JPH11138419A - ウエーハ研磨装置及びウエーハ加圧方法 - Google Patents

ウエーハ研磨装置及びウエーハ加圧方法

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JPH11138419A JP31646997A JP31646997A JPH11138419A JP H11138419 A JPH11138419 A JP H11138419A JP 31646997 A JP31646997 A JP 31646997A JP 31646997 A JP31646997 A JP 31646997A JP H11138419 A JPH11138419 A JP H11138419A
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 上下の定盤1,2間で両面研磨されるウエー
ハ10に研磨圧を高精度に付加する。 【解決手段】 上定盤2を下定盤1の上方に昇降機構2
0を介して支持する。昇降機構20は、サーボモータ2
3の回転により昇降する昇降ロッド21と、昇降ロッド
21に作用する軸方向荷重検出するロードセル22とを
備えている。昇降ロッド21は、スプリング29,2
9′を介して上定盤2を懸吊支持している。スプリング
29は、昇降ロッド21により上定盤2を吊り上げたと
きに圧縮する定盤保持スプリングであり、スプリング2
9′は、昇降ロッド21により上定盤2を下定盤1に押
し付けたときに圧縮する定盤押圧スプリングである。ロ
ードセル22の値を見ながらサーボモータ23を作動さ
せて昇降ロッド21を軸方向に移動させることにより、
ウエーハ10には必要な研磨圧が高精度かつ安定的に付
加される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体ウエーハ等
の両面研磨に使用されるウエーハ研磨装置、及びこのウ
エーハ研磨装置においてウエーハに所望の研磨圧を付加
するためのウエーハ加圧方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコンの単結晶ロッドから採取された
シリコンウエーハは、表面にデバイスを形成するに先立
って、その表面が鏡面状態に研磨される。このウエーハ
表面の鏡面研磨は、これまではデバイス形成面にのみ実
施されていたが、8インチを超える例えば12インチの
如き大径のウエーハにおいては、デバイスが形成されな
い裏面にも鏡面研磨に匹敵する精密研磨が要求されるよ
うになり、これに伴って両面研磨が必要になった。これ
は、ウエーハの表面にデバイスを形成する過程で、その
表面が裏面に付着する微細な異物によって汚染されるの
を防止するのと、露光時に裏面の凹凸の影響を受けるた
めとされている。
【0003】シリコンウエーハの両面研磨を行う場合、
上下の定盤間でウエーハに遊星運動をさせる方式が、装
置規模、研磨精度等の点から有望視されている。この方
式のウエーハ研磨装置の基本構造を図2及び図3により
説明する。
【0004】上下の定盤間でウエーハに遊星運動をさせ
る方式のウエーハ研磨装置は、水平に支持された環状の
下定盤1と、下定盤1の上方に設けられた上定盤2と、
上下の定盤1,2間に配置される複数のキャリア3,
3,3と備えている。
【0005】下定盤1に対向する上定盤2は、フレーム
にエアシリンダー4、ジョイント5及び支持フレーム6
を介して懸吊支持されており、エアシリンダー4の動作
により下定盤1上を昇降する。
【0006】複数のキャリア3,3,3は、下定盤1上
の周方向等間隔位置に回転自在に支持されている。各キ
ャリア3は、下定盤1の内側に設けられた太陽ギヤ7と
外側に設けられたリング状のインナギヤ8とに噛み合う
所謂遊星歯車であり、且つ、キャリア3の中心から偏心
した位置に、ウエーハ10が嵌合する円形のホールが形
成された環状体である。
【0007】ウエーハ10の両面研磨を行うには、上定
盤2を上昇させた状態で各キャリアのホール内にウエー
ハ10をセットする。次いで、下定盤1及び太陽ギヤ7
を低速で回転させながら、上定盤2を下降させることに
より、上下の定盤1,2の対向面に貼り付けられた研磨
パッドの間に、各ウエーハ10を所定の研磨圧で挟み込
