JPH11139254A - フローティング支持具及びワイパ装置 - Google Patents

フローティング支持具及びワイパ装置

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Publication number
JPH11139254A
JPH11139254A JP9307277A JP30727797A JPH11139254A JP H11139254 A JPH11139254 A JP H11139254A JP 9307277 A JP9307277 A JP 9307277A JP 30727797 A JP30727797 A JP 30727797A JP H11139254 A JPH11139254 A JP H11139254A
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JP
Japan
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cylindrical block
floating
floating support
cylindrical
wiper
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JP9307277A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Nakano
博之 中野
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Asmo Co Ltd
Original Assignee
Asmo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 規定以上の変形を規制することができ、防振
効果を更に向上することができるフローティング支持具
を提供することにある。 【解決手段】 車体1に載置されている下側カラー3
は、鍔部3aと凹部3b及び筒状部3dとを含む。下側
カラー3の上に載置されるフローティングゴム4は、内
側筒状ブロック4bと外側筒状ブロック4cと、前記内
側筒状ブロック4bと外側筒状ブロック4cとを連結す
る連結部4dとを含む。また、外側筒状ブロック4cの
外周面と接着したアウター金具5は、ワイパフレーム6
に嵌着されている。また、フローティングゴム4の上に
設けられた上側カラー7は鍔部7aと凹部7b及び筒状
部7dとを含む。上側カラー7の凹部7bと当接するワ
ッシャ8を介してボルト9が貫通孔7e,3e,1aを
貫挿し、ナット10にねじ込み締め付けることによっ
て、フローティング支持具2を介してワイパフレームは
車体1に固定されるようになる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はフローティング支持
具に係り、詳しくは車両用ワイパ装置のワイパフレーム
の振動を車体に伝えにくくするフローティング支持具
と、そのフローティング支持具を備えた車両用ワイパ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、図16に示すように、自動車の
フロントガラス101の下部近傍にはワイパ装置102
が配備されている。ワイパ装置102はフロントガラス
101のほぼ左右半面ずつを払拭するためのワイパブレ
ード103,104をそれぞれ先端に有する2本のワイ
パアーム105,106を備える。ワイパアーム10
5,106は、その基端部がワイパフレーム107に固
定された軸108,109に回動可能に連結されてい
る。この軸108,109には被動レバー110,11
1の第1端部がワイパアーム105,106と軸10
8,109を中心に一体的に回動可能な状態に連結され
ている。モータ112の出力軸に連結されたウォーム1
13が噛合するウォームホイール114には、その中心
部に駆動レバー115が固定されている。駆動レバー1
15の先端部は前記各被動レバー110,111の第2
端部と、2本のリンクロッド116,117を介して連
結されている。モータ112の駆動力によりウォーム1
13を介してるウォームホイール114が回転駆動さ
れ、ウォームホイール114に固定された駆動レバー1
15の回転力がリンクロッド116,117の押し出し
引き込み力に変換されて被動レバー110,111が揺
動運動することにより、ワイパアーム105,106が
駆動されるようになっている。
【0003】ワイパアーム105,106はウォームホ
イール114が1回転する毎に下反転位置と上反転位置
との間を1往復する。このワイパアームの往復運動によ
り、ワイパブレード103,104が図16に示すよう
に、低速作動時において鎖線W1で示す範囲、高速作動
時において鎖線W2で示す範囲にてフロントガラスを払
拭する。
【0004】このときに、被動レバー110,111の
揺動運動をさせるリンクロッド116,117の押し出
し引き込み力は軸108,109を介してワイパフレー
ム107に作用する。その結果、ワイパフレーム107
には振動が発生する。このようなワイパフレーム107
を車体に取り付ける際、取付部にフローティングゴムを
介在してフローティング支持具118にてフローティン
グ支持してその振動が車体に伝達するのを阻止してい
