JPH11142931A - カメラ - Google Patents

カメラ

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Publication number
JPH11142931A
JPH11142931A JP9311840A JP31184097A JPH11142931A JP H11142931 A JPH11142931 A JP H11142931A JP 9311840 A JP9311840 A JP 9311840A JP 31184097 A JP31184097 A JP 31184097A JP H11142931 A JPH11142931 A JP H11142931A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera
power
control circuit
film
state
Prior art date
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Pending
Application number
JP9311840A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Wakabayashi
勤 若林
Masanaga Nakamura
正永 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH11142931A publication Critical patent/JPH11142931A/ja
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  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影を行うために電源をオンにする操作を必
要としないカメラを提供する。 【解決手段】 制御回路1は、フィルム初期送り(イー
ジーロード)動作後のカメラの状態を、表示装置7が動
作し自回路がレリーズ釦の押し下げ動作を受け付ける電
源投入状態とする。電源がオフの状態であっても、初期
送り動作後には自動的に電源投入状態となる。制御回路
1は、電源投入状態で電源用操作部材が操作されたとき
のカメラの状態を、表示装置7が非動作で自回路がレリ
ーズ釦の押し下げ動作を受け付けない電源非投入状態と
する。制御回路1は、電源非投入状態で電源用操作部材
が操作されたとき、カメラを電源投入状態とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、撮影を行う前に電
源をオンにする操作を必要としないカメラに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来より、撮影者がパトローネをカメラ
に装填してカメラの裏蓋を閉じると、フィルムの第1コ
マ目をアパーチャに対向させるフィルム初期送り動作、
いわゆるイージーロード動作を自動的に実行するカメラ
があった。しかし、フィルム初期送りを行わせるには、
カメラの電源をオンにする必要があった。また、電源が
オフの状態でもフィルム初期送りを自動的に実行するカ
メラは存在するが、フィルム初期送り完了後に撮影を行
うには、カメラの電源をオンにする必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、何れの
カメラにおいても、撮影を行う前にカメラの電源をオン
にする必要があるため、操作が煩わしいという問題点が
あった。本発明は、上記課題を解決するためになされた
もので、撮影を行う前に電源をオンにする操作を必要と
しないカメラを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、請求項1に記
載のように、給送開始信号を検出すると給送装置を作動
させてフィルムの第1コマをアパーチャに対向させるフ
ィルム初期送り動作を行うカメラにおいて、情報を表示
するための表示手段とカメラ全体を制御する制御手段と
を備え、上記制御手段は、表示手段が動作し自身がレリ
ーズ釦の押し下げ動作を受け付ける電源投入状態、ある
いは表示手段が非動作で自身がレリーズ釦の押し下げ動
作を受け付けない電源非投入状態となるように制御を行
い、フィルム初期送り動作後のカメラを上記電源投入状
態とし、電源投入状態で電源用操作部材が操作されたと
きにカメラを上記電源非投入状態とし、電源非投入状態
で電源用操作部材が操作されたときにカメラを上記電源
投入状態とするものである。このように、カメラの電源
がオフの状態であっても、フィルム初期送り動作後には
カメラが電源投入状態となるので、レリーズ釦を押下す
るだけで撮影を行うことができる。また、請求項2に記
載のように、上記制御手段は、レリーズ釦の半押し動作
が解除されたとき計時を開始する半押しタイマを有し、
レリーズ釦の半押し動作に応じて測光および露出演算を
開始し、半押しタイマによる計測時間が第1の所定時間
を経過したとき測光および露出演算を終了するものであ
る。
【0005】また、請求項3に記載のように、上記制御
手段は、フィルムが装填されているか否かに関係なくカ
メラの動作を決定するものである。フィルムが装填され
ているか否かで動作を変える場合には、フィルムの検出
手段が必要となるが、フィルムが装填されているか否か
に関係なくカメラの動作を決定することにより、フィル
ムの検出手段を不要とすることができる。また、請求項
4に記載のように、上記制御手段は、フィルムが装填さ
れていない場合、フィルム初期送り動作後のカメラの状
態を電源非投入状態とするものである。また、請求項5
に記載のように、上記制御手段は、フィルム初期送り動
作後に半押しタイマを作動させて測光および露出演算を
開始し、半押しタイマによる計測時間が第1の所定時間
を経過したとき測光および露出演算を終了するものであ
る。このように、フィルム初期送り動作後に半押しタイ
マが作動を開始し、第1の所定時間後に半押しタイマが
作動を終了する。また、請求項6に記載のように、上記
制御手段は、フィルム初期送り動作後に計時を開始する
タイマを有し、このタイマによる計測時間が第2の所定
時間を経過したときカメラの状態を電源非投入状態とす
るものである。これにより、カメラが電源投入状態とな
ってから第2の所定時間後にはカメラが電源非投入状態
となる。また、請求項7に記載のように、上記給送開始
信号は裏蓋の閉鎖に応じて出力されるものである。ま
た、請求項8に記載のように、上記電源用操作部材は、
押し釦であり、操作を解除すると元の状態に復帰するも
のである。
【0006】
【発明の実施の形態】[実施の形態の1]次に、本発明
