JPH11139359A - ゴムクロ−ラ - Google Patents
ゴムクロ−ラInfo
- Publication number
- JPH11139359A JPH11139359A JP31912697A JP31912697A JPH11139359A JP H11139359 A JPH11139359 A JP H11139359A JP 31912697 A JP31912697 A JP 31912697A JP 31912697 A JP31912697 A JP 31912697A JP H11139359 A JPH11139359 A JP H11139359A
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- Japan
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- rubber
- ice
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- Pending
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- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】本発明は氷雪路面での制動、駆動、コ−ナリン
グ等の走行性能（以下、単に氷上性能という）を改良し
たゴムクロ−ラに係る。 【解決手段】走行機体の駆動軸に装着されるゴムクロ−
ラであって、当該ゴムクロ−ラの少なくとも接地面側の
ゴム材料が０℃でのゴムの動的弾性率：Ｅ′が１８０ｋ
ｇｆ／ｃｍ2 以下の性状を有するゴムクロ−ラ。
グ等の走行性能（以下、単に氷上性能という）を改良し
たゴムクロ−ラに係る。 【解決手段】走行機体の駆動軸に装着されるゴムクロ−
ラであって、当該ゴムクロ−ラの少なくとも接地面側の
ゴム材料が０℃でのゴムの動的弾性率：Ｅ′が１８０ｋ
ｇｆ／ｃｍ2 以下の性状を有するゴムクロ−ラ。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はゴムクロ−ラの改良
に関し、特に言えば氷雪路面での制動、駆動、コ−ナリ
ング等の走行性能（以下、単に氷上性能という）を改良
したゴムクロ−ラに係るものである。
に関し、特に言えば氷雪路面での制動、駆動、コ−ナリ
ング等の走行性能（以下、単に氷上性能という）を改良
したゴムクロ−ラに係るものである。
【０００２】
【従来の技術】従来のゴムクロ−ラは主として建設機械
や農業機械の走行部に用いられているため、ゴムクロ−
ラの接地面側ゴムに要求される性能は、耐カット性や耐
摩耗性であって、技術開発もこれらの性能向上を目的と
して行われていた。しかしながら、近年に至り、車体の
高速化やゴムクロ−ラの軽量化及び芯金を埋設しないい
わゆる芯金レスのゴムクロ−ラの開発によって高速車の
走行部にゴムクロ−ラが用いられるようになってきた。
や農業機械の走行部に用いられているため、ゴムクロ−
ラの接地面側ゴムに要求される性能は、耐カット性や耐
摩耗性であって、技術開発もこれらの性能向上を目的と
して行われていた。しかしながら、近年に至り、車体の
高速化やゴムクロ−ラの軽量化及び芯金を埋設しないい
わゆる芯金レスのゴムクロ−ラの開発によって高速車の
走行部にゴムクロ−ラが用いられるようになってきた。
【０００３】そして特に一般の自動車の駆動軸に適用し
て高速化が図られ、又、接地面接の大きいことから冬期
寒冷地での雪上又は氷上での実用化も見込まれている。
しかるに、前記したように従来のゴムクロ−ラの用途か
らみて氷雪路でのトラクション性等は全くというほど考
慮されておらず、従来のゴムクロ−ラをそのまま寒冷地
に使用すると氷上性能が優れておらず、このためスリッ
プ等が多発し、トラクションとブレ−キ性能が悪いとい
う欠点があった。
て高速化が図られ、又、接地面接の大きいことから冬期
寒冷地での雪上又は氷上での実用化も見込まれている。
しかるに、前記したように従来のゴムクロ−ラの用途か
らみて氷雪路でのトラクション性等は全くというほど考
慮されておらず、従来のゴムクロ−ラをそのまま寒冷地
に使用すると氷上性能が優れておらず、このためスリッ
プ等が多発し、トラクションとブレ−キ性能が悪いとい
う欠点があった。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】本発明はゴムクロ−ラ
の高速化に対応して寒冷地における氷上性能を向上させ
るものであって、低温時の特性に優れたゴム材料をゴム
クロ−ラの接地面側に採用してゴムクロ−ラの改善を課
題としたものである。
