JPH11105281A - アクチュエータ及びインクジェット式記録ヘッド - Google Patents

アクチュエータ及びインクジェット式記録ヘッド

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JPH11105281A
JPH11105281A JP9270694A JP27069497A JPH11105281A JP H11105281 A JPH11105281 A JP H11105281A JP 9270694 A JP9270694 A JP 9270694A JP 27069497 A JP27069497 A JP 27069497A JP H11105281 A JPH11105281 A JP H11105281A
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JP
Japan
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piezoelectric
pressure generating
active portion
generating chamber
film
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JP9270694A
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Mari Sakai
真理 酒井
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧電体能動部の端部での剥離あるいはクラッ
ク発生を防止することができるアクチュエータおよびイ
ンクジェット式記録ヘッドを提供する。 【解決手段】 少なくとも上面に下電極を有する振動板
50,60と、該振動板50,60の表面に形成された
圧電体膜70及び該圧電体膜70の表面に形成された上
電極80からなる圧電体能動部320とからなる圧電振
動子を備えたアクチュエータにおいて、前記圧電体能動
部320の外縁部の外側に、少なくとも前記圧電体膜7
0を有するが実質的に駆動されない圧電体非能動部33
0を有し、当該圧電体非能動部330の端部から前記圧
電体能動部320の端部までの距離が前記圧電体膜70
の厚さの略3倍以上とし、圧電体能動部320への電圧
印加の際に圧電体非能動部の端部での変位が完全になく
なるので、端部での剥がれ、クラックの発生等が防止さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、振動板の上に圧電
体能動部を有するアクチュエータに関し、特に、インク
滴を吐出するノズル開口と連通する圧力発生室の一部を
振動板で構成し、この振動板の表面に圧電体層を形成し
て、圧電体層の変位によりインク滴を吐出させるインク
ジェット式記録ヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】インク滴を吐出するノズル開口と連通す
る圧力発生室の一部を振動板で構成し、この振動板を圧
電振動子により変形させて圧力発生室のインクを加圧し
てノズル開口からインク滴を吐出させるインクジェット
式記録ヘッドには、圧電振動子が軸方向に伸長、収縮す
る縦振動モードの圧電振動子を使用したものと、たわみ
振動モードの圧電振動子を使用したものの2種類が実用
化されている。
【0003】前者は圧電振動子の端面を弾性板に当接さ
せることにより圧力発生室の容積を変化させることがで
きて、高密度印刷に適したヘッドの製作が可能である反
面、圧電振動子をノズル開口の配列ピッチに一致させて
櫛歯状に切り分けるという困難な工程や、切り分けられ
た圧電振動子を圧力発生室に位置決めして固定する作業
が必要となり、製造工程が複雑であるという問題があ
る。
【0004】これに対して後者は、圧電材料のグリーン
シートを圧力発生室の形状に合わせて貼付し、これを焼
成するという比較的簡単な工程で振動板に圧電振動子を
作り付けることができるものの、たわみ振動を利用する
関係上、ある程度の面積が必要となり、高密度配列が困