む。下降した上定盤2は、太陽ギヤ7と連結されて回転
を始める。そして、下定盤1及び太陽ギヤ7を所定速度
に増速し、研磨を開始する。研磨中、上定盤2内を経由
して研磨パッドに砥液が供給される。
【0008】各キャリア3は上下の定盤1,2間で自転
しつつ公転し、その結果、各キャリア3内に偏心保持さ
れたウエーハ10は、砥液を含浸する研磨パッド間で偏
心自転運動及び公転運動を行い、これらの運動の組み合
わせにより、両面が均一に研磨されることになる。
【0009】この方式の研磨装置では、下定盤1、上定
盤2、太陽ギヤ7及びインナギヤ8を独立に回転させる
ことができる。更に、複数のキャリア3,3,3を同期
して周回させることができる。このような多軸駆動によ
り、キャリア3ひいてはウエーハ10に多種多様な条件
の遊星運動を行わせることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
式の研磨装置には、ウエーハ10の加圧に関して、次の
ような問題がある。
【0011】ウエーハ10の表面研磨では、そのウエー
ハ10に所定の研磨圧を正確に付加する必要がある。こ
のために、図2及び図3に示した従来の研磨装置では、
上定盤2を上方に退避させた状態で、下定盤1上に約1
20度の間隔で3個のロードセルを置き、エアシリンダ
ー4のロッドを下方に進出させることにより、上定盤2
を下降させて3個のロードセルの上に載せる。このと
き、3個のロードセルの値を合計して加圧力とし、その
加圧力とエアシリンダー4に付加する空気圧の関係を求
める。そして、実際の研磨では、この関係を用いて、所
定の加圧力(研磨圧)が得られるように、空気圧を調整
する。
【0012】ところが、必要な研磨圧が上定盤2の吊架
重量よりも小さい場合は、研磨時に上定盤2をエアシリ
ンダー4によって引き上げるようにする必要がある。上
定盤2をエアシリンダー4によって引き上げた場合の空
気圧の調整は、エアシリンダー4内のロッド側の空間
(下側の空間)に接続された圧力調整弁により行う。こ
のため、上定盤2をエアシリンダー4によって下方に押
圧する場合と比べて、空気圧の調整精度が低くなり、こ
れによる研磨圧の変動がウエーハ10の研磨品質をばら
つかせる原因になる。
【0013】一方、必要な研磨圧が上定盤2の吊架重量
よりも大きい場合は、エアシリンダー4内のボトム側の
空間(上側の空間)に圧縮エアを送り込んで研磨圧を付
与する必要がある。このとき、エア圧の微調整が必要で
ある。更に、圧力調整弁の応答特性上、ヒステリシスは
不可避である。これらのため、研磨圧の変動が避けられ
ない。
【0014】また、加圧力と空気圧の関係を求める場合
は、基本的に、エアシリンダー4内に付加する圧力で、
その関係が決定される。上定盤2を持ち上げて使う場
合、即ちエアシリンダー4内のロッド側の空間(下側の
空間)にエア圧を付加する場合は、シリンダー断面積か
らロッド断面積を差し引く補正を行って、加圧力と空気
圧の関係を求めるため、この関係は実測値ではない。こ
のため、加圧力と空気圧の関係が不正確であることによ
る研磨圧のバラツキも生じる。
【0015】更に、上下の定盤1,2の上下方向の振れ
に対しては、エアシリンダー4のロッド側とボトム側の
圧力を調整する必要があるが、エアの圧縮性及び圧力調
整バルブの特性上、応答が遅れ、ヒステリシスが生じる
ため、その振れによる研磨圧のバラツキが助長され、そ
のバラツキは一層大きなものとなる。
【0016】このように、従来の研磨装置では、研磨圧
が不正確であることによる研磨品質のバラツキが生じ
る。この問題は、研磨面積が狭いこれまでの小径ウエー
ハの研磨(片面研磨)では大きな問題にならなかった
が、研磨面積の広い大径ウエーハの研磨(両面研磨)で
は、この研磨品質のバラツキが特に大きな問題となる。
【0017】本発明の目的は、所定の研磨圧を正確に付
加することができるウエーハ研磨装置及びその研磨装置
を用いたウエーハ加圧方法を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明のウエーハ研磨装
置は、水平に支持された下定盤と、下定盤に対向してそ
の上方に昇降機構を介して支持された上定盤と、内側に
保持したウエーハの両面を研磨するべく、上下の定盤間
