JPH11138102A - 振動ふるい - Google Patents

振動ふるい

Info

Publication number
JPH11138102A
JPH11138102A JP32243597A JP32243597A JPH11138102A JP H11138102 A JPH11138102 A JP H11138102A JP 32243597 A JP32243597 A JP 32243597A JP 32243597 A JP32243597 A JP 32243597A JP H11138102 A JPH11138102 A JP H11138102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vibrating
vibration
diaphragm
plate
shaft
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP32243597A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3807835B2 (ja
Inventor
Takuji Ichikawa
卓司 市川
Hironari Kato
裕也 加藤
Minoru Aoki
実 青木
Nizo Mikami
二三 三上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
CHOONPA KK
Ebara Koki KK
Original Assignee
CHOONPA KK
Ebara Koki KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by CHOONPA KK, Ebara Koki KK filed Critical CHOONPA KK
Priority to JP32243597A priority Critical patent/JP3807835B2/ja
Publication of JPH11138102A publication Critical patent/JPH11138102A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3807835B2 publication Critical patent/JP3807835B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低周波音の発生を防止するための別途の起振
機等の駆動装置を必要とせず、また複雑な制御装置を必
要とせず、さらに稼働中の土砂等の付着物による影響を
受けることがなく、簡易に稼動中の低周波音を低減する
ことができる振動ふるいを提供する。 【解決手段】 枠体1と枠体1内に配置されたスクリー
ン4A,4B,4Cと枠体1に固定された加振体5とを
備えた振動ふるいにおいて、振動ふるいの近傍に振動板
13を設置し、加振体5の回転軸6と振動板13とを伝
達手段14,15を介して連結し、振動板13にスクリ
ーン4A,4B,4Cの振動と逆位相の振動を付与する
ようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体、粉粒体と
水などの液体の混合物スラリーなどをふるい分ける振動
ふるいに係り、特に稼動時の低周波音を低減することが
できる振動ふるいに関する。本発明は、土木工事(シー
ルド工法)で使用される泥水の処理等に適用され、泥水
中の泥分と粒状物とをふるい分ける振動ふるいに好適で
ある。また本発明は、砂利、砂、鉱石、廃棄物、工業原
料、粒状化製品などに一般的に使用する振動ふるいにも
適用可能である。
【0002】
【従来の技術】地下鉄等のトンネル工事、下水配管工事
などの掘削工事において実施される泥水シールド工法に
おいては、泥水中の固形分を分離するために振動ふるい
が使用される。一般的に、振動ふるいは、上段スクリー
ンおよび下段スクリーンが枠体に取り付けられており、
