JPH11138802A - インクジェット式記録ヘッド - Google Patents
インクジェット式記録ヘッドInfo
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- JPH11138802A JPH11138802A JP30457797A JP30457797A JPH11138802A JP H11138802 A JPH11138802 A JP H11138802A JP 30457797 A JP30457797 A JP 30457797A JP 30457797 A JP30457797 A JP 30457797A JP H11138802 A JPH11138802 A JP H11138802A
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- Japan
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- piezoelectric
- film
- ink
- recording head
- pressure generating
- Prior art date
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 圧電体能動部320の変位量の低下を抑え、
且つ耐久性を維持できるインクジェット式記録ヘッドを
提供する。 【解決手段】 ノズル開口に連通する圧力発生室12の
一部を構成し、少なくとも上面が下電極60として作用
する振動板50と、該振動板50の表面に形成された圧
電体層70及び該圧電体層70の表面に形成された上電
極80からなる圧電体能動部320とからなる圧電振動
子を備え、前記圧力発生室12に対向する領域に、前記
圧電体能動部320へ電圧を印加するためのリード電極
100と当該圧電体能動部320との接続部となるコン
タクト部90aが設けられているインクジェット式記録
ヘッドにおいて、前記コンタクト部90aの面積Sch
と、前記上電極80の面積SteとのSch/S
teが、0.00001<Sch/Ste<0.1の範囲にあるよ
うにした。
且つ耐久性を維持できるインクジェット式記録ヘッドを
提供する。 【解決手段】 ノズル開口に連通する圧力発生室12の
一部を構成し、少なくとも上面が下電極60として作用
する振動板50と、該振動板50の表面に形成された圧
電体層70及び該圧電体層70の表面に形成された上電
極80からなる圧電体能動部320とからなる圧電振動
子を備え、前記圧力発生室12に対向する領域に、前記
圧電体能動部320へ電圧を印加するためのリード電極
100と当該圧電体能動部320との接続部となるコン
タクト部90aが設けられているインクジェット式記録
ヘッドにおいて、前記コンタクト部90aの面積Sch
と、前記上電極80の面積SteとのSch/S
teが、0.00001<Sch/Ste<0.1の範囲にあるよ
うにした。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インク滴を吐出す
るノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構
成し、この振動板の表面に圧電体層を形成して、圧電体
層の変位によりインク滴を吐出させるインクジェット式
記録ヘッドに関する。
るノズル開口と連通する圧力発生室の一部を振動板で構
成し、この振動板の表面に圧電体層を形成して、圧電体
層の変位によりインク滴を吐出させるインクジェット式
記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インク滴を吐出するノズル開口と連通す
る圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧
電振動子により変形させて圧力発生室のインクを加圧し
てノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット
式記録ヘッドには、圧電振動子が軸方向に伸長、収縮す
る縦振動モードの圧電振動子を使用したものと、たわみ
振動モードの圧電振動子を使用したものの2種類が実用
化されている。
る圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧
電振動子により変形させて圧力発生室のインクを加圧し
てノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット
式記録ヘッドには、圧電振動子が軸方向に伸長、収縮す
る縦振動モードの圧電振動子を使用したものと、たわみ
振動モードの圧電振動子を使用したものの2種類が実用
化されている。
【0003】前者は圧電振動子の端面を弾性板に当接さ
せることにより圧力発生室の容積を変化させることがで
きて、高密度印刷に適したヘッドの製作が可能である反
面、圧電振動子をノズル開口の配列ピッチに一致させて
櫛歯状に切り分けるという困難な工程や、切り分けられ
た圧電振動子を圧力発生室に位置決めして固定する作業
が必要となり、製造工程が複雑であるという問題があ
る。
せることにより圧力発生室の容積を変化させることがで
きて、高密度印刷に適したヘッドの製作が可能である反
面、圧電振動子をノズル開口の配列ピッチに一致させて
櫛歯状に切り分けるという困難な工程や、切り分けられ
た圧電振動子を圧力発生室に位置決めして固定する作業
が必要となり、製造工程が複雑であるという問題があ
る。
【0004】これに対して後者は、圧電材料のグリーン
シートを圧力発生室の形状に合わせて貼付し、これを焼
成するという比較的簡単な工程で振動板に圧電振動子を
作り付けることができるものの、たわみ振動を利用する
関係上、ある程度の面積が必要となり、高密度配列が困
難であるという問題がある。
シートを圧力発生室の形状に合わせて貼付し、これを焼
成するという比較的簡単な工程で振動板に圧電振動子を
作り付けることができるものの、たわみ振動を利用する
関係上、ある程度の面積が必要となり、高密度配列が困
難であるという問題がある。
【0005】一方、後者の記録ヘッドの不都合を解消す
べく、特開平5−286131号公報に見られるよう
に、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧
電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法に
より圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発生
室毎に独立するように圧電振動子を形成したものが提案
されている。
べく、特開平5−286131号公報に見られるよう
に、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧
電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法に
より圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発生
室毎に独立するように圧電振動子を形成したものが提案
されている。
【0006】これによれば圧電振動子を弾性板に貼付け
る作業が不要となって、リソグラフィ法という精密で、
かつ簡便な手法で圧電振動子を作り付けることができる
ばかりでなく、圧電振動子の厚みを薄くできて高速駆動
が可能になるという利点がある。
る作業が不要となって、リソグラフィ法という精密で、
かつ簡便な手法で圧電振動子を作り付けることができる
ばかりでなく、圧電振動子の厚みを薄くできて高速駆動
が可能になるという利点がある。