の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態となるカメラのブロッ
ク図である。図示しないマイクロコンピュータ、メモ
リ、タイマ等から構成される制御回路1は、後述する装
置やスイッチの状態を検出し、これらを制御することに
よってカメラの全体の動作を制御する。
【0007】モータ制御回路2は、給送モータ3の回転
を制御する。給送モータ3は、すでに公知の図示しない
フィルム給装装置に組み込まれている。この給送モータ
3は、正転でカメラのスプールを巻き上げ方向に回転さ
せ、逆転でカメラのフォークを巻戻し方向に回転させて
パトローネ内にフィルムを巻戻す。図示しないLED制
御回路と検出回路とパーフォレーション検出用のフォト
リフレクタから構成されたフィルム移動量検出装置4
は、フィルムのパーフォレーションおよびフィルムの有
無を検出する。
【0008】測光装置5は、被写体の輝度を検出する。
周知のシャッタや絞り制御装置から構成された露出制御
装置6は、シャッタ速度と絞りを制御することによりフ
ィルムを露光して撮影を行う。LEDや液晶およびそれ
らを駆動するための回路から構成された表示装置7は、
フィルムカウント値とシャッタ速度や絞り値などの露出
情報とを表示する。
【0009】なお、フィルムカウント値が表示されるの
は、カメラの電源がオンの状態(電源投入状態)のとき
であり、カメラの電源がオフ状態(電源非投入状態)の
ときは、フィルムカウント値は消灯する。電源投入状態
では、制御回路1と表示装置7が動作し、電源非投入状
態では、制御回路1のみが動作している。また、電源非
投入状態では、レリーズ釦を押し下げても撮影はできな
い。露出情報が表示されるのは、後述する半押しスイッ
チがオン状態又は制御回路1の内部に設けられた半押し
タイマが作動中のときである。このときは、制御回路
1、測光装置5、表示装置7が動作している。そして、
半押しタイマが終了すると、露出情報が消灯する。半押
しタイマが終了すると、測光装置5等が作動しなくな
る、いわゆる省電モードとなる。
【0010】電源用押し釦スイッチSW1は、撮影者が
不図示の電源釦を押し下げることによりオンとなり、こ
の電源釦の押し下げ解除により元の位置に復帰してオフ
となる復帰型のスイッチである。なお、電源用押し釦
は、スライドレバーやダイアルなどの操作部材であって
もよい。また、操作後、元の位置に復帰するものが好ま
しい。カメラの電源のオン/オフを制御する手段は、電
源釦と電源用押し釦スイッチSW1と制御回路1とから
構成される。
【0011】この電源用押し釦スイッチSW1とカメラ
の電源との関係を図2に示す。ただし、フィルム初期送
り(イージーロード)は終了しているものとする。電源
投入状態で、スイッチSW1がオンからオフに変化する
とき(つまり、電源釦が押下された後に押下が解除され
るとき)、制御回路1は、カメラの電源を電源非投入状
態とする(図2時刻t1)。また、電源非投入状態で、
スイッチSW1がオンからオフに変化するとき、制御回
路1は、カメラの電源を電源投入状態とする(図2時刻
t2)。
【0012】半押しスイッチSW2は、不図示のレリー
ズ釦の押し下げ途中でオンとなり、このレリーズ釦の押
し下げ解除により元の位置に復帰してオフとなるスイッ
チである。レリーズスイッチSW3は、レリーズ釦の全
ストロークの押し下げによりオンとなり、このレリーズ
釦の押し下げ解除により元の位置に復帰してオフとなる
スイッチである。裏蓋スイッチSW4は、不図示の裏蓋
の閉鎖によりオンとなり、この裏蓋の開放によりオフと
なるスイッチである。
【0013】次に、図3から図7のフローチャート図に
基づいて本実施の形態のカメラの動作を説明する。カメ
ラに不図示の電池が装填されると、制御回路1に電力が
供給され、制御回路1の処理が図3のステップ101よ
り実施される。 ステップ101:最初に、制御回路1は、内部に設けら
れたフラグP,S,Tをそれぞれ「0」にリセットす
る。ここで、フラグPは、カメラの電源がオンのときに
「1」となり、電源がオフのときに「0」となるフラグ
である。フラグFは、半押しスイッチSW2がオンのと
きに「1」となり、半押しスイッチSW2がオフのとき
に「0」となるフラグである。フラグTは、半押しタイ
マが作動中のときに「1」となり、半押しタイマの動作
が終了すると「0」となるフラグである。
【0014】ステップ102:続いて、制御回路1は、
フィルムカウント値Nを「0」にリセットする。フィル
ムカウント値Nは、この次に撮影するコマが何コマ目で
あるかを示すカウント値であり、後述のようにフィルム
初期送りが完了したとき「1」にセットされる。 ステップ103:制御回路1は、裏蓋スイッチSW4の
状態に基づいてカメラの裏蓋が閉鎖されたか否かを判定
する。裏蓋開放と判定したときはステップ103に留ま
り、裏蓋閉鎖と判定したときはステップ104へ進む。
【0015】ステップ104:次いで、制御回路1は、
モータ制御回路2に指令を与えて給送モータ3を正転さ
せることにより、カメラのスプールを巻き上げ方向に回
転させてフィルムのスプールヘの巻き付けを開始する。 ステップ105:制御回路1は、計時を開始する。この
計時は、一定時間(例えば、5秒)以内に所定のフィル
ム送り量とならない場合にパトローネが装填されていな
いと判定するのに使用される。
【0016】ステップ106:制御回路1は、フィルム
移動量検出装置4の検出結果に基づいてフィルムが所定
量(例えば、3コマ分)だけ移動したか否かを判定す
る。フィルムが所定量だけ移動した場合にはステップ1
10へ進み、フィルムの移動量が所定量に達しない場合
にはステップ107へ進む。 ステップ107:フィルムの移動量が所定量に達してい
ない場合、制御回路1は、ステップ105で計測を開始
した時間が一定時間を経過したか否かを判定する。一定
時間を経過した場合にはステップ108へ進み、一定時
間を経過していない場合にはステップ106へ戻る。
【0017】ステップ108:一定時間を経過した場
合、制御回路1は、モータ制御回路2に指令を与えて給
送モータ3の正転を停止させ、フィルムのカメラスプー
ルヘの巻き付けを停止させる。なお、給送モータ3の停
止の際には、ショートブレーキや逆通電ブレーキなどの
ブレーキ処理を施すことが望ましい。 ステップ109:続いて、制御回路1は、ステップ10
5で開始した計時を停止し、図6のステップ181へ進
む。
【0018】ステップ110:一方、フィルムが所定量
だけ移動した場合、制御回路1は、モータ制御回路2に
指令を与えて給送モータ3の正転を停止させ、フィルム
のカメラスプールヘの巻き付けを停止させる。なお、給
送モータ3の停止の際には、ショートブレーキや逆通電
ブレーキなどのブレーキ処理を施すことが望ましい。 ステップ111:そして、制御回路1は、ステップ10
