JPH11135951A - 多層配線基板 - Google Patents

多層配線基板

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JPH11135951A
JPH11135951A JP9299190A JP29919097A JPH11135951A JP H11135951 A JPH11135951 A JP H11135951A JP 9299190 A JP9299190 A JP 9299190A JP 29919097 A JP29919097 A JP 29919097A JP H11135951 A JPH11135951 A JP H11135951A
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JP
Japan
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semiconductor element
electrode pad
wiring board
conductor
cavity
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JP9299190A
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Masafumi Hisataka
将文 久高
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は製造工程中に発生する電極パッドの
印刷ズレ、積層ズレ、焼成収縮変形が発生しても、積層
本体の内部に半導体素子を所定位置に配置・接続ができ
る多層配線基板を提供するものである。 【解決手段】 複数の絶縁層1a〜1cの層間に内層配
線12及び所定内層配線12から延びる電極パッド33
を配置した積層本体1の表面に、半導体素子収納用キャ
ビティー3を形成し、前記半導体素子収納用キャビティ
ー3内に半導体素子4を配置し、電極パッド33に接続
して成る多層配線基板において、前記積層本体1の外周
部に、前記電極パッド33が形成された同一平面の複数
箇所に形成した位置決めマーク51の外形形状を露出さ
せる貫通凹部51を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子をキャ
ビティー内に配置し、ボンディングワイヤによって接続
した多層配線基板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子をキャビティー内
に配置し、ボンディングワイヤによって接続した多層配
線基板は、各種電子機器、電子装置等などに多用されて
いる。
【0003】近年、各種の電子機器や電子装置等に対し
て小型化、薄型化、高機能化等の要求が高まっており、
それに伴って、多層配線基板にも小型化、薄型化、高密
度化、高周波信号処理ならびに高速信号処理に対応した
高機能化が強く要求されている。
【0004】そのような多層配線基板には、一般にアル
ミナセラミックなどを主成分とする絶縁層が積層した多
層配線基板が用いられており、多層配線基板の小型化・
高密度化を進めるために、IC等の半導体素子を直接、
多層配線基板の表面や積層基板に形成したキャビティー
に収納していた。
【0005】また、回路の高速信号処理、高周波信号処
理のために、多層配線基板の内部配線材料に、Ag、C
uなどの低抵抗材料を用いていた。これらのAgやCu
の融点から、同時に焼成される基板材料に、ガラス成分
とセラミックなどの無機物フィラーとからなるガラス−
セラミック材料を使用している。これにより、焼成温度
を約850〜1000℃と比較的低温にすることがで
き、絶縁層とAg、Cuなど低抵抗金属材料の内部配線
とを一体的に焼結することが可能となる。
【0006】また、積層体に、半導体素子を収容した多
層配線基板においては、積層体表面に、この半導体素子
を収容するためのキャビティーを形成し、さらに必要に
応じて、キャビティーの側壁に段差部を形成し、少なく