難であるという問題がある。
【0005】一方、後者の記録ヘッドの不都合を解消す
べく、特開平5−286131号公報に見られるよう
に、振動板の表面全体に亙って成膜技術により均一な圧
電材料層を形成し、この圧電材料層をリソグラフィ法に
より圧力発生室に対応する形状に切り分けて各圧力発生
室毎に独立するように圧電振動子を形成したものが提案
されている。
【0006】これによれば圧電振動子を弾性板に貼付け
る作業が不要となって、リソグラフィ法という精密で、
かつ簡便な手法で圧電振動子を作り付けることができる
ばかりでなく、圧電振動子の厚みを薄くできて高速駆動
が可能になるという利点がある。
【0007】また、この場合、圧電材料層は弾性板の表
面全体に設けたままで少なくとも上電極のみを各圧力発
生室毎に設けることにより、各圧力発生室に対応する圧
電振動子を駆動することができるが、単位駆動電圧当た
りの変位量および圧力発生室に対向する部分とその外部
とを跨ぐ部分で圧電体層へかかる応力の問題から、圧電
体層および上電極からなる圧電体能動部を、少なくとも
一端部以外は圧力発生室外に出ないように形成するのが
望ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たように帯状に形成した圧電体能動部では、端部が剥離
し易く、場合によってはクラックが発生するという問題
がある。
【0009】このような問題はインクジェット式記録ヘ
ッドだけではなく、基板の一方側に能動板及び能動板駆
動部を有するアクチュエータにおいても同様に存在す
る。
【0010】本発明はこのような事情に鑑み、圧電体能
動部の端部での剥離あるいはクラック発生を防止するこ
とができるアクチュエータおよびインクジェット式記録
ヘッドを提供することを課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決する本発
明の第1の態様は、少なくとも上面に下電極を有する振
動板と、該振動板の表面に形成された圧電体層及び該圧
電体層の表面に形成された上電極からなる圧電体能動部
とからなる圧電振動子を備えたアクチュエータにおい
て、前記圧電体能動部の外縁部の外側に、少なくとも前
記圧電体層を有するが実質的に駆動されない圧電体非能
動部を有し、当該圧電体非能動部の端部から前記圧電体
能動部の端部までの距離が前記圧電体層の厚さの略3倍
以上であることを特徴とするアクチュエータにある。
【0012】かかる第1の態様では、圧電体能動部への
電圧印加の際に端部近傍の圧電体非能動部での変位が完
全になくなるので、パターン端部での剥がれ、クラック
の発生等が防止される。
【0013】本発明の第2の態様は、第1の態様におい
て、前記圧電体能動部が帯状に形成され、当該圧電体能
動部の長手方向の少なくとも一方の端部外側に前記圧電
体非能動部が形成されていることを特徴とするアクチュ
エータにある。
【0014】かかる第2の態様では、帯状に形成された
圧電体能動部の端部での剥離又はクラック等の発生が防
止される。
【0015】本発明の第3の態様は、第1又は2の態様
において、前記圧電体非能動部は、前記上電極を有さな
いものであることを特徴とするアクチュエータにある。
【0016】かかる第3の態様では、圧電体層上に上電
極がない部分が実質的に駆動されなくなり、剥離又はク
ラックの発生等が防止される。
【0017】本発明の第4の態様は、第2又は3の何れ
かの態様において、前記振動板が、ノズル開口に連通す
る圧力発生室の一部を構成し、前記圧電体能動部が前記
圧力発生室に対向した領域に形成されていることを特徴
とするインクジェット式記録ヘッドにある。
【0018】かかる第4の態様では、圧力発生室に対向
する部分に形成された圧電体能動部の端部外側の圧電体
非能動部での剥離又はクラック等の発生が防止される。
【0019】本発明の第5の態様は、第4の態様におい
て、前記圧電体能動部に連続する前記圧電体層のパター
ンが、前記圧力発生室の周壁上まで延設されており、当
該圧力発生室に対向する領域と前記周壁との境界近傍に
対応する領域近傍は前記圧電体非能動部となっているこ
とを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにある。