の高速化に対応して寒冷地における氷上性能を向上させ
るものであって、低温時の特性に優れたゴム材料をゴム
クロ−ラの接地面側に採用してゴムクロ−ラの改善を課
題としたものである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を達成
するためになされたものであって、第１発明の要旨は、
走行機体の駆動軸に装着されるゴムクロ−ラであって、
当該ゴムクロ−ラの少なくとも接地面側のゴム材料が０
℃でのゴムの動的弾性率：Ｅ′が１８０ｋｇｆ／ｃｍ2
以下の性状を有することを特徴とするものである。
するためになされたものであって、第１発明の要旨は、
走行機体の駆動軸に装着されるゴムクロ−ラであって、
当該ゴムクロ−ラの少なくとも接地面側のゴム材料が０
℃でのゴムの動的弾性率：Ｅ′が１８０ｋｇｆ／ｃｍ2
以下の性状を有することを特徴とするものである。
【０００６】そして、第２発明は上記の性状を発揮する
ために特に開発されたものであり、走行機体の駆動軸に
装着されるゴムクロ−ラの少なくとも接地面側のゴム材
料が、ポリマ−として９０〜２０重量部の天然ゴム（Ｎ
Ｒ）と、１０〜８０重量部のポリブタジエンゴム（Ｂ
Ｒ）とを含むジエン系ゴム成分１００重量部に対して、
カ−ボンブラックが５〜８５重量部、プロセスオイルが
０〜６０重量部からなることを特徴とするものである。
ために特に開発されたものであり、走行機体の駆動軸に
装着されるゴムクロ−ラの少なくとも接地面側のゴム材
料が、ポリマ−として９０〜２０重量部の天然ゴム（Ｎ
Ｒ）と、１０〜８０重量部のポリブタジエンゴム（Ｂ
Ｒ）とを含むジエン系ゴム成分１００重量部に対して、
カ−ボンブラックが５〜８５重量部、プロセスオイルが
０〜６０重量部からなることを特徴とするものである。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明の第１は氷上での摩擦力を
向上させるためには０℃以上でのゴムの硬さ弾性率を下
げること、即ち低温でゴムが柔らかいことが必要である
との知見に基いたものであって、ゴムクロ−ラの少なく
とも接地面側におけるゴム材料の動的弾性率Ｅ′が１８
０ｋｇｆ／ｃｍ2 以下であることが氷雪路におけるゴム
クロ−ラの高速走行に適するものであることを見出し本
発明に到達したものである。尚、動的弾性率（Ｅ′）は
周波数１５ＨZ 、動歪０．２％での値であり、測定は
（株）東洋精機製作所製の粘弾性測定機（レオグラフ
「ソリッドＬ−１Ｒ」）で測定したものである。
向上させるためには０℃以上でのゴムの硬さ弾性率を下
げること、即ち低温でゴムが柔らかいことが必要である
との知見に基いたものであって、ゴムクロ−ラの少なく
とも接地面側におけるゴム材料の動的弾性率Ｅ′が１８
０ｋｇｆ／ｃｍ2 以下であることが氷雪路におけるゴム
クロ−ラの高速走行に適するものであることを見出し本
発明に到達したものである。尚、動的弾性率（Ｅ′）は
周波数１５ＨZ 、動歪０．２％での値であり、測定は
（株）東洋精機製作所製の粘弾性測定機（レオグラフ
「ソリッドＬ−１Ｒ」）で測定したものである。
【０００８】動的弾性率（Ｅ′）が１８０ｋｇｆ／ｃｍ
2 以上の範囲になると、ゴムが硬いために氷面との凝着
力が低下するため、摩擦係数（μ）が大幅に低下する。
そのため、要求されるトラクション性、制動性を確保で
きなくなってしまう。このため、好ましい範囲として
は、Ｏ℃でのＥ′が１５０ｋｇｆ／ｃｍ2 、更に好まし
い範囲としては、１３０ｋｇｆ／ｃｍ2 以下である。
2 以上の範囲になると、ゴムが硬いために氷面との凝着
力が低下するため、摩擦係数（μ）が大幅に低下する。
そのため、要求されるトラクション性、制動性を確保で
きなくなってしまう。このため、好ましい範囲として
は、Ｏ℃でのＥ′が１５０ｋｇｆ／ｃｍ2 、更に好まし
い範囲としては、１３０ｋｇｆ／ｃｍ2 以下である。
【０００９】そして本発明の第２は、上記性状を発揮さ
せるためにゴムクロ−ラの接地面側のゴム材料の配合組
成を特定したものであって、ポリマ−として９０〜２０
重量部の天然ゴム（ＮＲ）と、１０〜８０重量部のポリ
ブタジエンゴム（ＢＲ）とを含むジエン系ゴム成分１０
０重量部に対して、カ−ボンブラックが５〜８５重量
部、プロセスオイルが０〜６０重量部からなるものであ
る。
せるためにゴムクロ−ラの接地面側のゴム材料の配合組
成を特定したものであって、ポリマ−として９０〜２０
重量部の天然ゴム（ＮＲ）と、１０〜８０重量部のポリ
ブタジエンゴム（ＢＲ）とを含むジエン系ゴム成分１０
０重量部に対して、カ−ボンブラックが５〜８５重量
部、プロセスオイルが０〜６０重量部からなるものであ
る。
【００１０】勿論、低温時のＥ′の低下だけを考慮すれ
