JPH111391A - 化合物半導体の製造装置 - Google Patents
化合物半導体の製造装置Info
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- JPH111391A JPH111391A JP16940597A JP16940597A JPH111391A JP H111391 A JPH111391 A JP H111391A JP 16940597 A JP16940597 A JP 16940597A JP 16940597 A JP16940597 A JP 16940597A JP H111391 A JPH111391 A JP H111391A
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Abstract
ル層のIn組成の制御性を高めることができる製造装置
の提供。 【解決手段】本発明による化合物半導体の製造装置で
は、Inx Ga1-x N(ただし、0<x<1)の気相成
長させるのに、ほぼ同心状に設けられた内側管(7)、
中間管(8)及び外側管(9)より成る三重管構造の反
応管が採用される。これらの管(7〜9)によって区画
される空間、つまり、内側管(7)内、中間通路(8
1)及び側部通路(91)は、窒素化合物ガス(N
H3 )、三塩化インジウム(InCl3 )蒸気及びガリ
ウム化合物ガス(GaCl)の各原料ガスを、GaAs
基板(2A)の近傍まで、個別的に導入するための通路
として形成される。
Description
造装置、より詳細には、窒化インジウムガリウム(In
x Ga1-x N、ただし、0<x<1)を気相成長させる
ための製造装置に関する。
基板を用いた窒化ガリウム(GaN)系の青色および緑
色の発光素子(LED)の構造を示す断面図を示してい
るが、このような発光素子は、例えば、「日経サイエン
ス」1994年10月号、第44〜55頁に記載されている。
ア基板SBと、基板SB上に形成されたGaN(窒化ガ
リウム)バッファ層BFと、GaNバッファ層BF上に
形成された六方晶のGaNエピタキシャル層EP1とか
ら構成されたエピタキシャルウェハを備えている。この
青色および緑色発光素子は、さらに、このエピタキシャ
ルウェハの上に、クラッド層CL1、発光層LE、クラ
ッド層CL2およびGaNエピタキシャル層EP2が、
順次形成され、GaNエピタキシャル層EP1,EP2
上には、オーミック電極ER1,ER2がそれぞれ形成
されている。また、GaNバッファ層BFは、この青色
および緑色発光素子において、サファイア基板SBとG
aNエピタキシャル層EP1との格子定数の差による歪
を緩和するために設けられるものである。
SBとして絶縁性のサファイアを用いており、また、電
極を形成して素子を作成する際には、2種の電極を同一
面側に形成する必要があることから、フォトリソグラフ
ィによるパターニングが2回以上必要になり、さらに反
応性イオンエッチングによる窒化物のエッチングを行う
必要もあり、複雑な工程を要していた。
分離の際に切断しにくいという問題もある。この発光素
子の応用について考えると、このサファイアは劈開する
ことができないので、劈開端面を光共振器とするレーザ
ーダイオードに適用できないという応用上の問題もあっ
た。
アに代えて、導電性のGaAsを基板として使用すると
いう試みがなされている。すなわち、MOCVPE法
(metal organic chloride vapor phase epitaxy:有機
金属クロライド気相エピタキシャル法)を用いてGaA
s(砒化ガリウム)基板上にGaNを成長させる方法で
あって、GaNの成長速度を従来のOMVPE法(orga
nometallic vapor phaseepitaxy:有機金属気相エピタ
キシャル法)での成長速度と比べても十分に早いもので
あるものが検討されている。それは、III 族原料を塩化
物として供給し、GaNの高速成長を可能とし、発光素
子の活性層となるInGaN(窒化インジウムガリウ
ム)の成長をも可能としたものである。
組成を有するInGaNを用いた波長純度の良い青色の
発光素子の出現が要望されているのである。しかしなが
ら、InGaNのIn組成を高くするためには、成長温
度を低くする必要があり、その結果、成長速度が小さく
なり、また、成長したInGaN層の結晶性が悪くなる
という問題点があった。
(1977) p.541〜545 には、In原料としてクロライド化
合物InCl3 (三塩化インジウム)を用い、V族原料
にNH3 (アンモニアガス)を用いてサファイア基板上
への六方晶のInN結晶の成長が報告されている。しか
し、GaAs基板等への成長については検討されておら
