JP2022029120A - 工作機械、検知方法、および、検知プログラム - Google Patents

工作機械、検知方法、および、検知プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】工具ずれを検知するための技術を提供する。【解決手段】工作機械は、工具を保持する工具ホルダを装着可能に構成される主軸と、工具ホルダによる工具の保持状態を表わす状態指標を取得するための取得部と、主軸を回転駆動するための回転駆動部と、主軸の位置を変化させるための位置駆動部と、工作機械を制御するための制御部とを備える。制御部は、取得部から比較対象の状態指標を取得する処理と、比較対象の状態指標を基準の状態指標と比較することで、工具ホルダに対する工具のずれが発生していることを検知する処理とを実行する。【選択図】図5

Description

本開示は、工具ホルダに対する工具のずれを検知するための技術に関する。
工作機械で用いられる工具は、工具ホルダを介して主軸に取り付けられる。すなわち、工具ホルダは、工具と主軸との間の接続のインターフェイスとして機能する。
特開2002-200542号公報(特許文献1)には、工具ホルダによるチャックエラーを検出することを目的とした、工作機械を開示している。当該工作機械は、主軸に装着された工具ホルダのフランジ部の外周面までの距離の変化を、ツールホルダの回転角度に対応させて測定することにより、工具ホルダのチャックミスの有無を判断する。
特開2002-200542号公報
ワークの加工中には、大きな負荷が工具にかかる。そのため、工具ホルダに対して工具がずれることがある。工具ずれは、ワークの加工品質の低下の原因になったり、工具ホルダまたは工具の消耗の原因となる。これらを回避するためには、工具ずれを検知する必要がある。特許文献1に開示される工作機械は、工具の装着時におけるチャックミスを検知するものであり、工具ホルダに対する工具ずれを検知するものではない。したがって、工具ずれを検知するための技術が望まれている。
本開示の一例では、工作機械は、工具を保持する工具ホルダを装着可能に構成される主軸と、上記工具ホルダによる上記工具の保持状態を表わす状態指標を取得するための取得部と、上記主軸を回転駆動するための回転駆動部と、上記主軸の位置を変化させるための位置駆動部と、上記工作機械を制御するための制御部とを備える。上記制御部は、上記取得部から比較対象の状態指標を取得する処理と、上記比較対象の状態指標を基準の状態指標と比較することで、上記工具ホルダに対する上記工具のずれが発生していることを検知する処理とを実行する。
本開示の一例では、上記取得部は、上記回転駆動部を制御して予め定められた回転角度に上記主軸を回転するとともに、上記位置駆動部を制御して予め定められた位置に上記主軸を駆動したことに基づいて、上記比較対象の状態指標を取得する。
本開示の一例では、上記制御部は、さらに、第1タイミングにおいて、上記回転駆動部を制御して上記予め定められた回転角度に上記主軸を回転するとともに、上記位置駆動部を制御して上記予め定められた位置に上記主軸を駆動し、上記取得部から上記基準の状態指標を取得する処理を実行する。上記比較対象の状態指標を取得する処理は、上記第1タイミングの後の第2タイミングにおいて実行される。
本開示の一例では、上記取得部は、カメラを含む。上記カメラは、上記主軸が上記予め定められた位置にあるときにおいて、上記工具を撮像するように配置される。上記状態指標は、上記カメラから得られた画像を含む。
本開示の一例では、上記取得部は、距離センサを含む。上記距離センサは、上記主軸が上記予め定められた位置にあるときにおいて、上記距離センサから上記工具の表面までの距離を計測可能なように配置される。上記状態指標は、上記距離センサから得られた上記距離を含む。
本開示の一例では、上記取得部は、上記主軸または上記工具の振動周期を検知するための振動センサを含む。上記状態指標は、上記工具がワークを加工している際に上記振動センサに検知された振動周期を含む。
本開示の一例では、上記検知する処理で検知され得る上記ずれは、上記工具ホルダに対する上記工具の回転ずれを含む。
本開示の一例では、上記検知する処理で検知され得る上記ずれは、上記工具ホルダに対する上記工具の位置ずれを含む。
本開示の一例では、上記検知する処理で検知され得る上記ずれは、上記工具ホルダに対する上記工具の回転ずれと、上記工具ホルダに対する上記工具の位置ずれとを含む。上記制御部は、さらに、上記検知する処理で上記ずれを検知した場合に、上記ずれが上記回転ずれであるか上記位置ずれであるかを出力する処理を実行する。
本開示の他の例では、工作機械における異常の検知方法が提供される。上記工作機械は、工具を保持する工具ホルダを装着可能に構成される主軸と、上記工具ホルダによる上記工具の保持状態を表わす状態指標を取得するための取得部と、上記主軸を回転駆動するための回転駆動部と、上記主軸の位置を変化させるための位置駆動部とを備える。上記検知方法は、上記取得部から比較対象の状態指標を取得するステップと、上記比較対象の状態指標を基準の状態指標と比較することで、上記工具ホルダに対する上記工具のずれが発生していることを検知するステップとを備える。
本開示の他の例では、工作機械における異常の検知プログラムが提供される。上記工作機械は、工具を保持する工具ホルダを装着可能に構成される主軸と、上記工具ホルダによる上記工具の保持状態を表わす状態指標を取得するための取得部と、上記主軸を回転駆動するための回転駆動部と、上記主軸の位置を変化させるための位置駆動部とを備える。上記検知プログラムは、上記工作機械に、上記取得部から比較対象の状態指標を取得するステップと、上記比較対象の状態指標を基準の状態指標と比較することで、上記工具ホルダに対する上記工具のずれが発生していることを検知するステップとを実行させる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
工作機械の外観を示す図である。 主軸頭の内部を示す断面図である。 工具ずれを検知するための装置構成の一例を示す図である。 工作機械における駆動機構の構成例を示す図である。 工作機械の機能構成の一例を示す図である。 工具の回転ずれが生じている例を示す図である。 工具の位置ずれが生じている例を示す図である。 工具ずれが生じていない例を示す図である。 NC(Numerical Control)装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 情報処理装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 基準画像の取得処理の流れを示すフローチャートである。 工具ずれの検知処理の流れを示すフローチャートである。 変形例1に従う工作機械の機能構成の一例を示す図である。 工具ずれが生じている場合の例を説明するための図である。 変形例2に従う工作機械の機能構成の一例を示す図である。 工具ずれが生じている場合の例を説明するための図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に従う各実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および各変形例は、適宜選択的に組み合わされてもよい。
<A.工作機械100の構成>
まず、図1を参照して、工作機械100の構成について説明する。図1は、工作機械100の外観を示す図である。