【0007】また、この場合、圧電材料層は弾性板の表
面全体に設けたままで少なくとも上電極のみを各圧力発
生室毎に設けることにより、各圧力発生室に対応する圧
電振動子を駆動することができるが、単位駆動電圧当た
りの変位量および圧力発生室に対向する部分とその外部
とを跨ぐ部分で圧電体層へかかる応力の問題から、圧電
体層および上電極からなる圧電体能動部を、少なくとも
一端部以外は圧力発生室外に出ないように形成するのが
望ましい。
面全体に設けたままで少なくとも上電極のみを各圧力発
生室毎に設けることにより、各圧力発生室に対応する圧
電振動子を駆動することができるが、単位駆動電圧当た
りの変位量および圧力発生室に対向する部分とその外部
とを跨ぐ部分で圧電体層へかかる応力の問題から、圧電
体層および上電極からなる圧電体能動部を、少なくとも
一端部以外は圧力発生室外に出ないように形成するのが
望ましい。
【0008】さらに、このようなたわみモードの圧電振
動子を使用した記録ヘッドでは、一般には、各圧力発生
室に対応する圧電振動子は絶縁体層で覆われ、この絶縁
体層には各圧電振動子を駆動するための電圧を供給する
リード電極との接続部を形成するために窓(以下、コン
タクトホールという)が各圧力発生室に対応して設けら
れており、各圧電振動子とリード電極の接続部がコンタ
クトホール内に形成される。
動子を使用した記録ヘッドでは、一般には、各圧力発生
室に対応する圧電振動子は絶縁体層で覆われ、この絶縁
体層には各圧電振動子を駆動するための電圧を供給する
リード電極との接続部を形成するために窓(以下、コン
タクトホールという)が各圧力発生室に対応して設けら
れており、各圧電振動子とリード電極の接続部がコンタ
クトホール内に形成される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上電極
の面積に対して、コンタクトホールの面積を相対的に大
きく形成すると、耐久性が得られるものの、圧電体能動
部の変位量を稼ぐことができないという問題がある。こ
れは、駆動時のコンタクトホール部の電流密度が比較的
小さくてすむが、圧電体能動部の剛性が大きくなってし
まうからである。一方、上電極の面積に対して、コンタ
クトホールの面積を相対的に小さく形成すると、圧電体
能動部の変位量を稼ぐことはできるが、コンタクトホー
ルでの電流密度が大きくなり、コンタクトホールが破壊
されたり、過電流によるマイグレーションに起因して圧
電体層が絶縁破壊を起こし、耐久性に欠けるといる問題
がある。
の面積に対して、コンタクトホールの面積を相対的に大
きく形成すると、耐久性が得られるものの、圧電体能動
部の変位量を稼ぐことができないという問題がある。こ
れは、駆動時のコンタクトホール部の電流密度が比較的
小さくてすむが、圧電体能動部の剛性が大きくなってし
まうからである。一方、上電極の面積に対して、コンタ
クトホールの面積を相対的に小さく形成すると、圧電体
能動部の変位量を稼ぐことはできるが、コンタクトホー
ルでの電流密度が大きくなり、コンタクトホールが破壊
されたり、過電流によるマイグレーションに起因して圧
電体層が絶縁破壊を起こし、耐久性に欠けるといる問題
がある。
【0010】また、これらの問題は、特に、圧電材料層
を成膜技術で形成した場合に生じやすい。なぜなら、成
膜技術で形成した圧電材料層は非常に薄いため、圧電振
動子を貼付したものに比較して剛性が低く、また、圧電
特性が低いからである。
を成膜技術で形成した場合に生じやすい。なぜなら、成
膜技術で形成した圧電材料層は非常に薄いため、圧電振
動子を貼付したものに比較して剛性が低く、また、圧電
特性が低いからである。
【0011】本発明はこのような事情に鑑み、圧電体能
動部の変位量の低下を抑え、且つ耐久性を維持できるイ
ンクジェット式記録ヘッドを提供することを課題とす
る。
動部の変位量の低下を抑え、且つ耐久性を維持できるイ
ンクジェット式記録ヘッドを提供することを課題とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
ノズル開口に連通する圧力発生室の一部を構成し、少な
くとも上面が下電極として作用する振動板と、該振動板
の表面に形成された圧電体層及び該圧電体層の表面に形
成された上電極からなる圧電体能動部とからなる圧電振
動子を備え、前記圧力発生室に対向する領域に、前記圧
電体能動部へ電圧を印加するためのリード電極と当該圧
電体能動部との接続部となるコンタクト部が設けられて
いるインクジェット式記録ヘッドにおいて、前記コンタ
クト部の面積Schと、前記上電極の面積Steとの比
Sch/Steが、0.00001<Sch/Ste<0.1の範
囲にあることを特徴とするインクジェット式記録ヘッド
にある。
ノズル開口に連通する圧力発生室の一部を構成し、少な
くとも上面が下電極として作用する振動板と、該振動板
の表面に形成された圧電体層及び該圧電体層の表面に形
成された上電極からなる圧電体能動部とからなる圧電振
動子を備え、前記圧力発生室に対向する領域に、前記圧
電体能動部へ電圧を印加するためのリード電極と当該圧
電体能動部との接続部となるコンタクト部が設けられて
いるインクジェット式記録ヘッドにおいて、前記コンタ
クト部の面積Schと、前記上電極の面積Steとの比
Sch/Steが、0.00001<Sch/Ste<0.1の範
囲にあることを特徴とするインクジェット式記録ヘッド
にある。
【0013】かかる第1の態様では、圧電体能動部の変
位量の低下が抑えられ、且つ耐久性が維持される。
位量の低下が抑えられ、且つ耐久性が維持される。
【0014】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記圧電体能動部の上面には絶縁体層が形成され、
前記コンタクト部は当該絶縁体層に形成されたコンタク
トホール内に形成されていることを特徴とするインクジ
ェット式記録ヘッドにある。
て、前記圧電体能動部の上面には絶縁体層が形成され、
前記コンタクト部は当該絶縁体層に形成されたコンタク
トホール内に形成されていることを特徴とするインクジ
ェット式記録ヘッドにある。
【0015】かかる第2の態様では、コンタクトホール
部での破壊等が防止され、耐久性が維持される。
部での破壊等が防止され、耐久性が維持される。
【0016】本発明の第3の態様は、第1または2の態
様において、前記比Sch/Steが、0.00008<S
ch/Ste<0.05の範囲にあることを特徴とするイン
クジェット式記録ヘッドにある。
様において、前記比Sch/Steが、0.00008<S
ch/Ste<0.05の範囲にあることを特徴とするイン
クジェット式記録ヘッドにある。
【0017】かかる第3の態様では、圧電体能動部の変
位量の低下が、さらに抑えられ、且つ耐久性が維持され
る。
位量の低下が、さらに抑えられ、且つ耐久性が維持され
る。
【0018】本発明の第4の態様は、第3の態様におい
て、前記比Sch/Steが、0.00016<Sch/S
te<0.02の範囲にあることを特徴とするインクジェッ
ト式記録ヘッドにある。
て、前記比Sch/Steが、0.00016<Sch/S
te<0.02の範囲にあることを特徴とするインクジェッ
ト式記録ヘッドにある。
【0019】かかる第4の態様では、圧電体能動部の変
位量の低下が、さらに抑えられ、且つ耐久性が維持され
る。
位量の低下が、さらに抑えられ、且つ耐久性が維持され
る。
【0020】本発明の第5の態様は、第1〜4の何れか
の態様において、前記圧力発生室がシリコン単結晶基板
に異方性エッチングにより形成され、前記圧電振動子の
各層が成膜及びリソグラフィ法により形成されたもので
あることを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにあ
る。
の態様において、前記圧力発生室がシリコン単結晶基板
に異方性エッチングにより形成され、前記圧電振動子の
各層が成膜及びリソグラフィ法により形成されたもので
あることを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにあ
る。
【0021】かかる第5の態様では、高密度のノズル開
口を有するインクジェット式記録ヘッドを大量に且つ比
較的容易に製造することができる。
口を有するインクジェット式記録ヘッドを大量に且つ比
較的容易に製造することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施形態に基づい
て詳細に説明する。
て詳細に説明する。
【0023】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係るインクジェット式記録ヘッドを示す組立斜視図
であり、図2は、平面図及びその1つの圧力発生室の長
手方向における断面構造を示す図である。
1に係るインクジェット式記録ヘッドを示す組立斜視図
であり、図2は、平面図及びその1つの圧力発生室の長
手方向における断面構造を示す図である。
【0024】図示するように、流路形成基板10は、本
実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板か
らなる。流路形成基板10としては、通常、150〜3
00μm程度の厚さのものが用いられ、望ましくは18
0〜280μm程度、より望ましくは220μm程度の
厚さのものが好適である。これは、隣接する圧力発生室
間の隔壁の剛性を保ちつつ、配列密度を高くできるから
である。
実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板か
らなる。流路形成基板10としては、通常、150〜3
00μm程度の厚さのものが用いられ、望ましくは18
0〜280μm程度、より望ましくは220μm程度の
厚さのものが好適である。これは、隣接する圧力発生室
間の隔壁の剛性を保ちつつ、配列密度を高くできるから
である。
【0025】流路形成基板10の一方の面は開口面とな
り、他方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリ
コンからなる、厚さ0.1〜2μmの弾性膜50が形成
されている。
り、他方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリ
コンからなる、厚さ0.1〜2μmの弾性膜50が形成
されている。
【0026】一方、流路形成基板10の開口面には、シ
リコン単結晶基板を異方性エッチングすることにより、
ノズル開口11、圧力発生室12が形成されている。
リコン単結晶基板を異方性エッチングすることにより、
ノズル開口11、圧力発生室12が形成されている。
【0027】ここで、異方性エッチングは、シリコン単
結晶基板をKOH等のアルカリ溶液に浸漬すると、徐々
に侵食されて(110)面に垂直な第1の(111)面
と、この第1の(111)面と約70度の角度をなし且
つ上記(110)と約35度の角度をなす第2の(11
1)面とが出現し、(110)面のエッチングレートと
比較して(111)面のエッチングレートが約1/18
0であるという性質を利用して行われるものである。か
かる異方性エッチングにより、二つの第1の(111)
面と斜めの二つの第2の(111)面とで形成される平
行四辺形状の深さ加工を基本として精密加工を行うこと
ができ、圧力発生室12を高密度に配列することができ
る。
結晶基板をKOH等のアルカリ溶液に浸漬すると、徐々
に侵食されて(110)面に垂直な第1の(111)面
と、この第1の(111)面と約70度の角度をなし且
つ上記(110)と約35度の角度をなす第2の(11
1)面とが出現し、(110)面のエッチングレートと
比較して(111)面のエッチングレートが約1/18
0であるという性質を利用して行われるものである。か
かる異方性エッチングにより、二つの第1の(111)
面と斜めの二つの第2の(111)面とで形成される平
行四辺形状の深さ加工を基本として精密加工を行うこと
ができ、圧力発生室12を高密度に配列することができ
る。
【0028】本実施形態では、各圧力発生室12の長辺
を第1の(111)面で、短辺を第2の(111)面で
形成している。この圧力発生室12は、流路形成基板1
0をほぼ貫通して弾性膜50に達するまでエッチングす
ることにより形成されている。なお、弾性膜50は、シ
リコン単結晶基板をエッチングするアルカリ溶液に侵さ
れる量がきわめて小さい。
を第1の(111)面で、短辺を第2の(111)面で
形成している。この圧力発生室12は、流路形成基板1
0をほぼ貫通して弾性膜50に達するまでエッチングす
ることにより形成されている。なお、弾性膜50は、シ
リコン単結晶基板をエッチングするアルカリ溶液に侵さ
れる量がきわめて小さい。
【0029】一方、各圧力発生室12の一端に連通する
各ノズル開口11は、圧力発生室12より幅狭で且つ浅
く形成されている。すなわち、ノズル開口11は、シリ
コン単結晶基板を厚さ方向に途中までエッチング(ハー
フエッチング)することにより形成されている。なお、
ハーフエッチングは、エッチング時間の調整により行わ
れる。
各ノズル開口11は、圧力発生室12より幅狭で且つ浅
く形成されている。すなわち、ノズル開口11は、シリ
コン単結晶基板を厚さ方向に途中までエッチング(ハー
フエッチング)することにより形成されている。なお、
ハーフエッチングは、エッチング時間の調整により行わ
れる。
【0030】ここで、インク滴吐出圧力をインクに与え
る圧力発生室12の大きさと、インク滴を吐出するノズ
ル開口11の大きさとは、吐出するインク滴の量、吐出
スピード、吐出周波数に応じて最適化される。例えば、
1インチ当たり360個のインク滴を記録する場合、ノ
ズル開口11は数十μmの溝幅で精度よく形成する必要
がある。
る圧力発生室12の大きさと、インク滴を吐出するノズ
ル開口11の大きさとは、吐出するインク滴の量、吐出
スピード、吐出周波数に応じて最適化される。例えば、
1インチ当たり360個のインク滴を記録する場合、ノ
ズル開口11は数十μmの溝幅で精度よく形成する必要
がある。
【0031】また、各圧力発生室12と後述する共通イ
ンク室31とは、後述する封止板20の各圧力発生室1
2の一端部に対応する位置にそれぞれ形成されたインク
供給連通口21を介して連通されており、インクはこの
インク供給連通口21を介して共通インク室31から供
給され、各圧力発生室12に分配される。
ンク室31とは、後述する封止板20の各圧力発生室1
2の一端部に対応する位置にそれぞれ形成されたインク
供給連通口21を介して連通されており、インクはこの
インク供給連通口21を介して共通インク室31から供
給され、各圧力発生室12に分配される。
【0032】封止板20は、前述の各圧力発生室12に
対応したインク供給連通口21が穿設された、厚さが例
えば、0.1〜1mmで、線膨張係数が300℃以下
で、例えば2.5〜4.5[×10−6/℃]であるガ
ラスセラミックスからなる。なお、インク供給連通口2
1は、各圧力発生室12のインク供給側端部の近傍を横
断する一つのスリット孔でも、あるいは複数のスリット
孔であってもよい。封止板20は、一方の面で流路形成
基板10の一面を全面的に覆い、シリコン単結晶基板を
衝撃や外力から保護する補強板の役目も果たす。また、
封止板20は、他面で共通インク室31の一壁面を構成
する。
対応したインク供給連通口21が穿設された、厚さが例
