JPH11140410A - 紫外線硬化型粘着剤組成物 - Google Patents

紫外線硬化型粘着剤組成物

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JPH11140410A
JPH11140410A JP31248997A JP31248997A JPH11140410A JP H11140410 A JPH11140410 A JP H11140410A JP 31248997 A JP31248997 A JP 31248997A JP 31248997 A JP31248997 A JP 31248997A JP H11140410 A JPH11140410 A JP H11140410A
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陽一 永井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粘着テープ等の基材へのホットメルト塗工性
に優れ、また低紫外線量で硬化が可能で、透明性がよ
く、さらに、粘着力、高温雰囲気下での保持力に優れた
粘着テープ等を得ることが可能な紫外線硬化型粘着剤組
成物を提供する。 【解決手段】 アクリル系重合体(A)100重量部
と、ベンゾフェノンおよび/またはその誘導体(B)
0.1〜10重量部を含有する紫外線硬化型粘着剤組成
物であって、上記アクリル系重合体(A)が、(メタ)
アクリル酸アルコキシ(ポリ)アルキレングリコール付
加物(a)5〜50重量%、(メタ)アクリル酸アルコ
キシアルキレングリコール付加物(b)1〜40重量
%、(メタ)アクリル酸アルキルエステル(c)35〜
93重量%、およびα,β−不飽和カルボン酸(d)1
〜15重量%を重合したものであり、かつガラス転移温
度が−5℃以下で、重量平均分子量が80,000〜3
50,000であるものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粘着テープや粘着
ラベル等に使用される粘着剤組成物に関するものであ
り、詳しくは粘着テープ、粘着ラベル等の基材にホット
メルト塗工が可能な紫外線硬化型粘着剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、環境への関心の高まりから、有機
溶剤をまったく使用しない粘着剤組成物が注目され、例
えば、熱溶融させた樹脂を基材上に塗布することを特徴
とするアクリル系ホットメルト型粘着剤組成物が特開昭
59−75975号公報、特開昭60−23469号公
報等に提案されている。しかしながら、これら従来のア
クリル系ホットメルト型粘着剤組成物より得られる粘着
テープ等は、粘着力、保持力、タック等の粘着特性が劣
り、特に高温雰囲気下における保持力が不十分という欠
点があった。
【0003】この欠点を改良するために、例えば、ホッ
トメルト塗工したアクリル系粘着剤組成物を活性エネル
ギー線の照射によって架橋させることが特開平2−27
6879号公報、特開平3−115481号公報、特開
平3−119081号公報、特開平3−119082号
公報、特開平3−220275号公報等に提案されてい
る。
【0004】しかしながら、これらの粘着剤組成物中に
は、構成成分として不飽和二重結合を2個以上有する化
合物が含有されているために、粘着剤組成物製造時の溶
剤除去工程や粘着剤組成物の基材への塗工工程において
粘着剤組成物を加熱処理すると、粘着剤組成物が熱重合
しやすく、ホットメルト塗工性が不安定になる等の問題
が生ずる。この改良対策として、粘着剤組成物中に酸化
防止剤等を添加剤として配合することが提案されている
が、それでも塗工温度で数時間保持すると粘着剤組成物
はゲル化してしまい、その上、着色しやすいという問題
が生ずる。
【0005】また、上記問題点を解決することを目的と
して、不飽和二重結合を有する化合物を使用せず、空気
中における紫外線照射でも架橋可能な溶融接着剤組成物
および光カチオン型粘着剤組成物が特開平2−1848
4号公報および特開平8−60127号公報に提案され
ている。また、不飽和二重結合を有する化合物を使用せ
ず、特定の光重合開始剤を使用したアクリル系共重合体
を含有する紫外線硬化性組成物が特開平2−30584
7号公報に提案されており、熱安定性に優れていること
を特徴としている。
【0006】しかしながら、特開平8−60127号公
報に提案されている光カチオン型粘着剤組成物は、アク
リル系共重合体および光重合触媒であるオニウム塩との
相溶性が悪いために透明性に欠け、光重合触媒の光分解
物に起因する特異臭を持つという欠点を有する。また、
特開平2−18484号公報に提案されている溶融接着
剤組成物は、得られる粘着シートの耐熱性が十分でな
い、もしくは耐熱性が十分な場合には粘着力またはタッ
クが十分ではない。また、特開平2−305847号公
報に提案されている紫外線硬化性組成物は、紫外線に対
する活性が低く、硬化のために多くの紫外線量が必要で
あるために、粘着テープ等の製造コストが高くなる傾向
にあり、基材の損傷も起きやすいという欠点を有してい
た。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】よって、本発明の目的
は、粘着テープ、粘着ラベル等に使用される紫外線硬化
型粘着剤組成物において、基板へのホットメルト塗工性
に優れ、低紫外線量で硬化が可能で、透明性がよく、ま
た、得られる粘着テープ、粘着ラベル等が良好な粘着
力、保持力、タック等の粘着特性を有し、特に高温雰囲
気下での保持力に優れた紫外線硬化型粘着剤組成物を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】かかる課題は、アクリル