工作機械100は、ワークの加工機である。一例として、工作機械100は、ワークの除去加工(SM(Subtractive manufacturing)加工)を行う工作機械である。あるいは、工作機械100は、ワークの付加加工(AM(Additive manufacturing)加工)を行う工作機械であってもよい。また、工作機械100は、立形のマシニングセンタや横形のマシニングセンタやターニングセンタであってもよい。あるいは、工作機械100は、旋盤であってもよいし、その他の切削機械や研削機械であってもよい。さらに、工作機械は、これらを複合した複合機であってもよい。
工作機械100は、加工エリアAR1と、工具エリアAR2とを有する。加工エリアAR1には、主軸頭130が設けられている。工具エリアAR2には、工具の自動交換を行うATC(Auto Tool Changer)と、種々の工具とが設けられている。
ATCは、工具の交換指示を受け付けたことに基づいて、加工プログラムで指定された工具を工具エリアAR2から取得し、当該工具を主軸頭130に装着する。工具が主軸頭130に装着されたことに基づいて、工作機械100は、加工プログラムに従って加工エリアAR1内でワークの加工を開始する。ワークの加工が完了すると、ATCは、工具エリアAR2において使用済みの工具を取り外すとともに、次の工具を主軸頭130に取り付ける。
<B.主軸頭130の内部構造>
次に、図2を参照して、主軸頭130の内部構造について説明する。図2は、主軸頭130の内部を示す断面図である。
主軸頭130は、主軸筒131と、主軸132とを含む。主軸132は、主軸筒131により回転可能に支持されている。主軸132は、モータ駆動により、Z軸に平行な中心軸AXを中心に回転する。
主軸132には、工具ホルダ133を介して工具134が接続される。工具134は、工具ホルダ133によって固定されている。工具ホルダ133は、主軸132と工具134との間の接続のインターフェイスとして機能する。
工具ホルダ133の内部には、コレットチャック(図示しない)が設けられる。コレットチャックは、筒形状を有するチャックである。コレットチャックには、Z軸方向に複数の切れ込み部分が形成されている。工具134の端部(シャンク)がコレットチャックに挿入されることで、コレットチャックが工具134から外力を受け、コレットチャックの切れ込み部分が閉じる。これにより、工具134が工具ホルダ133に対して固定される。また、コレットチャックに替えて油圧の作用によって工具ホルダ内部でシャンクを保持するハイドロチャックが用いられる場合もある。
このように、工具134は、工具ホルダ133内部で種々の方法によって固定されているが、加工中には、大きな負荷が工具134にかかるため、工具ホルダ133に対して工具134がずれてしまうことがある。以下では、工具ホルダ133に対する工具134のずれを「工具ずれ」ともいう。「工具ずれ」は、当初の固定角度から工具134が回転してしまう回転ずれや、当初の固定位置から工具134の位置が変わってしまう位置ずれなどを含む概念である。
<C.工具ずれの検知処理の概略>
次に、図3を参照して、工具ずれの検知処理の概略について説明する。図3は、工具ずれを検知するための装置構成の一例を示す図である。
工具ずれは、ワークの加工品質の低下の原因になったり、工具ホルダ133や工具134の消耗の原因となる。これらを回避するために、工作機械100は、工具ずれを検知する機能を有する。
図3の例では、主軸頭130が加工エリアAR1に設けられており、撮影部140と、照明145,147とが工具エリアAR2に設けられている。撮影部140は、カメラ141と、対物レンズ142とで構成されている。
照明145は、たとえば、リング照明であり、対物レンズ142を囲むように設置される。照明145は、カメラ141の撮影視野内にある物体に光を照射する。当該物体からの反射光は、対物レンズ142に入射する。
照明147は、対物レンズ142および照明145に対向するように設けられる。照明147は、カメラ141の撮影視野内にある物体に撮影方向の反対側から光を照射する。その結果、照明147から照射された光は、カメラ141の撮影視野に含まれる物体に遮られ、当該物体に遮られなかった光がカメラ141に入射する。これにより、影絵を表わす画像が得られる。
詳細については後述するが、主軸頭130は、駆動可能に構成される。一例として、主軸頭130は、X軸方向、Y軸方向、Z軸方向、およびB軸方向に駆動可能に構成される。本明細書では、X軸方向は、鉛直方向を示す。Y軸方向は、X軸方向に直交する水平面上の一方向(紙面奥行き方向)を示す。Z軸方向は、X軸方向およびY軸方向の両方に直交する水平面上の一方向向(紙面上下方向)を示す。B軸方向は、Y軸方向を回転軸中心とした回転方向を示す。
工作機械100は、工具ずれの検知処理を実行する際に、カメラ141の撮影視野に工具134が含まれるように主軸頭130を駆動する。その後、工作機械100は、カメラ141に撮影指示を出力し、工具134を表した入力画像をカメラ141から取得する。次に、工作機械100は、取得した入力画像を予め保持している基準画像と比較することで、工具ずれが生じているか否かを判断する。これにより、工作機械100は、工具ずれを検知でき、ワークの加工品質の低下や、工具ホルダ133および工具134の消耗を未然に防ぐことができる。
なお、上述では、画像を用いて工具ずれを検知する方法について説明を行ったが、工具ホルダ133による工具134の保持状態を表わす状態指標は、画像に限定されない。状態指標の他の例については、後述の「J.変形例1」および「K.変形例2」において説明する。
<D.工作機械100の駆動機構>
次に、図4を参照して、工作機械100における各種の駆動機構について説明する。図4は、工作機械100における駆動機構の構成例を示す図である。
図4に示されるように、工作機械100は、制御部50と、回転駆動部110Aと、位置駆動部110Bと、撮影部140とを含む。
本明細書でいう「制御部50」とは、工作機械100を制御する装置を意味する。制御部50の装置構成は、任意である。制御部50は、単体の制御ユニットで構成されてもよいし、複数の制御ユニットで構成されてもよい。図4の例では、制御部50は、NC装置30と、情報処理装置40とで構成されている。NC装置30および情報処理装置40は、通信経路NW(たとえば、無線LAN、有線LAN、フィールドネットワークなど)を介して互いに通信を行う。
NC装置30は、バスを介してNC装置30と接続されるCPUユニット(図示しない)から加工開始指令を受けたことに基づいて、予め設計されている加工プログラムの実行を開始する。当該加工プログラムは、たとえば、NC(Numerical Control)プログラムで記述されている。NC装置30は、当該加工プログラムに従って、回転駆動部110Aおよび位置駆動部110Bを制御することで主軸頭130を駆動し、ワークを加工する。
本明細書でいう「回転駆動部110A」とは、主軸132の角度を変えるための駆動機構のことを言う。回転駆動部110Aは、X軸方向を回転軸中心とした回転方向(A軸)、Y軸方向を回転軸中心とした回転方向(B軸)、および、Z軸方向を回転軸中心とした回転方向(C軸)の少なくとも1つの角度を調整するように構成されればよい。回転駆動部110Aの装置構成は、任意である。回転駆動部110Aは、単体の駆動ユニットで構成されてもよいし、複数の駆動ユニットで構成されてもよい。図4の例では、回転駆動部110Aは、サーボドライバ111B、111Cで構成されている。