る。また、フローティング支持具118は、ワイパ装置
102を駆動するモータ112も振動するため、 このモ
ータ112の振動も吸収している。 ところで、前記フロ
ーティングゴムを硬度の柔らかいゴムにすると振動に対
する減衰効果は大きくなるが、ワイパブレード反転時の
ように大きな慣性力や反力がこのフローティング支持具
118に作用すると、フローティングゴムが大きく変位
し、ワイパブレード103,104の払拭範囲を超えて
オーバーランしてしまう等の不具合が発生する。
【0005】図17はワイパブレード反転時の慣性力や
反力によるフローティング支持具に作用する荷重と、フ
ローティングゴムの変位と、ワイパブレードの払拭範囲
との関係を示す関係図である。図17に従って詳述する
と、曲線Yが柔らかいフローティングゴムの曲線であ
り、曲線Kが硬いフローティングゴムの曲線である。曲
線Yにおいて、低負荷作動時のフローティングゴムの最
大変位はt1とすれば、高負荷作動時のフローティング
ゴムの最大変位はt1+Δt1となる。このとき、変位
t1がワイパブレード制限払拭範囲と対応しているの
で、高負荷作動時にワイパブレードが制限払拭範囲を超
えてオーバーランしてしまうことが分かる。一方、曲線
Kにおいて、高負荷作動時のフローティングゴムの最大
変位はt2とすれば、低負荷作動時のフローティングゴ
ムの最大変位はt2−Δt2となる。このとき、変位t
2がワイパブレード規定払拭範囲と対応しているので、
払拭範囲のバラツキを抑えることができるが、 振動を減
衰させることができない。 従って、フローティングゴム
の低剛性化の限界ができてしまって、ゴム硬度の調整に
よってオーバーラン等の防止、更なる防振効果の改善が
困難になっている。
【0006】従来、オーバーラン等の防止について、例
えば、特開平8−170690号公報において、フロー
ティングラバーの中に間筒を嵌装するフローティング支
持具が提案されている。そのフローティング支持具の構
成を図18に従って詳述すると、外周にブラケット(ワ
イパフレーム)120を嵌装する環状溝121をもった
フローティングラバー(フローティングゴム)122
は、その中心に設けられる挿通孔123を、取付ボルト
124のみを挿通するボルト挿通孔とし、該ボルト挿通
孔123と外周の環状溝121との間の肉厚部分に、下
端面から上端面に向かって所定深さの間筒嵌装溝部12
5をボルト挿通孔123と同心状に形成し、間筒嵌装溝
部125に間筒126を嵌めボルト挿通孔123にワッ
シャー127付きの取付ボルト124を挿し込み、取付
ボルト124を車体128の取付穴128aに挿通しナ
ット129にねじ込み締め付ける。このように構成した
フローティングラバーは径方向に作用する力を受け止め
ることによってオーバーランを防止することができると
述べている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この構成で
は、締結部のブラケット120と車体128との間及び
間筒126とブラケット120との間にはゴムのみが介
在しているので、取付ボルト124の軸方向及び径方向
の振動減衰についてはゴムの硬度及びゴムの形状に依存
されてしまう。この公報ではゴムの硬度を柔らかいもの
とすることができる旨が記載されているが、あまり柔ら
かいと逆にブラケット120が車体128に対して大き
く傾いたり捻れたりして規制されない問題点が生じる。
【0008】本発明は上記問題点を解決してなされたも
のであって、その第1の目的は、フローティング支持具
において、弾性部材の硬度及びその形状に大きく依存さ
れることなく規定変位以上の変形を規制することができ
るフローティング支持具を提供することにある。
【0009】第2の目的は、防振効果を更に向上するこ
とができるフローティング支持具及び車両用ワイパ装置
を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、取付部材に固定物をフローティングゴムを介して支
持するフローティング支持具において、前記フローティ
ングゴムは、固定部材が挿通される挿通孔を有する内側
筒状ブロックと、前記固定物を支持する外側筒状ブロッ
クと、前記内側筒状ブロックと外側筒状ブロックとを一
体連結する薄肉状の連結部とからなり、前記内側筒状ブ
ロックの挿通孔に挿通されその内側筒状ブロックを支持
する筒部と、その筒部の外周から延出形成した一対の皿
部とを有するとともに、その皿部にて前記内側筒状ブロ
ックを挟持するカラーとを備えた。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のフローティング支持具において、前記フローティング
ゴムと固定物との間に、アウター金具を設けた。請求項
3に記載の発明は、請求項1に記載のフローティング支
持具において、前記カラーには、前記外側筒状ブロック
の軸向変位を規制制限する軸向変位制限部を設けた。
【0012】請求項4に記載の発明は、請求項1又は請
求項3に記載のフローティング支持具において、前記カ
ラーには、前記外側筒状ブロックの径方向変位を規制制
限する径向変位制限部を設けた。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
のフローティング支持具において、前記アウター金具に
は、前記外側筒状ブロックの軸向変位を規制制限する軸
向変位制限部を設けた。