えば、0.1〜1mmで、線膨張係数が300℃以下
で、例えば2.5〜4.5[×10−6/℃]であるガ
ラスセラミックスからなる。なお、インク供給連通口2
1は、各圧力発生室12のインク供給側端部の近傍を横
断する一つのスリット孔でも、あるいは複数のスリット
孔であってもよい。封止板20は、一方の面で流路形成
基板10の一面を全面的に覆い、シリコン単結晶基板を
衝撃や外力から保護する補強板の役目も果たす。また、
封止板20は、他面で共通インク室31の一壁面を構成
する。
【0033】共通インク室形成基板30は、共通インク
室31の周壁を形成するものであり、ノズル開口数、イ
ンク滴吐出周波数に応じた適正な厚みのステンレス板を
打ち抜いて作製されたものである。本実施形態では、共
通インク室形成基板30の厚さは、0.2mmとしてい
る。
室31の周壁を形成するものであり、ノズル開口数、イ
ンク滴吐出周波数に応じた適正な厚みのステンレス板を
打ち抜いて作製されたものである。本実施形態では、共
通インク室形成基板30の厚さは、0.2mmとしてい
る。
【0034】インク室側板40は、ステンレス基板から
なり、一方の面で共通インク室31の一壁面を構成する
ものである。また、インク室側板40には、他方の面の
一部にハーフエッチングにより凹部40aを形成するこ
とにより薄肉壁41が形成され、さらに、外部からのイ
ンク供給を受けるインク導入口42が打抜き形成されて
いる。なお、薄肉壁41は、インク滴吐出の際に発生す
るノズル開口11と反対側へ向かう圧力を吸収するため
のもので、他の圧力発生室12に、共通インク室31を
経由して不要な正又は負の圧力が加わるのを防止する。
本実施形態では、インク導入口42と外部のインク供給
手段との接続時等に必要な剛性を考慮して、インク室側
板40を0.2mmとし、その一部を厚さ0.02mm
の薄肉壁41としているが、ハーフエッチングによる薄
肉壁41の形成を省略するために、インク室側板40の
厚さを初めから0.02mmとしてもよい。
なり、一方の面で共通インク室31の一壁面を構成する
ものである。また、インク室側板40には、他方の面の
一部にハーフエッチングにより凹部40aを形成するこ
とにより薄肉壁41が形成され、さらに、外部からのイ
ンク供給を受けるインク導入口42が打抜き形成されて
いる。なお、薄肉壁41は、インク滴吐出の際に発生す
るノズル開口11と反対側へ向かう圧力を吸収するため
のもので、他の圧力発生室12に、共通インク室31を
経由して不要な正又は負の圧力が加わるのを防止する。
本実施形態では、インク導入口42と外部のインク供給
手段との接続時等に必要な剛性を考慮して、インク室側
板40を0.2mmとし、その一部を厚さ0.02mm
の薄肉壁41としているが、ハーフエッチングによる薄
肉壁41の形成を省略するために、インク室側板40の
厚さを初めから0.02mmとしてもよい。
【0035】一方、流路形成基板10の開口面とは反対
側の弾性膜50の上には、厚さが例えば、約0.5μm
の下電極膜60と、厚さが例えば、約1μmの圧電体膜
70と、厚さが例えば、約0.1μmの上電極膜80と
が、後述するプロセスで積層形成されて、圧電振動子
(圧電素子)を構成している。このように、弾性膜50
の各圧力発生室12に対向する領域には、各圧力発生室
12毎に独立して圧電振動子が設けられているが、本実
施形態では、下電極膜60は圧電振動子の共通電極と
し、上電極膜80を圧電振動子の個別電極としている
が、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はな
い。また、本実施形態では、圧電体膜70を各圧力発生
室12に対応して個別に設けたが、圧電体膜を全体に設
け、上電極膜80を各圧力発生室12に対応するように
個別に設けてもよい。何れの場合においても、各圧力発
生室12毎に圧力能動部が形成されていることになる。
側の弾性膜50の上には、厚さが例えば、約0.5μm
の下電極膜60と、厚さが例えば、約1μmの圧電体膜
70と、厚さが例えば、約0.1μmの上電極膜80と
が、後述するプロセスで積層形成されて、圧電振動子
(圧電素子)を構成している。このように、弾性膜50
の各圧力発生室12に対向する領域には、各圧力発生室
12毎に独立して圧電振動子が設けられているが、本実
施形態では、下電極膜60は圧電振動子の共通電極と
し、上電極膜80を圧電振動子の個別電極としている
が、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はな
い。また、本実施形態では、圧電体膜70を各圧力発生
室12に対応して個別に設けたが、圧電体膜を全体に設
け、上電極膜80を各圧力発生室12に対応するように
個別に設けてもよい。何れの場合においても、各圧力発
生室12毎に圧力能動部が形成されていることになる。
【0036】ここで、シリコン単結晶基板からなる流路
形成基板10上に、圧電体膜70等を形成するプロセス
を図3を参照しながら説明する。
形成基板10上に、圧電体膜70等を形成するプロセス
を図3を参照しながら説明する。
【0037】図3(a)に示すように、まず、流路形成
基板10となるシリコン単結晶基板のウェハを約110
0℃の拡散炉で熱酸化して二酸化シリコンからなる弾性
膜50を形成する。
基板10となるシリコン単結晶基板のウェハを約110
0℃の拡散炉で熱酸化して二酸化シリコンからなる弾性
膜50を形成する。
【0038】次に、図3(b)に示すように、スパッタ
リングで下電極膜60を形成する。下電極膜60の材料
としては、Pt等が好適である。これは、スパッタリン
グやゾル−ゲル法で成膜する後述の圧電体膜70は、成
膜後に大気雰囲気下又は酸素雰囲気下で600〜100
0℃程度の温度で焼成して結晶化させる必要があるから
である。すなわち、下電極膜70の材料は、このような
高温、酸化雰囲気下で導電性を保持できなければなら
ず、殊に、圧電体膜70としてPZTを用いた場合に
は、PbOの拡散による導電性の変化が少ないことが望
ましく、これらの理由からPtが好適である。
リングで下電極膜60を形成する。下電極膜60の材料
としては、Pt等が好適である。これは、スパッタリン
グやゾル−ゲル法で成膜する後述の圧電体膜70は、成
膜後に大気雰囲気下又は酸素雰囲気下で600〜100
0℃程度の温度で焼成して結晶化させる必要があるから
である。すなわち、下電極膜70の材料は、このような
高温、酸化雰囲気下で導電性を保持できなければなら
ず、殊に、圧電体膜70としてPZTを用いた場合に
は、PbOの拡散による導電性の変化が少ないことが望
ましく、これらの理由からPtが好適である。
【0039】次に、図3(c)に示すように、圧電体膜
70を成膜する。この圧電体膜70の成膜にはスパッタ
リングを用いることもできるが、本実施形態では、金属
有機物を溶媒に溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥
してゲル化し、さらに高温で焼成することで金属酸化物
からなる圧電体膜70を得る、いわゆるゾル−ゲル法を
用いている。圧電体膜70の材料としては、チタン酸ジ
ルコン酸鉛(PZT)系の材料がインクジェット式記録
ヘッドに使用する場合には好適である。
70を成膜する。この圧電体膜70の成膜にはスパッタ
リングを用いることもできるが、本実施形態では、金属
有機物を溶媒に溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥
してゲル化し、さらに高温で焼成することで金属酸化物
からなる圧電体膜70を得る、いわゆるゾル−ゲル法を
用いている。圧電体膜70の材料としては、チタン酸ジ
ルコン酸鉛(PZT)系の材料がインクジェット式記録