とも段差部の表面に、半導体素子と接続する電極パッド
を形成する。そして、キャビティーの底面に半導体素子
を搭載し、半導体素子の入出力部と各電極パッド間をボ
ンディングワイヤで接続する。または、キャビティーの
底面に電極パッドを形成しておき、同時に、半導体素子
の入出力部に球状半田を形成し、半導体素子の接合と電
気的な接続を同時に達成しても構わない。
【0007】上述の多層配線基板は、グリーンシート多
層方法で形成される。
【0008】即ち、焼成後に絶縁層となるグリーンシー
トを用意する。次に、貫通孔を形成する。まず、各グリ
ーンシートに内部配線間どうしや内部配線や表層配線と
を接続するためのビアホール導体が形成される貫通孔で
ある。また、積層本体の表面寄りに位置するグリーンシ
ートに、キャビティー及びキャビティーの段差部を形成
するように少なくとも2種類の大きな貫通孔を形成す
る。
【0009】次に、このように各貫通孔を形成したグリ
ーンシートにビアホール導体となる各貫通孔にAgなど
の導電性材料を主成分とする導体材料を充填し、また、
内部配線となる導体膜、キャビティーの残差部表面に位
置する電極パッドとなる導体膜を印刷形成する。
【0010】このようにして形成したグリーンシート
を、積層本体の順序を考慮して積層して一体化した後、
大気雰囲気や還元性(中性)雰囲気で一体的に焼成処理
を行い、積層本体を形成する。尚、積層体の両主面に形
成される表層配線は、上述の内部配線となる導体膜を印
刷形成する工程で形成してもよいし、また、焼成前の積
層本体の両主面に印刷形成して、積層体と同時に焼成し
てもよいし、さらに、焼成した後の積層本体の両主面に
焼き付け処理を行っても構わない。
【0011】次に、積層本体に形成したキャビティーの
内部に、半導体素子を接合し、半導体素子とキャビティ
ーの側面の段差部表面の電極パッドとの間にボンディン
グワイヤを形成して、両者を電気的に接続する。
【0012】上述のように、内部にAgやCuなどの内
部配線を有する積層本体を焼成するにあたり、絶縁層材
料に通常のアルミナ積層本体を形成する時の材料と比較
して、ガラス成分を多量に含有させて、低温焼成化させ
る必要がある。
【0013】このため、焼成処理中の焼成収縮率が非常
に大きくなる。例えば、焼成前の積層本体に対して、約
85にも収縮してしまう。さらに、その収縮率は、雰囲
気や温度、周囲の温度によってばらついてしまい、しか
も、積層体の平面(X−Y平面)形状においてはX方
向、Y方向の収縮率が相違したり、同一方向であっても
局部的に収縮率が相違してしまう。その結果、焼成され
積層本体は、概略台形状、概略平行四辺形状、単なる四
変形状、さらに、小判形状に変形(焼成変形)してしま
う。
【0014】また、各グリーンシートに形成する内部配
線や電極パッドを形成する印刷時にも、印刷スクリーン
ずれが発生してしまう。さらに、各グリーンシートの積
層時に積層ずれが発生してしまう。
【0015】従って、焼成処理された積層本体に、保護
膜や抵抗体膜を形成したり、半導体素子や電子部品素子
を搭載する際には、形成位置や搭載位置を特定すること
が非常に困難である。
【0016】そこで、従来は少なくとも焼成前の積層本
体の状体で、位置決めマーキングを形成し、積層本体と
同時に焼成していた。
【0017】また、表面位置決めマーキングを光学的な
読み取り装置での認識率を高めるために、マーキング導
体を大きく形成し、このマーキング導体の外形形状を、
表面絶縁層に形成した貫通孔の孔形状で特定する構造が
あった。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかし、いずれの構造
においても、位置決めマーキングは、積層体の表面状態
の情報、具体的には、積層体の焼成変形情報を認識でき
るものの、積層本体を構成する絶縁層の積層ずれや内部
配線の位置ズレを認識することが困難であった。
【0019】即ち、積層本体の表面上に行う電子部品素
子の搭載や膜形成などに活用できても、キャビティー内
に半導体素子を収容したり、この半導体素子とキャビテ