【0014】請求項6に記載の発明は、請求項2又は請
求項5に記載のフローティング支持具において、前記ア
ウター金具には、前記外側筒状ブロックの径方向変位を
規制制限する径向変位制限部を設けた。
【0015】請求項7に記載の発明は、請求項1乃至請
求項6のうちいずれかに記載のフローティング支持具を
備えた車両用ワイパ装置。従って、請求項1に記載の発
明によれば、前記フローティングゴムの内側筒状ブロッ
クにおける挿通孔を挿通する筒部を有するカラーを設け
たので、前記内側筒状ブロックの径方向の変形がその筒
部により規制される。フローティングゴムの内側筒状ブ
ロックと外側筒状ブロックとの間に薄肉状の連結部を形
成しているので、締結固定した後のボルトの軸方向及び
径方向の振動減衰をその薄肉状の連結部で外側筒状ブロ
ックが内側筒状ブロックに対して、前記連結部の曲げ伸
縮剛性により所定の変位量まで容易に変位又は移動する
ことができる。
【0016】請求項2に記載の発明によれば、前記フロ
ーティングゴムと固定物との間に筒状アウター金具を設
けたので、前記フローティングゴムはその筒状アウター
金具の内径範囲内にしか変形できない。即ち、前記フロ
ーティングゴムの外側筒状ブロックの径方向の変形がそ
のアウター金具により規制される。
【0017】請求項3に記載の発明によれば、前記フロ
ーティングゴムは、軸方向に大きな荷重が加わると、カ
ラーの軸向変位制限部により軸方向変位が所定の変位量
以上に変形しないように制限される。
【0018】請求項4に記載の発明によれば、前記フロ
ーティングゴムは、径方向に大きな荷重が加わると、カ
ラーの径向変位制限部により径方向変位が所定の変位量
以上に変形しないように制限される。
【0019】請求項5に記載の発明によれば、前記フロ
ーティングゴムは、軸方向に大きな荷重が加わると、ア
ウター金具の軸向変位制限部により軸方向変位が所定の
変位量以上に変形しないように制限される。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、前記フロ
ーティングゴムは、径方向に大きな荷重が加わると、ア
ウター金具の径向変位制限部により径方向変位が所定の
変位量以上に変形しないように制限される。
【0021】請求項7に記載の発明によれば、ワイパ装
置は自身の作動による振動がフローティングゴムにより
吸収されるとともに、前記ワイパフレームと連結してい
るワイパブレードの作動範囲を所望範囲内に容易に設定
することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
車両用ワイパ装置に具体化した実施の第1形態を図1〜
図7に従って説明する。図1は本実施形態のフローティ
ング支持具の取付分解斜視図である。図2は本実施形態
のフローティング支持具を車体に取り付けた後の断面図
である。
【0023】図1及び図2に示すように、被取付部材と
しての車体1の所定位置にはフローティング支持具2を
取り付けるための貫通孔1aが形成されている。そし
て、車体1の上に金属製下側カラー3が載置されてい
る。その下側カラー3は、軸向変位制限部としての鍔部
3aと凹部3bとよりなる皿部3cと、この皿部3cの
凹部3bの底部中央から上方へ延出形成される筒状部3
dとから構成されている。前記筒状部3dには軸線方向
に貫通した貫通孔3eが形成されている。
【0024】前記下側カラー3の上にフローティングゴ
ム4が載置されている。そのフローティングゴム4は、
中心に貫通孔4aを設けた内側筒状ブロック4bと、そ
の内側筒状ブロック4bを内在させる且つ前記内側筒状
ブロック4bと同一の中心軸線をもつ外側筒状ブロック
4cと、前記内側筒状ブロック4bの外周面と外側筒状
ブロック4cの内周面とを連結する薄肉状の連結部4d
とから構成されている。
【0025】前記内側筒状ブロック4bと外側筒状ブロ
ック4cはフローティングゴム4の高剛性部とし、前記
連結部4dはフローティングゴム4の低剛性部としてい
る。また、外側筒状ブロック4cはその下面及び上面が
それぞれ内側筒状ブロック4bの下面及び上面より高い
位置にくるように形成されている。即ち、外側筒状ブロ
ック4cは内側筒状ブロック4bより上方に突出した状
態にある。そして、前記内側筒状ブロック4bの貫通孔
4aに前記下側カラー3の筒状部3dを貫挿することに
よって、前記内側筒状ブロック4bの下面が前記下側カ
ラー3の凹部3bに嵌合する。また、この状態では外側
筒状ブロック4cの下面は下側カラー3の鍔部3aに対
して離間するようになっている。また、前記外側筒状ブ
ロック4cの外周面には膨出部4eが突出形成され、そ
の膨出部4eの外周面にはアウター金具5が嵌装されて
いる。
【0026】アウター金具5は、円筒部5aと、その円
筒部5aの外周上側よりその円筒部5aの中心軸線に対
して垂直に外方へ延出形成される円盤状鍔部5bとから
構成されている。前記円筒部5aの内周面5cが前記フ
ローティングゴム4により嵌合され、前記外側筒状ブロ
ック4cの膨出部4eと接着剤にて接着されている。ま
た、前記アウター金具5は、固定物としてのワイパフレ
ーム6に嵌合されている。
【0027】前記ワイパフレーム6の基端部には、 アウ
ター金具5の円筒部5aの外径と同じである内径を持つ
貫通孔6aが設けられている。 また、ワイパフレーム6
の基端部から下方へ向けてテーパ筒状部6bが形成され