【0020】かかる第5の態様では、圧力発生室に対向
する領域から周壁上の境界部を跨ぐように形成された圧
電体層の境界部に対応する部分が圧電体非能動部になっ
ているので、剥離又はクラックの発生等が防止される。
【0021】本発明の第6の態様は、第4又は5の態様
において、前記上電極の上面には絶縁体層が形成され、
該絶縁体層は前記リード電極と前記上電極との前記コン
タクト部を形成するための窓であるコンタクトホール部
を有することを特徴とするインクジェット式記録ヘッド
にある。
【0022】かかる第6の態様では、各圧電体能動部と
リード電極とはコンタクトホール部を介して接続され
る。
【0023】本発明の第7の態様は、第4〜6の何れか
の態様において、前記圧力発生室がシリコン単結晶基板
に異方性エッチングにより形成され、前記圧電振動子の
各層が成膜及びリソグラフィ法により形成されたもので
あることを特徴とするインクジェット式記録ヘッドにあ
る。
【0024】かかる第7の態様では、高密度のノズル開
口を有するインクジェット式記録ヘッドを大量に且つ比
較的容易に製造することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下に本発明を実施形態に基づい
て詳細に説明する。
【0026】(実施形態1)図1は、本発明の実施形態
1に係るインクジェット式記録ヘッドを示す組立斜視図
であり、図2は、平面図及びその1つの圧力発生室の長
手方向における断面構造を示す図である。
【0027】図示するように、流路形成基板10は、本
実施形態では面方位(110)のシリコン単結晶基板か
らなる。流路形成基板10としては、通常、150〜3
00μm程度の厚さのものが用いられ、望ましくは18
0〜280μm程度、より望ましくは220μm程度の
厚さのものが好適である。これは、隣接する圧力発生室
間の隔壁の剛性を保ちつつ、配列密度を高くできるから
である。
【0028】流路形成基板10の一方の面は開口面とな
り、他方の面には予め熱酸化により形成した二酸化シリ
コンからなる、厚さ1〜2μmの弾性膜50が形成され
ている。
【0029】一方、流路形成基板10の開口面には、シ
リコン単結晶基板を異方性エッチングすることにより、
ノズル開口11、圧力発生室12が形成されている。
【0030】ここで、異方性エッチングは、シリコン単
結晶基板をKOH等のアルカリ溶液に浸漬すると、徐々
に侵食されて(110)面に垂直な第1の(111)面
と、この第1の(111)面と約70度の角度をなし且
つ上記(110)と約35度の角度をなす第2の(11
1)面とが出現し、(110)面のエッチングレートと
比較して(111)面のエッチングレートが約1/18
0であるという性質を利用して行われるものである。か
かる異方性エッチングにより、二つの第1の(111)
面と斜めの二つの第2の(111)面とで形成される平
行四辺形状の深さ加工を基本として精密加工を行うこと
ができ、圧力発生室12を高密度に配列することができ
る。
【0031】本実施形態では、各圧力発生室12の長辺
を第1の(111)面で、短辺を第2の(111)面で
形成している。この圧力発生室12は、流路形成基板1
0をほぼ貫通して弾性膜50に達するまでエッチングす
ることにより形成されている。なお、弾性膜50は、シ
リコン単結晶基板をエッチングするアルカリ溶液に侵さ
れる量がきわめて小さい。
【0032】一方、各圧力発生室12の一端に連通する
各ノズル開口11は、圧力発生室12より幅狭で且つ浅
く形成されている。すなわち、ノズル開口11は、シリ
コン単結晶基板を厚さ方向に途中までエッチング(ハー
フエッチング)することにより形成されている。なお、
ハーフエッチングは、エッチング時間の調整により行わ
れる。
【0033】ここで、インク滴吐出圧力をインクに与え
る圧力発生室12の大きさと、インク滴を吐出するノズ
ル開口11の大きさとは、吐出するインク滴の量、吐出
スピード、吐出周波数に応じて最適化される。例えば、
1インチ当たり360個のインク滴を記録する場合、ノ
ズル開口11は数十μmの溝幅で精度よく形成する必要
