JPH11140020A - 脂肪族ジカルボン酸誘導体 - Google Patents

脂肪族ジカルボン酸誘導体

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JPH11140020A
JPH11140020A JP30254197A JP30254197A JPH11140020A JP H11140020 A JPH11140020 A JP H11140020A JP 30254197 A JP30254197 A JP 30254197A JP 30254197 A JP30254197 A JP 30254197A JP H11140020 A JPH11140020 A JP H11140020A
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JP
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compound
group
vinyl ether
acid
formula
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Hiroshi Sato
浩史 佐藤
Masahiro Ishidoya
昌洋 石戸谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、難溶性である芳香族ジカルボン酸を
変性することにより、一般の有機溶剤に対する溶解性や
各種樹脂に対する相溶性に優れ、また種々の硬化性樹脂
と組み合わせることにより一液型組成物の硬化剤として
利用可能な芳香族ジカルボン酸誘導体を提供する。 【解決手段】芳香族ジカルボン酸において、該カルボキ
シル基をビニルエーテル化合物と反応させることにより
ヘミアセタールエステルに変性させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は新規な脂肪族ジカル
ボン酸誘導体に関し、さらに詳しくは、有機溶剤に対す
る溶解性や各種樹脂に対する相溶性に優れ、良好な化学
性能および物理性能を有する塗料、インク、接着剤、成
形品などに好適な熱硬化性組成物を与えうる脂肪族ジカ
ルボン酸誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、脂肪族ジカルボン酸は化学性
能、物理性能の面から、種々の熱硬化性組成物の硬化剤
として有用と考えられてきた。しかし、脂肪族ジカルボ
ン酸はカルボキシル基の高い水素結合性のために結晶性
が高く高融点であり、また一般の有機溶剤への溶解性や
各種樹脂に対する相溶性が低く、扱いづらいといった問
題点があった。また脂肪族カルボン酸を他の化合物との
混合液の状態で使用する場合には、カルボキシル基と、
エポキシ基、シラノール基、アルコキシシラン基、ヒド
ロキシル基、アミノ基、イミノ基、イソシアネート基、
ブロック化イソシアネート基、シクロカーボネート基、
ビニルエーテル基、ビニルチオエーテル基、アミノメチ
ロール基、アルキル化アミノメチロール基、アセタール
基、ケタール基等とは反応性が高いため、カルボキシル
基含有化合物と該反応性官能基を含有する化合物とが共
存する組成物においては、貯蔵中にゲル化を起こした
り、可使時間が短くなるなどその安定性が問題となっ
た。このような問題を解決する方法として、例えばカル
ボキシル基をt−ブチルエステルとしてブロック化し、
加熱によりイソブテン脱離分解による遊離のカルボキシ
ル基に再生するといった方法が提案されている(特開平
1−104646号公報)。しかしながら、この方法
は、t−ブチルエステル基の熱分解に170〜200℃
程度の高温を必要とし、昨今の省資源や省エネルギー化
の観点から、必ずしも十分に満足しうる方法とはいえな
い。また、分解して生成したイソブテンによる発砲跡も
問題となる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、溶解性に劣
る脂肪族ジカルボン酸を変性させることにより、一般の
有機溶剤に対する溶解性や各種樹脂に対する相溶性を上
げ、また種々の硬化性樹脂と組み合わせることにより、
一液型硬化性組成物の硬化剤として利用可能な脂肪族ジ
カルボン酸誘導体を得ることを目的としてなされたもの
である。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する脂肪族ジカルボン酸誘導体を開発す
べく鋭意研究を重ねた結果、脂肪族ジカルボン酸のカル
ボキシル基とビニルエーテル化合物とを反応させて得ら
れる新規な脂肪族ジカルボン酸誘導体が、その目的を達
成しうることを見い出し、これらの知見に基づいて本発
明を完成するに至った。すなわち、本発明は、下記一般
式(1)
【0005】
【化2】
【0006】(式中のR1は炭素数1〜12の飽和もし
くは不飽和の炭化水素であり、R2は炭素数1〜8のア