系重合体(A)100重量部と、ベンゾフェノンおよび
/またはその誘導体(B)0.1〜10重量部を含有す
る紫外線硬化型粘着剤組成物として、上記アクリル系重
合体(A)が、(a)下記一般式(I)(式中、R1
2 は水素またはメチル基、R3 は炭素数1〜12のア
ルキル基、mは2〜10の整数を示す)で表される(メ
タ)アクリル酸アルコキシ(ポリ)アルキレングリコー
ル付加物5〜50重量%、
【化4】 (b)下記一般式(II)(式中、R4 は水素またはメチ
ル基、R5 は炭素数2〜12のアルキレン基、R6 は炭
素数1〜12のアルキル基を示す)で表される(メタ)
アクリル酸アルコキシアルキレングリコール付加物1〜
40重量%、
【化5】 (c)下記一般式(III)(式中、R7は水素またはメチ
ル基、R8 は炭素数1〜18のアルキル基を示す)で表
される(メタ)アクリル酸アルキルエステル35〜93
重量%および、
【化6】 (d)α,β−不飽和カルボン酸1〜15重量%、を重
合したものであり、かつガラス転移温度が−5℃以下
で、重量平均分子量が80,000〜350,000で
あるものを用いることにより解決される。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
本発明のアクリル系重合体(A)に使用される上記一般
式(I)で示される(メタ)アクリル酸アルコキシ(ポ
リ)アルキレングリコール付加物(a)(以後(a)成
分と記す)は、本発明の粘着剤組成物の紫外線硬化時に
生ずる水素引き抜き反応における水素供与体として作用
する成分である。この(a)成分は、5〜50重量%の
範囲で用いられることが必要であり、好ましくは10〜
45重量%であり、より好ましくは15〜40重量%で
ある。(a)成分が5重量%未満では、粘着剤組成物の
紫外線照射後の凝集力が十分でないため好ましくなく、
また(a)成分が50重量%を越えると、粘着剤組成物
の粘着性が劣るため好ましくない。
【0010】(a)成分としては、例えば、メトキシジ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシジ
プロピレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシ
トリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキ
シトリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メ
トキシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、メトキシテトラプロピレングリコール(メタ)アク
リレート、メトキシオクトエチレングリコール(メタ)
アクリレート、メトキシオクトプロピレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシデカエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、メトキシデカプロピレングリ
コール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリ
コール(メタ)アクリレート、エトキシジプロピレング
リコール(メタ)アクリレート、エトキシトリエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、エトキシトリプロピ
レングリコール(メタ)アクリレート、エトキシテトラ
エチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシテ
トラプロピレングリコール(メタ)アクリレート、エト
キシオクトエチレングリコール(メタ)アクリレート、
エトキシオクトプロピレングリコール(メタ)アクリレ
ート、エトキシデカエチレングリコール(メタ)アクリ
レート、エトキシデカプロピレングリコール(メタ)ア
クリレート、
【0011】ブトキシジエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、ブトキシジプロピレングリコール(メタ)
アクリレート、ブトキシトリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、ブトキシトリプロピレングリコール
(メタ)アクリレート、ブトキシテトラエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ブトキシテトラプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、ブトキシオクトエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシオクト
プロピレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシ
デカエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキ
シデカプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシルオキシジエチレングリコール(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシルオキシジプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
オキシトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、