がある。
【0034】また、各圧力発生室12と後述する共通イ
ンク室31とは、後述する封止板20の各圧力発生室1
2の一端部に対応する位置にそれぞれ形成されたインク
供給連通口21を介して連通されており、インクはこの
インク供給連通口21を介して共通インク室31から供
給され、各圧力発生室12に分配される。
【0035】封止板20は、前述の各圧力発生室12に
対応したインク供給連通口21が穿設された、厚さが例
えば、0.1〜1mmで、線膨張係数が300℃以下
で、例えば2.5〜4.5[×10−6/℃]であるガ
ラスセラミックスからなる。なお、インク供給連通口2
1は、図3(a),(b)に示すように、各圧力発生室
12のインク供給側端部の近傍を横断する一のスリット
孔21Aでも、あるいは複数のスリット孔21Bであっ
てもよい。封止板20は、一方の面で流路形成基板10
の一面を全面的に覆い、シリコン単結晶基板を衝撃や外
力から保護する補強板の役目も果たす。また、封止板2
0は、他面で共通インク室31の一壁面を構成する。
【0036】共通インク室形成基板30は、共通インク
室31の周壁を形成するものであり、ノズル開口数、イ
ンク滴吐出周波数に応じた適正な厚みのステンレス板を
打ち抜いて作製されたものである。本実施形態では、共
通インク室形成基板30の厚さは、0.2mmとしてい
る。
【0037】インク室側板40は、ステンレス基板から
なり、一方の面で共通インク室31の一壁面を構成する
ものである。また、インク室側板40には、他方の面の
一部にハーフエッチングにより凹部40aを形成するこ
とにより薄肉壁41が形成され、さらに、外部からのイ
ンク供給を受けるインク導入口42が打抜き形成されて
いる。なお、薄肉壁41は、インク滴吐出の際に発生す
るノズル開口11と反対側へ向かう圧力を吸収するため
のもので、他の圧力発生室12に、共通インク室31を
経由して不要な正又は負の圧力が加わるのを防止する。
本実施形態では、インク導入口42と外部のインク供給
手段との接続時等に必要な剛性を考慮して、インク室側
板40を0.2mmとし、その一部を厚さ0.02mm
の薄肉壁41としているが、ハーフエッチングによる薄
肉壁41の形成を省略するために、インク室側板40の
厚さを初めから0.02mmとしてもよい。
【0038】一方、流路形成基板10の開口面とは反対
側の弾性膜50の上には、厚さが例えば、約0.5μm
の下電極膜60と、厚さが例えば、約1μmの圧電体膜
70と、厚さが例えば、約0.1μmの上電極膜80と
が、後述するプロセスで積層形成されて、圧電振動子
(圧電素子)を構成している。このように、弾性膜50
の各圧力発生室12に対向する領域には、各圧力発生室
12毎に独立して圧電振動子が設けられているが、本実
施形態では、下電極膜60は圧電振動子の共通電極と
し、上電極膜80を圧電振動子の個別電極としている
が、駆動回路や配線の都合でこれを逆にしても支障はな
い。下電極膜60と上電極膜80とに電圧を印加するこ
とにより圧電歪みが生じる圧電体能動部が、各圧力発生
室12毎に形成されていることになる。
【0039】そして、かかる各上電極膜80の上面の少
なくとも周縁、及び圧電体膜70の側面を覆うように電
気絶縁性を備えた絶縁体層90が形成されている。絶縁
体層90は、成膜法による形成やまたエッチングによる
整形が可能な材料、例えば酸化シリコン、窒化シリコ
ン、有機材料、好ましくは剛性が低く、且つ電気絶縁性
に優れた感光性ポリイミドで形成するのが好ましい。
【0040】絶縁体層90の各上電極膜80の一端部に
対応する部分の上面を覆う部分の一部には後述するリー
ド電極100と接続するために上電極膜80の一部を露
出させるコンタクトホール90aが形成されている。そ
して、このコンタクトホール90aを介して各上電極膜
80に一端が接続し、また他端が接続端子部に延びるリ
ード電極100が形成されている。リード電極100
は、駆動信号を上電極膜80に確実に供給できる程度に
可及的に狭い幅となるように形成されている。
【0041】ここで、シリコン単結晶基板からなる流路
形成基板10上に、圧電体膜70等を形成するプロセス
を図4を参照しながら説明する。