5で開始した計時を停止する。
【0019】以上のステップ104〜111の処理は、
カメラの裏蓋が閉鎖された後のフィルム初期送り動作を
示しており、一定時間内に所定のフィルム移動量を検出
できない場合には、検出できた場合とは別の動作になる
ことを示している。すなわち、一定時間内に所定のフィ
ルム移動量を検出できない場合には、パトローネが装填
されていないと判断して図6のステップ181以降の処
理を行い、一定時間内に所定のフィルム移動量を検出し
た場合には、パトローネが装填されていると判断してス
テップ112以降の処理を行う。
【0020】次に、ステップ112以降の処理について
説明する。 ステップ112:パトローネが装填されていると判断し
た制御回路1は、フィルムカウント値Nを「1」にセッ
トする。フィルムカウント値Nを「1」にセットするの
は、フィルムの初期送り完了により、次に撮影するコマ
が1コマ目となったからである。 ステップ113:初期送りが完了したので、制御回路1
は、フラグPを「1」にセットして、カメラを電源投入
状態とする。
【0021】ステップ114:電源投入状態となったの
で、制御回路1は、表示装置7にフィルムカウント値N
を表示させる。 ステップ115:続いて、制御回路1は、電源用押し釦
スイッチSW1がオンからオフに変化したか否かを判定
する。オンからオフにならないと判定すると、カメラの
電源をオンのままにすべきと判断して図4のステップ1
31へ進み、オンからオフに変化したと判定すると、カ
メラの電源をオフにすべきと判断してステップ116へ
進む。ステップ115では、電源投入状態において電源
用押し釦スイッチSW1の状態を判定しているので、図
2の時刻t1の状態になったか否かを判定していること
になる。
【0022】ステップ116:カメラの電源をオフにす
べきと判断した場合、制御回路1は、表示装置7に表示
されているフィルムカウント値Nを消灯する。 ステップ117:続いて、制御回路1は、フラグPを
「0」にリセットして、カメラを電源非投入状態とす
る。 ステップ118:制御回路1は、フラグTが「1」か否
かを判定する。フラグTが「1」のときは、半押しタイ
マが作動中と判断してステップ119へ進み、「0」の
ときは、半押しタイマが作動していないと判断してステ
ップ122へ進む。
【0023】ステップ119:半押しタイマが作動中の
場合、制御回路1は、半押しタイマの動作を終了させ
る。 ステップ120:制御回路1は、フラグTを「0」にリ
セットする。 ステップ121:半押しタイマによる計時が終了したの
で、制御回路1は、表示装置7に表示されているシャッ
タ速度や絞り値などの露出情報を消灯する。
【0024】ステップ122:ステップ118で半押し
タイマが作動していないと判断した後、あるいはステッ
プ119〜121で半押しタイマを終了させた後、制御
回路1は、フラグFが「1」か否かを判定する。フラグ
Fが「1」のときはステップ123へ進み、「1」でな
いときにはステップ124へ進む。 ステップ123:フラグFが「1」の場合、制御回路1
は、フラグFを「0」にリセットする。
【0025】ステップ124:ステップ122でフラグ
Fが「1」でないと判断した後、あるいはステップ12
3でフラグFを「0」にリセットした後、制御回路1
は、電源用押し釦スイッチSW1がオンからオフに変化
したか否かを判定する。オンからオフにならないと判定
すると、カメラの電源をオフのままにすべきと判断して
ステップ124に留まり、オンからオフに変化したと判
定すると、カメラの電源をオンにすべきと判断してステ
ップ125へ進む。ステップ124では、電源非投入状
態において電源用押し釦スイッチSW1の状態を判定し
ているので、図2の時刻t2の状態になったか否かを判
定していることになる。
【0026】ステップ125:カメラの電源をオンにす
べきと判断した場合、制御回路1は、フラグPを「1」
にセットして、カメラを電源投入状態とする。 ステップ126:電源投入状態となったので、制御回路
1は、表示装置7にフィルムカウント値Nを表示させ
て、図4のステップ131へ進む。
【0027】以上のステップ115〜126の処理にお
いて、制御回路1は、電源投入状態で電源用押し釦スイ
ッチSW1がオンからオフに変化したとき(ステップ1
15)、カメラを電源非投入状態とし、表示装置7に表
示されている表示を消灯すると共に、フラグP,T,F
をそれぞれ「0」にリセットする。また、電源非投入状
態で電源用押し釦スイッチSW1がオンからオフに変化
したとき(ステップ124)、カメラを電源投入状態と
し、表示装置7にフィルムカウント値Nを表示させると
共に、フラグPを「1」にセットする。
【0028】次に、図4のステップ131以降の処理に
ついて説明する。 ステップ131:ステップ115において電源用押し釦
スイッチSW1がオンからオフに変化していないと判定
した後、あるいはステップ126の終了後、制御回路1
は、半押しスイッチSW2がオンしたか否かを判定す
る。半押しスイッチSW2がオンのときは、レリーズ釦
が半押し位置まで押し下げられたと判断してステップ1
32へ進み、オフのときはレリーズ釦が押し下げられて
いないと判断してステップ148へ進む。
【0029】ステップ132:半押しスイッチSW2が
オンしたと判定した場合、制御回路1は、フラグFを
「1」にセットする。 ステップ133:続いて、制御回路1は、測光装置5に
被写体の輝度を測定させる。 ステップ134:制御回路1は、ステップ133で検出
した被写体の輝度や不図示のフィルム感度設定装置によ
って得たフィルム感度などの諸パラメータを取り込むこ
とにより露出演算を行い、シャッタ速度と絞り値を算出
する。
【0030】ステップ135:そして、制御回路1は、
ステップ134で算出したシャッタ速度や絞り値などの
露出情報を表示装置7に表示させる。 ステップ136:次いで、制御回路1は、レリーズスイ
ッチSW3がオンしたか否かを判定する。レリーズスイ
ッチSW3がオンのときは、レリーズ釦が全ストローク
押し下げられたと判断してステップ137へ進み、オフ
のときはレリーズ釦が全ストローク押し下げられていな
いと判断して図3のステップ115へ戻る。
【0031】ステップ137:レリーズスイッチSW3
がオンしたと判定した場合、制御回路1は、ステップ1
34で算出したシャッタ速度および絞り値となるように
露出制御装置6を制御して撮影を行いフィルムを露光す
る。 ステップ138:続いて、制御回路1は、モータ制御回
路2に指令を与えて給送モータ3を正転させることによ
り、フィルムの巻き上げを開始する。 ステップ139:制御回路1は、計時を開始する。この
計時は、一定時間(例えば、2秒)以内に1コマ分のフ
ィルム移動量とならない場合にフィルム終端と判定する
