JPH11138392A - 工具寸法測定機能を備えたnc工作機械 - Google Patents

工具寸法測定機能を備えたnc工作機械

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JPH11138392A
JPH11138392A JP30757097A JP30757097A JPH11138392A JP H11138392 A JPH11138392 A JP H11138392A JP 30757097 A JP30757097 A JP 30757097A JP 30757097 A JP30757097 A JP 30757097A JP H11138392 A JPH11138392 A JP H11138392A
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JP
Japan
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tool
measuring
light beam
measurement
tip
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JP30757097A
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Inventor
Jun Yoshida
順 吉田
Yasuhiro Kurahashi
康浩 倉橋
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Makino Milling Machine Co Ltd
Original Assignee
Makino Milling Machine Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転中の工具の工具先端位置、工具径、工具
長、工具形状等を迅速に測定可能で、かつ、構造が簡単
でコンパクトな工具寸法測定機能を備えたNC工作機械
を提供すること。 【解決手段】 工作機械部10のワークを固定するテー
ブル16に投光器と受光器との間に一本の糸状の光線を
照射する測定手段18を設け、工作機械部10の回転主
軸14に工具Tを装着してテーブル16との間でX、
Y、Z軸方向の相対移動を行わせ、回転主軸14を使用
回転速度にて回転させて工具Tを測定手段18の光線に
所定方向から接近させ、工具Tが光線を遮断したときの
X、Y、Z座標値に基づきNC装置26の加工プログラ
ムの工具先端の中心位置、工具径、工具長を補正する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、NCフライス盤や
マシニングセンタ等のNC工作機械に関し、特に、NC
工作機械において回転主軸にボールエンドミル等の工具
を装着して、使用回転速度で回転させた状態で工具先端
の中心位置、工具径、工具長、工具形状等の工具寸法を
測定するための工具寸法測定機能を備えたNC工作機械
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来NC工作機械の回転主軸に装着した
工具の工具径、工具長は、非回転状態で測定していた
が、回転主軸の振れ回り、工具の回転主軸への装着精度
の影響のために、回転中の実際の工具の工具径、工具長
は測定値とは異なっていることが知られている。また、
近時NC工作機械の回転主軸の回転速度が高速化し、主
軸装置からの発熱による工作機械の熱変形、加工領域で
の発熱による工具の熱変形、主軸の工具装着穴の遠心力
による膨張のために工具が主軸内に引き込まれる、所謂
サックイン現象、工具および回転主軸を含めた回転系全
体のアンバランス等に起因して回転中の工具の工具先端
中心位置、工具径、工具長が変化することも分かってき
た。
【0003】そこで、回転中の工具の工具先端中心位
置、工具径、工具長の位置ずれ、工具先端形状等を測定
し、工具刃先位置変位を求めることが提案されている。
本出願人による特開平8−229776号公報は、球状
の測定電極を先端に有した静電容量式変位測定器を用
い、使用回転速度で回転中の工具に接近させて、回転中
の工具の刃先位置を測定可能にしたNC工作機械を開示
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】特開平8−22977
6号公報の従来技術は、球状の測定電極を先端に設けた
静電容量式変位測定器を用いているので、被測定物であ
る回転中の工具と測定電極との距離の調整が難しく、測
定の自動化が困難である問題がある。本発明は、回転中
の工具の工具先端位置、工具径、工具長等を迅速に測定
可能で、かつ、構造が簡単でコンパクトな工具寸法測定