【0042】図4(a)に示すように、まず、流路形成
基板10となるシリコン単結晶基板のウェハを約110
0℃の拡散炉で熱酸化して二酸化シリコンからなる弾性
膜50を形成する。
【0043】次に、図4(b)に示すように、スパッタ
リングで下電極膜60を形成する。下電極膜60の材料
としては、Pt等が好適である。これは、スパッタリン
グやゾル−ゲル法で成膜する後述の圧電体膜70は、成
膜後に大気雰囲気下又は酸素雰囲気下で600〜100
0℃程度の温度で焼成して結晶化させる必要があるから
である。すなわち、下電極膜70の材料は、このような
高温、酸化雰囲気下で導電性を保持できなければなら
ず、殊に、圧電体膜70としてPZTを用いた場合に
は、PbOの拡散による導電性の変化が少ないことが望
ましく、これらの理由からPtが好適である。
【0044】次に、図4(c)に示すように、圧電体膜
70を成膜する。この圧電体膜70の成膜にはスパッタ
リングを用いることもできるが、本実施形態では、金属
有機物を溶媒に溶解・分散したいわゆるゾルを塗布乾燥
してゲル化し、さらに高温で焼成することで金属酸化物
からなる圧電体膜70を得る、いわゆるゾル−ゲル法を
用いている。圧電体膜70の材料としては、チタン酸ジ
ルコン酸鉛(PZT)系の材料がインクジェット式記録
ヘッドに使用する場合には好適である。
【0045】次に、図4(d)に示すように、上電極膜
80を成膜する。上電極膜80は、導電性の高い材料で
あればよく、Al、Au、Ni、Pt等の多くの金属
や、導電性酸化物等を使用できる。本実施形態では、P
tをスパッタリングにより成膜している。
【0046】次に、図5に示すように、下電極膜60、
圧電体膜70及び上電極膜80をパターニングする。
【0047】まず、図5(a)に示すように、下電極膜
60、圧電体膜70及び上電極膜80を一緒にエッチン
グして下電極膜60の全体パターンをパターニングす
る。次いで、図5(b)に示すように、圧電体膜70及
び上電極膜80のみをエッチングして圧電体能動部32
0のパターニングを行う。
【0048】以上説明したように、まず、下電極膜60
の全体のパターンを形成し、次いで、圧電体能動部32
0をパターニングすることによりパターニングが完了す
る。
【0049】このように形成された圧電体能動部320
と圧力発生室12との平面位置関係及びその断面を図6
に示す。
【0050】図6(a)に示すように、圧電体膜70お
よび上電極膜80からなる圧電体能動部320は、圧力
発生室12に対向する領域内に設けられ、その長手方向
端部の外側には圧電体非能動部330が形成されてい
る。圧電体能動部320は、図6(b)のB−B’断面
図に示すように、圧電体膜70及び上電極膜80からな
るが、圧電体非能動部330は、図6(c)のC−C’
断面図に示すように、圧電体能動部320の上電極膜8
0が除去されて圧電体膜70のみとなっている。
【0051】ここで、圧電体非能動部330の長手方向
の長さLは圧電体膜70の厚さDの3倍以上ある必要が
ある。これは上電極膜80に電圧を印加した際に発生す
る電界の影響により、上電極膜80の端部に近い圧電体
非能動部330は多少駆動することになるが、上述した
条件とすることにより、圧電体非能動部330の端部で
の電界の影響が完全に排除できるからである。
【0052】このような構造とすることにより、圧電体
非能動部330は圧電体能動部320への電圧印加によ
っても、駆動されることがなく、したがって、剥がれ、
クラックの発生等の虞もない。なお、圧電体非能動部3
30は、圧電体能動部320の両端部外側に設けてもよ
いが、例えば、後述するリード電極とのコンタクト部に
近い端部のみに設けてもよい。
【0053】なお、本実施形態では、圧電体非能動部3
30は上電極膜80を部分的に除去することにより形成
したが、圧電体膜70と上電極膜80との間に低誘電絶
縁体層を設けることにより形成してもよく、さらには、
圧電体膜70に部分的にドーピング等行って不活性とす
ることにより形成してもよい。
【0054】すなわち、圧電体非能動部330は、少な
くとも圧電体膜70を有するが、上電極又は下電極の何
れか一方が除去もしくは非導通状態となっており、又は