のに使用される。
【0032】ステップ140:制御回路1は、フィルム
移動量検出装置4の検出結果に基づいてフィルムが1コ
マ分移動したか否かを判定する。フィルムが1コマ分移
動した場合にはステップ144へ進み、1コマ分移動し
ていない場合にはステップ141へ進む。 ステップ141:フィルムが1コマ分移動していない場
合、制御回路1は、ステップ139で計測を開始した時
間が一定時間を経過したか否かを判定する。一定時間を
経過した場合には、フィルム終端と判断してステップ1
42へ進み、一定時間を経過していない場合には、フィ
ルム終端ではないと判断してステップ140へ戻る。
【0033】ステップ142:フィルム終端と判断した
場合、制御回路1は、モータ制御回路2に指令を与えて
給送モータ3の正転を停止させ、フィルムの巻き上げを
停止する。なお、給送モータ3の停止の際には、ショー
トブレーキや逆通電ブレーキなどのブレーキ処理を施す
ことが望ましい。 ステップ143:続いて、制御回路1は、ステップ13
9で開始した計時を停止し、図5のステップ161へ進
む。
【0034】ステップ144:一方、フィルムが1コマ
分移動した場合、制御回路1は、モータ制御回路2に指
令を与えて給送モータ3の正転を停止させ、フィルムの
巻き上げを停止する。なお、給送モータ3の停止の際に
は、ショートブレーキや逆通電ブレーキなどのブレーキ
処理を施すことが望ましい。 ステップ145:続いて、制御回路1は、ステップ13
9で開始した計時を停止する。 ステップ146:制御回路1は、フィルムカウント値N
の値を1増やす。
【0035】ステップ147:制御回路1は、更新した
フィルムカウント値Nを表示装置7に表示させて、図3
のステップ115へ戻る。 ステップ148:また、ステップ131において半押し
スイッチSW2がオフ状態と判定した場合、制御回路1
は、フラグFが「1」か否かを判定する。フラグFが
「1」のときは、この直前に半押しスイッチSW2がオ
ンであったと判断してステップ149へ進み、「0」の
ときは半押しスイッチSW2がオフであったと判断して
ステップ152へ進む。
【0036】ステップ149:半押しスイッチSW2が
オフになったので、制御回路1は、フラグFを「0」に
リセットする。 ステップ150:続いて、制御回路1は、第1の所定時
間(例えば、8秒)で終了する半押しタイマを作動させ
る。 ステップ151:半押しタイマを作動させたので、制御
回路1は、フラグTを「1」にセットし、ステップ13
3へ戻る。
【0037】ステップ152:また、ステップ148に
おいてフラグFが「1」でない場合、制御回路1は、フ
ラグTが「1」か否かを判定する。フラグTが「1」の
ときは、半押しタイマが作動中と判断してステップ15
3へ進み、「0」のときは、半押しタイマが作動してい
ないと判断して図3のステップ115へ戻る。 ステップ153:制御回路1は、ステップ150でスタ
ートした半押しタイマの計測時間が第1の所定時間(例
えば、8秒)を経過したか否かを判定する。第1の所定
時間を経過せず半押しタイマが終了していないと判定す
るとステップ133へ戻り、第1の所定時間を経過して
半押しタイマが終了したと判定するとステップ154へ
進む。
【0038】ステップ154:半押しタイマが終了した
ので、制御回路1は、表示装置7に表示されているシャ
ッタ速度や絞り値などの露出情報を消灯する。 ステップ155:そして、制御回路1は、フラグTを
「0」にリセットし、図3のステップ115へ戻る。
【0039】以上の図4のステップ131〜155の処
理において、ステップ131〜136の処理は、半押し
スイッチSW2がオンした場合の動作を示す。また、ス
テップ131,148〜151,133の処理は、半押
しスイッチSW2がオンからオフに変化した直後に半押
しタイマを作動させる動作を示し、ステップ131,1
48,152,153,133の処理は、半押しタイマ
作動中の動作を示す。さらに、ステップ131,14
8,152〜155,115の処理は、半押しタイマ終
了直後の動作を示し、ステップ131,148,15
2,115の処理は、半押しタイマ終了後の動作を示
す。
【0040】一方、ステップ136〜141,144〜
147,115の処理は、レリーズ釦が全ストローク押
し下げられて撮影を行う場合の動作を示す。また、ステ
ップ136〜143,161の処理は、撮影後のフィル
ム巻き上げ中にフィルム終端に達した場合の動作を示
す。
【0041】以上のように、図3及び図4で説明した動
作では、制御回路1は、パトローネが装填されて裏蓋が
閉鎖されると、フィルムの初期送りを行い、フィルムの
初期送りが完了した後に、カメラの電源をオンにして、
フィルムカウント値Nを表示装置7に表示させる。ここ
で、電源用押し釦スイッチSW1がオンからオフに変化
すると、制御回路1は、カメラの電源をオフとし、表示
装置に表示されたフィルムカウント値Nを消灯する。
【0042】一方、電源投入状態でレリーズ釦が半押し
位置まで押下されると、制御回路1は、表示装置7に露
出情報を表示させる。この後、レリーズ釦の半押し解除
により半押しスイッチSW2がオフになると、制御回路
1は、半押しタイマを作動させ、この半押しタイマが終
了するまで露出情報を表示させる。そして、半押しタイ
マの終了により表示装置7に表示されている露出情報を
消灯する。また、半押しタイマの作動中であっても、電
源投入状態で電源用押し釦スイッチSW1がオンからオ
フに変化すると、制御回路1は、表示装置7に表示され
たフィルムカウント値Nおよび露出情報を消灯する。な
お、電源投入状態で半押しタイマの作動が終了している
場合には、露出情報は既に表示されていないので、フィ
ルムカウント値Nのみが消灯する。
【0043】次に、図5のステップ161以降の処理に
ついて説明する。 ステップ161:ステップ141においてフィルム終端
と判断した場合、制御回路1は、表示装置7に表示され
ているシャッタ速度や絞り値などの露出情報を消灯す
る。 ステップ162:制御回路1は、フラグFを「0」にリ
セットする。 ステップ163:続いて、制御回路1は、ステップ15
0で作動させた半押しタイマを終了する。
【0044】ステップ164:制御回路1は、フラグT
を「0」にリセットする。 ステップ165:フィルム終端でフィルムカウント値N
を表示する必要がないので、制御回路1は、表示装置7
に表示されているフィルムカウント値Nを消灯する。 ステップ166:制御回路1は、フラグPを「0」にリ
セットして、カメラを電源非投入状態とする。
【0045】ステップ167:制御回路1は、モータ制
御回路2に指令を与えて給送モータ3の逆転を開始させ
ることにより、フィルムのパトローネヘの巻き戻しを開
始する。 ステップ168:制御回路1は、計時を開始する。この
