JPH11135801A - 薄膜トランジスタの製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタの製造方法

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JPH11135801A JP10135791A JP13579198A JPH11135801A JP H11135801 A JPH11135801 A JP H11135801A JP 10135791 A JP10135791 A JP 10135791A JP 13579198 A JP13579198 A JP 13579198A JP H11135801 A JPH11135801 A JP H11135801A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】OFF電流が小さく高コントラストなアクティ
ブマトリクス基板を実現する。 【解決手段】Nチャネル多結晶シリコン薄膜トランスタ
とPチャネル多結晶シリコン薄膜トランジスタを有する
薄膜トランジスタの製造方法において、Nチャネル多結
晶シリコン薄膜トランジスタのみのチャネルとなる領域
にP型不純物をドーピングする工程を有することを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絶縁性透明基板上
に形成されるアクティブマトリクスあるいはイメージセ
ンサーの画素のスイッチング素子あるいは駆動用回路に
用いられるCMOS(Comp1ementary−M
eta1−Oxide−Semiconductor)
型多結晶シリコン薄膜トランジスタにおいて、低駆動電
圧で大電流が得られ、さらに両チャネルトランジスタの
スレッシュホルド電圧(以下Vthと記す)の絶対値が
一致するCMOS型多結晶シリコン薄膜トランジスタ及
びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】多結晶シリコンにおいては、結晶粒界に
存在するダングリングボンドなどの欠陥が、キャリアに
対するトラップ準位あるいは障壁として働くと一般的に
考えられており(John Y.W.Seto,J,A
ppl.Phys.,46,5247(1975)参
照)、従って多結晶シリコン薄膜トランジスタの性能を
向上させる為には、前記欠陥を低減させる必要がある。
(J.Appl.Phys.,53(2),1193
(1982)参照)その目的で、水素による前記欠陥の
終端化が行なわれており、その中でも代表的な方法が、
水素プラズマ処理(応用物理学会,1986年秋季大会
予稿集,講演番号27p−Q−5あるいは、Mater
1s−Reseah−Society Symp.Pr
oc.Vol.53,419(1986)参照)あるい
は水素イオン打込み法(IEEE EIctron−D
evice−Letters,Vol.EDL−7,No.
11,November(1986),597べージ参
照)あるいはプラズマ窒化膜の形成(電子通信学会技術
研究報告SSD83−75,23ぺージ参照)などであ
る。これらの方法を用いると、トランジスタ特性の大幅
な特性改善がなされる。しかしながら、特性が向上する
反面、Nチャネルトランジスタがデプレッション方向に
大きくシフトし、Pチャネルトランジスタがエンハンス
メント方向にわずかながらシフトするというVthの異
常シフトの問題が生じる。この原因は、トランジスタが
プラズマ中にさらされる事により、ゲート酸化膜中に正
の固定電荷が形成されチャネル部が常に負に誘起されて
いる為だと考えられている。(電子通信学会技術研究報
告SSD83−75,23べージ参照)一方、水素プラ
ズマ処理によるVthのシフト量がNチャネルトランジ
スタについてはマイナス1Vからマイナス2Vであるの
に対し、Pチャネルトランジスタについては、マイナス
0.1V程度であり(発明者による実験結果)この現象
についての原因は、まだわかっていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術では、ゲート