本明細書でいう「位置駆動部110B」とは、主軸132の位置を変えるための駆動機構のことを言う。位置駆動部110Bは、X軸方向、Y軸方向およびZ軸方向の少なくとも1つの位置を調整するように構成されればよい。位置駆動部110Bの装置構成は、任意である。位置駆動部110Bは、単体の駆動ユニットで構成されてもよいし、複数の駆動ユニットで構成されてもよい。図4の例では、位置駆動部110Bは、サーボドライバ111X~111Zで構成されている。
サーボドライバ111Bは、NC装置30から目標回転速度の入力を逐次的に受け、Y軸方向を中心としたB軸方向に主軸頭130を回転駆動するためのサーボモータ(図示しない)を制御する。
より具体的には、サーボドライバ111Bは、当該サーボモータの回転角度を検知するためのエンコーダ(図示しない)のフィードバック信号から当該サーボモータの実回転速度を算出し、当該実回転速度が目標回転速度よりも小さい場合には当該サーボモータの回転速度を上げ、当該実回転速度が目標回転速度よりも大きい場合には当該サーボモータの回転速度を下げる。このように、サーボドライバ111Bは、当該サーボモータの回転速度のフィードバックを逐次的に受けながら当該サーボモータの回転速度を目標回転速度に近付ける。これにより、サーボドライバ111Bは、B軸方向における主軸頭130の回転速度を調整する。
サーボドライバ111Cは、NC装置30から目標回転速度の入力を逐次的に受け、Z軸方向を中心としたC軸方向に主軸132を回転駆動するためのサーボモータ(図示しない)を制御する。
より具体的には、サーボドライバ111Cは、当該サーボモータの回転角度を検知するためのエンコーダ(図示しない)のフィードバック信号から当該サーボモータの実回転速度を算出し、当該実回転速度が目標回転速度よりも小さい場合には当該サーボモータの回転速度を上げ、当該実回転速度が目標回転速度よりも大きい場合には当該サーボモータの回転速度を下げる。このように、サーボドライバ111Cは、当該サーボモータの回転速度のフィードバックを逐次的に受けながら当該サーボモータの回転速度を目標回転速度に近付ける。これにより、サーボドライバ111Cは、C軸方向における主軸132の回転速度を調整する。
サーボドライバ111Xは、NC装置30から目標位置の入力を逐次的に受け、サーボモータ(図示しない)を制御する。当該サーボモータは、主軸頭130が取り付けられている移動体をボールネジ(図示しない)を介して送り駆動し、X軸方向の任意の位置に主軸頭130を移動する。サーボドライバ111Xによる当該サーボモータの制御方法は、サーボドライバ111B、111Cと同様であるので、その説明については繰り返さない。
サーボドライバ111Yは、NC装置30から目標位置の入力を逐次的に受け、サーボモータ(図示しない)を制御する。当該サーボモータは、主軸頭130が取り付けられている移動体をボールネジ(図示しない)を介して送り駆動し、Y軸方向の任意の位置に主軸132を移動する。サーボドライバ111Yによる当該サーボモータの制御方法は、サーボドライバ111B、111Cと同様であるので、その説明については繰り返さない。
サーボドライバ111Zは、NC装置30から目標位置の入力を逐次的に受け、サーボモータ(図示しない)を制御する。当該サーボモータは、主軸頭130が取り付けられている移動体をボールネジ(図示しない)を介して送り駆動し、Z軸方向の任意の位置に主軸132を移動する。サーボドライバ111Zによる当該サーボモータの制御方法は、サーボドライバ111B、111Cと同様であるので、その説明については繰り返さない。
なお、上述では、回転駆動部110Aがサーボモータ用のサーボドライバである例について説明を行ったが、回転駆動部110Aは、その他のモータドライバで構成されてもよい。一例として、回転駆動部110Aは、ステッピングモータ用の1つ以上のモータドライバで構成されてもよい。同様に、位置駆動部110Bは、ステッピングモータ用の1つ以上のモータドライバで構成されてもよい。
<E.工作機械100の機能構成>
図5~図8を参照して、工具ずれの検知機能を実現するための機能構成について説明する。図5は、工作機械100の機能構成の一例を示す図である。
工作機械100は、機能構成として、基準指標受付部152と、入力指標受付部154と、工具ずれ検知部156とを含む。以下では、これらの構成について順に説明する。
なお、各機能構成の配置は、任意である。一例として、図5に示される機能構成の全ては、上述のNC装置30(図4参照)に実装されてもよいし、上述の情報処理装置40に実装されてもよい。あるいは、図5に示される機能構成の一部がNC装置30に実装され、残りの機能構成が情報処理装置40に実装されてもよい。あるいは、図5に示される機能構成の一部は、サーバーなどの外部装置に実装されてもよいし、専用のハードウェアに実装されてもよい。
(E1.基準指標受付部152)
まず、図5に示される基準指標受付部152の機能について説明する。基準指標受付部152は、工具134の正しい姿勢を表わした基準画像124を取得する。
より具体的には、制御部50は、回転駆動部110A(図4参照)を制御することで予め定められた回転角度に主軸132を回転するとともに、位置駆動部110B(図4参照)を制御することで予め定められた位置に主軸132を移動する。その後、カメラ141(取得部)は、主軸132に接続されている工具134を撮影する。このとき、カメラ141の撮影視野には、工具134のみが含まれていてもよいし、主軸頭130および工具134の両方が含まれていてもよい。
これにより、基準指標受付部152は、カメラ141から基準画像124を取得する。取得された基準画像124は、工作機械100の記憶装置120に格納される。
典型的には、基準画像124を取得するための撮影処理は、工具ずれが生じていない所定のタイミングに実行される。一例として、基準指標受付部152は、工具ホルダ133若しくは工具134の交換時、ワーク加工の開始前、または、ユーザによる取得操作を受け付けた時などに、基準画像124の取得処理を実行する。
なお、上述の例では、基準画像124が工作機械100内のカメラ141から取得される例について説明を行ったが、基準画像124の取得先は、カメラ141に限定されない。一例として、基準画像124は、工作機械100と同種の工作機械やその他の装置に備えられるカメラから取得されてもよい。
(E2.入力指標受付部154)
次に、図5に示される入力指標受付部154の機能について説明する。入力指標受付部154は、基準画像124との比較対象となる入力画像125を取得する。
より具体的には、制御部50は、入力画像125の取得タイミングが到来したことに基づいて、回転駆動部110A(図4参照)を制御することで予め定められた回転角度に主軸132を回転するとともに、位置駆動部110B(図4参照)を制御することで予め定められた位置に主軸132を移動する。当該予め定められた回転角度は、基準画像124の撮影時における主軸132の回転角度と同じあり、かつ、当該予め定められた位置は、基準画像124の撮影時における主軸132の位置と同じある。
その後、カメラ141(取得部)は、主軸132に接続されている工具134を撮影する。このとき、カメラ141の撮影視野には、工具134のみが含まれていてもよいし、主軸頭130および工具134の両方が含まれていてもよい。
これにより、入力指標受付部154は、基準画像124と同じ条件下で撮影された入力画像125をカメラ141から取得することができる。取得された入力画像125は、工具ずれ検知部156に出力される。