で遊星運動を行うキャリアとを具備しており、前記昇降
機構は、モータの回転動作により軸方向に昇降駆動さ
れ、スプリングを介して上定盤を昇降可能に懸吊支持す
る昇降ロッドと、昇降ロッドに作用する軸方向荷重を検
出する荷重センサとを有する点に特徴がある。
【0019】ここにおけるスプリングとしては、昇降ロ
ッドを上昇させて上定盤を吊り上げたときに上定盤の荷
重を受けて圧縮する定盤保持スプリング、及び/又は下
定盤上に上定盤が載置された状態で昇降ロッドを下降さ
せたときに圧縮して下定盤を押圧する定盤押圧スプリン
グを使用することができる。
【0020】また、本発明のウエーハ加圧方法は、上記
ウエーハ研磨装置において定盤保持スプリング及び定盤
押圧スプリングを使用する場合に、下定盤上のキャリア
内に保持されたウエーハを上定盤により加圧して研磨圧
力を付加するウエーハ加圧方法であって、上定盤を吊り
上げた状態での荷重センサの値をW0 とするとき、研磨
荷重がW0 より小さいW1 のときは、荷重センサの値w
1 がW0 −W1 となるように上定盤を昇降させ、研磨荷
重がW0 より大きいW2 のときは、荷重センサの値w2
がW2 −W0 となるように昇降ロッドを昇降させる点に
特徴がある。
【0021】本発明のウエーハ研磨装置では、モータの
回転動作により軸方向に昇降駆動される昇降ロッドに、
上定盤がスプリングを介して昇降可能に懸吊支持されて
いる。また、昇降ロッドに作用する軸方向荷重が荷重セ
ンサにより検出される。上定盤を上方に退避させた状態
では、荷重センサには上定盤を含む懸吊部の全荷重が付
加され、定盤保持スプリングは最大限に縮み、定盤押圧
スプリングは最大限に伸びる。従って、上定盤を上方に
退避させたときの荷重センサの値W0 は懸吊部の総重量
となる。
【0022】この状態から上定盤を徐々に下降させて下
定盤の上に載置すると、最終的には懸吊部の全荷重が下
定盤に付加され、定盤保持スプリングは伸びきって無負
荷となり、荷重センサの値は0となる。このため、荷重
センサの値が0になるまで上定盤を下降させたときに下
定盤が受ける荷重は、懸吊部の総重量W0 となる。
【0023】この状態から昇降ロッドを軸方向に上昇さ
せると、定盤保持スプリングが縮み、下定盤に加わる懸
吊部の荷重が減少する。そして、懸吊部の総重量W0
ら荷重センサの値w1 を差し引いたものが研磨圧W1
なる。また、昇降ロッドを軸方向に下降させると、定盤
押圧スプリングが縮み、懸吊部の総重量W0 に荷重セン
サの値w2 を加えたものが研磨圧W2 となる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0025】本実施形態に係るウエーハ研磨装置は、図
1に示すように、下フレーム11の側に下定盤1、太陽
ギヤ7及びインナギヤ8を支持し、上フレーム12の側
に上定盤2を、昇降機構20を介して支持した構造にな
っている。
【0026】下定盤1は、装置センタに対して同心状に
配置された環状体である。太陽ギヤ7は下定盤1の内側
に、またインナギヤ8は下定盤1の外側にそれぞれ同心
状に配置されている。そして下定盤1の上には、ウエー
ハ10を保持する複数のキャリア3が、太陽ギヤ7及び
インナギヤ8に噛み合った状態で載置されている。
【0027】上定盤2は、下定盤1に上方から対向する
環状体である。上定盤2を昇降させる昇降機構20は、
装置センタに対して同心状に配置された昇降ロッド21
を有している。昇降ロッド21は上下に2分割されてお
り、その上部21aと下部21bの間に介装された荷重
センサとしてのロードセル22により、軸方向の荷重が
測定される構造になっている。
【0028】昇降ロッド21の上部21aは、例えばボ
ールネジであって、上フレーム12に取り付けられたサ
ーボモータ23及び減速機24を動力源として、下部2
1bと共に軸方向に昇降駆動される。昇降ロッド21の
回転を阻止するために、昇降ロッド21は、上フレーム
12に昇降自在に支持された回り止めシャフト25と連
結されている。ボールネジに代えて、ラックアンドピニ
オン等を使用することもできる。
【0029】昇降ロッド21の下部21bには、スリー
ブ状のスライドケース26が下部21bに対して昇降自