2−エチルヘキシルオキシトリプロピレングリコール
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシテト
ラエチレングリコール(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシルオキシテトラプロピレングリコール(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシルオキシオクトエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ルオキシオクトプロピレングリコール(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシルオキシデカエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシデ
カプロピレングリコール(メタ)アクリレート、
【0012】イソオクチルオキシジエチレングリコール
(メタ)アクリレート、イソオクチルオキシジプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、イソオクチルオキ
シトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、イソ
オクチルオキシトリプロピレングリコール(メタ)アク
リレート、イソオクチルオキシテトラエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、イソオクチルオキシテトラプ
ロピレングリコール(メタ)アクリレート、イソオクチ
ルオキシオクトエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、イソオクチルオキシオクトプロピレングリコール
(メタ)アクリレート、イソオクチルオキシデカエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、イソオクチルオキ
シデカプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ド
デシルオキシジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ドデシルオキシジプロピレングリコール(メタ)ア
クリレート、ドデシルオキシトリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ドデシルオキシトリプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、ドデシルオキシテト
ラエチレングリコール(メタ)アクリレート、ドデシル
オキシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ドデシルオキシオクトエチレングリコール(メタ)
アクリレート、ドデシルオキシオクトプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ドデシルオキシデカエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、ドデシルオキシデ
カプロピレングリコール(メタ)アクリレートなどが挙
げられ、
【0013】中でもエトキシジエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、エトキシジプロピレングリコール
(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシジエ
チレングリコール(メタ)アクリレート、および2−エ
チルヘキシルオキシジプロピレングリコール(メタ)ア
クリレートが特に好ましい。これらは、必要に応じて単
独で、あるいは2種以上を併せて使用することができ
る。
【0014】本発明のアクリル系重合体(A)に使用さ
れる上記一般式(II)で示される(メタ)アクリル酸ア
ルコキシアルキレングリコール付加物(b)(以後
(b)成分と記す)は、本発明の粘着剤組成物の粘着性
と凝集力のバランスを良好にする成分である。この
(b)成分は、1〜40重量%の範囲で用いられること
が必要であり、好ましくは3〜35重量%であり、より
好ましくは5〜30重量%である。(b)成分が1重量
%未満では、(b)成分を使用した効果である粘着性と
凝集力のバランスが不良となり、また(b)成分が40
重量%を越えると、粘着剤組成物の粘着性が不足するた
め好ましくない。
【0015】(b)成分としては、例えば、メトキシエ
チル(メタ)アクリレート、メトキシプロピル(メタ)
アクリレート、メトキシ−iso−プロピル(メタ)ア
クリレート、メトキシブチル(メタ)アクリレート、メ
トキシ−iso−ブチル(メタ)アクリレート、メトキ
シペンチル(メタ)アクリレート、メトキシ−iso−
ペンチル(メタ)アクリレート、メトキシヘキシル(メ
タ)アクリレート、メトキシオクチル(メタ)アクリレ
ート、メトキシ−iso−オクチル(メタ)アクリレー
ト、メトキシデシル(メタ)アクリレート、メトキシド
デシル(メタ)アクリレート等のメトキシアルキレング
リコールの(メタ)アクリル酸エステル、エトキシエチ
ル(メタ)アクリレート、エトキシプロピル(メタ)ア
クリレート、エトキシ−iso−プロピル(メタ)アク
リレート、エトキシブチル(メタ)アクリレート、エト
キシ−iso−ブチル(メタ)アクリレート、エトキシ
ペンチル(メタ)アクリレート、エトキシ−iso−ペ
ンチル(メタ)アクリレート、エトキシヘキシル(メ
タ)アクリレート、エトキシオクチル(メタ)アクリレ
ート、エトキシ−iso−オクチル(メタ)アクリレー
ト、エトキシデシル(メタ)アクリレート、エトキシド
デシル(メタ)アクリレート等のエトキシアルキレング
リコールの(メタ)アクリル酸エステル、
【0016】プロポキシエチル(メタ)アクリレート、
プロポキシプロピル(メタ)アクリレート、プロポキシ
−iso−プロピル(メタ)アクリレート、プロポキシ
ブチル(メタ)アクリレート、プロポキシ−iso−ブ
チル(メタ)アクリレート、プロポキシ−iso−ペン
チル(メタ)アクリレート、プロポキシヘキシル(メ
タ)アクリレート、プロポキシオクチル(メタ)アクリ
レート、プロポキシドデシル(メタ)アクリレート等の
プロポキシアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸
エステル、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、ブト
キシプロピル(メタ)アクリレート、ブトキシ−iso
−プロピル(メタ)アクリレート、ブトキシブチル(メ
タ)アクリレート、ブトキシ−iso−ブチル(メタ)
アクリレート、ブトキシ−iso−ペンチル(メタ)ア
クリレート、ブトキシヘキシル(メタ)アクリレート、
ブトキシオクチル(メタ)アクリレート、ブトキシドデ
シル(メタ)アクリレート等のブトキシアルキレングリ
コールの(メタ)アクリル酸エステル、
【0017】ペンチルオキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ペンチルオキシプロピル(メタ)アクリレート、ペ
ンチルオキシ−iso−プロピル(メタ)アクリレー
ト、ペンチルオキシブチル(メタ)アクリレート、ペン
チルオキシ−iso−ブチル(メタ)アクリレート、ペ
ンチルオキシペンチル(メタ)アクリレート、ペンチル
オキシ−iso−ペンチル(メタ)アクリレート、ペン
チルオキシヘキシル(メタ)アクリレート、ペンチルオ
キシオクチル(メタ)アクリレート、ペンチルオキシデ
シル(メタ)アクリレート、ペンチルオキシドデシル
(メタ)アクリレート等のペンチルオキシアルキレング
リコールの(メタ)アクリル酸エステル、ヘキシルオキ
シエチル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシ−iso−プ
ロピル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシブチル
(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシ−iso−ブチ
ル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシ−iso−ペ
ンチル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシオクチル(メ
タ)アクリレート、ヘキシルオキシデシル(メタ)アク
リレート、ヘキシルオキシドデシル(メタ)アクリレー
ト等のヘキシルオキシアルキレングリコールの(メタ)
アクリル酸エステル、
【0018】2−エチルヘキシルオキシエチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシルオキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシ−iso
−プロピル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
オキシブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ルオキシ−iso−ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシルオキシ−iso−ペンチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシルオキシヘキシル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシルオキシオクチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシドデシル
(メタ)アクリレート等の2−エチルヘキシルオキシア
ルキレングリコールの(メタ)アクリル酸エステル、オ
クチルオキシエチル(メタ)アクリレート、オクチルオ
キシプロピル(メタ)アクリレート、オクチルオキシ−
iso−プロピル(メタ)アクリレート、オクチルオキ
シブチル(メタ)アクリレート、オクチルオキシ−is
o−ブチル(メタ)アクリレート、オクチルオキシペン
チル(メタ)アクリレート、オクチルオキシ−iso−
ペンチル(メタ)アクリレート、オクチルオキシヘキシ
ル(メタ)アクリレート、オクチルオキシオクチル(メ
タ)アクリレート、オクチルオキシデシル(メタ)アク
リレート、オクチルオキシドデシル(メタ)アクリレー
ト等のオクチルオキシアルキレングリコールの(メタ)
アクリル酸エステル、
【0019】ドデシルオキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ドデシルオキシプロピル(メタ)アクリレート、ド
デシルオキシ−iso−プロピル(メタ)アクリレー
ト、ドデシルオキシブチル(メタ)アクリレート、ドデ
シルオキシ−iso−ブチル(メタ)アクリレート、ド
デシルオキシ−iso−ペンチル(メタ)アクリレー
ト、ドデシルオキシヘキシル(メタ)アクリレート、ド
デシルオキシオクチル(メタ)アクリレート、ドデシル
オキシデシル(メタ)アクリレート、ドデシルオキシド
デシル(メタ)アクリレート等のドデシルオキシアルキ
レングリコールの(メタ)アクリル酸エステル、などが
挙げられ、中でもメトキシエチル(メタ)アクリレー
ト、エトキシエチル(メタ)アクリレート、プロポキシ
エチル(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メタ)
アクリレートが特に好ましい。これらは、必要に応じて
単独で、あるいは2種以上を併せて使用することができ
る。
【0020】本発明のアクリル系重合体(A)に使用さ
れる上記一般式(III) で示される(メタ)アクリル酸
アルキルエステル(c)(以後(c)成分と記す)は、
本発明の粘着剤組成物に粘着性を付与させるための成分
である。この(c)成分は、35〜93重量%の範囲で
用いられ、好ましくは40〜90重量%であり、より好
ましくは45〜85重量%である。(c)成分が35重
量%未満では、粘着剤組成物の粘着性が不十分となり、
また(c)成分が93重量%を越えると、他の成分の使
用量の減少により、粘着剤組成物の紫外線硬化後の凝集
力や基材に対する接着性が不足するため好ましくない。
【0021】(c)成分としては、例えば、メチル(メ
タ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−
ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル(メタ)
アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、アミ
ル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレー
ト、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メタ)アクリ
レート、イソオクチル(メタ)アクリレート、n−ノニ
ル(メタ)アクリレート、イソノニル(メタ)アクリレ
ート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)
アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、ステ
アリル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)
アクリレート、テトラヒドロフルフリル(メタ)アクリ
レート、イソボロニル(メタ)アクリレートなどが挙げ
られ、中でもn−ブチル(メタ)アクリレート、2−エ
チルヘキシル(メタ)アクリレートが特に好ましい。こ
れらは、必要に応じて単独で、あるいは2種以上を併せ
て使用することができる。
【0022】本発明のアクリル系重合体(A)に使用さ
れるα,β−不飽和カルボン酸(d)(以後(d)成分
と記す)は、本発明の粘着剤組成物の基材への接着性を
よくするための成分である。この(d)成分は、1〜1
5重量%の範囲で用いられ、好ましくは1.5〜10重
量%であり、より好ましくは2〜8重量%である。
(d)成分が1重量%未満では、粘着剤組成物の基材へ
の接着性が不足し好ましくなく、また、15重量%を越
えると得られる粘着テープ等のタックが劣るため好まし
くない。
【0023】(d)成分としては、例えば、アクリル
酸、メタクリル酸、イタコン酸、フマル酸などが挙げら
れる。これらは、必要に応じて単独で、あるいは2種以
上を併せて使用することができる。
【0024】また、本発明のアクリル系重合体(A)の
(c)成分の代わりに、もしくは(c)成分と併用して
共重合可能なビニル単量体を、アクリル系重合体(A)
の性能を損なわない範囲で使用してもなんら差し支えな
い。
【0025】上述の共重合可能なビニル単量体として
は、例えば、(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル
(メタ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アク
リレート、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレー
ト、シクロヘキサンジメタノールモノアクリレート、ベ
ンジル(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アク
リレート、コハク酸2−(メタ)アクリロイルオキシエ
チル、フタル酸2−(メタ)アクリロイルオキシエチ
ル、ヘキサヒドロフタル酸2−(メタ)アクリロイルオ
キシエチル、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、N−ビニル−2−ピロリドン、スチレン、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデンなどが挙げられる。
【0026】本発明の紫外線硬化型粘着剤組成物に用い
るアクリル系重合体(A)は、前記の(a)、(b)、
(c)および(d)成分を特定の比率で重合させて得ら
れるものである。アクリル系重合体(A)の重量平均分
子量は80,000〜350,000の範囲であり、好
ましくは90,000〜250,000であり、より好
ましくは100,000〜200,000の範囲であ
る。また、ガラス転移温度(以後Tgと記す)は−5℃
以下であることが好ましく、より好ましくは−20℃未
満である。
【0027】アクリル系重合体(A)の重量平均分子量
が80,000未満であると、本発明の粘着剤組成物の
凝集力が不足し、得られる粘着テープ等の高温雰囲気下
での保持力が劣り、また、重量平均分子量が350,0
00を越えると、アクリル系重合体(A)の溶融粘度が
高くなるため、ホットメルト塗工時における作業性が低
下する傾向にある。また、アクリル系重合体(A)のT
gが−5℃を越えると、得られる粘着テープ等のタック
が低下する傾向にある。
【0028】本発明のアクリル系重合体(A)は、溶液
重合法、塊状重合法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知
の重合法により製造することができる。重合開始方法
も、過酸化物やアゾ化合物等の熱重合開始剤による方
法、光重合開始剤と紫外線照射による方法、電子線照射
による方法などから任意に選ぶことができる。また、必
要に応じて、重合時に連鎖移動剤、可塑剤を添加しても
よい。溶剤や水分を揮散させる方法も、加熱、減圧加
熱、真空乾燥などの従来使用されている公知の方法を使
用することができる。
【0029】本発明の紫外線硬化型粘着剤組成物に用い
るベンゾフェノンおよび/またはベンゾフェノン誘導体
(B)(以後(B)成分と記す)は、紫外線照射時の光
重合反応の開始剤として用いるものであり、周囲の成分
より水素引き抜きを行い、ラジカルを生成させるもので
ある。(B)成分は、アクリル系重合体(A)100重
量部に対して0.1〜10重量部の範囲で使用され、好
ましくは0.5〜5重量部の範囲である。(B)成分の
使用量が0.1重量部未満であると光重合開始剤として
の効果が低く、得られる粘着テープ等の保持力が不十分
となり、10重量部を越えると得られる粘着テープ等の
粘着力やタックが低下するため好ましくない。
【0030】(B)成分としては、具体的には、ベンゾ
フェノン、4−メチルベンゾフェノン、2,4,6−ト
リメチルベンゾフェノン、ο−ベンゾイル安息香酸メチ
ル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−
4’−メチル−ジフェニルサルファイド、4−モルフォ
リノベンゾフェノン、4,4’−ジフェノキシベンゾフ
ェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2−カルボキ
シベンゾフェノンなどを用いることができ、特にベンゾ
フェノン、ο−ベンゾイル安息香酸メチルの使用が好ま
しい。これらは、必要に応じて単独で、あるいは2種以
上を併せて使用することができる。
【0031】また、(B)成分に、紫外線による分子間
水素引き抜き可能なその他の光重合開始剤を併用しても
よく、さらに光増感剤や光促進剤を添加してもよい。上
記光重合開始剤の具体例としては、α−ヒドロキシアセ
トフェノン、α−ヒドロキシアセトフェノンオリゴマ
ー、ベンジルジメチルケタールなどが挙げられる。
【0032】また、上記光増感剤としては、例えば、2
−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサン
トン、2,4−ジイソプロピルチオキサントンなどが挙
げられ、上記光促進剤としては、例えば、p−ジメチル
アミノ安息香酸エチル、p−ジメチルアミノ安息香酸イ
ソアミル、p−ジメチルアミノ安息香酸2−n−ブトキ
シエチル、安息香酸2−ジメチルアミノエチルなどが挙
げられる。ただし、本発明の粘着剤組成物はホットメル
トタイプとして使用するため、揮発性の高い化合物や熱
分解のある可能性のある化合物を添加して用いることは
好ましくない。
【0033】本発明の紫外線硬化型粘着剤組成物は、上
記のアクリル系重合物(A)100重量部に対し、
(B)成分を0.1〜10重量部の割合で加え、さらに
必要に応じて各種添加剤を添加して得られるものであ
る。上記紫外線硬化型粘着剤組成物の配合方法として
は、例えば、溶液重合法で製造されたアクリル系重合体
(A)の溶液に(B)成分を添加し、十分に攪拌後、減
圧加熱して溶剤を除去する方法、アクリル系重合体
(A)を粉末状にし、これに(B)成分を添加して混合
する方法などが挙げられるが、いずれの方法において
も、アクリル系重合体(A)と(B)成分とを十分に攪
拌混合し、均一な組成物にしておく必要がある。
【0034】本発明の紫外線硬化型粘着剤組成物には、
その特性を損なわない範囲で、粘着性付与剤、可塑剤な
ど各種添加剤を使用することができる。上記粘着性付与
剤としては、例えば、ロジン、クマロン樹脂等を挙げる
ことができ、上記可塑剤としては、例えば、フタル酸エ
ステル、ヒマシ油等を挙げることができる。これら各種
添加剤の配合方法は公知の方法で可能であり、特に限定
されるものではない。
【0035】次に、本発明の紫外線硬化型粘着剤組成物
の使用方法について説明する。本発明の紫外線硬化型粘
着剤組成物は、通常20〜160℃、好ましくは100
〜130℃の範囲で加熱溶融して基材に塗布した後、波
長領域が200〜450nmである紫外線を真空下、窒
素雰囲気下、空気中等で照射し、粘着剤層を硬化するこ
とにより粘着テープ、粘着ラベル等が得られ、実用に供
することができる。
【0036】本発明の粘着剤組成物を塗布して使用する
ことができる基材としては、例えば、セロハン、ポリエ
チレン、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレート(P
ET)等からなるフィルム、紙、布などが挙げられる
が、特に限定されるものではない。また、基材の厚さ、
大きさ、形状等も、粘着テープ、粘着ラベル等の用途に
よって選定されるものであり、特に限定されるものでは
ない。また、本発明の粘着剤組成物の塗布量は通常、粘
着剤層の厚さが100μm以下の範囲であるが、特に限
定されるものではない。
【0037】本発明の粘着剤組成物の塗布に用いられる
装置としては、公知のものを用いればよく、例えば、ホ
ットメルトコーターなどが用いられる。また、本発明の
粘着剤組成物は、必要に応じて溶剤に溶解させて基材に
塗布することもできる。
【0038】本発明の粘着剤組成物の硬化に用いられる
光源としては、公知のものを用いればよく、例えば、低
圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、キセノ
ンランプ、アーク灯、ガリウムランプなどが用いられ
る。
【0039】このような紫外線硬化型粘着剤組成物にあ
っては、紫外線に対する高い活性を示すので、低紫外線
量での硬化が可能となり、また、不飽和二重結合を有す
る化合物を含有していないので、ホットメルト塗工性に
優れている。また、粘着剤組成物中のアクリル系重合体
(A)とベンゾフェノンおよび/またはベンゾフェノン
誘導体(B)との相溶性がよいので、粘着剤組成物の透
明性は良好である。さらに、粘着剤組成物の粘着性およ
び凝集力が高いため、この粘着剤組成物より得られる粘
着テープ等は、粘着力、保持力、タック等の粘着特性が
良好で、特に高温雰囲気下での保持力に優れたものとな
る。
【0040】
【実施例】以下、本発明を実施例を示して具体的に説明
する。なお、「部」は「重量部」を、「%」は「重量
%」を意味する。また、アクリル系重合体(A)の物性
および本発明の紫外線硬化型粘着剤組成物より得られる
粘着テープの粘着特性(粘着力、保持力、タック)の測
定は以下に示す方法を用いて行った。
【0041】・アクリル系重合体(A)の物性重量平均
分子量:GPC法(ポリスチレン換算)により測定し
た。 Tg(℃) :Foxの式を用いて計算値より求め
た。 1/(Tg+273)=Σ(Wi/Tgi) Wi:各種成分の重量分率 Tgi:各種成分のホモポリマーのTg(K) ・粘着テープの粘着特性 粘着力:JIS Z 0237に準じ、耐水研磨紙(#
280)であらかじめ研磨したステンレス板(SUS3
04)上に幅25mm、長さ250mmの粘着テープ試
験片をのせ、2kgゴムローラーを1往復させて圧着
し、30分後に180度方向に速度300mm/分で剥
離したときの強度を測定した。 保持力:JIS Z 0237に準じ、耐水研磨紙(#
280)であらかじめ研磨したステンレス板(SUS3
04)上に粘着テープ試験片をのせ、2kgゴムローラ
ーを1往復させて被着面積が(25×25)mm2となる
ように圧着し、80℃の雰囲気下に30分放置した後、
粘着テープ試験片の一端に1kgの荷重をかけ、接着面
に対して剪断方向に力がかかるようにしてステンレス板
を設置し、粘着テープ試験片が落下するまでの時間を測
定した。 タック:JIS Z 0237に準じ、温度23±2℃
で転球法により測定した。
【0042】(アクリル系重合体(A−1)の製造例)
還流装置、温度計、攪拌機、適下装置、窒素導入管を備
えた反応装置に、酢酸エチル32部、2−プロパノール
18部、メチルアクリレート20部、n−ブチルアクリ
レート40部、エトキシジエチレングリコールアクリレ
ート20部、エトキシエチルアクリレート15部、アク
リル酸5部、過酸化物系重合開始剤(日本油脂(株)
製、ナイパーBMT−K40)0.03部からなる混合
物のうち75部を仕込み、窒素雰囲気下で攪拌しながら
還流温度まで加熱した。ついで窒素雰囲気下還流温度で
反応溶液を加熱しながら、混合物の残部を適下装置を用
いて90分かけて反応溶液に加え、さらに2時間加熱し
た。ついで、窒素雰囲気下還流温度で反応溶液を加熱し
ながら、1時間毎にアゾビスイソブチロニトリルの酢酸
エチル溶液(5%)2部を反応溶液に4回加え、さらに
2時間加熱した後、加熱と窒素の導入を終了させ、アク
リル系重合体(A−1)溶液を得た。得られたアクリル
系重合体(A−1)の組成および物性を表1に示す。
【0043】
【表1】
【0044】表1における記号は次の通りである。ま
た、溶剤、モノマー組成の配合量はすべて重量部であ
る。 M4POA :メトキシテトラエチレングリコールアク
リレート E2EOA :エトキシジエチレングリコールアクリレ
ート EH2EOA:2−エチルヘキシルオキシジエチレング
リコールアクリレート MEOA :メトキシエチルアクリレート EEOA :エトキシエチルアクリレート PEOA :プロポキシエチルアクリレート MBOA :メトキシブチルアクリレート MMA :メチルメタアクリレート MA :メチルアクリレート BA :n−ブチルアクリレート EHA :2−エチルヘキシルアクリレート THFMA :テトラヒドロフルフリルメタアクリレー
ト AA :アクリル酸 MAA :メタクリル酸
【0045】(アクリル系重合体(A−2)〜(A−
7)の製造例)上記アクリル系重合体(A−1)の製造
例における溶剤組成およびモノマー組成を表1に記載通
りに変更し、これら組成以外は上記製造例と同様にして
製造を行い、アクリル系重合体(A−2)〜(A−7)
それぞれの溶液を得た。アクリル系重合体(A−2)〜
(A−7)の物性を表1に示す。
【0046】(アクリル系重合体(A−8)の製造例)
上記アクリル系重合体(A−1)の製造例における溶剤
組成およびモノマー組成を表1のA−8に記載通りに変
更し、また過酸化物系重合開始剤(日本油脂(株)製、
ナイパーBMT−K40)を0.01部に変更した混合
物をすべて上記反応装置に仕込み、窒素雰囲気下で攪拌
しながら還流温度まで加熱し、さらに2時間加熱した。
ついで、窒素雰囲気下還流温度で反応溶液を加熱しなが
ら、1時間毎にアゾビスイソブチロニトリルの酢酸エチ
ル溶液(5%)2部を反応溶液に4回加え、さらに2時
間加熱した後、加熱を終了させ、アクリル系重合体(A
−8)溶液を得た。得られたアクリル系重合体(A−
8)の物性を表1に示す。
【0047】(実施例1〜7、比較例1〜5)上記各製
造例で得られたアクリル系重合体(A−1)〜(A−
8)各溶液に、表2および表3に示す光重合開始剤を表
2および表3に示す配合比率になるように添加し、十分
に攪拌混合した後、130℃、−81.6kPaの条件
で減圧加熱して溶剤を除去し、粘着剤組成物を得た。得
られた粘着剤組成物の透明性は良好であった。
【0048】
【表2】
【0049】
【表3】
【0050】ついで、上記粘着剤組成物を温度120℃
で加熱溶融させた状態でホットメルトコーターを用いて
厚さ25μmのPETフィルムに粘着剤層の厚さが25
μmとなるように塗布し、室温まで冷却した。このと
き、比較例3の粘着剤組成物は、使用したアクリル系共
重合体(A−8)の重量平均分子量が高いために加熱溶
融後の粘度が高く、PETフィルムへの塗工ができなか
ったが、他の粘着剤組成物のホットメルト塗工性は良好
であった。
【0051】ついで、粘着剤組成物を塗工したPETフ
ィルムに被照射エネルギーが300mJ/cm2 (積算
光量計UV−350(オーク(株)製)による実測値)
となるように80W/cmの高圧水銀灯を使用して紫外
線を空気中で照射し、粘着剤層を硬化させ、粘着テープ
試験片を得た。得られた粘着テープ試験片の粘着特性
(粘着力、保持力、タック)の評価結果を表4に示す。
【0052】
【表4】
【0053】(比較例6)アクリル系重合体(A−1)
溶液85部と多官能アクリレート(東亞合成化学(株)
製、アロニックスM−360)15部と分子内開裂型光
重合開始剤(ベンゾインイソブチルエーテル)3部を配
合し、十分に攪拌した。その後、120℃で加熱して溶
剤を除去しようとしたところ、途中で配合物がゲル化し
た。
【0054】本発明の紫外線硬化型粘着剤組成物から得
られる粘着テープは、実施例1〜7に示されているよう
に、優れた粘着特性を有していた。これに対して、本発
明の条件を満たさない紫外線硬化型粘着剤組成物から得
られる粘着テープは、比較例1〜6に示されているよう
に満足な粘着特性を示さなかった。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の紫外線硬
化型粘着剤組成物は、ホットメルト塗工性に優れ、低紫
外線量で硬化が可能で、透明性がよく、また、これより
得られる粘着テープ、粘着ラベル等は、粘着力、保持
力、タック等の粘着特性が良好で、特に高温雰囲気下で
の保持力に優れているなどの効果を示すので、ホットメ
ルト粘着剤として、粘着テープ、粘着ラベル等を始めと
して他の多くの用途に用いることができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系重合体(A)100重量部
    と、ベンゾフェノンおよび/またはその誘導体(B)
    0.1〜10重量部を含有する紫外線硬化型粘着剤組成
    物であって、 上記アクリル系重合体(A)が、 (a)下記一般式(I)(式中、R1 、R2 は水素また
    はメチル基、R3 は炭素数1〜12のアルキル基、mは
    2〜10の整数を示す)で表される(メタ)アクリル酸
    アルコキシ(ポリ)アルキレングリコール付加物5〜5
    0重量%、 【化1】 (b)下記一般式(II)(式中、R4 は水素またはメチ
    ル基、R5 は炭素数2〜12のアルキレン基、R6 は炭
    素数1〜12のアルキル基を示す)で表される(メタ)
    アクリル酸アルコキシアルキレングリコール付加物1〜
    40重量%、 【化2】 (c)下記一般式(III)(式中、R7は水素またはメチ
    ル基、R8 は炭素数1〜18のアルキル基を示す)で表
    される(メタ)アクリル酸アルキルエステル35〜93
    重量%および、 【化3】 (d)α,β−不飽和カルボン酸1〜15重量%、を重
    合することにより得られ、かつガラス転移温度が−5℃
    以下で、重量平均分子量が80,000〜350,00
    0であることを特徴とする紫外線硬化型粘着剤組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005097406A (ja) * 2003-09-24 2005-04-14 Nippon Shokubai Co Ltd 紫外線硬化型ホットメルト粘着剤組成物
JP2014517095A (ja) * 2011-04-26 2014-07-17 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー 混合光架橋系を含む感圧性接着剤
US20180051179A1 (en) * 2015-04-16 2018-02-22 Mitsubishi Chemical Corporation Antifouling coating composition
US20220214612A1 (en) * 2019-04-16 2022-07-07 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Agglutinant for Pellicle, Pellicle, Exposure Original Plate with Pellicle, Method for Producing Semiconductor Device, Method for Producing Liquid Crystal Display Board, Method for Regenerating Exposure Original Plate, and Peeling Residue Reduction Method

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