枠体の上部には加振体が固定されている。
【0003】加振体は、不釣り合いの重錘を持つ一対の
偏心軸で構成され、枠体に取り付けた電動機からVベル
トなどの伝導手段を通じて、1000rpm程度で回転
駆動される。回転により加振体およびこれに接合した枠
体は水平に対して45度程度の直線振動が与えられる。
枠体は所定の支持スプリングで支持絶縁されるので、枠
体の振動は、設置床には伝わらない。
【0004】泥水は下段スクリーンに投入され、はじめ
にmmオーダーの粗粒子が除去される。下段スクリーン
の網を通過したスラリーは、ふるい下の受け槽に溜り、
ポンプで上段スクリーンに投入される。上段スクリーン
では、スラリー中の固形分およびスラリーが濃縮された
状態で網上に排出され、網下には液分が通過する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】投入された原水は、ス
クリーンを通過するが、網上に残るスラリー分は濃縮さ
れ、排出方向に移送される。排出部には堰を設け、スラ
リーが一定の状態で滞留することにより、脱水性能の向
上を図っている。
【0006】網上にスラリーが堆積した状態で振動ふる
いを運転するため、枠体の振動に伴い、板状のスクリー
ンから低周波音が発生し、気中に伝播する。伝播した振
動は、振動数が20Hz以下であるため、低周波音であ
って耳には聞こえないが、家屋や建具などをがたつかせ
たり、人体への圧迫感や振動感など不快感を与えるなど
の問題点があった。
【0007】上述の低周波音の発生を防止するために、
振動ふるいを複数台設置し、半数の振動ふるいを他の半
数の振動ふるいに対して逆位相で運転する方法が提案さ
れている(例えば、特開平7−116603号、特開平
7−124495号)。しかしながら、上述の方法で
は、振動ふるいの設置台数を増加させなければならず、
設置面積の増加をも伴うという問題点があった。また、
奇数台の振動ふるいでは不適当であるという問題点があ
った。
【0008】また振動ふるいを上下に分割し、上下の枠
体にそれぞれ起振機を設け、上下の起振機を互いに逆位
相で振動させる方法も提案されている(例えば、特開平
7−116543号)。しかしながら、この方法は、2
つの起振機が必要となり、また2つの起振機を互いに逆
位相で振動させるために複雑な制御装置が必要であると
いう問題点があった。
【0009】さらにスクリーンを取り付けた枠体と、ス
クリーンを通過した泥水を収集可能な板状体を取り付け
た枠体と、各枠体に固定された2つの起振機とを備え、
板状体とスクリーンとを互いに逆位相で振動させる方法
も提案されている(例えば、特開平7−116602
号、特開平7−124494号)。しかしながら、この
方法も、2つの起振機を必要とし、また2つの起振機を
互いに逆位相で振動させるために複雑な制御装置が必要
であるという問題点があった。さらに、板状体は網を通
過した泥水の搬送を行うシュートの役割を兼ねているた
め、泥などが付着しやすく、付着物による板状体の質量
が増加すると振幅が小さくなり、相殺作用が減少すると
いう問題点があった。
【0010】さらにまた振動ふるいの振動と逆位相の振
動を発生するスピーカからなる振動源を設置する方法も
提案されている(例えば、特開平7−236857号、
特開平8−309285号)。しかしながら、この方法
は、供給土砂の負荷によって、ふるい振動の周波数、位
相が時々刻々変化するため、音源を適応制御する必要が
あり、複雑な制御装置が必要であり、また大きな出力の
音源が必要であるという問題点があった。
【0011】本発明は上述の事情に鑑みなされたもの
で、低周波音の発生を防止するための別途の起振機等の
駆動装置を必要とせず、また複雑な制御装置を必要とせ
ず、さらに稼働中の土砂等の付着物による影響を受ける
ことがなく、簡易に稼動中の低周波音を低減することが
できる振動ふるいを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の第1の態様は、枠体と枠体内に配置された
スクリーンと枠体に固定された加振体とを備えた振動ふ