在に外嵌されている。スライドケース26には、上定盤
2が支持部材27を介して取り付けられている。支持部
材27は、その上部がスライドケース26にベアリング
28を介して外嵌されており、その下部に連結された上
定盤2を昇降ロッド21の下方に同心状に懸吊支持す
る。一方、昇降ロッド21の下部21bとスライドケー
ス26の間には、スプリング29,29′が上下2段に
介装されている。上段のスプリング29は、定盤保持ス
プリングであり、スライドケース26の上端部と昇降ロ
ッド21の大径部21cとの間で圧縮されている。この
ため、上定盤2は支持部材27及びスライドケース26
と共に、スプリング29を介して昇降ロッド21に懸吊
されることになる。
【0030】また、下段のスプリング29′は、定盤押
圧スプリングであり、昇降ロッド21の大径部21cと
スライドケース26の下端部との間に伸びきった状態で
設けられている。
【0031】次に、本実施形態に係るウエーハ研磨装置
の動作及び本実施形態に係るウエーハ加圧方法について
説明する。
【0032】ウエーハ10の両面研磨に先立って、サー
ボモータ23を作動させ、昇降ロッド21を上昇させる
ことにより、上定盤2を上方の退避位置に移動させる。
このとき、上定盤2は支持部材27及びスライドケース
26と共に、定盤保持スプリング29を介して昇降ロッ
ド21に懸吊されているので、ロードセル22にはこの
懸吊部の総重量W0 が付加される。
【0033】ウエーハ10に懸吊部の総重量W0 より軽
い研磨荷重W1 を付加する場合は、ロードセル22の値
1 がW0 −W1 となるまで、サーボモータ23を作動
させて、昇降ロッド21を下降させる。これにより、ウ
エーハ10には懸吊部より軽い重量が付加されるにもか
かわらず、所望の研磨圧が正確に付加される。しかも、
この研磨力を付加する操作も非常に簡単である。更に、
スプリング29はエアシリンダーと異なり上定盤2の上
下方向の振れに対してヒステリシスを有しないので、研
磨中の研磨圧のバラツキも軽減される。
【0034】昇降ロッド21を更に下げるとロードセル
22の値は0となり、研磨荷重W1は懸吊部の総重量W
0 に一致する。ウエーハ10に懸吊部の総重量W0 より
重い研磨荷重W2 を付加する場合は、ロードセル22の
値w2 がW2 −W0 となるまで、昇降ロッド21を更に
下降させる。但し表示については、研磨荷重W1 ,W2
を表示させるようにする。
【0035】次に、別の加圧方法を説明する。
【0036】ウエーハ10の両面研磨に先立って、サー
ボモータ23を作動させ、昇降ロッド21を上昇させる
ことにより、上定盤2を上方の退避位置に移動させる。
この状態でロードセル23の値を記録する。このとき、
上定盤2は支持部材27及びスライドケース26と共
に、定盤保持スプリング29を介して昇降ロッド21に
懸吊されているので、ロードセル22にはこの懸吊部の
総重量が付加される。
【0037】この状態から、定盤保持スプリング29が
無負荷となるまで、昇降ロッド21を下降させて、上定
盤2を下降させる。定盤保持スプリング29が無負荷と
なるまで上定盤2が下降を続けることができるように、
昇降ロッド21の下方には、そのストロークゾーン13
が確保されており、昇降ロッド21の下端がここに侵入
するまで昇降ロッド21を下降させることにより、定盤
保持スプリング29は無負荷状態となる。そして、この
ときのロードセル22の値を、退避位置で記録した値に
セットする。これにより、ロードセル22の値はウエー
ハ10に付加される荷重に正確に対応するものとなる。
【0038】ウエーハ10の両面研磨では、上定盤2を
上方の退避位置に移動させて、複数のキャリア3にウエ
ーハ10をセットする。ウエーハ10のセットが終わる
と、ウエーハ10に研磨圧を付加する。研磨加圧が懸吊
部の総重量より軽い場合は、昇降ロッド21が下降する
方向にサーボモータ23を作動させ、ロードセル22の
値が、ウエーハ10の研磨に必要な圧力値になるまで、
上定盤2を下降させる。これにより、ウエーハ10には
懸吊部より軽い重量が付加されるにもかかわらず、所望
の研磨圧が正確に付加される。しかも、この研磨力を付
加する操作も非常に簡単である。更に、スプリング29
はエアシリンダーと異なり上定盤2の上下方向の振れに