ヘッドに使用する場合には好適である。
【0040】次に、図3(d)に示すように、上電極膜
80を成膜する。上電極膜80は、導電性の高い材料で
あればよく、Al、Au、Ni、Pt等の多くの金属
や、導電性酸化物等を使用できる。本実施形態では、P
tをスパッタリングにより成膜している。
80を成膜する。上電極膜80は、導電性の高い材料で
あればよく、Al、Au、Ni、Pt等の多くの金属
や、導電性酸化物等を使用できる。本実施形態では、P
tをスパッタリングにより成膜している。
【0041】次に、図4に示すように、下電極膜60、
圧電体膜70及び上電極膜80をパターニングする。
圧電体膜70及び上電極膜80をパターニングする。
【0042】まず、図4(a)に示すように、下電極膜
60、圧電体膜70及び上電極膜80を一緒にエッチン
グして下電極膜60の全体パターンをパターニングす
る。次いで、図4(b)に示すように、圧電体膜70及
び上電極膜80のみをエッチングして圧電体能動部32
0のパターニングを行う。次に、図4(c)に示すよう
に、各圧力発生室12(図4では圧力発生室12は形成
前であるが、破線で示す)の幅方向両側に対向した領域
である圧電体能動部320の両側の振動板の腕に相当す
る部分の下電極膜60を除去することにより、下電極膜
除去部350を形成する。このように下電極膜除去部3
50を設けることにより、圧電体能動部320への電圧
印加による変位量の向上を図るものである。
60、圧電体膜70及び上電極膜80を一緒にエッチン
グして下電極膜60の全体パターンをパターニングす
る。次いで、図4(b)に示すように、圧電体膜70及
び上電極膜80のみをエッチングして圧電体能動部32
0のパターニングを行う。次に、図4(c)に示すよう
に、各圧力発生室12(図4では圧力発生室12は形成
前であるが、破線で示す)の幅方向両側に対向した領域
である圧電体能動部320の両側の振動板の腕に相当す
る部分の下電極膜60を除去することにより、下電極膜
除去部350を形成する。このように下電極膜除去部3
50を設けることにより、圧電体能動部320への電圧
印加による変位量の向上を図るものである。
【0043】なお、下電極除去部350は、下電極膜6
0を完全に除去せずに、厚さを薄くしたものでもよい。
また、圧電体能動部320の腕部に相当する部分に下電
極除去部350を形成しているが、これに限定されず、
例えば、圧電体能動部320の両端部よりも長手方向外
側まで形成するようにしてもよいし、圧力発生室12の
周縁部ほぼ全体に亘って形成してもよい。勿論、この下
電極除去部350は、必ずしも設ける必要はない。
0を完全に除去せずに、厚さを薄くしたものでもよい。
また、圧電体能動部320の腕部に相当する部分に下電
極除去部350を形成しているが、これに限定されず、
例えば、圧電体能動部320の両端部よりも長手方向外
側まで形成するようにしてもよいし、圧力発生室12の
周縁部ほぼ全体に亘って形成してもよい。勿論、この下
電極除去部350は、必ずしも設ける必要はない。
【0044】以上のように、下電極膜60等をパターニ
ングした後には、好ましくは、各上電極膜80の上面の
少なくとも周縁、及び圧電体膜70および下電極膜60
の側面を覆うように電気絶縁性を備えた絶縁体層90を
形成する(図1参照)。
ングした後には、好ましくは、各上電極膜80の上面の
少なくとも周縁、及び圧電体膜70および下電極膜60
の側面を覆うように電気絶縁性を備えた絶縁体層90を
形成する(図1参照)。
【0045】そして、絶縁体層90の各圧電体能動部3
20の一端部に対応する部分の上面を覆う部分の一部に
は、コンタクトホール90aが形成されている。そし
て、このコンタクトホール90aを介して各上電極膜8
0に一端が接続し、また他端が接続端子部に延びるリー
ド電極100が形成されている。
20の一端部に対応する部分の上面を覆う部分の一部に
は、コンタクトホール90aが形成されている。そし
て、このコンタクトホール90aを介して各上電極膜8
0に一端が接続し、また他端が接続端子部に延びるリー
ド電極100が形成されている。
【0046】このような絶縁体層及びリード電極の形成
プロセスを図5に示す。
プロセスを図5に示す。
【0047】まず、図5(a)に示すように、上電極膜
80の周縁部、圧電体膜70および下電極膜60の側面
を覆うように絶縁体層90を形成する。この絶縁体層9
0は、本実施形態ではネガ型の感光性ポリイミドを用い
ている。
80の周縁部、圧電体膜70および下電極膜60の側面
を覆うように絶縁体層90を形成する。この絶縁体層9
0は、本実施形態ではネガ型の感光性ポリイミドを用い
ている。
【0048】次に、図5(b)に示すように、絶縁体層
90をパターニングすることにより、各圧力発生室12
のインク供給側の端部近傍に対応する部分にコンタクト
ホール90aを形成する。なお、コンタクトホール90
aは、圧力発生室12の圧電体能動部320に対応する
部分に設ければよく、例えば、中央部やノズル側端部に
設けてもよい。
90をパターニングすることにより、各圧力発生室12
のインク供給側の端部近傍に対応する部分にコンタクト
ホール90aを形成する。なお、コンタクトホール90
aは、圧力発生室12の圧電体能動部320に対応する
部分に設ければよく、例えば、中央部やノズル側端部に
設けてもよい。
【0049】次に、例えば、Cr−Auなどの導電体を
全面に成膜した後、パターニングすることにより、リー
ド電極100を形成する。
全面に成膜した後、パターニングすることにより、リー
ド電極100を形成する。
【0050】以上が膜形成プロセスである。このように
して膜形成を行った後、図5(c)に示すように、前述
したアルカリ溶液によるシリコン単結晶基板の異方性エ
ッチングを行い、圧力発生室12等を形成する。
して膜形成を行った後、図5(c)に示すように、前述
したアルカリ溶液によるシリコン単結晶基板の異方性エ
ッチングを行い、圧力発生室12等を形成する。
【0051】図6は、上述のように形成されたインクジ
ェット式記録ヘッドの平面図及び断面図である。
ェット式記録ヘッドの平面図及び断面図である。
【0052】図6に示すように、圧電体膜70および上
電極膜80からなる圧電体能動部320は、圧力発生室
12に対向する領域内に設けられ、上電極膜80上に
は、絶縁体層90を介してリード電極100が形成さ
れ、上電極膜80とリード電極100とが、絶縁体層9
0に形成されたコンタクトホール90aで接続されてい
る。
電極膜80からなる圧電体能動部320は、圧力発生室
12に対向する領域内に設けられ、上電極膜80上に
は、絶縁体層90を介してリード電極100が形成さ
れ、上電極膜80とリード電極100とが、絶縁体層9
0に形成されたコンタクトホール90aで接続されてい
る。
【0053】このように形成されたインクジェット式記
録ヘッドでは、上電極膜80に対するコンタクトホール
90aの面積の大きさにより、変位量及び耐久性が変化
する。この関係を図7に示す。なお、「Sch/
Ste」とは、上電極膜の面積Steに対するコンタク
トホールの面積Schの比である。また、縦軸の寿命の
数値は、圧電体能動部の駆動回数であり、インク量の数
値は、Sch/Steが1E-06のときのインク量を基準
とした割合である。ここで、インク量とは、変位量の大
小の尺度として用いるインク吐出量であり、変位量が大
きいほどインク量が大きい関係になる。なお、変位量の
尺度として、他のファクタを用いてもよいことは言うま
でもない。
録ヘッドでは、上電極膜80に対するコンタクトホール
90aの面積の大きさにより、変位量及び耐久性が変化
する。この関係を図7に示す。なお、「Sch/
Ste」とは、上電極膜の面積Steに対するコンタク