計時は、一定時間(例えば、3秒)以上フィルムを検出
しない場合にフィルムのパトローネヘの巻き戻しが完了
したと判定するのに使用される。 ステップ169:次いで、制御回路1は、フィルム移動
量検出装置4の検出結果に基づいてフィルムの有無を判
定する。フィルムを検出するとステップ170へ進み、
検出しないとステップ171へ進む。
【0046】ステップ170:フィルムを検出した場
合、制御回路1は、ステップ168で開始した計時を停
止して、ステップ168へ戻る。 ステップ171:フィルムがない場合、制御回路1は、
ステップ168で計測を開始した時間が一定時間を経過
したか否かを判定する。一定時間を経過していない場合
には、巻き戻し完了と判断できないのでステップ169
へ戻り、一定時間を経過した場合には、巻き戻し完了と
判断してステップ172へ進む。
【0047】ステップ172:巻き戻し完了と判断した
場合、制御回路1は、モータ制御回路2に指令を与えて
給送モータ3の正転を停止させ、フィルムの巻き上げを
停止する。なお、給送モータ3の停止の際には、ショー
トブレーキや逆通電ブレーキなどのブレーキ処理を施す
ことが望ましい。 ステップ173:続いて、制御回路1は、ステップ16
8で開始した計時を停止する。ステップ174:そし
て、制御回路1は、裏蓋スイッチSW4の状態に基づい
てカメラの裏蓋が開放されたか否かを判定する。裏蓋閉
鎖と判定したときはステップ174に留まり、裏蓋開放
と判定したときはステップ101へ戻る。
【0048】以上の図5のステップ161〜174の処
理は、フィルム終端に達したとき、パトローネ内に確実
にフィルムを巻き戻す動作を示す。この巻き戻しが完了
すると、撮影者がパトローネをカメラから取り出すため
に裏蓋を開放するまで、裏蓋開放の判定(ステップ17
4)を繰り返し、裏蓋が開放されると、図3のステップ
101に戻るようになっている。
【0049】次に、図6のステップ181以降の処理に
ついて説明する。制御回路1は、図3のステップ109
までの処理により、パトローネが装填されない状態で裏
蓋が閉鎖されたと判断し、給送モータ3を停止させてい
る。 ステップ181:パトローネが装填されない状態で裏蓋
が閉鎖されたことまで判定できているので、制御回路1
は、フラグPを「1」にセットして、カメラを電源投入
状態とする。
【0050】ステップ182:電源投入状態となったこ
とを知らせるために、制御回路1は、表示装置7にフィ
ルムカウント値Nを表示させる。なお、カメラにパトロ
ーネが装填されていないので、フィルムカウント値Nは
ステップ102でリセットされた「0」のままである ステップ183:次いで、制御回路1は、裏蓋スイッチ
SW4の状態に基づいてカメラの裏蓋が開放されたか否
かを判定する。裏蓋開放と判定したときは図7のステッ
プ211へ進み、裏蓋閉鎖と判定したときはステップ1
84へ進む。
【0051】ステップ184:裏蓋閉鎖と判定したと
き、制御回路1は、電源用押し釦スイッチSW1がオン
からオフに変化したか否かを判定する。オンからオフに
ならないと判定すると、カメラの電源をオンのままにす
べきと判断してステップ185へ進み、オンからオフに
変化したと判定すると、カメラの電源をオフにすべきと
判断してステップ192へ進む。ステップ184では、
電源投入状態において電源用押し釦スイッチSW1の状
態を判定しているので、図2の時刻t1の状態になった
か否かを判定していることになる。
【0052】ステップ185:電源用押し釦スイッチS
W1がオンからオフに変化していないと判定した場合、
制御回路1は、半押しスイッチSW2がオンしたか否か
を判定する。半押しスイッチSW2がオンのときは、レ
リーズ釦が半押し位置まで押し下げられたと判断してス
テップ186へ進み、オフのときはレリーズ釦が押し下
げられていないと判断してステップ203へ進む。 ステップ186:半押しスイッチSW2がオンしたと判
定した場合、制御回路1は、フラグFを「1」にセット
する。
【0053】ステップ187:続いて、制御回路1は、
測光装置5に被写体の輝度を測定させる。 ステップ188:制御回路1は、ステップ187で検出
した被写体の輝度や不図示のフイルム感度設定装置によ
って得たフィルム感度などの諸パラメータを取り込むこ
とにより露出演算を行い、シャッタ速度と絞り値を算出
する。 ステップ189:そして、制御回路1は、ステップ18
8で算出したシャッタ速度や絞り値などの露出情報を表
示装置7に表示させる。
【0054】ステップ190:次いで、制御回路1は、
レリーズスイッチSW3がオンしたか否かを判定する。
レリーズスイッチSW3がオンのときは、レリーズ釦が
全ストローク押し下げられたと判断してステップ191
へ進み、オフのときはレリーズ釦が全ストローク押し下
げられていないと判断してステップ183へ戻る。 ステップ191:レリーズスイッチSW3がオンしたと
判定した場合、制御回路1は、ステップ188で算出し
たシャッタ速度および絞り値となるように露出制御装置
6を制御し、ステップ183へ戻る。
【0055】ステップ192:一方、ステップ184に
おいてカメラの電源をオフにすべきと判断した場合、制
御回路1は、表示装置7に表示されているフィルムカウ
ント値Nを消灯する。 ステップ193:続いて、制御回路1は、フラグPを
「0」にリセットして、カメラを電源非投入状態とす
る。 ステップ194:制御回路1は、フラグTが「1」か否
かを判定する。フラグTが「1」のときは、半押しタイ
マが作動中と判断してステップ195へ進み、「0」の
ときは、半押しタイマが作動していないと判断してステ
ップ197へ進む。
【0056】ステップ195:半押しタイマが作動中の
場合、制御回路1は、半押しタイマの動作を終了させ、
フラグTを「0」にリセットする。 ステップ196:半押しタイマが終了したので、制御回
路1は、表示装置7に表示されているシャッタ速度や絞
り値などの露出情報を消灯する。 ステップ197:ステップ194で半押しタイマが作動
していないと判断した後、あるいはステップ195,1
96で半押しタイマを終了させた後、制御回路1は、フ
ラグFが「1」か否かを判定する。フラグFが「1」の
ときはステップ198へ進み、「1」でないときはステ
ップ199へ進む。
【0057】ステップ198:フラグFが「1」の場
合、制御回路1は、フラグFを「0」にリセットする。 ステップ199:そして、制御回路1は、裏蓋スイッチ
SW4の状態に基づいてカメラの裏蓋が開放されたか否
かを判定する。裏蓋開放と判定したときは図3のステッ
プ101へ戻り、裏蓋閉鎖と判定したときはステップ2
00へ進む。
【0058】ステップ200:裏蓋閉鎖と判定したと
き、制御回路1は、電源用押し釦スイッチSW1がオン