電極形成前に、ウエハ全面にわたってイオン打込み法に
より、ボロンをチャネルドーピングする方法と、多結晶
シリコン薄膜として、ボロンドープされた多結晶シリコ
ン薄膜を推積させて用いるという2つの方法がある。し
かしながら、前述のように水素プラズマあるいは水素イ
オン打込み法、あるいは、プラズマ窒化膜形成工程によ
るVthのシフト量がNチャネルとPチャネルとで異な
る為に、従来技術では、Pチャネルトランジスタが、エ
ンハンスメント方向にシフトしすぎてしまい、両チャネ
ルのVthの絶対値の値を等しくできなくなってしま
う。
【0004】本発明は、このような水素プラズマ処理あ
るいは水素イオン打込み法あるいはプラズマ窒化膜形成
工程によるCMOS型多結晶シリコン薄膜トランジスタ
のVthの制御に関して、従来方法により生じたPチャ
ネル多結晶シリコン薄膜トランジスタが、エンハンスメ
ント方向へ大きくシフトするという問題点を解決し、V
thの絶対値が小さくてサブスレッシュホルド領域の立
ち上がりが急しゅんで、さらにPチャネル及びNチャネ
ル共にそのVthの絶対値がほぼ等しいCMOS型多結
晶シリコン薄膜トランジスタを実現することを目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のCM0S型多結
晶シリコン薄膜トランジスタ及びその製造方法は、絶縁
性透明基板上に多結晶シリコン薄膜と該多結晶シリコン
薄膜を熱酸化させて形成されたゲート酸化膜とゲート電
極と不純物拡散領域とで構成されたNチャネル多結晶シ
リコン薄膜トランジスタとPチャネル多結晶シリコン薄
膜トランジスタとを有するCMOS型多結晶シリコン薄
膜トランジスタにおいて、前記ゲート電極形成前に、前
記Nチャネル多結晶シリコン薄膜トランジスタのみに選
択的にボロンをチャネルドーピングする工程と、前記不
純物拡散領域の活性化熱処理後に水素プラズマ処理工程
あるいは水素イオン打込み工程あるいはプラズマ窒化膜
形成工程とを有することを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】実施例1を、図1により、工程図
に従って説明する。同図(a)において、絶縁性透明基
板1−1上に無添加多結晶シリコン薄膜の島1−2と1
−3を形成する。前記無添加多結晶シリコン薄膜の島
は、減圧CVDなどで堆積させられ、続いてフォトエッ
チングで形成される。次に同図(b)に示すように、レ
ジストマスク1−4を形成し、島1−3のみにボロンを
チャネルドーピングする。このようにしてNチャネル薄
膜トランジスタにするべき島1−3のみを低濃度のボロ
ンドープされたP型多結晶シリコンにする。1−5はボ
ロンビームを示す。ただしVthのシフト量が1ボルト
程度で、抵抗率が低下しないくらいのチャネルドープ打
込み量に設定する必要があり、およそ1012cm−2
から1013cm−2程度が適当である。その後レジス
トマスタ1−4は剥離される。続いて同図(c)で示す
ように熱酸によりゲート酸化膜1−6を形成する。同図
(d)と(e)は一般的なCMOS工程である。1−7
はゲート電極であり、n型多結晶シリコンが使われる。
該ゲート電極1−7をマスクとしてボロンあるいはリン
を必要なところにイオン打込みして、ボロンドープ領域
1−8及び、リンドープ領域1−9を形成する。このよ
うにして、Pチャネル多結晶シリコン薄膜トランジスタ
1ー10及び、低濃度にボロンをチャネルドーピングさ
れたNチャネル多結晶シリコン薄膜トランジスタ1−1
1が作製される。次に層間絶縁膜1−12を形成する。
該層間絶縁膜はCVD法(減圧CVDあるいは常圧CV
D)によるSiOを用いて形成される。続いて前記ボ
ロンドープ領域1−8及びリンドープ領域1−9の活性
化熱処理を約1000℃で行なう。この段階でのTFT
特性は、Pチャネル多結晶シリコン薄膜トランジスタ1
−10は通常の特性であるが、低濃度にボロンをチャネ
ルドーピングされたNチャネル多結晶シリコン薄膜トラ
ンジスタ1−11は、エンハンスメント方向にシフトし
ている。ここで水素プラズマ処埋あるいは水素イオン打