典型的には、入力画像125を取得するための撮影処理は、基準画像124の取得処理が実行された後の所定のタイミングに実行される。一例として、入力指標受付部154は、ワークの加工中における所定のタイミング、またはワークの加工完了後の所定のタイミングなどに入力画像125の取得処理を実行する。
なお、上述の例では、入力画像125が工作機械100内のカメラ141から取得される例について説明を行ったが、入力画像125の取得先は、カメラ141に限定されない。一例として、入力画像125は、工作機械100と同種の工作機械やその他の装置に備えられるカメラから取得されてもよい。
(E3.工具ずれ検知部156)
次に、図6~図8を参照して、図5に示される工具ずれ検知部156の機能について説明する。工具ずれ検知部156は、基準画像124と入力画像125とを比較することで、工具ずれが生じているか否かを判断する。
図6は、工具の回転ずれが生じている例を示す図である。図6には、基準画像124と、入力画像125の一例である入力画像125Aとが示されている。
まず、工具ずれ検知部156は、基準画像124内から工具部分R1をサーチする。工具部分R1のサーチ処理には、既存の種々の画像処理が用いられる。一例として、工具部分R1は、学習済みモデルを用いて認識される。学習済みモデルは、学習用データセットを用いた学習処理により予め生成されている。学習用データセットは、工具が写っている複数の学習用画像を含む。各学習用画像には、工具が写っているか否かを示すラベル(あるいは、工具の種別を示すラベル)が関連付けられる。学習済みモデルの内部パラメータは、このような学習用データセットを用いた学習処理により予め最適化されている。
学習済みモデルを生成するための学習手法には、種々の機械学習アルゴリズムが採用され得る。一例として、当該機械学習アルゴリズムとして、ディープラーニング、コンボリューションニューラルネットワーク(CNN)、全層畳み込みニューラルネットワーク(FCN)、サポートベクターマシンなどが採用される。
工具ずれ検知部156は、予め定められた設定範囲を基準画像124上に設定し、当該設定範囲を基準画像124上でずらしながら当該設定範囲内の部分画像を学習済モデルに順次入力する。その結果、当該学習済モデルは、入力された部分画像に工具が含まれている確率を出力する。工具ずれ検知部156は、当該確率が所定値を超えた部分画像の位置を工具部分R1として認識する。
なお、工具部分R1のサーチ方法は、学習済モデルを用いた上述の方法に限定されず、ルールベースに基づく画像処理が採用されてもよい。一例として、工具ずれ検知部156は、工具画像を予め保持しておき、当該工具画像を基準画像124内で走査することで、基準画像124内の各領域について工具画像との類似度を算出する。そして、工具ずれ検知部156は、当該類似度が所定値を超えた領域を工具部分R1として認識する。
また、工具部分R1は、ユーザによって予め指定されてもよい。この場合、工作機械100は、基準画像124を表示するとともに、基準画像124内の任意の部分を指定できるように構成される。ユーザは、マウスなどの入力デバイスを用いて、表示されている基準画像124内において工具が写っている部分を指定する。
工具ずれ検知部156は、工具部分R1のサーチ処理と同様のサーチ処理を用いて、入力画像125Aから工具部分R2をサーチする。その後、工具ずれ検知部156は、基準画像124内における工具部分R1と入力画像125A内の工具部分R2との類似度を算出する。
図6に示されるように、工具の回転ずれが生じている場合には、工具の写っている向きが基準画像124と入力画像125Aとの間で異なる。この点に着目して、工具ずれ検知部156は、工具部分R1,R2が類似していないことを示す所定条件(以下、「類似条件」ともいう。)が満たされた場合には、工具の回転ずれが生じていると判断する。当該類似度の算出方法には、任意のアルゴリズムが採用される。一例として、当該類似度の算出手法として、SSD(Sum of Squared Difference)、SAD(Sum of Absolute Difference)、NCC(Normalized Cross-Correlation)、またはZNCC(Zero-mean Normalized Cross-Correlation)などが採用され得る。なお、上記手法に替えて、工具部分R1,R2の輪郭形状を比較する事によって工具の回転ずれが生じていると判断しても良い。
なお、SSDおよびSADに関しては、工具部分R1,R2が類似しているほど出力される類似度が低くなる。そのため、工具ずれ検知部156は、SSDまたはSADを用いた場合には、類似度が所定値を超えたことに基づいて、上記類似条件が満たされたと判断する。一方で、ZCCやZNCCに関しては、工具部分R1,R2が類似しているほど出力される類似度が高くなる。そのため、工具ずれ検知部156は、ZCCまたはZNCCを用いた場合には、類似度が所定値を超えたことに基づいて、上記類似条件が満たされたと判断する。
図7は、工具の位置ずれが生じている例を示す図である。図7には、基準画像124と、入力画像125の一例である入力画像125Bとが示されている。
図7に示されるように、工具の位置ずれが生じている場合には、工具の写っている位置が基準画像124と入力画像125Bとの間で異なる。そのため、入力画像125B内の工具部分R2の位置は、基準画像124内の工具部分R1の位置とは異なる。
この点に着目して、工具ずれ検知部156は、工具部分R1内の所定位置(たとえば、中心点)と、工具部分R2内の所定位置(たとえば、中心点)との間の距離(以下、「工具間距離」ともいう。)を算出し、当該工具間距離が所定距離よりも長い場合に、位置ずれが生じていると判断する。
図8は、工具ずれが生じていない例を示す図である。図8には、基準画像124と、入力画像125の一例である入力画像125Cとが示されている。
図8に示されるように、工具の位置ずれが生じていない場合には、工具部分R1,R2に写る工具の向きと位置とが同じになる。この点に着目して、工具ずれ検知部156は、上記類似条件が満たされず、かつ、上記工具間距離が所定距離以下である場合に、位置ずれが生じていないと判断する。
なお、上述では、1つの基準画像124と1つの入力画像125とを用いて工具ずれを検知する例について説明を行ったが、工具ずれ検知部156は、複数の基準画像124と複数の入力画像125とを用いて工具ずれを検知してもよい。この場合、上述の基準指標受付部152は、主軸132を回転させながら工具134を撮影することで各方向から工具を表わした複数の基準画像124を取得しておく。その後、入力指標受付部154は、基準画像124の撮影時と同じ回転角度で工具134を撮影することで各回転角度に対応した入力画像125を取得する。次に、工具ずれ検知部156は、同じ回転角度に対応する基準画像124と入力画像125とを上述の方法で比較し、各比較結果に基づいて工具ずれを検知する。一例として、工具ずれ検知部156は、少なくとも1つの比較結果が工具ずれの発生を示した場合、工具ずれを検知する。
<F.NC装置30のハードウェア構成>
次に、図9を参照して、図4に示されるNC装置30のハードウェア構成について説明する。図9は、NC装置30のハードウェア構成の一例を示す図である。
NC装置30は、制御回路301と、ROM(Read Only Memory)302と、RAM(Random Access Memory)303と、通信インターフェイス304と、フィールドバスコントローラ305と、補助記憶装置320とを含む。これらのコンポーネントは、内部バスB1に接続される。