からオフに変化したか否かを判定する。オンからオフに
ならないと判定すると、カメラの電源をオフのままにす
べきと判断してステップ199へ戻り、オンからオフに
変化したと判定すると、カメラの電源をオンにすべきと
判断してステップ201へ進む。 ステップ201:カメラの電源をオンにすべきと判断し
た場合、制御回路1は、フラグPを「1」にセットし
て、カメラを電源投入状態とする。 ステップ202:電源投入状態となったので、制御回路
1は、表示装置7にフィルムカウント値Nを表示させ
て、ステップ185へ戻る。
【0059】ステップ203:また、ステップ185に
おいて半押しスイッチSW2がオフ状態と判定した場
合、制御回路1は、フラグFが「1」か否かを判定す
る。フラグFが「1」のときは、この直前に半押しスイ
ッチSW2がオンであったと判断してステップ204へ
進み、「0」のときは半押しスイッチSW2がオフであ
ったと判断してステップ207へ進む。 ステップ204:半押しスイッチSW2がオフになった
ので、制御回路1は、フラグFを「0」にリセットす
る。
【0060】ステップ205:続いて、制御回路1は、
第1の所定時間(例えば、8秒)で終了する半押しタイ
マを作動させる。 ステップ206:半押しタイマを作動させたので、制御
回路1は、フラグTを「1」にセットし、ステップ18
7へ戻る。 ステップ207:一方、ステップ203においてフラグ
Fが「1」でない場合、制御回路1は、フラグTが
「1」か否かを判定する。フラグTが「1」のときは、
半押しタイマが作動中と判断してステップ208へ進
み、「0」のときは、半押しタイマが作動していないと
判断してステップ183へ戻る。
【0061】ステップ208:制御回路1は、ステップ
205でスタートした半押しタイマの計測時間が第1の
所定時間(例えば、8秒)を経過したか否かを判定す
る。第1の所定時間を経過せず半押しタイマが終了して
いないと判定するとステップ187へ戻り、第1の所定
時間を経過して半押しタイマが終了したと判定するとス
テップ209へ進む。 ステップ209:半押しタイマが終了したので、制御回
路1は、表示装置7に表示されたシャッタ速度や絞り値
などの露出情報を消灯する。 ステップ210:そして、制御回路1は、フラグTを
「0」にリセットし、ステップ183へ戻る。
【0062】次に、図7のステップ211以降の処理に
ついて説明する。 ステップ211:パトローネが装填されていない状態で
裏蓋が開放された場合、制御回路1は、表示装置7に表
示されているフィルムカウント値Nを消灯する。 ステップ212:制御回路1は、フラグPを「0」にリ
セットして、カメラを電源非投入状態とする。
【0063】ステップ213:次いで、制御回路1は、
フラグTが「1」か否かを判定する。フラグTが「1」
のときは、半押しタイマが作動中と判断してステップ2
14へ進み、「0」のときは、半押しタイマが作動して
いないと判断して図3のステップ101へ戻る。 ステップ214:半押しタイマが作動中の場合、制御回
路1は、半押しタイマの動作を終了させる。 ステップ215:そして、制御回路1は、フラグTを
「0」にリセットする。
【0064】ステップ216:半押しタイマが終了した
ので、制御回路1は、表示装置7に表示されているシャ
ッタ速度や絞り値などの露出情報を消灯する。 ステップ217:そして、制御回路1は、フラグFを
「0」にリセットして、図3のステップ101に戻る。
【0065】以上の図6及び図7の処理は、パトローネ
がカメラに装填されていない場合の動作を示している。
図3のステップ109までの処理でカメラにパトローネ
が装填されていないことが判明すると、制御回路1は、
ステップ181,182でカメラの電源をオンとするた
めにフラグPを「1」にセットし、表示装置7にフィル
ムカウント値N(パトローネが装填されていないので、
この値は「0」)を表示させる。
【0066】ステップ181〜183,211〜21
7,101の処理は、パトローネがカメラに装填されて
いないときに裏蓋が開放された場合の動作を示す。ステ
ップ184,192〜202,185の処理において、
制御回路1は、電源投入状態で電源用押し釦スイッチS
W1がオンからオフに変化したとき(ステップ18
4)、カメラを電源非投入状態とし、表示装置7に表示
されている表示を消灯すると共に、フラグP,T,Fを
それぞれ「0」にリセットする。また、電源非投入状態
で電源用押し釦スイッチSW1がオンからオフに変化し
たとき(ステップ200)、カメラを電源投入状態と
し、表示装置7にフィルムカウント値Nを表示させると
共に、フラグPを「1」にセットする。
【0067】ステップ185〜190の処理は、半押し
スイッチSW2がオンした場合の動作を示す。また、ス
テップ185,203〜206,187の処理は、半押
しスイッチSW2がオンからオフに変化した直後に半押
しタイマを作動させる動作を示し、ステップ185,2
03,207,208,187の処理は、半押しタイマ
作動中の動作を示す。さらに、ステップ185,20
3,207〜210,183の処理は、半押しタイマ終
了直後の動作を示し、ステップ185,203,20
7,183の処理は、半押しタイマ終了後の動作を示
す。一方、ステップ190,191,183の処理は、
レリーズ釦が全ストローク押し下げられて露出制御を行
う場合の動作を示す。
【0068】つまり、図6及び図7の処理は、裏蓋が開
放された場合の処理(ステップ183,211以降)
と、レリーズ釦が全ストローク押し下げられた場合の処
理(ステップ190,191)とが異なるのみで、その
他は図2、図3、図4の処理とほぼ同じである。以上述
べたカメラの動作により、カメラの電源がオフの状態で
あっても、フィルム初期送り動作後にはカメラが電源投
入状態となるので、レリーズ釦を押下するだけで撮影を
行うことができる。また、フィルム初期送り動作後に、
電源用押し釦を押せば、カメラの電源はオフとなり、レ
リーズ釦を押しても撮影できなくなる。
【0069】[実施の形態の2]次に、本発明の他の実
施の形態となるカメラの動作を図8を用いて説明する。
カメラの構成は実施の形態の1と同様である。実施の形
態の1では、カメラにパトローネが装填されない状態で
裏蓋が閉鎖されると、カメラを電源投入状態とした。本
実施の形態は、図6を修正して、カメラにパトローネが
装填されない状態で裏蓋が閉鎖されると、カメラが電源
非投入状態となるようにしたものである。
【0070】ステップ301:制御回路1は、フラグP
を「0」にリセットして、カメラを電源非投入状態とす
る。ステップ302〜305は、図6のステップ199
〜202と同様である。ステップ306〜314は、図
6のステップ183〜191と同様である。なお、ステ
ップ307において電源用押し釦スイッチSW1がオン