ルキル基である。)で表される脂肪族ジカルボン酸誘導
体である。以下、本発明を詳細に説明する。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の脂肪族ジカルボン酸誘導
体(1)は脂肪族ジカルボン酸とビニルエーテル化合物
とを反応させることにより得ることができる。かかる脂
肪族ジカルボン酸としては、一般式(2)
【0008】
【化3】
【0009】(式中のR3は炭素数1〜12の飽和もし
くは不飽和の炭化水素である。)で表される化合物が挙
げられる。具体的には、マロン酸、コハク酸、グルタル
酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、ウンデカジカルボン酸、ドデカジカル
ボン酸、マレイン酸、フマル酸等が挙げられる。
【0010】本発明の脂肪族ジカルボン酸誘導体(1)
の合成に使用されるビニルエーテル化合物としては、下
記一般式(3)
【0011】
【化4】
【0012】(式中のR4は炭素数1〜8のアルキル基
を示す。)で表される化合物が使用できる。より具体的
には、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、
イソプロピルビニルエーテル、n−プロピルビニルエー
テル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエ
ーテル、イソアミルビニルエーテル、シクロヘキシルビ
ニルエーテル、2−エチルヘキシルビニルエーテルなど
が挙げられる。
【0013】本発明の脂肪族ジカルボン酸誘導体は、上
記脂肪族ジカルボン酸と上記ビニルエーテル化合物とを
室温ないし150℃の範囲の温度で反応させることによ
り得ることが出来る。この際、反応を促進させる目的で
酸触媒を使用することが出来る。そのような触媒として
は例えば、一般式(4)
【0014】
【化5】
【0015】(式中のR5は炭素数3〜10のアルキル
基、シクロアルキル基又はアリール基、mは1又は2で
ある。)で表される酸性リン酸エステル化合物が挙げら
れる。より具体的には、n−プロパノール、n−ブタノ
ール、n−ヘキサノール、n−オクタノール、2−エチ
ルヘキサノールといった第一級アルコール類、及びイソ
プロパノール、2−ブタノール、2−ヘキサノール、2
−オクタノール、シクロヘキサノールなどの第二級アル
コール類のリン酸モノエステル類あるいはリン酸ジエス
テル類が挙げられる。
【0016】また、反応系を均一にし、反応を容易にす
る目的で有機溶媒も使用することが出来る。そのような
有機溶媒としては、例えば、n−ヘキサン、シクロヘキ
サン、メチルシクロヘキサン、エチルシクロヘキサン、
n−ヘプタン、n−オクタン、ミネラルスピリット、イ
ソオクタン、ノナン、トリメチルヘキサン、デカン、イ
ソデカン、シクロペンタン、メチルシクロペンタン、デ
カリン、アイソバー(エクソン化学(株),登録商
標)、ニューソルデラックス(日本石油(株),登録商
標)、シェルゾール70(シェル化学社,登録商標)等
の脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレン、エ
チルベンゼン、芳香族石油ナフタ、テトラリン、テレビ
ン油、ソルベッソ#100(エクソン化学(株)登録商
標)、ソルベッソ#150(エクソン化学(株)登録商
標)等の芳香族炭化水素、ジオキサン、テトラヒドロフ
ラン等のエーテル類、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸n
−プロピル、酢酸イソプロピル、酢酸n−ブチル、酢酸
イソブチル、酢酸第二ブチル、酢酸アミル、モノメチル
エーテル、酢酸メトキシブチル等のエステル及びエーテ
ルエステル類、アセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトン、メチルアミルケトン、シクロヘキサ
ノン、イソホロン、メシチルオキサイド、メチルイソア
ミルケトン、エチル−n−ブチルケトン、エチルアミル
ケトン、ジイソブチルケトン、ジエチルケトン、メチル
プロピルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン類、ト
リメチルホスフェート、トリエチルホスフェート、トリ
ブチルホスフェート等のリン酸エステル類、ジメチルス
ルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド等が挙げら
れる。
【0017】本発明の脂肪族ジカルボン酸誘導体は、加
熱、あるいは紫外線や電子線のような活性線の照射によ
りビニルエーテルの脱離が生じ、元の脂肪族ジカルボン
酸を再生する。この遊離酸の再生反応は、酸触媒により
助長される。そのような酸触媒としては、例えばハロゲ
ノカルボン酸類、スルホン酸類、硫酸モノエステル類、
リン酸モノ及びジエステル類、ポリリン酸エステル類、
ホウ酸モノ及びジエステル類などのプロトン酸、B
3、FeCl3、SnCl4、AlCl3、ZnCl 2
どのルイス酸等を挙げることが出来る。また、光酸触媒
としてはアデカオプトマーSPシリーズ(商品名、旭電
化工業(株)製)等が利用できる。
【0018】本発明の脂肪族ジカルボン酸誘導体は、種
々の反応性官能基を有する樹脂の硬化剤として利用され
る。そのような反応性官能基としては、エポキシ基、シ
ラノール基、アルコキシシラン基、ヒドロキシル基、ア
ミノ基、イミノ基、イソシアネート基、ブロック化イソ
シアネート基、シクロカーボネート基、ビニルエーテル
基、ビニルチオエーテル基、アミノメチロール基、アル
キル化アミノメチロール基、アセタール基、ケタール基
などが挙げられる。かかる反応性基を有する樹脂として
は、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノール
F型エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、脂環式エポ
キシ樹脂、グリシジル(メタ)アクリレート、3,4−
エポキシシクロヘキシルメチル(メタ)アクリレートな
どの単独重合体又は共重合体、ポリカルボン酸あるいは
ポリオールとエピクロルヒドリンとの反応により得られ
るポリグリシジル化合物などのエポキシ基含有化合物;
一般式(5)
【0019】
【化6】
【0020】(式中のR6及びR7は、それぞれ炭素数1
〜18のアルキル基又はアリール基、mは0、1又は2
である。)で表される化合物の縮合体、アクリロイルオ
キシプロピルトリメトキシシラン、メタクリロイルオキ
シプロピルトリメトキシシラン、メタクリロイルオキシ
プロピルトリ−n−ブトキシシランなどのα,β−不飽
和シラン化合物の単独重合体又は共重合体、及びこれら
の化合物の加水分解生成物などのシラノール基やアルコ
キシシラン基含有化合物;脂肪族ポリオール類、フェノ
ール類、ポリアルキレンオキシグリコール類、2−ヒド
ロキシエチル(メタ)アクリレートや2−ヒドロキシプ
ロピル(メタ)アクリレートなどのα,β−不飽和化合
物の単独重合体又は共重合体、及びこれらのポリオール
類のε−カプロラクトン付加物などのヒドロキシル基含
有化合物;脂肪族、芳香族のジアミノ化合物やポリアミ
ノ化合物及び前記ポリオールのシアノエチル化反応生成
物を還元して得られるポリアミノ化合物などのアミノ基
含有化合物;脂肪族、芳香族ポリイミノ化合物などのイ
ミノ基含有化合物;p−フェニレンジイソシアネート、
ビフェニルジイソシアネート、トリレンジイソシアネー
ト、3,3’−ジメチル−4,4’−ビフェニレンジイ
ソシアネート、1,4−テトラメチレンジイソシアネー
ト、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−ト
リメチルヘキサン−1,6−ジイソシアネート、メチレ
ンビス(フェニルイソシアネート)、リジンメチルエス
テルジイソシアネート、ビス(イソシアネートエチル)
フマレート、イソホロンジイソシアネート、メチルシク
ロヘキシルジイソシアネート、2−イソシアネートエチ
ル−2,6−ジイソシアネートヘキサノエート及びこれ
らのビュレット体やイソシアヌレート体、さらにはこれ
らのイソシアネート類と前記ポリオールとのアダクト化
合物などのイソシアネート基含有化合物;前記イソシア
ネート基含有化合物のフェノール類、ラクタム類、活性
メチレン類、アルコール類、酸アミド類、イミド類、ア
ミン類、イミダゾール類、尿素類、イミン類、オキシム
類によるブロック体などのブロック化イソシアネート基
含有化合物;3−(メタ)アクリロイルオキシプロピレ
ンカーボネートの単独重合体又は共重合体、前記エポキ
シ基含有化合物と二酸化炭素との反応により得られる多
価シクロカーボネート基含有化合物などのシクロカーボ
ネート基含有化合物;前記多価ヒドロキシル基含有化合
物とハロゲン化アルキルビニルエーテル類との反応によ
って得られる多価ビニルエーテル化合物、ヒドロキシア
ルキルビニルエーテル類と多価カルボキシル基含有化合
物や前記ポリイソシアネート化合物との反応により得ら
れるポリビニルエーテル化合物、ビニルオキシアルキル
(メタ)アクリレート類とα,β−不飽和化合物との共
重合体などのビニルエーテル化合物、及びこれらに対応
するビニルチオエーテル化合物などのビニルエーテル基
やビニルチオエーテル基含有化合物;メラミンホルムア
ルデヒド樹脂、グリコリルホルムアルデヒド樹脂、尿素
ホルムアルデヒド樹脂、アミノメチロール基やアルキル
化アミノメチロール基含有α,β−不飽和化合物の単独
重合体又は共重合体などのアミノメチロール基やアルキ
ル化アミノメチロール基含有化合物;多価ケトン、多価
アルデヒド化合物、前記多価ビニルエーテル化合物など
とアルコール類やオルソ酸エステル類との反応によって
得られる多価アセタール化合物、及びこれらとポリオー
ル化合物との縮合体、さらには前記ビニルオキシアルキ
ル(メタ)アクリレートとアルコール類やオルソ酸エス
テルとの付加物の単独重合体又は共重合体などのアセタ
ール基やケタール基含有化合物などが挙げられる。
【0021】
【実施例】次に、実施例によって本発明をさらに具体的
に説明する。 実施例1 (1)コハク酸誘導体溶液の製造 温度計、還流冷却器、攪拌機を備えた4つ口フラスコ
に、コハク酸118.1重量部、イソプロピルビニルエ
ーテル206.4重量部、AP−8(大八化学工業
(株)製、リン酸触媒)0.16重量部を仕込み、90
℃で攪拌した。混合物の酸価が5以下になったところで
反応を終了し、コハク酸誘導体溶液を得た。
【0022】(2)コハク酸誘導体の精製 前記の方法で得られたコハク酸誘導体溶液50.0重量
部を、ヘキサン/トルエン=7/3溶液100.0重量
部に加えた後、氷冷した5%炭酸ナトリウム水溶液20
0.0重量部で5回洗浄した。次いで硫酸マグネシウム
で有機層を乾燥した後、浴温度35℃で減圧濃縮した。
さらに残査を真空ポンプで乾燥し、無色透明液体のコハ
ク酸誘導体を得た。また、原料として用いたコハク酸及
び、得られたコハク酸誘導体について赤外線吸収スペク
トル(IRスペクトル)測定を行ったところ、それぞれ
図1、図2に示す吸収チャートが得られた。この図よ
り、コハク酸誘導体のIRスペクトルにおいては170
0cm-1付近および、2500〜3500cm-1付近の
カルボキシル基の吸収によるピークが消失していること
などから、式(6)で表される誘導体が得られたことが
わかる。
【0023】
【化7】
【0024】実施例2 (1)アジピン酸誘導体溶液の製造 実施例1と同様のフラスコに下記の組成の混合物を仕込
み、90℃で攪拌した。 アジピン酸 146.0重量部 イソプロピルビニルエーテル 258.0重量部 AP−8 0.202重量部 ここでAP−8はリン酸エステル(大八化学工業(株)
製商品名)である。混合物の酸価が5以下になったとこ
ろで反応を終了し、アジピン酸誘導体溶液を得た。
【0025】(2)アジピン酸誘導体の精製 実施例1の(2)と同様の方法で精製し、無色透明液体
のアジピン酸誘導体を得た。また、原料として用いたア
ジピン酸及び、得られたアジピン酸誘導体についてIR
スペクトル測定を行ったところ、それぞれ図3、図4に
示す吸収チャートが得られた。この図より、アジピン酸
誘導体のIRスペクトルにおいては1700cm-1付近
および、2500〜3500cm-1付近のカルボキシル
基の吸収によるピークが消失していることなどから、式
(7)で表される誘導体が得られたことがわかる。
【0026】
【化8】
【0027】実施例3 実施例1、2で得られた脂肪族ジカルボン酸誘導体のそ
れぞれ10gと有機溶剤または樹脂溶液90gとをガラ
ス瓶に採取し、よく攪拌した。さらに3時間静置した後
の状態を観察することにより実施例で得られた脂肪族ジ
カルボン酸誘導体の有機溶剤に対する溶解性および樹脂
溶液に対する相溶性を調べた。結果を表1に示す。
【0028】比較例1 実施例1、2の原料として用いた脂肪族ジカルボン酸に
ついて、実施例3と同様にして溶解性と相溶性を調べ
た。結果を表1に示す。
【0029】
【表1】
【0030】表1の注 (*2)ビスフェノールA型エポキシ樹脂溶液(油化シ
ェルエポキシ(株)製商品名)。 表1の結果より実施例で得られた脂肪族ジカルボン酸誘
導体はいずれも原料のジカルボン酸に比べて有機溶剤お
よび樹脂に対する溶解性が優れていることがわかる。
【0031】
【発明の効果】本発明の新規な脂肪族ジカルボン酸誘導
体は、一般の有機溶剤に対する溶解性や各種樹脂に対す
る相溶性に優れ、硬化剤として用いることにより、化学
性能、物理性能及び耐候性に優れる硬化物、例えば、塗
料、インク、接着剤、成形品などに好適に用いられる熱
硬化性組成物、特に1液型熱硬化性組成物を提供するこ
とが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1で用いたコハク酸の赤外吸収
スペクトルチャートである。
【図2】図2は、実施例1の(2)で得られたコハク酸
誘導体の赤外吸収スペクトルチャートである。
【図3】図3は、実施例2で用いたアジピン酸の赤外吸
収スペクトルチャートである。
【図4】図4は、実施例2の(2)で得られたアジピン
酸誘導体の赤外吸収スペクトルチャートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1)で表される脂肪族ジカ
    ルボン酸誘導体。 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜12の飽和もしくは不飽和の
    炭化水素であり、R2は炭素数1〜8のアルキル基であ
    る。)
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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