圧電体層自体が不活性となっており、電圧印加により実
質的に圧電歪みが生じないようにしたものであればよ
い。
【0055】以上のように、下電極膜60等をパターニ
ングした後には、好ましくは、各上電極膜80の上面の
少なくとも周縁、圧電体膜70の側面および下電極膜6
0の上面を覆うように電気絶縁性を備えた絶縁体層90
を形成する(図1参照)。
【0056】そして、絶縁体層90の各圧電体能動部3
20の一端部に対応する部分の上面を覆う部分の一部に
は後述するリード電極100と接続するために上電極膜
80の一部を露出させるコンタクトホール90aが形成
されている。そして、このコンタクトホール90aを介
して各上電極膜80に一端が接続し、また他端が接続端
子部に延びるリード電極100が形成されている。リー
ド電極100は、駆動信号を上電極膜80に確実に供給
できる程度に可及的に狭い幅となるように形成されてい
る。なお、本実施形態では、上述した圧電体非能動部3
30の近傍にコンタクトホール90aを形成するように
している。
【0057】このような絶縁体層の形成プロセスを図7
に示す。
【0058】まず、図7(a)に示すように、上電極膜
80の周縁部、圧電体膜70の側面および下電極膜60
の上面を覆うように絶縁体層90を形成する。この絶縁
体層90の好適な材料は上述した通りであるが、本実施
形態ではネガ型の感光性ポリイミドを用いている。
【0059】次に、図7(b)に示すように、絶縁体層
90をパターニングすることにより、各圧力発生室12
のインク供給側の端部近傍に対応する部分にコンタクト
ホール90aを形成する。このコンタクトホール90a
は、後述するリード電極100と上電極膜80との接続
をするためのものである。なお、コンタクトホール90
aは、圧力発生室12の圧電体能動部320に対応する
部分に設ければよく、例えば、中央部やノズル側端部に
設けてもよい。
【0060】次に、例えば、Cr−Auなどの導電体を
全面に成膜した後、パターニングすることにより、リー
ド電極100を形成する。
【0061】以上が膜形成プロセスである。このように
して膜形成を行った後、図7(c)に示すように、前述
したアルカリ溶液によるシリコン単結晶基板の異方性エ
ッチングを行い、圧力発生室12等を形成する。なお、
以上説明した一連の膜形成及び異方性エッチングは、一
枚のウェハ上に多数のチップを同時に形成し、プロセス
終了後、図1に示すような一つのチップサイズの流路形
成基板10毎に分割する。また、分割した流路形成基板
10を、封止板20、共通インク室形成基板30、及び
インク室側板40と順次接着して一体化し、インクジェ
ット式記録ヘッドとする。
【0062】このように構成したインクジェットヘッド
は、図示しない外部インク供給手段と接続したインク導
入口42からインクを取り込み、共通インク室31から
ノズル開口11に至るまで内部をインクで満たした後、
図示しない外部の駆動回路からの記録信号に従い、リー
ド電極100を介して下電極膜60と上電極膜80との
間に電圧を印加し、弾性膜50、下電極膜60及び圧電
体膜70をたわみ変形させることにより、圧力発生室1
2内の圧力が高まりノズル開口11からインク滴が吐出
する。
【0063】(実施形態2)図8には、本発明の実施形
態2に係るインクジェット式記録ヘッドの圧電体能動部
および圧力発生室の形状を示す。
【0064】本実施形態は、圧電体能動部320Aは圧
力発生室12に対向する領域に設けられているが、当該
圧電体能動部320Aを構成する圧電体膜70のパター
ンが圧力発生室12の端部を越えて周壁上まで延設され
て圧電体非能動部330Aを構成している。すなわち、
圧電体非能動部330Aが圧力発生室12に対向する領
域から周壁に対向する領域まで両者の境界を跨ぐように
形成されている。
【0065】従って、このような構造とすることによ
り、実施形態1と同様に、圧電体能動部320の端部外
側において、電圧印加による振動が規制され、剥がれ及
びクラック発生等の虞がない。さらに、圧力発生室12
とその周壁との境界部分近傍では、一般的には繰り返し
変位により圧電体膜70等に割れ等が発生しやすいが、