ている。そして、前記アウター金具5は、その鍔部5b
がワイパフレーム6の上面6cに当接するように圧入嵌
合されている。
【0028】前記フローティングゴム4の上には、上側
カラー7が設けられている。その上側カラー7は、軸向
変位制限部としての鍔部7aと凹部7bとよりなる皿部
7cと、その皿部7cの底部中央から下方へ延出形成さ
れる筒状部7dとから構成されている。前記筒状部7d
には軸線方向に貫通した貫通孔7eが形成され、その貫
通孔7eの内径は前記下側カラー3の貫通孔3eの内径
と同じである。前記筒状部7dの外径は前記下側カラー
3の筒状部3dの外径と同じであって、前記フローティ
ングゴム4の内側筒状ブロック4bにおける貫通孔4a
の内径と一致している。前記筒状部7dの長さが前記下
側カラー3の筒状部3dの長さと同じであって、前記フ
ローティングゴム4の内側筒状ブロック4bにおける貫
通孔4aの長さの半分ぐらいにしている。従って、前記
筒状部7dを前記内側筒状ブロック4bの貫通孔4aに
挿入することによって、上側カラー7の凹部7bと内側
筒状ブロック4bの上面と当接する。従って、フローテ
ィングゴム4は上側カラー7と下側カラー3より挟持さ
れる。また、この状態では、外側筒状ブロック4cの上
面は上側カラー7の鍔部4aと離間した位置にある。さ
らに、外側筒状ブロック4cの上部内側面は凹部7bの
外側壁7fと離間している。
【0029】そして、前記上側カラー7の凹部7bと当
接するワッシャ8を介してボルト9が前記貫通孔7e,
3e,1aを貫挿し、ナット10にねじ込み締め付ける
ことによって、フローティング支持具2は車体1に固定
されるとともに、ワイパフレーム6はフローティングゴ
ム4を介して車体1に支持固定される。
【0030】次に、上記のように構成されたフローティ
ング支持具2の特徴と作用を説明する。 (1)本実施形態では、高剛性部としての内側筒状ブロ
ック4bと外側筒状ブロック4cとの間に低剛性部とし
ての連結部4dが設けられているとともに、内側筒状ブ
ロック4bの貫通孔4aに貫挿する上、下側カラー3,
7及び外側筒状ブロック4cの外側にアウター金具5が
設けられている。従って、図3に示すように、ワイパフ
レーム6は水平方向(即ち、フローティングゴム4の径
方向)例えばF1方向に荷重が加えられたとき、内側筒
状ブロック4bは前記筒状部3d、7dにより規制さ
れ、水平方向に移動できなく、アウター金具5を介して
ワイパフレーム6と一体となっている外側筒状ブロック
4cはワイパフレーム6の移動に従って移動する。
【0031】そして、小さな荷重において、その荷重は
変形しやすい薄肉状の連結部4dの伸縮弾性変形(図3
において左側の連結部4dが伸び、右側の連結部4dが
縮む)によって吸収される。しかも、外側筒状ブロック
4cとアウター金具5とが一体に連結されているので、
一側の連結部4dの伸びと他側の連結部4dの縮みとの
量が同じである。一方、より大きな荷重において、フロ
ーティングゴム4のそれ以上の変形は一側(図3におい
て右側)の外側筒状ブロック4cと内側筒状ブロック4
bとの当接により規制される。また、外側筒状ブロック
4cの上部内側面が前記上側カラー7の皿部7cに形成
した外側壁7fに当接することにより、それ以上のフロ
ーティングゴム4の変形は規制される。
【0032】従って、ワイパフレーム6から伝わってき
た振動が前記連結部4dの伸縮弾性変形によって吸収さ
れるとともに、ワイパフレーム6の動きが外側筒状ブロ
ック4c、内側筒状ブロック4b及び上側カラー7によ
り規制され、規定変位以上のワイパフレーム6の水平移
動に起因するワイパ装置のオーバーランを防止すること
ができる。
【0033】(2)本実施形態では、上、下側カラー
3,7に軸向変位制限部としての皿部3c,7cを設
け、その両皿部3c、7cにてフローティングゴム4を
上下方向において挟持する。従って、図4に示すよう
に、ワイパフレーム6は垂直方向(即ち、フローティン
グゴム4の軸方向)例えばF2方向に荷重が加えられた
とき、内側筒状ブロック4bは前記下側カラー3の凹部
3bにより規制され、垂直方向に移動できない。また、
アウター金具5を介してワイパフレーム6と一体となっ
ている外側筒状ブロック4cはワイパフレーム6の移動
に従って移動する。
【0034】そして、小さな荷重において、その荷重は
変形しやすい薄肉状の連結部4dの曲げ伸び変形(図4
において左右の連結部4dはともに下側へ曲げ伸びる)
によって吸収される。一方、より大きな荷重において、
連結部4dのそれ以上の変形は外側筒状ブロック4cの
下面が下側カラー3の鍔部3aに当接することによって
規制される。さらに、外側筒状ブロック4cを変形させ
ることができるより大きな荷重において、ワイパフレー
ム6の動きはワイパフレーム6の筒状部6bの底部が下
側カラー3の鍔部3aに当接することによって規制され
る。
【0035】従って、荷重が加えられた初期において、
その荷重がいずれも連結部4dの弾性変形によって吸収
されるので、ワイパフレーム6の振動に対する減衰効果
が向上され、容易に車体に伝達されるワイパフレーム6
の縦振動が減衰される。また、荷重が加えられた後期に
おいて、ワイパフレーム6の動きは外側筒状ブロック4
cの下面さらにワイパフレーム6の筒状部6bの底部が
下側カラー3の鍔部3aに当接することによって規制さ
れ、つまり、ワイパフレーム6の規定変位以上の垂直移