るいにおいて、振動ふるいの近傍に振動板を設置し、前
記加振体の回転軸と前記振動板とを伝達手段を介して連
結し、前記振動板に前記スクリーンの振動と逆位相の振
動を付与するようにしたことを特徴とするものである。
【0013】また本発明の第2の態様は、枠体と枠体内
に配置されたスクリーンと枠体に固定された加振体とを
備えた振動ふるいにおいて、振動ふるいの近傍に振動板
を設置し、前記枠体又は加振体と前記振動板とを伝達手
段を介して連結し、前記振動板に前記スクリーンの振動
と逆位相の振動を付与するようにしたことを特徴とする
ものである。
【0014】本発明によれば、振動ふるいを運転する
と、スクリーンの振動によって加振体の振動による位相
と同位相の低周波音が発生するが、振動ふるいの近傍に
設けた振動板には、加振体と同一周波数で、位相が逆の
振動が伝達され、この振動板の振動により、低周波音が
発生して、それぞれの低周波音が相殺され振動の音圧レ
ベルが低減する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る振動ふるいの
実施の形態を図1乃至図14を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1および図2は、第1の実施の
形態に係る振動ふるいを示す図であり、図1は振動ふる
いの正面図、図2は振動ふるいの側面図である。図1お
よび図2に示すように、振動ふるいは、枠体1と、枠体
1を支持スプリング2を介して設置面Gに対して支持す
る4個の支持脚3と、枠体1内に設けられた上段スクリ
ーン4A,中段スクリーン4B,下段スクリーン4C
と、枠体1の上部に固定された加振体5とを備えてい
る。
【0016】前記加振体5は公知の2軸不平衡重錘駆動
形であり、2本の回転軸6,6の偏心部(図示せず)お
よび該回転軸6,6の両側部に取り付けられた4個のア
ンバランスウエイト(図示せず)とから構成されてい
る。2つの回転軸6,6はそれぞれベルト7,7によっ
てモータ8,8に連結されている。モータ8,8は枠体
1に固定されている。
【0017】上述の構成の加振体5において、モータ
8,8を互いに逆方向に1000rpm程度で回転駆動
すると、回転軸6,6の偏心部とアンバランスウエイト
の合成された遠心力により、加振体5およびこれに固定
された枠体1は水平に対して45°程度傾いた方向に直
線振動する。これによって、スクリーン4A,4B,4
C上の土砂に上下成分の振動を与え所定粒径の土砂を選
別しつつ、水平成分の振動によって選別土砂を排出側に
移送するようになっている。
【0018】上述の土砂選別作業中に、スクリーン4
A,4B,4Cが音波発生源となって1000rpm程
度に相当する20Hz程度の低周波音が発生する。そこ
で、本発明においては、前記低周波音の発生を抑制する
機構が設けられている。次に、この機構を詳述する。す
なわち、前記機構は、4本の支柱11によって支持スプ
リング12を介して支持された振動板13と、加振体5
の一方の回転軸6の両端部に設けられたクランク14,
14と、振動板13の中央部とクランク14,14とを
それぞれ連結する連接棒15とから構成されている。振
動板13は加振体5の上方に設置され、振動板13を支
持する4本の支柱11は、設置面Gに支持されている。
【0019】図3は、クランク14の詳細を示す図であ
り、図3(a)は縦断面図、図3(b)は図3(a)の
A−A線断面図である。図3に示すように、クランク1
4は、回転軸6にキー16を介して固定された偏心輪1
7と、偏心輪17の外周側にベアリング18を介して設
けられた外輪19とから構成されており、外輪19の外
周部に連接棒15が固定されている。回転軸6の中心O
1と偏心輪17の中心O2とは、距離eだけ偏心してい
る。
【0020】上述の構成において、加振体5の回転軸6
が回転すると、偏心輪17が回転軸6と一体に回転す
る。外輪19は、回転が拘束されているため、偏心輪1
7の偏心量eの2倍の振幅で振動をする。この振動が連
接棒15により振動板13に伝えられ、振動板13が振
