここで継手部124は、図4(A)に示しているように接続部110から外部に上向きに突出した部分に対して、内部に下向きに突出した部分の内径が小径とされており、それらの間に段違部が形成されている。
この段違部は、補給管66の途中箇所に設けられた絞り部126を成している。即ち補給管66内部の補給路を部分的に狭小化する絞り部126を形成している。
補給管66における石鹸液タンク60内部の下部122もまた、上部の本体管120に対し内径が小径とされている。詳しくはこの下部122の内径は、継手部124の絞り部126より下側即ち下流側の内径とほぼ同径とされている。
この下部122にはまた、第2の流出孔である上部流出孔134が、下部122を内外に貫通する形態で設けられている。
これら下部流出孔132及び上部流出孔134は、何れも補給管66を通じて送られてきた石鹸液を石鹸液タンク60内に流出するものである。
尚石鹸液タンク60には、フロートスイッチ138が設けられている。
このフロートスイッチ138は、石鹸液タンク60内部の石鹸液の残量が一定以下になったときに、これを検知するためのものである。
本実施形態において、石鹸液タンク60に石鹸液を補給するには、図3に示しているように引出容器86を手前に引いてこれを引出ケース88から引き出した状態とする。
そしてその引出容器86の上面の開放部から石鹸液を引出容器86内部に注入し、これを補給口22を通過して引出ケース88内部に流入させる。
この下部流出孔132からの石鹸液の流出によって石鹸液タンク60内部の石鹸液は次第に溜まっていき、その水位も漸次上昇して行く。
その上昇につれて、石鹸液タンク60内部の石鹸液中に浸漬した下部流出孔132からの石鹸液の流出に対する抵抗が次第に大きくなる。
そしてその抵抗がある大きさになると上部流出孔134から石鹸液が石鹸液タンク60内に流出するようになる。図5はこのときの状態を表している。
即ちこの状態において、上方から補給された石鹸液は下部流出孔132と上部流出孔134の両方とから石鹸液タンク60内部に補給される。
またこのとき、石鹸液タンク60内部に生じた多少の泡が、石鹸液タンク60内の満水に伴ってエア抜管136を通じ石鹸液タンク60から上方に抜け出し、上方の補給部102の引出ケース88内に、更には引出容器86内に溢れ出す。
そして使用者はこの2つの現象、即ち引出容器86内の石鹸液の減少速度の急激な低下、及びそこに泡が溢れてくることをもって、石鹸液タンク60内部が満水に達したことを知ることができる。
またこの絞り部126よりも下側の部分では、詳しくは補給管66における下部122の部分ではその内部に石鹸液が充満した状態となる。
即ち石鹸液は、この下部122を通じて流下する際に下部122の内部に充満した状態で流下し、先端の下部流出孔132から石鹸液タンク60内部に流出する。
従って補給管66から石鹸液が石鹸液タンク60内に流出するときに泡立ちを生じず、従って石鹸液タンク60内において泡の発生が効果的に抑制される。
また泡の生成による石鹸液の補給速度の低下の問題を回避するために石鹸液タンク60を過剰に大容量化する必要も無く、石鹸液タンク60を小型且つコンパクト化することができる。
例えば上記実施形態では上部流出孔134から流出した石鹸液を下部122の外周面に沿って流下させるようになしているが、場合によって上部流出孔134の位置や向き等を適宜変更することによって、図7に示しているように上部流出孔134から流出した石鹸液を石鹸液タンク60の内壁面に沿って流下させるようになすこともできる。
66 補給管
100 補給装置
102 補給部
126 絞り部
128 下端部
130 底面
132 下部流出孔
134 上部流出孔
136 エア抜管
Claims (5)
- 石鹸液を貯溜する密閉の石鹸液タンクと、該石鹸液タンクより上方の石鹸液の補給部とを補給管で連絡し、該補給管を通じて該石鹸液タンク内に該石鹸液を補給するようになすとともに、該補給の際に該石鹸液タンク内のエア抜きを行うエア抜管を該石鹸液タンクにおける該石鹸液の設定満水位より上方から上向きに延び出させて成る石鹸液の補給装置において
前記補給管を前記石鹸液タンク内部まで挿入して、下端部の下部流出孔から前記石鹸液を該石鹸液タンク内に流出させるようになすとともに、該補給管の該石鹸液タンクの内部且つ該下部流出孔より上部に上部流出孔を設けて、該上部流出孔からも該石鹸液を該石鹸液タンク内に流出させるようになしてあることを特徴とする石鹸液の補給装置。 - 請求項1において、前記上部流出孔から流出した石鹸液を前記補給管の外周面又は前記石鹸液タンクの内壁を伝って流下させるようになしてあることを特徴とする石鹸液の補給装置。
- 請求項1,2の何れかにおいて、前記上部流出孔が前記石鹸液タンク内の石鹸液の前記設定満水位の位置に設けてあることを特徴とする石鹸液の補給装置。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記補給管の下端面の開口が前記下部流出孔となしてあるとともに、該補給管は下端部が前記石鹸液タンクの底面に接し且つ該底面に沿って横向きとなるように設けてあり、該石鹸液を該石鹸液タンクの底面に沿って横向きに流出するものとなしてあることを特徴とする石鹸液の補給装置。
- 請求項1〜4の何れかにおいて、前記補給管の途中部位に、内部の補給路を部分的に狭小化する絞り部が設けてあることを特徴とする石鹸液の補給装置。
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JP2016517930A (ja) * | 2013-05-07 | 2016-06-20 | テンネコ・オートモティブ・オペレーティング・カンパニー・インコーポレイテッド | 還元剤センサシステム |
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