動が規制される。
【0036】(3)また、図5に示すように、ワイパフ
レーム6はせん断方向(ねじり方向)例えばF3方向に
荷重が加えられたとき、内側筒状ブロック4bは前記
上、下側カラー3,7により規制され、水平、垂直方向
に移動できなく、アウター金具5を介してワイパフレー
ム6と一体となっている外側筒状ブロック4cはワイパ
フレーム6の移動に従って移動する。
【0037】そして、小さな荷重において、その荷重が
変形しやすい薄肉状の連結部4dの曲げ伸び変形(図5
において左側の連結部4dが下側、右側の連結部4dが
上側へ曲げ伸びる)によって吸収される。一方、より大
きな荷重において、連結部4dのそれ以上の変形は外側
筒状ブロック4cの右側上面が上側カラー7の鍔部7a
に当接することによって規制される。さらに、外側筒状
ブロック4cを変形させることができるより大きな荷重
において、ワイパフレーム6の動きはワイパフレーム6
の左側下部が下側カラー3の鍔部3aに、ワイパフレー
ム6の右側上部(アウター金具5の鍔部5b)が上側カ
ラー7の鍔部7aに当接することによって規制される。
【0038】従って、荷重が加えられた初期において、
その荷重がいずれも連結部4dの弾性変形によって吸収
されるので、ワイパフレーム6の振動に対する減衰効果
が向上され、容易に車体に伝達されるワイパフレーム6
の縦振動が減衰される。また、荷重が加えられた後期に
おいて、ワイパフレーム6の動きは外側筒状ブロック4
cさらにワイパフレーム6が上、下側カラー7,3の鍔
部7a,3aに当接することによって規制されることか
ら、規定変位以上のワイパフレーム6の水平移動に起因
するワイパ装置のオーバーランを防止することができる
とともに、ワイパフレーム6は車体1に対して大きく傾
いたり捻れたりすることなく安定に支持されることがで
きる。
【0039】図6は本実施形態のワイパフレーム6に加
えた荷重(F)と、フローティングゴム4の変位(t)
と、ワイパブレードの払拭範囲(W)との関係を表す曲
線Hを従来の技術で示した図17にプロットした説明図
である。詳述すると、図6に示すように、小さな荷重に
対応するワイパブレードの低負荷作動段階(図において
A段階)において、連結部4dの伸縮曲げ変形によっ
て、フローティングゴム4は変位量がt3まで大きく変
位し、振動を吸収する。一方、ワイパブレードの高負荷
作動時に、フローティングゴム4は連結部4dの伸縮変
形段階を経て変位量がt3まで大きく変位した後、変位
は内側筒状ブロック4bと外側筒状ブロック4c、外側
筒状ブロック4cと上、下側カラー7,3、ワイパフレ
ーム6と上、下側カラー7,3の当接によって規制さ
れ、わずかの変位量Δt3をもって小さく変位する(図
においてB段階)。従って、本発明は従来の技術と比
べ、低負荷作動時にワイパブレードの払拭範囲は規格を
満足すると共に優れた振動減衰効果を有し、高負荷作動
時にワイパブレードのオーバーランを防止することがで
きる。
【0040】図7はその振動減衰効果を示す説明図であ
る。 図7において、斜線で示す範囲は振動減衰効果域で
ある。従来技術のK,Y曲線と比べて、 本発明のH曲線
は、低負荷作動段階Aと相当するHa曲線と、 高負荷作
動段階Bと相当するHb曲線とを含み、低負荷作動段階
Aにおいて低い周波数まで振動減衰効果を有することが
示されている。
【0041】尚、本実施形態のアウター金具は、図8に
示すような形状にて実施してもよい。詳述すると、図8
に示すように、アウター金具15は、円筒状を呈し、円
筒部15aと、円筒部15aの上側の外周部よりその円
筒部15aの中心軸線に対して垂直に外方へ延出形成さ
れる鍔部15bと、その鍔部15bの外周部より前記円
筒部15aの中心軸線に平行して上方へ延出形成される
円筒状規制部15cとから構成されている。前記円筒部
15aの内径が前記フローティングゴム4の外側筒状ブ
ロック4cの外径よりやや小さくしている。また、前記
円筒状規制部15cの内径が上側カラー7の鍔部7aの
外径より大きく、即ち、フローティング支持具2が車体
1に取付けられたときに、前記上側カラー7の鍔部7a
は前記円筒状規制部15cの中に内在されるようになっ
ている。
【0042】このように構成されたフローティング支持
具2は上記実施形態の作用効果を加え、次のような作用
効果を有する。ワイパフレーム6は水平方向(即ち、フ
ローティングゴム4の径方向)に、より大きな荷重が加
えられたとき、連結部4dのそれ以上の変形は一側の外
側筒状ブロック4cと内側筒状ブロック4bとの当接及
び外側筒状ブロック4cの上部内側面が前記上側カラー
7の皿部7cに形成した外側壁7fとの当接により規制
されるとともに、同一側におけるアウター金具15の円
筒状規制部15cが上側カラー7の鍔部7aの外周部と
当接することによって規制される。
【0043】従って、ワイパフレーム6から伝わってき
た振動が前記連結部4dの伸縮弾性変形によって吸収さ
れるとともに、ワイパフレーム6の動きが外側筒状ブロ
ック4c、内側筒状ブロック4b及びアウター金具15
の円筒状規制部15cにより規制され、規定変位以上の
ワイパフレーム6の水平移動に起因するワイパ装置のオ
ーバーランをさらに防止することができる。しかも、前
記アウター金具15の円筒状規制部15cの内径又は前
記上側カラー7の鍔部7aの外径を変えるつまり前記ア