動する。図1および図2に示す実施の形態においては、
連接棒15と振動板13とが角度θだけ傾いているた
め、振動板13の垂直方向の振動の振幅Aは、A=2e
sinθである。クランク14の偏心方向は、振動板13
に加振体5によるスクリーンの振動と逆位相の振動を付
与する方向であり、また偏心量eで振動板13の振幅を
調整するようにしている。
【0021】図1乃至図3に示す実施の形態において
は、加振体5の回転軸6と振動板13とをクランク14
および連接棒15を介して連結している。このように加
振体5と振動板13とを連結した振動ふるいを運転する
と、スクリーン4A,4B,4Cの振動によって加振体
5の振動による位相と同位相の低周波音が発生するが、
振動ふるいの近傍に設けた振動板13には、加振体5と
同一周波数で、位相が逆の振動が伝達され、この振動板
13の振動により、低周波音が発生して、それぞれの低
周波音が相殺され振動の音圧レベルが低減する。
【0022】(第2の実施の形態)図4および図5は、
第2の実施の形態に係る振動ふるいを示す図であり、図
4は振動ふるいの正面図、図5は振動ふるいの側面図で
ある。本実施の形態においては、振動板13を振動させ
るクランクを振動板13の中央部下方に設置し、クラン
クの偏心輪の偏心量がそのまま振動板13の振幅に変換
されるように構成している。即ち、振動板13の中央部
の下方に、図3に示すものと同様の構成を有するクラン
ク14,14を設置している。各クランク14は、偏心
輪17、ベアリング18および外輪19を備えている点
は、図3に示すものと同様であるが、偏心輪17は専用
の振動板駆動軸21にキー(図示せず)を介して固定さ
れている。
【0023】前記振動板駆動軸21は、タイミングベル
ト22によって加振体5の回転軸6に連結されている。
したがって、加振体5の回転軸6の回転はタイミングベ
ルト22を介してクランク14に伝達され、外輪19は
偏心輪17の偏心量eの2倍の振幅で振動をする。そし
て、この振動は、そのまま連接棒15によって振動板1
3に伝えられる。その他の構成は、第1の実施の形態の
ものと同様である。本実施の形態における振動ふるいの
作用は、第1の実施の形態における振動ふるいと同様で
ある。
【0024】(第3の実施の形態)図6および図7は、
第3の実施の形態に係る振動ふるいを示す図であり、図
6は振動ふるいの正面図、図7は振動ふるいの側面図で
ある。本実施の形態においては、振動板13と加振体5
の回転軸6とを連結するために、静止系の伝達機構を介
して連結している。即ち、加振体5の回転軸6の端部
と、静止系の第1軸31とをユニバーサルジョイント3
2によって接続し、静止系の第1軸31と静止系の第2
軸33とをタイミングベルト34によって連結し、静止
系の第2軸33と静止系の第3軸35とをユニバーサル
ジョイント36によって接続し、この静止系の第3軸3
5の両端部にクランク14,14を設置している。
【0025】前記静止系の第1軸31,第2軸33,第
3軸35およびクランク14,14は、支柱11に固定
された支持台38によって支持されている。本実施の形
態によれば、加振体5の回転軸6の回転は、静止系の第
1軸31,第2軸33,第3軸35を介して静止系のク
ランク14に伝達された後、クランク14および連接棒
15によって振動板13の振動に変換される。そのた
め、軸受の潤滑が容易になり、耐久性を向上させやす
く、また、ふるい枠本体に取り付けないので、振動部分
を軽量化することができる。本実施の形態における振動
ふるいの作用は、第1の実施の形態における振動ふるい
と同様である。なおフレキシブルシャフトを使用して加
振体5の回転軸6と静止系の第3軸35とを直接に結合
し、静止系の第1軸及び第2軸を省略することもでき
る。
【0026】(第4の実施の形態)図8および図9は、
第4の実施の形態に係る振動ふるいを示す図であり、図
8は振動ふるいの正面図、図9は振動ふるいの側面図で
ある。本実施の形態は、第3の実施の形態に垂直な振動
板を付加したものである。即ち、振動板13を振動させ