制御回路301は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU(Central Processing Unit)、少なくとも1つのGPU(Graphics Processing Unit)、少なくとも1つのASIC(Application Specific Integrated Circuit)、少なくとも1つのFPGA(Field Programmable Gate Array)、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
制御回路301は、加工プログラム322などの各種プログラムを実行することでNC装置30の動作を制御する。加工プログラム322は、ワーク加工を実現するためのプログラムである。制御回路301は、加工プログラム322の実行命令を受け付けたことに基づいて、ROM302からRAM303に加工プログラム322を読み出す。RAM303は、ワーキングメモリとして機能し、加工プログラム322の実行に必要な各種データを一時的に格納する。
通信インターフェイス304には、LAN、WLAN、またはBluetooth(登録商標)などを用いた通信を実現するためのインターフェイスである。NC装置30は、通信インターフェイス304を介して外部機器(たとえば、情報処理装置40やサーバー)とデータをやり取りする。NC装置30は、通信インターフェイス304を介して加工プログラム322をダウンロードできるように構成されてもよい。
フィールドバスコントローラ305は、フィールドバスに接続される各種ユニットとの通信を実現するためのインターフェイスである。当該フィールドバスに接続されるユニットの一例として、上述の回転駆動部110A(図4参照)や上述の位置駆動部110B(図4参照)などが挙げられる。
補助記憶装置320は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。補助記憶装置320は、加工プログラム322を格納する。加工プログラム322の格納場所は、補助記憶装置320に限定されず、制御回路301の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリ)、ROM302、RAM303、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
<G.情報処理装置40のハードウェア構成>
次に、図10を参照して、図4に示される情報処理装置40のハードウェア構成について説明する。図10は、情報処理装置40のハードウェア構成の一例を示す図である。
情報処理装置40は、制御回路401と、ROM402と、RAM403と、通信インターフェイス404と、カメラインターフェイス405と、センサインターフェイス406と、補助記憶装置420とを含む。これらのコンポーネントは、内部バスB2に接続される。ROM402、RAM403、および、補助記憶装置420は、上述の記憶装置120(図5参照)の一例である。
制御回路401は、たとえば、少なくとも1つの集積回路によって構成される。集積回路は、たとえば、少なくとも1つのCPU、少なくとも1つのGPU、少なくとも1つのASIC、少なくとも1つのFPGA、またはそれらの組み合わせなどによって構成され得る。
制御回路401は、工具ずれを検知するための検知プログラム422などの各種プログラムを実行することで情報処理装置40の動作を制御する。制御回路401は、各種プログラムの実行命令を受け付けたことに基づいて、補助記憶装置420またはROM402からRAM403に実行対象のプログラムを読み出す。RAM403は、ワーキングメモリとして機能し、プログラムの実行に必要な各種データを一時的に格納する。
通信インターフェイス404には、LAN、WLAN、またはBluetoothなどを用いた通信を実現するためのインターフェイスである。情報処理装置40は、通信インターフェイス404を介して外部機器(たとえば、NC装置30やサーバー)とデータをやり取りする。情報処理装置40は、通信インターフェイス404を介して検知プログラム422をダウンロードできるように構成されてもよい。
カメラインターフェイス405は、カメラ141と情報処理装置40とを有線または無線で接続するためのインターフェイスである。カメラ141は、CCD(Charge Coupled Device)カメラであってもよいし、赤外線カメラ(サーモグラフィ)であってもよいし、その他の種類のカメラであってもよい。
センサインターフェイス406は、各種センサ143と情報処理装置40とを有線または無線で接続するためのインターフェイスである。各種センサ143は、たとえば、後述の距離センサ148(図13参照)や後述の振動センサ149(図15参照)などを含む。
補助記憶装置420は、たとえば、ハードディスクやフラッシュメモリなどの記憶媒体である。補助記憶装置420は、たとえば、検知プログラム422と、基準状態指標424とを格納する。基準状態指標424は、上述の基準画像124と、後述の基準距離情報126(図13参照)と、後述の基準振動情報128(図15参照)との少なくとも1つを含む。検知プログラム422および基準状態指標424の格納場所は、補助記憶装置420に限定されず、制御回路401の記憶領域(たとえば、キャッシュメモリなど)、ROM402、RAM403、外部機器(たとえば、サーバー)などに格納されていてもよい。
なお、検知プログラム422は、単体のプログラムとしてではなく、任意のプログラムの一部に組み込まれて提供されてもよい。この場合、任意のプログラムと協働して本実施の形態に従う処理が実現される。このような一部のモジュールを含まないプログラムであっても、本実施の形態に従う工作機械100の趣旨を逸脱するものではない。さらに、本実施の形態に従う検知プログラム422によって提供される機能の一部または全部は、専用のハードウェアによって実現されてもよい。さらに、工作機械100とサーバとが協働して、本実施の形態に従う処理を実現するようにしてもよい。さらに、少なくとも1つのサーバが本実施の形態に従う処理を実現する、所謂クラウドサービスの形態で工作機械100が構成されてもよい。
<H.基準画像124の取得フロー>
次に、図11を参照して、工作機械100の制御構造について説明する。図11は、上述の基準画像124(図6参照)の取得処理の流れを示すフローチャートである。
図11に示される処理は、工作機械100の制御部50が上述の検知プログラム422(図10参照)を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS110において、制御部50は、上述の基準指標受付部152(図5参照)として機能し、基準画像124の取得タイミングが到来したか否かを判断する。当該取得タイミングは、たとえば、工具ホルダ133若しくは工具134のセットアップ完了時、または、加工プログラムの実行開始前などである。制御部50は、基準画像124の取得タイミングが到来したと判断した場合(ステップS110においてYES)、制御をステップS112に切り替える。そうでない場合には(ステップS110においてNO)、制御部50は、図11に示される処理を終了する。
ステップS112において、制御部50は、基準指標受付部152として機能し、上述の位置駆動部110B(図4参照)を制御する。これにより、制御部50は、予め定められた位置に主軸132を移動する。当該予め定められた位置は、たとえば、加工プログラム322に規定されていてもよいし、設定ファイルなどに規定されていてもよい。