込み処理が行なわれる。同図1−13は、水素プラズマ
により発生した反応性の高い水素ラジカル、あるいは水
素イオンピームを示している。水素プラズマは平行平板
型の一般的なプラズマ装置と水素ガスを用いることによ
り簡単に得ることができる。その後、コンタクトホール
形成工程、続いて電極形成工程などそれれのデバイスに
必要な工程へと続いてゆく。前記電極材料として、金属
(アルミニウムあるいはクロムなど)を用いる場合に
は、電極形成後に水素プラズマ処理あるいは水素イオン
打込み処理を行なっても何ら問題はない。ただし、IT
O(Indium Tin Oxide)あるいはSn
などの透明導電膜を前記電極材料に用いる場合は、
該透明導電膜が還元作用を受けるため、水素プラズマ処
理あるいは水素イオン打込み処理は電極形成前に行なわ
なければならない。
【0007】実施例1では、ゲート酸化膜形成前に選択
チャネルドーピングする方法について説明したが、実施
例2では、ゲート酸化膜形成後に選択チャネルドーピン
グする方法について説明する。同図(a)に示すように
実施例1と同様な方法で絶縁性透明基板2−1上に無添
加多結晶シリコン薄膜の島2−2と2−3を形成する。
次に同図(b)で示すように熱酸化によりゲート酸化膜
2−4を形成する。続いて同図(c)レジストマスタ2
−5を形成し、無添加多結晶シリコン薄膜の島2−3の
みに、ボロンをチャネルドーピングする。このようにゲ
ート酸化膜2−4を通して、Nチャネル多結晶シリコン
薄膜トランジスタにするべき島2−3のみを低濃度にボ
ロンドープされたP型多結晶シリコンにする。2−6は
ボロンビームを示す。チャネルドーピング打込み量につ
いては実施例1のところで述べたのでここでは省略す
る。その後、レジストマスク2ー5は剥離される。以後
同図(d),(e),(f)で示す工程は、実施例1の
ところで図1(d),(e),(f)に従って説明した
事と同様なので、ここでは省略する。
【0008】以上述べたように本発明によれば、従来の
水素プラズマ処理で生じた、Nチャネル多結晶シリコン
薄膜トランジスタがデプレッション方向へ1Vから2V
程度シフトするという異常シフトの問題を、Nチャネル
多結晶シリコン薄膜トランジズタのみのチャネル部にボ
ロンを低濃度(1012cm−2から1013cm−2
程度)に選択チャネルドーピングしたので、エンハンス
メント方向へ制御して解決することができる。従って、
水素プラズマ処理あるいは水素イオン打込み処理あるい
はプラズマ窒化膜形成による多結晶シリコンの欠陥の低
減という長所を最大限に利用することが可能となった。
つまり、サブスレッシュホルド領域の立ち上がりが急し
ゅんとなり、Vthの絶対値が低減され、しかもNチャ
ネル,Pチャネル共にそのVthの絶対値の大きさが一
致するという優れた特性を有する。CMOS型多結晶シ
リコン薄膜トランジスタの実現が可能となる。図3にC
MOS型多結晶シリコン薄膜トランジスタに対する本発
明の効果な示す。図3(a)にNチャネル多結晶シリコ
ン薄膜トランジスタに対する本発明の効果を示す。同図
は発明者が実験して得たデータである。横柚はゲートと
ソース間電圧VGSであり、縦軸はドレイン電IDSの対数
である。測定はドレインとソース間の電圧VDSを5V一
定にして行なった。同図において破線3−1の曲線が従
来方法による結果であり、実線3−2の曲線が、ボロン
を選択チャネルドーピングされた薄膜トランジスタのト
ランジスタ特性である。図3(b)には同様にPチャネ
ル多結晶シリコン薄膜トランジスタのトランジスタ特性
を示す。VDSは−5Vである。Pチャネル多結晶シリコ
ン薄膜トランジスタは、チャネルドーピングはされてい
ないので、Vthのシフト量は、問題とならない。これ
らの結果からわかるように、従来方法では、水素プラズ
マ処理あるいは水素イオン打込み処理あるいはプラズマ
窒化膜形成など(以下まとめて水素処理と呼ぶ)による
Nチャネルのデプレッション方向への異常シフトを全面
にボロンなチャネルドーピングという方向で行なってい
たので、前記水素処理による異常シフトの小さいPチャ
ネル多結晶シリコン薄膜トランジスタはエンハンスメン