るクランク14の駆動軸21とクランク40の駆動軸4
1とをタイミングベルト42によって連結する。クラン
ク40は、図3に示すものと同様の構成を有する。クラ
ンク40の外輪19は、連接棒43を介して垂直な振動
板45に連結されている。
【0027】垂直な振動板45は、並列した2本の支柱
46(図8では1本のみ示す)によって支持スプリング
47を介して支持されている。本実施の形態によれば、
スクリーン4A,4B,4Cは水平方向に対して略45
°の方向に振動する。スクリーン4A,4B,4Cの振
動によって加振体5の振動による位相と同位相の低周波
音が発生するが、スクリーン4A,4B,4Cから発生
する垂直方向の低周波音は、振動板13から発生する逆
位相の低周波音により相殺され、スクリーン4A,4
B,4Cから発生する水平方向の低周波音は、振動板4
5から発生する逆位相の低周波音により相殺される。即
ち、本実施の形態においては、スクリーン4A,4B,
4Cから生ずる全ての方向の低周波音が振動板13,4
5によって打ち消される。
【0028】(第5の実施の形態)図10および図11
は、第5の実施の形態に係る振動ふるいを示す図であ
り、図10は振動ふるいの正面図であり、図11は振動
ふるいの側面図である。本実施の形態においては、加振
体5の振動をリンクを介して振動板13に伝達するよう
にしている。即ち、加振体5の両端部に隣接して2本の
サポート51,51が設置され、サポート51,51に
リンク52,52が回転可能に支持されている。そし
て、リンク52,52の下端は加振体5又は枠体1に連
結され、リンク52,52の上端はスプリング53,5
3を介して振動板13に連結されている。
【0029】本実施の形態においては、加振体5が矢印
方向に振動すると、この振動がリンク52,52を介し
て振動板13を振動させる。リンク52,52の中央部
がサポート51,51により支持されているため、振動
板13には、加振体5と同一周波数で、位相が逆の振動
が伝達され、この振動板13の振動により、低周波音が
発生して、スクリーン4A,4B,4Cの振動により発
生する低周波音が相殺される。この場合、振動板13の
重量、スプリング53のバネ定数、リンク52の長さお
よび支点位置を調整することにより、振動板13の振動
数、振幅、位相を最適な状態に調整することができる。
【0030】(第6の実施の形態)図12は、第6の実
施の形態に係る振動ふるいを示す図であり、振動ふるい
の側面図である。本実施の形態においては、振動板13
を上下のスプリングを介して枠体1に支持させ、振動板
13を枠体1の振動に同調させて逆位相で振動させるよ
うにしている。即ち、枠体1より上方に延びる4本の支
持体61を立設する(図12においては2本のみ示
す)。そして、支持体61の上部に設けられた上部スプ
リング62と下部スプリング63とで振動板13を挟持
する。
【0031】上述の構成によって、加振体5の振動は上
下部スプリング62,63を介して振動板13に伝達さ
れる。この場合、上下部スプリング62,63のバネ定
数および振動板13の重量を調整することにより、振動
板13の固有振動数f0 をスクリーンの振動周波数に実
質的に一致させ、かつ振動板13の振動の位相をスクリ
ーンの振動の位相の逆位相とする。これにより、スクリ
ーンから発生する低周波音は振動板13から発生する低
周波音により相殺される。
【0032】(第7の実施の形態)図13は、第7の実
施の形態に係る振動ふるいを示す模式図である。本実施
の形態は、第5の実施の形態の振動板に、さらに直交す
る振動板を付加したものである。即ち、門形のサポート
70にはリンク52,52が回転可能に支持されてい
る。リンク52,52の下端は加振体5又は枠体1に連
結され、リンク52,52の上端は振動板71に連結さ
れている。振動板71は略水平方向に延びる振動板71
Aと略垂直方向に延びる振動板71Bとから構成されて
いる。
【0033】本実施の形態によれば、振動ふるいが矢印
方向に振動すると、振動板71も同一周波数でかつ逆位
相で矢印方向に振動する。スクリーンから発生する垂直