トホールの面積Schの比である。また、縦軸の寿命の
数値は、圧電体能動部の駆動回数であり、インク量の数
値は、Sch/Steが1E-06のときのインク量を基準
とした割合である。ここで、インク量とは、変位量の大
小の尺度として用いるインク吐出量であり、変位量が大
きいほどインク量が大きい関係になる。なお、変位量の
尺度として、他のファクタを用いてもよいことは言うま
でもない。
【0054】図7に示すように、基本的に、インク量
は、Sch/Steが大きくなるにつれて、すなわちコ
ンタクトホールが相対的に大きくなるにつれて、減少す
る傾向にある。一方、寿命は、Sch/Steが小さく
なるにつれて、すなわち、コンタクトホールが相対的に
小さくなるにつれて、短くなる傾向にある。また、特
に、Sch/Steが、0.1以上になると、インク重量
は大幅に低下し、また、Sch/Steが0.00001以下
になると、寿命が大幅に低下することが分かる。
は、Sch/Steが大きくなるにつれて、すなわちコ
ンタクトホールが相対的に大きくなるにつれて、減少す
る傾向にある。一方、寿命は、Sch/Steが小さく
なるにつれて、すなわち、コンタクトホールが相対的に
小さくなるにつれて、短くなる傾向にある。また、特
に、Sch/Steが、0.1以上になると、インク重量
は大幅に低下し、また、Sch/Steが0.00001以下
になると、寿命が大幅に低下することが分かる。
【0055】すなわち、上電極膜80の面積に対するコ
ンタクトホール90aの面積の比を0.00001<Sch/
Ste<0.1にすることで、インク吐出量の低下が抑え
られ、且つ寿命の低下も抑えられるインクジェット式記
録ヘッドを実現することができる。さらに、0.00008<
Sch/Ste<0.05とすることで、インク重量をおよ
そ60%程度に維持でき、且つ耐久性の低下もさらに抑え
ることができる。同様に、0.00016<Sch/Ste<
0.02とすることにより、インク重量をおよそ80%程度維
持でき、且つ寿命の低下がほとんどないインクジェット
式記録ヘッドを実現することができる。
ンタクトホール90aの面積の比を0.00001<Sch/
Ste<0.1にすることで、インク吐出量の低下が抑え
られ、且つ寿命の低下も抑えられるインクジェット式記
録ヘッドを実現することができる。さらに、0.00008<
Sch/Ste<0.05とすることで、インク重量をおよ
そ60%程度に維持でき、且つ耐久性の低下もさらに抑え
ることができる。同様に、0.00016<Sch/Ste<
0.02とすることにより、インク重量をおよそ80%程度維
持でき、且つ寿命の低下がほとんどないインクジェット
式記録ヘッドを実現することができる。
【0056】したがって、上電極膜80の面積Steに
対するコンタクトホール90aの面積Schの比Sch
/Steは、0.00001<Sch/Ste<0.1であること
が好ましく、さらに好ましくは、0.00008<Sch/S
te<0.05であり、最も好ましくは、0.00016<Sch
/Ste<0.02である。本実施形態では、上電極膜80
の面積Steを0.02〜0.05mm2、これに対し、コンタ
クトホール90aの面積Schを0.00000002〜0.01mm
2で形成し、上電極膜80の面積Steとコンタクトホ
ール90aの面積Schとの比Sch/Steを0.0000
01〜0.2とした。
対するコンタクトホール90aの面積Schの比Sch
/Steは、0.00001<Sch/Ste<0.1であること
が好ましく、さらに好ましくは、0.00008<Sch/S
te<0.05であり、最も好ましくは、0.00016<Sch
/Ste<0.02である。本実施形態では、上電極膜80
の面積Steを0.02〜0.05mm2、これに対し、コンタ
クトホール90aの面積Schを0.00000002〜0.01mm
2で形成し、上電極膜80の面積Steとコンタクトホ
ール90aの面積Schとの比Sch/Steを0.0000
01〜0.2とした。
【0057】上述のように、上電極膜80の面積とコン
タクトホール90aの面積の比Sch/Steが0.0000
1<Sch/Ste<0.1であるように形成することによ
り、圧電体能動部の変位量の低下を抑え、且つ繰り返し
駆動に対する耐久性を維持することができる。
タクトホール90aの面積の比Sch/Steが0.0000
1<Sch/Ste<0.1であるように形成することによ
り、圧電体能動部の変位量の低下を抑え、且つ繰り返し
駆動に対する耐久性を維持することができる。
【0058】また、本実施形態では、圧電体膜70及び
上電極膜80を圧力発生室12に対向する領域内に形成
したが、これに限定されず、例えば、図8に示すよう
に、圧電体膜70を圧力発生室12の長手方向端部の側
壁に対向する領域まで延設し、上電極膜80のみを圧力
発生室12に対向する領域内にパターニングしてもよ
い。この場合にも、圧力発生室12に対向する領域に圧
電体能動部320が形成され、圧力発生室12の端部及
び側壁に対向する領域には、実質的に駆動しない圧電体
非能動部330が形成される。
上電極膜80を圧力発生室12に対向する領域内に形成
したが、これに限定されず、例えば、図8に示すよう
に、圧電体膜70を圧力発生室12の長手方向端部の側
壁に対向する領域まで延設し、上電極膜80のみを圧力
発生室12に対向する領域内にパターニングしてもよ
い。この場合にも、圧力発生室12に対向する領域に圧
電体能動部320が形成され、圧力発生室12の端部及
び側壁に対向する領域には、実質的に駆動しない圧電体
非能動部330が形成される。
【0059】このようなインクジェット式記録ヘッドで
は、上述の一連の膜形成及び異方性エッチングで、一枚
のウェハ上に多数のチップを同時に形成し、プロセス終
了後、図1に示すような一つのチップサイズの各流路形
成基板10に分割する。また、分割した流路形成基板1
0を、封止板20、共通インク室形成基板30、及びイ
ンク室側板40と順次接着して一体化し、インクジェッ
ト式記録ヘッドとする。
は、上述の一連の膜形成及び異方性エッチングで、一枚
のウェハ上に多数のチップを同時に形成し、プロセス終
了後、図1に示すような一つのチップサイズの各流路形
成基板10に分割する。また、分割した流路形成基板1
0を、封止板20、共通インク室形成基板30、及びイ
ンク室側板40と順次接着して一体化し、インクジェッ
ト式記録ヘッドとする。
【0060】このように構成したインクジェット式記録
ヘッドは、図示しない外部インク供給手段と接続したイ
ンク導入口42からインクを取り込み、共通インク室3
1からノズル開口11に至るまで内部をインクで満たし
後、図示しない外部の駆動回路からの記録信号に従い、
リード電極100を介して下電極膜60と上電極膜80
との間に電圧を印加し、弾性膜50、下電極膜60及び
圧電体膜70をたわみ変形させることにより、圧力発生
室12内の圧力が高まりノズル開口11からインク滴が
吐出する。
ヘッドは、図示しない外部インク供給手段と接続したイ
ンク導入口42からインクを取り込み、共通インク室3
1からノズル開口11に至るまで内部をインクで満たし
後、図示しない外部の駆動回路からの記録信号に従い、
リード電極100を介して下電極膜60と上電極膜80
との間に電圧を印加し、弾性膜50、下電極膜60及び
圧電体膜70をたわみ変形させることにより、圧力発生
室12内の圧力が高まりノズル開口11からインク滴が
吐出する。
【0061】(他の実施形態)以上、本発明の各実施形
態を説明したが、インクジェット式記録ヘッドの基本的
構成は上述したものに限定されるものではない。
態を説明したが、インクジェット式記録ヘッドの基本的
構成は上述したものに限定されるものではない。