ト方向へ異常シフトしてしまった。本発明ではNチャネ
ル多結晶シリコン薄膜トランジスタのみにボロンを選択
チャネルドーピングするので、NチャネルのみVthが
エンハンスメント方向に制御されることとなり、前記水
素処理後には両チャネルのVthの絶対値のほとんど一
致した、優れたCMOS型多結晶シリコン薄膜トランジ
スタを実現することが可能となった。
【0009】
【発明の効果】アクティブマトリクス基板に本発明を用
いるとOFF電流が小さいので高コントラストなアクテ
ィブマトリクス基板が実現できる。また、CM0S構造
である為シフトレジスタ回路と光電変換素子を同一基板
に作り込んだイメージセンサーにも応用することがで
き、前記イメージセンサーの高速読み取りや大型化、あ
るいはカラー化などに対して大きな効果が期待できる。
OFF電流も低下するので、低消費電力化にも役立つ。
またトランジスタ特性の立ち上がりが急しゅんになるの
で、素子の駆動電圧の低減もできるので素子の信頼性向
上にもつながる。
【0010】このように、アクティブマトリクス基板あ
るいはイメージセンサーなどのデバイスの高速動作、低
消費電力、低駆動電圧化、及び高信頼化などの要求項目
に対し。本発明の効果は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)から(f)は、本発明におけるCMOS
型多結晶シリコン薄膜トランジスタの工程図であり、実
施例1である。
【図2】(a)から(f)は、同じく本発明の実施例2
を示す工程図である。
【図3】(a),(b)は、CMOS型多結晶シリコン
薄膜トランジスタに対する本発明の効果を示すトランジ
スタ特性図である。
【符号の説明】
1−4と2−5;選択チャネルドーピングのためのレジ
ストマスク 1−5と2−6;ボロンビーム 1−13と2−11;水素ラジカル 3−1;従来例によるNチャネルのトランジスタカーブ 3−2;本発明によるNチャネルのトランジスタカーブ 3−3;本発明によるPチャネルのトランジスタカーブ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年5月25日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、P型多結晶シ
リコン薄膜トランジスタとN型多結晶シリコン薄膜トラ
ンジスタとを有する薄膜トランジスタの製造方法におい
て、基板上に前記P型多結晶シリコン薄膜トランジスタ
の第1多結晶シリコン薄膜と前記N型多結晶シリコン薄
膜トランジスタの第2多結晶シリコン薄膜を形成する工
程と、前記第1多結晶シリコン薄膜のチャネルとなる領
域及び前記第2多結晶シリコン薄膜のチャネルとなる領
域のうち、前記第2多結晶シリコン薄膜のチャネルとな
る領域のみにP型不純物を低濃度にドーピングする工程
と、前記第1及び第2多結晶シリコン薄膜上に絶縁膜を
介してゲート電極を形成する工程と、前記第1多結晶シ
リコン薄膜に選択的にP型不純物を高濃度にドーピング
し、前記第2多結晶シリコン薄膜に選択的にN型不純物
を高濃度にドーピングして、前記P型及びN型多結晶シ
リコン薄膜トランジスタのソース及びドレインを形成す
る工程と、前記ソース及びドレインを形成後に、水素プ
ラズマ処理、水素イオン打ち込み処理または水素化のた
めのプラズマ窒化膜形成処理を施す工程とを有すること
を特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】以上述べたように本発明によれば、従来の
水素プラズマ処理で生じた、Nチャネル多結晶シリコン
薄膜トランジスタがデプレッション方向へ1Vから2V
程度シフトするという異常シフトの問題を、Nチャネル
多結晶シリコン薄膜トランジズタのみのチャネル部にボ
ロンを低濃度(1012cm-2から1013cm-2程度)に
選択チャネルドーピングしたので、エンハンスメント方
向へ制御して解決することができる。従って、水素プラ
ズマ処理あるいは水素イオン打込み処理あるいはプラズ
マ窒化膜形成による多結晶シリコンの欠陥の低減という