ステップS114において、制御部50は、基準指標受付部152として機能し、上述の回転駆動部110A(図4参照)を制御する。これにより、制御部50は、主軸132の軸方向を中心とした回転方向において予め定められた回転角度に主軸132を駆動する。当該予め定められた回転角度は、たとえば、加工プログラム322に規定されていてもよいし、設定ファイルなどに規定されていてもよい。
ステップS116において、制御部50は、基準指標受付部152として機能し、カメラ141(図4参照)に撮影指示を出力する。これにより、制御部50は、カメラ141から基準画像124を取得する。取得された基準画像124は、たとえば、工作機械100の記憶装置120に格納される。
<I.工具ずれの検知フロー>
次に、図12を参照して、工作機械100の制御構造についてさらに説明する。図12は、工具ずれの検知処理の流れを示すフローチャートである。
図12に示される処理は、工作機械100の制御部50が上述の検知プログラム422(図10参照)を実行することにより実現される。他の局面において、処理の一部または全部が、回路素子またはその他のハードウェアによって実行されてもよい。
ステップS150において、制御部50は、上述の入力指標受付部154(図5参照)として機能し、工具ずれの検知タイミングが到来したか否かを判断する。当該検知タイミングは、上述の図11に示される基準画像124の取得処理の後に到来する。一例として、当該検知タイミングは、加工プログラムの実行中の一タイミング、または加工プログラムの実行完了時などである。制御部50は、工具ずれの検知タイミングが到来したと判断した場合(ステップS150においてYES)、制御をステップS152に切り替える。そうでない場合には(ステップS150においてNO)、制御部50は、図12に示される処理を終了する。
ステップS152において、制御部50は、入力指標受付部154として機能し、上述の位置駆動部110B(図4参照)を制御する。これにより、制御部50は、予め定められた位置に主軸頭130を移動する。当該予め定められた位置は、たとえば、加工プログラム322に規定されていてもよいし、設定ファイルなどに規定されていてもよい。ステップS152における主軸頭130の移動先は、上述のステップS112における主軸132の移動先と同じである。
ステップS154において、制御部50は、入力指標受付部154として機能し、上述の回転駆動部110A(図4参照)を制御する。これにより、制御部50は、主軸132の軸方向を中心とした回転方向において予め定められた回転角度に主軸132を駆動する。当該予め定められた回転角度は、たとえば、加工プログラム322に規定されていてもよいし、設定ファイルなどに規定されていてもよい。ステップS154における主軸132の回転角度は、上述のステップS114における主軸132の回転角度と同じである。
ステップS156において、制御部50は、上述の入力指標受付部154として機能し、カメラ141(図4参照)に撮影指示を出力する。これにより、制御部50は、カメラ141から入力画像125を取得する。
ステップS158において、制御部50は、上述の工具ずれ検知部156(図5参照)として機能し、ステップS156で取得した入力画像125を基準画像124と比較する。工具ずれの検知方法については上述の図6~図8で説明した通りであるので、その説明については繰り返さない。
ステップS160において、制御部50は、ステップS158での比較結果に基づいて、工具ずれが生じているか否かを判断する。制御部50は、工具ずれが生じていると判断した場合(ステップS160においてYES)、制御をステップS162に切り替える。そうでない場合には(ステップS160においてNO)、制御部50は、図12に示される処理を終了する。
ステップS162において、制御部50は、工具ずれが生じていることを警告として出力する。警告の出力態様は、特に限定されない。一例として、当該警告は、工作機械100のディスプレイ上に表示されてもよいし、音声で出力されてもよいし、レポート形式でデータとして出力されてもよい。警告が出力されることで、作業者は、工具ずれを早期に発見することができ、工具ずれを解消するための修理を行うことができる。なお、制御部50は、工具ずれが検知された場合には、警告を出力するだけでなく、ワークの加工処理を停止してもよい。
好ましくは、ステップS162において、制御部50は、工具ずれの種別を出力する。出力対象の工具ずれの種別は、たとえば、回転ずれと、位置ずれとを含む。工具ずれの種別が出力されることで、作業者は、工具ずれの原因を特定しやすくなる。結果として、制御部50は、作業者による工具ずれの修理作業を支援することができる。
<J.変形例1>
上述では、カメラから得られた画像を用いて工具ずれを検知する例について説明を行ったが、工具ずれを検知するために用いられる状態指標は、これに限定されない。
以下では、図13および図14を参照して、距離センサを用いて工具ずれを検知する方法について説明する。図13は、変形例1に従う工作機械100Aの機能構成の一例を示す図である。
工作機械100Aは、ハードウェア構成として、制御部50と、距離センサ148とを含む。工作機械100Aは、機能構成として、基準指標受付部152Aと、入力指標受付部154Aと、工具ずれ検知部156Aとを含む。
以下では、これらの構成について順に説明する。なお、工作機械100Aのその他の点については、上述の工作機械100と同じであるので、それらの説明については繰り返さない。
(J1.基準指標受付部152A)
まず、図13に示される基準指標受付部152Aの機能について説明する。基準指標受付部152Aは、主軸132が予め定められた姿勢にあるときに計測された基準距離情報126の入力を距離センサ148から取得する。
距離センサ148は、上述の各種センサ143(図10参照)の一例である。距離センサ148は、光学式の距離センサであってもよいし、超音波式の距離センサであってもよい。
距離センサ148は、主軸132が予め定められた位置に駆動され、かつ、主軸132が予め定められた回転角度に駆動された際に、距離センサ148から工具表面までの距離(以下、「工具距離」ともいう。)を計測可能なように配置される。
制御部50は、回転駆動部110A(図4参照)を制御することで予め定められた回転角度に主軸132を回転するとともに、位置駆動部110B(図4参照)を制御することで予め定められた位置に主軸132を移動する。その後、距離センサ148(取得部)は、基準距離情報126となる工具距離を計測する。
このとき、距離センサ148は、工具距離を一点以上計測する。好ましくは、制御部50は、上記予め定められた回転角度から開始して主軸132を回転させながら距離センサ148に工具距離を計測させることで、工具表面の複数点について工具距離を計測する。このように連続的に得られた時系列の工具距離は、工具134の外形を表わす。取得された基準距離情報126は、工作機械100Aの記憶装置120に格納される。
典型的には、基準距離情報126の計測処理は、工具ずれが生じていない所定のタイミングに実行される。一例として、基準指標受付部152Aは、工具ホルダ133若しくは工具134の交換時、ワーク加工の開始前、または、ユーザによる取得操作を受け付けた時などに、基準距離情報126の計測処理を実行する。
(J2.入力指標受付部154A)
次に、図13に示される入力指標受付部154Aの機能について説明する。入力指標受付部154Aは、基準距離情報126との比較対象となる入力距離情報127を距離センサ148から取得する。
より具体的には、制御部50は、入力距離情報127の取得タイミングが到来したことに基づいて、回転駆動部110A(図4参照)を制御することで予め定められた回転角度に主軸132を回転するとともに、位置駆動部110B(図4参照)を制御することで予め定められた位置に主軸132を移動する。当該予め定められた回転角度は、基準距離情報126の計測時における主軸132の回転角度と同じあり、かつ、当該予め定められた位置は、基準距離情報126の計測時における主軸132の位置と同じある。
その後、距離センサ148(取得部)は、入力距離情報127となる工具距離を計測する。このとき、距離センサ148は、工具距離を一点以上計測する。好ましくは、制御部50は、上記予め定められた回転角度から開始して主軸132を回転させながら距離センサ148に工具距離を計測させることで、工具表面の複数点について工具距離を計測する。このように連続的に得られた時系列の工具距離は、工具134の外形を表わす。
これにより、入力指標受付部154Aは、基準距離情報126と同じ条件下で入力距離情報127を取得することができる。取得された入力距離情報127は、工具ずれ検知部156Aに出力される。
入力距離情報127の計測処理は、基準距離情報126の計測処理の実行後の所定のタイミングに実行される。一例として、入力指標受付部154Aは、ワークの加工中における所定のタイミング、またはワークの加工完了後の所定のタイミングなどに、基準距離情報126の計測処理を実行する。
(J3.工具ずれ検知部156A)
次に、図14を参照して、図13に示される工具ずれ検知部156Aの機能について説明する。図14は、工具ずれが生じている場合の例を説明するための図である。
図14には、基準距離情報126と入力距離情報127とが示されている。工具ずれ検知部156Aは、基準距離情報126と入力距離情報127とを比較することで、工具ずれが生じているか否かを判断する。
一例として、工具ずれ検知部156Aは、下記式(1)に基づいて、基準距離情報126と入力距離情報127との差異「S1」を算出する。
S1=Σ(D1(θ)-D2(θ))・・・(1)
式(1)に示される「D1(θ)」は、基準距離情報126を示す。「D2(θ)」は、入力距離情報127を示す。「θ」は、主軸132の軸方向を中心とした主軸132の回転角度を示す。すなわち、「D1(θ)」および「D2(θ)」は、主軸の角度ごとの工具距離を示す。
上記式(1)に示されるように、工具ずれ検知部156Aは、基準距離情報126に含まれる各工具距離と入力距離情報127に含まれる各工具距離との差を、対応する回転角度間で算出し、算出された各差の二乗を積算することで差異「S1」を算出する。
工具ずれが生じていない場合には差異「S1」が小さくなり、工具ずれが生じている場合には差異「S1」が大きくなる。この点に着目して、工具ずれ検知部156Aは、差異「S1」が所定閾値以下である場合には、工具ずれが生じていないと判断する。一方で、工具ずれ検知部156Aは、差異「S1」が所定閾値を超えている場合には、工具ずれが生じていると判断する。
<K.変形例2>
上述では、画像または工具距離を用いて工具ずれを検知する例について説明を行ったが、工具ずれを検知するために用いられる状態指標は、これらに限定されない。
以下では、図15および図16を参照して、距離センサを用いて工具ずれを検知する方法について説明する。図15は、変形例2に従う工作機械100Bの機能構成の一例を示す図である。
工作機械100Bは、ハードウェア構成として、制御部50と、振動センサ149とを含む。工作機械100Bは、機能構成として、基準指標受付部152Bと、入力指標受付部154Bと、工具ずれ検知部156Bとを含む。
以下では、これらの構成について順に説明する。なお、工作機械100Bのその他の点については、上述の工作機械100と同じであるので、それらの説明については繰り返さない。
(K1.基準指標受付部152B)
まず、図15に示される基準指標受付部152Bの機能について説明する。基準指標受付部152Bは、振動センサ149から基準振動情報128を取得する。
振動センサ149は、上述の各種センサ143(図10参照)の一例である。振動センサ149は、たとえば、主軸頭130の内部に設けられ、主軸132の振動と相関する物理量を検知する。振動センサ149は、たとえば、加速度センサ、速度センサ、変位センサ、または、振動を検知することが可能なその他のセンサである。以下では、加速度センサを前提とする工具ずれの検知方法について説明を行うが、振動センサ149は、加速度センサに限定されない。
基準指標受付部152Bは、ワークの加工中において、振動センサ149から定期的に加速度を取得し、時系列の加速度情報を基準振動情報128として取得する。取得された基準振動情報128は、工作機械100Bの記憶装置120に格納される。
典型的には、基準振動情報128の計測処理は、工具ずれが生じていない所定のタイミングに実行される。一例として、基準指標受付部152Bは、ワークの加工中、または、ユーザによる取得操作を受け付けた時などに、基準振動情報128の計測処理を実行する。
(K2.入力指標受付部154B)
次に、図15に示される入力指標受付部154Bの機能について説明する。入力指標受付部154Bは、基準振動情報128との比較対象となる入力振動情報129を取得する。
入力振動情報129の計測処理は、基準振動情報128の計測処理が実行された後の所定のタイミングに実行される。より具体的には、制御部50は、ワークの加工中において、振動センサ149から加速度を定期的に取得し、時系列の加速度情報を入力振動情報129として取得する。取得された時系列の入力振動情報129は、工具ずれ検知部156Bに順次出力される。
(K3.工具ずれ検知部156B)
次に、図16を参照して、図15に示される工具ずれ検知部156Bの機能について説明する。図16は、工具ずれが生じている場合の例を説明するための図である。
図16には、基準振動情報128と入力振動情報129とが示されている。主軸132は一定速度で回転しているため、工具およびワークは、接触および非接触を繰り返すこととなる。そのため、振動センサ149の出力波形は、主軸の回転速度に応じた周期T1で変化する。しかしながら、工具ずれが生じた場合には、当該出力波形の周期は、周期T1よりも瞬間的に長くなる。図16の例では、工具ずれが生じた時に、周期T1が周期T2に瞬間的に変化している。
この点に着目して、工具ずれ検知部156Bは、基準振動情報128と入力振動情報129とを比較することで、工具ずれが生じているか否かを判断する。
一例として、工具ずれ検知部156Bは、下記式(2)に基づいて、基準振動情報128と入力振動情報129との差異「S2」を算出する。
S2=Σ(A1(t)-A2(t’))・・・(2)
式(2)に示される「A1(t)」は、基準振動情報128に相当し、時刻tにおいて振動センサ149から出力された加速度を示す。「A2(T)」は、入力振動情報129に相当し、時刻t’において振動センサ149から出力された加速度を示す。
上記式(2)に示されるように、工具ずれ検知部156Bは、基準振動情報128に含まれる各加速度と入力振動情報129に含まれる各加速度との差を算出し、算出された各差の二乗を積算することで差異「S2」を算出する。
好ましくは、工具ずれ検知部156Bは、入力振動情報129を時間軸方向にずらしながら、上記式(2)に基づいて、基準振動情報128と入力振動情報129との差異を算出し、算出された差異の中で最小のものを差異「S2」としてを算出する。
工具ずれが生じていない場合には差異「S2」が小さくなり、回転ずれが生じている場合には差異「S2」が大きくなる。この点に着目して、工具ずれ検知部156Bは、差異「S2」が所定閾値以下である場合には、回転ずれが生じていないと判断する。一方で、工具ずれ検知部156Bは、差異「S2」が所定閾値を超えている場合には、回転ずれが生じていると判断する。
なお、基準振動情報128は、必ずしも時系列の加速度で規定される必要はない。一例として、基準振動情報128は、基準の振動周期で規定されてもよい。この場合、工具ずれ検知部156Bは、振動センサ149から出力される時系列の加速度値に基づいて、定期的に振動周期を算出する。当該振動周期の算出には、たとえば、フーリエ変換などの既存のアルゴリズムが用いられる。次に、工具ずれ検知部156Bは、算出した振動周期と基準の振動周期との差の絶対値を算出し、当該差の絶対値が所定閾値を超えている場合に、工具ずれが生じていると判断する。一方で、工具ずれ検知部156Bは、当該差の絶対値が所定閾値以下である場合に、工具ずれが生じていないと判断する。
<L.まとめ>
以上のように、工作機械100は、比較対象の状態指標を基準の状態指標と比較することで工具ずれが発生していることを検知する。これにより、工作機械100は、工具ずれに伴うワークの加工品質の低下や、工具ホルダ133および工具134の消耗を未然に防ぐことができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
20 CPUユニット、30 NC装置、40 情報処理装置、50 制御部、100,100A,100B 工作機械、110A 回転駆動部、110B 位置駆動部、111B,111C,111X,111Y,111Z サーボドライバ、120 記憶装置、124 基準画像、125,125A,125B,125C 入力画像、126 基準距離情報、127 入力距離情報、128 基準振動情報、129 入力振動情報、130 主軸頭、131 主軸筒、132 主軸、133 工具ホルダ、134 工具、140 撮影部、141 カメラ、142 対物レンズ、143 各種センサ、145,147 照明、148 距離センサ、149 振動センサ、152,152A,152B 基準指標受付部、154,154A,154B 入力指標受付部、156,156A,156B 工具ずれ検知部、301,401 制御回路、302,402 ROM、303,403 RAM、304,404 通信インターフェイス、305 フィールドバスコントローラ、320,420 補助記憶装置、322 加工プログラム、405 カメラインターフェイス、406 センサインターフェイス、422 検知プログラム、424 基準状態指標。

Claims (11)

  1. 工作機械であって、
    工具を保持する工具ホルダを装着可能に構成される主軸と、
    前記工具ホルダによる前記工具の保持状態を表わす状態指標を取得するための取得部と、
    前記主軸を回転駆動するための回転駆動部と、
    前記主軸の位置を変化させるための位置駆動部と、
    前記工作機械を制御するための制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記取得部から比較対象の状態指標を取得する処理と、
    前記比較対象の状態指標を基準の状態指標と比較することで、前記工具ホルダに対する前記工具のずれが発生していることを検知する処理とを実行する、工作機械。
  2. 前記取得部は、前記回転駆動部を制御して予め定められた回転角度に前記主軸を回転するとともに、前記位置駆動部を制御して予め定められた位置に前記主軸を駆動したことに基づいて、前記比較対象の状態指標を取得する、請求項1に記載の工作機械。
  3. 前記制御部は、さらに、第1タイミングにおいて、前記回転駆動部を制御して前記予め定められた回転角度に前記主軸を回転するとともに、前記位置駆動部を制御して前記予め定められた位置に前記主軸を駆動し、前記取得部から前記基準の状態指標を取得する処理を実行し、
    前記比較対象の状態指標を取得する処理は、前記第1タイミングの後の第2タイミングにおいて実行される、請求項2に記載の工作機械。
  4. 前記取得部は、カメラを含み、
    前記カメラは、前記主軸が前記予め定められた位置にあるときにおいて、前記工具を撮像するように配置され、
    前記状態指標は、前記カメラから得られた画像を含む、請求項2または3に記載の工作機械。
  5. 前記取得部は、距離センサを含み、
    前記距離センサは、前記主軸が前記予め定められた位置にあるときにおいて、前記距離センサから前記工具の表面までの距離を計測可能なように配置され、
    前記状態指標は、前記距離センサから得られた前記距離を含む、請求項2~4のいずれか1項に記載の工作機械。
  6. 前記取得部は、前記主軸または前記工具の振動周期を検知するための振動センサを含み、
    前記状態指標は、前記工具がワークを加工している際に前記振動センサに検知された振動周期を含む、請求項1に記載の工作機械。
  7. 前記検知する処理で検知され得る前記ずれは、前記工具ホルダに対する前記工具の回転ずれを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の工作機械。
  8. 前記検知する処理で検知され得る前記ずれは、前記工具ホルダに対する前記工具の位置ずれを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の工作機械。
  9. 前記検知する処理で検知され得る前記ずれは、
    前記工具ホルダに対する前記工具の回転ずれと、
    前記工具ホルダに対する前記工具の位置ずれとを含み、
    前記制御部は、さらに、前記検知する処理で前記ずれを検知した場合に、前記ずれが前記回転ずれであるか前記位置ずれであるかを出力する処理を実行する、請求項1~6のいずれか1項に記載の工作機械。
  10. 工作機械における異常の検知方法であって、
    前記工作機械は、
    工具を保持する工具ホルダを装着可能に構成される主軸と、
    前記工具ホルダによる前記工具の保持状態を表わす状態指標を取得するための取得部と、
    前記主軸を回転駆動するための回転駆動部と、
    前記主軸の位置を変化させるための位置駆動部とを備え、
    前記検知方法は、
    前記取得部から比較対象の状態指標を取得するステップと、
    前記比較対象の状態指標を基準の状態指標と比較することで、前記工具ホルダに対する前記工具のずれが発生していることを検知するステップとを備える、検知方法。
  11. 工作機械における異常の検知プログラムであって、
    前記工作機械は、
    工具を保持する工具ホルダを装着可能に構成される主軸と、
    前記工具ホルダによる前記工具の保持状態を表わす状態指標を取得するための取得部と、
    前記主軸を回転駆動するための回転駆動部と、
    前記主軸の位置を変化させるための位置駆動部とを備え、
    前記検知プログラムは、前記工作機械に、
    前記取得部から比較対象の状態指標を取得するステップと、
    前記比較対象の状態指標を基準の状態指標と比較することで、前記工具ホルダに対する前記工具のずれが発生していることを検知するステップとを実行させる、検知プログラム。
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