機能を備えたNC工作機械を提供することを目的として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、工具を装着す
る回転主軸とワークを固定するテーブルとの間でX、
Y、Zの3軸方向の相対移動を行わせ前記ワークを加工
するNC工作機械において、投光器と受光器との間に少
なくとも一本の光線を照射する測定手段と、前記測定手
段の光線を遮断したときのX、Y、Z軸の座標値を検出
する位置検出手段と、使用する工具を前記回転主軸に装
着し、前記回転主軸を前記工具の使用回転速度で回転さ
せ、前記工具と前記測定手段との間でX、Y、Zの3軸
方向の相対移動を行わせ前記工具を前記測定手段の光線
に所定方向から接近させ、前記工具が前記光線を遮断し
たときのX、Y、Z座標値に基づき工具先端中心位置、
工具径、工具長、工具形状等の工具寸法を算出する測定
制御手段と、を具備することを特徴とした工具寸法測定
機能を備えたNC工作機械を要旨とする。
【0006】本発明の他の特徴によれば、前記測定制御
手段で算出した工具先端中心位置、工具径、工具長、工
具形状等の工具寸法からNCプログラムの補正量を求め
て前記NC工作機械のNC装置に送出する補正手段を更
に具備する工具寸法測定機能を備えたNC工作機械が提
供される。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明実施形態を添付図面を参照
して説明する。図1は本発明の工具寸法測定機能を備え
たNC工作機械の一実施形態の構成を示すブロック図、
図2、3は図1の実施形態において工具中心位置を測定
するときの動作説明図、図4は図1の実施形態において
工具長を測定するときの動作説明図、図5は図1の実施
形態において座標系を設定するときの説明図、図6は図
1の実施形態においてボールエンドミルの先端形状を測
定するときの動作説明図である。
【0008】図1を参照すると、本発明実施形態による
工具寸法測定機能を備えたNC工作機械の工作機械部1
0は、回転主軸14を内蔵する主軸頭12が、ワーク
(図示せず)を固定するテーブル16に対してX、Y、
Z軸方向にNC装置26からの指令に基づいてX軸送り
モータ22、Y軸送りモータ(図示せず)、Z軸送りモ
ータ20により相対移動するように構成されている。回
転主軸14の先端には工具Tが装着され、工具Tを回転
させながらワークに切り込み、X、Y、Z軸方向の相対
移動をさせてワークに所望の加工を施す。
【0009】回転主軸14とX、Y、Zの3軸方向に相
対移動可能な部位、ここではテーブル16上において加
工の障害にならない位置に、一本のレーザ光線Lを発生
する光学式の測定手段18が取り付けられている。図1
において測定手段18は、レーザ光線LをX軸に平行な
方向に照射するように配設された第1測定手段18のみ
が図示されているが、本実施形態では、これと対をなす
Y軸方向にレーザ光線を照射する第2光学測定手段1
8′(図2参照)もテーブル16上に取り付けられてい
る。測定手段18、18′は概ねU字形のフレームの間
に細いレーザ光線L、L′を照射するように、投光器1
8a、18a′と受光器18b、18b′がU字形のフ
レームに対設されている。また、測定手段18、18′
は、レーザ光線L、L′が遮断されたときにスキップ信
号を発生するスキップ信号発生回路(図示せず)を具備
している。
【0010】工作機械部10における工具Tとテーブル
16、ワーク、測定手段18、18′との間のX、Y、
Z軸方向の相対移動を制御するNC装置26は、加工プ
ログラムおよび工具測定プログラム等のNCプログラム
を格納するプログラム格納手段26a、前記プログラム
を解析するプログラム解析手段26b、解析されたプロ
グラムに従って工作機械部10に動作指令を発生する動
作指令手段26c、この動作指令に従ってX、Y、Z軸
の各送りモータ20、22を駆動する、例えばサーボモ
ータドライバから成る軸移動制御手段26dを主要構成
として含んで成る。工具Tのテーブル16に対する相対
位置は、例えば各軸の送りモータ20、22に取り付け
られたロータリエンコーダ20a、22a等を含む軸変
位測定手段により測定され、測定結果が位置検出手段2
4に刻々送出される。
【0011】本発明実施形態による工具寸法測定機能を
備えたNC工作機械は、更に、測定手段18、18′の
レーザ光線L、L′が遮断されたときに測定手段18、
18′が発生するスキップ信号を検出するスキップ信号
検出手段32と、工具Tの中心位置や外形寸法等の諸寸
法を演算する測定値演算手段28と、該測定演算手段2
8により得られた演算結果に基づいてNCプログラムを
補正する補正手段30とを含んでいる。このスキップ信
号検出手段32と測定演算手段28とを総称して特許請
求の範囲の測定制御手段という。より詳細には、測定値
演算手段28は、スキップ信号検出手段32からの検出