方向の低周波音は、振動板71Aから発生する逆位相の
低周波音により相殺され、スクリーンから発生する水平
方向の低周波音は、振動板71Bから発生する逆位相の
低周波音により相殺される。図13に示す例において
は、振動の伝達は、リンク方式を示したが、クランク方
式、スプリング方式など第1乃至第6の実施形態のいず
れであってもよい。
【0034】(振動板の実施の形態)図14は、第1乃
至第6の実施の形態に使用される振動板の斜視図であ
る。振動板100は、複数の角形断面を有する部材によ
って格子状に形成された剛性を有する構造体101と、
構造体101の1面に接合された板状体102とから構
成されている。構造体101は、木材や、アルミニウム
等の軽量金属から形成され、板状体102は、アルミニ
ウム等の軽金属の薄板、又は紙、樹脂、織布等のフィル
ム状材料から形成されている。この場合、フィルム状材
料は、太鼓の皮のように張力を与えて用いるのが好まし
い。本発明では、振動板は、純粋に振動を発生するだけ
の機能があればよく、処理物の集積、搬送には兼用して
いない。すなわち、空気に振動を与えるだけの作用があ
ればよく、このため振動板を軽量化することができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は以下に列
挙する効果を奏する。 振動板を設置し、該振動板を加振体の回転軸又は振動
ふるい本体に伝達手段を介して連結したため、低周波音
を抑制するためのみに使用される別途の起振機等の駆動
装置を設置する必要がない。 振動板と加振体の回転軸又は振動ふるい本体とを、ク
ランクやスプリング等の機械的な伝達手段を介して連結
しているため、振動板の振動数はスクリーンの振動数と
完全に一致し、しかも容易に振動板をスクリーンに対し
て逆位相で振動させることができる。したがって、複雑
な制御装置を設ける必要がない、 振動板は、逆位相の低周波で振動するだけの役割であ
り、他のシュートなどの機能を兼用していないので、そ
れ自体が振動に耐えるだけの強度があればよい。したが
って、振動板を軽量化することができる。 振動板の軽量化とともに、別途の駆動装置を必要とし
ないこと、それを駆動する制御装置を必要としないこと
などにより、振動ふるいのトータル消費電力の低減を図
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る振動ふるいの第1の実施の形態を
示す正面図である。
【図2】本発明に係る振動ふるいの第1の実施の形態を
示す側面図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるクランクの詳細を
示す図である。
【図4】本発明に係る振動ふるいの第2の実施の形態を
示す正面図である。
【図5】本発明に係る振動ふるいの第2の実施の形態を
示す側面図である。
【図6】本発明に係る振動ふるいの第3の実施の形態を
示す正面図である。
【図7】本発明に係る振動ふるいの第3の実施の形態を
示す側面図である。
【図8】本発明に係る振動ふるいの第4の実施の形態を
示す正面図である。
【図9】本発明に係る振動ふるいの第4の実施の形態を
示す側面図である。
【図10】本発明に係る振動ふるいの第5の実施の形態
を示す正面図である。
【図11】本発明に係る振動ふるいの第5の実施の形態
を示す側面図である。
【図12】本発明に係る振動ふるいの第6の実施の形態
を示す側面図である。
【図13】本発明に係る振動ふるいの第7の実施の形態
を示す模式図である。
【図14】本発明の第1乃至第6の実施の形態に使用さ
れる振動板の斜視図である。
【符号の説明】