長所を最大限に利用することが可能となった。つまり、
サブスレッシュホルド領域の立ち上がりが急しゅんとな
り、Vthの絶対値が低減され、しかもNチャネル,P
チャネル共にそのVthの絶対値の大きさが一致すると
いう優れた特性を有する。CMOS型多結晶シリコン薄
膜トランジスタの実現が可能となる。図3にCMOS型
多結晶シリコン薄膜トランジスタに対する本発明の効果
な示す。図3(a)にNチャネル多結晶シリコン薄膜ト
ランジスタに対する本発明の効果を示す。同図は発明者
が実験して得たデータである。横柚はゲートとソース間
電圧VGSであり、縦軸はドレイン電IDSの対数である。
測定はドレインとソース間の電圧VDSを5V一定にして
行なった。同図において破線3−1の曲線が従来方法に
よる結果であり、実線3−2の曲線が、ボロンを選択チ
ャネルドーピングされた薄膜トランジスタのトランジス
タ特性である。図3(b)には同様にPチャネル多結晶
シリコン薄膜トランジスタのトランジスタ特性を示す。
DSは−5Vである。Pチャネル多結晶シリコン薄膜ト
ランジスタは、チャネルドーピングはされていないの
で、Vthのシフト量は、問題とならない。これらの結
果からわかるように、従来方法では、水素プラズマ処理
あるいは水素イオン打込み処理あるいはプラズマ窒化膜
形成など(以下まとめて水素処理と呼ぶ)によるNチャ
ネルのデプレッション方向への異常シフトを全面にボロ
ンをチャネルドーピングという方向で行なっていたの
で、前記水素処理による異常シフトの小さいPチャネル
多結晶シリコン薄膜トランジスタはエンハンスメント方
向へ異常シフトしてしまった。本発明ではNチャネル多
結晶シリコン薄膜トランジスタのみにボロンを選択チャ
ネルドーピングするので、NチャネルのみVthがエン
ハンスメント方向に制御されることとなり、前記水素処
理後には両チャネルのVthの絶対値のほとんど一致し
た、優れたCMOS型多結晶シリコン薄膜トランジスタ
を実現することが可能となった。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】
【発明の効果】上記本発明の構成によれば、以下の如き
顕著な効果を奏することができる。 (a)立ち上がりが急峻でVthが小さくてOFFリー
ク電流が小さく、さらに、P型及びN型の薄膜トランジ
スタのしきい値の絶対値がほぼ一致した優れた相補型の
多結晶シリコン薄膜トランジスタを実現することが可能
である。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】(b)また、多結晶シリコン薄膜中に元か
ら存在する欠陥と、チャネルドーピングにより生成され
た欠陥とを水素処理により低減させることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/78 627F

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性透明基板上に、多結晶シリコン薄
    膜と該多結晶シリコン薄膜を熱酸化させて形成されたゲ
    ート酸化膜とゲート電極と不純物拡散領域とで構成され
    たNチャネル多結晶シリコン薄膜トランジスタとPチャ
    ネル多結晶シリコン薄膜トランジスタを形成する薄膜ト
    ランジスタの製造方法において、前記ゲート電極形成前
    に、前記Nチャネル多結晶シリコン薄膜トランジスタの
    みに選択的にボロンをチャネルドーピングする工程と、
    前記不純物拡散領域の活性化熱処理後に水素プラズマ処
    理工程あるいは水素イオン打込み工程あるいはプラズマ
    窒化膜形成工程とを有することを特徴とする薄膜トラン
    ジスタの製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100795803B1 (ko) 2006-08-10 2008-01-21 삼성에스디아이 주식회사 씨모스 박막 트랜지스터 및 그 제조방법

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