本実施形態ではこの部分の圧電体膜70が圧電体非能動
部330Aであるので、この部分での割れ等の発生が防
止される。
【0066】さらに、圧電体膜70の端部がシリコン周
壁上にあるため、シリコンのエッチングプロセスにおけ
る化学的なダメージや機械的なダメージを受けることが
なく、圧電体層70が端部から剥がれる虞がなくなる。
【0067】なお、本実施形態でも、圧電体非能動部3
30Aは、上述した実施形態と同様に、上電極膜80を
除去することにより形成したが、上述したように種々の
方法で形成してもよい。また、上電極膜80の端部から
の影響で、圧力発生室12とその周壁との境界部の変位
を極力抑えるためには、上電極膜80の端部と境界部ま
での距離が、上述した理由と同様に、圧電体膜70の厚
さの3倍以上あるのが好ましい。
【0068】このような構造とすることにより、圧電体
非能動部330Aは圧電体能動部320Aへの電圧印加
によっても、駆動されることがなく、したがって、剥が
れ、クラックの発生等の虞もない。なお、本実施形態で
は圧電体能動部320Aに連続する圧電体膜の一端部の
みが周壁上まで延設され、その部分が圧電体非能動部3
30Aとなっているが、他の端部に他の圧電体非能動部
を設けてもよい。また、本実施形態では、リード電極と
のコンタクト部は、圧電体非能動部330Aに近い端部
に設けられる。
【0069】(他の実施形態)以上、本発明の各実施形
態を説明したが、インクジェット式記録ヘッドの基本的
構成は上述したものに限定されるものではない。
【0070】例えば、上述した封止板20の他、共通イ
ンク室形成板30をガラスセラミックス製としてもよ
く、さらには、薄肉膜41を別部材としてガラスセラミ
ックス製としてもよく、材料、構造等の変更は自由であ
る。
【0071】また、上述した実施形態では、ノズル開口
を流路形成基板10の端面に形成しているが、面に垂直
な方向に突出するノズル開口を形成してもよい。
【0072】このように構成した実施形態の分解斜視図
を図9、その流路の断面を図10にぞれぞれ示す。この
実施形態では、ノズル開口11が圧電振動子とは反対側
のノズル基板120に穿設され、これらノズル開口11
と圧力発生室12とを連通するノズル連通口22が、封
止板20,共通インク室形成板30及び薄肉板41A及
びインク室側板40Aを貫通するように配されている。
【0073】なお、本実施形態は、その他、薄肉板41
Aとインク室側板40Aとを別部材とし、インク室側板
40に開口40bを形成した以外は、基本的に上述した
実施形態と同様であり、同一部材には同一符号を付して
重複する説明は省略する。
【0074】ここで、この実施形態においても、実施形
態1及び2と同様に、圧電体非能動部を設けて、圧電体
膜の端部での振動を部分的に規制して圧電体膜の端部の
剥がれおよび割れを防止することができる。
【0075】勿論、以上説明した各実施形態は、適宜組
み合わせて実施することにより、より一層の効果を奏す
るものであることは言うまでもない。
【0076】また、以上説明した各実施形態は、成膜及
びリソグラフィプロセスを応用することにより製造でき
る薄膜型のインクジェット式記録ヘッドを例にしたが、
勿論これに限定されるものではなく、例えば、基板を積
層して圧力発生室を形成するもの、あるいはグリーンシ
ートを貼付もしくはスクリーン印刷等により圧電体膜を
形成するもの、又は結晶成長により圧電体膜を形成する
もの等、各種の構造のインクジェット式記録ヘッドに本
発明を採用することができる。
【0077】さらに、上述した各実施形態では、振動板
として下電極膜とは別に弾性膜を設けたが、下電極膜が
弾性膜を兼ねるようにしてもよい。
【0078】また、圧電振動子とリード電極との間に絶
縁体層を設けた例を説明したが、これに限定されず、例
えば、絶縁体層を設けないで、各上電極に異方性導電膜
を熱溶着し、この異方性導電膜をリード電極と接続した
り、その他、ワイヤボンディング等の各種ボンディング
技術を用いて接続したりする構成としてもよい。
【0079】このように、本発明は、その趣旨に反しな
い限り、種々の構造のインクジェット式記録ヘッドに応
用することができる。