対してヒステリシスを有しないので、研磨中の研磨圧の
バラツキも軽減される。
【0039】ウエーハ10に懸吊部より重い研磨圧を付
加する場合は、上定盤2がウエーハ10に載った状態か
ら更に上定盤2を下降させる。これにより、定盤押圧ス
プリング29′が縮み、その反力がロードセル22に付
加される。従って、ロードセル22の値が、ウエーハ1
0の研磨に必要な圧力値になるまで、上定盤2を下降さ
せることにより、その圧力がウエーハ10に付加され
る。
【0040】上記実施形態では、ロードセル22の値が
研磨圧に一致するように、定盤保持スプリング29が無
負荷状態となったときのロードセル22の値を、退避位
置で記録した値にセットしているが、この操作を行わ
ず、ロードセル22の値に懸吊部の総重量を加えて研磨
圧を求めるようにしてもよい。
【0041】
【発明の効果】以上に説明した通り、本発明のウエーハ
研磨装置及びウエーハ加圧方法は、モータの回転動作に
より軸方向に昇降駆動される昇降ロッドに、上定盤をス
プリングを介して昇降可能に懸吊支持し、且つ、昇降ロ
ッドに作用する軸方向荷重を荷重センサにより検出する
構成としたことにより、ウエーハに必要な研磨圧を高精
度かつ簡単に付加することができる。また、研磨中の研
磨圧のバラツキも小さい。このため、高い研磨品質を安
定的に確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るウエーハ研磨装置の構
成図である。
【図2】従来のウエーハ研磨装置の構成図である。
【図3】図2のA−A線矢示図である。
【符号の説明】
1 下定盤 2 上定盤 3 キャリア 10 ウエーハ 11 下フレーム 12 上フレーム 20 昇降機構 21 昇降ロッド 22 ロードセル 23 サーボモータ 26 スライドケース 29 スプリング

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平に支持された下定盤と、下定盤に対
    向してその上方に昇降機構を介して支持された上定盤
    と、内側に保持したウエーハの両面を研磨するべく、上
    下の定盤間で遊星運動を行うキャリアとを具備してお
    り、前記昇降機構は、モータの回転動作により軸方向に
    昇降駆動され、スプリングを介して上定盤を昇降可能に
    懸吊支持する昇降ロッドと、昇降ロッドに作用する軸方
    向荷重を検出する荷重センサとを有することを特徴とす
    るウエーハ研磨装置。
  2. 【請求項2】 スプリングは、昇降ロッドを上昇させて
    上定盤を吊り上げたときに上定盤の荷重を受けて圧縮す
    る定盤保持スプリングであることを特徴とする請求項1
    に記載のウエーハ研磨装置。
  3. 【請求項3】 スプリングは、下定盤上に上定盤が載置
    された状態で昇降ロッドを下降させたときに圧縮して下
    定盤を押圧する定盤押圧スプリングであることを特徴と
    する請求項1に記載のウエーハ研磨装置。
  4. 【請求項4】 スプリングは、昇降ロッドを上昇させて
    上定盤を吊り上げたときに上定盤の荷重を受けて圧縮す
    る定盤保持スプリング、及び下定盤上に上定盤が載置さ
    れた状態で昇降ロッドを下降させたときに圧縮して下定
    盤を押圧する定盤押圧スプリングであることを特徴とす
    る請求項1に記載のウエーハ研磨装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のウエーハ研磨装置にお
    いて、下定盤上のキャリア内に保持されたウエーハを上
    定盤により加圧して研磨荷重を付加するウエーハ加圧方
    法であって、上定盤を吊り上げた状態での荷重センサの
    値をW0 とするとき、研磨荷重がW0 より小さいW1
    ときは、荷重センサの値w1 がW0 −W1 となるように
    上定盤を昇降させ、研磨荷重がW0 より大きいW2 のと
    きは、荷重センサの値w2 がW2 −W0 となるように昇
    降ロッドを昇降させることを特徴とするウエーハ加圧方
    法。
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