ィー側面の段差部表面の電極パッドとの間のボンディン
グワイヤで接続する際の位置決め手段としては活用でき
ないものであった。例えば、上述したように、キャビテ
ィー内に半導体素子をダイヤタッチ接合で収納・配置す
る場合では、そのダイアタッチの接合位置ズレの許容範
囲は約50μmであるのに対して、積層ズレの変位量は
例えば100μm程度であり、焼結変形を除外しても、
根本的に表面位置決めマーキングは何ら有効なものでは
ない。
【0020】本発明は、上述の課題に鑑みて案出された
ものであり、その目的は、焼成変形を認識でき、また、
製造工程中に発生する内部配線、電極パッドの印刷ズ
レ、グリーンシートの積層ズレにも有効に対応できる位
置決めマーキング構造を提供するものであり、もって、
キャビティー内に半導体素子を所定位置に配置でき、且
つ半導体素子と電極パッドとの安定接続ができる多層配
線基板を提供するものである。
【0021】
【発明を解決するための手段】本発明によれば、複数の
絶縁層の層間に内層配線及び所定内層配線から延びる電
極パッドを配置した積層本体の表面に、前記電極パッド
を露出する半導体素子収納用キャビティーを形成し、前
記半導体素子収納用キャビティー内に半導体素子を配置
するとともに電極パッドと電気的に接続して成る多層配
線基板において、前記積層本体の外周部に、前記電極パ
ッドが形成された同一平面の複数箇所に形成した位置決
めマークの外形形状が現れる貫通凹部を形成したことを
特徴とする多層配線基板である。
【0022】尚、積層本体とは、多数個取りの大型積層
本体であってもよく、また、各多層配線基板となる積層
体であっても構わない。
【0023】
【作用】本発明では、電極パッドが形成され同一平面に
位置マークを形成し、これを積層表面から認識できるよ
うにしている。
【0024】従って、電極パッドと位置決めマークとが
同一平面に形成されていることから、製造工程中に、内
部配線から延びる電極パッドの印刷時に印刷ずれが発生
しても、電極パッドと位置決めマークと位置関係は変わ
らないため、印刷ずれが発生しても、何等の支障をきた
さない。
【0025】この位置決めマークの外形形状を露出する
貫通凹部とは、位置決めマークの外周形状よりも約10
0μm程度大きな貫通凹部の形状としている。このた
め、製造工程中に、仮に積層ずれが発生したとしても、
この貫通凹部から位置決めマークを正確に認識できるた
め、積層ずれが発生しても何等の支障をきたさない。
【0026】また、焼結収縮変形は、積層体全体で発生
するものの、このような構造の位置決めマークが基板の
外周部の複数箇所から認識できるため、複数点の位置決
めマーク間の計測により、焼結収縮変形による焼成後の
積層体の形状が認識できることになる。
【0027】従来は、実質的に焼結収縮変形の認識に、
表面基板の実装処理にのみに有効であったのに対して、
本発明では、これらに加え、例えば、積層本体に形成し
たキャビティー内に半導体素子を収納し、且つ半導体素
子と電極パッドとを電気的に接続する際に、焼成された
積層体中に、半導体素子を収納すべき位置、電極パッド
の配置位置を確実に認識できる。
【0028】尚、キャビティー内の半導体素子の搭載面
と電極パッド面とが同一平面に形成した場合には、安定
した半導体素子の搭載と電極パッドとの接続が同時に位
置決めを行うことができる。また、キャビティー内で半
導体素子の搭載と電極パッドの形成位置が相違する場
合、即ち、キャビティーの側面に段差部を形成し、その
表面に電極パッドを形成し、両者をボンディングワイヤ
を介して接続する構造においては、半導体素子のダイア
タッチ部分の位置ズレの許容範囲は±50μmであるの
に対して、電極パッドの位置ズレ許容範囲は±10μm
と非常に高精度であることと、また、実際には、電極パ
ッドを形成した段差部(絶縁層)が、半導体素子の搭載
位置の外周壁になるため、電極パッドの位置を認識すれ
ば、必然的に半導体素子の搭載位置の位置決めも可能と
なる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明の多層配線基板を図