1 枠体 2 支持スプリング 3 支持脚 4A,4B,4C スクリーン 5 加振体 6 回転軸 7 ベルト 8 モータ 11,46 支柱 12,47 支持スプリング 13,45,71,100 振動板 14,40 クランク 15,43 連接棒 17 偏心輪 19 外輪 21,41 駆動軸 22,42 タイミングベルト 31 第1軸 33 第2軸 35 第3軸 32,36 ユニバーサルジョイント 51 サポート 52 リンク 53,62,63 スプリング 61 支持体 101 構造体 102 板状体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 実 三重県鈴鹿市高岡町2470番地 荏原工機株 式会社内 (72)発明者 三上 二三 東京都港区浜松町1丁目10番17号 超音波 株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 枠体と枠体内に配置されたスクリーンと
    枠体に固定された加振体とを備えた振動ふるいにおい
    て、振動ふるいの近傍に振動板を設置し、前記加振体の
    回転軸と前記振動板とを伝達手段を介して連結し、前記
    振動板に前記スクリーンの振動と逆位相の振動を付与す
    るようにしたことを特徴とする振動ふるい。
  2. 【請求項2】 前記伝達手段は、前記加振体の回転軸の
    回転を往復動に変換するクランクと連接棒とからなるこ
    とを特徴とする請求項1記載の振動ふるい。
  3. 【請求項3】 前記クランクは、前記加振体の回転軸に
    設けられていることを特徴とする請求項2記載の振動ふ
    るい。
  4. 【請求項4】 前記クランクは、前記加振体の回転軸と
    は別の振動板駆動軸に設けられ、前記振動板駆動軸と加
    振体の回転軸とはタイミングベルトにより連結されてい
    ることを特徴とする請求項2記載の振動ふるい。
  5. 【請求項5】 前記伝達手段は、前記加振体の回転軸に
    継ぎ手を介して結合された静止系の第1軸と、該第1軸
    とタイミングベルトで結合された静止系の第2軸と、該
    第2軸に継ぎ手を介して結合された静止系の第3軸と、
    該第3軸に設けられたクランクと、該クランクと前記振
    動板とを結合する連接棒とからなることを特徴とする請
    求項1記載の振動ふるい。
  6. 【請求項6】 枠体と枠体内に配置されたスクリーンと
    枠体に固定された加振体とを備えた振動ふるいにおい
    て、振動ふるいの近傍に振動板を設置し、前記枠体又は
    加振体と前記振動板とを伝達手段を介して連結し、前記
    振動板に前記スクリーンの振動と逆位相の振動を付与す
    るようにしたことを特徴とする振動ふるい。
  7. 【請求項7】 前記伝達手段は、リンクからなることを
    特徴とする請求項6記載の振動ふるい。
  8. 【請求項8】 前記伝達手段は、スプリングからなるこ
    とを特徴とする請求項6記載の振動ふるい。
  9. 【請求項9】 前記振動板は、略水平方向に延びる板状
    体から構成されることを特徴とする請求項1乃至8のい
    ずれか1項に記載の振動ふるい。
  10. 【請求項10】 前記振動板は、略垂直方向に延びる板
    状体から構成されることを特徴とする請求項9記載の振
    動ふるい。
  11. 【請求項11】 前記振動板は、略水平方向に延びる部
    分と略垂直方向に延びる部分とを有した板状体から構成
    されることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項
    に記載の振動ふるい。
  12. 【請求項12】 前記振動板は、剛性のある構造体と、
    構造体に接合された板状体とからなることを特徴とする
    請求項1乃至11のいずれか1項に記載の振動ふるい。
  13. 【請求項13】 前記板状体は、張力を与えたフィルム
    状材料からなることを特徴とする請求項12記載の振動
    ふるい。
JP32243597A 1997-11-07 1997-11-07 振動ふるい Expired - Fee Related JP3807835B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32243597A JP3807835B2 (ja) 1997-11-07 1997-11-07 振動ふるい

