JP2002088323A - 粘着ラベル及び粘着ラベルの製造方法 - Google Patents

粘着ラベル及び粘着ラベルの製造方法

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JP2002088323A
JP2002088323A JP2000280687A JP2000280687A JP2002088323A JP 2002088323 A JP2002088323 A JP 2002088323A JP 2000280687 A JP2000280687 A JP 2000280687A JP 2000280687 A JP2000280687 A JP 2000280687A JP 2002088323 A JP2002088323 A JP 2002088323A
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JP2000280687A
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English (en)
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Yoichi Nagai
陽一 永井
Kenichi Tomihara
健一 冨原
Mayumi Nishiguchi
真由美 西口
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、ホットメルト塗工性に優れ、良好
な粘着特性を有し、更に透明性や耐候性、耐熱性に優れ
た粘着ラベルを提供することを目的とする。 【解決手段】 アクリル系重合体(A)100質量部
と、ベンゾフェノン及び/またはその誘導体(B)0.
1〜10質量部を含有する紫外線硬化型アクリル系ホッ
トメルト粘着剤を粘着剤層として用いる粘着ラベルであ
って、上記アクリル系重合体(A)が、(a)(メタ)
アクリル酸アルコキシ(ポリ)アルキレングリコール付
加物5〜50質量%、(b)α,β−不飽和カルボン酸
1〜15質量%、(c)上記以外の共重合可能なビニル
単量体35〜94質量%を重合することにより得られ、
且つガラス転移温度が−10℃以下で、重量平均分子量
が90,000〜150,000であるものを用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明性、粘着性、
耐候性、耐熱性及び生産性に優れた粘着ラベル及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、環境への関心の高まりから、有機
溶剤を全く使用しない粘着剤が注目され、例えば、熱溶
融させた樹脂を基材上に塗布することを特徴とするいわ
ゆるホットメルト粘着剤がその使用量を伸ばしてきてい
る。従来ラベルに使用されてきた溶剤型アクリル系粘着
剤は、耐熱性が良好ではあるが、印刷層の上に直接塗布
すると粘着剤中の溶剤が印刷層を侵す為、粘着剤をを一
旦剥離紙等に塗布後、溶剤を揮発させてから印刷を施し
た透明基材に貼り合せる転写法をとらなければならない
という問題がある。また、転写法をとらず直接塗布でき
るホットメルト粘着剤としてはゴム系ホットメルト粘着
剤が一般的であったが、ゴム系ホットメルト粘着剤は構
成成分に不飽和二重合結合を有する化合物が含有されて
いるために、加熱するとゲル化が起こる問題を有してい
る。更に、耐候性が乏しく、自然劣化を引き起こす問題
を有している。また、印刷インクを侵さない低温塗工性
と耐熱性の両立が困難で、耐熱性の指標となる、高温雰
囲気下に長時間さらされた時のはがれやすさ、いわゆる
保持力が低位であるという欠点があった。
【0003】これらの欠点を改良するために、例えば、
活性エネルギー線の照射によって、ホットメルト塗工し
たアクリル系粘着剤を架橋させることが提案(特開平2
−276879号公報、特開平3−115481号公
報、特開平3−119081号公報、特開平3−119
082号公報、特開平3−220275号公報等)され
ている。しかし、これらの粘着剤中には、構成成分とし
て不飽和二重結合を2個以上有する化合物を使用してい
るために、粘着剤製造時の溶剤除去工程時や粘着剤の基
材への塗工工程時において粘着剤を加熱処理すると粘着
剤が熱重合しやすく、ホットメルト塗工性が不安定にな
る等の問題点を有する。この改良対策として、粘着剤中
に酸化防止剤等を添加剤として配合することが提案され
ているが、それでも塗工温度で数時間保持すると粘着剤
がゲル化してしまい、その上、着色しやすいという問題
点を有していた。
【0004】また、上記問題点を解決することを目的と
して、不飽和二重結合を含有せず、空気中における紫外
線照射でも架橋可能な溶融接着剤組成物が提案(特開平
2−18484号公報、特開平8−60127号公報)
されている。また、不飽和二重結合を含有せず、特定の
光重合開始剤を固定したアクリル系共重合体を含有する
紫外線硬化性組成物が提案(特開平2−305847号
公報)されており、熱安定性に優れていることを特徴と
している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−60127号公報に提案されている光カチオン重合
型粘着剤組成物は、アクリル系共重合体と光重合触媒で
あるオニウム塩との相溶性が悪いために透明性に欠け、
光重合触媒の光分解物に起因する特異臭を持つという欠
点を有する。また、特開平2−18484号公報に提案
されている接着剤組成物は、得られる粘着シートの耐熱
性が充分でない。または耐熱性が充分な場合には粘着力
またはタックが充分でない。また、特開平2−3058
47号公報に提案されている接着剤組成物は、紫外線に
対する活性が低く、硬化のために多くの紫外線量が必要
であるために、粘着ラベルの製造コストが高くなる傾向
にあり、更には基材の損傷も起きやすいという欠点を有
していた。
【0006】本発明は、前記課題を解決するために行わ
れたものであり、ホットメルト塗工性に優れ、低紫外線
量で硬化が可能とすることで粘着ラベルの製造コストを
下げ、また、良好な粘着力、保持力、タック等の粘着特
性を有し、更に透明性や耐候性、耐熱性に優れた粘着ラ
ベルを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は次の通り
である。 (1)アクリル系重合体(A)100質量部と、ベンゾ
フェノン及び/またはその誘導体(B)0.1〜10質
量部を含有する紫外線硬化型アクリル系ホットメルト粘
着剤を粘着剤層として用いる粘着ラベルであって、上記
アクリル系重合体(A)が、(a)下記一般式(I)で
示される(メタ)アクリル酸アルコキシ(ポリ)アルキ
レングリコール付加物5〜50質量%、
【化5】 (但し、R1、R2は水素またはメチル基を、R3は炭素数
1〜12の炭化水素置換基、mは2〜10の整数を示
す) (b)α,β−不飽和カルボン酸1〜15質量%、
(c)上記以外の共重合可能なビニル単量体35〜94
%質量、を重合することにより得られ、且つガラス転移
温度が−10℃以下で、重量平均分子量が90,000
〜150,000であることを特徴とする。
【0008】(2)アクリル系重合体(A)100質量
部と、ベンゾフェノン及び/またはその誘導体(B)
0.1〜10質量部を含有する紫外線硬化型アクリル系