ば、ＢＲが多い方が望ましいが、ゴムクロ−ラのラグ用
ゴムとして要求される基本的な特性である耐カット性、
耐屈曲疲労性が極端に低下してしまうため、これは実際
には不適当であり、上記特性とのバランスを考慮した配
合設計が求められ、ここに示す配合割合が決定されたも
のである。中でも、夫々の成分として好ましい範囲は、
ＮＲ８０〜５５重量部、ＢＲ２０〜４５重量部、カ−ボ
ン４０〜７５重量部、オイル５〜３０重量部である。
ば、ＢＲが多い方が望ましいが、ゴムクロ−ラのラグ用
ゴムとして要求される基本的な特性である耐カット性、
耐屈曲疲労性が極端に低下してしまうため、これは実際
には不適当であり、上記特性とのバランスを考慮した配
合設計が求められ、ここに示す配合割合が決定されたも
のである。中でも、夫々の成分として好ましい範囲は、
ＮＲ８０〜５５重量部、ＢＲ２０〜４５重量部、カ−ボ
ン４０〜７５重量部、オイル５〜３０重量部である。
【００１１】尚、ポリマ−としてＳＢＲ、ＮＢＲ、ＩＩ
Ｒ等がブレンドできることは言うまでもない。又、ゴム
材料としてカ−ボンブラックの他、シリカ等の補強剤、
更には、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、粘着付与剤
等が適宜配合される。又、本発明のゴム材料は、上記成
分を通常のロ−ル、バンバリ−ミキサ−、ニ−ダ−等に
より混練りすることにより得られる。
Ｒ等がブレンドできることは言うまでもない。又、ゴム
材料としてカ−ボンブラックの他、シリカ等の補強剤、
更には、加硫剤、加硫促進剤、老化防止剤、粘着付与剤
等が適宜配合される。又、本発明のゴム材料は、上記成
分を通常のロ−ル、バンバリ−ミキサ−、ニ−ダ−等に
より混練りすることにより得られる。
【００１２】
【実施例】以下、本発明を具体例をもって更に詳細に説
明する。本発明のゴムクロ−ラを表１の配合にて製造
し、同様にゴムサンプルを製造して氷上性能試験を行っ
た。試験結果も表１に示す。
明する。本発明のゴムクロ−ラを表１の配合にて製造
し、同様にゴムサンプルを製造して氷上性能試験を行っ
た。試験結果も表１に示す。
【００１３】氷上性能の評価は特に一般規格がないため
以下の要領にて実施した。試験方法としては、直径６０
０ｍｍの氷盤を回転させ、これにゴムサンプルを押し付
け、横向き力／押さえ付け荷重＝μを算出した。尚、押
し付け力３６ｋｇｆ（面圧で４ｋｇ／ｃｍ2 ）、回転速
度は２０ｋｍ／ｈ、測定時の雰囲気温度−４℃、サンプ
ル形状は幅３０ｍｍｘ長さ３０ｍｍｘ厚さ１５ｍｍであ
り、μ値はロッド毎に多少のバラツキがあるため、現行
のゴム（比較例１）のμ値を１００とした時の指数を氷
上指数とした。指数が１００以上が従来の例よりも優れ
ていることとなる。
以下の要領にて実施した。試験方法としては、直径６０
０ｍｍの氷盤を回転させ、これにゴムサンプルを押し付
け、横向き力／押さえ付け荷重＝μを算出した。尚、押
し付け力３６ｋｇｆ（面圧で４ｋｇ／ｃｍ2 ）、回転速
度は２０ｋｍ／ｈ、測定時の雰囲気温度−４℃、サンプ
ル形状は幅３０ｍｍｘ長さ３０ｍｍｘ厚さ１５ｍｍであ
り、μ値はロッド毎に多少のバラツキがあるため、現行
のゴム（比較例１）のμ値を１００とした時の指数を氷
上指数とした。指数が１００以上が従来の例よりも優れ
ていることとなる。
【００１４】
【表１】
【００１５】表１でも分かるように、低温下での動的弾
性率（Ｅ′）を下げた本発明にあっては、氷上の摩擦係
数（μ）を大幅に上げることができ、氷上指数が優れて
いることが分かる。
性率（Ｅ′）を下げた本発明にあっては、氷上の摩擦係
数（μ）を大幅に上げることができ、氷上指数が優れて
いることが分かる。
【００１６】
【発明の効果】表１に示すように、本発明で得られたゴ
ムクロ−ラは従来のゴムクロ−ラの氷上指数に比べて極
めて優れており、実際の走行試験においても氷上性能が
優れていることが分かった。
ムクロ−ラは従来のゴムクロ−ラの氷上指数に比べて極
めて優れており、実際の走行試験においても氷上性能が
優れていることが分かった。
Claims (2)
- 【請求項１】 走行機体の駆動軸に装着されるゴムクロ
−ラであって、当該ゴムクロ−ラの少なくとも接地面側
のゴム材料が０℃でのゴムの動的弾性率：Ｅ′が１８０
ｋｇｆ／ｃｍ2 以下の性状を有することを特徴とするゴ
ムクロ−ラ。 - 【請求項２】 走行機体の駆動軸に装着されるゴムクロ
−ラであって、当該ゴムクロ−ラの少なくとも接地面側
のゴム材料が、ポリマ−として９０〜２０重量部の天然
ゴム（ＮＲ）と、１０〜８０重量部のポリブタジエンゴ
ム（ＢＲ）とを含むジエン系ゴム成分１００重量部に対
して、カ−ボンブラックが５〜８５重量部、プロセスオ
イルが０〜６０重量部からなることを特徴とする氷雪路