からオフに変化したと判定すると、制御回路1は、ステ
ップ315へ進む。
【0071】ステップ315:ステップ307において
電源用押し釦スイッチSW1がオンからオフに変化し
て、カメラの電源をオフにすべきと判断した場合、制御
回路1は、表示装置7に表示されているフィルムカウン
ト値Nを消灯する。 ステップ316:制御回路1は、フラグTが「1」か否
かを判定する。フラグTが「1」のときは、半押しタイ
マが作動中と判断してステップ317へ進み、「0」の
ときは、半押しタイマが作動していないと判断してステ
ップ320へ進む。
【0072】ステップ317:半押しタイマが作動中の
場合、制御回路1は、半押しタイマの動作を終了させ
る。 ステップ318:制御回路1は、フラグTを「0」にリ
セットする。 ステップ319:半押しタイマが終了したので、制御回
路1は、表示装置7に表示されているシャッタ速度や絞
り値などの露出情報を消灯する。
【0073】ステップ320:ステップ316で半押し
タイマが作動していないと判断した後、あるいはステッ
プ317〜319で半押しタイマを終了させた後、制御
回路1は、フラグFが「1」か否かを判定する。フラグ
Fが「1」のときはステップ321へ進み、「1」でな
いときはステップ301へ戻る。 ステップ321:フラグFが「1」の場合、制御回路1
は、フラグFを「0」にリセットする。
【0074】以上のステップ315〜321の処理で
は、カメラを電源非投入状態としたので、表示装置7に
表示されている表示を消灯すると共に、フラグT,Fを
それぞれ「0」にリセットしてステップ301へ戻り、
ステップ301でフラグPを「0」にリセットする。ま
た、ステップ308において半押しスイッチSW2がオ
フ状態と判定した場合、制御回路1は、ステップ322
へ進む。
【0075】ステップ322〜325,310の処理
は、図6のステップ203〜206,187の処理と同
様である。ステップ322,326,327,310の
処理は、図6のステップ203,207,208,18
7の処理と同様である。ステップ322,326,30
6の処理は、図6のステップ203,207,183の
処理と同様である。
【0076】ステップ308,322,326,327
〜329,306の処理は、図6のステップ185,2
03,207〜210,183の処理と同様である。以
上のように本実施の形態では、カメラにパトローネが装
填されない状態で裏蓋が閉鎖されたとき、カメラの電源
がオフとなる。
【0077】[実施の形態の3]次に、本発明の他の実
施の形態となるカメラの動作を図9、図10を用いて説
明する。カメラの構成は実施の形態の1と同様である。
本実施の形態では、フィルム初期送り完了後に半押しタ
イマを作動させる。図9は、図3を修正してステップ4
01,402の処理を加えたものであり、図10は、図
6を修正してステップ411,412を加えたものであ
る。
【0078】このような変更により、フィルム初期送り
完了後に半押しタイマが作動を開始し、第1の所定時間
後に半押しタイマが作動を終了する。したがって、本実
施の形態によれば、フィルム初期送り完了後に、レリー
ズ釦を半押ししなくても、露出情報を表示装置7で確認
することができる。
【0079】[実施の形態の4]次に、本発明の他の実
施の形態となるカメラの動作を図11、図12、図1
3、図14を用いて説明する。カメラの構成は実施の形
態の1と同様である。本実施の形態では、半押しタイマ
が計測する第1の所定時間よりも長い第2の所定時間
(例えば、10分、30分又は1時間)の電源タイマを
制御回路1に設けて、カメラの電源がオンとなってから
第2の所定時間が経過すると、カメラの電源を自動的に
オフする。
【0080】図11は、図3を修正してステップ50
1,502の処理を加えたものであり、図12は、図5
を修正してステップ511の処理を加えたものであり、
図13は、図6を修正してステップ521の処理を加え
たものであり、図14は、図7を修正してステップ53
1,532の処理を加えたものである。
【0081】ステップ501:制御回路1は、電源タイ
マを作動させる。 ステップ502:制御回路1は、ステップ501でスタ
ートした電源タイマの計測時間が第2の所定時間を経過
したか否かを判定する。第2の所定時間を経過せず電源
タイマが終了していないと判定するとステップ115へ
進み、第2の所定時間を経過して電源タイマが終了した
と判定するとステップ116へ進む。 ステップ511:制御回路1は、電源タイマの作動を終
了させる。
【0082】ステップ521:制御回路1は、ステップ
501でスタートした電源タイマの計測時間が第2の所
定時間を経過したか否かを判定する。第2の所定時間を
経過せず電源タイマが終了していないと判定するとステ
ップ183へ進み、第2の所定時間を経過して電源タイ
マが終了したと判定するとステップ192へ進む。 ステップ531:制御回路1は、フラグPが「1」か否
かを判定する。フラグPが「1」のときステップ532
へ進み、「0」のときステップ211へ進む。ステップ
532:制御回路1は、電源タイマの作動を終了させ
る。
【0083】このような変更により、本実施の形態で
は、フィルム初期送り完了後にカメラの電源がオンにな
ったとき、あるいは電源非投入状態で電源用押し釦スイ
ッチSW1がオンからオフに変化したことにより、カメ
ラの電源がオンになったとき、電源タイマが作動を開始
して、第2の所定時間後に電源タイマが終了して、カメ
ラの電源がオフとなる。これにより、カメラの電源がオ
ンしてから第2の所定時間後には表示装置が動作しなく
なるので、無駄な電力消費を抑えることができる。ま
た、電源をオンにしたままカメラを鞄等に入れたとして
も、第2の所定時間後には自動的に電源がオフとなるの
で、レリーズ釦が誤って押下されることによる無駄な撮
影を防ぐことができる。なお、本実施の形態において
は、フィルムの初期送り動作がカメラの裏蓋の閉鎖に応
じて実行されるが、これに限らず、例えばレリーズスイ
ッチSW3のオンに応じて実行させてもよい。
【0084】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1に記載のよう
に、カメラの電源がオフの状態であっても、フィルム初
期送り動作後には自動的にカメラが電源投入状態となる
ので、撮影のためにカメラの電源をオンにする操作を必
要としない。その結果、カメラにフィルムを装填して初
期送り動作が完了した後は、レリーズ釦を押下するだけ
で即座に撮影を行うことができる。
【0085】また、請求項3に記載のように、フィルム
が装填されているか否かに関係なくカメラの動作を決定
することにより、フィルムが装填されているか否かを検
出する手段を不要とすることができる。