信号と、前記スキップ信号と前記位置検出手段24から
の検出信号に基づいて、そのときのX、Y、Zの各軸の
座標位置の検出座標値を演算する検出座標値演算手段2
8aと、この演算された検出座標値から工具先端の中心
位置を演算する回転工具先端中心位置演算手段28b
と、演算された回転工具先端中心位置に基づいて、NC
装置26内のプログラム格納手段26a内に格納されて
いるNCプログラムの座標系や基準工具寸法のオフセッ
ト設定値を演算するオフセット設定値演算手段28cと
を含んでいる。また、補正手段30は、回転工具先端位
置演算手段28bにより演算された回転工具先端中心位
置に基づいて、加工機座標系の設定を補正する加工機座
標系設定手段30aと、使用する工具Tの工具長、工具
径のオフセット設定を補正するオフセット設定手段30
bとを含む。
【0012】工具Tは測定手段18、18′に対して
X、Y、Z軸に沿って接近してレーザ光線L、L′を遮
断するようになっている。また、回転主軸14には、工
作機械部10の自動工具交換装置(図示せず)により、
その工具長、工具径が既知の参照工具またはマスタ工具
MTを装着することができる。本実施形態では、XY平
面内での工具径および工具の中心位置座標は、図2に示
すように、第1測定手段18によりX軸方向に照射され
たレーザ光線L(図2(a))に関してY軸方向に上下
両方向から工具Tを使用回転速度にて回転させながらレ
ーザ光線Lにアプローチさせて工具中心位置のY座標を
測定し、同様に第2測定手段18′によりY軸方向に照
射されたレーザ光線L′(図2(b))に関してX軸方
向に左右両側から工具Tを同じく使用回転速度にて回転
させながらレーザ光線L′にアプローチさせて工具中心
のX座標を測定する。
【0013】図3を参照して、本実施形態による工具T
の工具径Dおよび工具中心位置のX座標の測定方法を説
明する。先ず、第2測定手段18′によりY軸方向にレ
ーザ光線L′が照射される。図3では、レーザ光線L′
の幅は実際よりも誇張されている。このレーザ光線L′
の左右からX方向にマスタ工具MTを所定の送り速度で
アプローチさせる。マスタ工具MTがレーザ光線L′を
遮断すると、第2測定手段18′のスキップ信号回路が
スキップ信号を発生し、このスキップ信号がスキップ信
号検出手段32により検出され、検出信号が演算手段2
8の検出座標値演算手段28aに送出される。検出座標
値演算手段28aは、そのときのX軸の座標値を位置検
出手段24からの信号に基づき演算する。図3において
左方からアプローチしたときのマスタ工具MTの座標値
がX1、そして、右方からアプローチしたときの座標値
がX2にて示されている。
【0014】同様に、レーザ光線L′の左右からX方向
に使用する工具Tを使用回転速度にて回転させながら所
定の送り速度でアプローチさせ、工具Tがレーザ光線
L′を遮断したときのX軸の座標値を演算する。図3に
おいて左方からアプローチしたときの工具Tの座標値が
X3、そして、右方からアプローチしたときの座標値が
X4にて示されている。前記マスタ工具MTのX軸座標
値X1、X2とマスタ工具MTの既知の工具径Dmが基
準値として保存される。使用する工具Tの座標値X3、
X4は演算手段28に送出される。
【0015】図3を参照して理解されるように、マスタ
工具MTおよび使用工具Tの工具径の検出特性は、レー
ザ光線L′が有限の幅を有しているために、図3に示す
ようにΔDだけ左右2つの円が重なり、 Dm−ΔD=X2−X1 となるので、重なり部分の寸法ΔDは以下の式にて示さ
れる。 ΔD=Dm−(X2−X1) 同様に、 D−ΔD=X4−X3 であるので、使用する工具Tの工具径Dは以下の式によ
り求められる。 D=X4−X3+Dm−(X2−X1) 測定された直径DとNC装置26のプログラム格納手段
26aに格納されているNCプログラムの工具径との差
を工具径オフセット量とする。
【0016】また、マスタ工具MTの工具先端の中心位
置のX座標は(X2−X1)/2と定義され、同様に工
具Tの使用回転速度での工具先端の中心位置のX座標は
(X4−X3)/2と定義される。このとき、工具Tの
使用回転速度でのX座標のオフセット量ΔXは以下の式
にて演算される。 ΔX=(X2−X1)/2−(X4−X3)/2 Y軸方向の工具Tの工具先端中心位置座標およびオフセ
ット量ΔYも同様の方法にて求めることができる。
【0017】ここでは、工具Tを+方向からと−方向か
らレーザ光線L、L′にアプローチさせ、レーザ光線を
遮断するとスキップ信号回路がスキップ信号を発生する
ように構成したが、これに加えて、レーザ光線を遮断状
態から受光状態になったときにもスキップ信号を発生す
るようにスキップ信号回路を構成しても良い。このよう
にすると、工具径測定時に工具Tを+方向または−方向
からのみアプローチし、レーザ光線L、L′を遮断した
ときのX、Y軸の座標値と、そのまま通過させて遮断状