ず、レーザーダイオードを製造するに適している立方晶
のInNおよびInGaNは得られていないのである。
物即ちクロライド化合物として供給する従来のMOCV
PE法(有機金属クロライド気相エピタキシャル法)で
は、III 族原料を含む有機金属原料として、例えば、ト
リメチルインジウム(TMIn:C3H9In)及びトリメチ
ルガリウム(TMGa:C3H9Ga)を用い、これらの原料
と塩化水素(HCl)から塩化インジウム(InCl)
から塩化インジウム(InCl)を合成し、これらの塩
化物とアンモニアガス(NH3 )を反応させてGaAs
等の基板上にInN及びInGaNを成長させている。
しかし、この方法ではGaAs等の基板上への成長速度
が小さく、InGaNの組成の再現性がない。また、結
晶中へInが取り込まれにくくなるために、高いIn組
成のInGaNの成長が困難である。
シャルウェハを製造するのに用いられる気相成長製造装
置には、例えば、図3に示されるような反応管が採用さ
れる。
る反応チャンバーRCに対して、不活性キャリアガスI
Gと共に三塩化インジウム(InCl3 )の蒸気を導入
するための第1のガス導入口MI1、同様のキャリアガ
スIGと共にアンモニア(NH3 )ガスを導入するため
の第2のガス導入口MI2、キャリアガスIGと共にト
リメチルガリウムTMGa(trimethylgallium;C3 H
9 Ga)ガスを導入するための第3のガス導入口MI
3、及び、キャリアガスIGと共に塩化水素(HCl)
ガスを導入するための第4のガス導入口MI4等の導入
口や、排気口GO等が設けられている。反応チャンバー
RCには、また、外部に抵抗加熱ヒータRHが備えられ
ている。
に連通しており、第2のガス導入口MI2は、基板サセ
プタSSの上部に至る第2の管路、つまり、内側管IP
に連通しており、そして、第3のガス導入口MI3及び
第4のガス導入口MI4は、第3の管路TPに連通して
いる。第1及び第3の管路FP,TPの出口は、反応管
の上部に導かれている。
示すと、先ず、反応チャンバーRC内の底部に設けられ
た基板サセプタSSに、砒化ガリウム(GaAs)製の
基板2Aが設置され、この基板2Aは、抵抗加熱ヒータ
ーRHからのチャンバーRC内の加熱によって第1の所
定温度に保持される。
は、加熱されたInCl3 蒸気がキャリアガスIGによ
り第1の管路FPを通してチャンバーRC内に導入され
る一方、第2のガス導入口MI2からは、NH3 ガスが
キャリアガスIGによって内側管IPを通して導入され
るので、GaAs基板2Aの上では、InCl3 及びN
H3 が反応する。所定の時間、このエピタキシャル成長
を行わせることによって、図2に示されるInNバッフ
ァ層2Bが形成される。
なるバッファ層2Bが形成された基板2Aの温度を、抵
抗加熱ヒーターRHにより第2の所定温度にまで昇温し
た後、InCl3 及びNH3 に加えて、TMGa及びH
Clが第3及び第4のガス導入口MI3からキャリアガ
スIGによって導入される。これらのガスは、互いに反
応してGaClとなった後、キャリアガスによって、G
aAs基板2Aの上に導入される。そして、所定の時
間、エピタキシャル成長が行われる。その結果、バッフ
ァ層2上には、図2に示されるように、Inx Ga1-x
N(ただし、0<x<1)エピタキシャル層2Cが形成
される。
の結果、GaAs基板2A上に、次式(1),(2)で
示される基本的な所望の反応機構に従って、高品質のI
nNバッファ層2B及びInx Ga1-x N(ただし、0
<x<1)エピタキシャル層2Cを順次形成することが
できる。 InCl3 +NH3 → InN (1) GaCl +NH3 → GaN (2)
は、第二工程において、所望の反応機構に対して、TM
Ga及びInCl3 が反応チャンバーRCの上部で、次
式(3)に従った反応が併発される。 InCl3 +TMGa→InCl+GaCl (3) このため、インジウム(In)とガリウム(Ga)の供
給比を制御するのが非常に困難になり、所望のIn組成
「x」を有するInx Ga1-x N(ただし、0<x<
1)エピタキシャル層を得ることが困難になってしま
う。
加えて、上式(3)に伴ってH2 が発生されると想定さ
れ、このH2 によりInCl3 の熱分解が生じる傾向が
あるので、必要なInの取り込みが難かしくなって、I
nx Ga1-x Nの成長を困難にするという不都合をも招
くと考えられる。そして、このような傾向は、特に、I
nCl3 を用いて高温成長を行う場合にInCl3 の分
解が促進されるため、InCl3 を用い比較的高温で高
速成長させようとする上記気相成長方法にとっては大き
な問題である。