【0080】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
帯状の圧電体能動部の端部外側に圧電体非能動部を設け
ることにより、端部での剥がれ又はクラックの発生等が
防止されるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るインクジェット式記
録ヘッドの分解斜視図である。
【図2】本発明の実施形態1に係るインクジェット式記
録ヘッドを示す図であり、図1の平面図及び断面図であ
る。
【図3】図1の封止板の変形例を示す図である。
【図4】本発明の薄膜製造工程を示す図である。
【図5】本発明の薄膜製造工程を示す図である。
【図6】本発明の実施形態1の要部を示す平面図及び断
面図である。
【図7】本発明の薄膜製造工程を示す図である。
【図8】本発明の実施形態2を説明する要部平面図及び
断面図である。
【図9】本発明の他の実施形態に係るインクジェット式
記録ヘッドの分解斜視図である。
【図10】本発明の他の実施形態に係るインクジェット
式記録ヘッドを示す断面図である。
【符号の説明】
10 流路形成基板 11 ノズル開口 12 圧力発生室 50 弾性膜 60 下電極膜 70 圧電体膜 80 上電極膜 90 絶縁体層 100 リード電極 320,320A 圧電体能動部 330,330A 圧電体非能動部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも上面に下電極を有する振動板
    と、該振動板の表面に形成された圧電体層及び該圧電体
    層の表面に形成された上電極からなる圧電体能動部とか
    らなる圧電振動子を備えたアクチュエータにおいて、 前記圧電体能動部の外縁部の外側に、少なくとも前記圧
    電体層を有するが実質的に駆動されない圧電体非能動部
    を有し、当該圧電体非能動部の端部から前記圧電体能動
    部の端部までの距離が前記圧電体層の厚さの略3倍以上
    であることを特徴とするアクチュエータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記圧電体能動部が
    帯状に形成され、当該圧電体能動部の長手方向の少なく
    とも一方の端部外側に前記圧電体非能動部が形成されて
    いることを特徴とするアクチュエータ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、前記圧電体非
    能動部は、前記上電極を有さないものであることを特徴
    とするアクチュエータ。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3の何れかにおいて、前記
    振動板が、ノズル開口に連通する圧力発生室の一部を構
    成し、前記圧電体能動部が前記圧力発生室に対向した領
    域に形成されていることを特徴とするインクジェット式
    記録ヘッド。
  5. 【請求項5】 請求項4において、前記圧電体能動部に
    連続する前記圧電体層のパターンが、前記圧力発生室の
    周壁上まで延設されており、当該圧力発生室に対向する
    領域と前記周壁との境界近傍に対応する領域近傍は前記
    圧電体非能動部となっていることを特徴とするインクジ
    ェット式記録ヘッド。
  6. 【請求項6】 請求項4又は5において、前記上電極の
    上面には絶縁体層が形成され、該絶縁体層はリード電極
    と前記上電極との前記コンタクト部を形成するための窓
    であるコンタクトホール部を有することを特徴とするイ
    ンクジェット式記録ヘッド。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6の何れかにおいて、前記圧
    力発生室がシリコン単結晶基板に異方性エッチングによ
    り形成され、前記圧電振動子の各層が成膜及びリソグラ
    フィ法により形成されたものであることを特徴とするイ
    ンクジェット式記録ヘッド。
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