【0062】例えば、上述した封止板20の他、共通イ
ンク室形成板30をガラスセラミックス製としてもよ
く、さらには、薄肉膜41を別部材としてガラスセラミ
ックス製としてもよく、材料、構造等の変更は自由であ
る。
ンク室形成板30をガラスセラミックス製としてもよ
く、さらには、薄肉膜41を別部材としてガラスセラミ
ックス製としてもよく、材料、構造等の変更は自由であ
る。
【0063】また、上述した実施形態では、ノズル開口
を流路形成基板10の端面に形成しているが、面に垂直
な方向に突出するノズル開口を形成してもよい。
を流路形成基板10の端面に形成しているが、面に垂直
な方向に突出するノズル開口を形成してもよい。
【0064】また、流路形成基板をシリコン単結晶基板
で形成した例を示したが、例えば、セラミックスで形成
してもよい。
で形成した例を示したが、例えば、セラミックスで形成
してもよい。
【0065】このように構成した実施形態の分解斜視図
を図9、その流路の断面を図10にぞれぞれ示す。
を図9、その流路の断面を図10にぞれぞれ示す。
【0066】この実施形態では、流路形成基板210
と、これに接合される封止板220、共通インク室形成
板230、薄肉板241,インク室側板240、及びノ
ズル基板250、並びに、流路形成基板210の封止板
とは反対側に設けられる弾性膜215をセラミックスか
ら形成した。また、ノズル開口11は、圧電振動子とは
反対のノズル基板120に穿設され、これらノズル開口
211と圧力発生室12Aとを連通するノズル連通口2
22が、封止板220,共通インク室形成板230及び
薄肉板241及びインク室側板240を貫通するように
配されている。さらに、本実施形態は、その他、薄肉板
241とインク室側板240とを別部材とし、インク室
側板240に開口240aを形成してある。なお、これ
以外の圧電振動子等の基本構造は、上述した実施形態と
同様である。
と、これに接合される封止板220、共通インク室形成
板230、薄肉板241,インク室側板240、及びノ
ズル基板250、並びに、流路形成基板210の封止板
とは反対側に設けられる弾性膜215をセラミックスか
ら形成した。また、ノズル開口11は、圧電振動子とは
反対のノズル基板120に穿設され、これらノズル開口
211と圧力発生室12Aとを連通するノズル連通口2
22が、封止板220,共通インク室形成板230及び
薄肉板241及びインク室側板240を貫通するように
配されている。さらに、本実施形態は、その他、薄肉板
241とインク室側板240とを別部材とし、インク室
側板240に開口240aを形成してある。なお、これ
以外の圧電振動子等の基本構造は、上述した実施形態と
同様である。
【0067】本実施形態では、圧力発生室12Aが形成
される流路形成基板210と、この流路形成基板210
の一方面に設けられて圧力発生室12Aを塞ぐ弾性膜2
15と、流路形成基板210の他方面に設けられる封止
板220と、共通インク室形成板230と、薄肉板24
1と、インク室側板240と、ノズル基板250とは、
セラミックスによる一体成形により形成される。具体的
には、常法により、セラミックス原料、バインダ及び溶
剤から調製されるスラリーから各部材の材料となるグリ
ーンシートを作製し、各グリーンシートを加工すること
により、各部材の前駆体を作製し、これらを積層し、焼
成することにより一体成形物を製造する。
される流路形成基板210と、この流路形成基板210
の一方面に設けられて圧力発生室12Aを塞ぐ弾性膜2
15と、流路形成基板210の他方面に設けられる封止
板220と、共通インク室形成板230と、薄肉板24
1と、インク室側板240と、ノズル基板250とは、
セラミックスによる一体成形により形成される。具体的
には、常法により、セラミックス原料、バインダ及び溶
剤から調製されるスラリーから各部材の材料となるグリ
ーンシートを作製し、各グリーンシートを加工すること
により、各部材の前駆体を作製し、これらを積層し、焼
成することにより一体成形物を製造する。
【0068】なお、流路形成基板210には、圧力発生
室12Aが形成され、封止板220には、インク供給連
通口221、ノズル連通口222、及びインク導入口2
23が形成され、共通インク室形成基板230には、イ
ンク供給連通口221を介して各圧力発生室12Aに連
通する共通インク室231と、インク供給連通口222
とが形成され、薄肉板241にはノズル連通口222が
形成され、インク室側板240には開口240aとイン
ク供給連通口222とが形成され、ノズル基板250に
は、各ノズル連通口222を介して各圧力発生室12A
に連通するノズル開口211が形成されている。
室12Aが形成され、封止板220には、インク供給連
通口221、ノズル連通口222、及びインク導入口2
23が形成され、共通インク室形成基板230には、イ
ンク供給連通口221を介して各圧力発生室12Aに連
通する共通インク室231と、インク供給連通口222
とが形成され、薄肉板241にはノズル連通口222が
形成され、インク室側板240には開口240aとイン
ク供給連通口222とが形成され、ノズル基板250に
は、各ノズル連通口222を介して各圧力発生室12A
に連通するノズル開口211が形成されている。
【0069】なお、各部材を構成するセラミック材料
は、特に限定されず、成形性、加工性等の面から選択す
ればよく、酸化ジルコニウム、アルミナ等が好適に用い
られる。また、特に、弾性膜215としては、部分安定
化又は完全安定化ジルコニアが好適に用いられる。
は、特に限定されず、成形性、加工性等の面から選択す
ればよく、酸化ジルコニウム、アルミナ等が好適に用い
られる。また、特に、弾性膜215としては、部分安定
化又は完全安定化ジルコニアが好適に用いられる。
【0070】また、この弾性膜215上に形成される下
電極膜60、圧電体膜70及び上電極膜80、さらに、
絶縁体膜90及びリード電極100は、上述した実施形
態と同様に成膜及びリソグラフィプロセスにより形成す
ることができる。
電極膜60、圧電体膜70及び上電極膜80、さらに、
絶縁体膜90及びリード電極100は、上述した実施形
態と同様に成膜及びリソグラフィプロセスにより形成す
ることができる。
【0071】ここで、この実施形態においても、上述し
た実施形態と同様に、上電極の面積に対するコンタクト
ホールの面積を所定範囲内とすることにより、変位量の
低下を抑え、且つ耐久性を維持することができる。
た実施形態と同様に、上電極の面積に対するコンタクト
ホールの面積を所定範囲内とすることにより、変位量の
低下を抑え、且つ耐久性を維持することができる。
【0072】また、勿論、共通インク室を流路形成基板
内に形成したタイプのインクジェット式記録ヘッドにも
同様に応用できる。
内に形成したタイプのインクジェット式記録ヘッドにも
同様に応用できる。
【0073】また、以上説明した実施形態は、成膜及び
リソグラフィプロセスを応用することにより製造できる
薄膜型のインクジェット式記録ヘッド及び基板を積層し
て圧力発生室を形成し、グリーンシートを貼付等により
圧電体膜を形成するものを例にしたが、勿論これに限定
されるものではなく、例えば、結晶成長により圧電体膜
を形成するもの等、各種の構造のインクジェット式記録
ヘッドに本発明を採用することができる。
リソグラフィプロセスを応用することにより製造できる
薄膜型のインクジェット式記録ヘッド及び基板を積層し
て圧力発生室を形成し、グリーンシートを貼付等により
圧電体膜を形成するものを例にしたが、勿論これに限定
されるものではなく、例えば、結晶成長により圧電体膜
を形成するもの等、各種の構造のインクジェット式記録
ヘッドに本発明を採用することができる。
【0074】さらに、上述した各実施形態では、振動板