ウター金具15の円筒状規制部15cと前記上側カラー
7の鍔部7aの外周との間の距離を変えることによっ
て、フローティングゴム4の水平方向変位をコントロー
ルすることができる。その結果、フローティングゴム4
のバネ定数の変化によるワイパ装置オーバーランの発生
を防止することができるとともに、フローティングゴム
4のバネ定数をもっと柔らかくすることが可能で、フロ
ーティング支持具2の振動減衰効果を向上させることが
できる。
【0044】また、図8において前記上側カラーは、図
9に示すような形状にて実施してもよい。詳述すると、
図9に示すように、上側カラー17は、鍔部17aと凹
部17bとその凹部17bの底部中央から下方へ延出形
成される筒状部17cとから構成されている。前記筒状
部17cには軸線方向に貫通した貫通孔17dが形成さ
れている。前記鍔部17aは、折り曲げ成形にて上側カ
ラー17の中心軸線に垂直する軸向変位制限部としての
第1鍔部17fと軸向変位制限部としての第2鍔部17
hとが形成されている。第2鍔部17hは第1鍔部17
fより上方に位置している。さらに、第2鍔部17hの
外周部から下方へ延出して前記筒状部17cと同心状の
径向変位制限部としての円筒状規制部17iが形成され
ている。前記円筒状規制部17iの内径が前記図8で説
明したアウター金具15の円筒状規制部15cの外径よ
り大きくしている。従って、フローティング支持具2が
車体1に取付けられたときに、前記第1鍔部17fはフ
ローティングゴム4の外側筒状ブロック4cの上方、前
記第2鍔部17hはアウター金具15の円筒状規制部1
5cの上方、前記円筒状規制部17iはアウター金具1
5の円筒状規制部15cの外方に位置している。
【0045】ワイパフレーム6は水平方向(即ち、フロ
ーティングゴム4の径方向)に、より大きな荷重が加え
られたとき、連結部4dのそれ以上の変形は一側の外側
筒状ブロック4cと内側筒状ブロック4bとの当接及び
外側筒状ブロック4cの上部内側面が前記上側カラー1
7の皿部17cに形成した外側壁17kとの当接により
規制されるとともに、同一側におけるアウター金具15
の円筒状規制部15cが上側カラー7の円筒状規制部1
7iの内周面と当接することによって規制される。
【0046】また、ワイパフレーム6は垂直方向(即
ち、フローティングゴム4の軸方向)に例えば下から上
に向けてより大きな荷重が加えられたとき、連結部4d
のそれ以上の変形は外側筒状ブロック4cと上側カラー
17の第1鍔部17fとの当接さらにアウター金具15
の円筒状規制部15cの頂部が上側カラー17の第2鍔
部17hに当接することによって規制される。
【0047】従って、このように構成されたフローティ
ング支持具2は第1実施形態の作用効果を加え、上記図
8で示したフローティング支持具と同様な作用効果を得
ることができる。
【0048】また、上記実施形態の下側カラーは、図1
0に示すような形状にて実施してもよい。詳述すると、
図10に示すように、下側カラー13は、鍔部13aと
凹部13bとよりなる皿部13cと、その皿部13cの
凹部13bの底部中央から上方へ延出形成される円筒状
部13dと、前記鍔部13aの外周から上方へ延出形成
される径向変位制限部としてのテーパ筒状規制部13f
とから構成されている。前記筒状部13dには軸線方向
に貫通した貫通孔13eが形成されている。前記テーパ
筒状規制部13fは、そのテーパ角度が前記ワイパフレ
ーム6の基端部に形成されたテーパ筒状部6bのテーパ
角度と同じ、その内径が前記テーパ筒状部6bの外径よ
り大きくしている。即ち、フローティング支持具2が車
体1に取付けられたときに、前記テーパ筒状部6bは前
記テーパ筒状規制部13fの中に内在される。
【0049】ワイパフレーム6は水平方向(即ち、フロ
ーティングゴム4の径方向)に、より大きな荷重が加え
られたとき、連結部4dのそれ以上の変形は一側の外側
筒状ブロック4cと内側筒状ブロック4bとの当接によ
り規制されるとともに、同一側における下側カラー13
のテーパ筒状規制部13fがワイパフレーム6のテーパ
筒状部6bの外周面と当接することによって規制され
る。
【0050】従って、このように構成されたフローティ
ング支持具2は上記実施形態と同様な作用効果を得るこ
とができる。また、本実施形態のワイパフレームは図1
1に示すような形状にて実施してもよい。詳述すると、
図11に示すように、ワイパフレーム16のテーパ筒状
部16bがワイパフレーム16の上方側へ突出形成され
ている。また、上側カラー27は、鍔部27aと凹部2
7bとよりなる皿部27cと、その皿部27cの底部中
央から下方へ延出形成される筒状部27dと、前記鍔部
27aの外周から下方へ延出形成される径向変位制限部
としてのテーパ筒状規制部27fとから構成されてい
る。前記筒状部27dには軸線方向に貫通した貫通孔2
7eが形成されている。前記テーパ筒状規制部27f
は、そのテーパ角度がワイパフレーム16のテーパ筒状
部16bのテーパ角度と同じ、その内径が前記テーパ筒
状部16bの外径より大きくしている。即ち、フローテ
ィング支持具2が車体1に取付けられたときに、前記テ
ーパ筒状部16bは前記テーパ筒状規制部27fの中に
内在される。
【0051】ワイパフレーム16は水平方向(即ち、フ
ローティングゴム4の径方向)により大きな荷重が加え
られたとき、連結部4dのそれ以上の変形は一側の外側
筒状ブロック4cと内側筒状ブロック4bとの当接及び
外側筒状ブロック4cの上部内側面が前記上側カラー2
7の皿部27cに形成した外側壁27hとの当接により
規制されるとともに、同一側における上側カラー27の
テーパ筒状規制部27fがワイパフレーム16のテーパ
筒状部16bの外周面と当接することによって規制され
る。
【0052】従って、このように構成されたフローティ
ング支持具2は上記実施形態と同様な作用効果を得るこ
とができる。尚、上記各実施形態では、フローティング
ゴムとアウター金具5を別々に作って、組み付けるとき
に接着剤にて一体に圧入接着して実施したが、アウター
金具5の内周にフローティングゴムが加硫成形と同時に
接着して実施してもよい。この場合、上記各実施形態と
同様な作用効果を得ることができる。
【0053】また、本実施形態のアウター金具5を省略
し、フローティングゴム及びワイパフレームは図12に
示すような構成にて実施してもよい。詳述すると、図1
2に示すように、前記フローティングゴム4の外側筒状
ブロック4cの外周面における膨出部4eの代わりにワ
イパフレーム6と嵌合接着するためのテーパ状嵌合部4
fが凸設されている。また、前記ワイパフレーム6の嵌
合孔6aの内周に前記外側筒状ブロック4cのテーパ状
嵌合部4fと対応する断面テーパ状の嵌合溝6eが凹入
形成されている。そして、接着剤あるいは同時加硫成形
にてフローティングゴム4とワイパフレーム6とを一体
連結する。このように構成されたフローティング支持具
2は第1実施形態と同様な効果を得ることができる。
【0054】尚、上記別例では、外側筒状ブロック4c
の外周に外方へ突出してテーパ状嵌合部4fを形成し、
ワイパフレーム6の嵌合孔6aの内周に前記外側筒状ブ
ロック4cのテーパ状嵌合部4fと対応するテーパ状嵌
合溝6eを凹設したが、図13に示すように、ワイパフ
レーム6の嵌合孔6aの内周に突出したテーパ状嵌合部
6fを形成し、外側筒状ブロック4cの外周に前記ワイ
パフレーム6のテーパ状嵌合部6fと対応するテーパ状
嵌合部4hを凹設して実施してもよい。この場合、上記
別例と同様な効果を得ることができる。
【0055】(第2実施形態)以下、本発明を車両用ワ
イパ装置に具体化した実施の第2実施形態を図14及び
図15に従って説明する。本実施形態は、第1実施形態
とは、ワイパフレームと上側カラーとの構成が相違し、
アウター金具を省略している。そのため、説明の便利
上、相違する部分について詳細に説明し第1実施形態と
同一の構成については符号を同じにしてその詳細は省略
する。
【0056】図14は本実施形態のワイパフレームの要
部斜視図である。図15は本実施形態のフローティング
支持具の取付I−I線視断面図である。図14に示すよ
うに、本実施形態のワイパフレーム26は、フレーム部
26aとそのフレーム部26aの基端に下方へ折り曲げ
成形している連結部26bと、前記連結部26bの先端
に前記フレーム部26aに対して垂直にのびる円筒部2
6cとから構成されている。前記円筒部26cにおける
嵌合孔26dの内径がフローティングゴム4の外径より
やや小さくしている。
【0057】図15に示すように、上側カラー37は、
鍔部37aと凹部37bとよりなる皿部37cと、その
皿部37cの底部中央から下方へ延出形成される筒状部
37dと、前記鍔部37aの外周から下方へ延出形成さ
れる径向変位制限部としてのテーパ筒状規制部37fと
から構成されている。前記筒状部37dの軸中央に貫通
孔37eが形成されている。前記テーパ筒状規制部37
fは、その内径が前記ワイパフレーム26の円筒部26
cの外径より大きくしている。即ち、フローティング支
持具2が車体1に取付けられたときに、前記円筒部26
cは前記テーパ筒状規制部37fの中に内在される。そ
して、接着剤あるいは同時加硫成形にてフローティング
ゴム4とワイパフレーム26とを一体連結する。このよ
うに構成されたフローティング支持具2は第1実施形態
と同様な効果を得ることができる。
【0058】なお、本発明は上記各実施形態に限定され
ることはなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で以下
のようにしてもよい。 ○上記各実施形態では、ボルト9の先端部を車体1の取
付穴1aに挿入し、ナット10にねじ込み締め付けるよ
うに実施したが、車体1の取付穴1aをネジ孔にして、
そして、ボルト9の先端部を直接に車体1の取付ネジ穴
1aにねじ込み締め付けるようにナット10を省略して
実施してもよい。
【0059】○上記各実施形態では、本発明を車両用ワ
イパ装置に具体化して実施したが、車両用ワイパ装置以
外に規定変位以上の変形を規制し、防振効果を更に向上
する必要がある装置に具体化して実施してもよい。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1に記載の
発明によれば、固定物の振動に対する減衰効果が大きい
とともに、固定物の規定以上の変位を規制することがで
きる。
【0061】請求項2に記載の発明によれば、固定物の
変形が所定の変位量以上に変形しないよう制限されるこ
とができる。請求項3及び5に記載の発明によれば、固
定物の軸方向変位が所定の変位量以上に変形しないよう
制限されることができる。
【0062】請求項4及び6に記載の発明によれば、固
定物の径方向変位が所定の変位量以上に変形しないよう
制限されることができる。請求項7に記載の発明によれ
ば、ワイパ装置のオーバーランを防止することができる
とともに、振動に対する減衰効果が更に向上されたこと
によって、ワイパフレームの振動を車体に伝えにくくな
る優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のフローティング支持具の取付分
解斜視図。
【図2】第1実施形態のフローティング支持具の断面
図。
【図3】第1実施形態のフローティング支持具の作用を
説明する説明図。
【図4】同じくフローティング支持具の作用を説明する
説明図。
【図5】同じくフローティング支持具の作用を説明する
説明図。
【図6】ワイパフレームに加えた荷重と、フローティン
グゴムの変位と、ワイパブレードの払拭範囲との関係を
示す説明図。
【図7】フローティング支持具の振動減衰効果を示す説
明図。
【図8】別例のフローティング支持具の断面図。
【図9】別例のフローティング支持具の取付断面図。
【図10】別例のフローティング支持具の取付断面図。
【図11】別例のフローティング支持具の取付断面図。
【図12】別例のフローティング支持具の取付断面図。
【図13】別例のフローティング支持具の取付断面図。
【図14】第2実施形態のワイパフレームの要部斜視
図。
【図15】第2実施形態のフローティング支持具のI−
I線視断面図。
【図16】車両用ワイパ装置を示す説明図。
【図17】従来技術を説明する説明図。
【図18】従来技術のフローティング支持具の断面図。
【符号の説明】 2…フローティング支持具、3,13…下側カラー、4
…フローティングゴム、5,15…アウター金具、6,
16,26…ワイパフレーム、7,17,27,37…
上側カラー。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 取付部材(1)に固定物(6)をフロー
    ティングゴム(4)を介して支持するフローティング支
    持具において、 前記フローティングゴム(4)は、固定部材(9)が挿
    通される挿通孔(4a)を有する内側筒状ブロック(4
    b)と、 前記固定物(6)を支持する外側筒状ブロック(4c)
    と、 その内側筒状ブロック(4b)と外側筒状ブロック(4
    c)とを一体連結する薄肉状の連結部(4d)とからな
    り、 前記内側筒状ブロック(4b)の挿通孔(4a)に挿通
    されその内側筒状ブロック(4b)を支持する筒部(3
    d,7d)と、その筒部(3d,7d)の外周から延出
    形成した一対の皿部(3c,7c)とを有するととも
    に、その皿部(3c,7c)にて前記内側筒状ブロック
    (4b)を挟持するカラー(3,7)とを備えたことを
    特徴とするフローティング支持具。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のフローティング支持具
    において、 前記フローティングゴム(4)と固定物(6)との間
    に、アウター金具(5)を設けたことを特徴とするフロ
    ーティング支持具。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載のフローティング支持具
    において、 前記カラー(3,7)には、前記外側筒状ブロック(4
    c)の軸向変位を規制制限する軸向変位制限部(3a,
    7a,13a,17f,17h,27a,37a)を設
    けたことを特徴とするフローティング支持具。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項3に記載のフローテ
    ィング支持具において、 前記カラー(3,7)には、前記外側筒状ブロック(4
    c)の径方向変位を規制制限する径向変位制限部(7
    a,7f,13f,17i,17k,27f,27h,
    37f,37k)を設けたことを特徴とするフローティ
    ング支持具。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載のフローティング支持具
    において、 前記アウター金具(5)には、前記外側筒状ブロック
    (4c)の軸向変位を規制制限する軸向変位制限部(5
    b,15b,15c)を設けたことを特徴とするフロー
    ティング支持具。
  6. 【請求項6】 請求項2又は請求項5に記載のフローテ
    ィング支持具において、 前記アウター金具(5)には、前記外側筒状ブロック
    (4c)の径方向変位を規制制限する径向変位制限部
    (15c)を設けたことを特徴とするフローティング支
    持具。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至請求項6のうちいずれかに
    記載のフローティング支持具(2)を備えた車両用ワイ
    パ装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013241976A (ja) * 2012-05-18 2013-12-05 Mitsuba Corp 固定構造

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