態から受光状態になったときのX、Y軸の座標値とから
工具径を演算手段28にて算出できる。+方向からと−
方向からの2方向からアプローチする場合に比べ、時間
短縮が図れる。この測定方法は、工具先端中心位置や工
具形状の測定時にも用いることができる。
【0018】次に図4を参照して工具先端中心のZ軸座
標値および工具長の測定方法を説明する。先ず、回転主
軸14の先端にマスタ工具MTを装着し、上述のように
して、マスタ工具MTのX、Y軸方向の工具中心位置を
求めた後に、マスタ工具MTをレーザ光線Lの上方にお
いて工具中心位置のX、Y座標に位置決めして上方から
レーザ光線Lに接近させる。マスタ工具Tの先端がレー
ザ光線Lを遮断したときのZ軸座標を上述のように検
出、演算し基準長さとする。次に、回転主軸14の先端
に使用する工具Tを装着して、同様に、工具TのX、Y
軸方向の工具中心位置を求めた後に、工具Tをレーザ光
線Lの上方において工具中心位置のX、Y座標に位置決
めし、使用回転速度にて回転させながら上方からレーザ
光線Lに接近させる。工具Tの先端がレーザ光線Lを遮
断したときのZ軸座標を上述のように検出、演算して、
基準工具長と比較して工具Tの工具長を決定する。測定
された工具長とNC装置26のプログラム格納手段26
aに格納されているNCプログラムの工具長との差を工
具長オフセット量とする。
【0019】工具先端の中心位置座標は、主として、高
速回転する回転主軸14の発熱や、切削加工において発
生した切削熱による主軸14、工具Tの熱変形に基づい
ている。従って、工具先端の中心位置座標は工具Tによ
る加工の進捗により時々刻々と変化する。図5を参照す
ると、加工の開始において工具先端中心位置が図5
(a)にあったものが、加工の進捗により図5(b)の
一点鎖線で示す位置に移動したとする。本発明実施形態
では、工具Tによる切削加工工程の途中において、上述
のようにして工具中心位置の座標を測定しなおし、補正
手段30の加工機座標系設定手段30aにより図5
(c)においてX′、Y′で示すように座標系を補正す
ることにより、工具中心位置の変化による加工誤差を最
小限に止めることが可能となる。
【0020】図6(a)を参照して、ボールンドミルB
Eの工具先端形状を測定する方法を説明する。ボールエ
ンドミルBEの中心軸線を含む縦断面において、先端部
の中心Oから等角度で四分円を分割する。図6(a)の
実施形態では便宜的に六分割して、円弧上において7つ
の測定点において、X、Y、Zの各座標を上述の方法に
て測定する。より詳細には、レーザ光線Lを紙面に対し
て直角方向に照射して、このレーザ光線に対して各測定
点の法線方向からボールエンドミルBEをアプローチさ
せ、レーザ光線を遮断したときのX、Y、Zの各軸の座
標値を測定し、各座標値を通過する円弧を近似して回転
中のボールエンドミルBEの先端形状を求めることがで
きる。
【0021】図6(b)を参照して、ボールエンドミル
BEの工具先端形状を測定する別の方法を説明する。ボ
ールエンドミルBEの中心軸線を含む縦断面において、
中心Oを通るX軸方向の直線とボールエンドミルBEの
先端中心との間をZ軸方向に所定間隔に分割してX軸方
向の直線を複数本引く。それら直線とボールエンドミル
BEの輪郭曲線との交点が予め決められた測定点とな
る。そしてX軸方向が予め決められた測定方向となり、
レーザ光線Lを紙面に対して直角方向に照射してX軸方
向左から右へレーザ光線Lを通過させ、各測定点におけ
るX、Y、Zの各軸の座標値を測定し、回転中のボール
エンドミルBEの先端形状を求めることができる。
【0022】工具先端形状の測定は、ボールエンドミル
に限定されず、ストレートエンドミル、テーパエンドミ
ル、正面フライス、あり溝フライス等の各種工具に応用
可能である。工具の使用前、使用後における工具先端形
状の測定から、工具の偏磨耗の状態を知ることもでき
る。
【0023】本発明の一実施形態を説明したが、本発明
がこの実施形態に限定されず、本発明の範囲内で種々の
改良、修正、変形が可能であることは当業者の当然とす
るところである。既述の実施形態では、X軸方向にレー
ザ光線を照射する第1測定手段18と、Y軸方向にレー
ザ光線を照射する第2測定手段18′と2つの測定手段
がテーブル16に設けられていたが、1つの測定手段を
回転テーブル上に取り付けて、回転テーブルを90°回
転させてもよい。
【0024】既述の実施形態では、工具Tおよびマスタ
工具MTはレーザ光線L、L′に対して両側からアプロ
ーチするように説明したが、一方向からアプローチして
レーザ光線を横断させて、次いで、逆方向に移動させる
ようにしてもよい。軸位置測定手段20a、22aは、
ロータリエンコーダの他デジタルスケールであってもよ
い。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、回転中の工具の工具先端中心位置、工具径、工具