【0086】また、請求項5に記載のように、フィルム
初期送り動作後に半押しタイマを作動させるので、フィ
ルム初期送り完了後にレリーズ釦を半押ししなくても、
露出情報を表示手段で確認することができる。
【0087】また、請求項6に記載のように、フィルム
初期送り動作後に計時を開始するタイマを制御手段に設
けることにより、カメラが電源投入状態となってから第
2の所定時間後には自動的にカメラが電源非投入状態と
なるので、無駄な電力消費を抑えることができ、レリー
ズ釦が誤って押下されることによる無駄な撮影を防ぐこ
とができる。
【0088】また、請求項7に記載のように、カメラの
電源がオフの状態であっても、裏蓋の閉鎖に応じて行わ
れるフィルム初期送り動作後には自動的にカメラが電源
投入状態となるので、撮影のためにカメラの電源をオン
にする操作を必要としない。その結果、カメラにフィル
ムを装填して初期送り動作が完了した後は、レリーズ釦
を押下するだけで即座に撮影を行うことができる。
【0089】また、請求項8に記載のように、電源用操
作部材は押し釦であり、操作を解除すると元の状態に復
帰するので、この押し釦とカメラの電源投入状態との整
合性を気にしなくてよい。つまり、操作を解除して元の
状態に復帰しない状態スイッチ釦である場合、スイッチ
はオフであるのにカメラは電源投入状態にあるといった
不都合を生ずるが、操作を解除すると元の状態に復帰す
る押し釦であれば、このような問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態となるカメラのブ
ロック図である。
【図2】 電源用押し釦スイッチとカメラの電源との関
係を示すタイミングチャート図である。
【図3】 図1のカメラの動作を説明するためのフロー
チャート図である。
【図4】 図1のカメラの動作を説明するためのフロー
チャート図である。
【図5】 フィルム終端に達した場合の図1のカメラの
動作を説明するためのフローチャート図である。
【図6】 パトローネが装填されていない状態で裏蓋が
閉鎖された場合の図1のカメラの動作を説明するための
フローチャート図である。
【図7】 パトローネが装填されていない状態で裏蓋が
開放された場合の図1のカメラの動作を説明するための
フローチャート図である。
【図8】 本発明の第2の実施の形態となるカメラの動
作を説明するためのフローチャート図である。
【図9】 本発明の第3の実施の形態となるカメラの動
作を説明するためのフローチャート図である。
【図10】 本発明の第3の実施の形態となるカメラの
動作を説明するためのフローチャート図である。
【図11】 本発明の第4の実施の形態となるカメラの
動作を説明するためのフローチャート図である。
【図12】 本発明の第4の実施の形態となるカメラの
動作を説明するためのフローチャート図である。
【図13】 本発明の第4の実施の形態となるカメラの
動作を説明するためのフローチャート図である。
【図14】 本発明の第4の実施の形態となるカメラの
動作を説明するためのフローチャート図である。
【符号の説明】
1…制御回路、2…モータ制御回路、3…給送モータ、
4…フィルム移動量検出装置、5…測光装置、6…露出
制御装置、7…表示装置、SW1…電源用押し釦スイッ
チ、SW2…半押しスイッチ、SW3…レリーズスイッ
チ、SW4…裏蓋スイッチ。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給送開始信号を検出すると給送装置を作
    動させてフィルムの第1コマをアパーチャに対向させる
    フィルム初期送り動作を行うカメラにおいて、 情報を表示するための表示手段とカメラ全体を制御する
    制御手段とを備え、 前記制御手段は、表示手段が動作し自身がレリーズ釦の
    押し下げ動作を受け付ける電源投入状態、あるいは表示
    手段が非動作で自身がレリーズ釦の押し下げ動作を受け
    付けない電源非投入状態となるように制御を行い、フィ
    ルム初期送り動作に連動してカメラを自動的に前記電源
    投入状態とし、電源投入状態で電源用操作部材が操作さ
    れたときにカメラを前記電源非投入状態とし、電源非投
    入状態で電源用操作部材が操作されたときにカメラを前
    記電源投入状態とすることを特徴とするカメラ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のカメラにおいて、 前記制御手段は、レリーズ釦の半押し動作が解除された
    とき計時を開始する半押しタイマを有し、レリーズ釦の
    半押し動作に応じて測光および露出演算を開始し、半押
    しタイマによる計測時間が第1の所定時間を経過したと
    き測光および露出演算を終了することを特徴とするカメ
    ラ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のカメラにおいて、 前記制御手段は、フィルムが装填されているか否かに関
    係なくカメラの動作を決定することを特徴とするカメ
    ラ。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のカメラにおいて、 前記制御手段は、フィルムが装填されていない場合、フ
    ィルム初期送り動作後のカメラの状態を電源非投入状態
    とすることを特徴とするカメラ。
  5. 【請求項5】 請求項2記載のカメラにおいて、 前記制御手段は、フィルム初期送り動作後に半押しタイ
    マを作動させて測光および露出演算を開始し、半押しタ
    イマによる計測時間が第1の所定時間を経過したとき測
    光および露出演算を終了することを特徴とするカメラ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載のカメラにおいて、 前記制御手段は、フィルム初期送り動作後に計時を開始
    するタイマを有し、このタイマによる計測時間が第2の
    所定時間を経過したときカメラの状態を電源非投入状態
    とすることを特徴とするカメラ。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のカメラにおいて、 前記給送開始信号は裏蓋の閉鎖に応じて出力されること
    を特徴とするカメラ。
  8. 【請求項8】 請求項1記載のカメラにおいて、 前記電源用操作部材は、押し釦であり、操作を解除する
    と元の状態に復帰することを特徴とするカメラ。
JP9311840A 1997-11-13 1997-11-13 カメラ Pending JPH11142931A (ja)

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