として下電極膜とは別に弾性膜を設けたが、下電極膜が
弾性膜を兼ねるようにしてもよい。
として下電極膜とは別に弾性膜を設けたが、下電極膜が
弾性膜を兼ねるようにしてもよい。
【0075】このように、本発明は、その趣旨に反しな
い限り、種々の構造のインクジェット式記録ヘッドに応
用することができる。
い限り、種々の構造のインクジェット式記録ヘッドに応
用することができる。
【0076】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、上電極
の面積に対するコンタクトホールの面積を所定範囲とす
ることで、圧電体能動部の変位量の低下を抑えて十分な
インク吐出量を確保でき、且つ、コンタクトホールが破
壊したり、過電流によるマイグレーションに起因して圧
電体層が絶縁破壊を起こすことがなく、耐久性を維持す
ることができる。
の面積に対するコンタクトホールの面積を所定範囲とす
ることで、圧電体能動部の変位量の低下を抑えて十分な
インク吐出量を確保でき、且つ、コンタクトホールが破
壊したり、過電流によるマイグレーションに起因して圧
電体層が絶縁破壊を起こすことがなく、耐久性を維持す
ることができる。
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記
録ヘッドの分解斜視図である。
録ヘッドの分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドを示す図であり、図1の平面図及び断面図であ
る。
録ヘッドを示す図であり、図1の平面図及び断面図であ
る。
【図3】本発明の実施形態1の薄膜製造工程を示す図で
ある。
ある。
【図4】本発明の実施形態1の薄膜製造工程を示す図で
ある。
ある。
【図5】本発明の実施形態1の薄膜製造工程を示す図で
ある。
ある。
【図6】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドの要部を示す平面図及び断面図である。
録ヘッドの要部を示す平面図及び断面図である。
【図7】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記
録ヘッドのインク吐出重量及び寿命とSch/Steと
の関係を示すグラフである。
録ヘッドのインク吐出重量及び寿命とSch/Steと
の関係を示すグラフである。
【図8】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドの要部を示す平面図である。
録ヘッドの要部を示す平面図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係るインクジェット式
記録ヘッドの分解斜視図である。
記録ヘッドの分解斜視図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係るインクジェット
式記録ヘッドを示す断面図である。
式記録ヘッドを示す断面図である。
10 流路形成基板 11 ノズル開口 12 圧力発生室 50 弾性膜 60 下電極膜 70 圧電体膜 80 上電極膜 90 絶縁体層 100 リード電極 320 圧電体能動部 330 圧電体非能動部 350 下電極除去部
Claims (5)
- 【請求項1】 ノズル開口に連通する圧力発生室の一部
を構成し、少なくとも上面が下電極として作用する振動
板と、該振動板の表面に形成された圧電体層及び該圧電
体層の表面に形成された上電極からなる圧電体能動部と
からなる圧電振動子を備え、前記圧力発生室に対向する
領域に、前記圧電体能動部へ電圧を印加するためのリー
ド電極と当該圧電体能動部との接続部となるコンタクト
部が設けられているインクジェット式記録ヘッドにおい
て、前記コンタクト部の面積Schと、前記上電極の面
積Steとの比Sch/Steが、 0.00001<Sch/Ste<0.1 の範囲にあることを特徴とするインクジェット式記録ヘ
ッド。 - 【請求項2】 請求項1において、前記圧電体能動部の
上面には絶縁体層が形成され、前記コンタクト部は当該
絶縁体層に形成されたコンタクトホール内に形成されて
いることを特徴とするインクジェット式記録ヘッド。 - 【請求項3】 請求項1または2において、前記比S
ch/Steが、 0.00008<Sch/Ste<0.05 の範囲にあることを特徴とするインクジェット式記録ヘ
ッド。 - 【請求項4】 請求項3において、前記比Sch/S
teが、 0.00016<Sch/Ste<0.02 の範囲にあることを特徴とするインクジェット式記録ヘ
ッド。 - 【請求項5】 請求項1〜4の何れかにおいて、前記圧
力発生室がシリコン単結晶基板に異方性エッチングによ
り形成され、前記圧電振動子の各層が成膜及びリソグラ
フィ法により形成されたものであることを特徴とするイ
ンクジェット式記録ヘッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30457797A JPH11138802A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | インクジェット式記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30457797A JPH11138802A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | インクジェット式記録ヘッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11138802A true JPH11138802A (ja) | 1999-05-25 |
Family
ID=17934671
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30457797A Withdrawn JPH11138802A (ja) | 1997-11-06 | 1997-11-06 | インクジェット式記録ヘッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11138802A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004148816A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Hewlett-Packard Development Co Lp | エッジ封止基板と、エッジ封止基板を得る方法 |
JP2012196838A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Ricoh Co Ltd | インクジェットヘッド、インクジェット記録装置、液滴吐出装置および画像形成装置 |
-
1997
- 1997-11-06 JP JP30457797A patent/JPH11138802A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004148816A (ja) * | 2002-10-31 | 2004-05-27 | Hewlett-Packard Development Co Lp | エッジ封止基板と、エッジ封止基板を得る方法 |
JP2012196838A (ja) * | 2011-03-18 | 2012-10-18 | Ricoh Co Ltd | インクジェットヘッド、インクジェット記録装置、液滴吐出装置および画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050201 |