長、工具形状等が簡単な構成で、しかも、NC装置を利
用して自動的に測定することが可能となる。この測定し
た工具先端中心位置、工具径、工具長を用いて、NC装
置のNCプログラムのオフセット設定値を補正すること
により、使用工具および使用回転速度に適合したNC加
工が実施できる。特に、回転主軸および工具の熱変形、
工具のサックイン、回転系のアンバランス等の要因によ
る加工誤差をほとんど除去することが可能で、高精度な
加工が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の工具寸法測定機能を備えたNC工作機
械の一実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1の実施形態において工具中心を測定すると
きの動作説明図である。
【図3】図1の実施形態において工具中心を測定すると
きの動作説明図である。
【図4】図1の実施形態において工具長を測定するとき
の動作説明図である。
【図5】図1の実施形態において座標系を設定するとき
の説明図である。
【図6】図1の実施形態においてボールエンドミルの先
端形状を測定するときの動作説明図である。
【符号の説明】
10…工作機械部 12…主軸頭 14…回転主軸 16…テーブル 18…第1測定手段 18′…第1測定手段 24…位置検出手段 26…NC装置 28…演算手段 30…補正手段

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具を装着する回転主軸とワークを固定
    するテーブルとの間でX、Y、Zの3軸方向の相対移動
    を行わせ前記ワークを加工するNC工作機械において、 投光器と受光器との間に少なくとも一本の光線を照射す
    る測定手段と、 前記測定手段の光線を遮断したときのX、Y、Z軸の座
    標値を検出する位置検出手段と、 使用する工具を前記回転主軸に装着し、前記回転主軸を
    前記工具の使用回転速度で回転させ、前記工具と前記測
    定手段との間でX、Y、Zの3軸方向の相対移動を行わ
    せ前記工具を前記測定手段の光線に所定方向から接近さ
    せ、前記工具が前記光線を遮断したときのX、Y、Z座
    標値に基づき工具先端中心位置、工具径、工具長、工具
    形状等の工具寸法を算出する測定制御手段と、 を具備することを特徴とした工具寸法測定機能を備えた
    NC工作機械。
  2. 【請求項2】 前記測定制御手段で算出した工具先端中
    心位置、工具径、工具長、工具形状等の工具寸法からN
    Cプログラムの補正量を求めて前記NC工作機械のNC
    装置に送出する補正手段を更に具備する請求項1に記載
    の工具寸法測定機能を備えたNC工作機械。
  3. 【請求項3】 前記位置検出手段は、前記測定手段の光
    線が遮断されたときおよび遮断状態から受光状態になっ
    たときのX、Y、Z軸の座標値を検出するように構成さ
    れ、 前記測定制御手段は、前記工具を前記測定手段の光線に
    所定方向から接近させ、前記工具が前記光線を遮断した
    ときおよびそのまま前記所定方向に通過させて遮断状態
    から受光状態になったときのX、Y、Z軸の座標値に基
    づき工具中心位置、工具径、工具形状等を算出するよう
    に構成された請求項1または2に記載の工具寸法測定機
    能を備えたNC工作機械。
  4. 【請求項4】 前記測定手段が、X軸方向にレーザ光線
    を照射する第1測定手段と、Y軸方向にレーザ光線を照
    射する第2測定手段とを含む請求項1から3のいずれか
    1項に記載の工具寸法測定機能を備えたNC工作機械。
  5. 【請求項5】 前記測定制御手段は、前記工具の中心の
    X、Y座標値を測定後、前記工具の中心を前記測定手段
    の光線上に位置合わせし、前記工具を前記測定手段の光
    線に対してZ軸方向から接近させて光線を遮断したとき
    のX、Y、Z軸の座標値に基づき工具先端中心位置、工
    具長を算出するように構成された請求項4に記載の工具
    寸法測定機能を備えたNC工作機械。
  6. 【請求項6】 前記測定制御手段は、前記工具の工具形
    状に応じて予め決められた複数の測定点に前記測定手段
    の光線を工具形状に応じて予め決められた所定方向から
    接近させ、前記工具によって前記光線が遮断されたとき
    または遮断状態から受光状態になったときのX、Y、Z
    軸の各座標値に基づき工具形状を算出するように構成さ
    れた請求項1に記載の工具寸法測定機能を備えたNC工
    作機械。
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