面に基づいて詳説する。尚、多層配線基板は最も簡単な
構造である3層構造の絶縁層を有する多層配線基板を用
いて説明する。図1は本発明の多層配線基板の断面図で
あり、図2は積層本体の断面図であり、図3はその平面
図である。
【0030】本発明の多層配線基板は、3つの絶縁層1
a 〜1cが積層して成る積層本体1と、積層本体1の表
面に形成された表層配線2と、積層本体1に形成された
キャビティー3内に収容された半導体素子4とから主に
構成されており、積層体1の内部には内層配線11とビ
アホール導体12(広義には内層配線である)とが形成
され、積層本体の周囲には複数の位置決め機構が形成さ
れている。
【0031】積層本体1を構成する絶縁層1a〜1c
は、ガラス−セラミック材料からなり、各絶縁層1a〜
1cの各層間には、内層配線12が配置されなおり、ま
た、各絶縁層には、内層配線の一部を構成するビアホー
ル導体13が形成されている。
【0032】また、各絶縁層1a〜1cは、積層本体1
の表面中央に形成されるキャビティー3を形成するため
に、夫々異なる形状となっている。即ち、絶縁層1aは
キャビティー3の外形開口30を規定するための大きな
開口を有しており、絶縁層1bはキャビティー3の段差
部31が開口30から露出するような開口が形成されて
おり、絶縁層1cはキャビティー3の底面32となるよ
うに平板状となっている。
【0033】また、キャビティー3の周囲の積層本体の
表面は、ビアホール導体13と接続して所定回路を構成
するため、表面に搭載される電子部品6と接続する電極
となるため、また、外部回路と接続する端子電極となる
たるめに表層配線2が形成されている。
【0034】また、キャビティー3は、上述の絶縁層1
a〜1cの積層によって、側面に段差部31を有する構
造となっており、段差部31の表面には、複数の電極パ
ッド33が複数配置されている。この電極パッド33
は、内層配線(内層配線12やビアホール導体13)か
ら延出するようにして段差部31上に露出している。
【0035】このキャビティー3には、半導体素子(I
Cベアチップ)4が搭載され、半導体素子の入出力部
(図示せず)と電気的に接続する。具体的には、キャビ
ティー3の底面32となる面にダイアタッチ用導体膜3
2aに半導体素子4に搭載されており、半導体素子4の
入出力部とキャビティー3の段差部31の表面に形成さ
れた電極パッド33との間にワイヤ細線34を介して接
続されている。
【0036】積層本体1の外周部に形成した位置決め機
構5は、所定形状のマーク導体51とマーク導体5の全
貌を露出する貫通凹部52とから構成されている。この
マーク導体51は、電極パッドと同一平面に形成されて
いる。即ち、段差部31を構成する絶縁層1b上に形成
されている。また、貫通凹部52は、絶縁層1aに貫通
するように貫通孔によって形成される。絶縁層1aに注
目すれば、貫通孔形状であるが、この貫通孔の底面側の
開口は、絶縁層1bによって閉塞されているため、本発
明では貫通凹部52という。
【0037】従って、貫通凹部52の表面側の開口から
は、貫通凹部52の底面に形成した位置決め用のマーク
導体51の全貌が認識できるようになっている。このマ
ーク導体51は、例えば円形状、三角形状、四角形状な
どの幾何学的な形状を成している。そして、貫通凹部5
2は、このマーク導体51の全貌を露出するために、マ
ーク形状に比較して一回り大きな開口形状となってい
る。即ち、貫通凹部52の底面の中心部分に、マーク導
体51が形成されている。そして、このマーク導体51
は、絶縁層1aと絶縁層1bとがずれていない場合、そ
の周囲に例えば、100μm程度の余白部が形成される
ようになっている。マーク導体51を直径50μmの円
形に形成した場合には、貫通凹部52の開口系を250
μm以上とする。
【0038】また、積層本体1の上述の構造の位置決め
機構5は、少なくとも積層本体1の4つの角部の周辺に
各々形成されている。
【0039】次に、上述の構造の多層配線基板の製造方
法を、特に、位置ずれの観点から説明する。
【0040】まず、絶縁層1a〜1cとなるガラス−セ
ラミック材料のグリーンシートを形成する。このガラス
−セラミック材料は、焼成に所定結晶相を析出する低融
点ガラス成分と、無機物フィラーとか構成されており、
このガラス−セラミック材料と有機バインダーと溶剤を
混合したスラリーを用いて、ドクターブレード法を用い
て、所定形状に裁断してグリーンシートを作成する。
【0041】次にこのグリーンシートに貫通孔、開口を
形成する。例えば、積層本体1の表面の絶縁層1aとな
るグリーンシートには、ビアホール導体13となる貫通
孔(200μm)、キャビティー3の開口部30を形成
する開口、位置決め機構の貫通凹部52となる貫通孔
(250μm以上)を所定位置に形成する。また、絶縁
層1bとなるグリーンシートには、ビアホール導体13
となる貫通孔、キャビティー3の開口部30と重なって
段差部31を形成する開口を所定位置に形成する。さら
に、絶縁層1cとなるグリーンシートには、ビアホール
導体13となる貫通孔を所定位置に形成する。
【0042】次に、各グリーンシートに形成したビアホ
ール導体13となる貫通孔に、Ag系導体(Ag単体ま
たはAg合金)を主成分とする導電性ペーストを用い
て、印刷充填を行う。同時に、各グリーンシート上に、
表層配線2となる導体膜、内層配線12となる導体膜、
電極パッド33となる導体膜、位置決めマーク導体52
となる導体膜、ダイアタッチ導体32aとなる導体膜
を、夫々Ag系材料を主成分とする導電性ペーストを用
いて印刷形成する。尚、ここでは、絶縁層1bとなるグ
リーンシート上には、電極パッド33となる導体膜と、
位置決めマーク52となる導体膜とが同一平面に形成さ
れている。この工程では、各グリーンシートは別々に印
刷されるため、グリーンシートとスクリーンとの位置合
わせを行っても、若干の印刷位置ずれを免れないことに
なる。
【0043】次にこのように形成したグリーンシート
を、積層本体の積層順次に応じて、熱圧着等により積層
一体化を行う。この工程でも、積層位置合わせには最新
の注意を払って行うが、実際には、最大200μmの範
囲で積層位置ずれが発生してしまう。
【0044】その後、積層されたグリーンシートを大気
雰囲気中で焼成処理する。この焼成処理の昇温過程で積
層体(グリーンシート、各導体膜)に含まれる有機成分
が焼失され(脱バイ工程)、さらに、昇温することによ
り、絶縁層1a〜1c中のガラス成分が軟化して、無機
物フィラー(セラミック粉末)間に所定結晶相を析出
し、十分な機械的な強度のある積層本体1となる。同時
に、各導体膜のAg性材料が焼結反応し、先のガラス成
分と強固に接合しあって、表面配線2、内部配線12、
ビアホール導体13、電極パッド33、位置決め用マー
ク導体51、ダイアタッチ導体32aとなる。尚、この
時、焼成処理前の積層本体の形状は、焼成処理された後
は、約15%程度も収縮する。しかも、長方形状または
正方形状であった積層本体が、焼成処理後に、台形形
状、平行四辺形状、四辺形状、さらに、一対の辺の収縮
が変位して、小判形状となったりする。
【0045】次に、必要に応じて、位置決め用機構5を
活用して、積層本体1の表面に絶縁保護膜、厚膜抵抗体
膜を形成する。
【0046】次に、位置決め用機構5を活用して、ダイ
アタッチ導体32aの位置を確認して、Au Si、A
u Ge、Au SuならびにSu Pb等のろう材或
いはAgとエポキシ樹脂などからなる導体ペーストなど
を介して、半導体素子4とダイアタッチ導体膜32aと
を接合する。さらに、位置決め用機構5を活用して、電
極パッド33の位置を確認して半導体素子4の入出力部
分と電極パッド33との間にワイヤボンディングを施
す。
【0047】その後、表面配線2上に所定電子部品6を
半田接合して、多層配線基板が完成する。
【0048】上述の製造方法において、位置ずれは、
印刷位置ずれ、積層位置ずれ、焼成収縮による変形
による位置ずれが発生するが、上述の位置決め機構5を
用いて、半導体素子4をキャビティー3内の所定位置に
搭載し、半導体素子4と電極パッド33との確実な接続
を達成した。
【0049】まず、本発明の位置ずれマーク機構5は、
電極パッド32と同一平面に形成されており、この面を
基準として位置決めを行っている。そして、この平面に
形成した位置決め用マーク51は、絶縁層1aを貫通す
る貫通凹部52の底面に形成されることになり、積層本
体1の表面側から現れることになる。
【0050】上述の位置決め機構5によれば、仮に、電
極パッド33の形成時に印刷位置ずれが発生しても、電
極パッド33と位置決め用マーク導体51とは同じ平面
に形成されていることから、電極パッド33と位置決め
用マーク導体51との相対的な位置関係は変動しない。
尚、半導体素子4とダイアタッチ導体32aとの位置決
めについては、半導体素子4は位置決め用マーク51が
形成された絶縁層1bの段差部32に囲まれて配置され
ること、また、そのダイアタッチの位置ズレ許容範囲
が、電極パッド33の位置擦れ許容範囲に比較して約5
倍程度もゆるやかであることから、電極パッド33の正
確な位置を認識できれば、同時に、半導体素子4の搭載
位置は必然的に所定位置に決定されることになる。
【0051】また、位置決め機構5によれば、仮に、各
グリーンシートの積層工程中に、積層位置ずれが発生し
た場合でも、位置決め用マーク導体51と貫通凹部52
の内壁面との間に約100μm程度の空白が形成されて
いる。従って、絶縁層1aと絶縁層1bとの間が、約1
00μm程度の積層位置ズレが発生しても、上述のよう
に、電極パッド33の位置を特定することができ、同時
に、半導体素子のダイアタッチ部分も算出することがで
きる。尚、位置決め用マーク導体51が貫通凹部51の
内壁に一部または完全に重なっている場合には、致命的
な積層位置ずれが発生していることが理解できる。例え
ば、絶縁層1aと絶縁層1bとの間の内層配線12と絶
縁層1aに形成され利ビアホール導体13とが安定接続
されていないことになる。
【0052】このように、電極パッド33と同一平面に
形成した位置決め用マーク導体52を活用すれは、電極
パッド33の位置を認識できる。
【0053】しかし、最も位置ずれの要因の大きい焼成
収縮変形に関しては、以下のように対応することができ
る。
【0054】まず、複数、図3では、積層本体1の4つ
の角部分に各々形成した位置決め機構5a0 、5b0
5c0 、5d0 の焼成前の位置は、スクリーン製版など
で完全に特定できる(初期状態の位置)。そして各々の
位置決め機構5a0 、5b0、5c0 、5dの間隔を算
出しておく。
【0055】焼成した積層本体1において、各位置決め
用マーク導体51を光学的読み取り装置でその位置を読
み取り、位置決め機構5a、5b、5c、5dの間隔を
演算し、初期状態の間隔と焼結後の各間隔とを比較す
る。この比較結果から、焼成処理前の積層本体から、例
えば図3の積層本体1の各変でどの程度収縮したか、ま
だ、積層本体1の対角線方向でどの程度収縮したかを算
出でき、これより、焼結後の積層本体1の形状を認識で
きる。また、積層体1の大きさ次第では、一辺に2つの
位置決め機構だけではなく、その中間などにも位置決め
機構を形成すると、より詳細な収縮率、収縮によりどの
ような形状となったかが詳細に算出できる。
【0056】この詳細な収縮率、形状の情報を用いれ
ば、半導体素子4が搭載される位置、電極パッド33の
焼成後の配置位置が完全に算出することができる。
【0057】従って、半導体素子4を所定位置に搭載す
る移送装置に、その搭載位置情報をあたえ、ワイヤボン
ディング装置に、この搭載位置情報と上述の電極パッド
の位置情報を与えると、簡単、確実にワイヤボンディン
グ装置を用いてボンディングワイヤ34による半導体素
子4の入出力部と、キャビティー3の段差部31の電極
パッド33との間の電気的な接続が達成できる。
【0058】上述の説明は、半導体素子4の搭載位置と
電気的に接続する電極パッド33との位置が相違してい
る例であり、例えば、半導体素子4をフェースボンディ
ング接合などのように半導体素子4の搭載位置と電極パ
ッド33との形成位置が同一の場合では、電極パッド3