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP32243597A JP3807835B2 (ja) 1997-11-07 1997-11-07 振動ふるい

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH11138102A true JPH11138102A (ja) 1999-05-25
JP3807835B2 JP3807835B2 (ja) 2006-08-09

Family

ID=18143649

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP32243597A Expired - Fee Related JP3807835B2 (ja) 1997-11-07 1997-11-07 振動ふるい

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3807835B2 (ja)

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1052451A1 (en) 1999-05-12 2000-11-15 Nitto Denko Corporation Light pipe and polarized-light source
JP2005186036A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Okumura Corp 振動ふるい装置
CN103861804A (zh) * 2014-03-22 2014-06-18 昆山华德尔复合肥有限公司 复合肥直线振动筛
CN104043587A (zh) * 2014-06-25 2014-09-17 张伟伟 谷物除杂振动机
CN107486389A (zh) * 2017-09-18 2017-12-19 安吉高纯蒙脱石有限公司 一种蒙脱石干燥剂生产用分级装置
CN109513606A (zh) * 2019-01-12 2019-03-26 陕西理工大学 一种分层式砂石筛选机
CN110355091A (zh) * 2019-07-26 2019-10-22 赵金荣 一种建筑用自动筛沙设备
KR102232471B1 (ko) * 2020-02-19 2021-03-26 주식회사 가온플랜트 소음 저감형 숏크리트 배치 플랜트의 골재선별 시스템
CN112657834A (zh) * 2020-12-25 2021-04-16 河南大学 一种农田大型土壤动物的筛捡装置
CN113145440A (zh) * 2021-03-03 2021-07-23 江苏新达石英有限公司 一种水磨石英砂提纯用的多级筛选装置及其工作方法
CN117072119A (zh) * 2023-08-18 2023-11-17 大庆永铸石油技术开发有限公司 一种用于钻井岩屑无害化处理的装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1052451A1 (en) 1999-05-12 2000-11-15 Nitto Denko Corporation Light pipe and polarized-light source
JP2005186036A (ja) * 2003-12-26 2005-07-14 Okumura Corp 振動ふるい装置
JP4514451B2 (ja) * 2003-12-26 2010-07-28 株式会社奥村組 振動ふるい装置
CN103861804A (zh) * 2014-03-22 2014-06-18 昆山华德尔复合肥有限公司 复合肥直线振动筛
CN104043587A (zh) * 2014-06-25 2014-09-17 张伟伟 谷物除杂振动机
CN107486389A (zh) * 2017-09-18 2017-12-19 安吉高纯蒙脱石有限公司 一种蒙脱石干燥剂生产用分级装置
CN109513606A (zh) * 2019-01-12 2019-03-26 陕西理工大学 一种分层式砂石筛选机
CN110355091A (zh) * 2019-07-26 2019-10-22 赵金荣 一种建筑用自动筛沙设备
KR102232471B1 (ko) * 2020-02-19 2021-03-26 주식회사 가온플랜트 소음 저감형 숏크리트 배치 플랜트의 골재선별 시스템
CN112657834A (zh) * 2020-12-25 2021-04-16 河南大学 一种农田大型土壤动物的筛捡装置
CN113145440A (zh) * 2021-03-03 2021-07-23 江苏新达石英有限公司 一种水磨石英砂提纯用的多级筛选装置及其工作方法
CN117072119A (zh) * 2023-08-18 2023-11-17 大庆永铸石油技术开发有限公司 一种用于钻井岩屑无害化处理的装置
CN117072119B (zh) * 2023-08-18 2024-04-09 大庆永铸石油技术开发有限公司 一种用于钻井岩屑无害化处理的装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3807835B2 (ja) 2006-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP3463692B1 (en) A screening machine for screening material according to size
US7617938B2 (en) Elastic sieving technique and corresponding large-sized elastic vibration screen
JPH11138102A (ja) 振動ふるい
CA2882997C (en) Vibrating screen
JP5481687B2 (ja) 振動篩装置
JP2002539942A (ja) マルチ振動数振動分離システム、それを有する振動分離機及び固体振動分離方法
AU772268B2 (en) A vibrator assembly
US20230390804A1 (en) Vibrating screen control arrangements
US5456364A (en) Powered screening apparatus
US5397002A (en) Variable control screen apparatus
RU2256515C2 (ru) Многочастотная вибрационная сепараторная система, вибрационный сепаратор, содержащий эту систему, и способ вибрационной сепарации твердых частиц
CN210187729U (zh) 一种多级组合筛分设备
US3616905A (en) Arrangement for classifying of liquid suspensions and of solid materials
CN210022787U (zh) 一种椭圆振动驰张筛
JP4514451B2 (ja) 振動ふるい装置
JPH01123677A (ja) 振動式ふるい機
JP3047713B2 (ja) 土砂分離装置
JP2000107696A (ja) 振動機械の低周波空気振動低減方法および装置
JPS6410274B2 (ja)
RU2275251C2 (ru) Скальператор
CN212328837U (zh) 一种具有高筛分效率的双质体振动筛
AU622805B2 (en) Combination bend screen
JP3047710B2 (ja) 土砂分離装置
JP2000079372A (ja) 土砂分離装置
JP2001129481A (ja) 振動篩機及び振動篩設備

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Effective date: 20040916

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

A521 Written amendment

Effective date: 20041028

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A711 Notification of change in applicant

Effective date: 20041028

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

A521 Written amendment

Effective date: 20041029

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

A977 Report on retrieval

Effective date: 20060419

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060502

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060516

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees