JP3047713B2 - 土砂分離装置 - Google Patents

土砂分離装置

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JP3047713B2
JP3047713B2 JP5293865A JP29386593A JP3047713B2 JP 3047713 B2 JP3047713 B2 JP 3047713B2 JP 5293865 A JP5293865 A JP 5293865A JP 29386593 A JP29386593 A JP 29386593A JP 3047713 B2 JP3047713 B2 JP 3047713B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土砂分離装置に係り、
特に、排泥水から土砂を分離する土砂分離装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ハイドロフレーズ掘削機等の泥水循環式
の掘削機を用いて掘削を行う場合、掘削によって生じた
排泥水は、土砂分離装置によって掘削土砂を分離した
後、所定の処理を経て再び泥水として再利用される。
【0003】図6は、従来の土砂分離装置の一例を側面
図で示したものである。
【0004】同図でわかるように、土砂分離装置にはス
クリーン1、3、4および盲板と呼ばれる鉄板2を枠体
5に取り付けてあり、枠体5の上方には起振機6を取り
付けてある。
【0005】起振機6は、所定の不平衡質量を例えば1
000rpm程度で回転させることによって所定の方向
に加振力を発生させるようになっており、スクリーン上
の土砂に上下成分の振動を与えることによって所定粒径
の土砂を選別しつつ、水平成分の振動によって選別土砂
を排出側に移送するようになっている。
【0006】また、枠体5は、かかるスクリーンの振動
が妨げられることがないよう、所定のばね7を介して架
台8に取り付けてある。
【0007】また、スクリーン1、3、4は、所定の傾
斜をつけて枠体5に取り付けてあり、選別された土砂を
水切りの良さの程度に応じて所定の時間スクリーン上に
滞留させ、土砂の含水比を所望の程度まで落とすように
なっている。
【0008】すなわち、スクリーン3、4で選別される
土砂は比較的水切りがよいため、スクリーン上での滞留
時間が短くなるように下向きに傾斜をつけてあり、一
方、スクリーン1で選別される土砂は比較的水切りが悪
いため、若干上向きに傾斜をつけて滞留時間が長くなる
ようにしてある。
【0009】土砂分離を行う際には、まず、掘削現場か
ら送られてきた排泥水を投入シュート12を介してスク
リーン3、4に順次投入し、レキ、固結シルト等の数m
mオーダー以上の土砂を分離する。
【0010】ここで、スクリーン3、4で選別された土
砂は、比較的短時間で排出側に移送される。
【0011】一方、スクリーン4を通過したアンダー泥
水は、これをいったん原水槽9にためた後、スラリーポ
ンプ10によってサイクロン11に圧送し遠心分離を行
う。
【0012】次いで、サイクロンアンダー泥水をスクリ
ーン1に投入して数十μオーダー以上の細粒分を分離す
る。
【0013】ここで、スクリーン1で選別された土砂
は、比較的長時間スクリーン上に滞留し、十分水切りさ
れた後、排出される。
【0014】スクリーン1で分離できない微粒分を含ん
だ泥水は、盲板2に落ちて排出側に流下する。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ハイド
ロフレーズ掘削機等で地盤を掘削する場合、掘削が進む
につれて掘削位置は徐々に深くなり、排泥水に含まれる
土砂の性状は刻々と変化する。
【0016】そのため、選別される土砂の水切りの程度
も徐々に変化してスクリーンの傾斜の程度が土砂の水切
りの程度に対応しなくなり、その結果、排出される土砂
の含水比を思ったように調整することができないという
問題を生じていた。
【0017】また、土砂分離作業の時間経過とともに、
スクリーン1、3、4上には土砂が堆積して中実板のよ
うになり、やがてスクリーン1、3、4が音波発生面と
なって1000rpm程度に相当する周波数、すなわち
17Hz程度の低周波音が生じる。
【0018】かかる低周波音は、人間の耳で聞き取るこ
とができる可聴範囲の下限付近であるため、直接的な騒
音とはならない場合もあるが、障子、窓、とびら等の建
具を振動させてがたつき音を発生させるため、いずれに
しろ近隣住民には騒音となってしまうという問題があっ
た。
【0019】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、選別される土砂の性状が変化してもその含水
比を所望の程度に調整することができる土砂分離装置を
提供することを目的とする。
【0020】また、本発明は、低周波音あるいは低周波
振動の発生を低減可能な土砂分離装置を提供することを
目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の土砂分離装置は請求項1に記載したよう
に、所定粒径の土砂を選別可能な上部スクリーンおよび
下部スクリーンと、前記上部スクリーンおよび下部スク
リーンの間に配設され前記上部スクリーンを通過した泥
水を収集可能な板状体とを備えた土砂分離装置におい
て、前記上部スクリーン、前記下部スクリーンをそれぞ
れ第1の枠体、第2の枠体に取り付けるとともに前記板
状体を前記第1の枠体および第2の枠体のいずれかに取
り付けて前記第1の枠体、第2の枠体をそれぞれ所定の
弾性部材を介して独立に支持し、前記弾性部材を所定の
ジャッキ機構を介して架台に取り付ける一方、前記上部
スクリーン及び前記下部スクリーン上の土砂に上下成分
の振動を与えることによって所定粒径の土砂を選別しつ
つ、水平成分の振動によって選別土砂を排出側に移送す
る第1の起振機、第2の起振機を前記第1の枠体、第2
の枠体にそれぞれ設け、さらに、前記第1の起振機およ
び第2の起振機が実質的に同一の振動数でかつ逆位相で
振動するように前記第1の起振機および前記第2の起振
機のうち少なくともいずれかを制御可能な制御部を備え
たものである。
【0022】また、本発明の土砂分離装置は、請求項
の第1の枠体および第2の枠体を所定の防音パネルで取
り囲んだものである。
【0023】
【0024】
【作用】本発明の土砂分離装置においては、起振機でス
クリーンを振動させることにより、排泥水から所定の粒
径の土砂を分離し、これを排出側に移送する。
【0025】ここで、投入される排泥水中に水切りのよ
い土砂、例えば砂質が多く含まれている場合は、ジャッ
キ機構を作動させて枠体を揺動させ、スクリーンの排出
側を下げる。
【0026】すると、スクリーンが下方に傾斜するとと
もに起振機の加振方向も水平振動成分が増える方向に変
化するので、スクリーン上の土砂の移送速度が大きくな
る。そのため、スクリーン上の土砂は迅速に排出側に移
送される。
【0027】一方、投入される排泥水中に水切りの悪い
土砂、例えば粘土質が多く含まれている場合は、ジャッ
キ機構を作動させて枠体を逆方向に揺動させ、スクリー
ンの排出側を上げる。
【0028】すると、スクリーンの下向き傾斜は緩くな
るとともに起振機の加振方向も水平振動成分が減る方向
に変化するので、スクリーン上の土砂の移送速度が小さ
くなる。そのため、スクリーン上の土砂は、スクリーン
上に長い時間滞留し、十分に水切りされた後排出され
る。
【0029】また、本発明の別の土砂分離装置において
は、上部スクリーンを取り付けた第1の枠体と下部スク
リーンを取り付けた第2の枠体とをそれぞれ第1の起振
機、第2の起振機で加振して両方のスクリーンを振動さ
せながら、排泥水から所定の粒径の土砂を分離し、これ
を排出側に移送する。
【0030】ここで、上述したように、土砂の性状に応
じてジャッキ機構を作動させ、スクリーン上の土砂の滞
留時間を調整するとともに、第1の起振機および第2の
起振機を実質的に同一の振動数でかつ逆位相で振動させ
る。
【0031】すると、例えば上部スクリーンの振動によ
って生じる低周波音は、板状体および下部スクリーンの
振動によって生じる低周波音と相殺され、その結果、近
隣での低周波音の音圧レベルは低下する。また、地盤を
伝播する振動レベルも低下する。
【0032】第1の枠体および第2の枠体を防音パネル
で取り囲む場合には、低周波音の相殺がさらに効果的に
行われ、近隣での低周波音の音圧レベルは大幅に低下す
る。
【0033】
【実施例】以下、本発明の土砂分離装置の実施例につい
て、添付図面を参照して説明する。なお、従来技術と実
質的に同一の部品等については同一の符号を付してその
説明を省略する。
【0034】(第1実施例)図1は、本実施例の土砂分
離装置を側面図で示したものである。
【0035】同図でわかるように、本実施例の土砂分離
装置は、所定粒径の土砂を選別可能なスクリーン1、
3、4および盲板2を枠体5に取付け、この枠体5を弾
性部材としてのばね7で支持してある。また、枠体5上
方にはスクリーン1、3、4を振動させるための起振機
6を設けてある。
【0036】スクリーン3、4は、掘削現場から送られ
てきた排泥水からレキ、固結シルト等の数mmオーダー
以上の土砂を分離するようになっており、スクリーン1
は、サイクロン11からのサイクロンアンダー泥水から
数十μオーダー以上の細粒分を分離するようになってい
る。
【0037】また、本実施例の土砂分離装置は、選別土
砂が排出される側、図1では右側のばね7をジャッキ機
構13を介して架台8に取付け、枠体5を水平軸線回り
に揺動自在に構成してある。
【0038】ジャッキ機構13は、ばね7を介して枠体
5を昇降させることができるものであればどのような構
成でもよい。
【0039】本実施例の土砂分離装置においては、ま
ず、掘削現場から送られてきた排泥水を投入シュート1
2を介してスクリーン3、4に順次投入し、レキ、固結
シルト等の数mmオーダー以上の土砂を分離する。
【0040】一方、スクリーン3、4を通過したアンダ
ー泥水は、これをいったん原水槽9にためた後、スラリ
ーポンプ10によってサイクロン11に圧送し遠心分離
を行う。
【0041】次いで、サイクロンアンダー泥水をスクリ
ーン1に投入して数十μオーダー以上の細粒分を分離す
るとともに、スクリーン1で分離できない微粒分を含ん
だ泥水を盲板2に落とし、これを装置外へ排出する。
【0042】土砂分離作業中は、枠体5を起振機6で加
振してスクリーン1、3、4を振動させ、所定の粒径の
土砂を選別して排出側に移送する。
【0043】ここで、投入される排泥水中に水切りのよ
い土砂、例えば砂質が多く含まれている場合には、図2
(a)に示すようにジャッキ機構13を収縮させる。
【0044】同図でわかるように、ジャッキ機構13を
収縮させると、枠体5は、排泥水投入側のばね7の取付
位置を中心として図2でいえば時計回りに揺動し、土砂
排出側が下降する。
【0045】すると、スクリーン1、3、4が下方に傾
斜するとともに起振機6の加振方向も水平振動成分が増
える方向に変化するので、スクリーン1、3、4上の土
砂の移送速度が大きくなり、スクリーン1、3、4上の
土砂は迅速に排出側に移送される。
【0046】一方、投入される排泥水中に水切りの悪い
土砂、例えば粘土質が多く含まれている場合は、図2
(b)に示すようにジャッキ機構13を伸張させる。
【0047】同図でわかるように、ジャッキ機構13を
伸張させると、枠体5は、排泥水投入側のばね7の取付
位置を中心として図2でいえば反時計回りに揺動し、土
砂排出側が上昇する。
【0048】すると、スクリーン1、3、4の下向き傾
斜は緩くなるとともに起振機6の加振方向も水平振動成
分が減る方向に変化するので、スクリーン1、3、4上
の土砂は、移送速度が小さくなってスクリーン上に長い
時間滞留し、十分に水切りされた後排出される。
【0049】以上説明したように、本実施例の土砂分離
装置は、スクリーンを取り付けた枠体を水平軸線を中心
として揺動自在に構成したので、水切りのよい土砂はス
クリーン上の滞留時間を短くし、水切りの悪い土砂はス
クリーン上の滞留時間を長くすることができる。
【0050】そのため、ハイドロフレーズ掘削機等を用
いて例えば100mの深度まで地盤を掘削する場合、砂
質地盤を掘削しているときには、ジャッキ機構を収縮さ
せてスクリーンの下向き勾配を増加させ、砂質を多く含
んだ土砂を迅速に排出するとともに、粘土質地盤を掘削
しているときには、ジャッキ機構を伸張させてスクリー
ンの下向き勾配を減少させ、粘土質を多く含んだ土砂を
十分に水切りした上で排出することができる。
【0051】本実施例では、すべてのスクリーンを同じ
量だけ傾斜させるようにしたが、各スクリーンを個別に
傾斜可能に構成してもよい。
【0052】かかる場合には、各スクリーンで選別され
た土砂の性状ごとにスクリーンの傾斜を最適に設定する
ことが可能となる。
【0053】(第2実施例)図3は、本実施例の土砂分
離装置を側面図で示したものである。
【0054】同図でわかるように、本実施例の土砂分離
装置は、所定粒径の土砂を選別可能な上部スクリーンと
してのスクリーン1を枠体21に取り付け、この枠体2
1を弾性部材としてのばね24を介して台座29、29
aに取り付けてあり、台座29は架台8に固着してあ
る。また、枠体21上方にはスクリーン1を振動させる
ための起振機6を設けてある。
【0055】また、本実施例の土砂分離装置は、所定粒
径の土砂を選別可能な下部スクリーンとしてのスクリー
ン3を枠体23に取り付け、この枠体23を弾性部材と
してのばね25を介して台座29,29aに吊り下げて
ある。
【0056】スクリーン3は、掘削現場から送られてき
た排泥水からレキ、固結シルト等の数mmオーダー以上
の土砂を分離するようになっており、スクリーン1は、
サイクロン11からのサイクロンアンダー泥水から数十
μオーダー以上の細粒分を分離するようになっている。
【0057】また、本実施例の土砂分離装置は、スクリ
ーン1およびスクリーン3の間に配置されスクリーン1
を通過した泥水を収集可能な板状体としての盲板22を
枠体23に取付けてあり、盲板22の裏面には起振機2
6を設けてある。
【0058】盲板22は、例えば鉄板で構成し、起振機
26を取り付ける部分は、枠体23と一体になるように
所定の剛性を与えておくのがよい。
【0059】また、本実施例の土砂分離装置は、選別土
砂が排出される側、図3では右側の台座29aをジャッ
キ機構13を介して架台8に取付け、枠体21および枠
体23を水平軸線回りに揺動自在に構成してある。
【0060】ジャッキ機構13は、台座29aおよびば
ね24、25を介して枠体21、枠体23を昇降させる
ことができるものであればどのような構成でもよい。
【0061】また、本実施例の土砂分離装置は、枠体2
1および枠体23を防音パネル28で取り囲んである。
防音パネルは、低周波音に対する遮音効果の高い高剛性
の材料、例えばデッキプレートやハニカム板で構成する
のがよい。
【0062】図4は、図3のA―A線に沿う断面図であ
る。
【0063】同図でわかるように、枠体21は、ばね2
4で支持される両側部32と背部33とで構成されたコ
の字形状であり、側部32は、スクリーン1の自重およ
びサイクロン11を介して落下するサイクロンアンダー
泥水の重量をばね24を介して架台8に伝達できるよう
に、所定の剛性を持った部材で構成する。
【0064】枠体23についても同様であり、ばね25
で吊り下げられる両側部と背部とで構成されたコの字形
状であり、側部は、スクリーン3の自重および投入シュ
ート12を介して落下する排泥水の重量をばね25を介
して架台8に伝達できるように、所定の剛性を持った部
材で構成する。
【0065】また、防音パネル28は、同図に示すよう
に、例えば架台8の周囲に取り付けておくのがよい。
【0066】本実施例の土砂分離装置は、起振機6およ
び起振機26が実質的に同一の振動数でかつ逆位相で振
動するように起振機6および起振機26を制御可能な制
御部41を備える。
【0067】図5は、制御部41とその周辺装置との関
係を示すブロック図である。
【0068】同図でわかるように、制御部41は、起振
機6および起振機26から得られる加振周波数信号およ
び位相信号を用いて、両起振機の周波数を一致させると
ともに、位相が逆位相になるように制御可能になってい
る。
【0069】制御部41は、例えば土砂分離装置近傍に
制御盤の一部として配置しておくのがよい。
【0070】本実施例の土砂分離装置においては、スク
リーン1を取り付けた枠体21とスクリーン3を取り付
けた枠体23とをそれぞれ起振機6、起振機26で加振
して両方のスクリーンを振動させながら、排泥水から所
定の粒径の土砂を分離し、これを排出側に移送する。
【0071】土砂分離作業中は、土砂の性状に応じてジ
ャッキ機構13を作動させ、スクリーン1、3上の土砂
の滞留時間を調整するが、ジャッキ機構13に関する作
用は上述の実施例とほぼ同じであるので、ここでは詳細
な説明を省略する。
【0072】本実施例ではジャッキ機構を作動させると
ともに、起振機6および起振機26を実質的に同一の振
動数でかつ逆位相で振動させる。
【0073】ここで、制御部41は、起振機6および起
振機26から得られる加振周波数信号および位相信号を
用いて、両起振機の周波数を一致させるとともに、位相
が逆位相になるように制御する。
【0074】すると、スクリーン1で生じた低周波音と
盲板22およびスクリーン3で生じた低周波音とが相殺
し、低周波音のレベルは低下する。
【0075】さらに、相殺されなかった低周波音も防音
パネルおよび原水槽9の水面で反射して、防音パネル内
で顕著な位相干渉を生じ、低周波音のレベルはさらに低
下する。
【0076】また、スクリーン1とスクリーン3とが互
いに同じ振動数でかつ逆位相で振動するので、装置全体
の加振力は相殺されて小さくなり、地盤を通じて伝播す
る振動は大幅に低減する。
【0077】以上説明したように、本実施例の土砂分離
装置は、スクリーンを取り付けた枠体を水平軸線を中心
として揺動自在に構成したので、水切りのよい土砂はス
クリーン上の滞留時間を短くし、水切りの悪い土砂はス
クリーン上の滞留時間を長くすることができる。
【0078】そのため、第1実施例で述べたと同様の効
果を得ることができる。
【0079】また、本実施例の土砂分離装置は、スクリ
ーンおよび盲板を2つに分離してそれぞれを別々の枠体
で支持するとともに、これら各枠体をほぼ同一周波数で
かつ逆位相で振動させたので、各枠体のスクリーンある
いは盲板で発生した低周波音が互いに相殺され、その結
果、装置全体で発生する低周波音のレベルは低減する。
【0080】また、さらに2つの枠体を防音パネル内に
閉じこめたので、防音パネルがなければ周囲に伝播して
いくであろう低周波エネルギーも防音パネルおよび原水
槽の水面に反射して位相干渉を生じ、結局、装置の外に
出ていく低周波音のエネルギーは大幅に減衰する。
【0081】また、防音パネルは、起振機の回転音やモ
ーター音、スクリーン上における砂レキの転がり音等の
低周波音以外の一般騒音を遮断する機能も持つととも
に、その重量を架台で支持することにより装置の重心が
低くなって装置の振動が小さくなり、かくして地盤への
振動伝播を小さくすることができる。
【0082】したがって、本実施例の土砂分離装置は、
近隣への騒音対策としてきわめて有効な手段となる。
【0083】本実施例では、上部の枠体にスクリーンを
取付けるとともに、下部の枠体に盲板およびスクリーン
を取り付けたが、各枠体に取り付けるスクリーンの数や
盲板をいずれの枠体に取り付けるかは、取り扱う排泥水
の性状、掘削速度等に応じて適宜変更可能な事項であ
る。例えば、スクリーンおよび盲板を上部の枠体に取付
け、スクリーンを下部の枠体に取り付けてもよい。
【0084】また、本実施例では、2つの起振機を制御
するように構成したが、いずれか一方の起振機を制御す
れば足りることは言うまでもない。
【0085】
【発明の効果】以上述べたように、本発明に係る土砂分
離装置によれば、選別される土砂の性状が変化してもそ
の含水比を所望の程度に調整することができるととも
に、低周波音あるいは低周波振動の発生を大幅に低減す
ることができる。
【0086】
【0087】
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係る土砂分離装置の側面図。
【図2】第1実施例の作用を説明する図。
【図3】第2実施例に係る土砂分離装置の側面図。
【図4】図3のA―A線に沿う断面図。
【図5】第2実施例の土砂分離装置のブロック図。
【図6】従来技術の土砂分離装置の側面図。
【符号の説明】
1、3、4 スクリーン 6、26 起振機 13 ジャッキ機構 5 枠体 8 架台 21 第1の枠体 22 盲板(板状体) 23 第2の枠体 7、24、25 ばね 28 防音パネル 41 制御部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−188978(JP,A) 特開 平3−188977(JP,A) 実開 昭57−28777(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B03B 5/00 E02F 7/00 B07B 1/42 B07B 1/46

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定粒径の土砂を選別可能な上部スクリ
    ーンおよび下部スクリーンと、前記上部スクリーンおよ
    び下部スクリーンの間に配設され前記上部スクリーンを
    通過した泥水を収集可能な板状体とを備えた土砂分離装
    置において、前記上部スクリーン、前記下部スクリーン
    をそれぞれ第1の枠体、第2の枠体に取り付けるととも
    に前記板状体を前記第1の枠体および第2の枠体のいず
    れかに取り付けて前記第1の枠体、第2の枠体をそれぞ
    れ所定の弾性部材を介して独立に支持し、前記弾性部材
    を所定のジャッキ機構を介して架台に取り付ける一方、
    前記上部スクリーン及び前記下部スクリーン上の土砂に
    上下成分の振動を与えることによって所定粒径の土砂を
    選別しつつ、水平成分の振動によって選別土砂を排出側
    に移送する第1の起振機、第2の起振機を前記第1の枠
    体、第2の枠体にそれぞれ設け、さらに、前記第1の起
    振機および第2の起振機が実質的に同一の振動数でかつ
    逆位相で振動するように前記第1の起振機および前記第
    2の起振機のうち少なくともいずれかを制御可能な制御
    部を備えたことを特徴とする土砂分離装置。
  2. 【請求項2】 前記第1の枠体および第2の枠体を所定
    の防音パネルで取り囲んだ請求項1記載の土砂分離装
    置。
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