3の接続が、同時に半導体素子4の位置決めとなり、位
置決め処理が簡略されることになる。
【0059】上述の実施例では、積層本体とは、1つの
多層配線基板を構成する場合で説明したが、例えば、図
4に示すように大型グリーンシート(例えば1辺10c
mで各素子領域の形状が3cm角)の積層体10あって
も構わない。尚、図4において、点線に区画された符号
1 、A2 、An 、B1 、B2 、Bn ・・・は、分離切
断して各回路基板となる領域を示す。
【0060】焼成収縮の変形状態を調べるための位置決
め機構5、5・・・・を大型クリーンシートの外周に形
成し、図では省略しているが、各素子領域のキャビティ
ー3内に半導体素子4を搭載位置、電極パッド33の形
成位置を特定するための位置決め機構を、各素子領域の
キャビティーを横切るような位置に形成しても構わな
い。
【0061】
【発明の効果】以上のように、本発明では、半導体素子
の入出力部が接続する電極パッドと同一平面に位置決め
用マーク導体を形成し、積層本体の外周部でこの位置決
め用マーク導体の形状を露出する貫通凹部が形成されて
いる。そして、この位置決め用機構が積層本体の外周部
に複数位置に形成されている。従って、位置決め用マー
ク導体と電極パッドとの相対位置は、印刷ずれや積層位
置ずれが発生しても変動しないことになる。
【0062】しかし、複数箇所に形成した位置決め機構
間の間隔をを焼成前のそれと比較することにより、焼成
による収縮率、変形形状が算出でき、この情報に基づい
て、半導体素子の搭載位置、電気的に接続する電極パッ
ド位置が認識され、印刷位置ずれ、積層位置ずれ、焼成
収縮の挙動によって変動する位置をも補正ができ、確実
な半導体素子の搭載ができ、確実な接続を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層配線基板の断面図である。
【図2】本発明の積層本体の分解断面図である。
【図3】本発明の積層本体の平面図である。
【図4】本発明の他の実施例の積層本体の平面図であ
る。
【符号の説明】
1・・・・積層本体 2・・・表層配線 3・・・キャビティー 30・・・開口 31・・・段差部 32・・・底面 33・・・電極パッド 34・・ボンディングワイヤ 4・・・・・半導体素子 5・・・・位置決め機構 51・・・・位置決め用マーク導体 52・・・・貫通凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の絶縁層を積層した積層本体と、該積
    層本体の絶縁層間に形成された内部配線と、前記積層本
    体の表面に半導体素子を収納し且つ内部配線と接続した
    電極パッドが配置されているキャビティーとを有する多
    層配線基板において、 前記積層本体の外周部に、底面が、前記電極パッドの形
    成されいる面に対し同一平面となる複数個の凹部を設け
    るとともに、該凹部の底面に位置決めマークを形成した
    ことを特徴とする多層配線基板。
JP9299190A 1997-10-30 1997-10-30 多層配線基板 Pending JPH11135951A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000340698A (ja) * 1999-06-01 2000-12-08 New Japan Radio Co Ltd リードレスチップキャリア用基板及びリードレスチップキャリア
JP2008509549A (ja) * 2004-08-05 2008-03-27 イムベラ エレクトロニクス オサケユキチュア 素子を含む層の形成

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JP2000340698A (ja) * 1999-06-01 2000-12-08 New Japan Radio Co Ltd リードレスチップキャリア用基板及びリードレスチップキャリア
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