は、反応管内部に新規な構造を採用してことにより、上
述の諸問題点を解決すること、つまり、Inx Ga1-x
N(ただし、0<x<1)エピタキシャル層のIn組成
「x」の制御性を改善して、所望のIn組成比「x」を
もつInx Ga1-x Nエピタキシャル層を容易に得るこ
とができる製造装置を提供することにある。
体の製造装置は、Inx Ga1-x N(ただし、0<x<
1)の気相成長させるのに、三重管構造の反応管が採用
される。つまり、本発明によると、インジウム(In)
原料として三塩化インジウム(InCl3 )を用いて基
板の上に窒化インジウムガリウム(Inx Ga1-x N、
ただし、0<x<1)を気相成長させるための化合物半
導体の製造装置において、内側管、中間管及び外側管が
ほぼ同心状に設けられ、これらの管により形成される空
間が、少なくとも、三塩化インジウムを含むガス、ガリ
ウム化合物を含むガス及び窒素化合物を含むガスを前記
基板の近傍まで個別的に導入するための通路として構成
される。
いては、InCl3 を含むガス及びガリウム化合物を含
むガスが、独立した案内路を通して基板の近傍まで個別
的に導入されるので、InCl3 とガリウム化合物との
反応を抑制することができ、InCl3 の熱分解を抑制
することができる。従って、本発明によると、In組成
の制御性が改善され、所望のIn組成「x」を有する高
品質のInx Ga1-xN(ただし、0<x<1)エピタ
キシャル層を容易に且つ再現性よく得ることができる。
によって内側管内、内側管と中間管との間及び中間管と
外側管との間の各空間が、それぞれ、窒素化合物を含む
ガス、三塩化インジウム(InCl3 )を含むガス及び
ガリウム化合物を含むガスを前記基板の近傍まで個別的
に導入するための通路として構成され、内側管及び中間
管は、前記基板を設置するための手段に向かって開口し
ており、外側管はこの手段を包囲するように延びてお
り、外側管の周りの外部には、前記基板を加熱するため
の手段が設けられる。
用するに当たっては、キャリアガスとして用いられる不
活性ガスIGには、窒素(N2 )ガス或いはヘリウム
(He)ガスを用いるのが好適であり、これらのガス
は、例えば、特に廉価性が追及されるときにはN2 を採
用し、特に組成及び膜厚の均一性が追及されるときには
Heを採用するというように、必要に応じて選択され
る。また、基板の材料には、砒化ガリウム(GaA
s)、燐化ガリウム(GaP)、砒化インジウム(In
As)、燐化インジウム(InP)および炭化珪素(S
iC)からなる群から選ばれる。
るInx Ga1-x Nの製造装置が示されており、この製
造装置は、石英からなる反応チャンバー1内の下部のほ
ぼ中央に基板サセプタ2を内蔵し、上部には第1乃至第
4のガス導入口3〜6を備えている。反応チャンバー1
内には、基板サセプタ2の周辺に反応空間11が形成さ
れ、さらに、底部には排気口12が設けられ、外部には
チャンバー内全体を加熱するための抵抗加熱ヒータ13
が設けられている。
料として三塩化インジウム(InCl3 )を収納するた
めのリザーバー31が設けられ、リザーバー31の外部
には三塩化インジウム(InCl3 )の蒸気圧を制御す
るためのリザーバー用抵抗加熱ヒータ32が設けられ
る。このInCl3 蒸気を反応空間11に搬送するため
に、第1のガス導入口3には、例えば、窒素(N2 )ガ
スやヘリウム(He)ガスのような不活性キャリアガス
IGが導入されるようになっている。また、第2のガス
導入口4は、V族原料としてアンモニア(NH3 )ガス
を導入するために設けられ、反応管のほぼ中心軸に沿う
内側管7に連通している。内側管7は基板サセプタ11
の上で開口し、この内側管7の周りを中間管8が取巻い
ている。この中間管8は、上部が管路33を介してリザ
ーバー31に連通しており、下部が反応空間11の上部
で開口しており、内側管7との間に中間通路81を形成
している。これらの管7,8は石英で作製される。
ムTMGa(trimethylgallium;C3 H9 Ga)ガスを
導入するために設けられ、第4のガス導入口6は、塩化
水素(HCl)ガスを導入するために設けられる。両導
入口5,6に連通する管路51は、これらのガスを混合
してチャンバー上部に導入するために、反応チャンバー
1内の上部で開口している。
設けられる。外側管9は、管路51から導入された混合
ガスを案内する下り側部通路91を形成すると共に、基
板サセプタ2の近傍に基本的な反応機構を生起するため
の反応空間11を形成するために設けられ、中間管8、
内側管7及び基板サセプタ2を取り囲んで管の底部に達
している。
乃至反応の均一性を向上するために、反応チャンバー1
の底部の周縁には別のキャリアガス導入口14が設けら
れ、ここからも不活性キャリアガスIGを導入すること
ができるようになっている。このキャリアガス導入口1
4は、反応チャンバー1の側壁15と外側管9と間に形
成された上り側部通路16を通り、外側管の上端の開口
部を経た上、中間管8と外側管9と間に形成された下り
側部通路91を通り、反応空間11の上部に連通してい
る。
造の反応管が採用されている。つまり、第1のガス導入
口3から導入される不活性キャリアガスIGによって、
リザーバー31からのInCl3 蒸気が、中間管8によ
る中間通路81を介して基板サセプタ2の近傍に形成さ
れる反応空間11に導入されるようになっている。ま
た、第2のガス導入口4から導入されるNH3 ガスは、
内側管7を介して反応空間11に導入することができる
ようになっている。そして、第3のガス導入口5からの
TMGaガス及び第4のガス導入口6からのHClガス
は、互いに混合され反応して塩化ガリウム(GaCl)
となった後、外側管9による下り側部通路91を介し
て、反応空間11に導入することができるようになって
いる。
よる装置における製造工程の一例を説明しよう。先ず、
石英からなる反応チャンバー1内の基板サセプタ2に、
導電性の化合物半導体製基板2A、例えば、硫黄(H2
SO4 )系の通常のエッチング液で前処理した砒化ガリ
ウムGaAsのような基板2Aが設置される。抵抗加熱
ヒーター13により外部からチャンバーRC内全体を加
熱することによって、この基板2Aは、第1の所定温
度、例えば、 300〜500 ℃、特に好適な態様として、こ
の例では 400℃に加熱され、この第1の温度状態に保持
される。一方、リザーバー31は III族原料のInCl
3 が収納され、抵抗加熱ヒータ32でInCl3 の気化
温度にまで、例えば、 350℃に、加熱される。
加熱されたリザーバー31に、不活性キャリアガスI
G、例えば、ヘリウム(He)ガスが導入され、これに
より、リザーバー31内のInCl3 は、管路33及び
中間通路81を通して所定の分圧にて反応空間11に所
定の分圧、例えば1×10-4atm (気圧)で導入される。
一方、第2のガス導入口2からは、V族原料としてアン
モニアガス(NH3 )が内側管7を通して所定の分圧、
例えば3×10-1atm で反応空間11に導入される。各ガ
スの分圧は、ガスの温度による飽和蒸気圧と流量により
管理される。このような条件の下で、GaAs基板2A
の上でInCl3 及びNH3 を前述の基本的反応機構の
式(1)に従って反応させ、所定の時間、エピタキシャ
ル成長を行わせることによって、図2に示されるInN
バッファ層2Bが数十nmオーダの所定の厚さで形成さ
れる。
層2Bが形成された基板2Aの温度を、抵抗加熱ヒータ
ー13によって第2の所定温度、例えば 800℃以上、特
に好適な態様として、この例では 800℃に加熱され、こ
の第2の温度状態に保持される。このようにして基板2
Aを 800℃にまで昇温した後、InCl3 及びNH3に
加えて、さらに、TMGa及びHClが第3及び第4の
ガス導入口5,6からHeキャリアガスIGによって導
入される。なお、インジウム(In)及びガリウム(G
a)の総気相(In+Ga)に対するインジウム(I
n)気相の比は、0.85であり、Ga分圧は3×10-5atm
、総流量は2800sccm(standard cubic centimeter per
minute:標準状態での1分当たり流量)であった。
て互いに反応してGaClとなり、InCl3 と式
(3)のような反応を生起することがない。このGaC
lは、キャリアガス導入口14からのHeキャリアガス
IGと共に下り側部通路91を通り、内側管7及び中間
通路81からのInCl3 及びNH3 と共に、反応空間
11に導入される。そして、InNバッファ層2Bが形
成されたGaAs基板2Aの上で、InCl3 及びNH
3 並びにGaCl及びNH3 を前述の基本的反応機構の
式(1),(2)に従って反応させ、所定の時間、例え
ば9分間、エピタキシャル成長が行われる。
示されるように、鏡面状の高品質Inx Ga1-x N(こ
こで、x=0.2 )エピタキシャル層2Cがμmオーダま
で所定の膜厚で形成されていることが確認された。
場合、及び、従来技術のように二重管構造とした場合
に、成長温度 500℃及び 800℃ではインジウムの供給比
に対してインジウム窒素組成比がどのようになるのかを
実験してみると、図5に示すような特性が得られた。こ
の図に示すように、従来技術の二重管構造では、In供
給の気相比〔In/(In+Ga)〕の値に拘わらずI
n組成が全然得られないのに対して、本発明に従って三
重管構造とした場合には、In供給気相比が増大するに
つれて、Inx Ga1-x Nに対する(InN)x の固相
組成比、つまり、「x」が比例的に増大することが分か
る。従って、本発明の製造装置によりIn組成の制御性
を向上するという効果が確認される。
明に従って三重管構造を採用する化合物半導体の製造装
置によると、高品質のInx Ga1-x N(ただし、0<
x<1)エピタキシャル層2Cが形成されるだけでな
く、In気相比と対応性のよいIn組成「x」が得ら
れ、図3に示される二重管型の製造装置によるものに比
べて、In気相比に対するIn組成「x」の制御性が著
しく改善され、所望のIn組成比「x」をもつInx G
a1-x Nエピタキシャル層を容易に且つ再現性よく得る
ことができる。
ガスIGを独立的に導入するためのキャリアガス導入口
14が設けられ、これらのキャリアガスの通路にも工夫
がなされているので、キャリアガスの流入制御を効果的
に行うことができ、しかも、反応空間11における原料
ガスの均一な混合を促進することができる。そして、導
入口14からのキャリアガス導入は必要に応じて行うこ
とができる。
キャリアガスIGを独立的に導入するために設けられた
キャリアガス導入口14は、必要に応じて、省略し或い
は増設することができる。この場合、例えば、外側キャ
リアガス導入口14を省略した構造では、外側管9は反
応チャンバー1の側壁15として兼用することができる
というように、任意の設計変更が可能である。
Inx Ga1-x N(ただし、0<x<1)気相成長させ
るのに三重管構造の反応管を採用するので、Inx Ga
1-x Nエピタキシャル層のIn組成「x」の制御性を改
善して、所望のIn組成比「x」をもつ高品質のInx
Ga1-x Nエピタキシャル層を容易に且つ再現性よく作
製することができる製造装置を提供することができる。
断面図である。
作製される化合物半導体エピタキシャルウェハの構造例
を示す断面図である。
略構成を示す図である。
置を概略的に示す図である。
構造におけるインジウムの供給比とインジウム窒素組成
比の対応関係のグラフを示す図である。
Claims (5)
- 【請求項1】インジウム(In)原料として三塩化イン
ジウム(InCl3 )を用いて基板の上に窒化インジウ
ムガリウム(Inx Ga1-x N、ただし、0<x<1)
を気相成長させるための化合物半導体の製造装置におい
て、内側管、中間管及び外側管がほぼ同心状に設けら
れ、これらの管により形成される空間が、少なくとも、
三塩化インジウムを含むガス、ガリウム化合物を含むガ
ス及び窒素化合物を含むガスを前記基板の近傍まで個別
的に導入するための通路として構成されることを特徴と
する化合物半導体の製造装置。 - 【請求項2】内側管内、内側管と中間管との間及び中間
管と外側管との間の各空間が、それぞれ、窒素化合物を
含むガス、三塩化インジウム(InCl3 )を含むガス
及びガリウム化合物を含むガスを前記基板の近傍まで個
別的に導入するための通路として構成されることを特徴
とする請求項1に記載の化合物半導体の製造装置。 - 【請求項3】内側管及び中間管は、前記基板を設置する
ための手段に向かって開口しており、外側管はこの手段
を包囲するように延びており、外側管の周りの外部に
は、前記基板を加熱するための手段が設けられることを
特徴とする請求項1又は2に記載の化合物半導体の製造
装置。 - 【請求項4】三塩化インジウム(InCl3 )を含むガ
スを導入するための通路は、外部加熱手段を有する三塩
化インジウム(InCl3 )収納手段に連通しているこ
とを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の化合
物半導体の製造装置。 - 【請求項5】前記基板の材料は、GaAs、GaP、I
nAs、InPおよびSiCからなる群から選ばれ、前
記ガスを搬送するためのキャリアガスは、窒素(N2 )
ガス又はヘリウム(He)ガス等の不活性ガスからなる
ことを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の化
合物半導体の製造装置。
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JP16940597A JP3991393B2 (ja) | 1997-06-11 | 1997-06-11 | 化合物半導体の製造装置 |
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JPH111391A true JPH111391A (ja) | 1999-01-06 |
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