面での走行性能を向上したゴムクロ−ラ。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31912697A JPH11139359A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | ゴムクロ−ラ |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP31912697A JPH11139359A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | ゴムクロ−ラ |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11139359A true JPH11139359A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=18106762
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP31912697A Pending JPH11139359A (ja) | 1997-11-04 | 1997-11-04 | ゴムクロ−ラ |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11139359A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6533371B2 (en) | 1999-12-24 | 2003-03-18 | Komatsu, Ltd. | Elastic crawler shoe |
| EP1052165A3 (en) * | 1999-05-12 | 2003-07-09 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Endless rubber track and vehicle containing such track |
| JP2008213620A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Bridgestone Corp | ゴムクローラ |
| JP2009298905A (ja) * | 2008-06-12 | 2009-12-24 | Bridgestone Corp | クローラ用ゴム組成物 |
| WO2017119254A1 (ja) * | 2016-01-07 | 2017-07-13 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物、クローラ用ゴム組成物、ラグ部ゴム、及びゴムクローラ |
-
1997
- 1997-11-04 JP JP31912697A patent/JPH11139359A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1052165A3 (en) * | 1999-05-12 | 2003-07-09 | The Goodyear Tire & Rubber Company | Endless rubber track and vehicle containing such track |
| US6533371B2 (en) | 1999-12-24 | 2003-03-18 | Komatsu, Ltd. | Elastic crawler shoe |
| JP2008213620A (ja) * | 2007-03-02 | 2008-09-18 | Bridgestone Corp | ゴムクローラ |
| JP2009298905A (ja) * | 2008-06-12 | 2009-12-24 | Bridgestone Corp | クローラ用ゴム組成物 |
| WO2017119254A1 (ja) * | 2016-01-07 | 2017-07-13 | 株式会社ブリヂストン | ゴム組成物、クローラ用ゴム組成物、ラグ部ゴム、及びゴムクローラ |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20050525 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
| A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050614 |
|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20051101 |