ホットメルト粘着剤を粘着剤層として用いる粘着ラベル
であって、上記アクリル系重合体が、(a)下記一般式
(I)で示される(メタ)アクリル酸アルコキシ(ポ
リ)アルキレングリコール付加物5〜50質量%、
【化6】 (但し、R1、R2は水素またはメチル基を、R3は炭素数
1〜12の炭化水素置換基、mは2〜10の整数を示
す) (d)下記一般式(II)で示される(メタ)アクリル酸
アルコキシアルキレングリコール付加物1〜40質量
%、
【化7】 (但し、R4は水素またはメチル基を、R5は炭素数が2
から12アルキレン基を、R6は炭素数1〜12の炭化水
素置換基を示す) (e)下記一般式(III) で示される(メタ)アクリル
酸アルキルエステル35〜93質量%、
【化8】 (但し、R7は水素またはメチル基を、R8は炭素数1〜
18の炭化水素置換基を示す) (b)α,β−不飽和カルボン酸1〜15質量%、を重
合することにより得られ、且つガラス転移温度が−10
℃以下で、重量平均分子量が90,000〜150,0
00であることを特徴とする。
【0009】(3)粘着ラベルが、前記粘着剤層と、基
材と、印刷層とを有し、基材と粘着剤層との間に印刷層
を有する(1)または(2)記載の粘着ラベルであるこ
とを特徴とする。 (4)透明粘着ラベルが、基材が透明な材料で、基材側
から見た際に、印刷層の印刷が見えるように印刷が施さ
れている(3)記載の粘着ラベルであることを特徴とす
る。 (5)粘着ラベルが、粘着剤層側から見た際に、印刷層
の印刷が見えるように印刷が施されている(3)記載の
粘着ラベルであることを特徴とする。 (6)粘着ラベルが、前記粘着剤層と、透明基材と、印
刷層と、隠蔽層とを有し、透明基材と隠蔽層との間及び
隠蔽層と粘着剤層との間に印刷層を有する(1)または
(2)記載の粘着ラベルであることを特徴とする。 (7)前記(3)から(5)記載の粘着ラベルが、基材
の片面に印刷を施して印刷層を形成させた後、印刷層の
上に紫外線硬化型アクリル系ホットメルト粘着剤をホッ
トメルト塗工し、次いで粘着剤層に紫外線を照射して粘
着剤を硬化させて製造される製造方法であることを特徴
とする。 (8)前記(6)記載の粘着ラベルが、基材の片面に印
刷を施して印刷層を形成させた後、その上に不透明な隠
蔽層を形成させ、更に隠蔽層のもう一方の面に印刷を施
して印刷層を形成させた後に、その印刷層の上に紫外線
硬化型アクリル系ホットメルト粘着剤をホットメルト塗
工し、次いで粘着剤層に紫外線を照射して粘着剤を硬化
させて製造される製造方法であることを特徴とする。 (9)前記(6)記載の粘着ラベルが、隠蔽層の両面に
印刷を施して印刷層を形成させた後、一方の印刷層の上
に基材を貼り合わせ、もう一方の印刷層の上に紫外線硬
化型アクリル系ホットメルト粘着剤をホットメルト塗工
し、次いで粘着剤層に紫外線を照射して粘着剤を硬化さ
せて製造される製造方法であることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態例にかかる粘着ラベル
の層構造を示すもので、基材1に印刷を行い、印刷層2
を形成させた後に、印刷層2の上から粘着剤を塗工して
粘着剤層3を形成させている。そして、粘着剤層3にセ
パレータ4を貼り合わせている。
【0011】本願請求項1の粘着ラベルの粘着剤層3
は、粘着剤がアクリル系重合体(A)100質量部と、
ベンゾフェノン及び/またはその誘導体(B)0.1〜
10質量部を含有する紫外線硬化型アクリル系ホットメ
ルト粘着剤であり、上記アクリル系重合体(A)が、上
記一般式(I)で示される(メタ)アクリル酸アルコキ
シ(ポリ)アルキレングリコール付加物5〜50質量%
(a)(以後(a)成分と記す)、α,β−不飽和カル
ボン酸1〜15質量%(b)(以後(b)成分と記
す)、上記以外の共重合可能なビニル単量体35〜94
質量%(c)(以後(c)成分と記す)を重合すること
により得られるものであり、且つガラス転移温度が−1
0℃以下で、重量平均分子量が90,000〜150,
000である。また、本願請求項2の粘着ラベルの粘着
剤層3は、粘着剤に含まれる上記アクリル系重合体
(A)が、(a)成分5〜50質量%、上記一般式(I
I)で示される(メタ)アクリル酸アルコキシアルキレ
ングリコール付加物(d)(以後(d)成分と記す)1
〜40質量%、上記一般式(III)で示される(メタ)ア
クリル酸アルキルエステル35〜93質量%(e)(以
後(e)成分と記す)、(b)成分1〜15質量%を重
合することにより得られるものであり、且つガラス転移
温度が−10℃以下で、重量平均分子量が90,000
〜150,000である。
【0012】アクリル系重合体(A)に使用される
(a)成分は、本発明の粘着剤の紫外線硬化時に生ずる
水素引き抜き反応における水素供与体として優れた効果
を示すものであり、5〜50質量%の範囲で用いられる
ことが必要であり、好ましくは10〜45質量%であ
り、より好ましくは15〜40質量%である。(a)成
分が5質量%未満では、加熱時の保持力が充分でないた
め好ましくない。また、(a)成分が50質量%を超え
ると、粘着剤の粘着力が劣るため好ましくない。なお、
(メタ)アクリレートは、メタクリレートもしくはアク
リレートを意味する。
【0013】本発明の(a)成分としては、例えば、メ
トキシジエチレングリコール(メタ)アクリレート、メ
トキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレート、
メトキシトリエチレン(メタ)アクリレート、メトキシ
トリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、メト
キシテトラエチレングリコール(メタ)アクリレート、
メトキシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレ
ート、メトキシオクトエチレングリコール(メタ)アク
リレート、メトキシオクトプロピレングリコール(メ
タ)アクリレート、メトキシデカエチレングリコール
(メタ)アクリレート、メトキシデカプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、エトキシジエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、エトキシジプロピレングリ
コール(メタ)アクリレート、エトキシトリエチレン
(メタ)アクリレート、エトキシトリプロピレングリコ
ール(メタ)アクリレート、エトキシテトラエチレング
リコール(メタ)アクリレート、エトキシテトラプロピ
レングリコール(メタ)アクリレート、エトキシオクト
エチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシオ
クトプロピレングリコール(メタ)アクリレート、エト
キシデカエチレングリコール(メタ)アクリレート、エ
トキシデカプロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、
【0014】ブトキシジエチレングリコール(メタ)ア
クリレート、ブトキシジプロピレングリコール(メタ)
アクリレート、ブトキシトリエチレングリコール(メ
タ)アクリレート、ブトキシトリプロピレングリコール
(メタ)アクリレート、ブトキシテトラエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ブトキシテトラプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、ブトキシオクトエチ
レングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシオクト
プロピレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキシ
デカエチレングリコール(メタ)アクリレート、ブトキ
シデカプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2
−エチルヘキシルオキシジエチレングリコール(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシルオキシジプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
オキシトリエチレン(メタ)アクリレート、2−エチル
ヘキシルオキシトリプロピレングリコール(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシルオキシシテトラエチレン
グリコール(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
オキシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、2−エチルヘキシルオキシオクトエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシオ
クトプロピレングリコール(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシルオキシデカエチレングリコール(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシルオキシデカプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、
【0015】イソオクチルオキシジエチレングリコール
(メタ)アクリレート、イソオクチルオキシジプロピレ
ングリコール(メタ)アクリレート、イソオクチルオキ
シトリエチレングリコール(メタ)アクリレート、イソ
オクチルオキシトリプロピレングリコール(メタ)アク
リレート、イソオクチルオキシテトラエチレングリコー
ル(メタ)アクリレート、イソオクチルオキシテトラプ
ロピレングリコール(メタ)アクリレート、イソオクチ
ルオキシオクトエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、イソオクチルオキシオクトプロピレングリコール
(メタ)アクリレート、イソオクチルオキシデカエチレ
ングリコール(メタ)アクリレート、イソオクチルオキ
シデカプロピレングリコール(メタ)アクリレート、ド
デシルオキシジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ドデシルオキシジプロピレングリコール(メタ)ア
クリレート、ドデシルオキシトリエチレングリコール
(メタ)アクリレート、ドデシルオキシトリプロピレン
グリコール(メタ)アクリレート、ドデシルオキシテト
ラエチレングリコール(メタ)アクリレート、ドデシル
オキシテトラプロピレングリコール(メタ)アクリレー
ト、ドデシルオキシオクトエチレングリコール(メタ)
アクリレート、ドデシルオキシオクトプロピレン(メ
タ)アクリレート、ドデシルオキシデカエチレングリコ
ール(メタ)アクリレート、ドデシルオキシデカプロピ
レングリコール(メタ)アクリレート等が挙げられ、中
でもエトキシジエチレングリコール(メタ)アクリレー
ト、エトキシジプロピレングリコール(メタ)アクリレ
ート、2−エチルヘキシルオキシジエチレングリコール
(メタ)アクリレートや2−エチルヘキシルオキシジプ
ロピレングリコール(メタ)アクリレートが特に好まし
い。これらは、必要に応じて単独であるいは二種以上を
併用して使用することができる。
【0016】本発明で使用されるα,β−不飽和カルボ
ン酸(b)は、本発明の粘着剤の接着性を付与するため
の成分で、1〜15質量%の範囲で用いられ、好ましく
は1.5〜10質量%であり、より好ましくは2〜8質
量%の範囲である。(b)成分が1質量%未満では、粘
着剤の粘着力が不足し好ましくない。また15質量%を
超えると粘着剤のタックが劣るため好ましくない。本発
明の(b)成分としては、例えば、アクリル酸、メタク
リル酸、イタコン酸、フマル酸等が挙げられる。これら
は、必要に応じて単独あるいは二種以上を併用して使用
することができる。
【0017】本発明で使用される共重合可能なビニル単
量体(c)は、本発明の粘着剤の粘着力と加熱時の保持
力及びタックのバランスを良好にする成分であり、35
〜94質量%の範囲で用いられる。この範囲から外れる
と、加熱時の保持力及びタックのバランスの性能を損ね
るので好ましくない。本発明の(c)成分としては、例
えば、(メタ)アクリルアミド、2−ヒドロキシエチル
(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレート、3−ヒドロキシプロピル(メタ)ア
クリレート、4−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレー
ト、6−ヒドロキシヘキシル(メタ)アクリレート、シ
クロヘキサンジメタノールモノアクリレート、ベンジル
(メタ)アクリレート、グリシジル(メタ)アクリレー
ト、コハク酸2−(メタ)クロイルオキシエチル、フタ
ル酸2−(メタ)クリロイルオキシエチル、ヘキサヒド
ロフタル酸2−(メタ)クリロイルオキシエチル、ジエ
チルアミノエチル(メタ)アクリレート、N−ビニル2
−ピロリドン、スチレン、塩化ビニル、塩化ビニリデン
等が挙げられる。
【0018】本発明の(メタ)アクリル酸アルコキシア
ルキレングリコール付加物(d)は、本発明の粘着剤の
粘着力と加熱時の保持力及びタックのバランスを良好に
する成分であり、1〜40質量%の範囲で用いられるこ
とが好ましく、より好ましくは5〜30質量%である。
(d)成分を1質量%以上にすることによって、粘着
力、加熱時の保持力及びタックのバランスが良好とな
り、40質量%以下とすることによって粘着力が良好と
なる。
【0019】本発明の(d)成分としては、例えばメト
キシエチル(メタ)アクリレート、メトキシプロピル
(メタ)アクリレート、メトキシ−iso−プロピル
(メタ)アクリレート、メトキシブチル(メタ)アクリ
レート、メトキシ−iso−ブチル(メタ)アクリレー
ト、メトキシペンチル(メタ)アクリレート、メトキシ
−iso−ペンチル(メタ)アクリレート、メトキシヘ
キシル(メタ)アクリレート、メトキシオクチル(メ
タ)アクリレート、メトキシ−iso−オクチル(メ
タ)アクリレート、メトキシデシル(メタ)アクリレー
ト、メトキシドデシル(メタ)アクリレート等のメトキ
シアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸エステ
ル、エトキシエチル(メタ)アクリレート、エトキシプ
ロピル(メタ)アクリレート、エトキシ−iso−プロ
ピル(メタ)アクリレート、エトキシブチル(メタ)ア
クリレート、エトキシ−iso−ブチル(メタ)アクリ
レート、エトキシペンチル(メタ)アクリレート、エト
キシ−iso−ペンチル(メタ)アクリレート、エトキ
シヘキシル(メタ)アクリレート、エトキシオクチル
(メタ)アクリレート、エトキシ−iso−オクチル
(メタ)アクリレート、エトキシデシル(メタ)アクリ
レート、エトキシドデシル(メタ)アクリレート等のエ
トキシアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸エス
テル、
【0020】プロポキシエチル(メタ)アクリレート、
プロポキシプロピル(メタ)アクリレート、プロポキシ
−iso−プロピル(メタ)アクリレート、プロポキシ
ブチル(メタ)アクリレート、プロポキシ−iso−ブ
チル(メタ)アクリレート、プロポキシ−iso−ペン
チル(メタ)アクリレート、プロポキシヘキシル(メ
タ)アクリレート、プロポキシオクチル(メタ)アクリ
レート、プロポキシドデシル(メタ)アクリレート等の
プロポキシアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸
エステル、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、ブト
キシプロピル(メタ)アクリレート、ブトキシ−iso
−プロピル(メタ)アクリレート、ブトキシブチル(メ
タ)アクリレート、ブトキシ−iso−ブチル(メタ)
アクリレート、ブトキシ−iso−ペンチル(メタ)ア
クリレート、ブトキシヘキシル(メタ)アクリレート、
ブトキシオクチル(メタ)アクリレート、ブトキシドデ
シル(メタ)アクリレート等のブトキシアルキレングリ
コールの(メタ)アクリル酸エステル、
【0021】ペンチルオキシエチル(メタ)アクリレー
ト、ペンチルオキシプロピル(メタ)アクリレート、ペ
ンチルオキシ−iso−プロピル(メタ)アクリレー
ト、ペンチルオキシブチル(メタ)アクリレート、ペン
チルオキシ−iso−ブチル(メタ)アクリレート、ペ
ンチルオキシペンチル(メタ)アクリレート、ペンチル
オキシ−iso−ペンチル(メタ)アクリレート、ペン
チルオキシヘキシル(メタ)アクリレート、ペンチルオ
キシオクチル(メタ)アクリレート、ペンチルオキシデ
シル(メタ)アクリレート、ペンチルオキシドデシル
(メタ)アクリレート等のペンチルオキシアルキレング
リコールの(メタ)アクリル酸エステル、ヘキシルオキ
シエチル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシプロピ
ル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシ−iso−プ
ロピル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシブチル
(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシ−iso−ブチ
ル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシ−iso−ペ
ンチル(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシヘキシル
(メタ)アクリレート、ヘキシルオキシオクチル(メ
タ)アクリレート、ヘキシルオキシデシル(メタ)アク
リレート、ヘキシルドデシル(メタ)アクリレート等の
ヘキシルオキシアルキレングリコールの(メタ)アクリ
ル酸エステル、
【0022】2−エチルヘキシルオキシエチル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシルオキシプロピル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシ−iso
−プロピル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
オキシブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシ
ルオキシ−iso−ブチル(メタ)アクリレート、2−
エチルヘキシルオキシ−iso−ペンチル(メタ)アク
リレート、2−エチルヘキシルオキシヘキシル(メタ)
アクリレート、2−エチルヘキシルオキシオクチル(メ
タ)アクリレート、2−エチルヘキシルオキシドデシル
(メタ)アクリレート等の2−エチルヘキシルオキシア
ルキレングリコールの(メタ)アクリル酸エステル、オ
クチルオキシエチル(メタ)アクリレート、オクチルオ
キシプロピル(メタ)アクリレート、オクチルオキシ−
iso−プロピル(メタ)アクリレート、オクチルオキ
シブチル(メタ)アクリレート、オクチルオキシ−is
o−ブチル(メタ)アクリレート、オクチルオキシペン
チル(メタ)アクリレート、オクチルオキシ−iso−
ペンチル(メタ)アクリレート、
【0023】オクチルオキシヘキシル(メタ)アクリレ
ート、オクチルオキシオクチル(メタ)アクリレート、
オクチルオキシデシル(メタ)アクリレート、オクチル
オキシドデシル(メタ)アクリレート等のオクチルオキ
シアルキレングリコールの(メタ)アクリル酸エステ
ル、ドデシルオキシエチル(メタ)アクリレート、ドデ
シルオキシプロピル(メタ)アクリレート、ドデシルオ
キシ−iso−プロピル(メタ)アクリレート、ドデシ
ルオキシブチル(メタ)アクリレート、ドデシルオキシ
−iso−ブチル(メタ)アクリレート、ドデシルオキ
シ−iso−ペンチル(メタ)アクリレート、ドデシル
オキシヘキシル(メタ)アクリレート、ドデシルオキシ
オクチル(メタ)アクリレート、ドデシルオキシデシル
(メタ)アクリレート、ドデシルオキシドデシル(メ
タ)アクリレート等のドデシルオキシアルキレングリコ
ールの(メタ)アクリル酸エステル、等が挙げられる。
【0024】本発明の(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル(e)は、粘着剤の粘着性を付与させるための成分
であり、35〜93質量%の範囲で用いられ、好ましく
は40〜90質量%であり、より好ましくは45〜85
質量%である。(e)成分を35質量%以上にすること
によって粘着性が良好となり、93質量%以下とするこ
とによって、加熱時の保持力や基材に対する接着性が良
好となる。
【0025】本発明の(e)成分としては、例えば、メ
チル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、n−ブチル(メタ)アクリレート、iso−ブチル
(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレー
ト、アミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)ア
クリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、n−オクチル(メ
タ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリレー
ト、n−ノニル(メタ)アクリレート、イソノニル(メ
タ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウ
リル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリ
レート、ステアリル(メタ)アクリレート、シクロヘキ
シル(メタ)アクリレート、テトラヒドロフルフリル
(メタ)アクリレート、イソボロニル(メタ)アクリレ
ート等が挙げられ、中でもn−ブチル(メタ)アクリレ
ートや2−エチルヘキシル(メタ)アクリレートが特に
好ましい。これらは、必要に応じて単独であるいは二種
以上を併用して使用することができる。
【0026】本発明の紫外線硬化型粘着剤に用いるアク
リル系重合体(A)は、前記の単量体(a)成分,
(b)成分及び(c)成分を特定の比率で重合させて得
られるもの、または(a)成分、(b)成分、(d)成
分及び(e)成分を特定の比率で重合させて得られるも
のであり、その重量平均分子量は90,000〜15
0,000であることが好ましい。より好ましくは9
5,000〜140,000であり、特に好ましくは1
00,000〜130,000の範囲である。アクリル
系重合体(A)の重量平均分子量が90,000未満で
あると、粘着剤の加熱時の保持力が劣り、150,00
0を超えると溶融粘度が高くなるため、ホットメルト塗
工性が低下するので好ましくない。また、ガラス転移温
度(Tg)は−10℃以下であることが好ましく、より
好ましくは−20℃未満である。アクリル系重合体
(A)のTgが−10℃を超えると、得られる粘着剤の
タック性が低下する。
【0027】本発明のアクリル系重合体(A)は、溶液
重合法、塊状重合法、乳化重合法、懸濁重合法等の公知
の重合法により製造することができる。重合開始方法
も、過酸化物やアゾ化合物等の熱重合開始剤による方
法、光重合開始剤と紫外線照射による方法、電子線照射
による方法等から任意に選ぶことができる。また、必要
に応じて重合時に連鎖移動剤、可塑剤を添加しても良
い。溶剤や水分を揮散させる方法も、加熱、減圧加熱、
真空乾燥等の従来使用されている公知の方法を使用する
ことができる。
【0028】本発明の紫外線硬化型アクリル系ホットメ
ルト粘着剤に用いるベンゾフェノン及び/またはベンゾ
フェノン誘導体(B)(以後(B)成分と記す)は、紫
外線照射時の光重合反応の開始剤として用いるものであ
り、周囲の成分より水素引き抜きを行い、そこでラジカ
ルを生成するものである。(B)成分は、本発明のアク
リル系重合体(A)100質量部に対して0.1〜10
質量部の範囲で使用され、好ましくは0.5〜5質量部
の範囲である。(B)成分の使用量が0.1質量部未満
であると光重合開始剤としての効果が低く、得られる粘
着ラベルの保持力が不十分となり、10質量部を超える
と粘着ラベルの粘着力やタックが低下するため好ましく
ない。本発明の(B)成分には、具体的なものとして
は、ベンゾフェノン、4−メチルベンゾフェノン、2,
4,6−トリメチルベンゾフェノン、ο−ベンゾイル安
息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベン
ゾイル−4′−メチル−ジフェニルサルファイド、4−
モルフォリノベンゾフェノン、4,4’−ジフェノキシ
ベンゾフェノン、4−ヒドロキシベンゾフェノン、2−
カルボキシベンゾフェノン等の公知の化合物を用いるこ
とができ、特にベンゾフェノン、ο−ベンゾイル安息香
酸メチルが好ましい。これらは必要に応じて、この中か
ら一種または二種以上を併せて使用することができる。
【0029】本発明の(B)成分に、紫外線による分子
間水素引き抜き可能なその他の光重合開始剤を添加して
もよい。具体的には、α−ヒドロキシアセトフェノン、
α−ヒドロキシアセトフェノンオリゴマー、ベンジルジ
メチルケタール等が挙げられる。ただし、本発明の粘着
剤はホットメルトタイプとして使用するため、揮発性の
高いものや熱分解の可能性のある化合物を多く用いるこ
とは好ましくない。
【0030】本発明の紫外線硬化型アクリル系ホットメ
ルト粘着剤は、上記のアクリル系重合物(A)100質
量部に対し、(B)成分を0.1〜10質量部の割合で
加え、更に必要に応じて、特性を損なわない範囲で粘着
付与剤等各種添加剤を添加して得られるものである。上
記紫外線硬化型アクリル系ホットメルト粘着剤の配合方
法としては、例えば、溶液重合法で製造されたアクリル
系重合体(A)の溶液に(B)成分を添加し、十分に攪
拌後、減圧加熱して溶剤を除去する方法、アクリル系重
合体(A)を粉末状にし、これに(B)成分を添加して
混合する方法等が挙げられる。
【0031】本発明の粘着ラベルに用いられる基材1
は、印刷を施すことが可能なものであれば特に限定され
るものではない。粘着ラベルが透明粘着ラベルの場合の
基材1は、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)、ポリスチレン(PS)、延伸ポリプロピレン(O
PP)等が挙げられる。また、基材の厚さ、大きさ、形
状等も粘着ラベルの用途によって選定されるものであ
り、特に限定されるものではない。本発明の粘着ラベル
の印刷層2は、絵柄、文字等をインク等により印刷した
層のことである。印刷層2の印刷は、基材1がポリスチ
レン等の透明な材料の場合には、基材1側から基材1を
通して見た際に、印刷した絵柄が正常に見えるように、
いわゆる逆刷りに絵柄を印刷するのが望ましい。
【0032】また、基材1を有色で不透明な材料とし、
基材1の裏面側に印刷を行って印刷層2を形成させ、印
刷層2の上に粘着剤層3を形成させた場合には、粘着剤
層3側から粘着剤3を通して見た際に、印刷層2の印刷
絵柄が正常に見えるように印刷を施すのが望ましい。ま
た、基材1が透明な材料であり、印刷層2の絵柄の背景
が不透明であり、その背景が印刷層2の基材1側にある
場合、粘着剤層3側から粘着剤3を通して見た際に、印
刷層2の印刷絵柄が正常に見えるように印刷を施すのが
望ましい。また、基材1が透明な材料であり、印刷層2
の絵柄の背景が不透明であり、その背景が印刷層2の粘
着剤層3側にある場合、基材1側から基材1を通して見
た際に、印刷層2の印刷絵柄が正常に見えるように印刷
を施すのが望ましい。
【0033】セパレータ4は、粘着フィルムを貼付して
も容易に剥がすことのできるフィルムまたはシートであ
る。セパレータ4に使用される例として、シリコン系離
型剤を塗工したポリエチレンテレフタレート(PET)
系基材フィルムが挙げられるが、本発明で用いられる粘
着剤を粘着させても容易に剥がれるものであれば、特に
限定されるものではない。
【0034】図2は隠蔽層を有する粘着ラベルの層構造
例を示す。基材1の片面に印刷を施して印刷層2を形成
させ、その上に不透明な層である隠蔽層5を形成させ
る。次いで隠蔽層5のもう一方の面に印刷を施して印刷
層2を形成させ、その上に粘着剤を塗工して粘着剤層3
を形成させる。そして、粘着剤層3にセパレータを貼り
合わせる。隠蔽層5は、不透明な層であり、2つの印刷
層が重ならないように遮蔽する役割をしている。このよ
うにすることにより、基材側からと粘着剤層側からと別
の印刷された絵柄を見ることができる。隠蔽層5として
は、不透明で、2つの印刷層が重ならないように遮蔽で
きれば、材料や厚さは特に限定されるものではない。隠
蔽層5としては、例えば、背景が不透明な印刷層、金属
蒸着膜層、不透明な樹脂フィルム層などを挙げることが
できる。
【0035】<ラベルの製造方法>次に本発明の粘着ラ
ベルの製造方法について説明する。図3は本発明の粘着
ラベルの製造方法で製造を行う装置の一例である。この
粘着ラベル製造装置10は基材1を供給する基材フィル
ムロール11、印刷機12、塗工機13、紫外線ランプ
14、セパレータ4を供給するセパレータロール15、
カッター16、粘着ラベルフィルムロール17で構成さ
れている。
【0036】図3の装置での製造方法は、まず、透明の
基材1を基材フィルムロール11から送り出し、印刷機
12で印刷を行う。この時、印刷は基材1側から見たと
きに正常に見えるように逆刷り印刷を行う。次に粘着剤
を印刷面側に塗工機13により塗工して、粘着剤層3を
形成させる。続いて粘着剤層3に紫外線ランプ14を用
いて紫外線を照射して硬化させる。粘着剤が硬化したフ
ィルムは透明フィルムとなる。この透明フィルムの粘着
剤層3にセパレータロール15からセパレータ4を供給
して、貼り合わせる。そして、ハーフカット用のカッタ
ー16により、透明フィルム側のみを所定のラベル形状
に打ち抜く。打ち抜き後、透明フィルムの不要な部分を
セパレータ4から剥がして粘着ラベルフィルムロール1
7に巻き取ることによって、セパレータ4上に粘着ラベ
ルが配列された粘着ラベルシート17が得られる。この
粘着ラベルの製造方法は、上記製造方法に限定されるも
のではなく、例えば、予め逆刷り印刷した透明な基材フ
ィルムを用いて粘着剤の塗布に供してもよいし、粘着剤
層を予め塗工し紫外線硬化したセパレータを使用しても
よい。
【0037】図4には本発明の隠蔽層を有する粘着ラベ
ルの製造方法で製造を行う装置の一例を示す。この粘着
ラベル製造装置20aは基材フィルムロール11、印刷
機12、塗工機13、紫外線ランプ14、セパレータロ
ール15、カッター16、粘着ラベルフィルムロール1
7、隠蔽層形成用印刷機18で構成されている。まず、
基材1を基材フィルムロール11から供給し、その上に
印刷機12により印刷を施し印刷層2aを形成させる。
隠蔽層形成用印刷機18により、背景が不透明な印刷を
施し、隠蔽層5を印刷層2a上に形成させる。次いで、
隠蔽層5の印刷層2aと接する面とは反対の面側に印刷
を施して、印刷層2bを形成させる。そして、印刷層2
b上に粘着剤を塗工機13により塗工して、粘着剤層3
を形成させ、紫外線ランプ14を用いて紫外線を照射し
て硬化させる。この粘着剤層3にセパレータロール15
からセパレータ4を供給して、粘着剤層3に貼り合わせ
る。
【0038】このフィルムの基材1側から、ハーフカッ
ト用のカッター16により、セパレータだけを打ち抜か
ないように所定のラベル形状に打ち抜く。打ち抜き後、
フィルムの不要な部分をセパレータから剥がして粘着ラ
ベルシートロール17に巻き取ることによって、セパレ
ータ上に粘着ラベルが配列された粘着ラベルシートが得
られる。この粘着ラベルの製造方法においては、上記製
造方法に限定されるものではなく、例えば、予め両面を
印刷した基材または隠蔽層フィルムを用いて粘着剤の塗
布に供してもよいし、粘着剤層を予め塗工し紫外線硬化
したセパレータを使用してもよい。
【0039】図5には本発明の隠蔽層を有する粘着ラベ
ルの製造方法を行う装置の他の例を示す。この粘着ラベ
ル製造装置20bは基材フィルムロール11、印刷機1
2、塗工機13、紫外線ランプ14、セパレータロール
15、カッター16、粘着ラベルフィルムロール17、
隠蔽層フィルムロール18で構成されている。まず、不
透明な樹脂フィルムである隠蔽層5を隠蔽層フィルムロ
ール18から供給し、隠蔽層5の片面に印刷機12によ
り印刷を施して印刷層2bを形成させる。続いて隠蔽層
5のもう一方の面に印刷機12により印刷を施して印刷
層2aを形成させる。次に基材フィルムロール11から
基材1を供給して印刷層2aの上に貼り合わせ、印刷層
2bの上には粘着剤を塗工機13により塗工して、紫外
線ランプ14を用いて紫外線を照射して硬化させる。こ
のようにして形成された粘着剤層3上にセパレータロー
ル15からセパレータ4を供給して、貼り合わせる。
【0040】このフィルムの基材1を貼り合わせた側か
ら、ハーフカット用のカッター16により、セパレータ
だけを打ち抜かないように所定のラベル形状に打ち抜
く。打ち抜き後、フィルムの不要な部分をセパレータか
ら剥がして粘着ラベルシートロール17に巻き取ること
によって、セパレータ上に粘着ラベルが配列された粘着
ラベルシートが出来る。この粘着ラベルの製造方法にお
いては、上記製造方法に限定されるものではなく、例え
ば、予め両面を印刷した隠蔽層5フィルムを用いて粘着
剤の塗布に供してもよいし、粘着剤層3を予め塗工し紫
外線硬化したセパレータを使用してもよい。また、隠蔽
層5への基材1の貼付とその隠蔽層5における反対の面
への粘着剤への塗布の順序が入れ替わってもよい。
【0041】本発明の粘着剤の塗布に用いられる塗工機
12としては、公知のものを用いればよく、例えば、ホ
ットメルトコーター等が用いられる。また、本発明の粘
着剤は、必要に応じて溶剤に溶解させて基材1に塗布す
ることもできる。溶解させる溶剤については、溶解する
ものであれば特に制限はない。本発明の紫外線硬化型ア
クリル系ホットメルト粘着剤の硬化に用いられる紫外線
ランプ14の光源としては、公知のものを用いればよ
く、低圧水銀灯、高圧水銀灯、メタルハライドランプ、
キセノンランプ、アーク灯、ガリウムランプ等が挙げら
れる。本発明の紫外線硬化型アクリル系ホットメルト粘
着剤は、通常20〜160℃、好ましくは100〜13
0℃の範囲で加熱溶融して塗布した後、波長領域が20
0〜450nmである紫外線を照射することによって硬
化させ、実用に供することができる。本発明の粘着剤の
塗布量は通常、粘着剤層の厚さが100μm以下の範囲
であるが、基材、塗布量ともに特に限定されるものでは
ない。
【0042】このような本発明の粘着ラベルは、使用す
るアクリル系ホットメルト粘着剤が紫外線に対して高い
活性を示すので、低紫外線量での硬化が可能となり、ま
た、不飽和二重結合を有する化合物を有していないの
で、熱安定性が良好であり、ホットメルト塗工性に優れ
ているので、粘着ラベルの生産性がよい。また、本発明
の粘着ラベルは粘着力、保持力、タック等の粘着特性が
良好で、特に高温雰囲気下での保持力に優れたものとな
る。更に、粘着剤中のアクリル系重合体(A)とベンゾ
フェノン及び/またはその誘導体(B)との相溶性がよ
いので、粘着剤の透明性は良好であるため、容易に透明
粘着ラベルを製造することができる。
【0043】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げてより具体的に
説明する。かかる実施例は、本発明の一態様例を示すも
のであり、この発明を限定するものではなく、本発明の
範囲で任意に変更可能である。 [アクリル系重合体(A−1)の製造例]還流装置、温
度計、撹拌機、滴下装置、窒素導入管を備えた反応装置
に、酢酸エチル32質量部、2−プロパノール18質量
部、メチルアクリレート20質量部、n−ブチルアクリ
レート20質量部、エトキシジエチレングリコールアク
リレート40質量部、2−エチルへキシルアクリレート
15質量部、アクリル酸5質量部、過酸化物系重合開始
剤(日本油脂(株)製、ナイパーBMT−K40)0.
03質量部からなる混合物の75質量部を仕込み、撹拌
しながら窒素雰囲気下還流温度まで加熱した。次いで、
窒素雰囲気下還流温度で反応溶液を加熱しながら、混合
物の残部を滴下装置を用いて90分かけて加え、更に2
時間反応させた。次いで、窒素雰囲気下還流温度で反応
溶液を加熱しながら、1時間ごとにアゾビスイソブチロ
ニトリルの酢酸エチル溶液(5質量%)2質量部を4回
加え、更に2時間加熱した後に、加熱と窒素の導入を終
了させ、アクリル系重合体溶液(A−1)を得た。
【0044】[アクリル系重合体溶液(A−2)〜(A
−7)の製造例]上記アクリル系重合体(A−1)の製
造例における溶剤組成及びモノマー組成を表1に記載の
通りに変更した以外は、上記製造例と同様にして製造を
行い、アクリル系重合体溶液(A−2)〜(A−7)を
得た。
【0045】[アクリル系重合体溶液(A−8)の製造
例]上記アクリル系重合体(A−1)の製造例における
溶剤組成及びモノマー組成を表1に記載の通りに変更
し、過酸化物系重合開始剤(日本油脂(株)製、ナイパ
ーBMT−K40)0.01質量部、溶剤、モノマーか
らなる混合物をすべて反応装置に仕込み、攪拌しながら
窒素雰囲気下還流温度まで加熱し、更に窒素雰囲気下還
流温度で2時間反応させた以外は上記製造例と同様にし
て製造を行い、アクリル系重合体溶液(A−8)を得
た。
【0046】上記アクリル系重合体(A−1)〜(A−
8)の物性について、下記の方法に従って測定、算出
し、表1に記載した。 (1)重量平均分子量 ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)法
によりポリスチレン換算の重量平均分子量を測定した。 (2)ガラス転移温度Tg(℃) 下記のFoxの式を用いて計算値より求めた。 1/(Tg+273)=Σ(Wi/Tgi) (式中、Wi:各種成分の重量分率を示し、Tgi:各種
合成分のホモポリマーのTg(K)を示す。)
【0047】
【表1】
【0048】表1における記号は次の通りである。ま
た、各組成の配合量はすべて質量部である。 (a)成分 M4POA:メトキシテトラエチレングリコールアクリレー
ト E2EOA:エトキシジエチレングリコールアクリレート EH2EOA:2−エチルヘキシルオキシジエチレングリコー
ルアクリレート (b)成分 AA:アクリル酸 MAA:メタアクリル酸 (c)成分 MMA:メチルメタアクリレート MA:メチルアクリレート BA:n−ブチルアクリレート EHA:2−エチルヘキシルアクリレート THFMA:テトラヒドロフルフリルメタアクリレート (d)成分 MEOA:メトキシエチルアクリレート EEOA:エトキシエチルアクリレート PEOA:プロポキシエチルアクリレート MBOA:メトキシブチルアクリレート
【0049】[実施例1〜7、比較例1〜5]上記製造
例で得たアクリル系重合体(A−1〜A−7)溶液に、
表2及び表3に示す配合比率の光重合開始剤を添加し、
充分に撹拌混合した後、130℃で減圧加熱して溶剤を
除去し、紫外線硬化型アクリル系ホットメルト粘着剤を
得た。尚、表2及び3の各組成の配合量は全て質量部で
ある。
【0050】
【表2】
【0051】
【表3】
【0052】上記実施例1〜7及び比較例1〜2におい
て得られた各粘着剤を加熱溶融させた状態で、ホットメ
ルトコーターを用いて、裏面に印刷を施された厚さ38
μmの透明なPETフィルムの印刷層の上に、厚さ25
μmとなるように粘着剤を塗布し、室温まで冷却した。
これに被照射エネルギーが500mJ/cm2 (積算光
量計UV−350(オーク(株)製)による実測値)と
なるように、80W/cmの高圧水銀ランプを使用して
紫外線を空気中で照射し、粘着剤層を硬化させ、粘着ラ
ベルを得た。得られた粘着ラベルの特性の評価結果を表
4に示す。
【0053】
【表4】
【0054】[比較例6]上記製造例で得たアクリル系
重合体溶液(A−8)にコロネートL55E(日本ポリ
ウレタン社製ポリイソシアネートの酢酸エチル溶液)を
1.5質量部添加し、充分に撹拌混合した後、裏面に印
刷を施された厚さ38μmの透明なPETフィルムの印
刷層の上に、乾燥後の粘着剤層の厚さが25μmとなる
ように粘着剤を塗布し、100℃の加熱オーブンに5分
間入れて乾燥・硬化させて、粘着ラベルを得た。得られ
た粘着ラベルの粘着特性は良好であったが印刷層が粘着
剤中の溶剤に侵されて印刷絵柄が判読不能となった。
【0055】得られた上記粘着ラベルの保持力、粘着
力、タックについて、下記の方法に従って、試験、評価
し、得られた結果を表4に示す。 (1)粘着力 JIS Z0237に準じ、#280の耐水研磨紙であ
らかじめ研磨したステンレス板(SUS304)上に幅
25mm、長さ250mmの粘着剤試験片を載せ、2k
gゴムローラーを1往復させ圧着し、30分後に180
°方向に速度300mm/minで剥離したときの強度
を測定した。 (2)保持力 JIS Z0237に準じ、#280の耐水研磨紙であ
らかじめ研磨したステンレス板(SUS304)上に粘
着剤試験片をのせ、2kgゴムローラーを1往復させて
被着面積が(25×25)mm2となるように圧着し、8
0℃の雰囲気下に30分放置した後、もう一方の端に1
kgの荷重をかけ、接着面に対して剪断方向に力がかか
るようにしてステンレス板を設置し、落下するまでの時
間を測定した。 (3)タック JIS Z0237に準じ、温度23±2℃で転球法に
より測定した。
【0056】本発明の粘着ラベルは実施例1〜7に示さ
れているように、優れた粘着特性を有していた。また、
いずれも優れた透明性を有していた。これに対し、本発
明の条件を満たさない粘着ラベルは比較例1〜6に示さ
れているように満足な粘着特性を有さなかった。
【0057】
【発明の効果】本発明の粘着ラベルは、粘着剤層に紫外
線硬化型アクリル系ホットメルト粘着剤を用いており、
低紫外線量での硬化が可能となり、また、不飽和二重結
合を有していないので、熱安定性が良好であり、ホット
メルト塗工性に優れ、生産性の向上、製造コストの低減
が可能であり、耐候性に優れ、高温雰囲気下における粘
着性に優れている。更には、粘着剤のしみ出し等のブリ
ードが生じない、溶剤を含まないため、印刷層を侵さな
い、ラベルをカットする際にカットし易いという利点も
有する。
【0058】また、本願請求項3記載の粘着ラベルは、
前記粘着剤層と、基材と、印刷層とを有し、基材と粘着
剤層との間に印刷層を有するので、基材が保護層となっ
て印刷層を傷つけることがない。また、本願請求項4記
載の粘着ラベルは、基材が透明な材料であり、前記粘着
剤層も透明性に優れるため、透明性に優れた透明粘着ラ
ベルである。更に、透明な基材側から印刷層の印刷を正
常に見ることができるように印刷が施されているため、
透明基材を通して絵柄を見ることができる上に、印刷層
の絵柄の表面が透明基材で覆われているので、印刷層の
上に保護層を形成しなくても、絵柄が擦り傷や水滴等に
より劣化する等のおそれがない。
【0059】また、本願請求項5の粘着ラベルは、粘着
剤層側から印刷層の印刷を正常に見ることができるよう
に印刷が施されているので、例えばガラス瓶等に貼付し
たときガラス瓶及びガラス瓶に充填された液体を通し
て、印刷絵柄を正常に見ることができる。また、本願請
求項6の粘着ラベルは、前記粘着剤層と、透明基材と、
印刷層と、隠蔽層とを有し、透明基材と隠蔽層との間及
び隠蔽層と粘着剤層との間に印刷層を有し、粘着剤層に
用いられる前記紫外線硬化型アクリル系ホットメルト粘
着剤の透明性が優れるため、隠蔽層の片面に印刷された
印刷絵柄を透明基材を通して見ることができる上に、隠
蔽層のもう一方の片面に印刷された別の印刷絵柄を粘着
剤層側から見ることができる。
【0060】本願請求項7の粘着ラベルの製造方法は、
基材の片面に印刷を施して印刷層を形成させた後、印刷
層の上に紫外線硬化型アクリル系ホットメルト粘着剤を
ホットメルト塗工し、次いで粘着剤層に紫外線を照射し
て粘着剤を硬化させることを特徴とするので、粘着剤層
の透明性に優れ、粘着性、熱安定性、耐候性、耐熱性に
優れた粘着ラベルを、効率的に製造することができる。
本願請求項8の粘着ラベルの製造方法は、基材の片面に
印刷を施して印刷層を形成させた後、その上に不透明な
層である隠蔽層を形成させ、更に隠蔽層に印刷を施して
印刷層を形成させた後に、その印刷層の上に紫外線硬化
型アクリル系ホットメルト粘着剤をホットメルト塗工
し、次いで粘着剤層に紫外線を照射して粘着剤を硬化さ
せることを特徴とするので、粘着剤層の透明性が優れて
おり、また粘着ラベルの粘着性、熱安定性、耐候性、耐
熱性が優れており、さらに粘着ラベルの両面から別の印
刷絵柄を見ることができ、このような粘着ラベルを、効
率的に製造することができる。
【0061】また本願請求項9の粘着ラベルの製造方法
は、隠蔽層の両面に印刷を施して印刷層を形成させた
後、一方の印刷層の上に基材を貼り合わせ、もう一方の
印刷層の上に紫外線硬化型アクリル系ホットメルト粘着
剤をホットメルト塗工し、次いで粘着剤層に紫外線を照
射して粘着剤を硬化させることを特徴とするので、粘着
剤層の透明性が優れており、また粘着ラベルの粘着性、
熱安定性、耐候性、耐熱性が優れており、さらに粘着ラ
ベルの両面から別の印刷絵柄を見ることができ、このよ
うな粘着ラベルを効率的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の粘着ラベルの一例を示す断面図であ
る。
【図2】 本発明の粘着ラベルの一例を示す断面図であ
る。
【図3】 本発明の粘着ラベルの製造方法を行う製造装
置の一例を示す模式図である。
【図4】 本発明の粘着ラベルの製造方法を行う製造装
置の一例を示す模式図である。
【図5】 本発明の粘着ラベルの製造方法を行う製造装
置の一例を示す模式図である。
【符号の説明】
1 基材 2 印刷層 3 粘着剤層 5 隠蔽層
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 3/10 G09F 3/10 A (72)発明者 西口 真由美 愛知県名古屋市東区砂田橋四丁目1番60号 三菱レイヨン株式会社商品開発研究所内 Fターム(参考) 3E075 BA83 CA02 DE22 DE23 GA05 4F100 AH02A AH02H AK11A AK24A AK25A AK42 AL01A AT00B BA03 BA04 BA07 BA10A BA10C CA02 EH46 EH462 EJ54 EJ542 GB90 HB31C JA05A JA07A JB14A JJ03 JL09 JL13A JN01 JN02D JN13 YY00A 4J004 AA10 AA17 AB01 AB03 AB07 CC03 CD01 FA01 GA01 4J040 DF011 DF031 HB19 JA09 JB01 JB08 JB09 LA01 LA02

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル系重合体(A)100質量部
    と、ベンゾフェノン及び/またはその誘導体(B)0.
    1〜10質量部を含有する紫外線硬化型アクリル系ホッ
    トメルト粘着剤を粘着剤層として用いる粘着ラベルであ
    って、 上記アクリル系重合体(A)が、(a)下記一般式
    (I)で示される(メタ)アクリル酸アルコキシ(ポ
    リ)アルキレングリコール付加物5〜50質量%、 【化1】 (但し、R1、R2は水素またはメチル基を、R3は炭素数
    1〜12の炭化水素置換基、mは2〜10の整数を示
    す) (b)α,β−不飽和カルボン酸1〜15質量%、
    (c)上記以外の共重合可能なビニル単量体35〜94
    質量%、を重合することにより得られ、且つガラス転移
    温度が−10℃以下で、重量平均分子量が90,000
    〜150,000であることを特徴とする粘着ラベル。
  2. 【請求項2】 アクリル系重合体(A)100質量部
    と、ベンゾフェノン及び/またはその誘導体(B)0.
    1〜10質量部を含有する紫外線硬化型アクリル系ホッ
    トメルト粘着剤を粘着剤層として用いる粘着ラベルであ
    って、上記アクリル系重合体(A)が、(a)下記一般
    式(I)で示される(メタ)アクリル酸アルコキシ(ポ
    リ)アルキレングリコール付加物5〜50質量%、 【化2】 (但し、R1、R2は水素またはメチル基を、R3は炭素数
    1〜12の炭化水素置換基、mは2〜10の整数を示
    す) (d)下記一般式(II)で示される(メタ)アクリル酸
    アルコキシアルキレングリコール付加物1〜40質量
    %、 【化3】 (但し、R4は水素またはメチル基を、R5は炭素数が2
    から12アルキレン基を、R6は炭素数1〜12の炭化水
    素置換基を示す) (e)下記一般式(III) で示される(メタ)アクリル
    酸アルキルエステル35〜93質量%、 【化4】 (但し、R7は水素またはメチル基を、R8は炭素数1〜
    18の炭化水素置換基を示す) (b)α,β−不飽和カルボン酸1〜15質量%、を重
    合することにより得られ、且つガラス転移温度が−10
    ℃以下で、重量平均分子量が90,000〜150,0
    00であることを特徴とする粘着ラベル。
  3. 【請求項3】 前記粘着剤層と、基材と、印刷層とを有
    し、基材と粘着剤層との間に印刷層を有することを特徴
    とする請求項1または2記載の粘着ラベル。
  4. 【請求項4】 基材が透明な材料で、基材側から見た際
    に、印刷層の印刷が正常に見えるように印刷が施されて
    いることを特徴とする請求項3記載の透明粘着ラベル。
  5. 【請求項5】 粘着剤層側から見た際に、印刷層の印刷
    が正常に見えるように印刷が施されていることを特徴と
    する請求項3記載の粘着ラベル。
  6. 【請求項6】 前記粘着剤層と、透明基材と、印刷層
    と、隠蔽層とを有し、透明基材と隠蔽層との間及び隠蔽
    層と粘着剤層との間に印刷層を有することを特徴とする
    請求項1または2記載の粘着ラベル。
  7. 【請求項7】 基材の片面に印刷を施して印刷層を形成
    させた後、印刷層の上に紫外線硬化型アクリル系ホット
    メルト粘着剤をホットメルト塗工し、次いで粘着剤層に
    紫外線を照射して粘着剤を硬化させることを特徴とする
    請求項3または4記載の粘着ラベルの製造方法。
  8. 【請求項8】 基材の片面に印刷を施して印刷層を形成
    させた後、その上に不透明な層である隠蔽層を形成さ
    せ、更に隠蔽層のもう一方の面に印刷を施して印刷層を
    形成させた後に、その印刷層の上に紫外線硬化型アクリ
    ル系ホットメルト粘着剤をホットメルト塗工し、次いで
    粘着剤層に紫外線を照射して粘着剤を硬化させることを
    特徴とする請求項6記載の粘着ラベルの製造方法。
  9. 【請求項9】 隠蔽層の両面に印刷を施して印刷層を形
    成させた後、一方の印刷層の上に基材を貼り合わせ、も
    う一方の印刷層の上に紫外線硬化型アクリル系ホットメ
    ルト粘着剤をホットメルト塗工し、次いで粘着剤層に紫
    外線を照射して粘着剤を硬化させることを特徴とする請
    求項6記載の粘着ラベルの製造方法。
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